JP2008308711A - 磁性超微粒子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉄を主成分とする超微粒子核1と、前記超微粒子核1の表面に形成された鉄酸化物層2と、前記表面鉄酸化物層2を被覆する珪素酸化物層3からなる磁性鉄超微粒子を、水素ガスを含む雰囲気中で、400℃以上600℃以下で熱処理して得られる、超微粒子核1と該超微粒子核を被覆する珪素酸化物層3からなることを特徴とする磁性鉄超微粒子、並びに、かかる磁性鉄超微粒子をシランカップリング剤で疎水化処理して樹脂のモノマーをグラフト重合して表面に樹脂を被覆させて、さらに加圧中で加熱して成形した複合材料。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明の磁性鉄超微粒子の第1の実施形態を示す模式図である。図1に示した磁性鉄超微粒子は、鉄を主成分とした超微粒子核1とこれを被覆する鉄酸化物層2と、さらにこれを被覆する珪素酸化物層3からなる。図2は、本発明の磁性鉄超微粒子の第2の実施形態を示す模式図である。図2に示した磁性鉄超微粒子は、鉄を主成分とした超微粒子核1とこれを被覆する珪素酸化物層3からなる。本発明の磁性鉄超微粒子の第2の実施形態は、第1の実施形態よりもさらに磁気特性ならびに耐酸化特性が向上する。
徐酸化は微量の酸素を含む中性ガスや還元ガスを用いて、室温で放置する方法により達成される。表面酸化層の厚みの制御は、放置時間を変えることで達成できる。所定の鉄酸化物層を形成した後は、速やかに真空中あるいは還元ガスあるいは中性ガス気流中にて保持、保管することが好ましい。空気中に放置すると、金属超微粒子はたとえ徐酸化により鉄酸化物層を付与しても、徐々に全てが酸化物になるまで酸化が進展してしまう。この表面に形成される鉄酸化物層は透過電子顕微鏡観察によるコントラストをもって鉄を主成分とする超微粒子核と識別される。
徐酸化による鉄酸化物層が形成された鉄を主成分とした金属超微粒子は、凝集をほぐしてアルコールなどの有機溶媒中で分散させた後、珪素酸化物で被覆される。高度に分散させないと、粒子同士がくっついた状態で珪素酸化物被覆されるため、飽和磁化や透磁率などの磁気特性が劣化してしまうので、この分散プロセスは重要である。珪素酸化物被覆はシリコンのアルコキシドの加水分解反応で達成されるため、分散媒はアルコールであることが好ましい。アルコール溶液としては、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコールが挙げられる。高度な分散状態は、分散剤としてオレイン酸やステアリン酸などの脂肪酸を、鉄超微粒子表面積あたり1.0mg/m2以上5.0mg/m2以下の量を添加して、振動数20KHz、1200Wの超音波を水冷中で30分以上照射する方法や周速8m/s以上のビーズ径50μmのビーズミル処理を1時間以上行うことで得ることができる。いずれの分散方法でも超微粒子の取り扱いは非酸化雰囲気中で行うことが必要である。
アルコール中に高度に分散させた表面に鉄酸化物を形成させた、鉄を主成分とした超微粒子核はシリコンのアルコキシドを用いて加水分解反応により珪素酸化物被覆を達成できる。シリコンのアルコキシドの具体例は、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、テトラプロポキシシラン、フェニルトリエトキシシランなどが適する。
さらに、磁気特性を向上させるため、ならびに耐酸化特性を向上させるために、上記鉄を主成分とする鉄超微粒子核と、前記超微粒子核の表面に形成された鉄酸化物層と、前記表面鉄酸化物層を被覆する珪素酸化物層からなる磁性鉄超微粒子を、水素ガスを含む雰囲気中で、400℃から600℃の範囲で熱処理することが望ましい。水素ガスを含むガスとしては、例えば水素4%窒素96%の混合ガスなどが挙げられ、500℃での熱処理であれば、5時間処理すれば、完全に鉄酸化物層が還元されて純鉄になる。さらに、珪素酸化物層は緻密化されて酸素の拡散率を著しく低下させることができる。
アルコールのみでも構わないが、加水分解反応を促進させるため水を添加した方がより好ましい。アルコールは例えば低級アルコールであるエタノール、メタノール、イソプロピルアルコール等が挙げられる。シランカップリング剤としては、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロへキシルエチルトリメトキシシラン)、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルヨリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリルーN−(1,3ジメチルーブチリデン)プロピルアミン、N−フェニルー3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチルー3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩、等が挙げられる。シランカップリング剤の添加量は、磁性超微粒子に対し20重量%から40重量%が好ましい。20重量%より少ないと十分に超微粒子の表面疎水化処理ができなく、40重量%以上では、反応に必要な量より極度に超えてしまうので好ましくない。
上記で作成した疎水化処理した鉄を主成分とした超微粒子1重量部から5重量部とエタノール100重量部および開始剤である例えばアドビゾニトリルを0.5重量部から1.0重量部、およびメタクリル酸メチル(MMA)、スチレン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂のモノマーの内、一種類を、例えばメタクリル樹脂のモノマーであるメタクリル酸メチル(MMA)を5重量部から15重量部を添加して超微粒子の表面にMMAを吸着させる。
さらに上記の複合材料を加圧中で加熱して成形することにより、高粒子濃度の金属超微粒子を含有させた樹脂との複合材料を製造することが望ましい。本発明の複合材料の第1の実施形態を、例えば150℃で一軸加圧成形する。
本発明の磁気記録体は、本発明の第1の実施形態の磁性鉄超微粒子を含む磁性塗料を塗布して形成した磁性層を含有することが好ましい。含有する磁性鉄超微粒子が針状の磁性鉄超微粒子であることがより好ましい。本発明の磁気記録体は、本発明の第2の実施形態の磁性鉄超微粒子を含む磁性塗料を塗布して形成した磁性層を含有することが、さらに好ましい。
本発明の電磁波吸収体は、本発明の第1の実施形態の磁性鉄超微粒子、若しくは第2の実施形態の磁性鉄超微粒子、又は本発明の第1の実施形態の複合材料を絶縁性の基材中に分散含有させたことが好ましい。あるいは本発明の第2の実施形態の複合材料からなることが好ましい。上記磁性鉄超微粒子が、平均粒子径20nm以上50nm以下の、球状の磁性鉄超微粒子であることが、より好ましい。かかる電磁波吸収体を色々な形状に成形することにより、携帯電話、無線LAN、高速道路自動課金、車載近距離レーダー、衛星放送などに使用する部材として有効である。
本発明の生体物質抽出用担体は、本発明の第1の実施形態の磁性鉄超微粒子、又は第2の実施形態の磁性鉄超微粒子を含有し、核酸を抽出するものであることが好ましい。上記磁性鉄超微粒子が、平均粒子径20nm以上50nm以下の、球状の磁性鉄超微粒子であることが、より好ましい。
本発明の実施例1の磁性鉄超微粒子は、鉄を主成分とする超微粒子核と、前記超微粒子核の表面に形成された鉄酸化物層と、前記表面鉄酸化物層を被覆する珪素酸化物層からなる。長軸が約200nmで短軸が約20nmの純鉄針状超微粒子を出発原料として使用した。出発原料は徐酸化済みである。図3は、徐酸化により表面に鉄酸化物を形成させた鉄を主成分とした針状超微粒子の透過型電子顕微鏡写真である。図3に示すように、透過型電子顕微鏡観察のコントラストにより、上記純鉄針状超微粒子は、鉄を主成分とする超微粒子核と、徐酸化で前記超微粒子核の表面に形成された約3nmの鉄酸化物層を有することが分かる。さらにエネルギー分散蛍光X線により、鉄と酸素以外に検出元素がなかった。
本発明の実施例2の磁性鉄超微粒子は、鉄超微粒子核と該超微粒子核を被覆する珪素酸化物層からなる。本発明の実施例1の磁性鉄超微粒子を水素4%窒素96%の混合ガスを用いて、500℃で5時間熱処理して、本発明の実施例2の磁性鉄超微粒子を得た。
表面に約3nmの鉄酸化物層を形成させた、長軸が約200nmで短軸が約20nmの純鉄針状超微粒子(同和鉱業製)を、比較例1の磁性鉄超微粒子とした。
本発明の実施例3の磁性鉄超微粒子は、鉄を主成分とする超微粒子核と、前記超微粒子核の表面に形成された鉄酸化物層と、前記表面鉄酸化物層を被覆する珪素酸化物層からなる。500mlのフラスコにケロセン80gと界面活性剤11g、Fe(CO)5溶液70gを入れ、窒素ガスでバブリングして酸素を取り除いた。その後、高純度アンモニア400cm3/minと窒素40cm3/min混合ガス気流中80℃で1時間放置した。その後、室温に冷却して純鉄ナノ粒子を得た。動的光散乱法により得られた純鉄ナノ粒子の粒子径を測定し、平均粒子径が30nmであることを確認した。このケロセン中に分散させた超微粒子を酸素5%アルゴン95%の混合ガスの気流中、30℃で30分間処理して徐酸化した。得られた鉄酸化物層は約2nmであった。この超微粒子をエタノール1リットルに対し、0.085体積%、および分散剤としてオレイン酸を超微粒子の表面積あたり3.0mg/m2を添加した。分散は20KHz、1200Wの超音波発振器を用いて、水冷中で30分間照射して高度に分散した磁性鉄超微粒子サスペンジョンを得た。さらにテトラエトキシシラン0.015molおよび水36.5mol、および25%濃度のアンモニア水を1.5mol添加して、300rpmの撹拌ばねを用いて24時間撹拌し、加水分解反応を施した。得られた超微粒子をエタノールで3回洗浄した後、50℃で真空乾燥して、本発明の実施例3の磁性鉄超微粒子を得た。本発明の実施例3の磁性鉄超微粒子を透過型電子顕微鏡観察のコントラストから約5nmの珪素酸化物層が被覆されていた。
本発明の実施例4の磁性鉄超微粒子は、鉄超微粒子核と該超微粒子核を被覆する珪素酸化物層からなる。本発明の実施例3の磁性鉄超微粒子である鉄を主成分とした超微粒子を、水素4%窒素96%の混合ガスを用いて、500℃で5時間熱処理して、本発明の実施例4の磁性鉄超微粒子を得た。
本発明の実施例3で示した方法で純鉄ナノ粒子を合成した。動的光散乱法により粒子径を測定し、平均粒子径が30nmであることを確認した。このケロセン中に分散させた鉄を主成分とする超微粒子を酸素5%アルゴン95%の混合ガスの気流中、30℃で30分間処理して徐酸化による方法で、表面に鉄酸化物層を形成して、比較例2の磁性鉄超微粒子とした。鉄酸化物層は約2nmであった。
本発明の実施例1〜4の磁性鉄超微粒子及び比較例1、2の磁性鉄超微粒子について、それぞれ、湿度90%、80℃の環境下に7日間放置し、その処理前後の磁気特性を振動試料型磁力計で測定し、得られた飽和磁化の減少率で耐酸化性を評価し得られた結果を表1に示した。
本発明の実施例5の複合材料は、超微粒子核と該超微粒子核を被覆する珪素酸化物層からなる本発明の実施例4の磁性鉄超微粒子の表面に樹脂を被覆させた粒子を加圧中で加熱して成形した成型品である。かかる磁性鉄超微粒子は、鉄を主成分とする球状超微粒子核と前記超微粒子核の表面に形成された鉄酸化物層と前記表面鉄酸化物層を被覆する珪素酸化物層からなる磁性鉄超微粒子を水素ガスを含む雰囲気中で400℃以上600℃以下で熱処理して得られたものである。
本発明の実施例6の複合材料は、実施例5の複合材料と同一方法でメタクリル樹脂を被覆させた粒子を得て、得られた粒子50体積部にメタクリル樹脂50体積部を添加し、スクリュー式のエクストルーダーを用いて厚さ0.5mmのフィルムを成形して作製した。本発明の実施例6の複合材料は、磁性鉄超微粒子と樹脂との複合材料である。本発明の実施例7の複合材料は、得られた粒子30体積部にメタクリル樹脂70体積部を添加すること以外、本発明の実施例6の複合材料と同様に作製した。本発明の実施例8の複合材料は、得られた粒子10体積部にメタクリル樹脂90体積部を添加すること以外、本発明の実施例6の複合材料と同様に作製した。
比較例3の複合材料は、磁性鉄粒子と樹脂との複合材料である。まず、針状フェライト粒子を、体積比で、H2:NH3=7:3の割合である混合ガスを使用して、500℃、1時間保持後、700℃、1時間保持して、平均粒子径1.5μmの鉄粒子を作成した。ナノサイズの粒子では、樹脂との複合化処理を行うと酸化して燃えてしまうため、複合材料の作製自体できなかった。X線回折によれば、かかる鉄粒子は、わずかに窒化鉄を含有していた。この窒化鉄は鉄粒子の外表面に形成され、耐酸化保護膜として寄与している。次に、かかる鉄粒子50体積部にメタクリル酸樹脂50体積部を添加し、スクリュー式のエクストルーダーを用いて厚さ0.5mmのフィルムを成形して、樹脂との複合材料である比較例3の複合材料とした。比較例4の複合材料は、かかる鉄粒子30体積部にメタクリル酸樹脂70体積部を添加すること以外、比較例3の複合材料と同様に作製した。比較例5の複合材料は、かかる鉄粒子10体積部にメタクリル酸樹脂90体積部を添加すること以外、比較例3の複合材料と同様に作製した。
本発明の実施例5〜8の複合材料及び比較例3〜5の複合材料について、それぞれ、任意の断面をSEM観察し亀裂やポアーの有無、さらに磁性粒子の均一分散性など微細組織上の問題点を比較した。さらに、得られたSEM像を画像解析する方法で、鉄粉の面積占有率を測定し、粒子濃度(体積%)を評価した。また、得られたシート状の複合材料について、四端子法による比抵抗測定、さらには、自由空間法による電磁波吸収特性を1GHz〜20GHzの周波数帯域における減衰量を測定した。得られた結果をまとめて表2に示した。
ポアー:○ ポアーなし、× ポアーあり
キレツ:○ キレツなし、△ わずかに微細キレツあり、× 構造体が破損
均一分散:○ 高度な分散、△ わずかに凝集、× 高度に凝集
を意味する。
本発明の実施例9の磁気記録体は、超微粒子核と該超微粒子核を被覆する珪素酸化物層からなる本発明の実施例2の磁性鉄超微粒子を含む磁性塗料を塗布して形成した磁性層を含有する。かかる磁性鉄超微粒子は、鉄を主成分とする針状超微粒子核と前記超微粒子核の表面に形成された鉄酸化物層と前記表面鉄酸化物層を被覆する珪素酸化物層からなる磁性鉄超微粒子を水素ガスを含む雰囲気中で400℃以上600℃以下で熱処理して得られたものである。
本発明の実施例10の生体物質抽出用担体は、超微粒子核と該超微粒子核を被覆する珪素酸化物層からなる本発明の実施例4の磁性鉄超微粒子を含有し、核酸を抽出するものである。かかる磁性鉄超微粒子は、鉄を主成分とする球状超微粒子核と前記超微粒子核の表面に形成された鉄酸化物層と前記表面鉄酸化物層を被覆する珪素酸化物層からなる磁性鉄超微粒子を水素ガスを含む雰囲気中で400℃以上600℃以下で熱処理して得られたものである。本発明の実施例10の生体物質抽出用担体は、次のように核酸を抽出する。
2 鉄酸化物層
3 珪素酸化物層
Claims (16)
- 鉄を主成分とする超微粒子核と、前記超微粒子核の表面に形成された鉄酸化物層と、前記表面鉄酸化物層を被覆する珪素酸化物層からなることを特徴とする磁性鉄超微粒子。
- 前記超微粒子核が、長軸が100nm以上500nm以下で短軸が20nm以上50nm以下である針状粒子であることを特徴とする請求項1記載の磁性鉄超微粒子。
- 前記超微粒子核が、針状以外の粒子であって、平均粒子径が20nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1記載の磁性鉄超微粒子。
- 前記鉄酸化物層の厚みが1nm以上10nm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の磁性鉄超微粒子。
- 前記珪素酸化物層の厚みが1nm以上10nm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の磁性鉄超微粒子。
- 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の磁性鉄超微粒子を、水素ガスを含む雰囲気中で、400℃以上600℃以下で熱処理して得られる、超微粒子核と該超微粒子核を被覆する珪素酸化物層からなることを特徴とする磁性鉄超微粒子。
- 鉄を主成分とする超微粒子核を徐酸化して前記超微粒子核の表面に鉄酸化物層を形成するステップ、有機溶媒中に分散させるステップ、シリコンのアルコキシドの加水分解反応で前記表面鉄酸化物層を珪素酸化物層で被覆するステップを有することを特徴とする磁性鉄超微粒子製造方法。
- さらに、水素ガスを含む雰囲気中で、400℃以上600℃以下で熱処理して前記鉄酸化物層を還元するステップを有することを特徴とする請求項7記載の磁性鉄超微粒子製造方法。
- 磁性鉄超微粒子と樹脂との複合材料であって、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の磁性鉄超微粒子の表面に樹脂のモノマーを吸着させ、さらにグラフト重合して樹脂を被覆させた粒子であることを特徴とする複合材料。
- 請求項9に記載の複合材料を加圧中で加熱して成形したことを特徴とする複合材料。
- 磁性鉄超微粒子と樹脂との複合材料の製造方法であって、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の磁性鉄超微粒子をシランカップリング剤で疎水化処理するステップ、前記磁性鉄超微粒子の表面に樹脂のモノマーを吸着させ、さらにグラフト重合して樹脂被覆を行うステップを有することを特徴とする複合材料製造方法。
- 樹脂を被覆させた後、さらに、加圧中で加熱して成形するステップを有することを特徴とする請求項11記載の複合材料製造方法。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の磁性鉄超微粒子を含む磁性塗料を塗布して形成した磁性層を含有することを特徴とする磁気記録体。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の磁性鉄超微粒子又は請求項9に記載の複合材料を絶縁性の基材中に分散含有させたことを特徴とする電磁波吸収体。
- 請求項10に記載の複合材料からなることを特徴とする電磁波吸収体。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の磁性鉄超微粒子を含有し、核酸を抽出するものであることを特徴とする生体物質抽出用担体。
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