JP2008304263A - トルクセンサ用磁気コア、磁気コアユニット及びトルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ用磁気コア、磁気コアユニット及びトルクセンサ Download PDF

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Abstract

【課題】磁歪型のトルクセンサにおいて、隣り合う磁気コアを離隔するとともに、構成部品の組み立てを容易とする。
【解決手段】板状ヨークと前記板状ヨークを支持する非磁性部材とを有する第1の環状部と、柱状ヨークと前記柱状ヨークに巻かれたコイルとを有する柱状部と、板状ヨークと前記板状ヨークを支持する非磁性部材とを有する第2の環状部を備えるトルクセンサ用の磁気コアユニットであり、前記柱状部の端面に前記第1及び第2の環状部が取り付けられ、前記第1及び第2の環状部の板状ヨークと前記柱状部の柱状ヨークとで1組の磁気コアを構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁歪特性を利用して回転軸の軸トルクを非接触で検出するトルクセンサに用いられるトルクセンサ用磁気コア、磁気コアユニット及びトルクセンサに関する。
自動車のパワーステアリング機構やエンジン制御機構、動力伝達機構などでは軸トルクを正確に検出する手段が古くから望まれている。この検出精度を高めることにより、精密制御や効率向上が可能となるため、これまでに様々な手法が提案されてきた。なかでも回転軸の磁歪特性を利用して非接触で軸トルクを検出する手法は、過負荷耐量も大きいことから、トーションバーのねじれ量からトルク検出を行う従来手法に代わる方式として注目されている。
この方式のトルクセンサとして、各種のものが提案されているが、いずれも、トルクによって発生する透磁率の変動、より具体的には、回転軸の軸方向に対して+45°と−45°の方向での透磁率の変動を検出コイルによって検出している。例えば特許文献1に開示の技術では、図18(a)に示すように、トルクを検出すべき回転軸502に、その軸方向に対して傾斜角を有する磁性膜503を固着させて、回転軸外周のソレノイドコイル504で励磁・検出を行う。ところが、この方式は回転軸へ追加工を施す必要があるため、磁性膜503の剥離など信頼性を損なうおそれがある。さらに、軸の専用化や大径化が必須となるため、装着性が悪いという問題もある。
このため、回転軸に全く加工を施さずに同様の機能を有するトルクセンサが提案された。例えば、特許文献2に開示の技術では、図18(b)に示すように、回転軸502の外周にU字形鉄心(磁気コア)を設ける構造が記載されている。この構成においては、励磁用磁気コア507、508と検出用磁気コア505、506との2種類の磁気コアをそれぞれ回転軸502の軸方向に±45°の角度で回転軸に近接して装着する。励磁用磁気コア及び検出用磁気コアにはそれぞれコイルが巻装され、励磁用磁気コアと検出用磁気コアとの間のインダクタンスの変動を検出する。このインダクタンスの変動がトルクによる回転軸の透磁率の変化によってもたらされれば、これによりトルクを検出することができる。したがって、回転軸が磁歪特性を有する材料で構成されていれば、これに対する加工は一切行わずに、トルク検出を行うことができる。
さらに、上述の技術を改良した例として、特許文献3では、装置の小型化やコイルへの巻線作業を簡単にする技術が開示されている。この技術では、突起部を有する多数の磁気片を磁気ピンで磁気リングに取り付け磁気コアを構成し、さらに各磁気ピンにコイルを巻いてトルクセンサを構成している。
また、非特許文献1では、トルクセンサの寸法増大するのを避け、精度の高いトルク検出を行う技術が開示されている。この技術では、リングコアの内周面に、励振(励磁)コアと検出コアを形成し、それぞれのコアにコイルを巻き付けている。特許文献4、5も同様である。
また、特許文献6では、上記と同様な目的で、磁束案内用の腕(脚)を備えた二つの円盤状の磁極ヨークと、それら磁極ヨークを磁気的に接続する円筒形の接続ヨークを備え、円筒内部に励磁及び検出コイルが設けられる技術が開示されている。
また、特許文献7では、3枚の磁性円盤を所定間隔で平行に離間させ、それらの外周を磁性体の円筒形ケースで接続し、さらに内部にボビンに巻き付けたコイルを配置したトルクセンサが開示されている。3枚の円盤は、内周面に突起が配列された形状となるように開口が形成されている。これによって、構造が簡易的なトルクセンサを実現している。
特開平1−94230号公報 特開平4−31726号公報 特開昭63−90730号公報 特開2000−266619号公報 特開2001−289719号公報 特開平9−196779号公報 特開昭61−275630号公報 脇若弘之著,「低炭素鋼ステアリングシャフト用磁歪式トルクセンサの基礎特性」,日本応用磁気学会誌,2001年,Vol.25,NO.4−2,p963−966
しかしながら、改良が施された特許文献の技術であっても、依然として克服すべき課題があった。
例えば、特許文献3では、磁気リングが一体物であり、周方向で隣り合うコアは分離されておらず、磁気干渉により出力にノイズが発生した。さらに、部品数が多く組立作業が難しく、位置あわせ精度が低下してしまった。また、多数設けられた磁気ピン毎にコイルを巻くため、隣り合うコイル同士が干渉し、コイルの巻数を増やすことに限界があった。そのため、得られる出力が小さく感度が低かった。また、多数のコイルを巻く作業があり、工数の削減の観点からそのような作業を極力省くことが求められていた。さらに、各コイルの巻き線の長さを均一にすることは非常に難しい作業であり、どうしてもバラツキが発生してしまい出力精度が低下した。
また、非特許文献1では、円盤が分離されず一体化されており、一対の磁極を磁気コアとみなすと、それぞれの磁気コアは分離されていなかった。そのため、上述の通りノイズが発生した。また、+45°磁束対応の信号と−45°磁束対応の信号の成分が分離できないため、センサの感度が低いといった課題があった。
また、特許文献6でも、隣り合う磁気コアが分離されておらず、同様に、ノイズが発生するという課題があった。また、最も近接する対向磁極が軸方向に平行な向きであるため、軸方向に沿って磁束が流れてしまい、出力の精度が低下するという課題があった。それらの結果、ゼロ点変動を適正に抑制することが困難になるという課題もあった。
さらに、特許文献7のトルクセンサでは、円筒状の接続部を円盤状のヨーク端部で挟み込む、比較的簡易な構造となっていたが、円盤が一体となっており磁気コアが分離されていなかった。したがって、上述同様に出力にノイズが発生する課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁歪型のトルクセンサにおいて、隣り合う磁気コアを分離するとともに、構成部品の組立を容易とする技術を提供することにある。
本発明のトルクセンサ用磁気コアは、第1の板状ヨークと、柱状ヨークと、第2の板状ヨークとを備えるトルクセンサ用磁気コアであり、
前記柱状ヨークの端面に前記第1及び第2の板状ヨークが取り付けられ、
前記第1及び第2の板状ヨークの端面の中央同士を結ぶ線が、トルクセンサで検知しようとする回転軸における軸方向と略45°の角度を為すものであることを特徴とする。
一対の前記板状ヨークは、柱状ヨークの軸線を基準にしてみたときに、異なる向きに延びている。この向きや角度は適宜設定し得るが、板状ヨークの端面の中央同士を結ぶ線が、トルクセンサで検知しようとする回転軸における軸方向と略45°を為している。
前記柱状ヨークは前記板状ヨーク同士を磁気回路的につなげる部材であり、柱の厚さ<柱の直径という構成を除外するものではない。柱状ヨークの断面のアウトラインは、円形、楕円形、矩形、四角形及び6角形等の多角形のいずれとしてもよい。ただし、成形・焼結を行うフェライトコアで柱状ヨークを構成するには、成形性がよく、欠けを抑制し歩留りが良いという観点から、断面のアウトラインが円形である柱状ヨークが好ましい。
上記本発明のトルクセンサ用磁気コアにおいて、前記第1及び第2の板状ヨークは、同一形状にすることができる。部品形状の共通化によって、製造プロセスの数を抑え、組立の際の部品取り間違いを防げる。
上記本発明のトルクセンサ用磁気コアにおいて、
前記柱状ヨークは筒状ヨークであり、
前記第1及び第2の板状ヨークには、前記筒状ヨークに対応するように、貫通孔が形成されており、
前記貫通孔の各々と前記筒状ヨークとを通すように、ねじで締結ことを特徴とする。
ねじで締結するとは、例えば、次のいずれかを含む。
(イ)連なった貫通孔にボルトを通し、対になるナットで締結すること。
(ロ)連なった貫通孔にボルト(おねじ)を通し、端の貫通孔内に予め形成しておいためねじで締結すること。
(ハ)連なった貫通孔にボルト(おねじ)を通し、トルクセンサ用磁気コアの部品を保持する基体に予め形成しておいためねじで締結すること。
上記本発明のトルクセンサ用磁気コアにおいて、
前記第1の板状ヨーク、前記柱状ヨーク及び前記第2の板状ヨークが、Mn−Zn系フェライトで構成されていることが望ましい。抵抗率ρの高いMn−Zn系フェライトの焼結体コアを用いると、磁気的な励磁と検出の効率を高くすることができる。さらに、高周波特性に優れるので磁気的なロスが低く、キュリー温度が高いので自動車用途に適用し易い。
本発明の磁気コアユニットは、
板状ヨークと前記板状ヨークを支持する非磁性部材とを有する第1の環状部と、
柱状ヨークと前記柱状ヨークに巻かれたコイルとを有する柱状部と、
板状ヨークと前記板状ヨークを支持する非磁性部材とを有する第2の環状部を備えるトルクセンサ用の磁気コアユニットであり、
前記柱状部の端面に前記第1及び第2の環状部が取り付けられ、
前記第1及び第2の環状部の板状ヨークと、前記柱状部の柱状ヨークとで1組の磁気コアを構成していることを特徴とする。
上記本発明の磁気コアユニットにおいて、
前記第1及び第2の環状部の板状ヨークと前記柱状部の柱状ヨークとが、各々N個設けられており(Nは2以上の偶数である。)、
前記磁気コアをN個有し、隣り合う磁気コアは磁気的に離隔されていることが好ましい。
Nは2以上の偶数であり、例えばNは2〜36の範囲内の偶数とする。工作機械装置の場合、回転軸の直径を大きくすることもあり、回転軸のトルクを検知する際のゼロ点変動を抑制するためにはNを大きくすることが望ましい。自動車用途のように回転軸の直径がある程度の範囲に抑えられる場合、小型化及び軽量化の観点から、Nは4,6及び8のいずれかであることが好ましい。
複数の板状ヨークは、トルクセンサにおいて回転軸(シャフト)周方向に配置するため、非磁性リングに等間隔で取り付けるのが好ましい。すなわち、前記板状ヨークが取り付けられた2個の非磁性リングを1対で用い、対向する各々の板状ヨークは軟磁性体の柱状ヨークの両端に取り付ける。
前記コイルは、具体的には励磁用コイルと検出用コイルで構成される。いずれのコイルについても、隣り合う同種のコイルは逆巻きに巻かれていることが望ましい。
環状部の非磁性部材は、例えば一体成形できる樹脂を用いるが、80℃程度の環境温度に耐えられれば他の材料(非磁性の有機材料)に代替可能である。軟磁性体の板状ヨーク同士を任意の間隔で、かつ板状ヨークと回転軸表面間の空隙(磁気ギャップ)が一定に保てれば、円盤状でなくてもよい。ただし、前記環状部の中央には、回転軸を通すための軸孔が必要である。
上記本発明の磁気コアユニットにおいて、
前記柱状ヨークは筒状ヨークであり、
前記第1及び第2の環状部の板状ヨークには、前記筒状ヨークに対応するように、貫通孔が形成されており、
前記貫通孔の各々と前記筒状ヨークとを通すように、ねじで締結することを特徴とする。
上記本発明の磁気コアユニットにおいて、
前記第1及び第2の環状部は、内周の開口がトルクセンサ用の軸孔になっており、
前記第1及び第2の環状部における板状ヨークの前記軸孔側の端面の中央同士を結ぶ線が、前記軸孔の軸方向と所定の角度を為すことを特徴とする。
さらに、前記所定の角度が、略45°に設定されていることが望ましい。
本発明のトルクセンサは、上記本発明の磁気コアユニットを備えるトルクセンサであって、
前記所定の角度が+略45°に設定された第1の磁気コアユニットと前記所定の角度とが−略45°に設定された第2の磁気コアユニットとを備えることを特徴とする。
略45°としては45°±10°程度が許容される。(−略45°は、−45°±10°程度に相当する。)
前記板状ヨークと柱状ヨークは嵌合してもよい。この場合、いずれか一方に凹部を設け、その凹部に嵌る凸部を他方が有するのがよい。前記板状ヨークと柱状ヨークは接着剤によって接着してもよい。前記板状ヨークと非磁性リングは嵌合してもよい。前記板状ヨークと非磁性リングは接着剤によって接着してもよい。
また、前記板状ヨークの前記軸孔側の端面は平面にすることもできる。ただし、好ましくは、前記板状ヨークの前記軸孔側の端面は対向する回転軸表面の形状に沿った曲面にする。回転軸の軸芯を基準にしてみたときに、曲面状の端面(磁極面)と回転軸間の距離が均一になっていると、磁気的な励磁と検出の効率を良くすることができる。すなわち、板状ヨークと回転軸の磁気ギャップは機械的な寸法誤差、あるいは回転時に生ずる回転ぶれなどが生じても機械的に干渉しない寸法を設定しているのであるが、板状ヨークの回転軸への対向面を曲面状にすることによって、板状ヨークと回転軸との間の磁気抵抗を低減する事が可能となる。したがって、コイルのターン数やコイルに流す電流を大きくしなくても、高い磁束密度で磁気コアから回転軸に磁束を印加できる。また、板状ヨークの回転軸への対向面を曲面状にすることによって、板状ヨーク各部において板状ヨークと回転軸の間の磁気ギャップ長を均一にする事が可能となり、その結果、回転軸に印加される磁界が平均化され、いわゆる励磁ムラが抑制され、かつ、板状ヨークと回転軸の対向面積が大きい事から、回転軸表面で生じている透磁率変化を効率よく検出できる。すなわち、磁気コアの数を特に多くしなくても、ゼロ点変動を低減できる。
また、前記磁気コアを複数設け、磁気コア同士を磁気的に離隔して配置することは、ゼロ点変動を抑制する上で好ましい。
また、磁路を形成可能な材料で構成された外装ヨーク部を付加し、その内部に該外装ヨーク部と磁気的に分離された前記磁気コアユニットを備える構成としてもよい。また、前記外装ヨーク部は円筒状であり、該外装ヨーク部は円環状の磁石を有してもよい。
また、前記板状ヨーク及び柱状ヨークの材料としては、Ni−Zn系フェライト、鉄粉、Fe基アモルファス(薄帯を積層または粉砕・成形したもの)、Fe基ナノ結晶材料(薄帯を積層または粉砕・成形したもの)のいずれかを用いることもできる。
前記柱状ヨークに環状に巻回された励磁用コイルと検出用コイルを有する。これらコイルは、各々、コイルを巻いて樹脂で固めたもの或いはコイルをボビンに巻きつけたもので構成できる。樹脂で固める形状やボビンの形状は円形や矩形等としてもよい。さらに、前記板状ヨークには、前記励磁用コイルと検出用コイルに加え、環状に巻回されたシェイキング磁界重畳用コイルを備えてもよい。また、前記シェイキング磁界重畳用コイルは前記板状ヨークと回転軸表面の間に、回転軸の周囲を取り巻くように環状に巻回してもよい。
本発明によれば、磁歪型のトルクセンサにおいて隣り合う磁気コアを離隔することで磁気コア同士の磁気的干渉が抑えられ、さらに磁気コアを構成する各々の部品が簡易な形状であることから、組立を容易とすることができる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るトルクセンサ10の構造を示す図であり、具体的には、回転軸90の軸に垂直な向きから見た断面図である。なお、以下に示す図面においては、図面が煩雑になるのを避け理解を容易にするために適宜符号を省略する。
このトルクセンサ10は、磁歪特性を利用して回転軸90に印加されるトルクを検出する。背景技術で上述した通り磁歪特性を利用するため、トルクセンサ10は、回転軸90の軸方向に対して+45°の透磁率の変動を検出する図下側の第1の磁気コアユニット20と、−45°の透磁率の変動を検出する図上側の第2の測定ユニット120とを有する。この2方向の透磁率変化を測定することにより、回転軸90に印加されたトルクの向き及び大きさを検出する。回転軸90は磁歪材料で形成され、例えばニッケル・クロム・モリブデン鋼で形成される。この材料は例えば自動車のエンジンにおけるクランクシャフト材として一般に使用される。
また、第1の測定ユニット20全体は、一般的なハウジング(図示せず)に収容されており、例えばモールド材(図示せず)を用いて固定される。また、ハウジングには、導出部が設けられ、この中に外部回路が設けられる。外部回路には、後述する各コイルに電力を供給したり、検出された出力信号を取得する。また、ハウジングの周囲に設けられた固定用ボルト孔に固定用ボルトを貫通させ、外部の固定箇所にネジ止めすることによってハウジングが固定される。なお、第2の磁気コアユニット120も、同様のハウジングに収容されている。以下、第1の磁気コアユニット20について説明し、第2の磁気コアユニット120に関する説明は省略する。
図2は、第1の磁気コアユニット20を示した図であり、図2(a)は平面図を示し、図2(b)はA−A’の断面図を示し、さらに図2(c)は下面図を示している。図3は、第1の磁気コアユニット20の外観を示す斜視図である。また図4は1個の磁気コアユニットの外観を示す斜視図である。ここで1個の磁気コアユニットとは第1板状ヨーク220a、第2板状ヨーク220b及び円筒状ヨーク240で構成されたユニットを指す。それぞれの円筒状ヨーク240には励磁用コイル214a〜214dと検出用コイル215a〜215dが巻回されたボビン250が取り付けられる。さらに円筒状ヨーク240には、その下側の端面に第1板状ヨーク220aが取り付けられ、上側の端面に第2板状ヨーク220bが取り付けられる。第1板状ヨーク220aと第2板状ヨーク220bは、同一形状の部品である。第1非磁性リング230a、第2非磁性リング230bの中心には、回転軸90が挿入可能な軸孔228が形成されている。なお、第1の磁気コアユニット20は、前記磁気コアが4個含まれる構成となる。
図5(a)(b)はそれぞれ第1板状ヨーク220aの上面および底面から見た斜視図である。また図6は4個の第1板状ヨーク220aを第1非磁性リング230aに取り付けたときの斜視図である。同図(a)は板状ヨークの上面からみた斜視図であり、同図(b)は第1非磁性リングの底面からみた斜視図である。第1板状ヨーク220aは、第1非磁性リング230aの軸孔の中心からみて等角度な間隔で周方向に並べて(0°,90°,180°,270°の位置)、第1非磁性リング230aに取り付けられる。非磁性リングおよび板状ヨークには所定の位置に孔270が設けられている。これらは、孔を有する円筒状ヨーク240、励磁用コイル及び検出用コイルを巻回したボビン250、第2板状ヨーク220b、そして第2非磁性リング230bとともに孔の位置を揃えてボルト及びナットで締結するために用いられる。なお、図示は省略したが、第2板状ヨーク220bも同様に第2非磁性リング230bに取り付けられる。
非磁性リング230a及び230bには、所定の位置に凸部231aを設けることで、等間隔に板状ヨークを取り付けることができる。磁気コアユニット20に軸を挿入した場合、それぞれ等間隔に取り付けられた第1及び第2板状ヨークは、その軸孔側の端面と回転軸表面間の空隙(磁気ギャップ)が同じ寸法になる。ここで回転軸表面と対向する板状ヨークの軸孔側の端面は回転軸表面の形状に沿った曲面を有する。第1板状ヨーク220aが有する、回転軸表面と対向するこの曲面(磁極面)を260a、第2板状ヨークが有するこの曲面(磁極面)を260bとする。
図7は図6を平面図及び断面図で示した。図7(a)は平面図を示し、図7(b)はA−A’の断面図、図7(c)は下面図を示している。なお、同図では非磁性リングの一部の図示を省略している。第1板状ヨーク220aにおいて低く(厚さを薄く)形成されている面をヨーク接続部221といい、外周が直径R11で高さh1のリング形状の一部である。なお、この高さh1は、ヨーク接続部221の底面224を基準としており、以下の高さh2も同様である。
第1板状ヨーク220aにおいてヨーク接続部221より高く形成されている凸部223は空隙(磁気ギャップ)を介して回転軸の軸表面と対向し、回転軸の励磁とトルク付与によって生じる透磁率変化の検出に大きく寄与する。223は外周が直径R12、内周が直径R13のリングの1部分と同形状であって、高さh2となるように形成されている。したがって、ヨーク接続部221と凸部223の間には高さh2−h1の段差が形成されている。また、第2板状ヨーク220bは、上述の通り第1板状ヨーク220aと同様の形状である。
第1及び第2板状ヨーク220a,220bの材料には、フェライトではMn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライトが好ましい。この他、粉末では純鉄粉、Fe−Al−Si系センダスト粉、Fe基アモルファス材やFe基ナノ結晶材である非晶質金属粉などが好ましく、さらに、それら材料の粒径は200μm以下が好ましい。また非磁性リングに用いられる非磁性材としては80℃程度で熱変形が生じ難い樹脂や真鍮などのCu−Zn系合金やAl−Si系合金などが好ましい。真鍮などのCu−Zn系合金やAl−Si系合金などをプレス加工で成形する場合、それら材料の粒径は200μm以下が好ましい。また、軟磁性体(板状ヨークや円筒状ヨーク)と非磁性リングを上記した粉末材料で作製する場合は、それぞれ別々に仮成形体として形成され、第1及び第2板状ヨーク220a,220bと非磁性部とを組み合わせ、高圧により本成形することでリング形状とする(以下、この成形方法を2色成形と呼ぶ)。なお、バインダとして、各材料粉への分散性等を考慮して、平均粒径が100μm以下の熱可塑性樹脂を使用できる。なお、円筒状ヨーク240は第1及び第2板状ヨーク220a,220bに関する材料及び形成手順と同じでよい。
つづいて、磁気コアユニット20の組立手順を簡単に説明する。図8は、磁気コアユニット20を構成する、第1及び第2非磁性リング、第1及び第2板状ヨーク、円筒状ヨーク、ボビンの斜視図を示している。図示のように、円筒状ヨーク240は、第1非磁性リングで支持した第1板状ヨーク220aに上から載せるように結合している。次に励磁用コイルと検出用コイルを巻回したボビン250に円筒状ヨーク240を挿入する。さらに円筒状ヨークおよびボビンの上から被せるように第2板状ヨーク220bを結合させる。この際、各々の部材に形成しておいた貫通孔270の位置を合わせ、連なった貫通孔にボルトを通し、ナットで締結する。
これによって、第1板状ヨーク220a、円筒状ヨーク240そして第2板状ヨーク220bが接合され、図3に示したように、励磁用コイル及び検出用コイルを巻回したボビン250を有する4個の磁気コアを含む磁気コアユニット20が完成する。なお、磁気コアユニット120に含まれる、非磁性リング及び軟磁性体は磁気コアユニット20のそれらとは鏡像対称の形状であり、組立手順も同様である。
非磁性リング及び板状ヨークが環状部を構成しているので、磁気コアユニットの組立が容易になっている。非磁性リングには、4つの凸部が形成されており、隣り合う凸部の間の凹みは板状ヨークを嵌めこめる形状となっている。さらに、凸部と非磁性リングの周縁の間には前記凹みと同じ深さの溝が形成されており、板状ヨークを嵌めこみ易い。非磁性リングによって隣り合う磁気コアは磁気的に離隔されている。広い磁極面を有する磁気コアが回転軸を密に取り囲んでおり、回転軸表面の磁束密度分布をほぼ均一にすることができる。
従来技術のようにリングコア内周の突出した磁極にコイルを巻くことは難しく工数がかかる。これに対して図8の構成では、柱状ヨーク毎にコイル又はコイル付きボビンを挿入し易く、工数を短縮できる。
なお、図8の構成において、一方の板状ヨークと円筒状ヨークを予め一体に成形しておけば、ボビンを前記円筒状ヨークに挿入し、他方の板状ヨークと組合わせて1組の磁気コアを構成することもできる。さらに、一方の板状ヨークと円筒状ヨークを予め一体に成形する際に、円筒状ヨークの高さを調整することにより、円筒状ヨーク付き板状ヨークを2個組合わせて磁気コアを構成することも可能である。
図9は、任意の1個の磁気コアおける第1板状ヨーク220a及び第2板状ヨーク220bの、回転軸90に対向する端面260a,260bと、回転軸90との位置関係を模式的に示した図である。本図に示すように、二つの端面260a,260bの中心を結ぶ線L1と、回転軸90の軸方向とは、+45°をなす。なお図示しないが、磁気コアユニット20内の他の磁気コアにおいても同様に、板状ヨークの回転軸90と対向する端面は、それら中心を結ぶ線と回転軸90の軸方向とは+45°をなす。また、第2の磁気コアユニット120においては、回転軸90に対向する端面260a,260bの中心を結ぶ線と回転軸90の軸方向とは−45°をなす。
図10は、トルクセンサ10における、回路結線を示した図であり、図11はトルクと出力電圧の関係を示したグラフである。第1磁気コアユニット20で検出される第1出力VL1と第2磁気コアユニット120で検出される第2出力VR1は、同期検波回路99aを通り、オペアンプ99bに入力される。その結果、最終出力VO1が得られる。なお、第2出力VR1は、オペアンプ99bに反転入力される。トルクセンサ10では、磁気コア及び回転軸は電気回路的にはトランスの磁芯のように機能する。そこで、図10では、磁気コア及び回転軸を2本の太線で表わす。
なお、図10、図11では隣合う励磁用コイル同士は逆方向に巻回した。また隣り合う検出用コイル同士に関しても同様である。したがって同じボビンに巻回される励磁用コイルと検出用コイルの巻回方向は同じである。コイル214a及びコイル214cは、図2(a)の平面図でみると、時計方向となるように導線が巻かれているものである。図2(b)で紙面の手前側に位置するコイル214bは、図2(a)でみると、反時計周りに導線が巻かれているものである。図2(b)で紙面の後背側に位置するコイル214dは、図2(a)でみると、反時計周りに導線が巻かれているものである。
この他、励磁コイルと検出コイルは全て同方向に巻回しても良い。この場合、図11と同様の傾向を示すトルク−出力電圧特性が得られるが、上述のように、隣り合う励磁コイル同士、検出コイル同士を逆方向に巻回した方が出力電圧が大きい。
励磁用コイルに印加される交流電圧波形は、所定の周波数と振幅を有する正弦波とする。このとき、当該所定の周波数と振幅が異なる交流電圧を、励磁用コイルに重畳しても良い。また、上記交流電圧を重畳するために、各ボビンに重畳用コイルを巻回しても良い。この場合、1個のボビンには励磁用、検出用、重畳用の3つのコイルが巻回されることになる。また、重畳用コイルは第1板状ヨーク220a及び第2板状ヨーク220bの凸部223の外周側に、回転軸90の周りを周回するように、巻回しても良い。
(実施例1)
図1〜10で示す構成のトルクセンサにおいて、本実施例では、励磁周波数20kHz、励磁電流50mA、励磁用コイル100ターン、検出用コイル200ターン、第1及び第2板状ヨーク220a,220bの凸部223と回転軸表面の空隙g(磁気ギャップ)を1mmとした。磁気コアにはMn−Znフェライトの焼結体を用いた。非磁性リングには繊維状の素材を固めたベーク板を用いた。回転軸には高周波焼き入れを施した、φ18mmのニッケル・クロム・モリブデン鋼鋼材を用い、±140Nmのトルクを付与した。本実施例では感度Sが1.0mV/Nm、ヒステリシスεは0.27%、ゼロ点変動ηは0.9%が得られた。図12に本実施例と比較例の感度S、ヒステリシスε、ゼロ点変動ηを示す。なお感度とヒステリシス、ゼロ点変動は図13、図14下記の数式(数1〜3)で定義した。
Figure 2008304263
Figure 2008304263
Figure 2008304263
ここで、Tは付与したトルクの絶対値、Vは最大トルクが付与されたときの出力電圧と最小トルクが付与されたときの出力電圧の電圧差、Vはトルクが付与されていないときの出力電圧の差、Vはトルクを付与していない状態で回転軸を1周回転させ、得られた出力電圧の最大値と最小値の差である。
実施例1と各比較例の感度を比較すると、実施例1が最も大きい。各比較例では、それぞれの磁気コアが分離されていないため、磁気的干渉が生じ、+45°磁束対応の信号と−45°磁束対応の信号の成分が分離できないため、センサの感度が低くなったと考えられる。一方、実施例1では磁気コアが分離していることから、磁気的干渉が生じ難く、高い感度が得られている。ここで得られた1.0mV/Nmの感度は十分に高く、自動車のパワートレイン系に用いるトルクセンサとして好適な結果が得られた。
次に実施例1と比較例1のゼロ点変動を比較すると比較例1のゼロ点変動は極めて大きい。比較例1では、各々の磁気コアにおいて、回転軸と対向する磁気コア底面の面積が小さいため、4組(合計8個)の磁気コアを回転軸の周方向に配置しても、回転軸表面を均一に励磁することが困難であり、かつ、信号を検出できる領域が小さい。したがって、軸表面の磁気特性が均一でない場合、回転軸が回転すれば周期的に出力電圧が変動し、ゼロ点変動が大きくなる傾向がある。一方、実施例1のゼロ点変動は0.9%であり、トルクセンサの実用に問題がないレベルである。実施例1では、回転軸表面と対向する磁気コア底面、すなわち図4の260a,260bの面積が比較例1よりも大きく、しかも回転軸の周方向に磁気コアユニット20内に4組、磁気コアユニット120内に4組備えている。したがって軸表面からの信号をまんべんなく検出でき、回転軸が回転しても出力電圧の変動は小さい。なお、比較例2、3にゼロ点変動のデータは記載されていないが、磁気コアの数が少なく、回転軸の表面を局所的にしか励磁、検出できないことから、実施例1よりも大きなゼロ点変動が予想される。
次に実施例1と各比較例のヒステリシスを比較すると実施例1が0.27%と最も低い。比較例1では励磁コアが小さいため、回転軸表面を十分に励磁することができない。したがってヒステリシスの原因となるピンニングの影響を低減できないため、ヒステリシスは3.0%と大きな値となる。また比較例2も同様の理由で、回転軸を局所的にしか励磁できないため、ヒステリシスは25%と極めて大きい。比較例3では比較例2にシェイキング磁界を重畳し、ヒステリシスの低減を実施したが、得られたヒステリシスは2.5%と大きい。一般的にトルクセンサの実用にはヒステリシスは1.0%以下が望ましい。実施例1では比較例3のように、シェイキング磁界を重畳しなくてもヒステリシスが0.27%であり、比較した中では唯一、実用に耐え得るトルクセンサであるといえる。以上のことから、感度、ゼロ点変動、ヒステリシスを比較すると、実施例1がトルクセンサとして好適である。
図15は、第1板状ヨーク220a、第2板状ヨーク220b及び円筒状ヨーク240に用いられる軟磁性材料と、非磁性リング230a,230bに用いられる非磁性材料との組合せと、出力の感度の関係を示す表である。ここでは、組合せ1〜3の3種類を例示している。
組合せ1では、第1板状ヨーク220a、第2板状ヨーク220bは、鉄粉及びバインダの混合粉を低圧でプレス成形した仮成形体である。非磁性リング230a及び230bは、真鍮粉とバインダの混合粉を低圧でプレス成形した仮成形体である。それら2種類の仮形成体を合わせ、高圧でプレス成形することで図6に示す部品が接着剤やネジ等を用いることなく作製できる。
組合せ2では、第1板状ヨーク220a、第2板状ヨーク220b及び円筒状ヨーク240はフェライト粉を成形・焼結した焼結体(フェライトコア)である。非磁性リング230a及び230bは、樹脂等で成形されたもの、若しくは真鍮粉とバインダの混合粉をプレス成形した圧粉体である。そして軟磁性の焼結体と非磁性体とを接着剤で組み立て、図6に示す部品が得られる。
組合せ3では、第1板状ヨーク220a、第2板状ヨーク220b及び円筒状ヨーク240は、鉄粉及びバインダの混合粉をプレス成形した圧粉体である。非磁性リング230a,230bは、真鍮粉とバインダの混合粉をプレス成形した圧粉体である。そして軟磁性の焼結体と非磁性の圧粉体とを接着剤で組み立て、第1及び第2板状ヨーク220a,220b、円筒状ヨーク240が形成されている。この場合、非磁性部は80℃の環境温度に耐え得る樹脂等で作製された部品を用いてもよい。
組合せ1〜3のいずれの場合も、トルク検出時に良好な感度が得られたが、特に組合せ2の材料を用いた場合、最も良好な感度が得られる。なお、いずれの組合せにおいても、成形の際のプレスの方向は、各部品を組み立てたときの回転軸の軸方向と同じである。
以上、第1の実施形態によれば、磁気コアユニットを3要素で構成し、さらにその組立が容易とすることができる。また、第1及び第2板状ヨーク、円筒状ヨークおよびボビンを含む磁気コアユニットはリング形状を有し、回転軸を挿入するだけで、容易に装着することができる。つまり、ハンドリングが容易になるとともに、回転軸表面と磁極間の空隙(磁気ギャップ)の寸法精度を適正にする作業が容易となる。また、回転軸円周方向に配列した複数の磁気コアによって、安定した出力電圧が得られる。より具体的には、ゼロ点変動とヒステリシスが改善されたり、軸ぶれ対策が容易となる。
(第2の実施形態)
図16に磁気コアユニット20で用いることができる第1板状ヨークの代表的な形状の一部を平面図で示す。図16(a)は第1の実施形態で用いた第1板状ヨーク220aである。本発明の第1板状ヨークと第2板状ヨークは、所定の寸法を有するボビン250と円筒状ヨーク240の取り付けが可能であり、かつ、第1板状ヨーク220a及び第2板状ヨーク220bの、回転軸90に対向する端面260a,260bと回転軸90との位置関係が図9と同様であれば、第1板状ヨークは図16(b)〜(g)に示す形状であってもよい。なお、磁気コアユニット20で用いられる第2板状ヨークは図16に示した形状と同様である。また磁気コアユニット120で用いられる第1及び第2板状ヨークは図16に示す形状の鏡像対称である。具体的には、図16(a)の板状ヨーク220aを、エッジ部分520c及び520dを結ぶ辺を軸として反転させた形状となる。
例えば、図16(b)〜(g)の板状ヨーク320〜325に示すように、図16(a)の板状ヨークのエッジ部分520a〜520d、に比べ、420a、420d、421a〜421d、422a、422d、423a〜423d、424a、425a、425b、425cは丸みを帯びている。エッジ部分に丸みを持たせることによって、軟磁性体を金型でプレス加工する際、原料粉の噛み込みが少なくなり、量産性が向上する。
また図16(a)を図16(b)〜(g)のように変形してもよい。図1のようにトルクセンサ10に回転軸を挿入し、所定の励磁電流を励磁用コイルに流したとき、各軟磁性体が磁気飽和を起こさなければ、第1及び第2板状ヨークと円筒状ヨークとの接合部近傍は図16(b)〜(g)のように小型化してもよい。特に図16(f)、(g)は図16(a)に比べ、軟磁性体の原料が少なくて済むことから、コスト的に優れ、小型化、軽量化が実現できる。図16に示す第1及び第2板状ヨークを、図8の第1の実施形態と同様に組立て、磁気コア及び磁気コアユニットを構成してもよい。
図16に示す第1及び第2板状ヨークは第1の実施形態と同様に、その材料として、フェライトではMn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライトが好ましい。この他、粉末では純鉄粉、Fe−Al−Si系センダスト粉、Fe基アモルファス材やFe基ナノ結晶材である非晶質金属粉などが好ましく、それら材料の粒径は200μm以下が好ましい。
原料としてフェライトを用いる場合、金型を用いたプレス加工で作製しても良い。また、上記の粉末原料を用いる場合は、上述したように2色成形で第1及び第2板状ヨークと非磁性リングを作製しても良い。
磁気コアユニットを構成する際には、隣り合う励磁用コイル同士は逆方向に巻回しても良い。このとき隣り合う検出用コイル同士も逆方向に巻回する。すなわち同じボビンには励磁用コイルと検出用コイルが同方向に巻回される。また図16に示す第1及び第2板状ヨークを用いた場合でも、図10と同様の磁気回路が構成される。
また、隣り合う励磁用コイル同士は同方向に巻回しても良い。このとき隣り合う検出用コイルは同方向に巻回する。
励磁用コイルに印加される交流電圧波形は、所定の周波数と振幅を有する正弦波とする。このとき、当該所定の周波数と振幅が異なる交流電圧を、励磁用コイルに重畳しても良い。また、上記交流電圧を重畳するために、各ボビン250に重畳用コイルを巻回しても良い。また、重畳用コイルを第1及び第2板状ヨークにおける凸部223の外周側に対応する部分に巻回しても良い。
以上、第2の実施形態によれば、第1の実施形態における実施例1で示した効果が得られる。さらに、第1及び第2板状ヨークのエッジ部分に丸みを持たせ、かつ、円筒状ヨークとの接合部近傍を小型化することで、実施例1に比べ量産性が良く、小型、軽量な磁気コア及び磁気コアユニットの作製が可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態で示したトルクセンサ10の出力及び精度を向上させるために直流バイアス磁界を印加している。なお、第2の実施形態で示した構成にも適用可能である。
図17は、第1の実施形態で示した磁気コアユニット20をベースに、円筒状のバイアスヨーク710を付加したバイアス付加ユニット700の構成を示した図である。ここでは、第1の実施形態で示した磁気コアユニット20を便宜的に内部磁気コアユニット20aと称する。円筒状のバイアスヨーク710の内部に、第1及び第2スペーサ746a,746bを介して、内部磁気コアユニット20aが配されており、以下、この構成をバイアス付加ユニット700と称する。本図は、バイアス付加ユニット700の縦断面図を示しており、右半分は、磁路になる部分をハッチングで表している。
バイアスヨーク710は、円筒形状のバイアス用ヨーク接続部758bと、バイアス用ヨーク接続部758b開口に嵌合する環状の上側ヨーク端部758aと、バイアス用ヨーク接続部758bの図17下側の開口に嵌合する環状の下側ヨーク端部758c、下側ヨーク端部758cの下に設けられる固定板756cとを有する。バイアスヨーク710に配された内部磁気コアユニット20aの上面には、中心に回転軸が挿入される軸孔729aを有する環状の第1スペーサ746aが配されている。また、内部磁気コアユニット20aの下面には、中心に回転軸が挿入される軸孔729bを有する環状の第2スペーサ746bが配されている。軸孔729bは、内部磁気コアユニット20aの中央に形成されている軸孔の径と同じ大きさである。第1及び第2スペーサ746a,746bは、バイアス付加ユニット700と内部磁気コアユニット20aとを磁気的に分離可能な材料で形成されており、磁気的な干渉を防止する。
下側ヨーク端部758cの中心部分には、開口726aが形成されており、その開口726に永久磁石のリング磁石728が嵌め込まれている。また、リング磁石728の中心部分には、所定の大きさの軸孔729bが形成されている。そして、リング磁石728は、第2スペーサ746bと第2スペーサ746bの下側に設けられた固定板756cとの2つの部材によって挟まれ支持される。さらに、上側ヨーク接続部758aの上面には、ボビンに巻かれたバイアス用のコイル769を内部に有する円筒部材790が取り付けられている。具体的には、上下に開口を有する円筒形状の第3スペーサ768bと、第3スペーサ768bの上側の開口を塞ぐ環状の固定板768aと、第3スペーサ768bの下側の開口を塞ぐ環状の第4スペーサ768cとを備える。この第4スペーサ768cは、コイル769と上側ヨーク端部758aとを、磁気的に離間させる。
また、前記の固定板768aと第4スペーサ768cの中心には、回転軸90が挿入されるための軸孔が形成されている。それら軸孔は、内部磁気コアユニット20aの中央の軸孔の径と同じである。また、円筒部材790には、貫通孔745aが形成されており、内部磁気コアユニット20aと、バイアスヨーク710と、円筒部材790とのそれぞれの貫通孔745a,270及び745bが繋がって一組の貫通孔を形成する。これによって、内部磁気コアユニット20aと、バイアスヨーク710と、円筒部材790とをボルトなどで合わせて固定することができる。
以上の様な構成とすると、内部磁気コアユニット20aにリング磁石728を有するリング状のバイアスヨーク710を付加した構成とすることで、バイアス磁束が周方向に均一に分布し、その結果、磁気的ノイズの影響を排除することができ、トルクの検出精度が向上する。また、バイアス用コイル769に流す電流量を変更することで、バイアス磁束量を容易に調整できる。そして、リング磁石728とバイアス用コイル769を併用することで、バイアス用コイル769のみによってバイアス磁束を発生させる場合と比べて、消費電力を抑制できる。なお、上側ヨーク端部758aと下側ヨーク端部758cの両方に、リング磁石728及びバイアス用コイル769を設ける構成としてもよい。また、リング磁石728またはバイアス用コイル769のいずれか一方のみであってもよい。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明は、磁歪特性を利用するトルクセンサに広く利用できる。
第1の実施形態に係るトルクセンサの構造を示す図である。 第1の磁気コアユニットを示した図である。 第1の磁気コアユニットの外観を示す斜視図である。 磁気コアの外観を示す斜視図である。 第1板状ヨークを示す斜視図である。 4個の第1板状ヨークを非磁性リングに取り付けた状態を示す斜視図である。 4個の第1板状ヨークを非磁性リングに取り付けた状態を示す平面図及び断面図である。 第1測定ユニットの組立図である。 第1の磁気コアにおける第1及び第2板状ヨークの、回転軸に対向する面と、回転軸との位置関係を模式的に示した図である。 トルクセンサの回路結線を示した図である。 印加されるトルクと検出出力の関係を示したグラフである。 第1の実施形態の実施例1と比較例に用いられたトルクセンサの感度、ゼロ点変動、ヒステリシスを示した表である。 トルクセンサの出力電圧特性を示したグラフである。 トルクセンサの出力電圧特性を示したグラフである。 軟磁性部と非磁性部に用いられる材料の組合せと、出力の感度の関係を示した表である。 第2の実施形態に係る第1及び第2板状ヨークの形状を示した平面図である。 第3の実施形態に係るバイアス付加ユニットの構成を示した図である。 従来技術に係る、磁歪式トルクセンサの構成を示す概略図である。
符号の説明
10:トルクセンサ
20,120,400:磁気コアユニット
20a:内部磁気コアユニット
90,502:回転軸
99a:同期検波回路
99b:オペアンプ
214a〜h:励磁用コイル
215a〜h:検出用コイル
220a:第1板状ヨーク
220b:第2板状ヨーク
221:板状ヨークのヨーク接続部
223:板状ヨークの凸部
224:板状ヨークの底面
228,729a,729b:軸孔
230a:第1非磁性リング
230b:第2非磁性リング
231a:第1非磁性リングの凸部
240:円筒状ヨーク
250:ボビン
260a:回転軸表面と対向する第1板状ヨークの端面
260b:回転軸表面と対向する第2板状ヨークの端面
270,745a,745b:貫通孔
320〜325:板状ヨーク
420a〜420d,421a〜421d,422a〜422d,423a〜423d,424a〜424d,425a〜425d,520a〜520d:板状ヨークのエッジ部分
503:磁性膜
504:励磁・検出用ソレノイドコイル
505,506:検出用磁気コア
507,508:励磁用磁気コア
700:バイアス付加ユニット
710:バイアスヨーク
726:開口
728:リング磁石
746a:第1スペーサ
746b:第2スペーサ
756c:固定板
758a:上側ヨーク端部
758b:バイアス用ヨーク接続部
758c:下側ヨーク端部
768a:固定板
768b:第3スペーサ
768c:第4スペーサ
769:バイアス用コイル
790:円筒部材

Claims (10)

  1. 第1の板状ヨークと、柱状ヨークと、第2の板状ヨークとを備えるトルクセンサ用磁気コアであり、
    前記柱状ヨークの端面に前記第1及び第2の板状ヨークが取り付けられ、
    前記第1及び第2の板状ヨークの端面の中央同士を結ぶ線が、トルクセンサで検知しようとする回転軸における軸方向と略45°の角度を為すものであることを特徴とするトルクセンサ用磁気コア。
  2. 請求項1のトルクセンサ用磁気コアにおいて、
    前記第1及び第2の板状ヨークは、同一形状であることを特徴とするトルクセンサ用磁気コア。
  3. 請求項1又は2のトルクセンサ用磁気コアにおいて、
    前記柱状ヨークは筒状ヨークであり、
    前記第1及び第2の板状ヨークには、前記筒状ヨークに対応するように、貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔の各々と前記筒状ヨークとを通すように、ねじで締結することを特徴とするトルクセンサ用磁気コア。
  4. 請求項1乃至3のいずれかのトルクセンサ用磁気コアにおいて、
    前記第1の板状ヨーク、前記柱状ヨーク及び前記第2の板状ヨークが、Mn−Zn系フェライトで構成されていることを特徴とするトルクセンサ用磁気コア。
  5. 板状ヨークと前記板状ヨークを支持する非磁性部材とを有する第1の環状部と、
    柱状ヨークと前記柱状ヨークに巻かれたコイルとを有する柱状部と、
    板状ヨークと前記板状ヨークを支持する非磁性部材とを有する第2の環状部を備えるトルクセンサ用の磁気コアユニットであり、
    前記柱状部の端面に前記第1及び第2の環状部が取り付けられ、
    前記第1及び第2の環状部の板状ヨークと、前記柱状部の柱状ヨークとで1組の磁気コアを構成していることを特徴とする磁気コアユニット。
  6. 請求項5の磁気コアユニットにおいて、
    前記第1及び第2の環状部の板状ヨークと前記柱状部の柱状ヨークとが、各々N個設けられており(Nは2以上の偶数である。)、
    前記磁気コアをN個有し、隣り合う磁気コアは磁気的に離隔されていることを特徴とする磁気コアユニット。
  7. 請求項5又は6の磁気コアユニットにおいて、
    前記柱状ヨークは筒状ヨークであり、
    前記第1及び第2の環状部の板状ヨークには、前記筒状ヨークに対応するように、貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔の各々と前記筒状ヨークとを通すように、ねじで締結することを特徴とする磁気コアユニット。
  8. 請求項5乃至7のいずれかの磁気コアユニットにおいて、
    前記第1及び第2の環状部は、内周の開口がトルクセンサ用の軸孔になっており、
    前記第1及び第2の環状部における板状ヨークの前記軸孔側の端面の中央同士を結ぶ線が、前記軸孔の軸方向と所定の角度を為すことを特徴とする磁気コアユニット。
  9. 請求項8の磁気コアユニットにおいて、
    前記所定の角度が、略45°に設定されていること特徴とする磁気コアユニット。
  10. 請求項9の磁気コアユニットを備えるトルクセンサであって、
    前記所定の角度が+略45°に設定された第1の磁気コアユニットと前記所定の角度とが−略45°に設定された第2の磁気コアユニットとを備えることを特徴とするトルクセンサ。
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