JP2008308902A - 天井用目地カバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目地部を覆うスライド天井カバーのスライド移動によって揺れ動きを吸収し、揺れ動きが停止すると元の状態へ自動的に戻ることができる天井用目地カバー装置を得る。
【解決手段】目地部2とは直角方向の天井側壁に固定された一端部が目地部の端部と同一面あるいは目地部側へわずかに突出する一方の固定天井カバー6と、この一方の固定天井カバー6と対応する部位の目地部2とは直角方向の天井側壁に一方の固定天井カバー6の一端部と目地部2を介して位置するように固定された他方の固定天井カバー7と、この他方の固定天井カバー7の一方の固定天井カバー側6に水平方向にスライド移動可能に取付けられた先端部が一方の固定天井カバー6の一端部と当接するスライド天井カバー9と、このスライド天井カバー9の先端部を常時一方の固定天井カバー6の一端部と当接させるように付勢する付勢機構13とで天井用目地カバー装置を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は目地部を介して設けられた左右の建物の目地部とは直角方向の天井部位を覆う天井用目地カバー装置に関する。
従来、目地部を介して設けられた左右の建物の目地部とは直角方向の天井部位を覆う場合、左右の建物の一方の建物の天井躯体あるいは側壁に一方の天井カバーを固定するとともに、他方の建物の天井躯体あるいは側壁に他方の天井カバーを固定している。
このように構成された天井用目地カバーは、地震によって左右の建物が異なる左右方向へ揺れ動いた場合、一方の天井カバーと他方の天井カバーとが衝突して損傷するという欠点があった。
特になし
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、左右の建物が異なる左右方向に揺れ動いた場合には、目地部を覆うスライド天井カバーのスライド移動によって、その揺れ動きを吸収し、異なる前後方向に揺れ動いた場合には、一方の固定天井カバーの一端部とスライド天井カバーの先端部がスライド移動して、その揺れ動きを吸収することができ、揺れ動きが停止すると元の状態へ自動的に戻ることができる天井用目地カバー装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は目地部を介して設けられた左右の建物の一方の建物の目地部とは直角方向の天井躯体あるいは天井側壁に固定された一端部が、該目地部の端部と同一面あるいは目地部側へわずかに突出する一方の固定天井カバーと、この一方の固定天井カバーと対応する部位の前記他方の建物の目地部とは直角方向の天井躯体あるいは天井側壁に、該一方の固定天井カバーの一端部と目地部を介して位置するように固定された他方の固定天井カバーと、この他方の固定天井カバーの前記一方の固定天井カバー側に水平方向にスライド移動可能に取付けられた先端部が、該一方の固定天井カバーの一端部と当接するスライド天井カバーと、このスライド天井カバーの先端部を常時前記一方の固定天井カバーの一端部と当接させるように付勢する付勢機構とで天井用目地カバー装置を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)目地部を介して設けられた左右の建物の一方の建物の目地部とは直角方向の天井躯体あるいは天井側壁に固定された一端部が、該目地部の端部と同一面あるいは目地部側へわずかに突出する一方の固定天井カバーと、この一方の固定天井カバーと対応する部位の前記他方の建物の目地部とは直角方向の天井躯体あるいは天井側壁に、該一方の固定天井カバーの一端部と目地部を介して位置するように固定された他方の固定天井カバーと、この他方の固定天井カバーの前記一方の固定天井カバー側に水平方向にスライド移動可能に取付けられた先端部が、該一方の固定天井カバーの一端部と当接するスライド天井カバーと、このスライド天井カバーの先端部を常時前記一方の固定天井カバーの一端部と当接させるように付勢する付勢機構とで構成されているので、左右の建物が異なる左右方向へ揺れ動いた場合、スライド天井カバーの先端が一方の天井固定カバーの一端部と当接した状態でスライド移動し、その揺れ動きを吸収することができる。
また、左右の建物が異なる前後方向に揺れ動いた場合、一方の天井固定カバーの一端部とスライド天井カバーの先端部とがスライド移動して、その揺れ動きを吸収することができる。
したがって、地震によっての揺れ動きで、一方の天井固定カバーや他方の天井固定カバーが損傷するのを確実に防止することができる。
(2)前記(1)によって、他方の天井固定カバーの一方の天井固定カバー側にスライド天井カバーをスライド移動可能に取付ければよいので、構造が簡単で、容易に設置することができる。
(3)前記(1)によって、スライド天井カバーを他方の固定天井カバーにスライド移動可能に取付けるとともに、スライド天井カバーの先端部と一方の天井固定カバーの一端部とをスライド移動できるようにするだけでよく、容易に製造することができる。
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図10に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた左右の建物3、3の、該目地部2とは直角方向の天井躯体あるいは天井側壁3a、3a部位に設置される本発明の天井用目地カバー装置で、この天井用目地カバー装置1は前記左右の建物3、3の一方の建物3の天井側壁3aに吊りブラケット4を用いて固定された傾斜面5に形成された一端部が、該目地部の端部と同一面あるいは目地部側へわずかに突出する一方の固定天井カバー6と、この一方の固定天井カバー6と対応する部位の前記他方の建物3の天井側壁3aに、該一方の固定天井カバー6の一端部と目地部2を介して位置するように複数個の吊りブラケット4、4を用いて固定されたリップミゾ形鋼形状の他方の固定天井カバー7と、この他方の固定天井カバー7の前記一方の固定天井カバー6側に水平方向にスライド移動可能に取付けられた先端部が、該一方の固定天井カバー6の傾斜面5と面接触できるような傾斜面8に形成されたスライド天井カバー9と、このスライド天井カバー9の傾斜面8の先端部を常時前記一方の固定天井カバー6の一端部の傾斜面5と常時当接するように付勢する、該スライド天井カバー9のほぼ中央後端部より後方へ突出するように設けられたガイド軸10、このガイド軸10をスライド移動可能に支持する前記他方の固定天井カバー7に固定された支持部材11、この支持部材11と前記スライド天井カバー9の後端部間の前記ガイド軸10上に配置されたスライド天井カバー9を常時突出するように付勢する付勢スプリング12とからなる付勢機構13とで構成されている。
なお、14は壁用カバー装置、15、16は天井材である。
上記構成の天井用目地カバー装置1は通常時は図2に示すように、スライド天井カバー9は付勢機構13の付勢スプリング12によって、一方の固定天井カバー6の一端部の傾斜面5に先端部の傾斜面8が当接するように付勢され、一方の固定天井カバー6、スライド天井カバー9、他方の固定天井カバー7で覆われた状態となっている。
地震によって左右の建物3、3が異なる左右方向に揺れ動いた場合、図8に示すように目地部2が広くなると、スライド天井カバー9は付勢機構13の付勢スプリング12の付勢力によって他方の固定天井カバー7より突出して、その揺れ動きを吸収し、目地部2が狭くなると図9に示すように、一方の固定天井カバー6でスライド天井カバー9を付勢スプリング12の付勢力に抗して押し付け、他方の固定天井カバー7内へスライド移動させて、その揺れ動きを吸収し、揺れ動きが停止すると元の状態に自動的に戻る。
地震によって左右の建物3、3が異なる前後方向に揺れ動いた場合、図10に示すように一方の固定天井カバー6とスライド天井カバー9との当接面で前後方向にスライド移動し、その揺れ動きを吸収し、揺れ動きが停止すると自動的に元の状態へ戻る。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図11ないし図16に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図11ないし図13に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、一端部がほぼ垂直面17に形成され、該一端部が目地部2の端部2aと同一面となるように一方の建物3の天井側壁3aに固定した一方の固定天井カバー6Aと、この一方の固定天井カバー6Aの一端部と当接する先端部がほぼ垂直面18に形成されたスライド天井カバー9Aを用いた点で、このような一方の固定天井カバー6Aやスライド天井カバー9Aを用いて構成した天井用目地カバー装置1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図14ないし図16に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、他方の固定天井カバー7の先端部にスライド天井カバー9がスライド移動可能に取付けられた支持板19と、該スライド天井カバー9の後端部との間に引張スプリング20を用いた付勢機構13Aを用いた点で、このような付勢機構13Aを用いて構成した天井用目地カバー装置1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
本発明は天井用目地カバー装置を製造する産業で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の形態の正面図。 図1の2−2線に沿う断面図。 図1の3−3線に沿う断面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の一方の固定天井カバーの説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の他方の固定天井カバーの説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態のスライド天井カバーの説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の付勢機構の説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の目地部が広くなった状態の動作説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の目地部が狭くなった状態の動作説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の異なる前後方向の動作説明図。 本発明を実施するための第2の形態の正面図。 図11の12−12線に沿う断面図。 本発明を実施するための第2の形態の一方の固定天井カバーとスライド天井カバーの設置状態の説明図。 本発明を実施するための第3の形態の正面図。 図14の15−15線に沿う断面図。 本発明を実施するための第3の形態の付勢機構の説明図。
符号の説明
1、1A、1B:天井用目地カバー装置、
2:目地部、 3:建物、
3a:天井側壁、 4:吊りブラケット、
5:傾斜面、 6、6A:一方の固定天井カバー、
7:他方の固定天井カバー、 8:傾斜面、
9、9A:スライド天井カバー、10:ガイド軸、
11:支持部材、 12:付勢スプリング、
13、13A:付勢機構、 14:壁用カバー装置、
15、16:天井材、 17:垂直面、
18:垂直面、 19:支持板、
20:引張スプリング。

Claims (1)

  1. 目地部を介して設けられた左右の建物の、一方の建物の目地部とは直角方向の天井躯体あるいは天井側壁に固定された一端部が、該目地部の端部と同一面あるいは目地部側へわずかに突出する一方の固定天井カバーと、この一方の固定天井カバーと対応する部位の前記他方の建物の目地部とは直角方向の天井躯体あるいは天井側壁に、該一方の固定天井カバーの一端部と目地部を介して位置するように固定された他方の固定天井カバーと、この他方の固定天井カバーの前記一方の固定天井カバー側に水平方向にスライド移動可能に取付けられた先端部が、該一方の固定天井カバーの一端部と当接するスライド天井カバーと、このスライド天井カバーの先端部を常時前記一方の固定天井カバーの一端部と当接させるように付勢する付勢機構とからなることを特徴とする天井用目地カバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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