JP2008309942A - 画像形成装置の定着部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プリンタには、プリンタの外カバー部材の開閉動作に連動して、外カバー部材の開時に定着ユニット9の加熱ローラ11と加圧ローラ13との加圧状態を解除位置とし、外カバー部材の閉時に加圧ローラ13を加熱ローラ11に圧着させる加圧位置に位置変化させる位置変化機構Uが設けられている。位置変化機構Uは、加圧ローラ13を支持する加圧アーム17を設け、加圧アーム17は側板15に形成された引っ掛け孔15b,15cに係合し、加圧アーム17が移動することによって、加圧ローラ13が加圧位置及び前記解除位置に移動させるようにした。
【選択図】図8
Description
画像形成装置の定着部はローラとローラ、若しくはローラとベルトの構成が一般的であるが、定着部でいわゆる紙詰まり(ジャム)が発生することがある。ジャム処理を行う場合は、定着装置が本体カバーの直ぐ内側に配設されているとジャム処理も容易である。すなわち、搬送路あるいは定着装置で紙詰りが生じたときには、この本体カバーを開放することにより紙詰まりの生じた位置が外部に露出されるため、紙詰りの解消作業を容易に行うことができる。
従って、定着装置で紙詰りが生じたときには、本体カバーを開放した後、用紙のニップ状態を解消させるべく、加圧ローラを加熱ローラから離間させ、しかる後に詰まっている用紙を定着装置から引き抜くことが通常行われる。しかしながら、これでは本体カバーを開放した後にさらに加圧ローラを加熱ローラから引き離すための操作を行わなければならず、非常に面倒で作業性が劣るという不都合が存在した。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、本体カバーを開閉に連動して、加圧ローラと加熱ローラを離着可能にし、省スペースで、かつ加熱ローラと加圧ローラを一体的にユニット化することができる画像形成装置の定着部構造を提供することを目的とする。
上記画像形成装置の定着部構造は、前記側板の前記取付部に孔を形成し、前記加圧アームには前記取付部の前記孔に差し込んで該孔に係合する爪を形成し、該爪を回転軸として前記加圧アームを前記加熱ローラの加圧位置及び前記解除位置に位置変化させるようにした。
上記画像形成装置の定着部構造の前記位置変化機構には、前記加圧アームに連結されているテンションプレートを設け、該テンションプレートによる負荷の有無によって、前記加圧アームが前記加熱ローラの加圧位置及び前記解除位置に位置変化させることができる。
上記画像形成装置の定着部構造は、前記位置変化機構には、前記側板に軸支され前記カバー部材の開閉動作に応じて一端部が前記カバー部材にガイドされる加圧レバーと、該加圧レバーの他端部に一端部が回転可能に連結されるロッドと、前記テンションプレートと前記ロッドの前記一端部との間に配設されるスプリングとをさらに備え、前記カバー部材の閉鎖時に、前記スプリングが圧縮状態で前記テンションプレートを付勢させた状態で、前記スプリングのテンションプレートへの付勢方向と、前記加圧アームの移動方向を一致させるようにした。
上記画像形成装置の定着部構造は、前記側板の前記取付部に孔を形成し、前記加圧アームには前記取付部の前記孔に差し込んで該孔に係合する爪を形成し、該爪を回転軸として前記加圧アームを前記加熱ローラの加圧位置及び前記解除位置に位置変化させるようにしたので、組み込みが容易になった。
上記画像形成装置の定着部構造は、前記位置変化機構には、前記側板に軸支され前記カバー部材の開閉動作に応じて一端部が前記カバー部材にガイドされる加圧レバーと、該加圧レバーの他端部に一端部が回転可能に連結されるロッドと、前記テンションプレートと前記ロッドの前記一端部との間に配設されるスプリングとをさらに備え、前記カバー部材の閉鎖時に、前記スプリングが圧縮状態で前記テンションプレートを付勢させた状態で、前記スプリングのテンションプレートへの付勢方向と、前記加圧アームの移動方向を一致させるようにしたので、一体式の定着ユニットの大きさがコンパクトになった。また、加圧アームのてこ(テンション)比を小さくすることができるようになった。
図1を参照して、本発明による画像形成装置であるタンデム型カラープリンタ2(以下、単に「プリンタ2」と略称する)について説明する。
プリンタ2は、ほぼ直方体の画像形成装置本体であるプリンタ本体4を備えている。プリンタ本体4内には、イエロー用作像手段6、マゼンタ用作像手段8、シアン用作像手段10及びブラック用作像手段12が、図1において左から右に向かってこの順に配列されている。これらの作像手段6、8、10及び12は、それぞれ、感光体ドラム14、帯電器16、露光装置18、現像装置20、一次転写ローラ22、クリーニング装置24などの作像エレメントを備えている。図1において、感光体ドラム14に対し、一次転写ローラ22は上側に、帯電器16は下側に、現像装置20は左側に、クリーニング装置24は右側にそれぞれ配置され、露光装置18は、帯電器16及び現像装置20よりも下方に配置されている。なお、図1においては、図示の簡略化のため、上記作像エレメントの符号は、イエロー用作像手段6においてのみ付してある。これらの作像手段6、8、10及び12は、水平方向に、実施形態においては図1において左から右に向かって直線状に前記順序で並列されている。
図3は、定着ローラ対64を組み付けている定着ユニット9を示す。定着ユニット9は両端部に一定の間隔を空けて配置された側板15間に設けられ、側板15は加熱ローラ11の軸線方向に対して直角方向に延在する板面を有し、加熱ローラ11を回転可能に支持する。そして、定着ユニット9には、加熱ローラ11を加圧する位置調整部材Uを備えている。この位置調整部材Uの構造は、実質的に左右が線対称形状であり、図3中の左側に位置する定着ユニット9の部位を用いて位置調整部材Uの構成について説明する。
これらの図4〜図7を参照にして、位置調整部材Uは、加圧アーム17、テンションプレート19、コイルばね21、ロッド23、加圧レバー25を備えている。加圧アーム17は、側板15に平行になるように配置され、一端側に加圧ローラ13の端部を回転可能に軸支する支持板部17aを形成し、先端部17eの上縁部に下側に窪む溝17bを形成し、さらに支持板部の上部と下部には側板側に曲げられた爪17c,17dを形成している。
凹部15aの深さは加圧アーム17の厚さよりも大きく、加圧アーム17の先端部17eは、側板15の凹部15aを横切るようにして形成された貫通用孔15eを通して側板15の外方へ突出させている。図7に示すように、側板15の外側面にはカバー27で覆われ、カバー27の内面に形成され、加熱ローラ11の軸方向に突出する突出板27aが、加圧アーム17の側面まで突出し、加圧アーム17の抜け止めの役割を果たしている。
ロッド23は、上端部に加圧レバー25との連結部を構成する連結孔23a(図7参照)を形成し、連結孔23aには加圧レバー25が回動可能に軸支される。連結孔23aの下部には、円形状のばね座23bがロッド23の軸回りから外側に突出するように形成され、このばね座23bとテンションプレート19の横板19bとの間にはコイルばね21が配設されている。
ロッド23の下端側は、上述したテンションプレート19の遊嵌孔19dと、側板15から加熱ローラ11の軸方向内側に先端部を向けて折り曲げられた規制板部15fに形成された規制孔15gとを、遊嵌させた状態で貫通させている。
プリンタ2の加圧ローラ13の加圧位置、解除位置の移行動作について説明すると、カバー部材82が閉鎖位置にあり、プリンタ2が稼働状態にあるときには、定着ユニット9の加熱ローラ11に加圧ローラ13が圧接している加圧位置にある(図5の状態)。カバー部材82が開放位置になると、加圧ローラ13の加熱ローラ11への加圧が解除され加圧ローラ13を解除位置(図8の状態)に移行させている。カバー部材82が閉鎖位置にある加圧ローラ13の加圧位置では、図5に示すように、コイルばね21が圧縮されてテンションプレート19が下方位置にある。
すると、テンションプレート19の横板19bが、コイルばね21に下方側へ付勢され、側板15に形成されている規制板部15fに対して相対的に近づき、下方側へ移動する。テンションプレート19の長孔19cには、加圧アーム17の溝17bが係合しているので、加圧アーム17の先端部17eが下降する。すると、加圧アーム17の回転によって、これに軸支されている加圧ローラ13が解除位置から加圧位置に移動し、加熱ローラ11が加圧ローラ13によって加圧され、プリンタ2が稼働できる状態になる。
例えば、上記実施形態では、加圧アーム17を回転させるのに側板15の引っ掛け孔15bに、加圧アーム17の爪17cを引っ掛けるようにして係合させたが、爪17cを回転軸として、側板15に軸支させてもよい。但し、加圧アーム17の組み込みに手間がかかる。また、他方の引っ掛け孔15cと爪17は省略してもよい。
9 定着ユニット
11 加熱ローラ
13 加圧ローラ
15 側板
15b,15c 引っ掛け孔
15d 段差部
17 加圧アーム
17b 溝
17c,17d 爪
19 テンションプレート
19a 縦板
19b 横板
19c 長孔
21 コイルばね
23 ロッド
25 加圧レバー
25b ボス部
52a 外側再給紙搬送路
82 外カバー
Claims (4)
- 画像形成処理によりトナー像が形成された用紙を搬送しながら用紙に対しトナー像の定着処理を施す定着ユニットを備え、
前記定着ユニットは用紙上に転写されたトナー像を加熱して定着させる加熱ローラと、この加熱ローラへ向けて用紙を加圧する加圧位置及び加圧を解除した解除位置の間で位置変化する加圧ローラとを備え、
前記トナー像の形成された用紙を前記定着ユニットに向けて搬送する搬送路と、前記搬送路及び前記定着ユニットを覆う開閉自在のカバー部材と、前記加熱ローラの両端部を支持する側板とを備えた画像形成装置の定着部構造において、
前記カバー部材の開閉動作に連動して該カバー部材の開放時に前記加圧ローラを前記解除位置とし、前記カバー部材の閉時に前記加圧ローラを前記加圧位置に位置変化させる位置変化機構とが設けられ、
該位置変化機構は、前記加圧ローラを回転可能に支持する加圧アームを設け、該加圧アームは前記側板に形成された取付部に揺動可能に係合し、前記加圧アームが前記揺動領域を移動することによって、前記加圧ローラが前記加圧位置及び前記解除位置に移動させるようにしたことを特徴とする画像形成装置の定着部構造。 - 前記側板の前記取付部に孔を形成し、前記加圧アームには前記取付部の前記孔に差し込んで該孔に係合する爪を形成し、該爪を回転軸として前記加圧アームを前記加熱ローラの加圧位置及び前記解除位置に位置変化させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の定着部構造。
- 前記位置変化機構には、前記加圧アームに連結されているテンションプレートを設け、該テンションプレートによる負荷の有無によって、前記加圧アームが前記加熱ローラの加圧位置及び前記解除位置に位置変化させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置の定着部構造。
- 前記位置変化機構には、前記側板に軸支され前記カバー部材の開閉動作に応じて一端部が前記カバー部材にガイドされる加圧レバーと、該加圧レバーの他端部に一端部が回転可能に連結されるロッドと、前記テンションプレートと前記ロッドの前記一端部との間に配設されるスプリングとをさらに備え、
前記カバー部材の閉鎖時に、前記スプリングが圧縮状態で前記テンションプレートを付勢させた状態で、前記スプリングのテンションプレートへの付勢方向と、前記加圧アームの移動方向を一致させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置の定着部構造。
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