JP2008308872A - Uリブ鋼床版 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワンサイドボルトを用いることなく、補強部材の取付・取外しを可能として、低コストで信頼性の高い構造を提供する。
【解決手段】デッキプレート14と、該デッキプレート14の下面に配設され、内部に密閉ダイヤフラム22と下面にハンドホール20Hを有するUリブ20と、該Uリブ20を外部から拘束する横リブ30と、前記Uリブ20の横リブ位置であるスリット部32の橋軸直角方向の変形を低減する、横リブ30とUリブ20下面とを連結した連結補強部材(L型アングル40、50、52、60、62)を備えた鋼床版10において、前記横リブ30と密閉ダイヤフラム22との距離Lが所定範囲内であり、前記ハンドホール20Hと密閉ダイヤフラム22間の距離が手の届く距離であり、前記Uリブ20下面と連結補強部材(40、50、52、60、62)との連結部位が、該ハンドホール20Hと密閉ダイヤフラム22間の位置にある。
【選択図】図13

Description

本発明は、Uリブ鋼床版に係り、特に、橋梁構造物に用いるのに好適な、横リブ拘束位置に亀裂が入る等のトラブルを回避することが可能なUリブ鋼床版に関する。
従来、橋梁における床版構造として、RC床版、合成床版、鋼床版等があるが、鋼床版は、軽量であることや、工場において一定の大きさまで製作し、現場に設置することが可能であり、施工工期が短くできる等の特徴のため、多くの実績がある。
しかしながら、鋼床版は、通行荷重の影響を直接受け易く、比較的薄い鋼板の溶接構造であるため、疲労亀裂が発生する事例が見られるようになった。特に、リブの交差部やスリット部等から亀裂が進展する事例が多く見られる。
橋梁構造で用いられる鋼床版構造において、その縦リブ(トラフリブとも称する)構造に、図1に例示する如く、鋼床版10に、比較的剛性が高く軽量なU型の閉断面縦リブ(以下Uリブ)構造を採用することが主流となっている。Uリブ20を用いる場合、横リブ30の間隔Lは1〜3m程度と設置するのが一般的である。図において、14はデッキプレート、16は主桁である。
又、鋼床版の製作は、陸送の場合、運搬上の制限等により長さ10m、幅3.5m以内程度を1ブロックとして現場で組み立てる方法が一般的である。海上輸送の場合でも、工場内の取扱やクレーンの能力等から、10m程度のブロック単位で製作し、工場のヤード内で組み立てた後、一括架設を行なうケースが多い。このため、図2に示す如く、完成した鋼床版構造の長手方向10m程度毎に現場継手部11(ヤードでの組立ても含む)が存在する。
又、図3に示す如く、現場継手部11を構成する添接板12は高力ボルト13で固定され、その位置は、曲げ力が比較的小さい位置(横リブスパンLの1/4、=2.5m程度とした場合、横リブから750mm)に設けるのが一般的である。
このように、縦リブ構造にUリブ20を用いた鋼床版10の場合、基本的に気密性の高いUリブ内部は塗装や防錆処理の実施が困難であるため、現場継手部12で必要となる開口部(ハンドホール20Hやボルト継手部等)からの外気の侵入による内面腐食を防止するため、図3に示す如く、現場ボルト継手部11のUリブ20の両端に、周囲を溶接した鋼製のダイヤフラム(以下密閉ダイヤフラムと称する)22を設けて、Uリブ20内部の気密性を保っている。
通常、この密閉ダイヤフラム22は、工場内でUリブ20内に外周を溶接して設置する。密閉ダイヤフラム22の設置位置は、架設時に添接板12をUリブ20内に挿入するため、継手部11から200〜500mm程度の位置が一般的である。従って、継手部11が横リブ30から750mmの場合、横リブ30に近い側の密閉ダイヤフラム22の横リブ30との距離dは250〜550mm程度が一般的である。又、板厚は、Uリブ20の板厚と同等の6〜8mm程度が一般的であるが、Uリブ20の板厚が厚い場合には、12〜19mm程度の鋼板を用いる場合もある。
図4に示すように、デッキプレート14上を通過する車輪8等により、密閉ダイヤフラム22配設位置近辺のUリブ20にUリブ断面中央から偏心した垂直下向きの力Fが作用した場合、該密閉ダイヤフラム22が配設された位置でのUリブ20が該断面形状を保ったまま剛体回転し、横リブ30とUリブ20交差部の溶接止端部等、構造詳細部の応力が2倍程度に増加することが非特許文献1に報告されている。
この原因として、図5に示すように、密閉ダイヤフラム22の剛体的な回転Rが、ねじり力として横リブ面20上Uリブ下面の水平変位を誘発し、Uリブウェブの局部曲げによるスリット部の回し溶接部に応力集中が発生することが考えられる。この応力集中により横リブ30とUリブ交差部20のスリット部溶接止端等、疲労上の弱点となり得る構造詳細部から疲労亀裂が発生する可能性があった。亀裂の例を図6に示す。図において、AはUリブ側亀裂、Bは横リブ側亀裂である。これらの亀裂は、スリット部32の左右両側に発生している。
鋼床版の補強方法としては、特許文献1に、縦リブの内部空間に充填剤の軽量発泡コンクリートを注入して、溶接継手部の疲労強度を向上することが記載され、特許文献2に、鋼主桁間に補強横桁を締結固定して架設すると共に、該補強横桁の縦リブと対応する位置に支持金具を設け、該支持金具によって縦リブを支持することが記載され、特許文献3に、桁板(開断面バルブプレートの縦リブ)と梁板との溶接接合部分を覆いつつスリット部を含む切込みの長さを超えた高さを有する断面L形状の添接板を、桁板(開断面バルブプレートの縦リブ)と梁板とにボルト締結することが記載されているが、この特許文献3が示す締結方法では、多用されているUリブなどの閉断面縦リブに対して適用することは困難である。
又、前記非特許文献1などでは、密閉ダイヤフラムの剛性が影響を与えることを指摘している。
Uリブが一定間隔で横リブにより外部拘束され、更に、接合部においては、内部から密閉ダイヤフラムで拘束されていると、UリブにUリブ断面中央から偏心した垂直下向きの捻り力が作用した場合、特に、該密閉ダイヤフラムが配設された位置でのUリブが該断面形状を保ったまま変形した場合には、捻り力が増幅されるため、該横リブ拘束位置に亀裂が入る等のトラブルが発生する。この問題点を解決するべく、非特許文献2〜4に、図7に例示する如く、横リブとUリブ下面とを連結する補強部材(例えばL型アングル40)を設けることが記載されている。図において、32はスリット部である。
従来、連結補強部材(例えばL型アングル40)を取り付ける場合、図8(A)に示すように、密閉ダイヤフラム22により閉じた空間となり、高力ボルト34又はナット35をUリブ20内で締めることができないため、片面から締結が可能なワンサイドボルト36を用いている。
特開2001−248114号公報 特開2002−173912号公報 特開2006−45833号公報 井口ら「鋼床版SFRC舗装施工前の静的載荷試験」土木学会第60回年次学術講演会(平成17年9月)CS10−017、333〜334頁 山本ら「鋼床版の横リブスリット部の実橋応力計測」土木学会第61回年次学術講演会(平成18年9月)I−385、767〜768頁 高田ら「鋼床版のUリブと横リブ交差部の疲労き裂に着目したFEM解析による対策検討」土木学会第61回年次学術講演会(平成18年9月)I−563、1123〜1124頁 平野ら「鋼床版のUリブと横リブ交差部の疲労き裂に着目した移動輪荷重試験報告」土木学会第61回年次学術講演会(平成18年9月)I−564、1125〜1126頁
しかしながら、ワンサイドボルトは、一般のボルトに比べ高価であることや、疲労強度・耐久性が未解明の部分が多く、使用に際して留意が必要である。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、ワンサイドボルトを用いることなく、補強部材の取付・取外しを可能として、低コストで信頼性の高い構造を提供することを課題とする。
本発明は、デッキプレートと、該デッキプレートの下面に配設され、内部に密閉ダイヤフラムと下面にハンドホールを有するUリブと、図8(B)に示すように、該Uリブ20を外部から拘束する横リブ30と、前記Uリブの横リブ位置であるスリット部の橋軸直角方向の変形を低減する、横リブとUリブ下面とを連結した連結補強部材(例えばL型アングル40)を備えた鋼床版において、前記横リブ30と密閉ダイヤフラム22との距離dが所定範囲内であり、前記ハンドホール20Hと密閉ダイヤフラム22間の距離が手の届く距離であり、前記Uリブ下面と連結補強部材との高力ボルト34及びナット35による連結部位が、該ハンドホール20Hと密閉ダイヤフラム22の間の位置にあり、しかも密閉ダイヤフラム22が横リブ30とのせん断力の影響を受けない位置にあることにより、前記課題を解決したものである。
前記補強部材は、雄ねじが切られた軸部と頭部からなるボルトと、内面にタップが切られたナットを共に締めて使用するボルト部材(例えば高力ボルト34)で止めることができる。
前記所定距離は30mm〜100mmとすることができる。
密閉ダイヤフラムと横リブとのせん断力の影響を受けるのを避けて、密閉ダイヤフラムの最適な設置位置を決定するため、横リブ板厚中心から密閉ダイヤフラム板厚中心までの距離dを0、20、30、50、75、246mmとしたパラメトリック解析を実施した。図9に、図5の横リブ30とUリブ交差部20のスリット部溶接止端(載荷側)を基準点とし、F法(鋼構造物の疲労設計指針・同解説、日本鋼構造協会、1993.4 P289など)により算出したホットスポットストレス(以下、HSS)と密閉ダイヤフラムと横リブの位置関係のグラフを示す。又、図10には、図4の載荷状態におけるUリブ表面のミーゼス応力コンター図を示す。更に、図11に、同じく図4の載荷状態における、載荷側の横リブとUリブ交差部のスリット部溶接止端付近の主応力ベクトル図を示す。これらの検討結果から、スリット部溶接止端近傍のHSSに関して、以下のことが言える。
(1)横リブ上に密閉ダイヤフラムを設置した場合(d=0mm)にHSSが最小となり、密閉ダイヤフラムと横リブの距離が離れるほど大きくなる傾向にある。この原因として、横リブから離れるほど曲げによる鉛直変位が大きくなるが、鉛直変位の大きな位置に密閉ダイヤフラムを設置することで、密閉ダイヤフラムの回転角度が大きくなり、ねじり力が増大し、HSSが増大している、と考えられる。
(2)d=30mmの付近で、図9に示すように、HSSの値が一次的に増加している。この原因として、密閉ダイヤフラムと横リブ間隔が20〜30mmと近い場合は、図10(a)(d=20mmの例)に示すように、Uリブ表面の高い応力の分布範囲が狭くなっており、図11に示すように、主応力方向が橋軸方向に向く傾向があることから、密閉ダイヤフラムと横リブ間でせん断力が卓越している、と推定できる。
又、横リブ上に密閉ダイヤフラムを設置することは、横リブと密閉ダイヤフラムの溶接がUリブウェブに対して十字溶接となるため疲労強度の低下が問題となる。又、横リブと密閉ダイヤフラムの位置がずれると、局部的な応力集中の原因となるため、疲労上好ましくない。又、製作上の精度管理も難しい。
これらの研究成果や施工性及び補強構造との位置関係等を考慮して、密閉ダイヤフラムは、横リブから30〜100mm位置とすることが望ましいと判断される。
ここで、前記所定距離を30mm未満とすると、横リブと密閉ダイヤフラムとの干渉による剪断作用が大きくなるので、この剪断力の影響を小さくするためには、この距離を離した方が良い。一方、この距離が100mmを超えると、横リブと補強部材のボルト位置が離れることにより、拘束効果を下げるため、密閉ダイヤフラムによる横リブスリット部への応力集中の影響が、ほぼ250mm位置に置いた場合と同等となる。
又、ハンドホールと密閉ダイヤフラム間の「手の届く距離」とは、一般的なトルクレンチのソケット中心から握り部までの距離(1.5m)+成人が上向き作業時において、軽く腕を曲げた時の形から手のひらの中心までの長さ程度(0.5m)と仮定して、最大2m程度、好ましくは1m以内であり、これにより、連結作業を容易化できる。
更に、本発明では、図8(B)に示すように、ハンドホール20Hから、一般ボルト34とナット35による締結が可能となり、低コストで信頼性の高い構造の提供が可能となる。
なお、前記連結補強部材は、鋼床版製作ブロックの両端の横リブ、且つ実橋を模した実物大試験体で横リブスリット部の応力を計測した結果、より高い応力が発生することを確認した主桁に隣接する1本目、又は、1本目と2本目のUリブにのみ配設することができる。これは、実橋を模した実物大試験体で横リブスリット部の応力を計測した結果、1本目と2本目のUリブに他のUリブより高い応力が発生することが明らかとなったためである。
又、前記連結補強部材に、下記の面外拘束リブを設置することができる。
図12(A)に示すように、車輪8が横リブ30を横断する際、横リブ30に面外変形が発生する。これにより、横リブウェブ面に曲げ応力が作用し、スリット部の応力集中が、より大きくなると考えられる。そこで、図8(A)のL型アングル40に面外拘束リブを設置し、横リブの面外曲げ応力を低減することにより図12(B)に示すように、横リブウェブ面の面外変形が抑えられるため、更に横リブスリット部の応力低減を図ることができる。
又、前記Uリブ鋼床版が勾配を有していても前記連結補強部材の設置が容易なように、前記連結補強部材とUリブ間及びUリブとボルト部材の間に、テーパー及びボルト孔を設けたフィラープレートを挿入することができる。
あるいは、前記鋼床版が勾配を有していても前記連結補強部材の設置が容易なように、前記連結補強部材を、2つの連結補強部材を組み合わせて、それらの間をボルト1本又は2本で固定することができる。
本発明によれば、ハンドホールに手を差し込んで作業をすることができ、作業性が良い。更に、設置にワンサイドボルトを用いる必要が無いため、特殊な工具が不要であり、ボルト強度を上げることができる。又、低コストの一般的な高力ボルトを用いて施工できる。従って、低コストで信頼性の高い構造を提供することができる。また、実橋を模した実物大試験体で、施工性と応力低減効果を実際に確認した。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態は、図7に示した従来例と同様の構造において、図13(A)(横断面図)及び(B)(縦断面図)に示す如く、密閉ダイヤフラム22を横リブ30の板厚中心からd=75mmの位置に設置すると共に、Uリブ20の下面と横リブ30の側面を連結するL型アングル40を密閉ダイヤフラム22設置側に配設し、更に、前記L型アングル40のUリブ20下面との接合部を、密閉ダイヤフラム22−横リブ20間を避けて設けることにより、接合部のハンドホール20Hを利用して、一般的な高力ボルト34とナット35によりボルト接合するようにしたものである。なお、高力ボルト34は、普通ボルトでも良い。
本実施形態によれば、L型アングル40を容易に接合できる。又、図13(B)に示した如く、作業者がハンドホール20Hに手を差し込んで作業をすることができ、作業性が良い。更に、設置にワンサイドボルトを用いる必要が無いため、特殊な工具が不要であり、ボルト強度を上げることもできる。なお、高力ボルト34の本数は、2本あるいは3本以上でも良く、高力ボルト34とナット35の位置は、上下又は左右を反対としても良い。
次に図14(A)(横断面図)及び(B)(縦断面図)を参照して、本発明の第2実施形態を詳細に説明する。
本実施形態は、2つのL型アングル50、52の組み合わせにより、高力ボルト34とナット35を用いて、Uリブ20の下面と横リブ30をボルト接合したものである。
本実施形態においては、L型アングル50をUリブ20の下面にボルト接合した後、L型アングル52と横リブ30をボルト接合し、最後にL型アングル50と52をボルト接合する。
本実施形態においては、2つのL型アングル50、52を用いているので、Uリブ20と横リブ30の接合の位置の調整が容易である。
又、多少の横断勾配や縦断勾配がある部位で前記実施形態を用いる場合でも、図15(A)に示すように、補強部材40とUリブ下面(外面)およびボルト34とUリブ下面(内面)の隙間に、図15(B)に示すようなt〜tのテーパー(板厚差)およびボルト孔43を設けたフィラープレート(挿入板)42を挿入することで、補強部材40に特別な加工を施すことなく、設置が可能である。
あるいは、図15に示す第3実施形態のように、大きな横断勾配や縦断勾配に対応できるよう、横リブ30とL型アングル52を1本の高力ボルト34とナット35で接合することもできる。
2本で固定する場合は、図17(A)(要部構成)(B)(L型アングル52の構成)に示す第4実施形態のように、L型アングル52の横リブ設置側のボルト接合面のボルト孔を、曲線の長孔など、回転が許容できる遊びを設けたボルト孔53として、部材同士の回転ができる構造とすることができる。
第1〜第4実施形態においては、単純なL型アングルを補強に用いていたので、構成が簡略である。なおL型アングル40は、2つの板を溶接で接合して、L型、もしくは、これに類する形の連結補強部材を製作しても良い。
又、補強部材の構造はこれらに限定されず、図18に示す第5実施形態の如く、リブ61を設けたL型アングル60を用いることもできる。
あるいは、図19(A)(横断面図)及び(B)(縦断面図)に示す第6実施形態の如く、図20に示すような、リブ61を設けた2つのL型アングル60、62を用いることもできる。他の点は、図14に示した第2実施形態と同じであるので、説明は省略する。
第5、第6実施形態においては、L型アングル60、62にリブ61を設けたので、更に強固な連結が可能であり、リブ61により、横リブ30に発生する面外変形を、より拘束することができる。
なお、図21に示す第7実施形態のように、縦断勾配に対応できるよう、横リブ30とL型アングル62を1本の高力ボルト34とナット35で接合することもできる。
L型アングル等の補強部材60を設ける位置は、図22に示す如く、他のUリブより高い応力が発生する主桁16から1本目のUリブ(第1Uリブとも称する)又は/及び2本目のUリブ(第2リブとも称する)のスリット部が効果的であるが、これに限定されず、他のUリブに設けても良い。
鋼床版の一部の形状を示す斜視図 同じく側面図 同じく密閉ダイヤフラムの配設状態を示す斜視図 従来の問題点を説明するための、密閉ダイヤフラムに作用する偏心曲げを示す斜視図 同じくUリブ下面の水平変位を示す断面図 同じく亀裂の発生状況を示す斜視図 従来構造の一例を示す(A)横断面図及び(B)要部縦断面図 (A)従来構造と(B)本発明構造における密閉ダイヤフラム、ハンドホール、補強部材の位置関係を比較して示す要部縦面図 密閉ダイヤフラムの位置と発生応力の関係の例を示す図 同じく応力状態を示す斜視図 同じく主応力ベクトル状態を示す図 面外横リブによる補強(A)前(B)後の挙動を比較して示す側面図 本発明の第1実施形態を示す(A)横断面図及び(B)縦断面図 同じく第2実施形態を示す(A)横断面図及び(B)要部縦断面図 (A)前記実施形態の変形例の要部を示す断面図及び(B)該変形例で用いるフィラープレートを示す斜視図 本発明の第3実施形態を示す要部縦断面図 同じく第4実施形態を示す(A)要部縦断面図及び(B)L型アングルの正面図 同じく第5実施形態を示す斜視図 同じく第6実施形態を示す(A)横断面図及び(B)縦断面図 第6実施形態で用いる補強部材を示す三面図 本発明の第7実施形態を示す縦断面図 補強部材の配設位置の例を示す斜視図
符号の説明
10…鋼床版
12…継手部
14…デッキプレート
16…主桁
20…Uリブ(縦リブ)
20H…ハンドホール
22…密閉ダイヤフラム
30…横リブ
32…スリット部
34…高力ボルト
35…ナット
40、50、52、60、62…L型アングル
42…フィラープレート
43、53…ボルト孔
61…リブ

Claims (7)

  1. デッキプレートと、該デッキプレートの下面に配設され、内部に密閉ダイヤフラムと下面にハンドホールを有するUリブと、該Uリブを外部から拘束する横リブと、前記Uリブの横リブ位置であるスリット部の橋軸直角方向の変形を低減する、横リブとUリブ下面とを連結した連結補強部材を備えたUリブ鋼床版において、
    前記横リブと密閉ダイヤフラムとの距離が所定範囲内であり、
    前記ハンドホールと密閉ダイヤフラム間の距離が手の届く距離であり、
    前記Uリブ下面と連結補強部材との連結部位が、該ハンドホールと密閉ダイヤフラム間の位置にあることを特徴とするUリブ鋼床版。
  2. 前記補強部材が、雄ねじが切られた軸部と頭部からなるボルトと、内面にタップが切られたナットを共に締めて使用するボルト部材で止められていることを特徴とする請求項1に記載のUリブ鋼床版。
  3. 前記所定範囲内の距離が30mm〜100mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のUリブ鋼床版。
  4. 前記連結補強部材が、鋼床版製作ブロックの両端の横リブ、且つ主桁に隣接する1本目、又は、1本目と2本目のUリブにのみ配設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のUリブ鋼床版。
  5. 前記連結補強部材に、面外拘束リブを設置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のUリブ鋼床版。
  6. 前記Uリブ鋼床版が勾配を有していても前記連結補強部材の設置が容易なように、前記連結補強部材とUリブ間及びUリブとボルト部材の間に、テーパー及びボルト孔を設けたフィラープレートを挿入したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のUリブ鋼床版。
  7. 前記Uリブ鋼床版が勾配を有していても前記連結補強部材の設置が容易なように、前記連結補強部材を、2つの連結補強部材を組み合わせて、それらの間をボルト1本又は2本で固定したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のUリブ鋼床版。
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