JP2008302432A - 熱交換器の拡管方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各々先端にビレット5を有するマンドレル8と、マンドレル8の後端を支持するとともに、ヘアピン管直線部7aの軸方向に往復動自在に支持された往復作動体9と、往復作動体9を昇降させ、ビレット5をヘアピン管直線部7aに圧入することにより直線部7aを拡管する加圧駆動源としての加圧シリンダー10と、ヘアピン管7の湾曲部7bを支持するヘアピンレシーバー2と、複数枚重ねられた放熱フィン6aの下端部を支持するフィンレシーバー1と、フィンレシーバー1を昇降させる昇降手段としての油圧シリンダー3とを有し、油圧シリンダー3は、マンドレル8が下降し、ビレット5がヘアピン管7に挿入し始めるとフィンレシーバー1を所定の位置まで下降させる。
【選択図】図1
Description
図1はこの発明の実施の形態1の拡管装置の全体構成を示す正面図である。図1において、拡管装置100内に、熱交換器6が載置されている。熱交換器6は、例えば、空気調和器などに放熱フィンチューブ熱交換器として用いられるものである。熱交換器6は、図1の上下方向に多数枚積層された放熱フィン6aと、この放熱フィン6aに積層方向に挿通する複数のヘアピン管7とから構成されている。ヘアピン管7は略U字状に曲げて作製され、平行に延びる2本の直線部7aとその端部間を連結する湾曲部7bとからなる。複数のヘアピン管7は、積層された放熱フィン6aに一側から挿通され、直線部7aが放熱フィン6aを貫通し、湾曲部7bは側端から突出している。放熱フィン6aの主面には、ヘアピン管7を貫通させる穴が形成され、穴の周縁部にはバーリングなどの方法により、断面略J字状のフィンカラーが立設されている。フィンカラーは、放熱フィン6aを積層した際に放熱フィン6aの間隔を一定に保つ働きをしている。
まず、多数枚積層された放熱フィン6aをフィンレシーバー1上に載置し、湾曲部7bをヘアピンレシーバー1に嵌合させて、熱交換器6が拡管装置100にセットされる。
ついで、加圧シリンダー10が駆動し、往復プレート9が下降すると、ヘアピン管7の上方端部にビレット5が挿入されて拡管が開始される。ビレット5がさらに下降して放熱フィン6a群に到達すると、油圧駆動源13は、油圧シリンダー3内の圧力を下げフィンレシーバー1を下降させる。ビレット5は、ヘアピン管7の上端部から挿入され直線部7aの内径を押し広げながら下降し、積層されたフィンカラー6bとヘアピン管7とが密着する。ヘアピン管7の湾曲部7b近傍の拡管終了点にビレット5が下降するまでに、フィンレシーバー1は下降が完了している。ビレット5は、ヘアピン管7の湾曲部7bに差し掛かる直前の拡管終了点で停止した後、上昇し拡管作業が終了する。拡管終了後、往復プレート9が上昇し、マンドレル8およびビレット5がヘアピン管7から抜け、それに連動してフィンレシーバー1が初期位置に復帰する。
図3に示した放熱フィン6aの拡管枚数とフィンカラー6bの縮み率の関係から、フィンカラーの縮み率がA%となる拡管枚数n枚でフィンカラー6bの座屈が生じる。
このように、フィンカラー6bの縮み量が所定の縮み量を越えると(もしくはフィンカラーの座屈荷重を超えると)、フィンカラー6bが大変形する。その結果、フィンカラー6bが座屈して、風路を遮断してしまう不良となる。この時、フィンカラー6bの縮み量が大きくなるとフィンカラー6bの変形が放熱フィン6a側へ移行し、隣接する放熱フィン6a同士が密着する。このため、実際には、n枚より少ない枚数で熱交換器の6の不良が発生する。
このように、フィンレシーバー1の下降量zをフィンカラーの累積縮み量aより大きく設定することで、フィンカラー6bに加わる圧縮荷重が開放され、拡管の進行方向へ蓄積され増加するフィンカラー6bへの圧縮荷重を軽減することができる。このように設定することで、拡管開始から終了までフィンカラー6bが過大に縮むことがなく、即ちフィンカラー6bの縮み率がA%(10〜30%)を超えることがなく、フィンカラー6bの破壊や放熱フィン6aの倒れなどの不良を軽減することができる。
図8はこの発明の実施の形態2のフィンレシーバー1の下降のさせ方を示す関係図である。縦軸はフィンレシーバー1の下降量を示し、横軸は拡管した放熱フィン6aの枚数を示す。図中実線は拡管の進行過程でのフィンレシーバー1の下降量を示している。
本願の実施例では、比較例に対して、拡管枚数が約250枚以上の領域でフィンレシーバー1にかかる荷重が約50Kgfで安定している結果が得られた。この実施例では、図8に示されるフィンレシーバー1の下降モードの点Xおよび点Yを図9における点X’および点Y’に一致させるようにしている。
このように、この実施の形態2によれば、拡管枚数が増えても、フィンカラーの大変形や放熱フィンの倒れが発生せず、均一な距離に保たれた放熱フィンで構成された熱交換器を高歩留まりで安価に製造できるという効果が得られる。特に、この実施の形態2は、拡管枚数が200枚を超える熱交換器の拡管に適用すれば、著しい効果が得られる。
また、このフィンレシーバー1の下降モードによりフィンレシーバー1を下降させても、フィンカラー6bの縮み率はA%(10〜30%)を超えることがなく、フィンカラー6bの座屈の発生を防止することができる。
図11はこの発明の実施の形態3の拡管装置の要部の構成を示す正面図である。本実施の形態においては、フィンレシーバー1の両端部は、ガイドポスト17を貫通させた弾性体によって支持されている。弾性体は、例えば縮設されたコイルバネ18を使用する。マンドレル8を下降させると、ヘアピン管7の上方端部にビレット5が挿入されて拡管が開始される。ビレット5がさらに下降して放熱フィン6a群に到達すると、拡管前のフィンカラー6bに圧縮荷重が蓄積され始める。圧縮荷重はフィンレシーバー1からコイルバネ18に伝わりガイドポスト17に沿ってコイルバネ18を縮める力に使われるので、拡管前のフィンカラー6bに蓄積される圧縮荷重が軽減される。拡管終了後、マンドレル8を上昇させ、ビレット5がヘアピン管7から抜けると、弾性体18の圧縮荷重が開放されフィンレシーバー1は上昇して初期の位置に復帰する。
図12はこの発明の実施の形態4の拡管装置の要部の構成を示す正面図である。本実施の形態においては、実施の形態3のコイルバネ18に代わって、弾性体として、樹脂筒状部材20が配設されている。樹脂筒状部材20は、例えばゴムやウレタンなどを発泡させて筒状に成型して作製され、圧縮荷重が加わった際に気泡が潰れて変形量が大きくなるようにされている。
図13はこの発明の実施の形態5の拡管装置の要部の構成を示す正面図である。本実施の形態においては、ヘアピンレシーバー2とレシーバー台4との間に2枚の絶縁板22に上下方向に挟まれた振動手段としての振動子23が配設されている。振動子23には、図示しない電圧印加手段が電気的に接続されている。
図14はこの発明の実施の形態6の拡管装置の要部の構成を示す正面図である。本実施の形態においては、実施の形態5の振動子23に代わって、振動手段としての超音波振動子25が配設されている。
拡管開始から拡管終了までの間、超音波振動子25は上下方向から電圧を連続または間欠的に印加されて、ヘアピンレシーバー2を上下方向に微小振動させる。具体的には、例えば60Hzの周波数の振動を超音波振動子25で発生させてヘアピン管7に伝えることで、ヘアピン管7とフィンカラー6bの見かけの摩擦係数は約1/10に減少する。
Claims (4)
- 各々先端にビレットを有するマンドレルと、
前記マンドレルの後端を支持するとともに、略U字状のヘアピン管の直線部の軸方向に往復動自在に支持された往復作動体と、
前記往復作動体を昇降させ、前記ビレットを前記ヘアピン管の直線部に圧入することにより該直線部を拡管する加圧駆動源と、
前記ヘアピン管の湾曲部を支持するヘアピンレシーバーと、
前記ヘアピン管の前記湾曲部側に配設され複数枚重ねられた前記放熱フィンの端部を支持するフィンレシーバーと、
前記フィンレシーバーを前記ヘアピン管直線部の軸方向に昇降させる昇降手段と、
を有する拡管装置を用い、周縁部にフィンカラーが立設されてなる貫通穴を有し複数枚積層された放熱フィンと該放熱フィンの積層方向に該貫通穴に挿通された前記略U字状のヘアピン管を有する熱交換器に対して、該ヘアピン管の直線部を拡管して該フィンカラーに圧接することにより、該複数枚の放熱フィンを一体的に固着する熱交換器の拡管方法であって、
前記マンドレルを前記ヘアピン管の直線部の軸方向に下降させて前記ビレットを前記ヘアピン管直線部に圧入することにより該直線部を拡管する工程において、上記フィンレシーバーの下降量が拡管の進行による前記フィンカラーの累積縮み量より大きくなるように前記昇降手段により該フィンレシーバーを下降させることを特徴とする熱交換器の拡管方法。 - 前記マンドレルを前記ヘアピン管の直線部の軸方向に下降させて前記ビレットを前記ヘアピン管直線部に圧入することにより該直線部を拡管する工程において、
前記ビレットが最上位置の前記放熱フィンに到達すると、最下位置の前記放熱フィンの位置の前記直線部を拡管した時点での前記フィンカラーの総累積縮み量より大きな下降量まで上記フィンレシーバーを下降させ、その後該フィンレシーバーの下降量を維持することを特徴とする請求項1記載の熱交換器の拡管方法。 - 前記マンドレルを前記ヘアピン管の直線部の軸方向に下降させて前記ビレットを前記ヘアピン管直線部に圧入することにより該直線部を拡管する工程において、
上記フィンレシーバーの下降速度がステップ状に大きくなるように該フィンレシーバーを下降させることを特徴とする請求項1記載の熱交換器の拡管方法。 - 前記マンドレルを前記ヘアピン管の直線部の軸方向に下降させて前記ビレットを前記ヘアピン管直線部に圧入することにより該直線部を拡管する工程において、
上記フィンレシーバーの下降量がステップ状に大きくなるように該フィンレシーバーを下降させることを特徴とする請求項1記載の熱交換器の拡管方法。
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