JP5790612B2 - 駆動装置およびこれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電気機械変換素子を用いた駆動装置およびこれを用いた撮像装置に関する。
可動部分を含む機械装置には、通常、前記可動部分を駆動するためにアクチュエータが組み込まれている。このアクチュエータは、入力エネルギーを機械的な運動に変換する装置であり、その一つに、SIDM(Smooth Impact Drive Mechanism、「SIDM」は登録商標)と称される、例えば圧電素子等の電気機械変換素子を用いた駆動装置が知られている。
このSIDMの駆動装置は、通常、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電気機械変換素子、前記電気機械変換素子の一方端部に固定され前記機械エネルギーが伝達される駆動部材、および、前記駆動部材に所定の摩擦力で係合される移動部材等を備えている。電気機械変換素子は、例えば、圧電材料から成る複数の圧電層を、各圧電層間に内部電極を介して積層した圧電素子である。この圧電素子の積層方向に沿った互いに対向する一対の側面には、前記電気エネルギーを供給するための一対の外部電極がそれぞれ形成されており、この一対の外部電極は、前記複数の内部電極と順次交互に接続されている。このようなSIDMの駆動装置では、外部の駆動回路から前記一対の外部電極を介して鋸歯状またはパルス状の駆動電圧が印加されると、前記圧電素子が積層方向に伸縮する。そして、この圧電素子の伸縮に従い前記駆動部材がその長手方向に往復動する。ここで、駆動部材を往路と復路とでその移動速度が非対称となるように電気機械変換素子(ここでは圧電素子)を繰り返し伸縮させると、この駆動部材の非対称な往復運動により、前記移動部材が前記長手方向に沿って移動し、電気エネルギーが移動部材の運動に変換される。
そして、このようなSIDMの駆動装置では、通常、電気機械変換素子と駆動部材とは、例えばエポキシ系接着剤等の接着剤によって接着固定されている。この接着部分には、電気機械変換素子が伸縮するため、圧縮力と引張力とが交互に加わる。このため、駆動装置が長時間使用されると、微小な振動であっても長期の間に接着部分が緩み、剥がれる可能性がある。そこで、このような対策として、例えば、特許文献1に開示されたSIDMの駆動装置がある。この特許文献1に開示の駆動装置は、電気機械変換素子と駆動部材との結合部分が前記電気機械変換素子の基部と駆動部材の基部を一体に被覆する補強部材をさらに備えている。
一方、このようなSIDMの駆動装置は、通常、電気機械変換素子の圧電素子における伸縮方向に長く形成されている。このため、圧電素子の収縮方向に直交する方向から外力がかかると、圧電素子が駆動部材の駆動軸に対して屈曲され、その屈曲状態によっては圧電素子が破損する虞がある。そこで、このような対策として、例えば、特許文献2に開示されたSIDMの駆動装置がある。この特許文献2に開示の駆動装置は、磁力によって駆動軸を圧電素子側へ付勢して前記駆動軸の軸方向における一端面を前記圧電素子の伸縮方向における他端面に連結させる第1の磁性体と第2の磁性体とを備え、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体とは、前記軸方向において離隔して配置され、前記第1の磁性体および前記第2の磁性体の一方が前記駆動軸に固定され他方が固定部材に固定されている。特許文献2によれば、このような構成では、第2の磁性体に第1の磁性体が磁力によって引き寄せられ駆動軸の一端面が圧電素子の他端面に面接触して連結されているため、軸方向に直交する方向から付与された外力によって圧電素子が駆動軸に対して前記外力が付与された方向へ変位することができる。このため、圧電素子は、駆動軸に対して屈曲されず、圧電素子の破損を防止することができる。
特開平8−286093号公報 特開2011−69882号公報
ところで、SIDMの駆動装置では、上述したように、電気機械変換素子の伸縮方向に長く形成されているため、衝撃等を受けた場合に、曲げ応力に比較的弱い。特に、特許文献1に開示されたSIDMの駆動装置では、電気機械変換素子と駆動部材との結合部分が補強部材によって覆われているため、次に応力に弱い電気機械変換素子が前記衝撃等によって生じる応力によって破損してしまう虞があった。
この電気機械変換素子の破損対策として、特許文献2に開示の手法を採用しようとしても、特許文献2に開示の手法は、電気機械変換素子と駆動部材とを、接着固定ではなく、第1および第2磁性体の磁力によって連結しているため、この特許文献2に開示の手法は、特許文献1に開示されたSIDMの駆動装置のように電気機械変換素子と駆動部材とを接着固定しているSIDMの駆動装置には適用できない。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、電気機械変換素子と駆動部材とが接着固定されている場合でも、衝撃等によって生じる応力による電気機械変換素子の破損を比較的簡単な構成で低減することができる駆動装置およびこれを用いた撮像装置を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる駆動装置は、伸縮する機械エネルギーに電気エネルギーを変換する電気機械変換素子と、前記電気機械変換素子における伸縮方向の一方端に固定され、前記機械エネルギーが伝達される駆動部材と、前記電気機械変換素子における伸縮方向の他方端に固定される基体部材と、前記駆動部材に所定の摩擦力で係合される移動部材と、前記電気機械変換素子と前記駆動部材との固定部分を被覆する被覆部材と、前記被覆部材と前記基体部材とを互いに連結する連結部材とを備えることを特徴とする。そして、好ましくは、前記連結部材は、貫通開口を形成した蓋部を一方端部に持つ中空柱状部材であって、前記被覆部材が前記貫通開口に嵌り込むとともに前記中空柱状部材の他方端部が前記基体部材に固定されることによって、前記被覆部材と前記基体部材とを互いに連結するものである。
このような駆動装置は、連結部材によって被覆部材と基体部材とを互いに連結するという比較的簡単な構成によって、電気機械変換素子と駆動部材とが接着固定されている場合でも、衝撃等によって生じる応力を電気機械変換素子だけでなく連結部材でも受けるので、前記応力による電気機械変換素子の破損を低減することができる。
また、他の一態様では、上述の駆動装置において、前記中空柱状部材は、周面(側面)の一部が全周に亘って径方向外側に突出している突出部分をさらに備えることを特徴とする。
このような駆動装置では、中空柱状部材の周面の一部が突出部分となっているので、電気機械変換素子における伸縮方向において、連結部材における弾性体としてのばね定数が調整され、連結部材における弾性体としてのばね定数は、電気機械変換素子における伸縮方向において、電気機械変換素子における弾性体としてのばね定数よりも小さくなる。このため、このような駆動装置は、連結部材による、電気機械変換素子における伸縮方向の変位の阻害を低減することができる。
また、他の一態様では、これら上述の駆動装置において、前記連結部材は、前記被覆部材と一体に成形されていることを特徴とする。
このような駆動装置は、連結部材と被覆部材とが一体に形成されているので、組み立て工数を低減することができ、より容易に組み立てることができる。
また、本発明の他の一態様にかかる撮像装置は、これら上述の駆動装置のいずれかの駆動装置と、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、1または複数の光学素子を備え、物体の光学像を前記撮像素子の受光面上に結像する撮像光学系とを備え、前記撮像光学系における前記1または複数の光学素子のうちの光軸方向に沿って移動する光学素子は、前記駆動装置の前記移動部材に取り付けられていることを特徴とする。
このような撮像装置は、これら上述の駆動装置のいずれかの駆動装置を備えるので、電気機械変換素子と駆動部材とが接着固定されている場合でも、衝撃等によって生じる応力による電気機械変換素子の破損を比較的簡単な構成によって低減することができる。したがって、このような撮像装置は、耐衝撃性を向上することができる。
本発明にかかる駆動装置および撮像装置は、電気機械変換素子と駆動部材とが接着固定されている場合でも、衝撃等によって生じる応力による電気機械変換素子の破損を比較的簡単な構成によって低減することができる。
実施形態にかかる、駆動装置を用いた撮像装置の構成を示す断面図である。 図1に示す撮像装置に用いられる駆動装置の構成を示す斜視図である。 図2に示す駆動装置に用いられる第1態様の連結部材の構成を示す斜視図である。 図1に示す撮像装置に用いられる駆動装置に供給される駆動パルスを説明するための図である。 第2態様の連結部材の構成を示す斜視図である。 第3態様の連結部材の構成を示す断面図である。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。
図1は、実施形態にかかる、駆動装置を用いた撮像装置の構成を示す断面図である。図2は、図1に示す撮像装置に用いられる駆動装置の構成を示す斜視図である。図2(A)は、一部分解斜視図であり、図2(B)は、全体外観斜視図である。図3は、図2に示す駆動装置に用いられる第1態様の連結部材の構成を示す斜視図である。図4は、図1に示す撮像装置に用いられる駆動装置に供給される駆動パルスを説明するための図である。図4の横軸は、時間であり、その縦軸は、電圧である。
実施形態における撮像装置IMは、電気機械変換素子11と、駆動部材12と、基体部材13と、移動部材14と、被覆部材15と、連結部材16と、パッド17と、ばね18と、駆動回路20と、撮像素子30と、これらを収容する、全体を図示していない筐体40(41、42、43)とを備えている。このような撮像装置IMにおいて、駆動装置は、電気機械変換素子11と、駆動部材12と、基体部材13と、移動部材14と、被覆部材15と、連結部材16と、パッド17と、ばね18とを備えて構成される。
電気機械変換素子11は、入力の電気エネルギーを、伸縮する機械エネルギー、すなわち、機械的な運動に変換する素子であり、例えば、入力の電気エネルギーを圧電効果によって機械的な伸縮運動に変換する圧電素子等である。このような圧電素子は、例えば、積層体と、一対の外部電極とを備えている。積層体は、圧電材料から成る薄膜状(層状)の圧電層と導電性を有する薄膜状(層状)の内部電極層とを交互に複数積層して成るものである。積層体は、本実施形態では、四角柱形状となっているが、これに限定されるものではなく、例えば、多角柱状や円柱形状等であってよい。複数の内部電極層は、その一部が互いに対向する一対の外周側面で外部に臨むようにそれぞれ構成されている。一対の外部電極は、積層体における前記一対の外周側面上に積層方向に沿って形成され、前記電気エネルギーを積層体に供給するものであり、前記複数の内部電極と順次交互に接続されている。圧電材料は、例えば、いわゆるPZT、水晶、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸タンタル酸カリウム(K(Ta,Nb)O)、チタン酸バリウム(BaTiO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)およびチタン酸ストロンチウム(SrTiO)等の無機圧電材料である。
駆動部材12は、電気機械変換素子(本実施形態では圧電素子)11における伸縮方向の一方端の端面に固定され、この電気機械変換素子11で電気エネルギーから変換された機械エネルギーが伝達される部材である。より具体的には、駆動部材12は、本実施形態では、圧電素子における前記積層体の一方端の端面に固定された柱状(軸状)の部材である。駆動部材12は、全体を図示していない筐体40から延長された一対の支持部材41、42によって軸方向aに平行に移動自在に支持されている。これら一対の支持部材41、42は、所定の間隔を空けて配置されており、これら一対の支持部材41、42の間で駆動部材12に摩擦係合する移動部材14の移動範囲を規定している。駆動部材12の材料は、例えば、金属、樹脂およびカーボン等の任意の材料を用いることができる。駆動部材12の長手方向に直交する断面は、例えば、矩形、多角形、楕円および円形等の任意の形状でよいが、本実施形態では、前記移動部材14が駆動部材12の長手方向に沿って容易に相対移動可能となるように、この断面は、円形となっている。なお、この断面が矩形または多角形である場合には、前記観点から、面取りされていることが好ましい。
基体部材13は、電気機械変換素子11における伸縮方向の他方端の端面に固定される部材である。より具体的には、基体部材13は、電気機械変換素子11の外形形状に合わせた直径を持つ円柱形状となっており、電気機械変換素子11に固定されることによって電気機械変換素子11を支持している。基体部材13は、その電気機械変換素子11が固定されていない面で前記筐体40の本体部材43に固定される。このように基体部材13は、前記筐体40の本体部材43に固定されることによって、電気機械変換素子11の伸縮運動に対して静止しており、電気機械変換素子11の伸縮運動は、主に、駆動部材12に伝達されることになる。なお、前記筐体40の本体部材43自体が基体部材13であってもよく、この場合では、電気機械変換素子11は、その伸縮方向の他方端の端面で、直接、前記筐体40の本体部材43に固定される。要は、電気機械変換素子11は、その伸縮運動を主に駆動部材12に伝達するために、駆動部材12の慣性質量よりも大きな部材に固定されていればよい。
移動部材14は、駆動部材12に所定の摩擦力で係合される部材であり、駆動部材12に対して摺動するものである。本実施形態では、移動部材14は、光学素子の一例であるレンズL1を支持して保持するレンズ保持枠とされている。
このレンズ保持枠の移動部材14には、外周の一部が延長されてスライダブロック141が形成されている。このスライダブロック141には、光軸AXの方向に沿って貫通開口が形成されており、この貫通開口に駆動部材12が挿通されている。この光軸AXの方向と前記軸方向aとは、平行とされている。また、スライダブロック141の中央には、切り欠き部142が形成されており、この切り欠き部142において駆動部材12の径方向半分が露出している。そして、この切り欠き部142には、駆動部材12の径方向半分に当接するパッド17が嵌挿され、このパッド17には、ばね18によって駆動部材12に向かう方向の付勢力が与えられている。このような構造によってパッド17を含む移動部材14と駆動部材12とは、ばね18の付勢力によって圧接され、所定の摩擦力で摩擦係合している。なお、移動部材14と駆動部材12とを摩擦係合させる構造は、このような構造に限定されない。
被覆部材15は、電気機械変換素子11と駆動部材12との固定部分を被覆する部材である。より具体的には、被覆部材15は、前記固定部分近傍の電気機械変換素子11の基部を被覆する、電気機械変換素子11の外形形状に応じた内形形状を持つ第1中空短高柱状部分151と、前記固定部分近傍の駆動部材12の基部を被覆する、駆動部材12の外形形状に応じた内形形状を持つ第2中空短高柱状部分152と、第1中空短高柱状部分の一方端部と第2中空短高柱状部分の他方端部とを互いに連結する環状連結部分153とを備えている。図1および図2に示す例では、第1中空短高柱状部分151は、中空短高の四角柱部材であり、第2中空短高柱状部分152は、短高の筒状部材であり、環状連結部分153は、第2中空短高柱状部分152の外直径に応じた直径の円形開口を形成した環状板部材であって、第1中空短高柱状部分151の外形に応じた大きさの外形四角形である環状板部材である。被覆部材15は、例えば、金属、樹脂等の材料によって形成される。このような被覆部材15では、電気機械変換素子11に駆動部材12および基体部材13が接着固定された後に、第1中空短高柱状部分151の他方端部から、第2中空短高柱状部分152に駆動部材12が挿通され、その内側に接着剤が充填されて第1中空短高柱状部分151に電気機械変換素子11の基部が嵌め込まれる。これによって電気機械変換素子11と駆動部材12との固定部分を被覆するように、電気機械変換素子11、駆動部材12および被覆部材15が一体的に接着固定される。
連結部材16は、被覆部材15と基体部材13とを互いに連結する部材であり、例えば、被覆部材15の外形に応じた大きさの貫通開口を形成した蓋部を一方端部に持つ中空柱状部材である。前記筐体40の本体部材43自体が基体部材13である場合には、連結部材16は、前記筐体40の本体部材43に連結される。より具体的には、連結部材16は、例えば、図1ないし図3に示すように、被覆部材15の外形に応じた直径の貫通開口163を形成した蓋部162を一方端部に持つ円筒状の円筒部材161である。連結部材16は、例えば、金属、樹脂等の材料によって形成される。円筒部材161の内直径は、少なくとも電気機械変換素子11の大きさよりも大きい。より具体的には、円筒部材161の内直径は、電気機械変換素子11が角柱形状であるため、少なくとも電気機械変換素子11の対角長よりも長い。本実施形態では、円筒部材161の内直径は、円筒部材161内に基体部材13の一方端部が嵌り込むように、基体部材13の外形に応じた長さ、すなわち、基体部材13の外直径と略同一とされている。そして、図1ないし図3に示す例では、電気機械変換素子11の前記一対の外部電極に接続された一対の配線を外部に引き出すために、軸方向に所定の長さで周方向に所定の幅で形成されたスリット状の切り欠き部164が円筒部材161の他方端部の周面に形成されている。切り欠き部164は、1個でもよいが、一対の配線の絶縁を容易にするために、好ましくは、2個であり、連結部材16を後述のように装着する際に、一対の配線が接続された電気機械変換素子11と連結部材16との相対配置関係がなるべく無視できるように、より好ましくは3個以上の複数である。図3に示す例では、切り欠き部164は、4個である。このような連結部材16では、上述のように被覆部材15が接着固定された後に、円筒部材161の他方端部から、駆動部材12が挿通され、その内側に接着剤が充填されて前記蓋部162の貫通開口163に被覆部材15の第2中空短高柱状部分の一方端部が嵌め込まれ、その内側に接着剤が充填されて円筒部材161の他方端部に基体部材13の一方端部が嵌め込まれる。このように被覆部材15が貫通開口163に嵌り込んで接着固定されるとともに円筒部材161の他方端部が基体部材13に接着固定されることによって、連結部材16は、被覆部材15と基体部材13とを互いに連結する。上述の各接着固定の接着剤には、例えば、エポキシ系接着剤やシアノアクリレート系接着剤等が用いられる。
駆動回路20は、電気機械変換素子11を駆動するために、電気機械変換素子11に供給される所定の駆動パルスを生成する回路である。駆動回路20には、例えば、図4に示す鋸歯状波の駆動パルスを発振する公知の発振回路を使用することができる。この鋸歯状波の駆動パルスの周波数は、20ないし30kHz程度にすると振動周波数が可聴域を外れ、人間の耳に聞こえる振動音を少なくすることができるが、任意の周波数であってよい。このような駆動回路20から図4に示す鋸歯状波の駆動パルスが電気機械変換素子11に供給されると、鋸歯状波の駆動パルスにおける緩やかな立上り部分では、電気機械変換素子11が緩やかに伸縮方向に伸び変位し、電気機械変換素子11に接着固定されている駆動部材12も、軸方向aに緩やかに変位する。この場合に、駆動部材12に摩擦係合している移動部材14のスライダブロック141は、その摩擦力により駆動部材12と共に軸方向aに移動する。そして、鋸歯状波の駆動パルスにおける急速な立下り部分では、電気機械変換素子11が急速に伸縮方向に縮み変位し、駆動部材12も、軸方向aと反対方向に急速に変位する。この場合に、移動部材14のスライダブロック141は、慣性力により摩擦力に打ち勝ってその位置に留まり、実質的に移動しない。これを連続的に繰り返すことにより、移動部材14のスライダブロック141は、軸方向aに移動する。そして、鋸歯状波の駆動パルスの波形を逆転させ、急速な立上り部分とこれに続く緩やかな立下り部分とからなる鋸歯状波の駆動パルスを電気機械変換素子11に供給することによって、移動部材14のスライダブロック141は、上述と逆方向に移動する。
また例えば、駆動回路20には、所定のデューティー比(例えば3:7や7:3)を持つ矩形パルスを駆動パルスとして発振する公知の4個のスイッチング素子によるHブリッジ回路や、2個のスイッチング素子によるハーフブリッジ回路を使用することができる。前記所定のデューティー比は、例えば3:7や7:3であり、このようにデューティー比を逆転することによって移動部材14の進行方向を逆転することができる。
撮像素子30は、全体を図示していない撮像光学系によって結像された物体(被写体)の光学像における光量に応じてR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分の画像信号に光電変換して所定の画像処理回路(不図示)へ出力する素子である。撮像素子30は、例えば、CCD型のイメージセンサや、CMOS型のイメージセンサ等である。
前記撮像光学系は、1または複数の光学素子を備え、物体の光学像を撮像素子30の受光面上に結像する。レンズ保持枠の移動部材14に取り付けられている上述のレンズL1は、このような撮像光学系における前記1または複数の光学素子のうちの光軸AXに沿って移動する光学素子である。レンズL1は、1枚のレンズであってよく、また複数のレンズを備えるレンズ群であってもよい。レンズL1は、例えば、フォーカシング(合焦)を行うために光軸AXに沿って移動するレンズであってよく、また例えば、ズーミング(変倍)を行うために光軸AXに沿って移動するレンズであってよい。このようなレンズL1を備える撮像光学系によって物体の光学像が、撮像光学系によりその光軸AXに沿って撮像素子30の受光面まで導かれ、撮像素子30によって前記物体の光学像が撮像される。
このような撮像装置IMおよび駆動装置は、連結部材16によって被覆部材15と基体部材13とを互いに直接的に連結するという比較的簡単な構成によって、電気機械変換素子11と駆動部材12とが接着固定されている場合でも、電気機械変換素子11を補強して、衝撃等によって生じる曲げ応力等の応力を電気機械変換素子11だけでなく連結部材16でも受けることができるので、電気機械変換素子11にかかる前記応力を緩和することができ、前記応力による電気機械変換素子11の破損を低減することができる。
次に、連結部材の変形形態について説明する。
図5は、第2態様の連結部材の構成を示す斜視図である。図6は、第3態様の連結部材の構成を示す断面図である。
上述の実施形態における撮像装置IMおよび駆動装置では、図1ないし図3に示す連結部材16を用いたが、連結部材16の態様は、これに限定されるものではなく、他の態様の連結部材が用いられてもよい。
例えば、連結部材16に代え、図5に示す第2態様の連結部材51が用いられてもよい。この連結部材51は、被覆部材15の外形に応じた大きさの貫通開口を形成した蓋部を一方端部に持つ中空柱状部材であって、中空柱状部材における周面(側面)の一部が全周に亘って径方向外側に突出している突出部分を備えている。より具体的には、連結部材51は、図5に示すように、被覆部材15の外形に応じた直径の貫通開口513を形成した蓋部512を一方端部に持つ円筒状の円筒部材511であって、円筒部材511における周面の一部が全周に亘って径方向外側に突出している突出部分515を備えている。すなわち、突出部分515では、連結部材51の周面(側面)の断面形状が波目状になる。そして、第1態様の連結部材16と同様に、配線を外部に引き出すために、スリット状の切り欠き部514が円筒部材511の他方端部の周面に形成されている。
このような連結部材51では、円筒部材511の周面の一部が突出部分515となっているので、電気機械変換素子11における伸縮方向において、連結部材51における弾性体としてのばね定数が調整され、連結部材51における弾性体としてのばね定数は、電気機械変換素子11における伸縮方向において、電気機械変換素子11における弾性体としてのばね定数よりも小さくなる。このため、このような連結部材51を用いた駆動装置および撮像装置IMは、連結部材51による、電気機械変換素子11における伸縮方向の変位の阻害を低減することができる。なお、連結部材51のばね定数の大きさ(値)は、突出部分515の個数によって適宜に調整することができ、図5に示す例では、突出部分515は、軸方向に沿って所定の間隔を空けて平行に並置された複数の、具体的には2個の突出部分515−1、515−2である。
また例えば、連結部材16に代え、図6に示す第3態様の連結部材61が用いられてもよい。この連結部材61は、被覆部材と一体に成形されている。より具体的には、連結部材61は、図6に示すように、駆動部材12の外形に応じた直径の貫通開口を形成した蓋部612を一方端部に持つ円筒状の円筒部材611であり、蓋部612の内側には、前記貫通開口の周縁付近における蓋部612の内面から延設されて略垂直に立設するように、前記固定部分近傍の電気機械変換素子11の基部を被覆する、電気機械変換素子11の外形形状に応じた内形形状を持つ第1中空短高柱状部分613が形成され、蓋部612の外側には、前記貫通開口の周縁から延設されて略垂直に立設するように、前記固定部分近傍の駆動部材12の基部を被覆する、駆動部材12の外形形状に応じた内形形状を持つ第2中空短高柱状部分614が形成されている。これら第1および第2中空短高柱状部分613、614は、上述の第1および第2中空短高柱状部分151、152と同様である。
このような連結部材61は、被覆部材と一体に形成されているので、組み立て工数を低減することができ、より容易に組み立てることができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
IM 駆動装置
L1 レンズ
11 電気機械変換素子
12 駆動部材
13 基体部材
14 移動部材
15 被覆部材
16、51、61 連結部材
20 駆動回路
30 撮像素子
161、511、611 円筒部材
162、512、612 蓋部
163、513 貫通開口

Claims (5)

  1. 伸縮する機械エネルギーに電気エネルギーを変換する電気機械変換素子と、
    前記電気機械変換素子における伸縮方向の一方端に固定され、前記機械エネルギーが伝達される駆動部材と、
    前記電気機械変換素子における伸縮方向の他方端に固定される基体部材と、
    前記駆動部材に所定の摩擦力で係合される移動部材と、
    前記電気機械変換素子と前記駆動部材との固定部分を被覆する被覆部材と、
    前記被覆部材と前記基体部材とを互いに連結する連結部材とを備えること
    を特徴とする駆動装置。
  2. 前記連結部材は、貫通開口を形成した蓋部を一方端部に持つ中空柱状部材であって、前記被覆部材が前記貫通開口に嵌り込むとともに前記中空柱状部材の他方端部が前記基体部材に固定されることによって、前記被覆部材と前記基体部材とを互いに連結すること
    を特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記中空柱状部材は、周面の一部が全周に亘って径方向外側に突出している突出部分をさらに備えること
    を特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記連結部材は、前記被覆部材と一体に成形されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の駆動装置と、
    光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、
    1または複数の光学素子を備え、物体の光学像を前記撮像素子の受光面上に結像する撮像光学系とを備え、
    前記撮像光学系における前記1または複数の光学素子のうちの光軸方向に沿って移動する光学素子は、前記駆動装置の前記移動部材に取り付けられていること
    を特徴とする撮像装置。
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