JP4363814B2 - 筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法 - Google Patents

筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法に関し、例えば、筒状部材内に緩衝マットを介して触媒担体を保持する触媒コンバータの製造方法として好適な製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】
近時の自動車には触媒コンバータが搭載されており、その製造方法としては、触媒担体の外周に緩衝部材としてセラミック製の緩衝マットを巻回し、緩衝マットを圧縮しながらケーシング(筒状部材)内に圧入する方法が一般的である。
【0003】
例えば、内燃機関の触媒コンバータの製造方法に関し、図13に示すように、触媒担体200の外周に緩衝部材としてセラミック製の緩衝マット300を巻回し、これらを筒状部材400内に収容する方法が知られている。この場合において、緩衝マット300を圧縮しながら筒状部材400の一方の開口から圧入する方法(圧入方式)が一般的であり、筒状部材400の一方の開口に環状の案内治具600が嵌合され、これを介して触媒担体200及び緩衝マット300が押圧部材500によって筒状部材400の中空部に圧入される。
【0004】
また、例えば、金属製の筒状部材内に、機械的衝撃に弱いセラミック製ハニカム構造体の触媒担体を内装する際にも、一般的に圧入法(押し込み法)が採用されており、例えば特開平11−280459号公報にセラミック製ハニカム構造体の組み込み方法として開示されている。同公報においては、金属製缶体と接する側の表面に低摩擦層を設けた保持部材をセラミック製ハニカム構造体に巻き付け、次いで保持部材を圧縮しながら金属製缶体に押し込める方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、前述の図13に示す製造方法においては、筒状部材400、押圧部材500及び触媒担体200の各々の軸芯が同軸(鉛直線)上で一致した状態でなければ、適切な圧入(内装)状態が得られない。例えば、触媒担体200の圧入前に、触媒担体200の軸芯が筒状部材400の軸芯に対して傾斜して配置されたり、鉛直であっても筒状部材400の軸芯に対して偏芯している(図13の左右方向にズレが生じている)場合には、触媒担体200や緩衝マット300の角部が損傷したり、緩衝マット300の剥がれが生じ、正しい圧入状態が得られなかったり、最悪の場合、触媒担体200や緩衝マット300の破損を招く惧れがある。また、前掲の特開平11−280459号公報に記載のセラミック製ハニカム構造体の組み込み方法においても同様である。
【0006】
上記の不具合を回避するためには、図13に示すように、筒状部材400、押圧部材500及び触媒担体200の軸芯が一致した状態に配置すればよいが、そのためには、従前の人手による配置作業に代えて、特別な装置や治具、更には計測システム等が必要になるので、コスト及びサイクルタイムの観点から量産工程で採用することはできない。また、上記の三部材を各々の軸芯が一致するように配置し得たとしても、かなりの重量物である触媒担体200の自重によって緩衝マット300に対して偏圧縮が生ずるおそれもあり、押圧部材500が触媒担体200に当接するまでの間に触媒担体200の姿勢が傾斜したり偏芯する場合もあるので、所期の配置状態を維持するための装置も必要となる。
【0007】
従って、触媒コンバータの製造方法に関し、従前の圧入方法と同等のコスト及びサイクルタイムで、確実に触媒担体の圧入状態を確保し得る方法が切望されており、しかも触媒コンバータに限らず、例えば筒状部材内に緩衝部材を介してディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)を保持するDPF装置等においても、同様である。このように、筒状部材内に緩衝部材を介して脆弱な柱体を保持する装置の適切な製造方法が要請されているが、前掲の特開平11−280459号公報に記載のセラミック製ハニカム構造体の組み込み方法は、ハニカム構造体の圧入時の摩擦を減少させるものに留まり、前述のような触媒担体200の筒状部材400内への圧入前の筒状部材400、押圧部材500及び触媒担体200の配置を含め、触媒担体200を円滑に筒状部材400に圧入する方法に係るものではない。
【0008】
そこで、本発明は、筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法において、筒状部材内に柱体及び緩衝部材を容易且つ適切に圧入して確実に保持し得るようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載のように、筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法において、前記柱体の周囲に前記緩衝部材を巻回した後、前記柱体の軸が鉛直線上に位置するように、前記柱体の下方で前記柱体を水平方向に移動可能に嵌合する支持治具に支持し、前記筒状部材が嵌合するように上面に載置して支持したときに前記筒状部材の中空部に連通し下方に開口する中空案内部を有し、該中空案内部の断面積が下方に向かって漸次拡大するテーパ部を有する案内治具、及び該案内治具に支持した前記筒状部材を、前記柱体の上方で前記筒状部材の軸が前記鉛直線上に位置するように、前記支持治具に対向配置した後、前記案内治具及び前記筒状部材を、前記支持治具及び前記柱体に対して相互に近接する方向に相対駆動し、前記案内治具のテーパ部によって前記緩衝部材を圧縮させながら、前記柱体及び前記緩衝部材を前記筒状部材内に圧入し、前記案内治具の下方移動にともない前記案内治具が前記支持治具に当接した後は、前記案内治具と前記支持治具が一体となって下方に移動し、前記支持治具が所定の位置で停止したときに前記案内治具の下方移動を停止させることとしたものである。
【0010】
上記の製造方法において、製造対象の装置としては、例えば、触媒コンバータやディーゼル排気処理装置といった排気処理装置がある。筒状部材は外筒あるいはハウジングとも呼ばれ、触媒コンバータの場合には、柱体は触媒担体に対応し、例えばセラミック製ハニカム構造体を含み、緩衝部材は触媒担体用の緩衝マットに対応し、その材質、形状は問わない。また、ディーゼル排気処理装置の場合には、柱体はディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)に対応し、緩衝部材はDPF用の緩衝マットに対応する。柱体を構成する触媒担体及びDPFは一般的には円柱状又は円筒状に形成され、円形断面を有するが、楕円形断面を有するものもあり、本願の請求項1における柱体には、楕円形断面のものも包含される。
【0014】
あるいは、請求項に記載のように、筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法において、前記柱体の周囲に前記緩衝部材を巻回した後、前記柱体の軸が鉛直線上に位置するように、前記柱体の下方で前記柱体を水平方向に移動可能に嵌合する支持治具に支持し、前記筒状部材が嵌合するように上面に載置して支持したときに前記筒状部材の中空部に連通して下方に開口し、前記支持治具の断面より大きい最小断面を有する中空案内部と、該中空案内部の断面積が下方に向かって漸次拡大するテーパ部を有する案内治具、及び該案内治具に支持した前記筒状部材を、前記柱体の上方で前記筒状部材の軸が前記鉛直線上に位置するように、前記支持治具に対向配置した後、前記案内治具及び前記筒状部材を、前記支持治具及び前記柱体に対して相互に近接する方向に相対駆動し、前記案内治具のテーパ部によって前記緩衝部材を圧縮させながら、前記柱体及び前記緩衝部材を前記筒状部材内に圧入し、前記案内治具の下方移動にともない前記案内治具が前記緩衝部材に当接した後は、前記案内治具、前記柱体、前記緩衝部材及び前記支持治具が一体となって下方に移動し、前記柱体が前記緩衝部材と共に前記筒状部材の中空部内の所定の位置に収容されたときに、前記案内治具の下方移動を停止させるようにしてもよい。
【0015】
更に、上記の製造方法において、請求項に記載のように、前記柱体の下方に配置し前記柱体に付与される軸方向の圧力を検出する圧力検出手段によって前記圧力を監視し、前記圧力の上限値及び下限値の範囲内で、前記圧力検出手段の検出圧力に基づき前記筒状部材の前記柱体に対する相対駆動を制御するように構成してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
上記の筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法において、その具体的一態様として、触媒コンバータの製造方法について図面を参照して説明する。図1は、図3及び図4に示す圧入装置の主要構成の一部を示すもので、本発明の柱体を構成する触媒担体2は、その外周に、本発明の緩衝部材たる緩衝マット3が巻回され、必要に応じ可燃性テープ等によって固定される。更に、本実施形態では、緩衝マット3に隣接してワイヤネットリング(金属細線の網状リング部材)3xが装着される。
【0021】
本実施形態においては、触媒担体2はセラミックス製ハニカム構造体で構成されているが、金属製でもよい。また、本実施形態の触媒担体2は円形断面を有するが、触媒担体2の断面は楕円形断面あるいは長円形断面としてもよい。緩衝マット3は、本実施形態では熱による膨張が殆どないアルミナマットで構成されているが、熱膨張型のバーミキュライト式の緩衝マットを用いることとしてもよい。あるいは、金属細線を編成したワイヤメッシュ等を用いてもよいし、それをセラミックマットと組み合わせて使用してもよい。更に、それらと金属円環状のリテーナを組み合わせてもよい。
【0022】
本実施形態の製造方法においては、先ず巻回工程(図示せず)において、触媒担体2の外周に緩衝マット3が巻回され、必要に応じ可燃性テープ(図示せず)等によって固定される。更に、触媒担体2の一方の端部に、緩衝マット3に隣接してワイヤネットリング3xが装着される。図1には緩衝マット3及びワイヤネットリング3xが装着された触媒担体2(以下、これらをまとめて触媒1という)の一部断面を示す。
【0023】
一方、加工工程(図示せず)において、例えばステンレススティール管から、図1の上方に示すように上端部が予め若干縮径(口絞り)された筒状部材4(加工後は外筒あるいはハウジングと呼ばれる)が形成される。従って、筒状部材4は中空部を有し、この中空部に触媒1が後述するように圧入される。加工対象の管素材としては、上記のステンレススティール管に限らず、他の金属管を用いることとしてもよく、材質は任意である。また、適宜、前工程にて板材から造管することとしてもよく、既成のパイプ材を切断してもよい。管素材の板厚eも任意であるが、触媒コンバータ用としては、1乃至3mm程度の板厚が望ましい。管素材の内径は触媒担体2の外径より大径で、触媒担体2に巻回された緩衝マット3の外径より小径である。
【0024】
上記のように形成された筒状部材4は、触媒1に対して、図1に示すように上方に配置され、後述する圧入工程にて圧入される。図1においては、支持ベース9に対して鉛直線VL上に支持柱11が設置され、この支持柱11に対して同軸に、支持治具5がブッシュ13を介して摺動自在にフローティング支持されている。そして、支持柱11の先端には、触媒1を載置する支持台12が装着されている。本実施形態では、支持治具5と支持ベース9との間にスプリング14が介装され、このスプリング14によって支持治具5が上方に付勢されており、図1の状態が支持治具5の原位置(最上位置)とされている。更に、支持ベース9の支持柱11回りにはストッパ15が固着されている。尚、支持柱11は基本的には固定位置とされているが、その下部に圧力検出手段たるロードセル8が配置されている。このロードセル8は、後述する圧入作動に伴い支持柱11が下方に押圧される力を監視するもので、検出信号の処理については後述する。
【0025】
支持治具5は、上方に開口部を有する容器形状で、原位置では底部中央に支持台12が位置している。支持治具5の内側面には2段の環状段部5a及び5bが形成されており、環状段部5aは触媒担体2の外径より若干大径に設定され、環状段部5bはこれより大径で、圧入前の緩衝マット3の外径より若干大径に設定されている。即ち、支持治具5の上方から触媒1が例えば手操作で挿入されると、触媒担体2が環状段部5aに嵌合すると共に、緩衝マット3が環状段部5bに嵌合するように構成されている。このときの嵌合を容易に行なうことができるように、触媒担体2及び緩衝マット3と環状段部5a及び5bとの間には夫々、水平方向に若干の隙間(1.5 mm程のガタ)が形成されている。また、触媒1が支持治具5に支持されたときに触媒担体2の軸(軸芯)が鉛直線VL上に位置するように、環状段部5a及び5bは何れも上方の当接面が水平に形成されている。而して、触媒1は支持治具5内に円滑に配置され、偏芯あるいは傾斜することなく略同軸に、鉛直線VL上に支持される。
【0026】
そして、これらの上方に同軸状に、案内治具6がフローティング支持されている。具体的には、案内治具6は図3及び図4に示すように支持されているが、これについては後述する。案内治具6は触媒1を筒状部材4内に圧入する際に用いられる環状部材で、圧入治具とも呼ばれ、図1に示すように、その中空案内部の上方に金属製の筒状部材4を配置する環状段部6aが形成され、その下方にテーパ部6bが形成されている。従って、案内治具6の上面に筒状部材4が載置されたときには、案内治具6の中空案内部は筒状部材4の中空部に連通する。具体的には、筒状部材4が案内治具6に載置されて環状段部6aに支持されたときに筒状部材4の軸(軸芯)が鉛直線VL上に位置するように、環状段部6aの上方の筒状部材4の下端との当接面が水平に形成されている。案内治具6においては支持治具5と異なり、環状段部6aの内径と筒状部材4との間は、ほとんどガタが生じないように、手操作によって嵌合し得る最低限の嵌め合い公差に設定されている。而して、筒状部材4は手操作によって環状段部6aに嵌合されると、案内治具6と略同軸(従って、支持治具5及び触媒担体2に対して略同軸)に配置される。
【0027】
一方、案内治具6のテーパ部6bは下方に向かって中空案内部の断面積が拡大するように形成されており、筒状部材4の下方移動に応じて触媒1がテーパ部6bに案内されて筒状部材4内に圧入されるように構成されている。筒状部材4の上方には、本発明の押圧手段たる押圧部材7が同軸上に配置されており、これが鉛直線VLに沿って下降駆動されると、筒状部材4の上端が押圧されて下方に移動し、以下のように筒状部材4内に触媒1が圧入される。
【0028】
図2は上記の圧入装置による圧入工程を示すもので、図1と同じ原位置の状態(A)から、押圧部材7が鉛直線(図1のVL)に沿って下降駆動されると、押圧部材7が筒状部材4の上端部に押圧されて嵌合し、筒状部材4は案内治具6(及び押圧部材7)と一体となって下方に移動する。この結果、図2の(B)に示すようにワイヤネットリング3xの上端部がテーパ部6bに案内されて、筒状部材4内に嵌入される。尚、この時点では、支持治具5及び触媒1は原位置の状態に維持されている。このとき、仮に触媒担体2の軸芯が水平方向にずれて(前述のガタの範囲内で鉛直線から偏芯して)配置されても、下降する案内治具6のテーパ部6bによって触媒1が(前述ガタの範囲内で)水平方向に移動し、自動的にセンタリング(調芯)が行なわれるので、両者の軸が何れも鉛直線(図1のVL)上に位置するように筒状部材4内に触媒1が圧入される。
【0029】
本実施形態においては、前述のように触媒1と支持治具5の環状段部5a及び5bとの間に、ある程度大きめのガタを設けることができるので、触媒1の支持治具5への配置を容易に行なうことができ、作業性が改善される。尚、センタリングをより円滑、確実に行なう必要がある場合には、支持治具5を支持柱11に対して相対的に水平方向に移動可能に構成し(例えば、X−Yテーブル等を用いる)、あるいは同様に押圧部材7をそのように構成してもよい。
【0030】
更に、押圧部材7によって筒状部材4が案内治具6と一体となって下降すると、図2の(C)の状態から(D)の状態となり、ワイヤネットリング3x全体が筒状部材4内に圧入され、続いてその下方の緩衝マット3が圧入される。図2の(D)においては、案内治具6の下面が支持治具5の上面と当接し、以後、支持治具5は、案内治具6を介して押圧部材7によってスプリング14(図1)の付勢力に抗して押し下げられ、支持治具5及び案内治具6が一体となって下降する。
【0031】
そして図2の(E)の状態となり、支持治具5の下端部がストッパ15に衝接すると、支持治具5(及び案内治具6)は下降を停止する。換言すると、図2の(E)の状態で触媒1の筒状部材4内への圧入が完了するように、ストッパ15の位置が設定されている。而して、触媒1(即ち、触媒担体2、緩衝マット3及びワイヤネットリング3xの全て)が筒状部材4内の所定位置に配置された最適圧入状態で支持治具5及び案内治具6の下降が停止し、圧入工程が終了する。この後、各構成品は原位置に復帰して、全工程が終了する。
【0032】
上記の(A)乃至(E)の各工程においては、ロードセル(図1に8で示す)によって随時圧入荷重が検出され、圧入作動が監視されている。例えば配置ミスや材料不具合による異常圧入時のように、ロードセル8による検出圧力が異常で、圧入が適切に行われていないと判定された場合には、圧入作動が停止するように構成されている。尚、ロードセル8によって圧入荷重を監視しながら圧入作動を行なう圧入工程については後述する。
【0033】
図3及び図4は本実施形態の圧入装置の全体構成を示すもので、図1の構成が包含されており、図1に示した部材と同じ部材には同一の符号を付している。図3及び図4において、鉛直線に沿って(図1の鉛直線VLに平行に)立設された一対のガイドレールLM(所謂LMガイド)に、支持治具5及び案内治具6が摺動自在に支持されている。案内治具6は、ガイドレールLMに固定されたエアシリンダCL(図4)によって、上向きの付勢力が与えられてフローティング支持されている。また、押圧部材7は、ガイドレールLMの上方に固定されたアクチュエータACによって、ガイドレールLM上を移動可能に支持されている。
【0034】
図5は、本実施形態の圧入装置の作動に関し、縱軸を圧入荷重Fp、横軸を圧入時の押圧部材7のストロークSp(下降量)とした特性図であり、押圧部材7のストロークSpに応じた圧入荷重Fpの変動を実線で示している。
【0035】
図5において、a点で触媒1の圧入を開始し、この圧入に伴いb点を経てピーク値のc点に至り、ここからd点まで降下し、その後はe点の値を維持し平滑な状態となって圧入を終了する。従って、a点は圧入開始点であり、ワイヤネットリング3xと案内治具6が最初に接触する点を示す。b点はワイヤネットリング3x及び緩衝マット3が案内治具6にガイドされて筒状部材4内へ導入される過程を示す。c点は、案内治具6の最狭部(テーパ部6bの上端部で、環状段部6aの最小径部)を緩衝マット3の下端が通過する点であって、圧入荷重が最大となる点を示す。このピーク後に圧入荷重は一気に軽減され、d点において緩衝マット3及びワイヤネットリング3xが案内治具6を完全に通過して筒状部材4内に挿入され、e点は緩衝マット3及びワイヤネットリング3xが筒状部材4内を所定位置まで摺動する状態を示す。
【0036】
上記のc点は触媒担体2に対し最大の外力(縮径力)が加えられる点であり、触媒担体2に破損が生ずるとすればこの点となる。従って、本実施形態においては、c点での圧入荷重を監視することとし、その圧入荷重が上側限界値Fu(図5の上方に2点鎖線で示す)未満となるように制御している(これについては後述する)。尚、上側限界値Fuは、触媒担体2の特性値に安全係数(例えば30%)を乗じた値である。一方、ピーク後の安定圧入状態(図5のe点)の圧入荷重は、下側限界値Fl(図5の下方に2点鎖線で示す)以上となるように制御している(これについては後述する)。この下側限界値Flは、軸方向の加速度や排気ガス圧力によって、触媒1が筒状部材4内で移動(ズレ)することになる値に安全係数(例えば30%)を乗じた値である。
【0037】
本実施形態においては、上記の図5に示す特性に基づき、自動的に圧入作動を制御するように構成されている。図6は、圧入装置の全体構成の一例を示すブロック図であり、図1に示した構成(図1の各部材に対応する部材に同一の符号を付した)に、圧力検出手段PS、設定手段ST及び制御手段CTが設けられている。圧力検出手段PSとしては図1のロードセル8が用いられ、設定手段STにおいて圧入時の圧力上限値(上側限界値Fu)及び下限値(下側限界値Fl)が設定され、この範囲内で、制御手段CTにより、筒状部材4の触媒1に対する相対駆動(本実施形態では、押圧部材7の下降駆動)が制御されるように構成されている。尚、制御手段CTは例えばマイクロコンピュータ(図示せず)で構成され、設定手段STはそれに接続される外部機器によって構成される。
【0038】
図7のフローチャートは、図6に示した圧入装置の制御作動を説明するものであり、先ずステップ101において押圧部材7による押圧作動が開始されると、筒状部材4が下降し、前述のように触媒1が筒状部材4内に嵌入される。このときの触媒1(直接的には図1のワイヤネットリング3x及び緩衝マット3)と筒状部材4との間の摺動抵抗による反力が圧力検出手段PS(図1のロードセル8)によって検出され、これが圧入荷重Fpとしてステップ102においてサンプリングされ、図6の制御手段CT内のメモリ(図示せず)に順次蓄積される。そして、ステップ103に進み、この圧入荷重Fpが、設定手段STによって予め設定された上側限界値Fu及び下側限界値Fl(図5参照))と比較され、両者の間の値であれば押圧部材7による押圧作動が継続される。
【0039】
而して、緩衝マット3の下端が案内治具6の最狭部を通過すると圧入荷重Fpが最大となり、このピーク後に圧入荷重Fpは一気に軽減されるので、上記のメモリ(図示せず)に蓄積された圧入荷重Fpを監視することで圧入荷重Fpの最大値を確認することができる。そして、緩衝マット3(及びワイヤネットリング3x)が案内治具6を完全に通過して筒状部材4内に挿入され、筒状部材4内を所定位置まで摺動する状態となると圧入荷重Fpが安定する。この間、ステップ104において、更に圧入荷重Fpがサンプリングされ、ステップ105において、圧入荷重Fpが上側限界値Fu及び下側限界値Flとの間の値であるか否かが判定され、そうであればステップ106にて図1の支持治具5がストッパ15に当接したか否かが判定され、当接するまでステップ104及び105が行なわれる。ステップ106において図1の支持治具5がストッパ15に当接したと判定されると、ステップ107にて圧入作動が停止する。一方、ステップ103又はステップ105において圧入荷重Fpが上側限界値Fu又は下側限界値Flから外れると、ステップ107にて警報装置(図示せず)が作動された後に、ステップ108にて押圧部材7による圧入作動が停止される。尚、上記のステップ102及び103とステップ104及び105に分けることなく、所定時間のサイクルで上記の処理を繰り返すように構成することとしてもよい。
【0040】
以上のように、本実施形態においては、圧入荷重を監視し、触媒担体2の破壊が惹起される圧入荷重の上側限界値Fuと、製品として使用されるときに触媒1の移動が惹起される圧入荷重の下側限界値Flとの間に圧入荷重が維持されていることを確認しながら圧入作動を行なうこととしている。尚、上記の実施形態においては、圧力検出手段PSとしてロードセル8を支持治具5側に設けて圧入反力を検出することとしているが、これを押圧部材7側に設けることとしてもよい。また、上記の圧入荷重の制御方法は、前掲の公報に記載のような従来技術(上方に配置したハニカム構造体を下降させて金属製缶体内に圧入する態様)に適用することもできる。
【0041】
図8乃至図10は本発明の他の実施形態に係るもので、図1乃至図4に示す実施形態に対し同じ部材には同一の符号を付し、当該実施形態の部材と同一ではないが対応している部材には図1乃至図4の符号の10位の値を同一とした。図8に示すように、本実施形態では、支持治具50は、案内治具60の中空案内部の断面より小さい断面を有し触媒担体20の下方に配置して触媒担体20を支持するように構成されている。従って、案内治具60の下方移動にともない、支持治具50が触媒担体20及び緩衝マット30と共に案内治具60の中空案内部及び筒状部材40の中空部内に収容される。また、本実施形態では、図1に記載のワイヤネットリング3xは備えておらず、筒状部材40の軸方向長さが触媒担体20より長い。
【0042】
更に、圧力検出手段たるロードセル8は支持治具50と支持柱110との間に配置され、支持治具50に付与される荷重(圧力反力)を直接検知できるように構成されている。また、案内治具60はフローティングフレーム61に支持されており、このフローティングフレーム61がストッパ150と当接することによって案内治具60の下降作動が停止される。
【0043】
そして、案内治具60の下方移動にともない案内治具60が触媒担体20及び緩衝マット30に当接した後は、案内治具60、触媒担体20、緩衝マット30及び支持治具50が一体となって下方に移動し、触媒担体20が緩衝マット30と共に筒状部材40の中空部内の所定の位置に収容されたときに、案内治具60の下方移動が停止される。而して、図9に示すように、筒状部材40の中空部内の所定の位置に触媒担体20が緩衝マット30が収容された触媒コンバータが形成される。このような触媒コンバータを製造する場合には、支持治具50が小型で簡素な本実施形態の装置を用いることが望ましい。
【0044】
図10は本実施形態の圧入装置の全体構成を示すもので、図8の構成が包含されており、図8に示した部材と同じ部材には同一の符号を付している。尚、図10に示す圧入装置は、図8に記載の構成以外は図3に示した装置と実質的に同様であるので、説明は省略する。
【0045】
図11は、図9の筒状部材40に対し、例えばスピニング加工によって中間部を縮径することによって保持部41を形成し、筒状部材40の両端部にテーパ部42及び43並びに拡径部45及び46を形成したものである。そして、図8の実施形態と同様の方法で筒状部材40の保持部41に触媒担体20及び緩衝マット30を圧入したものである。上記のように形成された筒状部材40を用いれば、触媒担体20及び緩衝マット30は、図8及び図9に記載の案内治具60のテーパ面に案内されて筒状部材40内に圧入されると共に、筒状部材40自体のテーパ部42及び43に案内されて圧入されるので、圧入作動が一層円滑に行なわれる。
【0046】
如上の製造方法は、前述のようにDPF装置においても同様に適用することができ、その他の柱体を内装する排気処理装置についても同様の方法で製造することができる。即ち、柱体としては、触媒担体やDPFに限らず、各種改質器や加熱・冷却部材、あるいは熱交換部材や熱回収部材等を含み、その種類は問わない。また、柱体は円形断面に限らず、例えば楕円や長円(レーストラック)、更には多角形の断面の触媒担体及びDPFにも前述の圧入工程を適用することができ、特に、円形断面でない柱体において、従来の圧入技術に比し、如上の圧入工程による効果が大きい。筒状部材に圧入する触媒担体等の柱体は複数でもよく、例えば2個の柱体を前述の方法によって順次圧入し、所謂タンデム配列としてもよい。あるいは、前述の方法で1個の柱体を一端部に圧入した後、筒状部材を反転させて他端に他の1個の柱体を圧入することによってタンデム配列としてもよい。
【0047】
尚、前述の案内治具6又は60と支持治具5又は50の下降作動は、それぞれ別個に又は一体的に制御することとしてもよく、その駆動及び移動手段はサーボモータ等、どのような手段を用いることとしてもよい。即ち、案内治具6又は60と支持治具5又は50が相対的に近接し得る限り、それぞれをどのように駆動してもよく、製品形状や圧入条件等に応じて任意に制御すればよい。
【0048】
緩衝マット3又は30に対し、更に圧縮加工が要求される場合には、圧入工程完了後(図2の(E)工程及び図9の工程終了後)、押圧部材7を原位置に復帰させた後に、サイジング工程(sizing又はcalibrating)を追加することとしてもよい。即ち、筒状部材4又は40の上方から縮径ダイス(図示せず)を外嵌して縮径加工し、緩衝マット3又は30が存在する範囲の径を適宜縮小(スウェージング)することとしてもよい。あるいは、後述するスピニング加工によって筒状部材4又は40を縮径することとしてもよい。
【0049】
図12は、図11に示すように拡径部45及び46が形成された筒状部材40内に触媒担体20及び緩衝マット30を圧入した後、筒状部材40の一端部に対しスピニング加工を行ない、その開口端に向かって漸次縮径するテーパ部47、及びこのテーパ部47から開口端に至るまでの小径直管部48から成るボトルネック部(保持部41と同軸)を形成したものである。これに対し、筒状部材4の他端部は傾斜スピニング加工によって、傾斜軸を中心とするテーパ部49、及びこのテーパ部49から開口端に至るまでの小径直管部48から成るボトルネック部(傾斜軸を有する)を形成している。尚、図12では、テーパ部42及び43が残置された形態となっているが、テーパ部42及び43も縮径して、夫々保持部41からテーパ部47及び49に至るまで滑らかな面で連続するように形成してもよい。
【0050】
上記の図11及び図12は、筒状部材40の中間部に保持部41が形成されると共に両端部に拡径部45及び46が形成された後に、触媒担体20及び緩衝マット30が保持部41に圧入されたものであるが、筒状部材40は直管のままで、前述の図9に示す工程に続き、筒状部材40の一端部に対しスピニング加工を行い、その開口端に向かって漸次縮径するテーパ部(図12の47又は49)、及びこのテーパ部から開口端に至るまでの小径直管部(図12の48)から成るボトルネック部を形成することとしてもよい。
【0051】
尚、これらの偏芯軸及び傾斜軸を含むスピニング加工方法については特開平11−147138号公報、特開平11−151535号及び特開2001−25826号公報に開示されており、これらの加工方法を筒状部材40の端部の成形に適用することができる。この場合において、マンドレル(図示せず)を用い、これを傾斜あるいは偏芯するように配置して、スピニングローラによるネッキング加工を行なうこととしてもよい。尚、スピニング加工方法としては、ワーク回転式(但し、これは同軸加工のみに適用可能)、及びワーク固定式(同軸、偏芯及び傾斜の何れにも適用でき、これらを適宜組み合わせた加工も可能)の何れを採用してもよいが、本実施形態のように筒状部材40内に触媒担体20が収容されている場合には、ワーク固定式が望ましい。
【0052】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下に記載の効果を奏する。即ち、請求項に記載の製造方法においては、柱体を案内治具の下方に適宜配置して筒状部材及び案内治具を柱体に近接する方向に駆動すれば、案内治具のテーパ部によって緩衝部材が圧縮されながら柱体が筒状部材内に圧入されるので、筒状部材及び案内治具に対し同軸状態を維持しながら、柱体及び緩衝部材を筒状部材内に円滑且つ適切に圧入することができ、確実に所期の圧入状態を確保することができる。従って、脆弱な触媒担体も適切に圧入し、確実に保持することができる。しかも、柱体圧入時の従来方法に比べ、コスト及びサイクルタイムを増加させることなく、柱体及び緩衝部材を筒状部材内に円滑に圧入することができる。
【0053】
そして支持治具を請求項に記載のように構成すれば、支持治具が柱体及び緩衝部材と共に案内治具の中空案内部及び筒状部材の中空部内に収容されるので、筒状部材の軸方向の所定位置に容易且つ適切に圧入することができる。
【0054】
また、請求項に記載の製造方法によれば、柱体に付与される軸方向の圧力を監視し、その上限値及び下限値の範囲内で、筒状部材の柱体に対する相対駆動が制御されるので、柱体に過大な荷重が付与されることなく、柱体及び緩衝部材を筒状部材内に円滑且つ適切に圧入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状部材内に圧入する前の状態を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状部材内に圧入する圧入工程を示す工程図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る触媒コンバータの製造方法に供する圧入装置を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る触媒コンバータの製造方法に供する圧入装置を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、押圧部材のストロークと圧入荷重との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、圧入装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、圧入装置の作動を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状部材内に圧入する前の状態を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状部材内に圧入した状態を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る触媒コンバータの製造方法に供する圧入装置を示す正面図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状部材内に圧入した状態を示す断面図である。
【図12】本発明の更に他の実施形態に係る触媒コンバータの製造方法において、両端部にボトルネック部を形成した触媒コンバータを示す断面図である。
【図13】従来の触媒コンバータの製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状部材内に圧入する圧入工程を示す工程図である。
【符号の説明】
2,20,200 触媒担体, 3,30,300 緩衝マット,
4,40,400 筒状部材, 5,50,500 支持治具,
6,60,400 案内治具, 7 押圧部材,
8 ロードセンサ

Claims (3)

  1. 筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法において、前記柱体の周囲に前記緩衝部材を巻回した後、前記柱体の軸が鉛直線上に位置するように、前記柱体の下方で前記柱体を水平方向に移動可能に嵌合する支持治具に支持し、前記筒状部材が嵌合するように上面に載置して支持したときに前記筒状部材の中空部に連通し下方に開口する中空案内部を有し、該中空案内部の断面積が下方に向かって漸次拡大するテーパ部を有する案内治具、及び該案内治具に支持した前記筒状部材を、前記柱体の上方で前記筒状部材の軸が前記鉛直線上に位置するように、前記支持治具に対向配置した後、前記案内治具及び前記筒状部材を、前記支持治具及び前記柱体に対して相互に近接する方向に相対駆動し、前記案内治具のテーパ部によって前記緩衝部材を圧縮させながら、前記柱体及び前記緩衝部材を前記筒状部材内に圧入し、前記案内治具の下方移動にともない前記案内治具が前記支持治具に当接した後は、前記案内治具と前記支持治具が一体となって下方に移動し、前記支持治具が所定の位置で停止したときに前記案内治具の下方移動を停止させることを特徴とする前記装置の製造方法。
  2. 筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法において、前記柱体の周囲に前記緩衝部材を巻回した後、前記柱体の軸が鉛直線上に位置するように、前記柱体の下方で前記柱体を水平方向に移動可能に嵌合する支持治具に支持し、前記筒状部材が嵌合するように上面に載置して支持したときに前記筒状部材の中空部に連通して下方に開口し、前記支持治具の断面より大きい最小断面を有する中空案内部と、該中空案内部の断面積が下方に向かって漸次拡大するテーパ部を有する案内治具、及び該案内治具に支持した前記筒状部材を、前記柱体の上方で前記筒状部材の軸が前記鉛直線上に位置するように、前記支持治具に対向配置した後、前記案内治具及び前記筒状部材を、前記支持治具及び前記柱体に対して相互に近接する方向に相対駆動し、前記案内治具のテーパ部によって前記緩衝部材を圧縮させながら、前記柱体及び前記緩衝部材を前記筒状部材内に圧入し、前記案内治具の下方移動にともない前記案内治具が前記緩衝部材に当接した後は、前記案内治具、前記柱体、前記緩衝部材及び前記支持治具が一体となって下方に移動し、前記柱体が前記緩衝部材と共に前記筒状部材の中空部内の所定の位置に収容されたときに、前記案内治具の下方移動を停止させることを特徴とする前記装置の製造方法。
  3. 前記柱体の下方に配置し前記柱体に付与される軸方向の圧力を検出する圧力検出手段によって前記圧力を監視し、前記圧力の上限値及び下限値の範囲内で、前記圧力検出手段の検出圧力に基づき前記筒状部材の前記柱体に対する相対駆動を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
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