JPH1194659A - 磁気差動型トルクセンサ - Google Patents

磁気差動型トルクセンサ

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JPH1194659A
JPH1194659A JP25540197A JP25540197A JPH1194659A JP H1194659 A JPH1194659 A JP H1194659A JP 25540197 A JP25540197 A JP 25540197A JP 25540197 A JP25540197 A JP 25540197A JP H1194659 A JPH1194659 A JP H1194659A
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JP
Japan
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magnetic
coil
torque
excitation
magnetic flux
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Application number
JP25540197A
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English (en)
Inventor
Hideya Kurachi
知 秀 哉 倉
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ零点安定性、生産性、トルク感度がよ
い磁気差動型トルクセンサを提供する。 【解決手段】 トルク伝達軸の外周面に形成した一対の
磁気異方性部の一方の外周側に励磁コイル5を、またそ
の他方の外周側に励磁コイル7を夫々配設する。励磁コ
イル5、7を外側から覆う磁性材製のヨーク8には、励
磁コイル5の励磁により発生する磁束Aと励磁コイル7
の励磁により発生しかつ磁束Aとは反対方向の磁束Bと
を通す柱部8aを設け、この柱部8aの外周に検出コイ
ル10aを配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、トルクセン
サ、特に磁気差動型トルクセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】公知のトルクセンサとして、トルク伝達
軸の外周面に、このトルク伝達軸にトルクが負荷された
ときに一方に圧縮され且つ他方が引張り第1および第2
の磁気異方性部を、同トルク伝達軸にトルクが負荷され
たときにその一方が圧縮されるとともにその他方が引張
られるように形成し、これら第1および第2の磁気異方
性部の外周側に第1および第2の検出コイルと正弦波交
流電圧が印加されて検出コイルを励磁する第1および第
2の励磁コイルを夫々、前記磁気異方性部の透磁率の変
化を検出コイルの一端の電圧の変化に変換するように配
設し、両検出コイルの一端の電圧とを差動回路に入力す
ることによりトルクの方向と大きさを表す信号電圧を生
成するようにしたものがあり、例えば米国特許3011
340号に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来のトルクセンサでは、回路上で差動をとる構成
のため、2つの検出コイルの特性の差とその変動、およ
び差動をとる前の回路誤差によって生じる検出信号の位
相・振幅誤差が増幅される。特に、位相誤差は、一旦電
気信号に変換してしまうと浮遊容量などによって、コイ
ル部、オペアンプ部などで容易に発生してしまい、補正
は困難である。また、位相誤差に影響されないように2
つの検出信号を夫々整流し直流電圧に変換した後に差動
をとる方法もあるが、この方法は回路規模が大きくなる
ため、回路誤差が大きくなり、かつコストアップする。
このような理由から2つの検出コイルの特性および回路
誤差をセンサの使用条件下で精度よく一致させなければ
ならず、生産性が悪い。また、励磁コイルと検出コイル
の巻き数比に比例した感度が得られるが、1つの検出コ
イルに発生する電圧は励磁コイルと検出コイル間のトラ
ンス結合によって昇圧されるため、巻き数比を大きくと
ると検出回路のオペアンプの入力範囲を超えてしまい、
巻き数比による信号成分の増幅や励磁電圧の絶対値を大
きくとることによる信号成分の増幅に制限がある、など
の問題があった。
【0004】そこで、この出願の発明は、上記の問題を
解消した磁歪式のトルクセンサを提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、トルク伝達軸の外周面に第1磁気異方性部および
第2磁気異方性部を、同トルク伝達軸にトルクが負荷さ
れたときにその一方に圧縮歪みが発生するとともにその
他方に引張り歪みが発生するように形成し、前記第1磁
気異方性部および第2磁気異方性部の外周側に第1励磁
コイルおよび第2励磁コイルを夫々配設し、1個以上の
検出コイルを配設し、前記第1励磁コイルの励磁により
発生する磁束と前記第2励磁コイルの励磁により発生す
る磁束を前記検出コイルの内側に通すヨークを配設し、
前記第1励磁コイルにより発生する磁束の方向と前記第
2励磁コイルにより発生する磁束の方向とが互いに反対
方向となるように第1励磁コイルおよび第2励磁コイル
に給電することにより前記検出コイルの一端に発生する
電圧から前記トルクの方向と大きさを表す信号電圧を生
成するようにしたことを特徴とする磁気差動型トルクセ
ンサである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1および図2はこの出願の請求
項1の発明に係る磁気差動型トルクセンサの第1実施形
態の検出部を示し、図3はその検出回路を示す。
【0007】図1および図2において、トルク伝達軸1
の外周面には、軸線の方向と所定の角度(例えば45
°)をなして互いに反対方向に傾斜する多数の短い磁性
材製の帯からなる第1磁気異方性部2および第2磁気異
方性部3が形成されている。磁気異方性部2の帯と磁気
異方性部3の帯とが互いに反対に傾斜されていることに
より、トルク伝達軸1のトルクが負荷されたときには磁
気異方性部2、3の一方磁気異方性部の帯に圧縮歪みが
発生するとともに他方磁気異方性部に引張り歪みが発生
する。
【0008】磁気異方性部2の外周側にはボビン4に巻
付けられた第1励磁コイル5が配設され、磁気異方性部
3の外周側にはボビン6に巻付けられた第2励磁コイル
7が配設されている。第1励磁コイル5および第2励磁
コイル7を外周側から覆うように配設された磁性材製の
ヨーク8は、軸方向中央部の内側に半径方向内方に延在
する4本の柱部8a〜8dを軸対称に有している。これ
ら柱部柱部8a〜8dの外周にはボビン9a〜9dに巻
付けられた検出コイル10a〜10dが配設されてい
る。
【0009】第1励磁コイル5の巻線方向と第2励磁コ
イル7の巻線方向とは同じ方向とされ、また検出コイル
10a〜10dは同じ方向に巻線されている 図3に示
すように、第1励磁コイル5の一端と第2励磁コイル7
の一端が接続され、第1励磁コイル5の他端と第2励磁
コイル7の他端に正弦波交流電源11から正弦波交流電
圧が印加され励磁される。図2に示すように、第1励磁
コイル5の励磁により発生する磁束Aと第2励磁コイル
7の励磁により発生する磁束Bはヨーク8の柱部8a〜
8dを逆方向に通り、柱部8a〜8dの各々における磁
束Aの磁束量と磁束Bの磁束量との差の応じた電圧が検
出コイル検出コイル10a〜10dの各々に発生する。
【0010】図3に示すように、検出コイル10a〜1
0dは互いに直列に接続されており、検出コイル10a
〜10dに発生した電圧は同期検波器12(整流器でも
よい)とフイルタ13、ゲイン・オフセット調整器14
を介して出力される。ゲイン・オフセット調整器14に
は温度補償回路15が接続されている。
【0011】トルク伝達軸1にトルクが負荷されると、
トルクの方向と大きさに応じた量だけ、磁気異方性部2
の透磁率と磁気異方性部3の透磁率が互いに反対方向へ
変化し、磁束Aの磁束量と磁束Bの磁束量が互いに逆方
向に変化し、磁束Aの磁束量と磁束Bの磁束量との差に
応じた電圧が検出コイル10a〜10dに発生し、ゲイ
ン・オフセット調整器14からトルクの方向と大きさを
表す信号電圧が出力される。
【0012】このように、磁気回路と磁気検出手段にお
いて差動をとり検出する構成であるため、2つの検出コ
イルで磁気抵抗の変化を夫々検出し、回路上で差動をと
る従来の構成に比べ、検出コイル特性やその変動および
差動前の回路誤差に起因する検出信号の位相・振幅誤差
を排除できるのでセンサ零点安定性を向上できる。とく
に、位相誤差については、一旦電気信号に変換してしま
うと浮遊容量などによって、コイル部、オペアンプ部な
どで容易に発生してしまい、補正は困難であるためトル
ク検出部にできるだけ近いところで差動をとり、位相誤
差を最小限に抑えることが重要となる。また、磁気的に
差動をとれば、コイルの特性を合わせ込む必要もないの
で、生産性が向上する。更に、磁気回路上で差動をとる
ため検出回路を簡略化でき製造コストを抑えることがで
きる。また、電気信号に変換されるのは信号成分のみで
あるため、検出回路の入力電圧範囲を殆ど考慮せずに励
磁・検出コイルの巻き数比を大きくでき、かつ励磁電圧
の絶対値も大きくできるため、電気信号としてのトルク
感度を向上でき結果として検出回路の増幅率を低く抑え
ることができるのいで回路が安定化し外乱に対し強くす
ることができる。
【0013】尚、ヨーク8の柱部8a〜8dと検出コイ
ル10a〜10dは複数にする必要はなく、1つでもよ
い。ヨークの柱部と検出コイルを複数にし軸対称に配置
すると、トルク伝達軸とヨークとの心ずれに対し安定化
する。
【0014】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この出願
の発明によれば、センサ零点安定性、生産性、トルク感
度がよい磁気差動型トルクセンサを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明に係る磁気差動型トルクセンサ
の第1実施形態の検出部を示す図。
【図2】図1中のア−ア線に沿う断面図。
【図3】この出願の発明に係る磁気差動型トルクセンサ
の第1実施形態の検出回路部を示す図。
【符号の説明】
1・・・トルク伝達軸 2・・・第1磁気異方性部 3・・・第2磁気異方性部 4・・・ボビン 5・・・第1励磁コイル 6・・・ボビン 7・・・第1励磁コイル 8・・・ヨーク 9a〜9d・・・ボビン検波器 10a〜10d・・・検出コイル 11・・・正弦波交流電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク伝達軸の外周面に第1磁気異方性
    部および第2磁気異方性部を、同トルク伝達軸にトルク
    が負荷されたときにその一方に圧縮歪みが発生するとと
    もにその他方に引張り歪みが発生するように形成し、前
    記第1磁気異方性部および第2磁気異方性部の外周側に
    第1励磁コイルおよび第2励磁コイルを夫々配設し、1
    個以上の検出コイルを配設し、前記第1励磁コイルの励
    磁により発生する磁束と前記第2励磁コイルの励磁によ
    り発生する磁束を前記検出コイルの内側に通すヨークを
    配設し、前記第1励磁コイルにより発生する磁束の方向
    と前記第2励磁コイルにより発生する磁束の方向とが互
    いに反対方向となるように第1励磁コイルおよび第2励
    磁コイルに給電することにより前記検出コイルの一端に
    発生する電圧から前記トルクの方向と大きさを表す信号
    電圧を生成するようにしたことを特徴とする磁気差動型
    トルクセンサ。
JP25540197A 1997-09-19 1997-09-19 磁気差動型トルクセンサ Pending JPH1194659A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289719A (ja) * 2000-04-05 2001-10-19 Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd リング型磁歪式トルクセンサ
JP2015040777A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 株式会社日本自動車部品総合研究所 磁歪式トルクセンサ
CN104483052A (zh) * 2014-12-26 2015-04-01 南京华敏电子有限公司 一种磁敏式扭矩传感器的磁路结构
DE102022205844A1 (de) 2022-06-08 2023-12-14 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Rotor-Stator-Einheit zur Bestimmung eines Drehmoments einer elektrischen Maschine sowie elektrische Maschine mit solch einer Rotor-Stator-Einheit

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