JP2008304201A - トルクセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】コ組付時の作業性を向上しつつコイルユニットの各端子と制御基板との接続部に生じる応力集中を緩和し得るトルクセンサを提供する。
【解決手段】このトルクセンサ11は、各コイル23,24がそれぞれ巻回され、軸方向直列に連結された各ボビン21,22にそれぞれ各ヨーク部材25,26を被嵌してなるコイルユニット11と、該コイルユニットに電気的に接続される制御基板15と、から主として構成され、前記コイルユニットは、各ボビンに突設された各端子33,34にそれぞれ設けられたほぼL字形状の各接続端子41,42を介して制御基板に接続されている。この際、各接続端子の折曲部44よりもコイルユニット側の部分に弾性変形部45を設ける一方で、折曲部よりも制御基板側となる基板側接続部46の長さをほぼ均一に形成し、該各接続端子の折曲部近傍のみを一体に保持可能な保持部材40によって結束した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のパワーステアリング装置に適用され、運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサの改良に関する。
例えば自動車のパワーステアリング装置に適用される従来のトルクセンサとしては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
このトルクセンサは、トーションバーを介して互いに接続されるパワーステアリング装置の入力軸及び出力軸の外周域に跨って配設されたコイルユニットと、該コイルユニットのインピーダンス変化に基づき運転者の操舵トルクに応じた補助トルクを演算する複数の電子部品が組み込まれた制御基板と、を備えている。
そして、前記制御基板は、前記入力軸及び出力軸を収容するハウジングに複数のビスによって固定され、前記コイルユニットの軸方向ほぼ中間位置に径方向へ突設された複数の端子に、ハーネスのような接続部品を介することなく直接半田付けされることによってコイルユニットとの電気的な接続が行われている。
特開2003−11833号公報
しかしながら、前記従来のトルクセンサにあっては、コイルユニットの各端子を制御基板に直接半田付けする構造となっていることから、組み付け作業性の面では有利であるが、エンジンや変速機の熱影響によって前記ハウジングが熱膨張変形した場合、これに伴って制御基板の取付位置も前記各端子から離間する方向へと変位することとなり、これによって前記各端子と制御基板との接続部に応力集中が発生してしまう。この結果、かかる応力集中が経時的に繰り返し発生した場合、前記各端子と制御基板との接続不良を招来してしまうおそれがあった。
本発明は、このような技術的課題に着目して案出されたものであって、組付時の作業性を向上しつつコイルユニットの各端子と制御基板との接続部に生じる応力集中を緩和し得るトルクセンサを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、ボビンに導線を巻回してなるコイルの巻き始めと巻き終わりとが前記ボビンに突設された複数の端子にそれぞれ接続されたコイルユニットと、該コイルユニットに電気的に接続され、前記コイルに発生するインピーダンス変化を検出する電子部品が実装された制御基板と、一端側が前記コイルユニットの各端子に接続される一方、他端側が前記制御基板に接続され、前記コイルユニットと制御基板とを電気的に接続する複数の接続端子と、を備え、前記複数の接続端子の少なくとも一端側を弾性変形可能に形成すると共に、該各接続端子の所定部位を一体的に結束保持する保持部材を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記保持部材は、前記各接続端子の全体を拘束するのではなく、その一部のみを保持するようにしたことから、該各接続端子の保持部材によって保持されない部分を弾性変形可能とすることにより、前記コイルユニットと制御基板との相対位置が若干変位しても、かかる変位は各接続端子の前記弾性変形部によって確実に吸収される。この結果、前記各接続端子と制御基板との接続部に生じる応力の低減化が図れる。
そして、特に、前記各接続端子を保持部材によって保持することとしたため、保持部材によって各接続端子を一体に扱うことができ、制御基板に対する各接続端子の接続作業性の向上が図れると共に、前記弾性変形部を形成することによる各接続端子自体の剛性低下が生じても保持部材によって接続端子全体としての剛性が高められることから、制御基板に接続する際の各接続端子の位置決め性の向上が図れる。
請求項2に記載の発明は、前記各接続端子は、該各接続端子の他端縁からほぼ同じ所定長さの位置にそれぞれ折曲部を有し、前記保持部材は、前記各折曲部を、その折り曲げ形状に沿って保持することを特徴としている。
この発明によれば、前記各接続端子の他端縁からそれぞれほぼ同じ長さの位置に前記各折曲部を設け、保持部材から突出する各接続端子の他端縁までの長さを揃えたことにより、制御基板との接続時における各接続端子の位置決め性のさらなる向上が図れる。しかも、前記各接続端子の折曲部の位置を、その他端縁からほぼ同じ長さの位置に設けたことによって保持部材の形状を簡素化することができるため、該保持部材を設けたことによる製造コストの高騰化も抑制できる。
請求項3に記載の発明は、前記各接続端子は、ほぼL字形状に折曲形成された所定幅の板状基部と、該基部の前記折曲部より他端側に一体に形成された小幅部と、前記基部と小幅部との間に形成された段差状の肩部と、を有し、前記保持部材は、その中央に開口窓を有するほぼ矩形状の枠状本体によって構成され、該枠状本体の一辺部の内面に、前記各基部の少なくとも前記折曲部より一端側の外面が着座する着座面を形成する一方、前記一辺部と対向する他辺部の背面側に、前記各接続端子の他端側を前記開口窓内に正面側から挿入した際に前記各基部の前記折曲部より一端側の外面を前記着座面に着座させることに伴い前記各肩部が係止する係止部を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記基部の折曲部より一端側の外面を保持部材の前記着座面に着座させつつ、前記肩部を介して前記基部の折曲部より他端側を保持部材の前記係止部に係止させて、該保持部材により各接続端子を前記小幅部の延出方向に沿って挟持状態に保持したことから、制御基板に対する各接続端子の近接及び離間方向への位置決めを確実に行うことができ、制御基板に接続する際の各接続端子の位置決め性のさらなる向上が図れる。
しかも、前記小幅部を前記係止部に係止させる際に、該小幅部を前記開口窓に挿通させる構成としたため、装置の組み付け後に各接続端子に対する保持部材の前記挟持作用が解除されてしまっても、該保持部材は前記開口窓の周壁を介して前記小幅部に引っ掛かることとなる。これによって、保持部材が落下してしまうおそれがなく、装置組み付け後における保持部材の落下に起因する不具合が防止される。
請求項4に記載の発明は、前記各係止部は、前記他辺部の背面側に開口形成されて、前記各接続端子の前記折曲部より一端側の外面が前記着座面に着座した際に前記各小幅部が挿通保持される保持溝によって構成され、前記各保持溝の対向する内面の少なくとも一方に、該保持溝内に前記各小幅部を嵌挿した際に該各小幅部を抱持状態に支持する突起部を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記保持溝内に前記小幅部が係止する前記突起部を設けたことによって、前記保持溝内に前記小幅部を嵌挿するにあたり、該小幅部を前記保持溝内に押し込むのみで、該保持溝内にいわゆるワンタッチによって容易かつ確実に前記小幅部を嵌挿保持させることができる。これにより、前記各接続端子に対する保持部材の組み付け作業性の向上が図れる。
請求項5に記載の発明によれば、前記各接続端子は、前記保持部材の着座面に対して非固定状態に設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、前記着座面は、前記基部の前記折曲部より一端側の外面を単に支持するのみであるから、コイルユニットと制御基板との相対位置に若干の変位が生じても、前記着座面によって前記弾性変形部による変位吸収作用が妨げられるおそれはなく、該各接続端子と制御基板との接続部に生じる応力の低減化が図れる。
請求項6に記載の発明によれば、前記保持部材は、樹脂材料によって形成され、該樹脂の有する弾性力によって前記各接続端子を保持することを特徴としている。
この発明によれば、前記各接続端子を保持部材の弾性力によって保持する構成としたため、該保持部材によって拘束される各接続端子の自由度を高めることができるため、コイルユニットと制御基板との相対位置に若干の変位が生じても、保持部材によって前記各弾性変形部による変位吸収作用が妨げられるおそれがなく、各接続端子と制御基板との接続部に生じる応力の低減化が図れる。
請求項7に記載の発明によれば、前記各接続端子を横並びに並列配置し、前記保持部材に、隣接する前記各接続端子同士の接触を規制する隔壁を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、隣接する各接続端子同士の接触による短絡を防止することができる。
以下、本発明に係るトルクセンサの実施の形態を図面に基づき詳述する。この実施の形態では、前記トルクセンサを、従来と同様に車両のパワーステアリング装置に適用したものを示している。
まず、前記パワーステアリング装置の概略を説明すると、このパワーステアリング装置1は、図12に示すように、アッパーハウジング2aとロワハウジング2bとからなるハウジング2内に、軸方向一端側が図外のステアリングホイールに連結された入力軸3と、該入力軸3にトーションバー5を介して連結され、軸方向一端側がラック&ピニオン機構6に連係される出力軸4とが、同軸上に突き合わせ状態に収容配置されて、それぞれ軸受を介して回動自在に支持されている。
前記トーションバー5は、入力軸3の軸心に沿って貫通形成されたトーションバー収容孔3a内に収装されて、その一端部が入力軸3の一端部に固定ピン7を介して相対回転不能に連結されている一方、その他端部が出力軸4の他端部に穿設された嵌合穴4aに嵌合することによって相対回転不能に連結されている。
このような構成から、ステアリングホイールから入力軸3に入力された操舵力によってトーションバー5が捩れ変形し、かかる捩れ変形に伴うトーションバー5の復元力よって出力軸4を回転させることで、前記ラック&ピニオン機構6を介して図外の操舵輪の操舵を行うようになっている。
また、前記パワーステアリング装置1には、アッパーハウジング2aの軸方向ほぼ中央位置に形成されたセンサ収容部10内に、入出力軸3,4に間に作用するトルクを検出するトルクセンサ11が収容配置されている。
このトルクセンサ11は、入力軸3の他端側に段差拡径状に形成された大径部3bの外周にカシメ固定されたインナーリング12と、該インナーリング12の外周域に所定の径方向隙間を隔てて径方向に重合して設けられ、出力軸4の他端部外周にカシメ固定されたアウターリング13と、該アウターリング13の外周域に所定の径方向隙間を隔てて設けられ、入出力軸3,4の間に作用する操舵トルクをそのインピーダンス変化によって検出するコイルユニット14と、該コイルユニット14と電気的に接続され、このコイルユニット14のインピーダンス変化に基づいて前記操舵トルクに応じた補助トルクを演算する電子部品が実装された制御基板15と、を備えている。
前記インナーリング12は、非磁性で且つ導電性を有するアルミニウム合金材によってほぼ円筒状に形成され、入力軸3の他端部と一緒に内側磁路を形成している。そして、インナーリング12の周壁には、軸方向に沿う複数のスリット状の透過窓12a,12bが円周方向沿って等間隔に上下二段に形成されて、隣接する各段の透過窓12a,12a(12b,12b)間の図外の梁部がそれぞれ磁束の通過を遮断する遮蔽領域を構成している。すなわち、インナーリング12は、磁気抵抗の大きい領域と小さい領域とが各段の透過窓12a,12bと前記各梁部によって交互に形成されている。
一方、前記アウターリング13も、インナーリング12と同様に非磁性で且つ導電性を有するアルミニウム合金材によってほぼ円筒状に形成されていると共に、その周壁にはインナーリング12の各段の透過窓12a,12bと同数の透過窓13a,13bが上下二段に円周方向に等間隔に形成されていて、該各段の透過窓13a,13bは、インナーリング12の各段の透過窓12a,12bに対して、各透過窓12a,12b一つ分、円周方向に位相をずらして形成されている。
すなわち、左右の操舵トルクが発生してトーションバー5が捩られると、その捩れ量と方向に応じてインナーリング12の各段の透過窓12a,12bとアウターリング13の各段の透過窓13a,13bとの重合面積がそれぞれ増減変化することにより、入力軸3の露出面積の変化に伴う磁束の変化に応じて後述する第1、第2コイル23,24の各インピーダンスが増減変化することとなる。
前記コイルユニット14は、アウターリング13の各段の透過窓13a,13bの外周側に非接触状態に挿入配置されており、軸方向へ直列に連結された第1ボビン21及び第2ボビン22と、該各ボビン21,22の凹部外周にそれぞれ導線が巻回されてなる第1コイル23及び第2コイル24と、各ボビン21,22に軸方向外側からそれぞれ被嵌して各コイル23,24の磁路を形成する第1ヨーク部材25及び第2ヨーク部材26と、各ボビン21,22の間に挟持状態に介装されて各コイル23,24間の磁路を形成するほぼ円板状の中間ヨーク部材27と、から主として構成されている。
そして、このコイルユニット14は、センサ収容室10のうち、入力軸3の他端部外周域に形成されたコイル収容部10a内に収容配置されており、該コイル収容部内10の軸方向一端側に配設された皿ばね28によって他端側へ付勢されている一方、その他端側に配設されたほぼ有蓋円筒状の規制部材29によってコイル収容部10内での軸方向位置が規制されている。
前記第1、第2ボビン21,22は、図11に示すように、樹脂などの非磁性材料からなり、軸方向の両端部がそれぞれ拡径した段付き中空円筒状に形成されている。そして、かかるボビン21,22の両対向端部には、径方向外側へ突出する第1端子部30a及び第2端子部30bがそれぞれ一体に設けられている。
この第1、第2端子部30a,30bは、第1、第2ボビン21,22の両対向端部の外周側端面にそれぞれ一体に突出形成された第1台座部31及び第2台座部32と、該第1、第2台座部31,32から各ボビン21,22の径方向外側へ突設され、第1、第2コイル23,24の巻き始め23a,24a及び巻き終わり23b,24bがそれぞれ接続される各一対の矩形棒状に形成された第1端子33L,33R及び第2端子34L,34Rと、によって構成され、前記第1端子33L,33R及び第2端子34L,34Rは、それぞれ所定の間隔を隔てて左右幅方向に並列に配設されている。
なお、このとき、前記第1台座部31と第2台座部32とは、各ボビン21,22の円周方向へ相互にオフセットして設けられており、前記第1端子33L,33Rと第2端子34L,34Rとがコイルユニット14の軸方向において重合しないようになっている。
また、前記第1、第2台座部31,32の各側面には、該各台座部31,32の突出方向に沿って断面矩形状の第1切欠溝31a,31b及び第2切欠溝32a,32bが切欠形成されていて、この第1切欠溝31a,31bを通して第1コイル23の巻き始め23a及び巻き終わり24aが第1端子33L,33Rに巻回されている一方、前記第2切欠溝32a,32bを通して第2コイルの巻き始め24a及び巻き終わり24bが第2端子34L,34Rに巻回されている。これにより、前記各コイル23,34の巻き始め23a,24a及び巻き終わり23b,24bと前記各ヨーク部材25,26との接触が防止され、かかる接触に基づくコイルユニット14の短絡が防止されている。
前記第1、第2ヨーク部材25,26は、ステンレス合金などの磁性材料によってほぼ有底円筒状に形成されていて、円環状の底壁25a,26aと円筒状の周壁25b,26bとを有し、それぞれの外径が前記コイル収容部10aの内径とほぼ同じに設定されている。なお、第1、第2ヨーク部材25,26の各周壁25b,26bの端縁には、第1、第2端子部30a,30bを外部に臨ませる矩形状の第1端子部用窓25c及び第2端子部用窓26cがそれぞれ切欠形成されている。
そして、前記第1端子33L,33R及び第2端子34L,34Rには、図1〜図3に示すように、保持部材40によって一体に結束保持された各一対の第1接続端子41,41及び第2接続端子42,42がそれぞれ取り付けられており、該第1、第2接続端子41,42を介してコイルユニット14と制御基板15とが電気的に接続されている。
前記第1接続端子41と第2接続端子42とは、図1及び図3に示すように、共に銅などの導電性金属材料からなる矩形板をほぼL字形状に折曲してなり、各一端部に設けられたコイル側接続部43,43から折曲部44,44までの長さが互いに異なるのみで、双方ともほぼ同一の形状を有している。すなわち、第1接続端子41と第2接続端子42は、取り付け状態において、前記各折曲部44が横並びとなり、各他端部の延出位置がほぼ均一に揃うように設けられている。
そこで、以下では、便宜上、前記第1接続端子41のみについて図4に基づき説明するが、前記第2接続端子42についても同様の符号を付するものとする。
前記第1接続端子41は、厚さ幅が0.3mm〜0.5mm程度の薄肉扁平で弾性変形可能な矩形状金属板をプレス成形してなり、ほぼ環状に折曲形成されたコイル側接続部43と、該コイル側接続部43の背面側端部からほぼ直角に折曲され、このコイル側接続部43に対して軸直角方向へ平坦状に延出して板状基部の一部を成す弾性変形部45と、該弾性変形部45から折曲部44を介してほぼ直角に折曲され、前記コイル側接続部43と同じ方向へほぼ平行に延出して制御基板15に接続される基板側接続部46と、を有している。
前記コイル側接続部43は、前記第1接続端子41の幅方向に延出する両端側を折り返し状に折曲し、その両端部を近接させることによってほぼ楕円環状に形成されている。そして、このコイル側接続部43は、その厚さ幅方向の内寸が第1端子33L,33Rの厚さ幅よりも僅かに小さく設定され、該第1端子33L,33Rに対して圧入固定されている。
前記基板側接続部46は、先端側に向かって段差縮径状に形成されていて、前記折曲部44から先端側の所定位置まで弾性変形部45と同じ幅長さによって延設され、前記板状基部の残余部を構成する大幅部46aと、その所定位置から先端縁まで前記大幅部46aのほぼ半分程度の幅長さに縮幅形成された小幅部46bと、前記大幅部46aと小幅部46bの間に形成された段差状の肩部46cと、を有している。
そして、この基板側接続部46は、図8に示すように、前記小幅部46bの先端側が制御基板15に貫通形成された所定の接続孔15aに嵌挿され、該小幅部46bと接続孔15aの境界部近傍を半田付けすることによって制御基板15に接続されることとなる。なお、小幅部46bの先端縁には、テーパ状の面取り部46dが形成されていて、該小幅部46bを前記接続孔15aに容易に嵌挿できるようになっている。
前記保持部材40は、非導電性材料である樹脂材料によって格子状に形成されていて、図5に示すように、ほぼ矩形状の枠状本体51内に三つの隔壁52が等間隔に配設され、内部に四つの開口窓である窓部50が隔成されている。これらの窓部50は、各幅長さW1が前記各接続端子41,42の大幅部46aの幅長さW2よりも僅かに大きく設定されていると共に、各奥行き幅長さD1が前記各大幅部46aの延出方向幅D2よりも僅かに大きく設定されている。
また、前記枠状本体51は、コイルユニット14の外周面と対向する一辺部である後壁51aがこれに対向する他辺部である前壁51bよりも所定量分だけ長く図中下方へ延出するように形成され、これに合わせて後壁51aと前壁51bとを繋ぐ両側壁51c,51c及び各隔壁52がそれぞれほぼL字形状に形成されている。そして、かかる枠状本体51の後壁51aの内面には、前記各接続端子41,42の弾性変形部45の折曲部44側の端部外面45a(以下、被支持面45aという。)が着座するほぼ平坦状の着座面53が形成されている。
また、前記枠状本体51の前壁51bには、図5及び図6に示すように、前記各窓部50に対して幅方向ほぼ中央となる位置に、前記各接続端子41,42の被支持面45aが前記着座面53に着座した際に前記各肩部46cがそれぞれ係止する係止部であって、その上面から下方へ前壁51bに沿って前記各小幅部46bが嵌入される保持溝54が切欠形成されている。
この保持溝54は、前記枠状本体51の前壁51bの上面側に開口する横断面矩形状の溝として形成されていて、前記各接続端子41,42の小幅部46bの基端部(前記肩部46c側の端部)を保持するようになっている。すなわち、この保持溝54は、その幅長さW3が小幅部46bの幅長さW4よりも大きく、かつ、前記大幅部46aの幅長さW2よりも小さく設定されていて、各接続端子41,42の被支持面45aが着座面53に着座した際に小幅部46bを遊嵌状態に保持しつつ前記肩部46cを保持溝54の周縁に当接させることによって、各接続端子41,42の前壁51b側への移動を規制している。
さらに、かかる保持溝54の対向する両内側面には、その深さ方向のほぼ中間となる所定位置に、該保持溝54の開口部を挟幅して小幅部46bが嵌入された際にこの小幅部46bを抱持状態に支持する一対の突起部55,55が突設されている。
この突起部55,55は、横断面ほぼ直角三角形状に形成され、かかる三角形の斜辺によって保持溝54の開口端側が内方へ向かって漸次縮径するテーパ状にそれぞれ形成されている。これによって、前記小幅部46bを保持溝54内に容易に嵌入できるようになっている。
さらに、前記各突起部55,55は、両頂部間距離W5が前記小幅部46bの幅長さW4よりも所定量分だけ小さくなるように設定され、かつ、該小幅部46bを開口端側から押し込むことによって弾性的に拡開して小幅部46bが嵌入可能な程度の大きさに設定されている。これにより、前記小幅部46bを保持溝54内に嵌入した際に、各突起部55,55が小幅部46bの保持溝54からの抜け出しを防止するようになっている。
なお、前記各保持溝54と前壁51bの内側面の境界部には、図6に示すように、前記各窓部50側に拡開する面取り部56がそれぞれ形成されている。これによって、前記各突起部55,55の頂部側の剛性を低下させて、該各突起部55,55を介して保持溝54内に小幅部46bを容易に嵌入できるようになっている。
このように、前記保持部材40は、図1及び図3に示すように、前記枠状本体51の着座面53が前記各接続端子41,42の弾性変形部45の被支持面45aに、前壁51bの内側面が前記肩部46cに、それぞれほぼ常時当接して前記大幅部46aをその延出方向に沿って挟持状態に保持し、これによって、各接続端子41,42の基板側接続部46延出方向への移動を規制しつつその位置決めを行うようになっている。
前記制御基板15は、図12に示すように、センサ収容室10のうち、コイル収容部10aの周壁の周方向所定位置に切欠形成された開口部10cを介して連通状態に設けられた回路収容部10b内に複数のビスにより固定されていて、その上面には、前記各コイル23,24に発生するインピーダンス変化を検出してその差分により操舵補助トルクを演算する電子部品が実装されている。また、この制御基板15には、コイルユニット14から前記開口部10cを介して臨設された各接続端子41,42が背面側から接続されている。
以上の構成から、このトルクセンサ11は、運転者が操舵すると、前記入出力軸3,4間に固定されているトーションバー5の捩れに伴って発生するインナーリング12とアウターリング13との相対位置変化によって透過磁界が変化し、かかる透過磁界の変化によって発生するコイルユニット14のインピーダンス変化に基づき制御基板15が前記操舵トルク応じた操舵補助トルクを演算する。そして、かかる演算結果に基づいて前記操舵補助トルクを発生させる駆動電流が図外の電動モータに供給され、該電動モータの駆動力が図外のウォームホイールを介して出力軸4に伝達されることによって運転者の操舵力がアシストされることとなる。
以下、本実施の形態に係るトルクセンサ11の組付方法について、図11及び図12に基づいて説明する。
まず、前記コイルユニット14単体の組付方法について説明すると、図11に示すように、第1、第2ボビン21,22の各端子33L,34Lにそれぞれ導線(第1、第2コイル23,24の巻き始め)を数回巻き付けた後に、その導線をそれぞれ前記各台座部31,32の第1、第2切欠溝31a,32aを通して各ボビン21,22に所定の巻数だけ巻回して第1、第2コイル23,24を形成し、該各コイル23,24の巻き終わりを、前記巻き始めと同様に、前記各台座部31,32の第1、第2切欠溝31b,32bを通して各端子に33R,34Rに数回巻き付ける。
そして、前記各ボビン21,22の間に中間ヨーク部材27を介装した後に、前記各台座部31,32に第1、第2ヨーク部材25,26の各端子部用窓25c,26cを合わせるようにして各ボビン21,22に対して軸方向外側から各ヨーク部材25,26を被嵌することにより、コイルユニット14単体の組立が完了となる。
次に、前記コイルユニット14に対する制御基板15の組付方法について説明すると、図3に示すように、まず、コイルユニット14の各端子33,34に対し、第1、第2接続端子41,42の各コイル側接続部43を、それぞれ背面側(基板側接続部46の反延出方向)から圧入する。
この際、前記各コイル側接続部43の後端縁と各コイル23,24の巻き始め23a,24a及び巻き終わり23b,24bの各端縁との間に所定の間隔L(図1参照)をそれぞれ確保することにより、両者の接触による各コイル23,24の短絡を防止することができる。
そして、前記コイルユニット14に取り付けた各接続端子41,42の基板側接続部46を、前記保持部材40の各窓部50に下方(前記後壁51aの延出側)から挿通させる。その後、前記各折曲部44を前記着座面53に当接させつつ、前記各小幅部46bの基端部を前記各保持溝54の開口部に合わせて、各折曲部44を支点として保持部材40に対して各接続端子41,42を相対回動させる。
そうすると、前記各弾性変形部45の被支持面45aが前記着座面53に着座すると同時に、前記各小幅部46bが前記各突起部55,55を押し退けるようにして前記各保持溝54内に嵌入する。これにより、前記各接続端子41,42の大幅部46aが保持部材40によって挟持状態に保持されて、それぞれの窓部50内における各接続端子41,42の位置決めが行われると同時に、該各接続端子41,42に対する保持部材40の組み付けが完了する。
このとき、前記各接続端子41,42において、前記各折曲部44の形成位置を揃えて前記各基板側接続部46の長さをほぼ同じに設定したことにより、該各接続端子41,42に対し、保持部材40をいわゆるワンタッチでほぼ同時に、かつ、確実に組み付けを行うことができる。
続いて、このコイルユニット14を、図7に示すように、前記各端子33,34が下方を向くように軸方向水平に保持した状態で、前記各基板側接続部46を回避させるように、各端子33,34に接続された各コイル側接続部43のみを先端側から半田槽に浸して、その後持ち上げて乾燥させることにより、該各接続端子41,42と各端子33,34との電気的な接続が完了すると共に、コイルユニット14に対する各接続端子41,42の組み付けが完了する。
最後に、図8に示すように、前記各接続端子41,42の小幅部46bの先端部に前記制御基板15を背面側から嵌挿し、その後、該制御基板15の接続孔15aと前記各小幅部46bとの接点を半田付けすることにより、コイルユニット14と制御基板15との電気的な接続が行われると共に、コイルユニット14に対する制御基板15の組付が完了となる。
この際、前記各接続端子41,42は、弾性変形可能に設けられているものの、前記保持部材40によって結束保持され、接続端子全体として剛性が高められていることから、制御基板15との組み付け時において、各接続端子41,42をあえて治具などによって保持することなく、制御基板15を容易、かつ、確実に各小幅部46bの先端に嵌挿することができる。
しかも、各接続端子41,42は、コイルユニット14に対する組み付け状態において前記各小幅部46bの先端が揃うように形成され、前記保持部材40によって位置決め保持されているため、前記制御基板15に対し容易に半田付けを行うことができる。
よって、従来のようにコイルユニットの各端子を制御基板に直接半田付けする場合と比較しても、何ら遜色なく容易にコイルユニット14と制御基板15との電気的な接続を行うことができる。
次に、本実施の形態に係るトルクセンサ11の特徴的な作用について、図9及び図10に基づいて説明する。
図9に示すように、前記トルクセンサ11において、前記コイルユニット14と制御基板15との間に相対変位が生じる場合の一つには、ハウジング2の熱膨張に起因する場合がある。
すなわち、このハウジング2はアルミ合金材によって形成されていることから、樹脂製のボビン21,22や保持部材40、ステンレス合金製のヨーク部材25,26、銅製の接続端子41,42など、コイルユニット14の変位に供する他の構成部材と比較してその熱膨張率が大きいため、発熱時におけるハウジング2の変位量は、前記他の構成部材(ボビン21,22、ヨーク部材25,26、保持部材40、接続端子41,42)の総変位量よりも大きくなる。
そのため、発熱時において前記他の構成部材(ボビン21,22、ヨーク部材25,26、保持部材40、接続端子41,42)の変位量に対するハウジング2の軸直角方向(コイルユニット14の径方向)の相対変位量をΔX1とした場合、かかるハウジング2の熱膨張によって制御基板15がコイルユニット14から離間する方向へΔX1だけ移動することとなる。
このとき、前記各接続端子41,42が弾性変形しないとすれば、かかる制御基板15の移動によって該制御基板15と各接続端子41,42との接点に応力が発生してしまう。
ところが、本実施の形態に係るトルクセンサ11にあっては、前記各接続端子41,42が弾性変形可能に設けられていることから、コイルユニット14に対して制御基板15が離間する方向へ移動することによって各接続端子41,42の基板側接続部46が制御基板15側に引っ張られるものの、前記各弾性変形部45がほぼクランク状に弾性変形することによって前記相対変位量ΔX1分を吸収することができる。これにより、前記制御基板15と各接続端子41,42との接点に作用する応力が低減されることとなる。
また、前記ハウジング2の熱膨張以外に、図10に示すように、前記各接続端子41,42を含めたコイルユニット14の熱膨張によっても、コイルユニット14と制御基板15との相対変位が生じることとなる。
すなわち、かかるコイルユニット14が熱膨張した場合には、樹脂製のボビン21,22及び保持部材40やステンレス合金製のヨーク部材25,26よりも銅製の端子33,34及び接続端子41,42の熱膨張率の方が大きいことから、この場合、コイルユニット14は、端子33,34の熱膨張により径方向へ制御基板15と近接する方向に、かつ、接続端子41,42の熱膨張により軸方向へ出力軸4側に、制御基板15に対して相対変位することとなる。
そこで、前記各接続端子41,42自体の熱膨張に基づく前記コイルユニット14の軸方向変位にあっては、該各接続端子41,42と制御基板15とは直接接続されていることから、これら接続端子41,42と制御基板15との接点に応力が集中してしまうようなことはない。
一方、主として各端子33,34の熱膨張に基づく前記コイルユニット14の径方向変位については、ボビン21,22やヨーク部材25,26、保持部材40などの変位量に対する端子33,34の相対変位量をΔX2とした場合、該各端子33,34の熱膨張によってコイルユニット14が制御基板15に近接する方向へΔX2だけ移動することとなり、このとき、前記各接続端子41,42が弾性変形しないとすれば、該各端子33,34の熱膨張により制御基板15と各接続端子41,42との接点に応力が発生してしまう。
ところが、本実施の形態に係るトルクセンサ11にあっては、前記各接続端子41,42が弾性変形可能に設けられているため、前記各端子33,34が制御基板15と近接する方向へ突出することによって各接続端子41,42のコイル側接続部43が制御基板15側に引っ張られるものの、前記各弾性変形部45がほぼ円弧状に弾性変形することによって前記相対変位量ΔX2分を吸収することができる。これによって、前記制御基板15と各接続端子41,42との接点に作用する応力が低減されることとなる。
したがって、この実施の形態によれば、前記コイルユニット14と制御基板15との接続を弾性変形可能な前記各接続端子41,42を介して行うようにしたため、コイルユニット14と制御基板15との間に相対変位が生じても、特に前記各弾性変形部45が前記相対変位に追従して弾性変形することとなり、かかる変位を吸収することができる。これによって、各接続端子41,42と制御基板15との接点における応力集中を緩和し、かかる接点の接続不良が防止される。
また、特に、前記各接続部材41,42を前記保持部材40によって結束保持することとしたため、該保持部材40によって各接続端子41,42を一体的に扱うことができ、制御基板15に対する各接続端子41,42の接続作業性の向上が図れる。
そして、前記制御基板15を各接続部材41,42に嵌挿する際に、該各接続端子41,42を別途治具などによって保持しなくとも、その剛性を高めることができると共に位置決め性の向上も図れる。この結果、各接続端子41,42の弾性の影響を受けることなく、該各接続端子41,42に対して制御基板15を容易、かつ、確実に嵌挿することができる。
さらに、前記各接続端子41,42の折曲部44の位置を揃えて前記保持部材40から突出する前記各基板側接続部46の長さをほぼ同じに設定したことにより、前記制御基板15に接続する際の各接続端子41,42の位置決めを容易に行うことができる。この結果、制御基板15に対する各接続端子41,42の接続作業性のさらなる向上が図れる。また、換言すれば、保持部材40によって保持される各折曲部44の位置及び各大幅部46aの長さを揃えたことにより、該保持部材40の形状を簡素化することが可能となるため、かかる保持部材40を設けたことによる製造コストの高騰化も抑制できる。
しかも、前記保持部材40は、前記各接続端子41,42の弾性変形部45全体を拘束するのではなく、その一部のみを保持するようにしたことから、該保持部材40が各弾性変形部45の変形を妨げるおそれがなく、前記変位吸収作用を確実に得ることができる。
また、この保持部材40に対し、前記各接続端子41,42の弾性変形部45の被支持面45aを前記着座面53に着座させると共に、前記各小幅部46bを前記各保持溝54に挿通させつつ前記各肩部46cを前記枠状本体50の前壁51bに係止させて、該保持部材40によって各接続端子41,42を前記基板側接続部46の延出方向に沿って挟持状態に保持するようにしたことから、制御基板15に対してコイルユニット14が近接及び離間する方向への各接続端子41,42の位置決めを確実に行うことができる。これによって、制御基板15に接続する際の各接続端子41,42の位置決め性のさらなる向上が図れる。
しかも、このとき、前記各突起部55,55を介して各接続端子41,42の小幅部46bを各保持溝54内に嵌入させるようにし、かつ、該各突起部55,55の頂点間距離W5を前記各小幅部46bの幅長さW4より若干小さく設定したことから、各接続端子41,42と保持部材40とをいわゆるワンタッチで容易かつ確実に組み付け可能となり、トルクセンサ11の組み付け作業性の向上が図れる。
さらには、前記保持部材40を各接続端子41,42に組み付けるにあたり、該各接続端子41,42の基板側接続部46を前記各窓部50内にそれぞれ挿通させつつ前記各小幅部46bを前記各保持溝54に嵌入させる構成としたことにより、前記トルクセンサ11を前記パワーステアリング装置1に組み付けた後に保持部材40による保持作用が解除されてしまっても、この保持部材40は、各窓部50の周壁によって各基板側接続部46に引っ掛かった状態となり、落下してしまうおそれがない。これによって、かかる保持部材40の落下に起因する不具合を回避することができる。
また、前記各接続端子41,42を前記保持部材40によって結束保持しつつも、前記着座面53と前記各弾性変形部45の被支持面45aとは非固定としたことにより、コイルユニット14と制御基板15との相対変位発生時において、着座面53によって各弾性変形部45の変形が妨げられてしまうおそれがなく、前記変位吸収作用を確実に得ることができる。
さらに、前記着座面53を設けたことによって、前記各接続端子41,42のコイルユニット14と近接する方向への位置決めを行うと同時に、該各接続端子41,42とコイルユニット14との接触による短絡を防止することもできる。
これに加えて、前記保持部材40においては、前記各隔壁52によって各窓部50が隔成されているため、隣接する前記各接続端子41,42同士が接触してしまうこともなく、これによってもトルクセンサ11の短絡が防止される。
また、前記保持部材40を、弾性を有する樹脂材料によって形成し、該樹脂の弾性力によって前記各接続端子41,42を保持するようにしたことから、この保持部材40によって保持される各接続端子41,42の自由度を高めることができる。これによって、コイルユニット14と制御基板15との間に若干の相対変位が発生しても、保持部材40が各接続端子41,42の前記弾性変形部45による変位吸収作用を妨げてしまうおそれがなく、この結果、前記応力低減作用を確実に得ることができる。
本発明は、前記実施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば前記コイルユニット14の各端子部30a,30b及び各接続端子41,42の形状及び大きさは、前記トルクセンサ11の用途に応じて自由に変更することができる。
本発明に係るトルクセンサにおいてコイルユニットに接続端子を組み付けた状態を示す斜視図である。 図1のA方向から見た矢視図である。 本発明に係るトルクセンサにおいてコイルユニットと制御基板の接続状態を示す斜視図である。 本発明に係るトルクセンサの接続端子単体を示す斜視図である。 本発明に係るトルクセンサの保持部材単体を示し、該保持部材を出力軸側からみた斜視図である。 本発明に係るトルクセンサの保持部材単体を示し、該保持部材を入力軸側からみた斜視図である。 本発明に係るトルクセンサにおいてコイルユニットの各端子に各接続端子を半田付けする方法について説明する。 本発明に係るトルクセンサにおいてコイルユニットに取り付けられた各接続端子に制御基板を半田付けする方法について説明する。 パワーステアリング装置のハウジングが熱膨張した際の各接続端子の変位吸収作用を説明するコイルユニットと制御基板との間の要部拡大図である。 コイルユニットが熱膨張した際の各接続端子の変位吸収作用を説明するコイルユニットと制御基板との間の要部拡大図である。 本発明に係るコイルユニット単体を説明する斜視図である。 本発明に係るトルクセンサが適用されるパワーステアリング装置の縦断面図である。
符号の説明
11…トルクセンサ
14…コイルユニット
15…制御基板
21…第1ボビン(ボビン)
22…第2ボビン(ボビン)
23…第1コイル(コイル)
24…第2コイル(コイル)
33L,33R…端子
34L,34R…端子
40…保持部材
41…第1接続端子(接続端子)
42…第2接続端子(接続端子)

Claims (7)

  1. ボビンに導線を巻回してなるコイルの巻き始めと巻き終わりとが前記ボビンに突設された複数の端子にそれぞれ接続されたコイルユニットと、
    該コイルユニットに電気的に接続され、前記コイルに発生するインピーダンス変化を検出する電子部品が実装された制御基板と、
    一端側が前記コイルユニットの各端子に接続される一方、他端側が前記制御基板に接続され、前記コイルユニットと制御基板とを電気的に接続する複数の接続端子と、を備え、
    前記複数の接続端子の少なくとも一端側を弾性変形可能に形成すると共に、
    該各接続端子の所定部位を一体的に結束保持する保持部材を設けたことを特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記各接続端子は、該各接続端子の他端縁からほぼ同じ所定長さの位置にそれぞれ折曲部を有し、
    前記保持部材は、前記各折曲部を、その折り曲げ形状に沿って保持することを特徴とする請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 前記各接続端子は、ほぼL字形状に折曲形成された所定幅の板状基部と、該基部の前記折曲部より他端側に一体に形成された小幅部と、前記基部と小幅部との間に形成された段差状の肩部と、を有し、
    前記保持部材は、その中央に開口窓を有するほぼ矩形状の枠状本体によって構成され、該枠状本体の一辺部の内面に、前記各基部の少なくとも前記折曲部より一端側の外面が着座する着座面を形成する一方、前記一辺部と対向する他辺部の背面側に、前記各接続端子の他端側を前記開口窓内に正面側から挿入した際に前記各基部の前記折曲部より一端側の外面を前記着座面に着座させることに伴い前記各肩部が係止する係止部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のトルクセンサ。
  4. 前記各係止部は、前記他辺部の背面側に開口形成されて、前記各接続端子の前記折曲部より一端側の外面が前記着座面に着座した際に前記各小幅部が挿通保持される保持溝によって構成され、
    前記各保持溝の対向する内面の少なくとも一方に、該保持溝内に前記各小幅部を嵌挿した際に該各小幅部を抱持状態に支持する突起部を設けたことを特徴とする請求項3に記載に記載のトルクセンサ。
  5. 前記各接続端子は、前記保持部材の着座面に対して非固定状態に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のトルクセンサ。
  6. 前記保持部材は、樹脂材料によって形成され、該樹脂の有する弾性力によって前記各接続端子を保持することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のトルクセンサ。
  7. 前記各接続端子を横並びに並列配置し、
    前記保持部材に、隣接する前記各接続端子同士の接触を規制する隔壁を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のトルクセンサ。
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