JP2002287559A - 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置 - Google Patents
定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置Info
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Abstract
有する定着装置において、定着ローラと加圧ローラの間
に記録媒体が詰まったとき、定着ローラと加圧ローラの
圧接を簡単に解除できるようにする。 【解決手段】 引張ばね24により付勢された圧力伝達
部材20をピン22を介して筐体17に揺動可能に支持
し、その圧力伝達部材20によって加圧ローラ16を定
着ローラ15に加圧し、圧力伝達部材20に揺動可能に
支持した圧力解除部材26を回動させて、圧力伝達部材
を定着ローラ15から離れる向きに回動させ、定着ロー
ラ15と加圧ローラ16の圧接を解除する。
Description
着部材に圧接する加圧部材とを有し、定着部材と加圧部
材との間にトナー像を担持した記録媒体を通過させるこ
とにより該トナー像を記録媒体に定着する定着装置、及
びその定着装置を有する画像形成装置に関するものであ
る。
これらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとし
て構成される画像形成装置に、上記形式の定着装置を採
用することは従来より周知である。この種の定着装置に
おいては、定着部材と加圧部材が互いに圧接しているの
で、これらの間に記録媒体が詰まったとき、その圧接力
を解除して、詰まった記録媒体を容易に取り出せるよう
に構成する必要がある。ところが、従来の定着装置にお
いては、定着部材と加圧部材の圧接力を解除するための
機構が複雑で、そのコストが上昇する欠点を免れなかっ
た。なお、定着部材と加圧部材の圧接力を解除すると
は、互いに当接した定着部材と加圧部材の圧接力を弱め
るか、又は両者を互いに離間させることを意味する。
欠点を除去し、簡単な構成で、定着部材と加圧部材の圧
接力を解除できる定着装置を提供することを第1の目的
とし、かかる定着装置を有する画像形成装置を提供する
ことを第2の目的とする。
的を達成するため、冒頭に記載した形式の定着装置にお
いて、定着装置の筐体に対して可動に支持されていて、
前記加圧部材を定着部材に押圧する加圧力を前記加圧部
材に伝達する圧力伝達部材と、該圧力伝達部材に可動に
支持された圧力解除部材とを有し、該圧力解除部材の作
動により、前記加圧部材と定着部材との圧接力が解除さ
れる向きに前記圧力伝達部材を作動させることを特徴と
する定着装置を提案する(請求項1)。
して揺動可能に支持され、前記圧力解除部材は圧力伝達
部材に揺動可能に支持されていると有利である(請求項
2)。
置において、前記圧力解除部材は、前記圧力伝達部材に
嵌合することにより該圧力伝達部材に揺動可能に組み付
けられ、かつ定着装置の筐体によって圧力伝達部材から
の脱落が防止されていると有利である(請求項3)。
記載の定着装置において、前記圧力解除部材は、その揺
動により定着装置の筐体を押圧し、その反力によって、
加圧部材と定着部材との圧接力が解除される向きに圧力
伝達部材を作動させるように構成されていると有利であ
る(請求項4)。
載の定着装置において、前記圧力解除部材は、画像形成
装置本体の本体カバーの開放動作に連動して作動するよ
うに構成されていると有利である(請求項5)。
載の定着装置において、前記圧力解除部材は、記録媒体
を案内するガイド部材と一体に形成されていると有利で
ある(請求項6)。
おいて、前記圧力解除部材は、画像形成装置本体の本体
カバーの開放動作に連動してガイド部材と共に作動する
ように構成されていると有利である(請求項7)。
るため、請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置を
有することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求
項8)。
に従って詳細に説明する。
図である。ここに示した画像形成装置においては、その
本体1内に配置された感光体2が反時計方向に回転し、
このとき帯電装置3によって感光体表面が均一に帯電さ
れる。その帯電面にレーザ光学系4から出射するレーザ
光Lが照射され、これによって感光体上に静電潜像が形
成される。この静電潜像は現像装置5を通るときトナー
像として可視像化される。
セット6には、例えば転写紙より成る記録媒体Pが収容
され、給紙ローラ7の回転によって、最上位の記録媒体
Pが、転写装置8と感光体2との間に送り込まれ、ここ
で感光体上のトナー像が記録媒体Pに転写される。トナ
ー像の転写後に感光体上に付着する転写残トナーはクリ
ーニング装置9により除去される。
に上方に搬送されて定着装置10を通過し、このときト
ナー像が記録媒体に定着される。定着装置10を出た記
録媒体Pは、ガイド部材12と他のガイド部材に案内さ
れ、排紙ローラ対13によって排紙トレイ11上に排出
される。
に、定着部材の一例である定着ローラ15と、加圧部材
の一例である加圧ローラ16を有し、これらのローラ1
5,16は定着装置10の筐体17に対して回転自在に
支持され、それぞれ図2に矢印で示す方向に回転する。
また定着ローラ15の内部にはヒータ18が設けられ、
このヒータによって定着ローラ15がトナー像の定着に
適した温度に加熱される。前述のように感光体から転写
されたトナー像Tを担持した記録媒体Pは、そのトナー
像が定着ローラ15に接する向きにして矢印Aで示す如
く定着ローラ15と加圧ローラ16の間に送り込まれ、
当該記録媒体Pがここを通るとき、トナーが加熱される
と共に加圧され、トナー像が記録媒体に定着される。
定着部材に圧接する加圧部材とを有し、定着部材と加圧
部材との間にトナー像を担持した記録媒体を通過させる
ことにより該トナー像を記録媒体に定着するように構成
されている。
斜視図であり、この定着装置10の筐体17の長手方向
各端部領域に形成された挿入口19を通して一対の圧力
伝達部材20がそれぞれ挿入され(図4参照)、図2に
示すように各圧力伝達部材20の下端部の係合部21が
筐体17に固定されたピン22に回転自在に係合する。
図2には一方の側の圧力伝達部材20とピン22のみを
示してあるが、他方の側も同じ構成となっている。加圧
ローラ16の各軸端部16Aには軸受23がそれぞれ嵌
合し、その各軸受23に各圧力伝達部材20が圧接す
る。各圧力伝達部材20には、付勢部材の一例である引
張ばね24の一端がそれぞれ係止され、このばね24の
他端は、筐体17にそれぞれ係止されている。これによ
り、各圧力伝達部材20は図2における反時計方向に回
動付勢され、これによって各軸受21を介して、加圧ロ
ーラ16を定着ローラ15に対して圧接させる。
着装置10の筐体17に対して可動に支持されていて、
加圧部材を定着部材に押圧する加圧力を加圧部材に伝達
する用をなす。図示した例では、各圧力伝達部材20
は、筐体17に対して揺動可能に支持されている。かか
る構成によって、加圧ローラ16が定着ローラ15に対
して圧接し、これらのローラ15,16を通る記録媒体
上のトナーを加圧することができる。
20には取付孔25がそれぞれ形成され、その各取付孔
25に、圧力解除部材26のピン27がそれぞれ回転自
在に嵌合している。各圧力解除部材26は、図2及び図
4に示すように、筐体17の立壁部17Aと水平壁部1
7Bとその側方の側壁部17Cとにより区画された空間
に位置する。このように、各圧力解除部材26は、各圧
力伝達部材20にそれぞれ可動に支持されており、図示
して例では当該圧力解除部材26は、各圧力伝達部材2
0に揺動可能に支持されている。
圧接した通常の状態では、各圧力解除部材26は図2に
示す位置を占め、このとき各圧力解除部材26は各圧力
伝達部材20を拘束しておらず、従って各圧力伝達部材
20は引張ばね24の作用によって前述のように加圧ロ
ーラ16を定着ローラ15に対して押圧している。
の間に記録媒体が詰まり、画像形成装置の作動が停止し
てこれらのローラ15,16の回転が止められたとき、
その詰まった記録媒体(以下、ジャム紙という)を除去
する必要がある。そこで、先ず図1に示したように画像
形成装置本体1に対してピン28を介して回動開閉可能
に支持された画像形成装置本体の本体カバー1Aを、ユ
ーザやサービスマンなどの操作者が矢印方向に回動させ
て該本体カバー1Aを開き、定着装置10を外部に対し
て露出させる。次いで、操作者が各圧力解除部材26を
図2に矢印Bで示す方向に回動させる。すると、その各
圧力解除部材26に形成されたカム部29が筐体17の
立壁部17Aに圧接し、各圧力解除部材26はその立壁
部17Aから反力を受ける。これにより、図5に示すよ
うに、各圧力伝達部材20は定着ローラ15から遠ざか
る向きにピン22のまわりを回動し、加圧ローラ16と
定着ローラ15との圧接力が解除される。すなわち、定
着ローラ15と加圧ローラ16の圧接力が弱められる
か、又はこれらのローラが互いに離間する。両ローラ1
5,16が離れる場合には、軸受23も加圧ローラ16
と共に定着ローラ15から離れる向きに移動する。この
ように、各圧力解除部材26の作動、この例では揺動に
よって加圧ローラ16と定着ローラ15との圧接力が解
除される向きに圧力伝達部材が作動するのである。
にピン30を介して回動可能に支持されており、このガ
イド部材12を図5に矢印で示した方向に回動させるこ
とによって、定着ローラ15と加圧ローラ16との間の
上方の開口(図3には示さず)が開放される。これによ
り、操作者はジャム紙を容易に除去することができる。
逆の操作によって、再び加圧ローラ16を定着ローラ1
5に圧接させることができる。
揺動により定着装置10の筐体17を押圧し、その反力
によって、加圧ローラ16と定着ローラ15との圧接力
が解除される向きに圧力伝達部材20を作動させるよう
に構成されているので、圧力伝達部材20を確実に作動
させて、定着ローラ15と加圧ローラ16の圧接力を解
除することができる。
力伝達部材20には高い強度が要求される。このため、
圧力伝達部材20を金属により構成することが好まし
い。これに対し、圧力解除部材26は操作者が手で触れ
る部分であり、その加熱を抑えるためにも、圧力解除部
材26を樹脂により構成することが好ましい。
ングは省略されており、これは図7乃至図12において
も同様である。
力解除部材26と、筐体17との位置関係を示す説明図
である。前述のように、各圧力解除部材26は各圧力伝
達部材20に嵌合することによってその各圧力伝達部材
20に揺動可能に組み付けられているが、その際、図6
から判るように、圧力解除部材26は圧力伝達部材20
と筐体17の側壁部17Cとの挟まれた状態で位置す
る。従って、図3に示したように、圧力解除部材26の
ピン27を単に圧力伝達部材20の取付孔25に嵌合す
るだけで、特別な脱落防止手段を設けずとも、側壁部1
7Cによって、圧力解除部材26が圧力伝達部材20か
ら脱落することを防止できる。定着装置10の筐体17
によって、圧力解除部材26が圧力伝達部材20から脱
落することを防止できるのである。圧力伝達部材20は
引張ばね24によって常に圧力を受けているので、図2
から判るように、圧力解除部材26は脱落を確実に阻止
されて組み付けられる。このように、圧力伝達部材20
から圧力解除部材26が脱落することを防止する特別の
手段を設ける必要がないため、定着装置10のコストを
効果的に低減することができる。
ー1Aに爪31を形成し、本体カバー1Aを開くとき、
その爪31によって圧力解除部材26を矢印B方向に回
動させて定着ローラ15に対する加圧ローラ16の圧接
力を解除するように構成することもできる。このよう
に、圧力解除部材26が本体カバー1Aの開放動作に連
動して作動するように構成すれば、操作者はより容易に
ジャム紙の処理を行うことができる。さらに、本体カバ
ー1Aを閉じるとき、これに設けた加圧部32によって
圧力解除部材26を加圧し、圧力解除部材26を矢印A
と反対向きに回動させるように構成すると、圧力解除部
材26を自動的に元の位置に戻し、定着ローラ15と加
圧ローラ16を圧接させることができる。これにより、
より一層操作を簡素化することができる。
ド部材12を筐体17に支持するのではなく、このガイ
ド部材12と圧力解除部材26を一体に形成すると、圧
力解除部材26を矢印A方向に回動させることにより、
ガイド部材12も一緒に回動させ、定着ローラ15と加
圧ローラ16との上方を開放することができる。このよ
うに、圧力解除部材26が記録媒体を案内するガイド部
材12と一体に形成されていると圧力解除動作とガイド
部材開放動作を1回の操作で行うことができ、操作性を
高めることができる。
圧力解除部材26とガイド部材12を一体に形成すると
共に、本体カバー1Aを開くとき、その爪31によって
圧力解除部材26を回動させるように構成すると、本体
カバー1Aを開くだけで、圧力解除動作とガイド部材1
2の開放動作を行うことができ、ジャム紙処理時の操作
性をより一層高めることができる。このように、圧力解
除部材26が本体カバー1Aの開放動作に連動してガイ
ド部材12と共に作動するように構成することにより、
操作性を格段と高めることができるのである。図7ない
し図12における他の構成は図1乃至図6と同じであ
る。
簡単な構成で定着部材と加圧部材の圧接を解除すること
ができる。
解除部材を圧力伝達部材に単に嵌合によって組み付ける
だけで圧力解除部材の圧力伝達部材からの脱落を防止で
き、定着装置の構造の簡素化とコストの低減を達成でき
る。
ば、定着部材と加圧部材の圧接解除時の操作を特に簡素
化することができる。
部材を筐体に取り付けるときの様子を示す図である。
た状態を示す斜視図である。
の様子を示す断面図である。
み付き状態を説明する図である。
示す断面図である。
る。
動させたときの様子を示す断面図である。
ある。
子を示す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 定着部材と、該定着部材に圧接する加圧
部材とを有し、定着部材と加圧部材との間にトナー像を
担持した記録媒体を通過させることにより該トナー像を
記録媒体に定着する定着装置において、定着装置の筐体
に対して可動に支持されていて、前記加圧部材を定着部
材に押圧する加圧力を前記加圧部材に伝達する圧力伝達
部材と、該圧力伝達部材に可動に支持された圧力解除部
材とを有し、該圧力解除部材の作動により、前記加圧部
材と定着部材との圧接力が解除される向きに前記圧力伝
達部材を作動させることを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 前記圧力伝達部材は前記筐体に対して揺
動可能に支持され、前記圧力解除部材は圧力伝達部材に
揺動可能に支持されている請求項1に記載の定着装置。 - 【請求項3】 前記圧力解除部材は、前記圧力伝達部材
に嵌合することにより該圧力伝達部材に揺動可能に組み
付けられ、かつ定着装置の筐体によって圧力伝達部材か
らの脱落が防止されている請求項1又は2に記載の定着
装置。 - 【請求項4】 前記圧力解除部材は、その揺動により定
着装置の筐体を押圧し、その反力によって、加圧部材と
定着部材との圧接力が解除される向きに圧力伝達部材を
作動させる請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装
置。 - 【請求項5】 前記圧力解除部材は、画像形成装置本体
の本体カバーの開放動作に連動して作動する請求項1乃
至4のいずれかに記載の定着装置。 - 【請求項6】 前記圧力解除部材は、記録媒体を案内す
るガイド部材と一体に形成されている請求項1乃至5の
いずれかに記載の定着装置。 - 【請求項7】 前記圧力解除部材は、画像形成装置本体
の本体カバーの開放動作に連動してガイド部材と共に作
動する請求項6に記載の定着装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の定着
装置を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2001086802A JP4094822B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置 |
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Publications (2)
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2001
- 2001-03-26 JP JP2001086802A patent/JP4094822B2/ja not_active Expired - Fee Related
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