JP2008307834A - クッション体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形型の構造を複雑化することなく、シートバックパッドの突出部に欠肉が発生することを防止しながら、突出部をバッキングシートで覆うことができるようにする。
【解決手段】成形型の中型36に通気性を有する第1のバッキングシート16を取り付けて、中型36の突出部成形用凹部41を第1のバッキングシート16の開口部26で露出させた後、突出部成形用凹部41及びその付近に通気性と自己保形可能な剛性を有する第2のバッキングシート17を取り付けて、第2のバッキングシート17の周縁で第1のバッキングシート16の開口部26の周縁を支持する。この後、成形型内に注入したウレタン発泡体原料Pを発泡膨張させてキャビティ39内に充填する。その際、突出部成形用凹部41内の気体を第2のバッキングシート17を介して逃がしつつウレタン発泡体原料Pの発泡流動を進行させて突出部成形用凹部41内にウレタン発泡体原料Pを充填する。
【選択図】図7

Description

本発明は、裏面に突出部が一体成形された発泡成形体と、この発泡成形体の裏面を覆って補強するバッキングシート(裏打ち材)とが一体的に設けられたクッション体の製造方法に関する発明である。
一般に、自動車等のシート(座席)は、金属製のシートフレームに、ウレタン発泡体等で形成したクッション体を組み付け、このクッション体に、布や革等で形成した表皮カバーを被せるようにしている。このようなシート用のクッション体は、その裏面側(着座面の反対側)にシートフレームのワイヤが配設されていると、表皮カバーで覆われていても外側から触ったときにワイヤの存在が感じられることがある。例えば、車両の1列目のシートのシートバック(背もたれ部)に用いられるクッション体において、2列目のシートの着座者の膝が1列目のシートバックの裏面に触れた際に、クッション体の裏面側のワイヤが表皮カバー越しに着座者の膝に当たって、着座者に違和感や不快感を与えることがある。
この対策として、クッション体の裏面側のワイヤに対応した部分に、ワイヤを覆うための突出部を設けるようにしたものがある。しかし、このような突出部は、クッション体を成形する際に、発泡体原料が充填され難いため、突出部の先端に気体が溜まるいわゆるエア溜りが発生しやすく、このエア溜りによって欠肉が発生することがある。この欠肉(エア溜り)を防止するために、成形型の突出部を成形する部分に、成形型内から気体を排出するベントホールを設けると、このベントホールから発泡体原料がもれ出して、だんご状に固化した発泡残渣物が発生して、成形サイクル毎に発泡残渣物を取り除く作業が必要になる。
そこで、特許文献1(特開平8−132457号公報)に記載されているように、クッション体を成形する成形型の中型のうちの突出部(リップ部)を成形する部分に開口部を設けると共に、この開口部に嵌合挿入される補助中型を配設し、中型の開口部と補助中型との間に微小隙間を設けることで、突出部にエア溜りが発生することを防止しながら発泡残渣物を低減するようにしたものがある。
特開平8−132457号公報(第2頁等)
しかし、上記特許文献1の成形型は、中型に開口部を設けると共に、この開口部に嵌合挿入される補助中型を設ける必要があり、成形型の構造が複雑化するため、設備コストが高くなる。しかも、成形機の構造上、このような型構造の採用が困難な場合もある。また、上記特許文献1の成形型で成形したクッション体は、発泡体で形成された突出部がそのまま露出しているため、製品として使用された際に、発泡体で形成された突出部がワイヤ等の相手部品と直接擦れて擦れ音が発生する可能性がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、成形型の構造を複雑化することなく、クッション体の突出部に欠肉が発生することを防止することができると共に、発泡体で形成された突出部が露出しないクッション体を成形することができるクッション体の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、裏面に突出部が一体成形された発泡成形体と、この発泡成形体の裏面を覆うバッキングシートとが一体的に設けられたクッション体を製造する方法であって、クッション体を成形する成形型は、クッション体の表面側を成形する下型の上方に、クッション体の裏面側を成形する可動型が開閉可能に設けられ、該可動型に突出部を成形する突出部成形用凹部が形成されたものを用い、バッキングシートは、発泡体原料の通過を阻止するが気体の通過を許容する通気性を有すると共に突出部に対応する部分に開口部が形成された第1のバッキングシートと、気体の通過を許容する通気性を有し且つ自己保形可能で前記第1のバッキングシートよりも高い剛性を有すると共に突出部を覆う凸部が予め形成された第2のバッキングシートとを用い、成形型を開いた状態で可動型の突出部成形用凹部の少なくとも一部を第1のバッキングシートの開口部で露出させるように第1のバッキングシートを可動型に取り付ける第1のバッキングシート取付工程と、この第1のバッキングシート取付工程後に成形型を開いた状態で可動型の突出部成形用凹部に第2のバッキングシートの凸部を挿入して第2のバッキングシートの周縁が第1のバッキングシートの開口部の周縁に重なり合うように第2のバッキングシートを可動型に取り付けて第2のバッキングシートの周縁で第1のバッキングシートの開口部の周縁を支持した状態にする第2のバッキングシート取付工程と、この第2のバッキングシート取付工程後に下型内に発泡体原料を注入する注入工程と、この注入工程後に成形型を閉じた状態で発泡体原料を発泡膨張させて成形型内に充填した後に発泡体原料を硬化させることで発泡成形体を成形すると共に発泡成形体と第1のバッキングシート及び第2のバッキングシートとを一体化する成形工程とを実行し、成形工程で発泡体原料を発泡膨張させて成形型内に充填する際に、突出部成形用凹部内の気体を第2のバッキングシートを介して突出部成形用凹部内から逃がしつつ発泡体原料の発泡流動を進行させて突出部成形用凹部内に発泡体原料を充填するようにしたものである。
第1のバッキングシートと第2のバッキングシートは、クッション体の成形時に上側に配置される可動型に取り付けられるが、第2のバッキングシートは、自己保形可能な剛性を有するため、型面から垂れ下がらない。しかも、第2のバッキングシートの周縁で第1のバッキングシートの開口部の周縁を支持することができるため、第1のバッキングシートの開口部の周縁(つまり突出部成形用凹部の周縁に配置される部分)が型面から垂れ下がることも防止できる。これにより、クッション体の成形時に突出部成形用凹部付近に達した発泡体原料の発泡流動を第1のバッキングシートや第2のバッキングシートで妨げることなく、突出部成形用凹部内の気体を第2のバッキングシートを介して逃がしつつ発泡体原料の発泡流動を進行させて、突出部成形用凹部内に気体が滞留することなく突出部成形用凹部内に発泡体原料を隙間なく充填することが可能となり、成形型の構造を複雑化することなく、突出部に欠肉(エア溜り)が発生することを防止することができる。
また、この方法で製造したクッション体は、突出部やその付近が第2のバッキングシートや第1のバッキングシートで覆われているため、発泡体で形成された突出部やその付近が露出しない。これにより、クッション体が製品として使用された際に、発泡体で形成された突出部やその付近がワイヤ等の相手部品と直接擦れることがなく、擦れ音の発生を防止することができる。
尚、請求項1に係る発明は、第1のバッキングシート取付工程で可動型に第1のバッキングシートを取り付けた後に、第2のバッキングシート取付工程で可動型に第2のバッキングシートを取り付けるようにしたが、請求項2のように、第1のバッキングシートに第2のバッキングシートの少なくとも一部を固定しておき、バッキングシート取付工程で可動型に第1のバッキングシートと第2のバッキングシートの両方を同時に取り付けるようにしても良い。このようにすれば、1回のバッキングシート取付工程で可動型に第1のバッキングシートと第2のバッキングシートの両方を取り付けることができるため、バッキングシートの取付時間を短縮化することができる。
また、請求項3のように、突出部は、発泡成形体の裏面に対して折り返すような形状に形成しても良い。このようにすれば、クッション体の成形時に突出部成形用凹部の入口に達した発泡体原料に入口で流動抵抗を与えて突出部成形用凹部内の発泡圧力を適度に低下させることができるため、過度の発泡圧力が作用せず、この結果、発泡体原料が第2のバッキングシートを通過して染み出すことを防止できる。
更に、請求項4のように、第2のバッキングシートは、第1のバッキングシートよりも高い通気性を有するようにしても良い。このようにすれば、クッション体の成形時に突出部成形用凹部内の気体を第2のバッキングシートを介して容易に逃がすことができる。
また、請求項5のように、第2のバッキングシートは、第1のバッキングシートよりも親水性が高くなるようにしても良い。このようにすれば、親水性が高く発泡体原料が馴染み易い第2のバッキングシートが突出部成形用凹部に配設されるため、この部分で発泡圧力が低下しても発泡体原料を第2のバッキングシートに適度に染み込ませながら流動させることによって発泡体原料を突出部成形用凹部の先端まで良好に充填することができる。
また、請求項6のように、第1のバッキングシート及び第2のバッキングシートは、熱可塑性樹脂繊維からなる織布又は不織布で形成するようにすると良い。このようにすれば、バッキングシートを軽量化して可動型への取付作業性を向上させることができる。また、折りたたみ可能で保管時にかさばらないという利点もある。
この場合、請求項7のように、第2のバッキングシートは、突出部を覆う凸部を有する形状に予め熱成形するようにしても良い。このようにすれば、第2のバッキングシートを精度良く成形することができると共に、成形型内で形状を安定保持させることができる。
また、請求項8のように、可動型の所定位置に磁石を設け、第1のバッキングシート及び/又は第2のバッキングシートのうちの磁石に対応した位置に磁性体を取り付けるようにしても良い。このようにすれば、可動型に第1のバッキングシートや第2のバッキングシートを取り付ける際に、可動型の磁石にバッキングシートの磁性体を吸着させることで、第1のバッキングシートや第2のバッキングシートを可動型の所定位置に密着させることができると共に、第1のバッキングシートと第2のバッキングシートとを良好に密着させることもできる。
本発明は、種々のクッション体に適用することができるが、例えば、請求項9のように、座席の背もたれ部を構成するシートバックパッドに適用しても良い。このようにすれば、成形型の構造を複雑化することなく、シートバックパッドの突出部に欠肉が発生することを防止することができると共に、発泡体で形成された突出部が露出しないシートバックパッドを成形することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1及び図2に基づいて自動車のシート(座席)のシートバック(背もたれ部)の概略構成を説明する。
金属製のシートバックフレーム11(図2参照)に、ウレタン発泡体等で形成されたシートバックパッド12(クッション体)が組み付けられ、このシートバックパッド12に、布や革等で形成された表皮カバー(図示せず)が被せられている。シートバックフレーム11は、金属パイプ製のパイプフレームや金属板を加工したパネルフレームや等によって略四角形状の外枠部13が形成され、この外枠部13に、ワイヤ14やスプリング(図示せず)等が取り付けられており、シートバックパッド12を支持できる構造になっている。
次に、図1乃至図3に基づいてシートバックパッド12の構成について説明する。尚、図2では、説明の便宜上、バッキングシート16,17の厚さ方向を誇張して拡大して図示している。
図1及び図2に示すように、シートバックパッド12は、ウレタン発泡体で形成されたパッド本体15(発泡成形体)と、パッド本体15の裏面を覆って補強する裏打ち材である第1のバッキングシート16及び第2のバッキングシート17とが一体的に設けられている。
パッド本体15は、その表面側に略四角形状で着座者の背を受ける部分である着座面部18が設けられ、この着座面部18の裏面側の中央部に、後方に向けて盛り上がった肉厚部19が一体成形されている。また、パッド本体15の裏面側の上部には、裏面側中央に向けて折り返すように形成された上部折り返し部20が一体成形され、パッド本体15の裏面側の左右両側部には、それぞれ裏面側中央に向けて折り返すように形成された側部折り返し部21が一体成形されている。更に、パッド本体15の下部には、斜め下後方に向けて延びるように形成された延長部22が一体成形され、パッド本体15の肉厚部19の裏面には、裏面に対して下方に折り返すように形成された突出部23が斜め下後方に向けて突出するように一体成形されている。また、パッド本体15は、着座面部18の表面に形成された溝部24の近傍に、表皮カバーを固定するためのワイヤ25がインサート成形により埋設されている。
シートバックフレーム11にシートバックパッド12を組み付けたときに、パッド本体15の着座面部18の裏面と上部折り返し部20との間に、シートバックフレーム11の外枠部13の上部が嵌まり込み、パッド本体15の着座面部18の裏面と側部折り返し部21との間に、シートバックフレーム11の外枠部13の側部が嵌まり込むようになっている。また、延長部22がパッド本体15の裏面側中央に向けて折り曲げられて、パッド本体15の着座面部18の裏面と延長部22との間に、シートバックフレーム11の外枠部13の下部が嵌まり込むようになっている。更に、パッド本体15の肉厚部19の裏面と突出部23との間に、シートバックフレーム11のワイヤ14が嵌まり込むことで、ワイヤ14が突出部23で覆われるようになっている。
また、図2に示すように、第1のバッキングシート16は、熱可塑性樹脂繊維からなる織布又は不織布を所定形状に裁断した布状部材を縫製して形成されている。この第1のバッキングシート16は、パッド本体15の裏面形状に合うような立体形状に形成され、突出部23に対応する部分に、開口部26が形成されている。また、第1のバッキングシート16の所定位置(後述する中型36の磁石43に対応した位置)には、それぞれステープル(金属針)等の磁性体27(図5参照)が留め付けられている。
この第1のバッキングシート16は、パッド本体15を成形するウレタン発泡体原料の通過を阻止するが気体の通過を許容する通気性を有している。第1のバッキングシート16は、例えば、第1の不織布(ポリエステル繊維の不織布)と第2の不織布(ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の不織布)とを重ね合わせた2層構造の材料で形成されている。尚、第1のバッキングシート16を形成する材料は、これに限定されず、適宜変更しても良く、例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等の不織布や織布のうちの1種類又は複数種類を用いた材料で第1のバッキングシート16を形成しても良い。
一方、図2及び図3に示すように、第2のバッキングシート17は、熱可塑性樹脂繊維からなる織布又は不織布を予め熱成形(例えば熱プレス)して形成することで、単品状態(パッド本体15と一体化される前の状態)で自己保形可能で第1のバッキングシート16よりも高い剛性を有している。これにより、第2のバッキングシート17を精度良く成形することができると共に、形状を安定保持させることができる。この第2のバッキングシート17は、予め熱成形によりパッド本体15の裏面のうちの第1のバッキングシート16の開口部26に相当する部分の形状に合った立体形状に形成され、パッド本体15の突出部23を覆う凸部28と、突出部23の周辺を覆う基部29とが一体成形されている。第2のバッキングシート17の外形は、第1のバッキングシート16の開口部26よりも少し大きめの形状に形成され、第2のバッキングシート17の周縁が第1のバッキングシート16の開口部26の周縁に重なり合うようになっている。
また、第2のバッキングシート17の所定位置(後述する中型36の磁石43に対応した位置)には、それぞれ目印となる凹部30が形成され、各凹部30の位置に、それぞれステープル(金属針)等の磁性体31が留め付けられている。更に、第2のバッキングシート17の基部29には、後述する中型36へ取り付ける際の取付方向を示す矢印形状の凹部32が形成されている。
本実施例では、この第2のバッキングシート17は、気体の通過を許容する通気性が第1のバッキングシート16よりも高く、且つ、第1のバッキングシート16よりも親水性が高くパッド本体15を成形するウレタン発泡体原料が馴染み易いという特性を有している。第2のバッキングシート17は、例えば、第1の不織布(ポリエステル繊維の不織布)と第2の不織布(ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の不織布)とを重ね合わせた2層構造の材料で形成されている。尚、第2のバッキングシート17を形成する材料は、これに限定されず、適宜変更しても良く、例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等の不織布や織布のうちの1種類又は複数種類を用いた材料で第2のバッキングシート17を形成しても良い。また、これらの材料に限らず、気体の通過を許容し自己保形可能で第1のバッキングシートよりも高い剛性を有するものであれば、第2のバッキングシート17として使用できることは言うまでもない。
次に、図4乃至図8に基づいてシートバックパッド12の製造方法について説明する。尚、図5乃至図7では、説明の便宜上、バッキングシート16,17の厚さ方向を誇張して拡大して図示している。
図4乃至図6に示すように、シートバックパッド12を成形する成形型33は、パッド本体15の着座面部18を下向きにして成形するように配置され、下型34と、この下型34の上方に配置される上型35と、両者の間に配置される中型36とから構成されている。上型35は、ヒンジ軸37を中心にして下型34に対して上下方向に開閉回動可能に設けられ、この上型35と一体的に中型36が開閉回動するように設けられている。これらの上型と中型が特許請求の範囲でいう可動型に相当する。更に、中型36は、スライド軸38によって支持され、上型35及び中型36を上方に回動させて成形型33を開いた状態のときに、中型36が上型35に対して前後方向(接近・離間する方向)にスライド移動できるように設けられている。
この成形型33は、下型34でシートバックパッド12の主に表面側(着座面部18側)を成形して、上型35と中型36でシートバックパッド12の主に裏面側(着座面部18と反対側)を成形する構造となっており、上型35と中型36を閉じたときにキャビティ39(図6参照)が形成され、中型36に、突出部23を成形する突出部成形用凹部41が形成されている。
また、下型34内は、複数の仕切突条42によって第1のセンタ部34a及び第2のセンタ部34bと、これらの両側に位置するサイド部34cとに区画して成形できるようになっている(図4参照)。更に、中型36の所定位置(例えば、第1のバッキングシート16の開口部26の周縁に相当する位置や第1のバッキングシート16の下端部に相当する位置等)には、バッキングシート16,17を仮固定するための磁石43が取り付け固定されている(図5参照)。
シートバックパッド12を製造する場合には、まず、第1のバッキングシート取付工程を実行する。この第1のバッキングシート取付工程では、図5に示すように、上型35及び中型36を上方に回動させて成形型33を開いて中型36を前方に移動させた状態で、中型36に第1のバッキングシート16を取り付けて、中型36の突出部成形用凹部41を第1のバッキングシート16の開口部26で露出させる。この際、中型36の磁石43に、第1のバッキングシート16の磁性体27を吸着させることで、第1のバッキングシート16を中型36の所定位置に仮固定して密着させる。
第1のバッキングシート取付工程後、第2のバッキングシート取付工程を実行する。この第2のバッキングシート取付工程では、図5に示すように、引き続き成形型33を開いて中型36を前方に移動させた状態で、中型36の突出部成形用凹部41に、第2のバッキングシート17の凸部28を挿入して、第2のバッキングシート17の周縁が第1のバッキングシート16の開口部26の周縁に重なり合うように、第2のバッキングシート17を中型36に取り付けて、第2のバッキングシート17の周縁で第1のバッキングシート16の開口部26の周縁を支持した状態にする。この際、中型36の磁石43に、第1のバッキングシート16の磁性体27を介して第2のバッキングシート17の磁性体31を吸着させることで、第2のバッキングシート17を中型36の所定位置に仮固定して密着させると共に、第2のバッキングシート17の周縁を第1のバッキングシート16の周縁に密着させる。そして、中型36を上型35に向けて後退(接近)させる。このとき、中型36と上型35とで第1のバッキングシート16の端を挟んでも良い。
第2のバッキングシート取付工程後、注入工程を実行する。この注入工程では、成形型33を開いたまま中型36を後方に移動させた状態で、図示しない注入ノズルから下型34内の第1のセンタ部34a及び第2のセンタ部34bに、ウレタン発泡体原料P(例えば、ポリエーテル、ポリオールを主成分とし水等の発泡剤や他の添加剤を混入したポリオール原料と、ポリイソシアネートとの混合材料)を注入した後、下型34内の各サイド部34cに、ウレタン発泡体原料Pを注入する。
注入工程後、成形工程を実行する。この成形工程では、まず、図6に示すように、上型35及び中型36を下方に回動させて成形型33を閉じた状態にする。この際、第1のバッキングシート16と第2のバッキングシート17は、上側に配置される中型36に取り付けられているが、第2のバッキングシート17は、自己保形可能な剛性を有するため、中型36の型面から垂れ下がらない。しかも、第2のバッキングシート17の周縁で第1のバッキングシート16の開口部26の周縁が支持されているため、第1のバッキングシート16の開口部26の周縁(つまり突出部成形用凹部41の周縁に相当する部分)も中型36の型面から垂れ下がらない。
この状態で、図7に示すように、ウレタン発泡体原料Pを発泡膨張させて成形型33のキャビティ39内に充填した後、ウレタン発泡体原料Pを硬化させることでパッド本体15を成形すると共にパッド本体15と第1のバッキングシート16及び第2のバッキングシート17とを一体化する。
この成形工程でウレタン発泡体原料Pを発泡膨張させて成形型33のキャビティ39内に充填する際に、突出部成形用凹部41付近に達したウレタン発泡体原料Pの発泡流動を第1のバッキングシート16や第2のバッキングシート17で妨げることなく、突出部成形用凹部41内の気体を第2のバッキングシート17を介して突出部成形用凹部41内から逃がしつつウレタン発泡体原料Pの発泡流動を進行させて突出部成形用凹部41内にウレタン発泡体原料Pを充填する。また、第2のバッキングシート17の周縁で第1のバッキングシート16の開口部26の周縁を支持して押さえ付けることができるため、第2のバッキングシート17で第1のバッキングシート16の開口部26をほぼ完全に塞ぐことができ、第1のバッキングシート16の開口部26からウレタン発泡体原料Pがもれ出すことを防止できる。
その際、突出部成形用凹部41内(第2のバッキングシート17の凸部28内)の気体は次のように移動する。図8に示すように、まず、凸部28内の略中央部に流れ込むウレタン発泡体原料Pによって凸部28内で左右に分かれて移動する。この後、凸部28の側壁部28aに当って、この側壁部28aに沿って移動して側壁部28aを乗り越えたり、或は、側壁部28aを通り抜けたりして凸部28の外側へ移動する。この後、成形型33のサイド部34cからのウレタン発泡体原料Pに押されて、第1のバッキングシート16にも入り込みながらキャビティ39の端部(パッド本体15の延長部22に相当する部分)に向けて移動する。
また、第2のバッキングシート17は、(a) 突出部成形用凹部41に流動してきたウレタン発泡体原料Pを突出部成形用凹部41の先端部まで導く作用と、(b) 突出部成形用凹部41内(第2のバッキングシート17の凸部28内)の気体を突出部成形用凹部41外に流す作用と、(c) 突出部成形用凹部41内(第2のバッキングシート17の凸部28内)の気体を通過させて第1のバッキングシート16へ導く作用を有する。
これらの作用により、突出部成形用凹部41内にウレタン発泡体原料Pが流れ込み易くなると共に、突出部成形用凹部41内に気体が残留せず且つ突出部成形用凹部41内の気体が分散し易くなるため、突出部23の先端に欠肉(エア溜り)が発生することを防止できる。
成形工程後、上型35及び中型36を上方に回動させて成形型33を開いて中型36を前方に移動させた状態で、パッド本体15の裏面側に第1のバッキングシート16及び第2のバッキングシート17が一体化されたシートバックパッド12を成形型33から取り出す。これにより、シートバックパッド12の製造が完了する。
以上説明した本実施例では、第1のバッキングシート16と第2のバッキングシート17は、シートバックパッド12の成形時に上側に配置される中型36に取り付けられるが、第2のバッキングシート17は、自己保形可能な剛性を有するため、中型36の型面から垂れ下がらない。しかも、第2のバッキングシート17の周縁で第1のバッキングシート16の開口部26の周縁を支持することができるため、第1のバッキングシート16の開口部26の周縁(つまり突出部成形用凹部41の周縁に相当する部分)が中型36の型面から垂れ下がることも防止できる。これにより、シートバックパッド12の成形時に突出部成形用凹部41付近に達したウレタン発泡体原料Pの発泡流動を第1のバッキングシート16や第2のバッキングシート17で妨げることなく、突出部成形用凹部41内の気体を第2のバッキングシート17を介して逃がしつつウレタン発泡体原料Pの発泡流動を進行させて、突出部成形用凹部41内に気体が滞留することなく突出部成形用凹部41内にウレタン発泡体原料Pを良好に充填することが可能となり、成形型33の構造を複雑化することなく、突出部23に欠肉(エア溜り)が発生することを防止することができる。
しかも、シートバックパッド12は、突出部23やその付近が第2のバッキングシート17や第1のバッキングシート16で覆われているため、ウレタン発泡体で形成された突出部23やその付近が露出しない。これにより、シートバックパッド12が製品として使用された際に、ウレタン発泡体で形成された突出部23やその付近がワイヤ14等の相手部品と直接擦れることがなくなり、擦れ音の発生を防止することができる。
また、本実施例では、第2のバッキングシート17が第1のバッキングシート16よりも高い通気性を有するようにしたので、シートバックパッド12の成形時に突出部成形用凹部41内の気体を第2のバッキングシート17を介して容易に逃がすことができる。
更に、本実施例では、パッド本体15の裏面に対して折り返すように突出部23を形成するようにしたので、シートバックパッド12の成形時に突出部成形用凹部42の入口に達したウレタン発泡体原料Pに入口で流動抵抗を与えて突出部成形用凹部41内の発泡圧力を前記入口の上流側よりも適度に低下させることができる。これにより、第2のバッキングシート17の通気性を高くして突出部成形用凹部41内の気体を逃がし易くしても、ウレタン発泡体原料Pが第2のバッキングシート17を通過して染み出すことを防止できる。
また、本実施例では、第1のバッキングシート16よりも親水性が高くウレタン発泡体原料Pが馴染み易い第2のバッキングシート17を突出部成形用凹部41に配設するようにしたので、突出部成形用凹部41内の発泡圧力が低下してもウレタン発泡体原料Pを第2のバッキングシート17に適度に染み込ませながら流動させることによってウレタン発泡体原料Pを突出部成形用凹部41の先端まで良好に充填することができる。尚、第2のバッキングシート17は、ウレタン発泡体原料Pと接する部分に親水性を付与する処理を施しても良い。
また、本実施例では、第1のバッキングシート16と第2のバッキングシート17を熱可塑性樹脂繊維からなる織布又は不織布で形成するようにしたので、バッキングシート16,17を軽量化して中型36への取付作業性を向上させることができると共に、単品状態(パッド本体15と一体化される前の状態)ではバッキングシート16,17が折りたたみ可能で保管時にかさばらないという利点もある。更に、織布や不織布は、一般的に無数の微細な貫通孔を有し、通気性を備えているため、通気性を付与するための特殊な加工を施すことなくバッキングシート16,17を形成する材料として使用できる。
尚、第1のバッキングシート16や第2のバッキングシート17を形成する材料は、適宜変更しても良く、例えば、通気性を有する発泡体のシート、通気性を有する樹脂シート、通気性を有するゴムシート、通気性を有する紙等で第2のバッキングシート17を形成するようにしても良い。
また、第2のバッキングシート17は、材料(樹脂やゴム等)の種類によって自己保形可能な剛性を有するようにしても良いが、第2のバッキングシート17を形成する織布や不織布の厚さや樹脂繊維の太さ、第2のバッキングシート17の形状等によって自己保形可能な剛性を有するようにしても良い。
また、上記実施例では、第1のバッキングシート取付工程で中型36に第1のバッキングシート16を取り付けた後に、第2のバッキングシート取付工程で中型36に第2のバッキングシート17を取り付けるようにしたが、第1のバッキングシート16に第2のバッキングシート17の少なくとも一部を固定しておき、バッキングシート取付工程で中型36に第1のバッキングシート16と第2のバッキングシート17の両方を取り付けるようにしても良い。このようにすれば、1回のバッキングシート取付工程で中型36に第1のバッキングシート16と第2のバッキングシート17の両方を取り付けることができるため、バッキングシート16,17の取付時間を短縮化することができる。
また、上記実施例では、中型36にバッキングシート16,17を取り付ける際に、中型36の磁石に、第1のバッキングシート16の磁性体27を吸着させると共に第2のバッキングシート17の磁性体31を吸着させるようにしたが、第1のバッキングシート16と第2のバッキングシート17のうちの一方のみに磁性体を設けて、第1のバッキングシート16と第2のバッキングシート17のうちの一方の磁性体を中型36の磁石に吸着させるようにしても良い。
また、中型36にバッキングシート16,17を仮固定する方法は、適宜変更しても良く、例えば、突出ピンや面状ファスナ等で第1のバッキングシート16や第2のバッキングシート17を中型36に仮固定するようにしても良い。
また、上記実施例では、自動車のシート(座席)のシートバック(背もたれ部)を構成するシートバックパッド(クッション体)に本発明を適用したが、シートクッション(着座部)を構成するシートクッションパッド(クッション体)に本発明を適用しても良い。更に、本発明の適用範囲は、自動車のシート用のクッション体に限定されず、他の車両、飛行機、船舶等のシート用のクッション体や、シート以外(例えばベッドやソファ等)に用いられるクッション体等、種々の用途のクッション体に本発明を適用して良い。また、ワイヤを覆うための突出部を一体成形したクッション体に限定されず、ワイヤの位置固定用の突出部やクッション体の過度の変形防止用の突出部等、種々の突出部を一体成形したクッション体に本発明を適用して良い。
本発明の一実施例におけるシートバックパッドの裏面側から見た斜視図である。 図1のA−A断面図である。 第2のバッキングシートの斜視図である。 成形型の開放時の状態を示す斜視図である。 成形型の開放時の状態を示す断面図である。 成形型の閉鎖時の状態を示す断面図である。 成形型の突出部成形用凹部及びその周辺部の拡大断面図である。 成形型の突出部成形用凹部内(第2のバッキングシートの凸部内)の気体の流れを説明するための図である。
符号の説明
12…シートバックパッド(クッション体)、14…ワイヤ、16…第1のバッキングシート、17…第2のバッキングシート、23…突出部、26…開口部、27…磁性体、28…凸部、31…磁性体、33…成形型、34…下型、35…上型(可動型)、36…中型(可動型)、41…突出部成形用凹部、43…磁石

Claims (9)

  1. 裏面に突出部が一体成形された発泡成形体と、この発泡成形体の裏面を覆うバッキングシートとが一体的に設けられたクッション体を製造する方法であって、
    前記クッション体を成形する成形型は、前記クッション体の表面側を成形する下型の上方に、前記クッション体の裏面側を成形する可動型が開閉可能に設けられ、該可動型に前記突出部を成形する突出部成形用凹部が形成されたものを用い、
    前記バッキングシートは、発泡体原料の通過を阻止するが気体の通過を許容する通気性を有すると共に前記突出部に対応する部分に開口部が形成された第1のバッキングシートと、気体の通過を許容する通気性を有し且つ自己保形可能で前記第1のバッキングシートよりも高い剛性を有すると共に前記突出部を覆う凸部が予め形成された第2のバッキングシートとを用い、
    前記成形型を開いた状態で前記可動型の突出部成形用凹部の少なくとも一部を前記第1のバッキングシートの開口部で露出させるように前記第1のバッキングシートを前記可動型に取り付ける第1のバッキングシート取付工程と、
    前記第1のバッキングシート取付工程後に前記成形型を開いた状態で前記可動型の突出部成形用凹部に前記第2のバッキングシートの凸部を挿入して前記第2のバッキングシートの周縁が前記第1のバッキングシートの開口部の周縁に重なり合うように前記第2のバッキングシートを前記可動型に取り付けて前記第2のバッキングシートの周縁で前記第1のバッキングシートの開口部の周縁を支持した状態にする第2のバッキングシート取付工程と、
    前記第2のバッキングシート取付工程後に前記下型内に発泡体原料を注入する注入工程と、
    前記注入工程後に前記成形型を閉じた状態で前記発泡体原料を発泡膨張させて前記成形型内に充填した後に前記発泡体原料を硬化させることで前記発泡成形体を成形すると共に前記発泡成形体と前記第1のバッキングシート及び前記第2のバッキングシートとを一体化する成形工程とを含み、
    前記成形工程で前記発泡体原料を発泡膨張させて前記成形型内に充填する際に、前記突出部成形用凹部内の気体を前記第2のバッキングシートを介して前記突出部成形用凹部内から逃がしつつ前記発泡体原料の発泡流動を進行させて前記突出部成形用凹部内に前記発泡体原料を充填することを特徴とするクッション体の製造方法。
  2. 裏面に突出部が一体成形された発泡成形体と、この発泡成形体の裏面を覆うバッキングシートとが一体的に設けられたクッション体を製造する方法であって、
    前記クッション体を成形する成形型は、前記クッション体の表面側を成形する下型の上方に、前記クッション体の裏面側を成形する可動型が開閉可能に設けられ、該可動型に前記突出部を成形する突出部成形用凹部が形成されたものを用い、
    前記バッキングシートは、発泡体原料の通過を阻止するが気体の通過を許容する通気性を有すると共に前記突出部に対応する部分に開口部が形成された第1のバッキングシートと、この第1のバッキングシートに少なくとも一部が固定されて気体の通過を許容する通気性を有し且つ自己保形可能で前記第1のバッキングシートよりも高い剛性を有すると共に前記突出部を覆う凸部が予め形成された第2のバッキングシートとを用い、
    前記成形型を開いた状態で前記可動型の突出部成形用凹部に前記第2のバッキングシートの凸部を挿入すると共に前記第2のバッキングシートの周縁が前記第1のバッキングシートの開口部の周縁に重なり合うように前記第1のバッキングシート及び前記第2のバッキングシートを前記可動型に取り付けて前記第2のバッキングシートの周縁で前記第1のバッキングシートの開口部の周縁を支持した状態にするバッキングシート取付工程と、
    前記バッキングシート取付工程後に前記下型内に発泡体原料を注入する注入工程と、
    前記注入工程後に前記成形型を閉じた状態で前記発泡体原料を発泡膨張させて前記成形型内に充填した後に前記発泡体原料を硬化させることで前記発泡成形体を成形すると共に前記発泡成形体と前記第1のバッキングシート及び前記第2のバッキングシートとを一体化する成形工程とを含み、
    前記成形工程で前記発泡体原料を発泡膨張させて前記成形型内に充填する際に、前記突出部成形用凹部内の気体を前記第2のバッキングシートを介して前記突出部成形用凹部内から逃がしつつ前記発泡体原料の発泡流動を進行させて前記突出部成形用凹部内に前記発泡体原料を充填することを特徴とするクッション体の製造方法。
  3. 前記突出部は、前記発泡成形体の裏面に対して折り返すような形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクッション体の製造方法。
  4. 前記第2のバッキングシートは、前記第1のバッキングシートよりも高い通気性を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のクッション体の製造方法。
  5. 前記第2のバッキングシートは、前記第1のバッキングシートよりも親水性が高いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のクッション体の製造方法。
  6. 前記第1のバッキングシート及び前記第2のバッキングシートは、熱可塑性樹脂繊維からなる織布又は不織布で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のクッション体の製造方法。
  7. 前記第2のバッキングシートは、前記突出部を覆う凸部を有する形状に予め熱成形されていることを特徴とする請求項6に記載のクッション体の製造方法。
  8. 前記可動型の所定位置に磁石が設けられ、前記第1のバッキングシート及び/又は前記第2のバッキングシートのうちの前記磁石に対応した位置に磁性体が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のクッション体の製造方法。
  9. 前記クッション体は、座席の背もたれ部を構成するシートバックパッドであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のクッション体の製造方法。
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