JPH07113700A - 磁歪式トルク検出装置及び磁歪式応力検出装置 - Google Patents

磁歪式トルク検出装置及び磁歪式応力検出装置

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JPH07113700A
JPH07113700A JP26093593A JP26093593A JPH07113700A JP H07113700 A JPH07113700 A JP H07113700A JP 26093593 A JP26093593 A JP 26093593A JP 26093593 A JP26093593 A JP 26093593A JP H07113700 A JPH07113700 A JP H07113700A
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JP
Japan
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magnetostrictive
coil
core
circuit
magnetostrictive core
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JP26093593A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Kashiwagi
陽一郎 柏木
Masami Takami
正己 高三
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構造が簡単で高感度の磁歪式トルク検出装置を
提供する。高温環境下で使用可能な磁歪式応力検出装置
を提供する。 【構成】回路部8が検出コイルに交流電流を供給する
と、磁歪コア2に交番磁束が形成される。回転軸2又は
被計測体に加えられるトルク又は応力に応じて磁性コア
の透磁率が変調されると、検出コイル2のインピーダン
スが変調され、このインピーダンス変化を検出してトル
ク又は応力(又は歪み)が検出される。特に本発明で
は、検出コイル3が巻装される磁歪コア2が回転軸1又
は被計測体に固定され、磁歪コア2の両端が回転軸1又
は被計測体の表面に密着される。これにより高感度のト
ルク又は応力検出が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁歪式トルク検出装置
に関する。
【0002】
【従来技術】従来、磁歪性を有する回転軸の表面に近接
してその周方向及び軸方向に対し斜めに磁歪コア(磁気
ヘッド)を配設し、磁歪コアに巻装される検出コイルに
交流電流を供給してそのインピーダンスに関連する状態
量に基づいて回転軸のトルクを検出する磁歪式トルク検
出装置が知られている。
【0003】特開昭61−8639号公報及び特開昭6
1−82126号公報は、上記装置において、交流電流
の周波数に対して検出コイルがコンデンサとともに共振
回路を構成することを開示している。また従来より、歪
みを受感すると電気抵抗が変化するロードセルが知られ
ている。このロードセルでは、歪みに応じた素子の電気
抵抗の微小変化をブリッジ回路などにて検出し、内蔵ア
ンプにて増幅して出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の磁歪式トルク検出装置は、例えば磁歪膜を被着す
るなどの方法で回転軸の全周にわたって高感度の磁歪性
を与える必要があり、製造が困難であるという大きな問
題点があった。また、従来の磁歪式トルク検出装置に
は、一層の感度向上が要求されていた。
【0005】また、上記したロードセルは、ブリッジ回
路から出力される信号電圧が小さいので、信号電圧を増
幅するための内蔵アンプをブリッジ回路に近接配置し
て、内蔵アンプとブリッジ回路との間の配線抵抗に起因
する雑音電圧などを低減する必要があり、そのために内
蔵アンプの許容温度により制限されて高温環境下での使
用が困難であるという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、その第一の目的は構造が簡単で高感度の磁歪式ト
ルク検出装置を提供することである。またその第二の目
的は、高温環境下で使用可能な磁歪式応力検出装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一発明の磁歪式トルク
検出装置は、磁歪性を有するとともに、両端部が回転軸
の表面に密着、固定される磁歪コアと、前記磁歪コアを
貫通する磁束を発生する検出コイルと、前記検出コイル
に交流電流を供給するとともに、前記検出コイルのイン
ピーダンスに関連する状態量に基づいて前記回転軸のト
ルクを検出する回路部とを備えることを特徴としてい
る。
【0008】好適な態様において、前記回転軸は磁性材
からなり、前記磁歪コアは前記回転軸とともに閉磁気回
路を構成する。好適な態様において、前記検出コイルと
ともに共振回路を構成するコンデンサが前記回転軸に固
定される。好適な態様において、前記回転軸に配設され
て前記検出コイルに給電する回転コイルと、前記回転コ
イルに近接配置されて前記回転コイルに交流電力を非接
触状態で送電するとともに前記回転コイルから非接触状
態で受信した信号電圧を前記回路部へ出力する固定コイ
ルとを備える。
【0009】好適な態様において、前記固定コイルは、
前記交流電力送電用の送電コイルと、前記信号電圧受信
用の受信コイルとからなる。第二発明の磁歪式トルク検
出装置は、磁歪性を有するとともに、両端部が応力を検
出すべき被計測体の表面に固定される磁歪コアと、前記
磁歪コアを貫通する磁束を発生する検出コイルと、前記
検出コイルとともに共振回路を構成するコンデンサと、
前記共振回路に交流電流を供給するとともに、前記共振
回路の循環電流に基づいて前記被計測体の応力を検出す
る回路部とを備えることを特徴としている。
【0010】好適な態様において、前記磁歪コアは、前
記被計測体とともに閉磁気回路を構成する。
【0011】
【作用及び発明の効果】回路部が検出コイルに交流電流
を供給すると、磁歪コアに交番磁束が形成される。回転
軸又は被計測体に加えられるトルク又は応力に応じて磁
性コアの透磁率が変調されると、検出コイルのインピー
ダンス(リアクタンス)が変調され、このインピーダン
ス変化を検出してトルク又は応力(又は歪み)が検出さ
れる。
【0012】特に第一発明では、検出コイルが巻装され
る磁歪コアが回転軸に固定され、磁歪コアの両端が回転
軸の表面に密着される。その結果、以下の理由により、
信号感度が向上する。第1に、回転軸が磁歪性又は磁性
(高透磁性)をもつ必要が無く、回転軸に磁歪膜を強固
に固着したりする必要がなく、また、回転軸が非磁性で
あってもよく、構造及び製造工程が簡単となる。
【0013】第2に、回転軸が例えば鉄鋼など通常の磁
性を有するものの場合、磁性コア(磁気ヘッド)が回転
軸の表面に対してギャップを隔てて配置される従来の磁
歪式トルク検出装置の磁気回路に比較して、上記ギャッ
プが解消されるので、交番磁束が大幅に増加する。した
がって、信号電圧が増大し、種々の雑音電圧に対するS
N比が向上する。更に言えば、検出コイルの全インピー
ダンスの内のトルクで変調されるインピーダンス成分が
上記全インピーダンスに対して相対的及び絶対的に増加
し、このために雑音電圧に対して検出コイルの信号電圧
が相対的に増強され、SN比が向上する。
【0014】第3に、上記した従来の磁歪式応力検出装
置のように回転軸の表面が磁歪コアに対して回転しない
ので、回転軸の表面の周方向の磁気特性のばらつきに応
じて発生する検出コイルのインピーダンス変動により雑
音又は偽信号が生じることもなく、SN比が改善され
る。第4に、上記した従来の磁歪式応力検出装置のよう
に磁歪コアの磁極端面と回転軸の表面との間のギャップ
長が、回転軸の回転とともに周期変動し、それにより偽
信号が生じることがなく、SN比が改善される。
【0015】特に第二発明では、被計測体の表面に固定
される磁歪コアを貫通する磁束を発生する検出コイルと
コンデンサとで共振回路を構成し、この共振回路の循環
電流に基づいて応力を検出する。すなわち、この発明で
は、応力を検出コイルのリアクタンス変化として検出す
るので、共振回路の循環電流の変化(例えば共振周波数
の変化や位相の変化)として検出することができる。こ
のため、この磁歪コア及び共振回路を被計測体に設け、
信号処理及び給電用の回路部をそれらから遠く離れて設
けた場合でも、両者を接続する配線の抵抗に起因する雑
音電圧の影響を低減することができる。
【0016】例えば、共振回路の周波数変化により磁歪
コアのリアクタンス変化を検出する場合、共振回路と回
路部との間の配線抵抗増加又はこの配線に誘導される電
磁誘導ノイズ電圧の影響は小さい。したがって、たとえ
被計測体が高温環境下に存在する場合ても、熱に弱い回
路部だけを被計測体から離して配設しても高感度、高S
N比の応力計測が可能となる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)以下、図1〜図4を参照して具体的に説明
する。この磁歪式トルク検出装置は、回転軸1の表面に
固着された磁歪コア2と、磁歪コア2に巻装された検出
コイル3と、検出コイル3にコンデンサ4を通じて給電
する回転コイル5と、回転コイル5に近接して配設され
て回転コイル5とともにロータリートランスを構成する
給電コイル6及び受信コイル7と、給電コイル6に交流
電流を給電するとともに受信コイル7から信号電圧を受
け取る回路部8とからなる。
【0018】更に、上記した磁歪コア2、検出コイル
3、コンデンサ4、回転コイル5、給電コイル6及び受
信コイル7からなる共振回路Aと同じ構成の共振回路B
が配設されており、共振回路Bは、回転軸1の表面の同
一周上に磁歪コア2と180度離れて固着された磁歪コ
ア(図示せず)と、この不図示の磁歪コアに巻装された
不図示の検出コイルと、この不図示の検出コイルに不図
示のコンデンサを通じて給電する回転コイル50と、回
転コイル50に近接して配設されて回転コイル50とと
もにロータリートランスを構成する給電コイル60及び
受信コイル70とからなり、回路部8は、給電コイル6
0に交流電流を給電するとともに受信コイル70から信
号電圧を受け取る。
【0019】回転軸1は、材質がS45Cである。磁歪
コア2は、図4に示すように、Fe−Ni60wt%合
金を素材として細長い略角棒形状に形成されている。
門状に屈曲した磁歪コア2の中央部には検出コイル3が
巻装されており、磁歪コア2の一端面は両端部は回転軸
1の外周面に密接可能に湾曲されており、磁歪コア2の
両端部がねじ20によりそれぞれ回転軸1に螺着されて
いる。磁歪コア2の長手方向は軸方向に対して+45度
の捩じれ角で配置されている。
【0020】同様に、磁歪コア2と同一周上で180度
離れて磁歪コア2と同形の磁歪コア(図示せず)が螺着
されており、この磁歪コア2長手方向は軸方向に対して
−45度の捩じれ角で配置されている。そしてこの不図
示の磁歪コアには不図示の検出コイルが巻装されてい
る。回転コイル5、50は、それぞれ一対のコイル5
a、5bからなり、両コイル5a、5bは互いに逆方向
に巻装されるとともに軸方向にギャップdを隔てて配置
されている。
【0021】給電コイル6、60は、ギャップdに面す
る位置にて回転軸1の表面に近接して配置され、それら
の軸心は回転軸1の径方向へ伸びている。受信コイル
7、70も、ギャップdに面する位置にて回転軸1の表
面に近接して配置され、それらの軸心は回転軸1の径方
向へ伸びている。以下、図1に示すこの実施例の磁歪式
トルク検出装置の動作を図2の等価回路図を参照して説
明する。
【0022】ただし、共振回路Bの動作は、共振回路A
の動作と同じであるので、共振回路Aの動作だけを代表
して説明する。回路部8は、発振回路81、受信回路8
2、トルク信号電圧出力回路83からなり、発振回路8
1が、給電コイル6に交流電流を給電すれば、回転コイ
ル5に交流電圧が誘導され、回転コイル5とコンデンサ
4と検出コイル3とからなる共振回路Aに交流電流が流
れ、受信コイル7には回転コイル5に流れる交流電流に
応じて交流信号電圧が誘導される。受信コイル7に誘導
された交流信号電圧は受信回路82により処理され、受
信回路82はこの交流信号電圧に基づいて発振回路81
の発振周波数を共振回路Aの共振周波数に制御する制御
信号を出力するとともに、受信した交流信号電圧をトル
ク信号電圧出力回路83に出力する。トルク信号電圧出
力回路83は入力された交流信号電圧の周波数に基づい
て回転軸1のトルクを検出する。なお、回路83につい
ては、マイコン構成としてもよいし、アナログ又はデジ
タル回路構成としてもよいが、その詳細な回路構成は本
発明の趣旨ではないので説明を省略する。
【0023】なお、図1の装置において、どちらかの方
向へトルクが加わると、磁歪コア2に引っ張り力又は圧
縮力のどちらかが加えられ、他方の磁歪コア2に反対の
力が加えられ、これにより検出コイル3のリアクタンス
と不図示の検出コイルのリアクタンスは逆方向へ変化す
る。したがって、上記トルク変化により検出コイル3の
リアクタンスが変動すれば、それに基づいて受信回路8
2に入力される交流信号電圧が変化し、それに基づいて
発振回路81の発振周波数を共振回路Aの共振周波数に
調整し、この共振周波数に基づいてそれに対応するトル
ク値をトルク信号電圧出力回路83から出力すればよ
い。
【0024】以下、発振回路81及び受信回路82の一
例を図3を参照して説明する。なお、上記したコンデン
サ4は検出コイル3と直列接続されて直列共振回路を構
成しているが、コンデンサ4を検出コイル3と並列接続
して並列共振回路を構成してもよい。この回路におい
て、電圧制御発振器815は給電コイル6を介して共振
回路Aを励振し、回転コイル5を流れる電流により受信
コイル7に受信電圧V2が誘起される。
【0025】ここで、励振周波数、すなわち、給電コイ
ル6に印加される励振電圧V1の周波数が、共振回路A
の共振周波数と等しければ、励振電圧V1と受信電圧V
2との位相差はπ/2になる。すなわち、共振回路Aの
無効電流は0となり、共振回路Aの電流は励振電圧V1
と同位相となり、受信コイル7には共振回路Aの電流と
π/2ずれた電圧が誘導される。
【0026】したがって、電圧制御発振器815を制御
して、受信電圧V2と励振電圧V1との位相差をπ/2
に調節し、その時の受信電圧V2の周波数値を共振周波
数frとして検出することができる。更に詳しく説明す
れば、電圧制御発振器(以下、VCOと略称する)81
5は、共振回路Aの共振周波数付近で動作するように設
計されている。
【0027】受信電圧V2の波形はシュミットトリガ
(受信回路)82により受信電圧V2と同相の矩形波電
圧に変換され、排他的論理和回路811においてVCO
815の出力電圧V1と比較される。排他的論理和ゲ−
ト811の出力電圧は、V1が矩形波電圧に等しければ
ロ−レベル、異なっていればハイレベルとなる。排他的
論理和ゲ−ト811の出力電圧は、低域フィルタ812
によりそのデュ−ティ−比によりレベルが異なる直流電
圧に変換され、この直流電圧は制御電圧発生器814に
おいて基準電圧発生器813の参照電圧と比較される。
【0028】制御電圧発生器814は、上記直流電圧と
参照電圧との差電圧が0となるように出力電圧を出力
し、VCO815は制御電圧発生器814の出力電圧の
値により決定される周波数の矩形波を出力する。ここ
で、シュミットトリガ(受信回路)82から出力される
矩形波電圧とVCO815の出力信号V1との位相差が
π/2であれば、排他的論理和ゲ−ト811の出力電圧
のデュ−ティ−比は0.5となるように構成されてお
り、このときの低域フィルタ812の出力電圧は、排他
的論理和ゲ−ト811の出力電圧の波高値の2分の1と
なる。従って、基準電圧発生器813から出力される参
照電圧の値を排他的論理和ゲ−ト811の出力電圧の半
分とすることにより、VCO815の発振周波数は常に
共振回路の共振周波数になる。
【0029】上記説明では共振回路Aの信号処理により
周波数f1を求める方法を説明したが、共振回路Bの信
号処理により周波数f2も同様に求められる。そして、
回路部8のトルク信号電圧出力回路83は、周波数f1
から対応するトルクT1を出力し、周波数f2から対応
するトルクT2を出力し、トルクT1とT2との絶対値
の和としてトルクTを求める。
【0030】なお、磁歪コア2は回転軸1とできるだけ
似た熱膨張係数をもつことが好ましい。 (実施例2)他の実施例を図5を参照して説明する。こ
の実施例では給電コイル6を磁気コア6aに巻装し、受
信コイル7を磁気コア7aに巻装するとともに、回転コ
イル5を磁気コア6a、7aの両磁極端面の間に配置し
ている。
【0031】このようにすれば、このロータリートラン
スの電磁変換効率が向上する。 (実施例3)他の実施例を図6を参照して説明する。こ
の実施例では、磁歪コア2はいわゆるT字状コアであっ
て、その中央脚部に検出コイル3が巻装されている。こ
の場合でも、磁歪コア2の両端部を回転軸1の外周面に
固定することにより磁歪コア2にトルクに応じた引っ張
り力又は圧縮力を付与できることは当然である。 (実施例4)また、図1及び図4の磁歪コア2と同一形
状のダミー磁歪コアを同じリード角で磁歪コア2と同周
上に配設し、このダミー磁歪コアに巻装された検出コイ
ルの誘導電圧を検出コイル3の誘導電圧と同様に処理し
て得られた両信号電圧の差を検出して同相ノイズ電圧を
除去することも可能である。 (実施例5)他の実施例を図7を参照して説明する。
【0032】この実施例では図4の磁歪コア2の形状
を、それ自身で検出コイル3を囲む閉磁気回路となるよ
うに形成している。このようにすれば、回転軸1が非磁
性であってもよく、高感度でトルク検出を行うことがで
きる。また、回転軸1が非磁性の場合には図8に示すよ
うに、磁歪コア2を、薄肉の部分円筒からなる磁性片2
9を介して回転軸1に固定すればよい。このようにすれ
ば感度を向上することができる。このような磁性片29
は図6の磁歪コア2にも適用することができる。
【0033】もちろんこの磁性片29は高透磁性を有す
ればよく、磁歪性を持たなくてもよい。 (実施例6)他の実施例を図9を参照して説明する。こ
の実施例では磁歪コア2を磁歪性を有する薄肉の部分円
筒板で構成し、この部分円筒板の長手方向の両端部を回
転軸1に螺着している。
【0034】そして、検出コイル3はこの磁歪コア2の
外周側の表面に絶縁シートを介して張りつけられた渦巻
きコイルにより構成している。この場合、磁歪コア2を
回転軸1の表面に成膜又は接着した磁歪膜(例えばアモ
ルファス磁歪膜)により構成してもよい。また、この実
施例でも回転軸1は非磁性とすることができる。 (実施例7)他の実施例を図10を参照して説明する。
【0035】この実施例では磁歪コア2を回転軸1の表
面に成膜又は接着した下側磁歪膜(例えばアモルファス
磁歪膜)2aと、下側磁歪膜2aの外周側の表面に形成
した渦巻きコイル3を介して成膜又は接着した上側磁歪
膜(例えばアモルファス磁歪膜)2bとから構成してい
る。ただし、両磁歪膜2a、2bの少なくとも一方が磁
歪性を持てばよい。
【0036】このようにすれば、検出コイル3と鎖交
し、かつ検出コイル3を囲覆して磁歪コア2が形成され
るので、外部ノイズを低減でき、かつ、高感度のトルク
検出が実現し、磁歪コア2の固定も容易となる。もちろ
ん、検出コイル3は渦巻きコイルの代わりに積層コイル
としてもよい。また、この場合も、回転軸1は非磁性と
することもできる。 (実施例8)他の実施例を図11を参照して説明する。
【0037】この実施例では、磁歪コア2は、検出コイ
ル3を嵌挿しつつ一対のコ字状コア2c、2dの各磁極
端面を突き合わせ形成し、更にこの磁歪コア2を一対の
非磁性金属からなる一対のホルダ28により回転軸1に
固定している。更に説明すれば、ホルダ28は回転軸1
の外周面に螺着される基部28aと、基部28aから略
遠心方向へ延設される立柱部28bとからなり、両ホル
ダ28の立柱部28bにて磁歪コア2を挟持している。
更に、立柱部28bには、磁歪コア2が遠心方向へ逸脱
するのを防止する庇部28cが形成されている。
【0038】このようにすれば、両ホルダ28、28間
に加えられる大きな応力が磁歪コア2に集中することに
なるので、センサ感度を向上することができる。 (実施例9)本発明の磁歪式応力検出装置の一実施例を
図12を参照して説明する。この実施例では、磁歪コア
2は、検出コイル3が巻装された断面角形のコア部25
と、両端部がコア部25の両端部上面に密着するヨーク
部26とからなり、コア部25及びヨーク部26の少な
くとも一方が磁歪性を有している。これらコア部25は
非磁性材からなる一対のスペーサ27を介して応力を検
出すべき被測定体100上に配設されており、コア部2
5及びヨーク部26の両端部は不図示の螺子によりそれ
ぞれスペーサ27を介して被計測体100に固定されて
いる。
【0039】このようにすれば、被計測体100に加え
られる応力により被計測体100が伸縮すれば磁歪コア
2も伸縮し、それに応じて検出コイル3のリアクタンス
が変化し、このリアクタンス変化を検出コイル3とコン
デンサ4とからなる共振回路の共振周波数の変動として
回路部200(図2と同様としてもよい)により検出す
ればよい。
【0040】このように本実施例によれば、検出コイル
3のリアクタンス変化を共振回路の共振周波数の変動と
して検出できるので、回路部200を検出コイル3から
離してもその間の配線抵抗の影響を無視することがで
き、磁歪コア2が許容可能な高温環境下でも応力を検出
することができる。なお被計測体100が磁性体であれ
ばヨーク部26を省略することができ、また、図11の
応力増強構造(ホルダ構造)を採用できることはもちろ
んである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁歪式トルク検出装置の一実施例の全
体構成を示す模式平面図、
【図2】図1の装置の等価回路図、
【図3】図2の装置の具体的回路図、
【図4】磁歪コアの固定方式を示す要部拡大断面図、
【図5】給電コイルの変形態様を示す断面図である。
【図6】磁歪コアの変形態様を示す要部拡大断面図、
【図7】磁歪コアの変形態様を示す要部拡大断面図、
【図8】磁歪コアの変形態様を示す要部拡大断面図、
【図9】磁歪コアの変形態様を示す要部拡大断面図、
【図10】磁歪コアの変形態様を示す要部拡大断面図、
【図11】磁歪コアの変形態様を示す要部拡大断面図、
【図12】本発明の磁歪式応力検出装置の一実施例の全
体構成を示す模式平面図。
【符号の説明】
1は回転軸、2は磁歪コア、3は検出コイル、4はコン
デンサ、5は回転コイル、6は給電コイル、7は受信コ
イル、8は回路部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁歪性を有するとともに、両端部が回転軸
    の表面に密着、固定される磁歪コアと、 前記磁歪コアを貫通する磁束を発生する検出コイルと、 前記検出コイルに交流電流を供給するとともに、前記検
    出コイルのインピーダンスに関連する状態量に基づいて
    前記回転軸のトルクを検出する回路部とを備えることを
    特徴としている。
  2. 【請求項2】前記回転軸は磁性材からなり、前記磁歪コ
    アは前記回転軸とともに閉磁気回路を構成する請求項1
    記載の磁歪式トルク検出装置。
  3. 【請求項3】前記検出コイルとともに共振回路を構成す
    るコンデンサが前記回転軸に固定される請求項1記載の
    磁歪式トルク検出装置。
  4. 【請求項4】前記回転軸に配設されて前記検出コイルに
    給電する回転コイルと、前記回転コイルに近接配置され
    て前記回転コイルに交流電力を非接触状態で送電すると
    ともに前記回転コイルから非接触状態で受信した信号電
    圧を前記回路部へ出力する固定コイルとを備える請求項
    1記載の磁歪式トルク検出装置。
  5. 【請求項5】前記固定コイルは、前記交流電力送電用の
    送電コイルと、前記信号電圧受信用の受信コイルとから
    なる請求項4記載の磁歪式トルク検出装置。
  6. 【請求項6】磁歪性を有するとともに、両端部が応力を
    検出すべき被計測体の表面に固定される磁歪コアと、 前記磁歪コアを貫通する磁束を発生する検出コイルと、 前記検出コイルとともに共振回路を構成するコンデンサ
    と、 前記共振回路に交流電流を供給するとともに、前記共振
    回路の循環電流に基づいて前記被計測体の応力を検出す
    る回路部とを備えることを特徴とする磁歪式応力検出装
    置。
  7. 【請求項7】前記磁歪コアは、前記被計測体とともに閉
    磁気回路を構成する請求項6記載の磁歪式応力検出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19648942A1 (de) * 1995-11-27 1997-05-28 Toyoda Automatic Loom Works Magnetostriktive Drehmoment-Erfassungseinrichtung
KR100479128B1 (ko) * 2002-07-22 2005-03-28 학교법인 한양학원 디앤에이 교배 검출을 위한 자기변형 바이오센서 및 그 제조방법

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