JP2008308696A5 - 非共役環状ポリエン系共重合体を含むゴム組成物および用途 - Google Patents

非共役環状ポリエン系共重合体を含むゴム組成物および用途 Download PDF

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本発明は、新規かつ有用な非共役環状ポリエン系共重合体とジエン系ゴムとを含むゴム組成物、およびの用途に関する。
本発明の課題は、タイヤ用ゴム材料の原料として好適に使用することができる新規かつ有用な非共役環状ポリエン系共重合体を含み、優れた制動性と優れた燃費性能とが両立したタイヤを得ることができるゴム組成物を提供することである。
本発明の他の課題は、上記ゴム組成物を含み、優れた制動性と優れた燃費性能とが両立するなど、タイヤに要求される特性に優れたタイヤ用ゴム材料を提供することである。
本発明のさらに他の課題は、上記タイヤ用ゴム材料から得られるタイヤトレッドおよびこのタイヤトレッドを備えたタイヤを提供することである。
本発明は次の非共役環状ポリエン系共重合体を含むゴム組成物および用途である。
(1) (A)α−オレフィン(A1)に由来する構造単位、および非共役環状ポリエン(A2)に由来する構造単位を含むランダム共重合体であって、
α−オレフィン(A1)に由来する構造単位の含有量が93〜70モル%、非共役環状ポリエン(A2)に由来する構造単位の含有量が7〜30モル%、135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01〜20dl/g、ガラス転移温度(Tg)が40℃以下、ヨウ素価が64104である非共役環状ポリエン系共重合体と、
(B)ジエン系ゴムと
を重量比で、非共役環状ポリエン系共重合体(A)/ジエン系ゴム(B)=40/60〜5/95の割合で含む
ゴム組成物。
) (A)α−オレフィン(A1)に由来する構造単位、非共役環状ポリエン(A2)に由来する構造単位、および非共役鎖状ポリエン(A3)に由来する構造単位を含むランダム共重合体であって、
α−オレフィン(A1)に由来する構造単位の含有量が97.9〜55モル%、非共役環状ポリエン(A2)に由来する構造単位の含有量が2〜30モル%、非共役鎖状ポリエン(A3)に由来する構造単位の含有量が0.1〜15モル%、135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01〜20dl/g、ガラス転移温度(Tg)が40℃以下、ヨウ素価が5〜150である非共役環状ポリエン系共重合体と
(B)ジエン系ゴムと
を重量比で、非共役環状ポリエン系共重合体(A)/ジエン系ゴム(B)=40/60〜5/95の割合で含む
ゴム組成物。
) α−オレフィン(A1)に由来する構造単位が少なくともエチレンに由来する構造単位を含み、エチレンに由来する構造単位/炭素数3以上のα−オレフィンに由来する構造単位のモル比が100/0〜1/99である上記()または()記載のゴム組成物。
) α−オレフィン(A1)に由来する構造単位が少なくともエチレンに由来する構造単位を含み、エチレンに由来する構造単位/炭素数3以上のα−オレフィンに由来する構造単位のモル比が100/0〜50/50である上記()または()記載のゴム組成物。
) 非共役環状ポリエン(A2)が下記式(1−1)で表される非共役環状ポリエンである上記()ないし()のいずれかに記載のゴム組成物。
Figure 2008308696


〔式(1−1)中、mは0〜2の整数であり、R 〜R は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子または基を表し、炭化水素基は二重結合を有していてもよく、またR 〜R は互いに結合して単環または多環を形成していてもよく、かつこの単環または多環は二重結合を有していてもよく、またR とR とで、またはR とR とでアルキリデン基を形成していてもよく、またR とR とが、またはR とR とが互いに結合して二重結合を形成していてもよい。ただし、R 〜R が互いに結合して形成される単環または多環が二重結合を有さない場合、R とR とで、またはR とR とでアルキリデン基が形成されない場合、ならびにR とR とが、またはR とR とが互いに結合して二重結合が形成されない場合は、R 〜R の少なくとも1つは二重結合を1個以上有する不飽和の炭化水素基である。〕
) 非共役鎖状ポリエン(A3)が下記式(2−1)で表される非共役鎖状ポリエンである上記()ないし()のいずれかに記載のゴム組成物。
Figure 2008308696


〔式(2−1)中、pおよびqは0または1(ただしpとqとは同時に0ではない)、fは0〜5の整数(ただしpとqの両方が1の場合fは0ではない)、gは1〜6の整数、R 、R 、R 、R 、R 、R およびR はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、R は炭素数1〜3のアルキル基、R は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基または−(CH )n−CR 10 =C(R 11 )R 12 で表される基(ここでnは1〜5の整数、R 10 およびR 11 はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、R 12 は炭素数1〜3のアルキル基である)である(ただしpとqの両方が1の場合、R は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基である)。〕
) 上記()ないし()のいずれかに記載のゴム組成物を含むタイヤ用ゴム材料。
) 上記(7)記載のタイヤ用ゴム材料から得られるタイヤトレッド。
) 上記()記載のタイヤトレッドを備えたタイヤ。
本発明のゴム組成物は非共役環状ポリエン系共重合体(以下、非共役環状ポリエン(A)と表記する)とジエン系ゴム(B)とを含むゴム組成物であり、これらの成分の含有割合は、非共役環状ポリエン系共重合体(A)/ジエン系ゴム(B)の重量比で40/60〜5/95である。両成分の含有割合が上記範囲にあるので、優れた制動性と優れた燃費性能とが両立したタイヤを得ることができるほか、耐候性の改良、減衰率のコントロール等で優れた特徴が発揮されるゴム組成物を得ることができ、また上記好ましい範囲、さらに好ましい範囲の含有割合になる程、制動性と燃費性能とのバランスにより優れ、また耐候性の改良、減衰率のコントロール等でより優れたゴム組成物を得ることができる。
本発明のタイヤ用ゴム材料は上記ゴム組成物を含有しているので、優れた制動性と優れた燃費性能とが両立しているほか、ゴム弾性、機械強度、耐候性、耐オゾン性、硬度などにも優れている。

Claims (9)

  1. (A)α−オレフィン(A1)に由来する構造単位、および非共役環状ポリエン(A2)に由来する構造単位を含むランダム共重合体であって、
    α−オレフィン(A1)に由来する構造単位の含有量が93〜70モル%、非共役環状ポリエン(A2)に由来する構造単位の含有量が7〜30モル%、135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01〜20dl/g、ガラス転移温度(Tg)が40℃以下、ヨウ素価が64104である非共役環状ポリエン系共重合体と、
    (B)ジエン系ゴムと
    を重量比で、非共役環状ポリエン系共重合体(A)/ジエン系ゴム(B)=40/60〜5/95の割合で含む
    ゴム組成物。
  2. (A)α−オレフィン(A1)に由来する構造単位、非共役環状ポリエン(A2)に由来する構造単位、および非共役鎖状ポリエン(A3)に由来する構造単位を含むランダム共重合体であって、
    α−オレフィン(A1)に由来する構造単位の含有量が97.9〜55モル%、非共役環状ポリエン(A2)に由来する構造単位の含有量が2〜30モル%、非共役鎖状ポリエン(A3)に由来する構造単位の含有量が0.1〜15モル%、135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01〜20dl/g、ガラス転移温度(Tg)が40℃以下、ヨウ素価が5〜150である非共役環状ポリエン系共重合体と
    (B)ジエン系ゴムと
    を重量比で、非共役環状ポリエン系共重合体(A)/ジエン系ゴム(B)=40/60〜5/95の割合で含む
    ゴム組成物。
  3. α−オレフィン(A1)に由来する構造単位が少なくともエチレンに由来する構造単位を含み、エチレンに由来する構造単位/炭素数3以上のα−オレフィンに由来する構造単位のモル比が100/0〜1/99である請求項または記載のゴム組成物。
  4. α−オレフィン(A1)に由来する構造単位が少なくともエチレンに由来する構造単位を含み、エチレンに由来する構造単位/炭素数3以上のα−オレフィンに由来する構造単位のモル比が100/0〜50/50である請求項または記載のゴム組成物。
  5. 非共役環状ポリエン(A2)が下記式(1−1)で表される非共役環状ポリエンである請求項ないしのいずれかに記載のゴム組成物。
    Figure 2008308696


    〔式(1−1)中、mは0〜2の整数であり、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子または基を表し、炭化水素基は二重結合を有していてもよく、またR〜Rは互いに結合して単環または多環を形成していてもよく、かつこの単環または多環は二重結合を有していてもよく、またRとRとで、またはRとRとでアルキリデン基を形成していてもよく、またRとRとが、またはRとRとが互いに結合して二重結合を形成していてもよい。ただし、R〜Rが互いに結合して形成される単環または多環が二重結合を有さない場合、RとRとで、またはRとRとでアルキリデン基が形成されない場合、ならびにRとRとが、またはRとRとが互いに結合して二重結合が形成されない場合は、R〜Rの少なくとも1つは二重結合を1個以上有する不飽和の炭化水素基である。〕
  6. 非共役鎖状ポリエン(A3)が下記式(2−1)で表される非共役鎖状ポリエンである請求項ないしのいずれかに記載のゴム組成物。
    Figure 2008308696


    〔式(2−1)中、pおよびqは0または1(ただしpとqとは同時に0ではない)、fは0〜5の整数(ただしpとqの両方が1の場合fは0ではない)、gは1〜6の整数、R、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、Rは炭素数1〜3のアルキル基、Rは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基または−(CH)n−CR10=C(R11)R12で表される基(ここでnは1〜5の整数、R10およびR11はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、R12は炭素数1〜3のアルキル基である)である(ただしpとqの両方が1の場合、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基である)。〕
  7. 請求項ないしのいずれかに記載のゴム組成物を含むタイヤ用ゴム材料。
  8. 請求項記載のタイヤ用ゴム材料から得られるタイヤトレッド。
  9. 請求項記載のタイヤトレッドを備えたタイヤ。
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