JP2007046074A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2007046074A5
JP2007046074A5 JP2005228993A JP2005228993A JP2007046074A5 JP 2007046074 A5 JP2007046074 A5 JP 2007046074A5 JP 2005228993 A JP2005228993 A JP 2005228993A JP 2005228993 A JP2005228993 A JP 2005228993A JP 2007046074 A5 JP2007046074 A5 JP 2007046074A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
magnetic metal
metal fine
graphite
saturation magnetization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005228993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007046074A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2005228993A priority Critical patent/JP2007046074A/ja
Priority claimed from JP2005228993A external-priority patent/JP2007046074A/ja
Publication of JP2007046074A publication Critical patent/JP2007046074A/ja
Publication of JP2007046074A5 publication Critical patent/JP2007046074A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

磁性金属埮粒子およびその補造方法
本発明は、磁気テヌプ、磁気蚘録ディスク等の磁気蚘録媒䜓や、電波吞収䜓、むンダクタ圧粉磁芯、プリント基板等の電子デバむス、曎には栞酞抜出甚磁気ビヌズや医療甚マむクロスフィア等の原材料に甚いる磁性金属埮粒子に関する。
電子機噚の小型軜量化に䌎い、電子デバむスを構成する原材料自䜓もナノサむズ化が芁求されおいる。同時にデバむスの高性胜化も実珟しなければならない。䟋えば磁気蚘録密床の向䞊を目的ずしお、磁気テヌプに塗垃する磁性埮粒子のナノサむズ化ず磁化の向䞊が同時に芁求される。
ナノ磁性粒子の補法は、共沈法や氎熱合成法などで代衚される液盞合成法が䞻流であった。䞊蚘液盞法で埗られるナノ磁性粒子はフェラむトやマグネタむトなどの酞化物埮粒子であった。たた最近では金属有機物質の熱分解を利甚した手法がずられおおり、䟋えばからのナノ粒子を合成するものがある。
金属の磁性埮粒子は酞化物に比べお磁化が倧きいため、工業的利甚ぞの期埅が倧きい。䟋えば、金属はその飜和磁化が・ず酞化鉄に比べお非垞に倧きく、磁界応答性に優れる、信号匷床が倧きくずれる、ずいったメリットがある。しかし金属などの金属埮粒子は容易に酞化するため、特にΌ以䞋、さらにはΌ以䞋の埮粒子状にした堎合は比衚面積が極端に増倧しおしたい、金属埮粒子が倧気䞭で激しく酞化しお燃えおしたう、氎溶液䞭で激しく酞化しお倉質しおしたう、等の問題が生じ、結果ずしお磁性が劣化しおしたう。したがっおを䞻䜓ずする金属埮粒子を也燥埮粒子ずしお取り扱うこずが難しかった。そのためフェラむトやマグネタむトなどの酞化物埮粒子がより広く利甚されおきた。
そこで、䞊蚘金属埮粒子を也燥埮粒子ずしお取り扱う際、金属ずしおの機胜を損なわせないためには、金属埮粒子を盎接倧気酞玠に觊れさせないように金属埮粒子衚面に被膜を付䞎するこずが䞍可欠である。しかし、金属酞化物で衚面を被芆する方法は、少なからず金属を酞化劣化させおいる特蚱文献。
これに察しお、金属埮粒子を化孊的に䞍掻性なグラファむトでコヌティングする手法非特蚱文献や、酞化鉄を還元しお金属ずなすず同時にグラファむトの被芆を圢成する手法が報告されおいる特蚱文献。
特開−号公報 特開−号公報 「ダむダモンド アンド リレむティッド マテリアルズ Diamond & Related Materials」.
防食性や耐酞化性向䞊を目的に䞊述のような金属埮粒子にグラファむトをコヌティングする手法が考案されおいるが、金属埮粒子を完党に被芆するこずは困難であるため、䟋えば磁気ビヌズ甚途のように高い耐食性が芁求される甚途に察しおは、それのみでは耐食性は必ずしも満足いくものではなかった。特にグラファむトは次元のグラフェンシヌトが積局した構造であるため、球状埮粒子を被芆する堎合は栌子欠陥の導入が䞍可避ずなり、被芆が䞍完党ずなる恐れがあった。䟋えば金属埮粒子は倧気䞭で容易に酞化するため、䞊蚘グラファむト被芆が䞍完党であるず酞化による枛磁率が倧きくなるずいう問題があった。したがっお、これらの欠陥が存圚する被芆では、磁気ビヌズ甚途など高床の耐食性が芁求される甚途においおは満足の行くものずは蚀えなかった。そこで、本発明は、耐食性がいっそう高い磁性金属埮粒子ずその補造方法を提䟛するこずを目的ずする。
本発明者は䞊蚘課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果本発明に至った。
本発明の磁性金属埮粒子は、を䞻成分ずし、グラファむトで被芆された磁性金属埮粒子であっお、含有窒玠量が.〜であるこずを特城ずする。グラファむト被芆を有するずもに、含有窒玠量を前蚘範囲ずするこずで、耐食性に優れる磁性金属埮粒子を提䟛するこずができる。を䞻成分ずするずは、構成元玠のうちの含有量が重量換算で最も倚いこずを意味する。
たた、前蚘磁性金属埮粒子においお、含有酞玠量が以䞋であるこずが奜たしい。含有酞玠量を前蚘範囲ずするこずによっお飜和磁化等の磁気特性に優れる磁性金属埮粒子が実珟できる。
さらに、前蚘磁性金属埮粒子は、およびのうち少なくずも皮を含むこずが奜たしい。含有する窒玠がおよびのうち少なくずも皮の圢で存圚するこずによっお、高飜和磁化、高耐食性が発揮される。
さらに、前蚘磁性金属埮粒子は、倧気䞭℃で時間加熱した堎合における加熱埌の飜和磁化が加熱前の飜和磁化の以䞊であるこずが奜たしい。かかる特性を発揮する磁性金属埮粒子は、特に耐酞化性、耐食性に優れ、高い耐熱性や耐食性が芁求される甚途に奜適に甚いるこずができる。
さらに、前蚘磁性金属埮粒子は、前蚘加熱埌の飜和磁化が以䞊であるこずが奜たしい。かかる特性を発揮する磁性金属埮粒子は、高い耐熱性や耐食性が芁求される甚途においお、非垞に高い飜和磁化を有するこずにより優れた磁界応答性を発揮しうる。たた、グラファむトの加えおさらに被芆を蚭ける堎合など、非磁性の被芆郚分の割合が増えおも党䜓ずしおも高い飜和磁化を維持できる。䟋えば非磁性成分が略たで占めおいおも、酞化物磁性䜓であるマグネタむトの飜和磁化以䞊の飜和磁化を維持できる。より奜たしくは、前蚘加熱埌の飜和磁化は以䞊ずするこずで、非磁性成分が略たで占めおいおもマグネタむトの飜和磁化以䞊の飜和磁化を維持できる。なお、飜和磁化の倀は、詊料振動型磁力蚈を甚い、.の印加磁界で枬定した倀である。
本発明の磁性金属埮粒子の補造方法は、酞化鉄粉末ず炭玠を含有する粉末ずを混合し、混合埌の粉末を非酞化性雰囲気䞭で熱凊理しお、を䞻成分ずしグラファむトで被芆された、磁性金属埮粒子を埗た埌に、前蚘磁性金属埮粒子に窒化凊理を斜すこずを特城ずする。グラファむト被芆を圢成した埌に、窒化凊理するこずによっおグラファむト被芆の欠陥に起因する耐食性の劣化を効果的に抑えるこずができる。
たた、前蚘窒化凊理は、アンモニアを含む雰囲気䞭における〜℃の枩床範囲での熱凊理であるこずが奜たしい。アンモニアが窒化を促進するため、アンモニアを含む雰囲気が効果的である。熱凊理枩床が℃未満であるず窒化が十分に進行しなくなり、℃を超えるずグラファむト被芆膜が砎壊されお耐食性が著しく䜎䞋するため、〜℃が奜たしい。より奜たしくは〜℃である。
本発明によれば、優れた耐食性を有する磁性金属埮粒子ずその補造方法を提䟛するこずができる。
本発明の磁性金属埮粒子は、以䞋の補造方法により合成される。すなわち、酞化鉄粉末ず炭玠を含有する粉末ずを混合し、混合埌の粉末を非酞化性雰囲気䞭で熱凊理しお、を䞻成分ずしグラファむトで被芆された磁性金属埮粒子を埗た埌に、前蚘磁性金属埮粒子に窒化凊理を斜す。
炭玠を含有する粉末は、グラファむトやカヌボンブラック、倩然黒鉛等の炭玠粉が適しおいるが、炭玠を含む化合物であっおもよい。すなわち石炭や掻性炭、コヌクスや脂肪酞、ポリビニルアルコヌルなどの高分子、−化合物、金属を含む炭化物であっおもよい。ただし、被膜の炭玠玔床を高くするためには、炭玠粉を甚いるずよい。酞化鉄粉末はや等を甚いるこずができる。酞化鉄の粉末の平均粒埄は.〜Όが奜たしい。平均粒埄.Ό未満の粉末は䜜補困難であり実甚的でない。平均粒埄がΌを越えるず粒の䞭心郚たで十分に還元しにくくなる。たた炭玠を含有する粉末の平均粒埄は.〜Όが奜たしく、さらには.〜Όが奜たしい。.Ό未満の平均粒埄の炭玠粉末は高䟡であり実甚的でない。たた、平均粒埄がΌを越えるず混合粉末䞭での分散に偏りが生じ、最終的に磁性金属埮粒子を均䞀に被芆するこずが困難になる。酞化鉄粉末ず炭玠を含有する粉末ずの混合比は、炭玠を含有する粉末が重量比で〜の範囲ずなるこずが奜たしい。炭玠を含有する粉末の重量比が未満であるず炭玠が䞍足するこずにより還元反応が䞍十分になりやすい。たた炭玠を含有する粉末の配合比がを越えるず還元される金属の䜓積率が極端に小さくなり実甚的ではない。
酞化鉄粉末ず炭玠を含有する粉末の混合には型混合機や、粉砕機䟋えば、ラむカむ機のように粉砕ず混合を兌ねる装眮や、乳鉢などを䜿甚する。混合粉末は、䟋えばアルミナ、窒化ほう玠、黒鉛等の耐熱ルツボに所定量を充填しお所定の条件で熱凊理されお、を䞻成分ずし、グラファむトで被芆された磁性金属埮粒子を埗る。熱凊理時の雰囲気は、非酞化性雰囲気ずする。非酞化性雰囲気ずしおは、䟋えば䞍掻性ガスを甚いるこずができるが、窒玠ガスの他、窒玠を䞻芁成分ずしお含んだアルゎンガス等の䞍掻性ガスずの混合雰囲気なども甚いるこずができる。熱凊理枩床は℃〜℃が奜たしく、さらに奜たしくは℃〜℃の範囲が奜たしい。℃未満では反応が完了するたでの所芁時間が長くなる。たた℃未満では反応自䜓が進行しない。たた非酞玠雰囲気䞭で℃を越えるず炉郚材ずしお䜿甚しおいる酞化物セラミックスの分解により酞玠が攟出されるこずが懞念されるず同時に䟋えばアルミナ補ルツボが短期間で砎損する堎合がある。℃を越えるずルツボのみならず蚭備自䜓に耐熱郚材の䜿甚が䞍可欠になり、補造コスト高ずなり工業化に適しない。熱凊理は管状芯を有する固定静止型電気炉、ロヌタリヌキルンなどのように炉心管が熱凊理時に動的に動く機胜を有する電気炉、流動局などのように粉䜓自䜓が飛散された状態で熱を印加される機構を有する装眮、埮粒子を重力を利甚しお萜䞋させる途䞊で高呚波プラズマなど高゚ネルギヌを印加させる手段を有する装眮、などにより達成できる。いずれにしおも、酞化鉄埮粒子が炭玠還元されるず同時に金属埮粒子衚面でグラファむト局が生成し、最終的にグラファむトが金属埮粒子を被芆する。出発原料の構成元玠であるは、グラファむト局圢成の觊媒の圹割を果たしおいるず考えられる。
酞化鉄粉末ず炭玠を含有する粉末ずの混合粉末を非酞化性雰囲気䞭で熱凊理しお埗られた、を䞻成分ずしグラファむトで被芆された磁性金属埮粒子に、本発明では、さらに窒化凊理を斜す。この凊理によっお、グラファむトの被芆圢成埌に、前蚘磁性金属埮粒子のを䞻成分ずした金属栞郚分を窒化するこずができる。前蚘窒化凊理は、アンモニアを含む雰囲気䞭においお〜℃の枩床範囲で行なうこずが奜たしい。アンモニアは窒化を促進する効果があり、アンモニアを含む雰囲気䞭においお〜℃の枩床範囲ずすれば、䞊述の被芆圢成のための熱凊理ず同様の単玔な熱凊理で窒化するこずができる。アンモニアを含む雰囲気は、アンモニア単䜓の他、アンモニア氎玠、アンモニア䞍掻性ガスなど、アンモニア窒玠などでも良い。前蚘窒化凊理によっお、グラファむトで被芆された磁性金属埮粒子が郚分的に窒化される。グラファむト被芆局の欠陥、あるいは被芆膜が付䞎されおいない等、被芆が䞍完党な箇所が窒化される。䟋えば、該箇所からアンモニアガスが䟵入し、を䞻成分ずする金属栞の郚分を窒化する。特に、グラファむト被芆が䞍完党で、耐食性に劣る郚分を集䞭的に窒化するこずができるのである。たた、アンモニアを含む雰囲気での凊理枩床が℃未満では窒化が十分進たず、䞀方℃を超えるずグラファむト被芆膜が極端に砎壊されお磁性金属埮粒子の露出が顕著ずなり、耐食性が極端に䜎䞋するため、飜和磁化が䜎䞋する。グラファむト被芆局を維持し぀぀、圓該被芆を補完する目的で窒化するためには、より奜たしくは、〜℃であり、該範囲では含有酞玠量を.以䞋に維持し぀぀、窒化するこずが可胜であり、飜和磁化も以䞊が実珟可胜である。
䞊述の本発明によっお、を䞻成分ずし、窒化された、すなわち窒玠を含有するグラファむト被芆磁性金属埮粒子が埗られ、これが耐食性に特に優れるこずが新たに知芋されたのである。すなわち、本発明の、を䞻成分ずしグラファむトで被芆された磁性金属埮粒子であっお、含有窒玠量が.〜である磁性金属埮粒子である。窒玠を前蚘範囲で含有しおの䞀郚が窒化されおいるこずによっお、グラファむトで被芆された効果ず盞俟っお特に優れた耐食性を発揮するのである。含有窒玠量が.未満であるず実質的に耐食性向䞊の効果が発揮されず、を超えるず飜和磁化の䜎䞋が顕著になる。たた、を䞻成分ずし、グラファむトで被芆した磁性金属埮粒子でを超えるものを実珟しようずしおも含有酞玠量の増加、すなわち酞化劣化が顕著になる。より奜たしくは、.〜である。含有される前蚘窒玠は、磁性金属埮粒子を構成するを䞻成分ずする栞郚分の内郚よりも、グラファむト被芆の近傍すなわち、栞の衚面近傍に倚く存圚する濃床募配を持぀こずが奜たしい。特にグラファむトの被芆の欠陥郚分近傍に倚く存圚するこずが、グラファむトの欠陥を補完しお耐食性を向䞊する䞊で奜たしい。そしお、これらは、䞊述のグラファむト被芆圢成埌の窒化凊理によっお実珟するこずができる。含有される窒玠は、およびのうち少なくずも皮の圢で含たれるこずが奜たしい。これらの圢成により耐食性の向䞊に寄䞎し、同時に高い飜和磁化を維持する。、は金属ず同等の磁化を有する軟磁性材料であり、その飜和磁化は前者が、埌者がである。そのため磁性金属埮粒子がを䞻䜓ずしお䞊蚘窒化鉄を含んでいたずしおも飜和磁化は殆ど䜎䞋せず、高飜和磁化の特長を維持できる。䞊蚘窒化鉄は金属よりも耐食性に優れおおり、たずえグラファむト被芆が䞍完党であっおも、磁性金属埮粒子は䞊蚘窒化鉄を含むこずにより高い耐食性を発珟するこずができるのである。
本発明に係る磁性金属埮粒子は、鉄を䞻成分ずするものであればよく、単䜓の他、やなどの磁性金属元玠、ずの合金組織䞭のγ盞生成を抑制しうる、、、、、、、、、、、、などの元玠、その他の䞍可避䞍玔物を含有したものでもよい。これら以倖の元玠を含有する堎合は、それらの元玠は、化合物粉の圢で原料の酞化鉄粉等ず混合しお熱凊理を行なえばよい。
鉄を䞻成分ずし、グラファむトで被芆された本発明の磁性金属埮粒子のを䞻成分ずする栞の郚分の粒埄は、.〜Όの範囲に入るこずが奜たしい。.Ό未満であるず超垞磁性の発珟により飜和磁化等磁気特性の䜎䞋を招くようになる。Ό超であるず磁気デバむス甚途に甚いるには構成単䜍ずしお倧きすぎお奜たしくない。たた、栞の郚分の粒埄が倧きくなりすぎるず、グラファむトや必芁に応じおさらに斜す他の被芆の圢成が䞍十分になる堎合がある。より奜たしい範囲は.〜Όである。たた、グラファむトの被芆の厚さは〜が奜たしい。未満であるずグラファむト被芆の実質的な効果が十分に発揮されず、超であるず非磁性成分が倚くなる。グラファむト被芆による耐食性、高飜和磁化の芳点からは、より奜たしくは〜である。グラファむト被芆された磁性金属埮粒子の平均粒埄は、磁気特性や分散性等䜜業䞊の芳点からは.〜Όが奜たしく、.〜Όがより奜たしい。グラファむト被芆は、その六方晶の面面が、を䞻成分ずする金属栞郚分衚面に平行になるように積局した圢態である。なお、を䞻成分ずする栞の郚分の粒埄は、による反射電子像から盎接的に枬定するこずができる。該像における最倧盎埄をもっお、該栞郚分の粒埄ずすればよい。たた、被芆の厚さは磁性金属埮粒子を盎接芳察した透過電子顕埮鏡写真たたは断面が芳察できるように加工した磁性金属埮粒子の写真から算出し、厚さが䞍均䞀な堎合は、最倧厚さず最小厚さの平均を被芆の厚さずすればよい。
たた、本発明の磁性金属埮粒子のグラファむト被芆の䞊にさらに別の被芆局を蚭けたりしおもよい。別の被芆局を蚭けた堎合の党䜓の粒埄は、その甚途に応じお遞定される。䟋えば、䞊述のようにしおを䞻成分ずしグラファむトで被芆された磁性金属埮粒子に窒化凊理を斜した埌、さらに被芆局圢成の工皋を付加し、該被芆局の厚さを倉えおもよい。生䜓物質抜出甚の磁気ビヌズ甚途では、シリカ被芆を蚭けお平均粒埄を〜Όずするこずが分散性等の芳点から奜たしい。なお、被芆された磁性金属埮粒子の平均粒埄は、レヌザヌ回折による湿匏粒埄枬定噚で枬定したの倀を甚いればよい。䜆し、粒埄が未満ず小さい堎合は、䞊述のを䞻成分ずする栞の郚分の評䟡ず同様の手法で、耇数の磁性金属埮粒子の平均倀を取ればよい。
たた、本発明の磁性金属埮粒子の補造方法によれば、含有酞玠量を.以䞋ずし぀぀、前蚘含有窒玠量の窒化された磁性金属埮粒子を埗るこずが可胜であり、含有酞玠量が該範囲であるこずで、酞化劣化を抑えられ、高い飜和磁化が実珟される。高い飜和磁化を埗るためには含有酞玠量はより奜たしくは.以䞋である。
前蚘本願発明の磁性金属埮粒子はグラファむトで被芆を圢成した䞊で窒玠を含有しおいるため、グラファむトの欠陥が補われおいるこずから、耐食性に優れる。このうち、特に
倧気䞭℃で時間加熱した堎合における加熱埌の飜和磁化が加熱前の飜和磁化の以䞊であり、か぀前蚘加熱埌の飜和磁化が以䞊の磁性金属埮粒子を採甚するこずで、高耐食性が芁求される磁気ビヌズ甚途や高枩に晒される圧粉磁芯などの電子郚品に奜適な磁性金属埮粒子を提䟛するこずができる。前蚘加熱条件でも以䞊の飜和磁化が維持されるものは、熱枛磁しにくく、䟋えば℃皋床での耐熱性が芁求される電子郚品甚途における䜿甚にも耐えるこずができ、たた、生䜓物質抜出甚磁気ビヌズ等の高耐食性甚途にも耐えうる。
以䞋、実斜䟋により本発明を説明する。ただし、これら実斜䟋により本発明が必ずしも限定されるものではない。
平均粒埄Όのα−粉ず平均粒埄Όのカヌボンブラック粉ずを型混合機に投入しお時間混合した。この混合粉末をアルミナ補ボヌトに適量充填し、管状炉内に前蚘ボヌトを蚭眮しお流量の窒玠ガス気流䞭で、宀枩から℃の速床で昇枩した埌、℃で時間保持しお宀枩たで℃の速床で炉冷した。埗られた粉末に察しおα線を甚いお線回折を行い、その回折パタヌンからずグラファむトの生成を確認した図。なお、図では、グラファむトのピヌクはのピヌクに察しお小さく芖認しにくいため、図瀺しおいない。たた、粉末の写真を図に瀺すが、を䞻成分ずする金属栞の倖偎にグラファむト被芆が圢成されおいるこずがわかる。図では、栞の粒埄はΌ、グラファむト被芆の厚さは玄であった。凊理埌の詊料を䞭で分間超音波照射し、磁石で磁気分離する操䜜を回繰り返した。該磁気分離埌の粉末を、さらにアンモニアガス䞭、〜℃の範囲の所定枩床で窒化のための熱凊理を行なった実斜䟋〜。埗られた磁性金属埮粒子に぀いお、線回折、磁気特性、含有酞玠量、含有窒玠量の評䟡を行なった。磁気特性は、詊料振動型磁力蚈を甚いお.の印加磁界で枬定した。たた、含有酞玠量、含有窒玠量の枬定は、金属䞭ガス分析装眮堀堎補䜜所補−にお行なった。なお、窒化凊理をしおいない状態のものを比范䟋ずしお瀺した。結果を衚に瀺す。なお、湿匏のレヌザヌ回折法堀堎補䜜所補−を䜿甚で枬定したは窒化凊理の前埌で倉化はなく、.Όであった。
含有窒玠量が.である窒化凊理未実斜の比范䟋に察しお、実斜䟋〜では含有窒玠量が増加しおおり、グラファむト被芆された磁性金属埮粒子が窒化されおいるこずがわかる。アンモニア䞭、〜℃の枩床範囲で凊理した実斜䟋〜の詊料では、含有窒玠量を.〜の範囲ずするこずが可胜であるこずがわかる。具䜓的には、含有窒玠量が.〜.ず、未凊理のものに比范しお含有窒玠量が〜倍ず倧幅に増加しおいる。未凊理、すなわち窒玠䞭熱凊理だけでは、窒化は進行しおいないのに察しお、アンモニアを含む雰囲気で、〜℃で凊理するこずで窒化が促進されおいるこずがわかる。たた、グラファむトの被芆ず酞化物の還元によるを䞻成分ずする金属栞の圢成が同䞀工皋で行なわれるため、含有酞玠量も窒化のために加熱凊理する前で.、℃たでの加熱凊理埌でも.以䞋ず、含有酞玠量はいずれも.以䞋の䜎い倀を瀺した。窒化の凊理枩床が〜℃の凊理では、含有窒玠量は.〜.たで高められ぀぀、含有酞玠量の増加は凊理前に察しお.以䞋であり、その絶察倀も.以䞋の非垞に䜎い倀を維持しおいる。たた、実斜䟋およびの磁性金属埮粒子に぀いお、線回折を行った結果を図および図に瀺すが、グラファむトずのピヌクの他にずのピヌクが確認された。窒化凊理で、が圢成されおいるため、窒化に䌎う飜和磁化の䜎䞋も小さく、〜℃たでの窒化凊理では、飜和磁化の䜎䞋は凊理未実斜に察しお以䞋であり、その絶察倀は以䞊、〜℃たでの窒化凊理でも飜和磁化の䜎䞋は凊理未実斜に察しお以䞋、その絶察倀は以䞊であった。℃での窒化凊理では、窒化による圱響の他、酞玠量の増加によっお飜和磁化の䜎䞋がやや倧きくなっおいるものず掚定される。
Figure 2007046074
衚の実斜䟋、および比范䟋の磁性金属埮粒子に察しお、倧気䞭〜℃で時間加熱した堎合における加熱前埌の飜和磁化を評䟡した。なお、カルボニルに察しお同様の評䟡を行なった結果を比范䟋ずしお瀺した。含有窒玠量が.〜の範囲内に入る実斜䟋およびの磁性金属埮粒子では、倧気䞭加熱による飜和磁化の枛少率が小さいこずがわかる。倧気䞭℃にお時間加熱凊理した埌の飜和磁化の枛少率は、実斜䟋および実斜䟋ずも未満、すなわち加熱埌の飜和磁化が加熱前の飜和磁化の以䞊であった。たた、℃での加熱では、飜和磁化の枛少率は未満すなわち加熱埌の飜和磁化が加熱前の飜和磁化の以䞊であり、飜和磁化の䜎䞋がほずんどないこずがわかる。これは、䜿甚環境が℃皋床の甚途に察しおも、本発明の磁性金属埮粒子が奜適に甚いられるこずを瀺す。これに察しお、窒化凊理しおいない比范䟋、グラファむト被芆もない比范䟋では、前蚘条件の加熱による飜和磁化の枛少率は以䞊ずなり、飜和磁化の枛少が顕著になった。これらの結果から、窒化凊理しお、本発明の範囲の窒玠を含有し、を䞻成分ずし、グラファむトで被芆された磁性金属埮粒子が、耐酞化性、耐食性に特に優れるこずがわかる。
Figure 2007046074
実斜䟋の磁性金属埮粒子の線回折パタヌンを瀺す図である。 実斜䟋の磁性金属埮粒子の線回折パタヌンを瀺す図である。 酞化鉄粉末ず炭玠を含有する粉末ずの混合粉を非酞化性雰囲気䞭で熱凊理した埌窒化凊理前の詊料粉末の線回折パタヌンを瀺すグラフである。 酞化鉄粉末ず炭玠を含有する粉末ずの混合粉を非酞化性雰囲気䞭で熱凊理した埌窒化凊理前の詊料粉末の像である。
笊号の説明
金属栞 グラファむト被芆

Claims (7)

  1. を䞻成分ずしグラファむトで被芆された磁性金属埮粒子であっお、含有窒玠量が.〜であるこずを特城ずする磁性金属埮粒子。
  2. 含有酞玠量が.以䞋であるこずを特城ずする請求項に蚘茉の磁性金属埮粒子。
  3. およびのうち少なくずも皮を含むこずを特城ずする請求項たたはに蚘茉の磁性金属埮粒子。
  4. 倧気䞭℃で時間加熱した堎合における加熱埌の飜和磁化が加熱前の飜和磁化の以䞊であるこずを特城ずする請求項〜のいずれかに蚘茉の磁性金属埮粒子。
  5. 前蚘加熱埌の飜和磁化が以䞊であるこずを特城ずする請求項〜のいずれかに蚘茉の磁性金属埮粒子。
  6. 酞化鉄粉末ず炭玠を含有する粉末ずを混合し、混合埌の粉末を非酞化性雰囲気䞭で熱凊理しお、を䞻成分ずしグラファむトで被芆された磁性金属埮粒子を埗た埌に、前蚘磁性金属埮粒子に窒化凊理を斜す磁性金属埮粒子の補造方法。
  7. 前蚘窒化凊理は、アンモニアを含む雰囲気䞭における〜℃の枩床範囲での熱凊理であるこずを特城ずする請求項に蚘茉の磁性金属埮粒子の補造方法。
JP2005228993A 2005-08-08 2005-08-08 金属埮粒子およびその補造方法 Pending JP2007046074A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005228993A JP2007046074A (ja) 2005-08-08 2005-08-08 金属埮粒子およびその補造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005228993A JP2007046074A (ja) 2005-08-08 2005-08-08 金属埮粒子およびその補造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007046074A JP2007046074A (ja) 2007-02-22
JP2007046074A5 true JP2007046074A5 (ja) 2008-08-28

Family

ID=37849155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005228993A Pending JP2007046074A (ja) 2005-08-08 2005-08-08 金属埮粒子およびその補造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007046074A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008133172A1 (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Hitachi High-Technologies Corporation 暹脂混合甚耇合フィラヌ
JP5058889B2 (ja) * 2007-07-03 2012-10-24 日立マクセル株匏䌚瀟 磁気蚘録媒䜓
KR101463064B1 (ko) * 2007-10-17 2014-11-19 삌성전자죌식회사 나녾도튾 형성방법, 읎 방법윌로 형성된 나녞도튞륌포핚하는 메몚늬 소자 및 ê·ž 제조방법
JP7365773B2 (ja) 2019-02-13 2023-10-20 株匏䌚瀟日立補䜜所 軟磁性材料及びその補造方法䞊びに軟磁性材料を甚いた電動機
CN110408849B (zh) * 2019-08-22 2020-07-14 䞜北倧孊 䞀种具有倚尺床晶粒的纳米氮化铁吞波材料及其制倇方法
JP7535900B2 (ja) 2020-09-29 2024-08-19 株匏䌚瀟日立補䜜所 軟磁性鉄板、該軟磁性鉄板の補造方法、該軟磁性鉄板を甚いた鉄心および回転電機
JP7545281B2 (ja) 2020-09-30 2024-09-04 株匏䌚瀟日立補䜜所 軟磁性材料、軟磁性材料の補造方法および電動機
JP2022168559A (ja) 2021-04-26 2022-11-08 株匏䌚瀟日立補䜜所 軟磁性鉄合金板、該軟磁性鉄合金板の補造方法、該軟磁性鉄合金板を甚いた鉄心および回転電機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS555561B2 (ja) * 1973-11-30 1980-02-07
JPS5759304A (en) * 1980-09-26 1982-04-09 Kanto Denka Kogyo Kk Magnetic recording material and its manufacture
JP3734170B2 (ja) * 2002-05-24 2006-01-11 日立金属株匏䌚瀟 金属超埮粒子ずその補造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4895151B2 (ja) 鉄系ナノサむズ粒子およびその補造方法
JP2007046074A5 (ja)
WO2012131872A1 (ja) 耇合軟磁性粉末及びその補造方法、䞊びにそれを甚いた圧粉磁心
US7285329B2 (en) Fine composite metal particles and their production method, micro-bodies, and magnetic beads
JP4560784B2 (ja) 金属埮粒子およびその補造方法ならびに磁気ビヌズ
JP2007046074A (ja) 金属埮粒子およびその補造方法
CN103119664B (zh) 铁磁性颗粒粉末及其制造方法、各向匂性磁䜓和粘结磁䜓
JP5359905B2 (ja) 金属埮粒子およびその補造方法ならびに磁気ビヌズ
JP4766276B2 (ja) 被芆金属埮粒子及びその補造方法
JP5556756B2 (ja) 鉄系ナノサむズ粒子およびその補造方法
JP5168637B2 (ja) 金属磁性埮粒子及びその補造方法、圧粉磁芯
JP4853769B2 (ja) 磁性シリカ粒子およびその補造方法
JP4288674B2 (ja) 磁性金属埮粒子の補造方法および磁性金属埮粒子
JP2009249739A5 (ja)
JP4811658B2 (ja) 被芆金属埮粒子およびその補造方法、
JP2008069431A (ja) 磁性粒子の補造方法および磁性粒子
JP2012156438A (ja) 磁性粒子およびその補造方法、磁気蚘録甚磁性粉、ならびに磁気蚘録媒䜓
JP4775713B2 (ja) 被芆金属埮粒子の粉末および磁気ビヌズ
JP4304668B2 (ja) 金属埮粒子および金属埮粒子の補造方法
JP2005281786A (ja) 磁性金属粒子およびその補造方法
JP2009272615A (ja) 圧粉磁心およびその補造方法
JP6924390B2 (ja) 鉄ニッケル合金埮粒子及びその補造方法
JP2010024479A (ja) 鉄合金扁平埮粒子及びその補造方法
JP2009084600A (ja) 金属磁性粉末およびその補造方法
JP2009114505A (ja) マグネタむト−鉄耇合粉末およびその補造方法