JP2001289719A - リング型磁歪式トルクセンサ - Google Patents

リング型磁歪式トルクセンサ

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JP2001289719A
JP2001289719A JP2000103374A JP2000103374A JP2001289719A JP 2001289719 A JP2001289719 A JP 2001289719A JP 2000103374 A JP2000103374 A JP 2000103374A JP 2000103374 A JP2000103374 A JP 2000103374A JP 2001289719 A JP2001289719 A JP 2001289719A
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shaped
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Yoshinori Ito
善規 伊藤
Masashi Horiuchi
雅士 堀内
Hiroyuki Wakiwaka
弘之 脇若
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Harmonic Drive Systems Inc
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L3/00Measuring torque, work, mechanical power, or mechanical efficiency, in general
    • G01L3/02Rotary-transmission dynamometers
    • G01L3/04Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft
    • G01L3/10Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating
    • G01L3/101Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means
    • G01L3/102Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means involving magnetostrictive means
    • GPHYSICS
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    • G01L3/101Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means
    • G01L3/105Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means involving inductive means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法増大、コスト高を招くことなく、精度の
高いトルク検出が可能な磁歪式トルクセンサを提案する
こと。 【解決手段】 リング型磁歪型トルクセンサ1は、励振
コア2に巻き付けられた励振コイル3と、検出コア4に
巻き付けられた検出コイル5とを有し、シャフト等の測
定対象物6の磁気特性の変化に基づき、当該測定対象物
6に加わっているトルクを検出するものであり、励振コ
ア2および検出コア4をリングコア7とし、当該リング
コア7の内周面7aに沿ってその円周方向に励振コイル
3を巻き付け、当該リングコア7の内周面7aに形成し
た半径方向の内側に延びる複数の磁極突起8に検出コイ
ル5を巻き付けた構成となっている。複数の検出コイル
5を寸法増加、コスト高を招くことなく配置でき、ま
た、励振コイル3が円周方向に巻いてあるので円周方向
に沿った励磁特性を均一化できる。よって、精度の高い
トルク検出が可能な磁歪式トルクセンサを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性体にトルクが
加わることに起因して当該磁性体に発生する磁気異方性
を利用して、シャフト等に作用するトルクを検出する磁
歪式トルクセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、正の磁歪定数をもつ磁性体に引
っ張り力が加わると、逆磁歪効果により、所定方向の比
透磁率がほぼ線形的に増加して、磁束が流れやすくなり
磁化容易軸となり、これに直交する方向には圧縮力が作
用して比透磁率が小さくなり、磁化困難軸となる。この
ため、磁性体シャフトにトルクが作用すると、シャフト
長手方向に対して正負45度の方向に磁化容易軸と磁化
困難軸が現れることになる。
【0003】磁歪式トルクセンサはこの原理を利用して
トルク検出を行なうものであり、そのために、一般に
は、図12に示すように、U字形をした強磁性体からな
る励振コア102と、同じくU字形をした強磁性体から
なる検出コア103と、これらのコア102、103の
先端部分にそれぞれ巻き付けられた1組の励振コイルE
1、E2および1組の検出コイルD1、D2とを有し、
各コア102、103の先端は一定のギャップを介して
検出対象物、例えは円形断面のシャフト108に対峙し
ている。また、各コア102、103の先端面は正方形
の各頂点に位置するように相互の位置関係が規定され、
シャフト108に対しては、励振コア102の先端面が
シャフト長手方向108aに配列され、検出コア103
の先端面がそれに直交する方向に配列されるように位置
関係が規定されている。
【0004】所定の励磁周波数の励磁電流を励振コイル
E1、E2に流すと、励振コア102内に磁束が発生
し、励振コイルE2の側からの磁束は、ギャップを介し
てシャフト108に流れ込む。磁束は引っ張り応力が作
用している磁化容易軸方向に良く流れるので、検出コイ
ルD1、D2の側に入り込む磁束の量に差が生じ、この
結果、検出コア103に磁束が流れる。時間的磁束の変
化により検出コイルD1、D2には検出電圧が誘起され
る。シャフト108における磁化容易軸および磁化困難
軸の比透磁率の変化はトルクとほぼ比例して変化するの
で、検出電圧に基づき、シャフト108に作用している
トルクの大きさと方向を検出できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁歪式トルクセンサを
用いて精度の高いトルク検出を行なうためには、シャフ
トに対して励振コアおよび検出コアの先端面を一定のギ
ャップで対峙させることが必要である。また、センサを
精度良く取り付けることができたとしても、検出対象の
シャフトに偏心や振れがあると、ギャップが変動してし
まい、検出信号に誤差成分が発生するので、精度の良い
検出を行なうことができない。
【0006】従って、精度の高いトルク検出を行なうた
めには、シャフト外周面において円周方向に複数組の磁
歪式トルクセンサを配置し、これらの出力を合成するこ
とにより、ギャップ変動等に起因する出力誤差を補償す
る必要がある。
【0007】しかしながら、複数組の磁歪式トルクセン
サを配置する方法は、必然的に、センサ寸法の大型化お
よびコスト高を招くことになる。これに加えて、それぞ
れのセンサのギャップが一定となるように取り付ける必
要があるので、その取付け作業が複雑化すると共にギャ
ップ管理も面倒になる。
【0008】本発明の課題は、この点に鑑みて、寸法の
大型化やコスト高を招くことなく、また、取付けも簡単
に行なうことができる高精度の磁歪式トルクセンサを提
案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1を参照して説明する
と、本発明は、励振コア2に巻き付けられた励振コイル
3と、検出コア4に巻き付けられた検出コイル5とを有
し、シャフト等の測定対象物6の磁気特性の変化に基づ
き、当該測定対象物6に加わっているトルクを演算する
磁歪式トルクセンサ1において、前記励振コア2および
前記検出コア4をリングコア7とし、当該リングコア7
の内周面7aに沿ってその円周方向に前記励振コイル3
を巻き付け、当該リングコア7の内周面7aに形成した
半径方向の内側に延びる複数の磁極突起8に前記検出コ
イル5を巻き付けたことを特徴としている。
【0010】ここで、図1に示すように、前記リングコ
ア7の内周面7aにおいて、その中央部分に前記励振コ
イル3を配置し、当該励振コイル3の両側に前記磁極突
起8を配置することができる。
【0011】この代りに、図2に示すように、前記リン
グコア7の内周面7aにおいて、その中央部分に前記磁
極突起8を配置し、当該磁極突起8の両側に前記励振コ
イル3A、3Bを配置することもできる。
【0012】次に、前記リングコアを単一部材とする代
りに、前記励振コアとしてのリング状励振コアと、前記
検出コアとしてのリング状検出コアから構成することが
できる。この場合には、これらリング状励振コアおよび
リング状検出コアを直接あるいは磁性体でできたリング
状スペーサを介して相互に連結固定すればよい。
【0013】ここで、前記リング状検出コアを第1およ
び第2のリング状検出コアから構成することができる。
この場合には、これら第1および第2のリング状検出コ
アの内周面に、それぞれ同一の角度間隔で同一組数の磁
極突起を半径方向の内側に向けて突出形成し、各磁極突
起に前記検出コイルを巻き付ける。また、前記励振コア
の内周面側には前記励振コイルを円周方向に巻き付け
る。さらに、当該励振コアを挟んだ状態で、前記第1お
よび第2のリング状検出コアを、それぞれの磁極突起の
組が円周方向に沿って等角度間隔で位置する状態で、こ
れら励振コア並びに第1および第2のリング状検出コア
を、相互に連結固定すればよい。
【0014】一方、前記リング状励振コアを第1および
第2のリング状励振コアから構成することもできる。こ
の場合には、これら第1および第2のリング状励振コア
の内周面に、それぞれ円周方向に沿って前記検出コイル
を巻き付ける。また、前記リング状励振コアの内周面
に、その円周方向に沿って等角度間隔で複数組の磁極突
起を半径方向の内側に突出形成し、各磁極突起に前記検
出コイルを巻き付ける。さらには、前記リング状検出コ
アを挟み、当該リング状検出コア並びに前記第1および
第2のリング状励振コアを相互に連結固定すればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
適用したリング型磁歪式トルクセンサの実施例を説明す
る。
【0016】(第1の実施例)図3は本発明を適用した
第1の実施例に係るリング型磁歪式トルクセンサの断面
構成図および側面構成図である。また、図4はその含軸
断面図、右側側面図および左側側面図であり、図5はそ
の構成部品を示す図である。
【0017】これらの図に示すように、本例のリング型
磁歪式トルクセンサ11は、円環状のセンサ取付け基板
12を有し、このセンサ取付け基板12の内周面に形成
されている環状凹部13に、リング状励振コア14(図
5(b))を挟み第1のリング状検出コア15および第
2のリング状検出コア16(図5(a))が配置され、
これら3枚のコア14、15、16が締結ねじ11aに
より相互に締結されている。
【0018】リング状励振コア14の内周面側には、そ
の円周方向に沿って励振コイル17が巻き付けられてい
る。すなわち、このリング状励振コア14の内側には、
このコア内周面に丁度、はまり込む大きさの励振コイル
用ボビン21(図5(e))が取付けられ、ここに励振
コイル17が所定の巻き数分だけ巻き付けられている。
【0019】第1および第2のリング状検出コア15、
16は同一構造であり、その内周面には円周方向に沿っ
て120度間隔で半径方向の内側に突出した磁極突起の
組a1およびa2と、a3およびa4と、a5およびa
6、並びにb1およびb2と、b3およびb4と、b5
およびb6が形成されている。すなわち、3組の磁極突
起が形成されている。これらの磁極突起a1ないしa6
およびb1ないしb6には、それぞれ、検出コイル用ボ
ビン22(図5(c),(d))を介して、検出コイル
A1ないしA6、B1ないしB6が巻き付けられてい
る。
【0020】同一構造の第1および第2のリング状検出
コア15、16は、相互に円周方向に60度オフセット
した状態で組み付けられており、従って、それぞれの磁
極突起a1ないしa6とb1ないしb6とは60度オフ
セットした位置関係にある。
【0021】図3においては、リング型磁歪式トルクセ
ンサ11が波動歯車減速機30に取り付けられた状態が
示されている。波動歯車減速機30は、環状の剛性内歯
歯車31と、可撓性の外歯歯車32と、この外歯歯車3
2を楕円形に撓めて部分的に剛性内歯歯車31にかみ合
わせると共にかみ合わせ部分を円周方向に移動させるた
めの波動発生器33とを備えている。一般に、波動発生
器33が入力要素とされ、可撓性外歯歯車32が出力要
素とされる。
【0022】本例のリング型磁歪式トルクセンサ11
は、剛性内歯歯車31が取り付けられている円筒状の減
速機ハウジング34の内周面に装着されており、可撓性
外歯歯車32の胴部外周面に対して所定のギャップで磁
極突起a1ないしa6、b1ないしb6が対峙してお
り、当該外歯歯車32に作用するトルクを検出するよう
になっている。当該リング型磁歪式トルクセンサ11の
出力は、ハウジング34を経由して外部に引き出される
信号線23によって外部に配置されている信号処理回路
24に供給される。信号処理回路24では、センサ出力
に基づき、トルク演算を行なう。
【0023】ここで、測定対象の可撓性外歯歯車32に
トルクが加わると、当該外歯歯車32の軸線方向(長手
方向)に対して正負45度の方向が磁化容易軸となり、
これに直交する方向が磁化困難軸となる。この結果、測
定表面に流れる磁束に変化が現れる。本例のリング型磁
歪式トルクセンサ11では、例えば、図6に示すよう
に、検出コイルA1、A2、B1、B6を直列接続した
配線を採用すると、トルクが加わると、図において矢印
で示す検出コイルA1、A2に流れ込む磁束が変化す
る。これらの検出コイルA1、A2に誘起される電圧の
差分をとることにより、与えられたトルクを出力電圧と
して検出できる。
【0024】検出コイルの配線方法としては、図7に示
すように、第1のリング状検出コア側の検出コイル対A
1、A2と、A3、A4と、A5、A6とを並列接続し
た方法を採用することもできる。
【0025】なお、信号処理回路23の構成としては例
えば図8に示すものを採用することができる。この信号
処理回路23では、発振器231から周波数の異なる2
種類の電流を加算回路232により合成し、その入力電
流を励振コイル17に印加する。検出コイルからは2種
類の周波数が合成された電圧が検出されるので、周波数
スペクトルよりいずれか一方の周波数成分の電圧を取出
す。次に、位相検波器(PSD)233により、直流電
圧に変換し、ローパスフィルタ(LPF)234を通す
ことにで、検出出力を得ている。
【0026】2つの周波数成分をもつ電流を励振コイル
に印加し、1つの周波数成分の検出電圧を取出す方法は
ディザ法と呼ばれており、脱磁法、磁気シェイキング法
と並んで強磁性体のヒステリシスを低減する効果がある
ことが確認されている。従って、このような信号処理回
路を採用すれば、動トルク測定における出力変動を低減
できるので好ましい。
【0027】このように構成した本例のリング型磁歪式
トルクセンサ11では、リング状励振コアおよびリング
状検出コアを積層した構造となっているので、例えば強
磁性体である珪素鋼板をプレス加工して積層するという
簡単な工程により製造できる。また、薄型でコンパクト
な構成とすることができる。
【0028】さらに、励振コイルはリング状励振コアの
内周面に沿ってその円周方向に巻き付けられているの
で、円周方向に沿って実質的に同一の磁化条件で励磁で
きると共に、円周方向のむら(磁化条件のむら、および
残留磁化等のむら)を平均化できる。
【0029】これに加えて、寸法増加およびコスト高を
招くことなく、多数の検出コイルを円周方向に配置し
て、これら検出コイルからの出力を合成することにより
トルク検出を行なうことができると共に、励振コイル数
を検出コイル数に対応させて増加させる必要がない。よ
って、従来のように複数組の同一構成の磁歪式センサを
配置することなく、すなわち、検出コアおよびコイル並
びに励振コアおよびコイルを多数配置することなく、検
出対象の心振れ等に起因して発生するギャップ変動に伴
う検出誤差を補償できる。従って、小型・コンパクト
で、精度良くトルク検出可能な磁歪式トルクセンサを実
現できる。
【0030】(第2の実施例)図9は本発明の第2の実
施例に係るリング型磁歪式トルクセンサの断面構成図、
側面構成図および部分平面展開図である。また、図10
はその含軸断面図、右側側面図および左側側面図であ
り、図11はその構成部品を示す図である。
【0031】これらの図に示すように、本例のリング型
磁歪式トルクセンサ41は、円環状のセンサ取付け基板
42を有し、このセンサ取付け基板42の内周面に形成
されている環状凹部43に、リング状検出コア44(図
11(b))が配置され、この両側に磁性体でできたリ
ングスペーサ45(図11(c))が配置され、その両
側に第1および第2のリング状励振コア46、47(図
11(a))が配置され、これらが、締結ボルト41a
によって強固に積層固定されている。
【0032】両端に位置している第1および第2のリン
グ状励振コア46、47は同一構造であり、それらの内
周面側、正確には各コア46、47に隣接している磁性
体でできたリングスペーサ45の内周面には、その円周
方向に沿って第1および第2の励振コイル49、50が
巻き付けられている。また、各リング状励振コア46、
47には、その内周面に、円周方向に沿って一定の角度
間隔、本例では72度の間隔で5本のコア突起46a、
47aが形成されている。
【0033】リング状検出コア44の内周面には円周方
向に沿って一定の角度間隔、本例では72度の角度間隔
で一対の磁極突起a1およびa2と、a3およびa4
と、a5およびa6と、a7およびa8と、a9および
a10が形成されている。これらには、それぞれ検出コ
イルA1ないしA10が巻き付けられている。すなわ
ち、本例では5組の磁極が形成されている。
【0034】ここで、同一構造の第1および第2のリン
グ状励振コア46、47に対して、中央に挟まれている
リング状検出コア44は、相対的に円周方向に36度オ
フセットした状態で組み付けられている。
【0035】図9においても、図3に示す場合と同様
に、リング型磁歪式トルクセンサ41が波動歯車減速機
30に取り付けられた状態が示されている。トルクが加
わっていない時に、両端の励振コア46、47から可撓
性外歯歯車32に流れ込む磁束は、検出コア44には実
質的に流れ込まない。しかるに、トルクが加わると、逆
磁歪効果の影響により、可撓性外歯歯車32の軸線方向
に対して正負45度の方向に流れる磁束の量に差が生ず
るので、検出コア44にはトルクに比例した磁束が流れ
る。なお、正トルクと負トルクは、検出コイル44の誘
起電圧が、励磁電流より位相が90度遅れているか進ん
でいるかにより判別できる。
【0036】このように構成した本例のリング型磁歪式
トルクセンサ41によっても前述したトルクセンサ11
と同様な作用効果を得ることができる。これに加えて、
本例のトクルセンサ41では、検出コア44が励振コア
46、47に挟まれた構造となっているので、検出コア
44の発生磁界がこれら励振コア46、47によってシ
ールドされて外部に悪影響を及ぼすことがないという利
点もある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリング型
磁歪型トルクセンサは、励振コアおよび検出コアをリン
グコアとし、このリングコアの内周面に沿ってその円周
方向に励振コイルを巻くと共に、リングコアの内周面に
形成した複数の磁極突起に検出コイルを巻く構成を採用
している。従って、本発明によれば、寸法の増大および
コスト高を招くことなく複数の検出コイルからの出力に
基づきトルク検出を行なうことができるので、精度の高
いトルク検出を小型・コンパクトで廉価な構成により実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリング型磁歪式トルクセンサを示
す概略構成図である。
【図2】本発明によるリング型磁歪式トルクセンサの別
の例を示す概略構成図である。
【図3】本発明を適用した第1の実施例に係るリング型
磁歪式トルクセンサの概略構成図である。
【図4】図3のトルクセンサの含軸断面図、右側側面図
および左側側面図である。
【図5】図3のトルクセンサの構成部品を示す図であ
る。
【図6】図3のトルクセンサにおける検出コイルの配線
接続例を示す説明図である。
【図7】図3のトルクセンサにおける検出コイルの配線
接続例を示す説明図である。
【図8】図3のトルクセンサの信号処理回路の概略ブロ
ック図である。
【図9】本発明を適用した第2の実施例に係るリング型
磁歪式トルクセンサの概略構成図である。
【図10】図9のトルクセンサの含軸断面図、右側側面
図および左側側面図である。
【図11】図9のトルクセンサの構成部品を示す図であ
る。
【図12】一般的に使用されている磁歪式トルクセンサ
の概略構成図である。
【符号の説明】
1、11、41 リング型磁歪式トルクセンサ 3、A1ないしA10、B1ないしB6 励振コイル 5、17、49、50 検出コイル 6 シャフト 7 リングコア 7a リングコア内周面 8、a1ないしa10、b1ないしb10 磁極突起 24 信号処理回路
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月19日(2000.5.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図12】
【図9】
【図10】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 雅士 長野県南安曇郡穂高町大字牧1856−1 株 式会社ハーモニック・ドライブ・システム ズ穂高工場内 (72)発明者 脇若 弘之 長野県長野市若里1709−5

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励振コアに巻き付けられた励振コイル
    と、検出コアに巻き付けられた検出コイルとを有し、測
    定対象物の磁気特性の変化に基づき、当該測定対象物に
    加わっているトルクを検出する磁歪式トルクセンサにお
    いて、 前記励振コアおよび前記検出コアはリングコアであり、 当該リングコアの内周面に沿ってその円周方向に前記励
    振コイルが巻き付けられ、当該リングコアの内周面に形
    成した半径方向の内側に延びる複数の磁極突起に前記検
    出コイルが巻き付けられていることを特徴とするリング
    型磁歪式トルクセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記リングコアの内周面において、その中央部分に前記
    励振コイルが配置され、当該励振コイルの両側に前記検
    出コイルが巻き付けられた前記磁極突起が配置されてい
    ることを特徴とするリング型磁歪式トルクセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記リングコアの内周面において、その中央部分に前記
    検出コイルが巻き付けられた前記磁極突起が配置され、
    当該磁極突起の両側に前記励振コイルが配置されている
    ことを特徴とするリング型磁歪式トルクセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記リングコアは、前記励振コアとしてのリング状励振
    コアと、前記検出コアとしてのリング状検出コアから構
    成されており、これらリング状励振コアおよびリング状
    検出コアが直接あるいは、磁性体でできたリングスペー
    サを介して相互に連結固定されていることを特徴とする
    リング型磁歪式トルクセンサ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記リング状検出コアは第1および第2のリング状検出
    コアからなり、 これら第1および第2のリング状検出コアの内周面に
    は、それぞれ同一の角度間隔で同一組数の磁極突起が半
    径方向の内側に向けて突出し、各磁極突起には前記検出
    コイルが巻き付けられており、 前記励振コアの内周面側には前記励振コイルが円周方向
    に巻き付けられており、 当該励振コアを挟んだ状態で、前記第1および第2のリ
    ング状検出コアが、それぞれの磁極突起の組が円周方向
    に沿って等角度間隔で位置するように配置されており、 これら励振コア並びに第1および第2のリング状検出コ
    アは、相互に連結固定されていることを特徴とするリン
    グ型磁歪式トルクセンサ。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 前記リング状検出コアは第1および第2のリング状励振
    コアからなり、 これら第1および第2のリング状励振コアの内周面に
    は、それぞれ円周方向に沿って前記励振コイルが巻き付
    けられており、 前記リング状検出コアの内周面には、その円周方向に沿
    って等角度間隔で複数組の磁極突起が半径方向の内側に
    突出し、各磁極突起には前記検出コイルが巻き付けられ
    ており、 前記リング状検出コアを挟み、当該リング状検出コア並
    びに前記第1および第2のリング状励振コアが相互に連
    結固定されていることを特徴とするリング型磁歪式トル
    クセンサ。
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