JP2008302547A - 感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルム - Google Patents

感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】 保護フィルムとして保持性が良く、剥離の際には滑らかに剥がれ、感光性粘着樹脂表面への転移が極力少ない感光性粘着樹脂用保護フィルムであり、各種光学用途等に好適な感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】 少なくとも片面に塗布層を有するポリエステルフィルムであって、下記式(1)および(2)を同時に満足することを特徴とする感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルム。
CwC≧90 …(1)
ΔCwT≦20 …(2)
(上記式中、CwCは塗布層表面の水滴接触角(°)、ΔCwTは、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムと塗布層面とを、圧着力10kg/cmで10分間、20±2℃、65±5%RHの環境下で圧着したときの、ポリエチレンテレフタレートフィルムの圧着された面の水滴接触角の変化量(°)である)
【選択図】 なし

Description

本発明は、感光性粘着樹脂の保護フィルムに関し、特にフラットディスプレイに用いられる感光性粘着樹脂の保護フィルムに関するものであり、例えば、リアプロジェクションテレビ等のスクリーン構成部材であるブラックストライプ、ブラックマトリックス、スクリーンの映り込み防止表面形状、拡散板表面の光拡散形状等のスクリーン構成部材形成に用いられる感光性粘着樹脂の保護として好適な感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムに関するものである。ここで感光性粘着樹脂用保護フィルムとは、感光性粘着樹脂に積層された保護フィルムであり、感光性粘着樹脂はフラットディスプレイの構成体の一部となり、構成体間の密着が維持され、ディスプレイとしての視覚的な品質維持が必要とされる。また、感光性粘着樹脂を用いた製造方法には板状のスクリーン部材に直接塗設し、保護フィルムを一旦積層された後に用いられる(ウエットプロセス)ものと、感光性粘着樹脂をシート状にして、保護フィルムを積層した中間体を用いられる(ドライプロセス)ものがある。
感光性粘着樹脂用保護フィルムに関し、ドライプロセスで使用される場合を一例として従来技術を以下に説明する。
透過型(リア)プロジェクション・スクリーンに代表されるレンズシートへの遮光パターンにおいてウエットプロセスを必要とせず容易かつ安価に感光性粘着樹脂を用いたドライプロセスで形成する方法として、特許文献1、特許文献2などが知られている。
上記公報においては感光性粘着樹脂組成物を塗布するのではなく、支持フィルム/感光性粘着樹脂組成物/保護フィルムの3層構成からなる中間体を用い、保護フィルムを剥がした後レンズシートに感光性粘着樹脂組成物を貼り付けることを特徴とした方法である。
保護フィルムを剥がした感光性粘着樹脂表面は、フラットディスプレイの構成体であるレンズシートとの接合面となり、紫外線などの照射により遮光パターンを形成した後もフラットディスプレイの構成体であるレンズシートとの接合維持が必要となる。その為、保護フィルムは感光性粘着樹脂の接着力を極力落とさないものであり、さらにはフラットディスプレイとしての視覚的品質を極力落とさないものであることが必要とされ重要なものである。
従来用いられていた感光性粘着樹脂用保護フィルムには、ポリプロピレンフィルムを用いたもの(例えば特許文献1および2参照)。また、ポリエチレンフィルムを用いたものがある(特許文献3参照)。
近年、フラットディスプレイの高解像度化の傾向にあり、スクリーンに形成される遮光パターンなどのパターンも高精細な傾向にある。その為、感光性粘着樹脂組成物への酸素阻害防止能を持ち、保護フィルムを剥離する際の感光性粘着樹脂組成物へのダメージ、および剥離斑が無い剥離性の優れた保護フィルムが要望される状況にある。
一方、剥離性を上げることを目的にフィルム表面を離型処理する場合があるが剥離性が軽いと感光性粘着樹脂上で保護フィルムが保持できなくなり、剥離が滑らかでかつ適度に保持性をもった保護フィルムが要望される状況にある。
さらにはフラットディスプレイの画面サイズも大型化の傾向にあり、感光性粘着樹脂は接合されるフラットディスプレイの構成体と強固に密着するものとなる傾向にある。その為、密着性を高めた感光性粘着樹脂に対し転移物を極力抑え、かつ上述の剥離性、保持性を兼ね備えた保護フィルムが要望される状況にある。
例えば、透過型スクリーン用レンチキュラーシートの製造工程を一例に挙げると、感光性粘着樹脂組成物を支持フィルムと保護フィルムで被覆してなる3層構成の遮光パターン形成シートがロール状に巻き取られたものを透明基材の片面に凸型レンズが並設されたレンズシートが連続して走行しているのに対し、遮光パターン形成シートの保護フィルムを剥がし露出した感光性粘着樹脂表面をレンズシートの平坦面にレンズシートの走行速度に合わせて貼り合わせる工程からなり、以下の問題が顕在化して来た。
(1)被覆に用いられた保護フィルムの酸素透過の防止能が低いと感光性樹脂組成物とレンズシートとの界面で剥離を引き起こし、剥離した部分が表示光の散乱をとなりスクリーンとして重大な欠陥となる場合がある。
(2)被覆に用いられた保護フィルムが中間体としてロール状に巻き上げられた際、感光性粘着樹脂と保護フィルム間の一部で剥離が発生し、感光性粘着樹脂組成に酸素障害を引き起こす場合がある。
(3)遮光パターン形成シートの保護フィルムを剥がす際、剥離の安定性が悪いと感光性樹脂組成物表面の毛羽立ち、感光性粘着樹脂層の厚さ斑、支持フィルムからの感光性樹脂組成物の浮き上がりや脱落などが起こり、レンズシートに均一に貼り付けられなくなり、緻密で高精細な遮光パターンを高精度に配置できなくなる場合がある。
(4)走行速度は製造コストの低減を図るため高速化傾向にあるが、高速に伴い保護フィルムの剥離安定性が悪くなり、上述2)と同様の問題が発生する場合がある。さらには高精細なパターンを従来の走行速度で製造できなくなる場合がある。
(5)離型処理をほどこした2軸延伸ポリエステルフィルムを保護フィルムとして使用した際、離型成分がごく微量に感光性粘着樹脂表面に転移し、レンズシートに貼り付けられた後にレンズシートと感光性粘着樹脂との間で密着不良が発生する場合がある。
特開昭59−121033号公報 特開2004−10813号公報 特開2000−66009号公報
本発明は上述のような従来技術の問題を鑑みて、感光性粘着樹脂組成物の酸素阻害を低減し、感光性粘着樹脂からの剥離性に優れ、緻密で高精細なフラットディスプレイのパターンおよび光拡散形状を高速で形成するのに好適な感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを提供することを目的とするものである。
本発明者は、上記実状に鑑み、鋭意検討した結果、特定の構成からなる感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを用いれば、上述の課題を容易に解決できることを知見し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の要旨は、少なくとも片面に塗布層を有するポリエステルフィルムであって、下記式(1)および(2)を同時に満足することを特徴とする感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムに存する。
CwC≧90 …(1)
ΔCwT≦20 …(2)
(上記式中、CwCは塗布層表面の水滴接触角(°)、ΔCwTは、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムと塗布層面とを、圧着力10kg/cmで10分間、20±2℃、65±5%RHの環境下で圧着したときの、ポリエチレンテレフタレートフィルムの圧着された面の水滴接触角の変化量(°)である)
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明における感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成するポリエステルフィルムは単層構成であっても積層構成であってもよく、例えば、2層、3層構成以外にも本発明の要旨を超えない限り、4層またはそれ以上の多層であってもよく、特に限定される訳ではない。
本発明においてポリエステルフィルムに使用するポリエステルは、ホモポリエステルであっても共重合ポリエステルであってもよい。ホモポリエステルからなる場合、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グリコールとを重縮合させて得られるものが好ましい。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)等が例示される。
一方、共重合ポリエステルのジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、フタル酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、オキシカルボン酸(例えば、P−オキシ安息香酸など)等の一種または二種以上が挙げられ、グリコール成分として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール等の一種または二種以上が挙げられる。
何れにしても本発明でいうポリエステルとは、通常60モル%以上、好ましくは80モル%以上がエチレンテレフタレート単位であるポリエチレンテレフタレート等であるポリエステルを指す。
本発明におけるポリエステル層中には、易滑性付与を主たる目的として粒子を配合することが好ましい。配合する粒子の種類は、易滑性付与可能な粒子であれば特に限定されるものではなく、具体例としては、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、カオリン、酸化アルミニウム、酸化チタン等の粒子が挙げられる。また、特公昭59−5216号公報、特開昭59−217755号公報等に記載されている耐熱性有機粒子を用いてもよい。この他の耐熱性有機粒子の例として、熱硬化性尿素樹脂、熱硬化性フェノール樹脂、熱硬化性エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等が挙げられる。さらに、ポリエステル製造工程中、触媒等の金属化合物の一部を沈殿、微分散させた析出粒子を用いることもできる。
一方、使用する粒子の形状に関しても特に限定されるわけではなく、球状、塊状、棒状、扁平状等のいずれを用いてもよい。また、その硬度、比重、色等についても特に制限はない。これら一連の粒子は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
また、用いる粒子の平均粒径は、通常0.01〜3μm、好ましくは0.1〜2.0μmの範囲である。平均粒径が0.01μm未満の場合には、粒子が凝集しやすく、分散性が不十分な場合があり、一方、3μmを超える場合には、フィルムの表面粗度が粗くなりすぎて、後工程においてポリエステルフィルムに塗設させる場合等に不具合が生じる場合がある。
ポリエステル中に粒子を添加する方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の方法を採用しうる。例えば、ポリエステルを製造する任意の段階において添加することができるが、好ましくはエステル化の段階、もしくはエステル交換反応終了後、重縮合反応を進めてもよい。また、ベント付き混練押出機を用い、エチレングリコールまたは水などに分散させた粒子のスラリーとポリエステル原料とをブレンドする方法、または、混練押出機を用い、乾燥させた粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法などによって行われる。
なお、本発明におけるポリエステルフィルム中には上述の粒子以外に必要に応じて従来公知の酸化防止剤、帯電防止剤、熱安定剤、潤滑剤、染料、顔料等を添加することができる。
本発明の感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成するポリエステルフィルムの厚みは、フィルムとして製膜可能な範囲であれば特に限定されるものではないが、通常5〜250μm、好ましくは5〜75μm、さらに好ましくは9〜38μmの範囲である。
次に本発明におけるポリエステルフィルムの製造例について具体的に説明するが、以下の製造例に何ら限定されるものではない。
すなわち、先に述べたポリエステル原料を使用し、押出し機を用いて、ダイより押し出された溶融シートを用いて冷却ロールで冷却固化して未延伸シートを得る方法がよい。
この場合、シートの平面性を向上させるためシートと回転冷却ドラムとの密着性を高める必要があり、静電印加密着法および/または液体塗布密着法が好ましく採用される。次に得られた未延伸シートは二軸方向に延伸される。
その場合、まず、前記の未延伸シートを一方向にロールまたはテンター方式の延伸機により延伸する。延伸温度は、通常70〜120℃、好ましくは80〜110℃であり、延伸倍率は通常2.5〜7倍、好ましくは3.0〜6倍である。次いで、一段目の延伸方向と直交する延伸温度は通常110〜170℃であり、延伸倍率は通常3.0〜7倍、好ましくは3.5〜6倍である。そして、引き続き180〜270℃の温度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸配向フィルムを得る。
上記の延伸においては、一方向の延伸を2段階以上で行う方法を採用することもできる。その場合、最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるように行うのが好ましい。また、同時二軸延伸を行うことも可能である。同時二軸延伸法としては前記の未延伸シートを通常70〜120℃、好ましくは80〜110℃で温度コントロールされた状態で縦方向(あるいは機械方向)および横方向(あるいは幅方向)に同時に延伸し配向させる方法で、延伸倍率としては、面積倍率で4〜50倍、好ましくは7〜35倍、さらに好ましくは10〜25倍である。そして、引き続き、170〜250℃の温度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処理を行い、延伸配向フィルムを得る。
上述の延伸方式を使用する同時二軸延伸装置に関しては、スクリュー方式、パンタグラフ方式、リニアー駆動式等、従来から公知の延伸方式を採用することができる。「スクリュー方式」はスクリューの溝にクリップを乗せてクリップ間隔を広げていく方式である。「パンタグラフ方式」はパンタグラフを用いてクリップ間隔を広げていく方式である。「リニアモーター方式」はリニアモーター原理を応用し、クリップを個々に制御可能な方式でクリップ間隔を任意に調整することができる利点を有する。
さらに同時二軸延伸に関しては二段階以上に分割して行ってもよく、その場合、延伸場所は一つのテンター内で行ってもよいし、複数のテンターを併用してもよい。
また、上述のポリエステルフィルムの延伸工程中にフィルム表面を処理する、いわゆるインラインコーティングを施すことができる。インラインコーティングによりポリエステルフィルム上に離型層が設けられる場合には、延伸と同時に塗布が可能になると共に、離型層の厚みを延伸倍率により変化させることができるため、ポリエステルフィルムとして好適なフィルムを製造できる。
次に本発明における感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成する塗布層の形成について説明する。塗布層に関しては、上述のインラインコーティングによりポリエステルフィルム上に設けられてもよく、一旦製造したフィルム上に系外で塗布する、いわゆるオフラインコーティングを採用してもよく、両者を併用してもよい。
本発明の感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成する塗布層に使用する塗布剤としては下記に限定されるものではないが、例えば、フッ素系アクリル樹脂、長鎖アルキル化合物、シリコーン、ワックス等が挙げられる。またこれらの化合物を併用することも可能である。
さらにポリエステルフィルム上の塗布層中にはポリエステルフィルムと塗布層との密着性を向上させるためにバインダーポリマーを併用することも可能である。ここでいう「バインダーポリマー」とは、高分子化合物安全性評価フロースキーム(昭和60年11月 化学物質審議会主催)に準じて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による数平均分子量(Mn)が1000以上の高分子化合物で、かつ造膜性を有するものと定義する。
バインダーポリマーの具体例としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニル(ポリ塩化ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体等)、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンイミン、メチルセルロース、でんぷん類等が挙げられる。
さらに塗布剤に、本発明の主旨を損なわない範囲において、架橋剤を併用することが好ましく、具体例としてはメチロール化またはアルキロール化した尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリルアミド系、ポリアミド系化合物、オキサゾリン化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、ブロックポリイソシアネート、シランカップリング剤等が挙げられる。これらの架橋成分はバインダーポリマーとあらかじめ結合していてもよい。
また、塗布層のブロッキング防止、滑り性改良を目的として、不活性粒子を含有してもよく、具体例としてはシリカ、アルミナ、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、有機粒子等が挙げられる。
さらに本発明の主旨を損なわない範囲において、必要に応じて消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、有機系潤滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料等が含有されてもよい。
本発明の感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成する塗布層に使用する塗布方式としては下記に限定されるものではないが、例えば、ポリエステルフィルムの延伸工程中にフィルム表面を処理する、いわゆる塗布延伸法(インラインコーティング)を施すことができる。
ここで塗布延伸法とは、以下に限定するものではないが、例えば、逐次二軸延伸においては特に1段目の延伸が終了して、2段目の延伸前にコーティング処理を施すことができる。上述の塗布延伸法にてポリエステルフィルム上に塗布層が設けられる場合には、延伸と同時に塗布が可能になると共に塗布層の厚みを延伸倍率に応じて薄くすることができ、ポリエステルフィルムとして好適なフィルムを製造できる。
本発明の感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成する塗布層は180℃以上の温度で熱処理されたものであることが好ましい。熱処理の温度に関しては、好ましくは200℃以上250℃以下の温度である。熱処理の温度が180℃未満の温度ではポリエステルフィルムと塗布層の固着が弱く、ポリエステルフィルムと塗布層との間で剥離しやすく、塗布層が感光性粘着樹脂表面への転移を発生し、感光性粘着樹脂とスクリーン部材の密着不良につながることがある。250℃を超える温度での熱処理は感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムの平面性が悪化する傾向がある。
さらに熱処理に関し、感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成するポリエステルフィルムの製膜工程中に熱処理されたものであることが好ましい。ポリエステルフィルムの製膜工程中の熱処理は横方向(あるいは幅方向)に保持されフィルムが緊張下で行われることから平面性が良い。
本発明の感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムにおける塗布層の乾燥後の塗布量が5〜500mg/m以下、さらには10〜150mg/mの範囲が好ましい。塗布層の乾燥後の塗布量が5mg/m未満の場合、塗工性の面より安定性に欠け、均一な塗膜を得るのが困難な場合がある。一方、塗布層の乾燥後の塗布量が500mg/mを超える場合、感光性粘着樹脂から保護ポリエステルフィルムを剥がす際、塗布層内で破壊が起こりやすい傾向にあり、感光性粘着樹脂とスクリーン部材との密着不良につながることがある。ここでいう塗布層の乾燥後の塗布量Qとは、下記(3)式から求められる。
Q=Wc/(Wi×Sc×Cc)・・・・(3)
(上記式中、Wcはフィルムの表面に塗布液を塗布する際、単位時間当たりの塗布により消費される塗布液の量、Wiは乾燥後の塗布幅、Scは単位時間当たりの塗布乾燥されたフィルムの速度、Ccは塗布液中の固形分濃度である)
この乾燥後の塗布量は、乾燥後の塗布面積1mあたりに何mgの乾燥した塗布成分が塗られているかを示す値である。
本発明において、ポリエステルフィルムに塗布層を設ける方法として、リバースグラビアコート、バーコート、ダイコート等、従来公知の塗工方式を用いることができる。
塗工方式に関しては「コーティング方式」槇書店 原崎勇次著 1979年発行に記載例がある。
また、本発明における感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成するポリエステルフィルムにはあらかじめコロナ処理、プラズマ処理等の表面処理を施してもよい。
さらに本発明における感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成するポリエステルフィルムにはあらかじめ接着層、帯電防止層等の塗布層が設けられていてもよい。
本発明における感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを構成する塗布層は上述の塗布延伸法(インラインコーティング法)によりポリエステルフィルム上に設けられてもよい。
本発明のポリエステルフィルムは下記(1)式を満足する必要がある。
CwC≧90 …(1)
(上記式中、CwCは塗布層表面の水滴接触角(°)を表す)
CwCに関して、好ましくは100°以上である。CwCが90°未満であると、感光性粘着樹脂から保護ポリエステルフィルムを剥がす際、滑らかに剥がれず感光性粘着樹脂表面に剥がし斑が発生し、スクリーン画面の輝度斑につながり好ましくないものとなる。
上記(1)式に関して、感光性粘着樹脂と感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムの保存に配慮して、125°を上限とするのが好ましい。
本発明における感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムに関して、上記(1)式に加えて、下記(2)式を同時に満足する必要がある。
ΔCwT≦20 …(2)
(上記式中、ΔCwTは塗布層面と圧着したポリエステルフィルムの圧着された面の水滴接触角の変化量である)
ここでいう塗布層面と圧着したポリエステルフィルムの圧着された面の水滴接触角の変化量とは、下記(4)式に基づいて水滴接触角の変化量を求める。
ΔCwT=CwTb−CwTa …(4)
(上記式中、CwTbは塗布層面と圧着前のポリエステルフィルム表面の水滴接触角、CwTaは塗布層面と圧着後のポリエステルフィルム表面の水滴接触角である。)
圧着条件は以下のとおりである。
ホリエステルフィルム:厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
圧着力:10kg/cm
圧着時間:10分
測定温湿度:20±2℃、65±5%RH
ΔCwTに関して、好ましくは10°以下、さらに好ましくは5°以下である。ΔCwTが20°を超えると、感光性粘着樹脂とスクリーン部材との密着不良が発生し、さらには感光性粘着樹脂とスクリーン部材間で剥離が発生し、スクリーンの映像欠陥につながり好ましくないものとなる。
塗布延伸法(インラインコーティング)の場合、上述の一連の化合物を水溶液または水分散体として、固形分濃度を0.1重量%〜50重量%程度を目安に調整した塗布液をポリエステルフィルム上に塗布する要領にてポリエステルフィルムを製造するのが好ましい。
本発明における離型フィルムを構成するポリエステルフィルム上に設けられる塗布層の塗布量(乾燥後)は通常0.005〜1g/m、好ましくは0.005〜0.5g/mの範囲である。塗布量が0.005g/m未満の場合には、塗布厚みの均一性が不十分な場合があり、熱処理後、塗布層表面から析出するオリゴマー量が多くなる場合がある。一方、1g/mを超えて塗布する場合には、滑り性低下等の不具合を生じる場合がある。
本発明における塗布層表面の最大突起高さ(Rt)は、通常0.05〜2.00μm、好ましくは0.2〜1.0μmの範囲である。最大突起高さ(Rt)が0.05μm未満であると、ポリエステルフィルムをロール状に巻き取る際や保護フィルムを感光性粘着樹脂とラミネートした状態でロール状に巻き取る際にシワが発生したり、同時に高速で巻かれる際のフィルム随伴空気が抜け難くなったりすることがあり、ロールの端面ズレを生じさせるおそれがある。逆に最大突起高さ(Rt)が2.0μmを超えると、保護フィルムの突起が感光性粘着樹脂表面の凹みにつながり、感光性粘着樹脂とスクリーン部材との間にエア溜まりが発生し、感光性粘着樹脂とスクリーン部材との密着不良を引き起こす傾向にある。またエア溜まりで映像光の散乱不良につながる場合がある。
本発明の感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムによれば、保存性、保持性、剥離性、密着性、パターン形成に優れた感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムを提供することができ、その工業的価値は高い。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。本発明で用いた測定法は次のとおりである。また、本発明における感光性粘着樹脂用保護フィルムの評価方法は、まず、2軸延伸ポリエステルフィルムを支持フィルムとして、感光性粘着樹脂層を塗布して乾燥し、本発明の感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムの塗布面を感光性粘着樹脂側となるようにロールで圧着させて支持フィルム/感光性粘着樹脂/保護フィルムの3層からなる積層体Aを得、下記の評価を行った。
(1)ポリエステルの固有粘度の測定
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル
1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合
溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
(2)平均粒径(d50:μm)の測定
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使
用して測定した等価球形分布における積算(重量基準)50%の値を平均粒径と
した。
(3)水滴接触角(deg)の測定
イオン交換水を2μL滴下し、1分後のフィルム表面における水滴接触角をθ/2法により、接触角測定器(協和界面科学株式会社製CA−A型)を使用して測定した。
(4)最大突起高さ(Rt)の測定
(株)小坂研究所社製表面粗さ測定器(SE−3F)を用いて次のようにして求めた。すなわち、フィルム断面曲線からその中心線の方向に基準長さ2.5mmの部分を抜き取り、その平均線に平行最大値と最小値の2直線で抜き取り部分を挟んだとき、この2直線の間隔を断面曲線の縦倍率の方向に測定して、その値をマイクロメートル(μm)単位で表したものを抜き取り部分の最大突起高さ(Rt)とした。最大突起高さは、試料フィルム表面から10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から求めた抜き取り部分の最大高さの平均値で表した。
(5)保持性の評価
積層体Aを外径89.0±0.5mmの塩ビ芯に一旦巻き付けた後、巻き戻した
◎:感光性粘着樹脂と保護フィルムとの密着性が非常に優れていて、巻き戻した際にも剥離しないもの
○:感光性粘着樹脂と保護フィルムとの密着性が優れていて、巻き戻した際にも剥離しないもの
△:巻き戻した際、感光性粘着樹脂と保護フィルムとの間で、ごく一部剥離する箇所がある
×:巻き付け時に、感光性粘着樹脂と保護フィルムとの間で剥離するもの
(6)剥離性の評価
◎:積層体Aから保護フィルムが非常に滑らかに剥がれるもの
○:積層体Aから保護フィルムが滑らかに剥がれるもの
△:積層体Aから保護フィルムが剥がれる際、引き剥がし張力変動が見られ感光性粘着樹脂表面に若干剥がし斑が見られるもの
×:積層体Aから保護フィルムが滑らかに剥がれず、感光性粘着樹脂表面に傷を与えるもの
(7)密着性の評価
積層体Aから保護フィルムを剥がした面をレンズアレイに貼り付けたもので評価した。
◎:感光性粘着樹脂面とレンズアレイが強固に密着し、剥がすことができないもの
○:感光性粘着樹脂面とレンズアレイが密着し、容易に剥がすことができないもの
△:感光性粘着樹脂面とレンズアレイを貼り合わせたものをたわませた際、ごく一部で密着不良があるもの
×:感光性粘着樹脂面とレンズアレイとの間で密着不良があるもの
(8)総合評価
以上の評価項目から、感光性粘着樹脂用保護フィルムとしての性能を5段階で評価した。感光性粘着樹脂用保護フィルムとしては、総合評価「5」のものが最も優れており、総合評価「1」ものが最も劣っている。総合評価「4」以上のものが感光性粘着樹脂用保護フィルムとして使用し得るものである。
実施例および比較例において使用したポリエステルは、以下のようにして準備したものである。
〈ポリエステルの製造〉
製造例1(ポリエチレンテレフタレートA1)
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノールを留去し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次いで、エチレングリコールスラリーエチルアシッドフォスフェート0.04部、三酸化アンチモン0.03部、平均粒径1.5μmのシリカ粒子を0.01部添加した後、100分で温度を280℃、圧力を15mmHgに達せしめ、以後も徐々に圧力を減じ、最終的に0.3mmHgとした。4時間後、系内を常圧に戻し、固有粘度0.61のポリエチレンテレフタレートA1を得た。
製造例2(ポリエチレンテレフタレートA2)
製造例1において平均粒径1.5μmのシリカ粒子を0.01部添加する代わりに平均粒径1.5μmのシリカ粒子を0.1部添加する以外は製造例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートA2を得た。
塗布層を構成する化合物例は以下のとおりである。
(化合物例)
・塗布成分R1の合成例
ガラス製反応容器中にパーフルオロアルキル基含有アクリレート(CF(CFCHCHOCOCH=CH n=5〜11,nの平均=9)80重量部、アセトアセトキシエチルメタクリレート20重量部、ドデシルメルカプタン0.8重量部、脱酸素した純水354.7重量部、アセトン40.0重量部、C1633N(CHCl 1.0重量部、およびC17O(CHCHO)H(n=8)3.0重量部を入れ、アゾビスイソブチルアミジン二塩酸塩0.5重量部を加え、窒素雰囲気下で攪拌しつつ60℃で10時間共重合反応せしめた。得られた共重合体エマルジョンは固形分濃度 20.6重量部であった。以下、この共重合体エマルジョンを塗布成分R1という。
・塗布成分R2の合成例
攪拌機、冷却器、滴下ロートをもつ反応容器中に、ポリビニルアルコール(重合度1100、鹸化度98モル%)10重量部を脱水したキシレン50重量部中に分散させる。還流温度でオクタデシルイソシアネート67重量部と触媒(ジラウリン酸ジブチル錫)0.01重量部を加え、ポリビニルアルコールと反応させる。反応の進行に伴い、ポリビニルアルコールの粉末が減少していくが、該粉末が消失してからさらに2時間反応させる。その後、40℃まで冷却し、得られた反応溶液を1000重量部のメタノール中に注いで白色沈殿物を得る。これをメタノール、次いでヘキサンで洗浄し、乾燥して塗布成分R2を調製した。
・酸変成ポリオレフィン樹脂(B1)
重合度250、アクリル酸共重合比4モル%からなるエチレン/アクリル酸共重合体
・界面活性剤
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩(花王社製、商品名:ペレックスSS−L)50重量%、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王社製、商品名:エマルゲン910)50重量%混合物
・脂肪酸塩
ソルビタンモノステアレート
・メラミン系架橋剤
メトキシメチロールメラミン(メチロール化度:5〜6)
・塗布成分R2の水分散体の調整
塗布成分(R2)145重量部、酸変成ポリオレフィン樹脂30重量部、界面活性剤10重量部、脂肪酸塩1重量部、オクタデシルビニルエーテル15重量部、および水800重量部を混合し、3Lの高圧式乳化機に入れ、120℃で500rpmの低速回転で10分間攪拌し、塗布成分(R2)および酸変成ポリオレフィン樹脂を溶融状態にする。次いで、135℃に昇温し、5000rpmの高速回転で1時間攪拌した後、冷却し塗布成分(R2)の水分散体(WR2)を得た。
実施例1:
製造例1で製造したポリエチレンテレフタレートA1を180℃で4時間、不活性ガス雰囲気中で乾燥し、溶融押出機により290℃で溶融し、口金から押出し静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られた未延伸シートにまず、95℃で延伸倍率をMD方向に3.6倍延伸し、下記塗布液をバーコート方式により塗布した後、テンターに導き、TD方向に4.3倍の逐次二軸延伸を行った。その後、230℃にて3秒間熱固定し、塗工量(乾燥後)が84(mg/m2)の塗布層が設けられた、厚さ25μmのPETフィルムを得た。
《塗布剤組成》
塗布成分(R1)の乾燥固形分割合:60重量%
ヘキサメトキシメチルメラミン(大日本インキ化学工業製ベッカミン):40重量%
上記塗布成分を水で希釈し、濃度8重量%に塗布液を作成した。
実施例2:
実施例1において、塗布液濃度を5重量%とする以外は実施例1と同様にして、塗工量(乾燥後)が52(mg/m2)のポリエステルフィルムを得た。
実施例3:
実施例1において、塗布剤組成、および塗布液濃度を下記とする以外は実施例1と同様にして、塗工量(乾燥後)が42(mg/m2)のポリエステルフィルムを得た。
《塗布剤組成》
塗布成分(R2)の乾燥固形分割合:75重量%
メトキシメチロールメラミン(メチロール化度:5〜6):25重量%
上記塗布成分を水で希釈し、濃度4重量%に塗布液を作成した。
実施例4:
実施例1において、塗布剤組成、および塗布液濃度を下記とし、TD方向の延伸倍率を3.8倍とする以外は実施例1と同様にして、塗工量(乾燥後)が118(mg/m2)のポリエステルフィルムを得た。
《塗布剤組成》
塗布成分(R2)の乾燥固形分割合:50重量%
メトキシメチロールメラミン(メチロール化度:5〜6):25重量%
酸変成ポリオレフィン樹脂(B1):25重量%
上記塗布成分を水で希釈し、濃度10重量%に塗布液を作成した。
実施例5:
製造例1で製造したポリエチレンテレフタレートA1を180℃で4時間、不活性ガス雰囲気中で乾燥し、溶融押出機により290℃で溶融し、口金から押出し静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られた未延伸シートにまず、95℃で延伸倍率をMD方向に3.6倍延伸し、テンターでTD方向に4.3倍の逐次二軸延伸を行った。その後、230℃にて3秒間熱固定して厚さ25μmのポリエステルフィルムを得た。これを比較例1のフィルムとした。次にポリエステルフィルムに下記塗布剤組成からなる塗布液を塗工量(乾燥後)が54(mg/m2)となるようにリバースグラビアコート方式により塗設し、180℃、5秒間熱処理したポリエステルフィルムを得た。
《離型剤組成》
硬化型シリコーン樹脂(信越化学製:X−62−1387) 10部
ジェリマーAT−M−918(日本純薬製) 10部
トルエン/MEK混合溶媒(混合比率は1:1) 2000部
実施例6:
実施例3において、塗布液濃度を2.5重量%とする以外は実施例3と同様にして、塗工量(乾燥後)が26(mg/m2)のポリエステルフィルムを得た。
比較例1〜3:
実施例1において、塗布剤組成を下記表1に示す塗布剤組成に変更する以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
上記実施例および比較例で得られた各離型フィルムの特性をまとめて下記表1および2に示す。
Figure 2008302547
Figure 2008302547
本発明の感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルムは、例えば、リアプロジェクションテレビ、LCD、PDP、有機EL等、表示部材製造用等の光学用途のほか、粘着剤表面に塗布剤の転移を極端に嫌う用途に好適に利用することができる。

Claims (1)

  1. 少なくとも片面に塗布層を有するポリエステルフィルムであって、下記式(1)および(2)を同時に満足することを特徴とする感光性粘着樹脂用保護ポリエステルフィルム。
    CwC≧90 …(1)
    ΔCwT≦20 …(2)
    (上記式中、CwCは塗布層表面の水滴接触角(°)、ΔCwTは、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムと塗布層面とを、圧着力10kg/cmで10分間、20±2℃、65±5%RHの環境下で圧着したときの、ポリエチレンテレフタレートフィルムの圧着された面の水滴接触角の変化量(°)である)
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