JP2003225834A - 筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法 - Google Patents
筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法Info
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Abstract
切に圧入して確実に保持し得るようにする。 【解決手段】 触媒担体2の周囲に緩衝マット3を巻回
した後、触媒担体2の軸が鉛直線VL上に位置するよう
に配置する。筒状部材4を上面に載置したときにその中
空部に連通し下方に開口する中空案内部を有し、この中
空案内部の断面積が下方に向かって漸次拡大するテーパ
部を有する案内治具6と、これに載置した筒状部材4と
を、触媒担体2の上方で筒状部材4の軸が鉛直線上に位
置するように配置する。そして、案内治具6及び筒状部
材4を、触媒担体2に対して相互に近接する方向に相対
駆動し、案内治具6のテーパ部6bによって緩衝マット
3を圧縮させながら、触媒担体2及び緩衝マット3を筒
状部材4内に圧入する。
Description
部材を介して柱体を保持する装置の製造方法に関し、例
えば、筒状部材内に緩衝マットを介して触媒担体を保持
する触媒コンバータの製造方法として好適な製造方法に
係る。
されており、その製造方法としては、触媒担体の外周に
緩衝部材としてセラミック製の緩衝マットを巻回し、緩
衝マットを圧縮しながらケーシング(筒状部材)内に圧
入する方法が一般的である。
方法に関し、図13に示すように、触媒担体200の外
周に緩衝部材としてセラミック製の緩衝マット300を
巻回し、これらを筒状部材400内に収容する方法が知
られている。この場合において、緩衝マット300を圧
縮しながら筒状部材400の一方の開口から圧入する方
法(圧入方式)が一般的であり、筒状部材400の一方
の開口に環状の案内治具600が嵌合され、これを介し
て触媒担体200及び緩衝マット300が押圧部材50
0によって筒状部材400の中空部に圧入される。
械的衝撃に弱いセラミック製ハニカム構造体の触媒担体
を内装する際にも、一般的に圧入法(押し込み法)が採
用されており、例えば特開平11−280459号公報
にセラミック製ハニカム構造体の組み込み方法として開
示されている。同公報においては、金属製缶体と接する
側の表面に低摩擦層を設けた保持部材をセラミック製ハ
ニカム構造体に巻き付け、次いで保持部材を圧縮しなが
ら金属製缶体に押し込める方法が提案されている。
3に示す製造方法においては、筒状部材400、押圧部
材500及び触媒担体200の各々の軸芯が同軸(鉛直
線)上で一致した状態でなければ、適切な圧入(内装)
状態が得られない。例えば、触媒担体200の圧入前
に、触媒担体200の軸芯が筒状部材400の軸芯に対
して傾斜して配置されたり、鉛直であっても筒状部材4
00の軸芯に対して偏芯している(図13の左右方向に
ズレが生じている)場合には、触媒担体200や緩衝マ
ット300の角部が損傷したり、緩衝マット300の剥
がれが生じ、正しい圧入状態が得られなかったり、最悪
の場合、触媒担体200や緩衝マット300の破損を招
く惧れがある。また、前掲の特開平11−280459
号公報に記載のセラミック製ハニカム構造体の組み込み
方法においても同様である。
に示すように、筒状部材400、押圧部材500及び触
媒担体200の軸芯が一致した状態に配置すればよい
が、そのためには、従前の人手による配置作業に代え
て、特別な装置や治具、更には計測システム等が必要に
なるので、コスト及びサイクルタイムの観点から量産工
程で採用することはできない。また、上記の三部材を各
々の軸芯が一致するように配置し得たとしても、かなり
の重量物である触媒担体200の自重によって緩衝マッ
ト300に対して偏圧縮が生ずるおそれもあり、押圧部
材500が触媒担体200に当接するまでの間に触媒担
体200の姿勢が傾斜したり偏芯する場合もあるので、
所期の配置状態を維持するための装置も必要となる。
し、従前の圧入方法と同等のコスト及びサイクルタイム
で、確実に触媒担体の圧入状態を確保し得る方法が切望
されており、しかも触媒コンバータに限らず、例えば筒
状部材内に緩衝部材を介してディーゼル・パティキュレ
ート・フィルタ(DPF)を保持するDPF装置等にお
いても、同様である。このように、筒状部材内に緩衝部
材を介して脆弱な柱体を保持する装置の適切な製造方法
が要請されているが、前掲の特開平11−280459
号公報に記載のセラミック製ハニカム構造体の組み込み
方法は、ハニカム構造体の圧入時の摩擦を減少させるも
のに留まり、前述のような触媒担体200の筒状部材4
00内への圧入前の筒状部材400、押圧部材500及
び触媒担体200の配置を含め、触媒担体200を円滑
に筒状部材400に圧入する方法に係るものではない。
を介して柱体を保持する装置の製造方法において、筒状
部材内に柱体及び緩衝部材を容易且つ適切に圧入して確
実に保持し得るようにすることを課題とする。
め、本発明は、請求項1に記載のように、筒状部材内に
緩衝部材を介して柱体を保持する装置の製造方法におい
て、前記柱体の周囲に前記緩衝部材を巻回した後、前記
柱体の軸が鉛直線上に位置するように配置し、前記筒状
部材を上面に載置したときに前記筒状部材の中空部に連
通し下方に開口する中空案内部を有し、該中空案内部の
断面積が下方に向かって漸次拡大するテーパ部を有する
案内治具、及び該案内治具に載置した前記筒状部材を、
前記柱体の上方で前記筒状部材の軸が前記鉛直線上に位
置するように配置した後、前記案内治具及び前記筒状部
材を、前記柱体に対して相互に近接する方向に相対駆動
し、前記案内治具のテーパ部によって前記緩衝部材を圧
縮させながら、前記柱体及び前記緩衝部材を前記筒状部
材内に圧入することとしたものである。
としては、例えば、触媒コンバータやディーゼル排気処
理装置といった排気処理装置がある。筒状部材は外筒あ
るいはハウジングとも呼ばれ、触媒コンバータの場合に
は、柱体は触媒担体に対応し、例えばセラミック製ハニ
カム構造体を含み、緩衝部材は触媒担体用の緩衝マット
に対応し、その材質、形状は問わない。また、ディーゼ
ル排気処理装置の場合には、柱体はディーゼル・パティ
キュレート・フィルタ(DPF)に対応し、緩衝部材は
DPF用の緩衝マットに対応する。柱体を構成する触媒
担体及びDPFは一般的には円柱状又は円筒状に形成さ
れ、円形断面を有するが、楕円形断面を有するものもあ
り、本願の請求項1における柱体には、楕円形断面のも
のも包含される。
方法に関しては、請求項2に記載のように、前記柱体が
軸方向に略均等な円形断面を有すると共に前記筒状部材
が前記柱体より大径で軸方向に略均等な円形断面の中空
部を有するものとされる。
に記載のように、前記柱体の下方に配置して前記柱体を
支持すると共に、前記案内治具に対向するように支持治
具を配置し、前記案内治具の下方移動にともない前記案
内治具が前記支持治具に当接した後は、前記案内治具と
前記支持治具が一体となって下方に移動し、前記支持治
具が所定の位置で停止したときに前記案内治具の下方移
動を停止させることとしてもよい。
柱体の下方に 前記案内治具の中空案内部の最小断面よ
り小さい断面を有し前記柱体の下方に配置して前記柱体
を支持する支持治具を固定し、前記案内治具の下方移動
にともない、前記支持治具が前記柱体及び前記緩衝部材
と共に前記案内治具の中空案内部及び前記筒状部材の中
空部内に収容されるようにしてもよい。
て、請求項5に記載のように、前記柱体の下方に配置し
て前記柱体を支持すると共に、前記案内治具に対向する
ように支持治具を配置し、前記案内治具の下方移動にと
もない前記案内治具が前記緩衝部材に当接した後は、前
記案内治具、前記柱体、前記緩衝部材及び前記支持治具
が一体となって下方に移動し、前記柱体が前記緩衝部材
と共に前記筒状部材の中空部内の所定の位置に収容され
たときに、前記案内治具の下方移動を停止させるように
してもよい。
に記載のように、前記柱体の下方に配置し前記柱体に付
与される軸方向の圧力を検出する圧力検出手段によって
前記圧力を監視し、前記圧力の上限値及び下限値の範囲
内で、前記圧力検出手段の検出圧力に基づき前記筒状部
材の前記柱体に対する相対駆動を制御するように構成し
てもよい。
部材が、前記柱体の断面より大きく軸方向に略均等な断
面の中空部を有すると共に、少くとも一方の開口端に向
かって、少くとも軸方向の一部の内径が漸次拡大するテ
ーパ部を有するものとするとよい。
が円形断面を有するものとし、且つ前記筒状部材が前記
柱体の外径より大きく軸方向に略均等な内径の円形断面
の中空部を有するものとし、前記緩衝部材を巻回した前
記柱体を、前記筒状部材の前記開口端から前記筒状部材
の中空部に圧入した後、前記柱体の端部から前記開口端
に至るまでの部分を縮径して前記筒状部材にボトルネッ
ク部を形成することとしてもよい。
柱体が円形断面を有するものとし、且つ前記筒状部材
が、前記柱体の外径より大きく軸方向に略均等な内径の
円形断面の中空部を有すると共に、該中空部の所定位置
から少くとも一方の開口端に向かって、少くとも軸方向
の一部の内径が漸次拡大するテーパ部を有するものと
し、前記緩衝部材を巻回した前記柱体を、前記筒状部材
の前記開口端から前記筒状部材の中空部に圧入した後、
前記筒状部材の前記テーパ部から前記開口端に至るまで
の部分を縮径して前記筒状部材にボトルネック部を形成
することとしてもよい。
おいて、請求項10に記載のように、前記筒状部材の前
記テーパ部から前記開口端に至るまでの部分に対し、ス
ピニング加工によって縮径して前記ボトルネック部を形
成することとしてもよい。尚、上記の製造方法におい
て、筒状部材内には、上記の柱体及び緩衝部材に加え、
他の構成部品を収容し、筒状部材に圧入することとして
もよい。前記筒状部材のテーパ部のテーパ角(傾斜角
度)としては、2度乃至15度の範囲内の値とするとよ
い。
して柱体を保持する装置の製造方法において、その具体
的一態様として、触媒コンバータの製造方法について図
面を参照して説明する。図1は、図3及び図4に示す圧
入装置の主要構成の一部を示すもので、本発明の柱体を
構成する触媒担体2は、その外周に、本発明の緩衝部材
たる緩衝マット3が巻回され、必要に応じ可燃性テープ
等によって固定される。更に、本実施形態では、緩衝マ
ット3に隣接してワイヤネットリング(金属細線の網状
リング部材)3xが装着される。
ミックス製ハニカム構造体で構成されているが、金属製
でもよい。また、本実施形態の触媒担体2は円形断面を
有するが、触媒担体2の断面は楕円形断面あるいは長円
形断面としてもよい。緩衝マット3は、本実施形態では
熱による膨張が殆どないアルミナマットで構成されてい
るが、熱膨張型のバーミキュライト式の緩衝マットを用
いることとしてもよい。あるいは、金属細線を編成した
ワイヤメッシュ等を用いてもよいし、それをセラミック
マットと組み合わせて使用してもよい。更に、それらと
金属円環状のリテーナを組み合わせてもよい。
回工程(図示せず)において、触媒担体2の外周に緩衝
マット3が巻回され、必要に応じ可燃性テープ(図示せ
ず)等によって固定される。更に、触媒担体2の一方の
端部に、緩衝マット3に隣接してワイヤネットリング3
xが装着される。図1には緩衝マット3及びワイヤネッ
トリング3xが装着された触媒担体2(以下、これらを
まとめて触媒1という)の一部断面を示す。
えばステンレススティール管から、図1の上方に示すよ
うに上端部が予め若干縮径(口絞り)された筒状部材4
(加工後は外筒あるいはハウジングと呼ばれる)が形成
される。従って、筒状部材4は中空部を有し、この中空
部に触媒1が後述するように圧入される。加工対象の管
素材としては、上記のステンレススティール管に限ら
ず、他の金属管を用いることとしてもよく、材質は任意
である。また、適宜、前工程にて板材から造管すること
としてもよく、既成のパイプ材を切断してもよい。管素
材の板厚eも任意であるが、触媒コンバータ用として
は、1乃至3mm程度の板厚が望ましい。管素材の内径
は触媒担体2の外径より大径で、触媒担体2に巻回され
た緩衝マット3の外径より小径である。
媒1に対して、図1に示すように上方に配置され、後述
する圧入工程にて圧入される。図1においては、支持ベ
ース9に対して鉛直線VL上に支持柱11が設置され、
この支持柱11に対して同軸に、支持治具5がブッシュ
13を介して摺動自在にフローティング支持されてい
る。そして、支持柱11の先端には、触媒1を載置する
支持台12が装着されている。本実施形態では、支持治
具5と支持ベース9との間にスプリング14が介装さ
れ、このスプリング14によって支持治具5が上方に付
勢されており、図1の状態が支持治具5の原位置(最上
位置)とされている。更に、支持ベース9の支持柱11
回りにはストッパ15が固着されている。尚、支持柱1
1は基本的には固定位置とされているが、その下部に圧
力検出手段たるロードセル8が配置されている。このロ
ードセル8は、後述する圧入作動に伴い支持柱11が下
方に押圧される力を監視するもので、検出信号の処理に
ついては後述する。
形状で、原位置では底部中央に支持台12が位置してい
る。支持治具5の内側面には2段の環状段部5a及び5
bが形成されており、環状段部5aは触媒担体2の外径
より若干大径に設定され、環状段部5bはこれより大径
で、圧入前の緩衝マット3の外径より若干大径に設定さ
れている。即ち、支持治具5の上方から触媒1が例えば
手操作で挿入されると、触媒担体2が環状段部5aに嵌
合すると共に、緩衝マット3が環状段部5bに嵌合する
ように構成されている。このときの嵌合を容易に行なう
ことができるように、触媒担体2及び緩衝マット3と環
状段部5a及び5bとの間には夫々、水平方向に若干の
隙間(1.5 mm程のガタ)が形成されている。また、触媒
1が支持治具5に支持されたときに触媒担体2の軸(軸
芯)が鉛直線VL上に位置するように、環状段部5a及
び5bは何れも上方の当接面が水平に形成されている。
而して、触媒1は支持治具5内に円滑に配置され、偏芯
あるいは傾斜することなく略同軸に、鉛直線VL上に支
持される。
具6がフローティング支持されている。具体的には、案
内治具6は図3及び図4に示すように支持されている
が、これについては後述する。案内治具6は触媒1を筒
状部材4内に圧入する際に用いられる環状部材で、圧入
治具とも呼ばれ、図1に示すように、その中空案内部の
上方に金属製の筒状部材4を配置する環状段部6aが形
成され、その下方にテーパ部6bが形成されている。従
って、案内治具6の上面に筒状部材4が載置されたとき
には、案内治具6の中空案内部は筒状部材4の中空部に
連通する。具体的には、筒状部材4が案内治具6に載置
されて環状段部6aに支持されたときに筒状部材4の軸
(軸芯)が鉛直線VL上に位置するように、環状段部6
aの上方の筒状部材4の下端との当接面が水平に形成さ
れている。案内治具6においては支持治具5と異なり、
環状段部6aの内径と筒状部材4との間は、ほとんどガ
タが生じないように、手操作によって嵌合し得る最低限
の嵌め合い公差に設定されている。而して、筒状部材4
は手操作によって環状段部6aに嵌合されると、案内治
具6と略同軸(従って、支持治具5及び触媒担体2に対
して略同軸)に配置される。
向かって中空案内部の断面積が拡大するように形成され
ており、筒状部材4の下方移動に応じて触媒1がテーパ
部6bに案内されて筒状部材4内に圧入されるように構
成されている。筒状部材4の上方には、本発明の押圧手
段たる押圧部材7が同軸上に配置されており、これが鉛
直線VLに沿って下降駆動されると、筒状部材4の上端
が押圧されて下方に移動し、以下のように筒状部材4内
に触媒1が圧入される。
すもので、図1と同じ原位置の状態(A)から、押圧部
材7が鉛直線(図1のVL)に沿って下降駆動される
と、押圧部材7が筒状部材4の上端部に押圧されて嵌合
し、筒状部材4は案内治具6(及び押圧部材7)と一体
となって下方に移動する。この結果、図2の(B)に示
すようにワイヤネットリング3xの上端部がテーパ部6
bに案内されて、筒状部材4内に嵌入される。尚、この
時点では、支持治具5及び触媒1は原位置の状態に維持
されている。このとき、仮に触媒担体2の軸芯が水平方
向にずれて(前述のガタの範囲内で鉛直線から偏芯し
て)配置されても、下降する案内治具6のテーパ部6b
によって触媒1が(前述ガタの範囲内で)水平方向に移
動し、自動的にセンタリング(調芯)が行なわれるの
で、両者の軸が何れも鉛直線(図1のVL)上に位置す
るように筒状部材4内に触媒1が圧入される。
1と支持治具5の環状段部5a及び5bとの間に、ある
程度大きめのガタを設けることができるので、触媒1の
支持治具5への配置を容易に行なうことができ、作業性
が改善される。尚、センタリングをより円滑、確実に行
なう必要がある場合には、支持治具5を支持柱11に対
して相対的に水平方向に移動可能に構成し(例えば、X
−Yテーブル等を用いる)、あるいは同様に押圧部材7
をそのように構成してもよい。
内治具6と一体となって下降すると、図2の(C)の状
態から(D)の状態となり、ワイヤネットリング3x全
体が筒状部材4内に圧入され、続いてその下方の緩衝マ
ット3が圧入される。図2の(D)においては、案内治
具6の下面が支持治具5の上面と当接し、以後、支持治
具5は、案内治具6を介して押圧部材7によってスプリ
ング14(図1)の付勢力に抗して押し下げられ、支持
治具5及び案内治具6が一体となって下降する。
具5の下端部がストッパ15に衝接すると、支持治具5
(及び案内治具6)は下降を停止する。換言すると、図
2の(E)の状態で触媒1の筒状部材4内への圧入が完
了するように、ストッパ15の位置が設定されている。
而して、触媒1(即ち、触媒担体2、緩衝マット3及び
ワイヤネットリング3xの全て)が筒状部材4内の所定
位置に配置された最適圧入状態で支持治具5及び案内治
具6の下降が停止し、圧入工程が終了する。この後、各
構成品は原位置に復帰して、全工程が終了する。
は、ロードセル(図1に8で示す)によって随時圧入荷
重が検出され、圧入作動が監視されている。例えば配置
ミスや材料不具合による異常圧入時のように、ロードセ
ル8による検出圧力が異常で、圧入が適切に行われてい
ないと判定された場合には、圧入作動が停止するように
構成されている。尚、ロードセル8によって圧入荷重を
監視しながら圧入作動を行なう圧入工程については後述
する。
体構成を示すもので、図1の構成が包含されており、図
1に示した部材と同じ部材には同一の符号を付してい
る。図3及び図4において、鉛直線に沿って(図1の鉛
直線VLに平行に)立設された一対のガイドレールLM
(所謂LMガイド)に、支持治具5及び案内治具6が摺
動自在に支持されている。案内治具6は、ガイドレール
LMに固定されたエアシリンダCL(図4)によって、
上向きの付勢力が与えられてフローティング支持されて
いる。また、押圧部材7は、ガイドレールLMの上方に
固定されたアクチュエータACによって、ガイドレール
LM上を移動可能に支持されている。
し、縱軸を圧入荷重Fp、横軸を圧入時の押圧部材7の
ストロークSp(下降量)とした特性図であり、押圧部
材7のストロークSpに応じた圧入荷重Fpの変動を実
線で示している。
し、この圧入に伴いb点を経てピーク値のc点に至り、
ここからd点まで降下し、その後はe点の値を維持し平
滑な状態となって圧入を終了する。従って、a点は圧入
開始点であり、ワイヤネットリング3xと案内治具6が
最初に接触する点を示す。b点はワイヤネットリング3
x及び緩衝マット3が案内治具6にガイドされて筒状部
材4内へ導入される過程を示す。c点は、案内治具6の
最狭部(テーパ部6bの上端部で、環状段部6aの最小
径部)を緩衝マット3の下端が通過する点であって、圧
入荷重が最大となる点を示す。このピーク後に圧入荷重
は一気に軽減され、d点において緩衝マット3及びワイ
ヤネットリング3xが案内治具6を完全に通過して筒状
部材4内に挿入され、e点は緩衝マット3及びワイヤネ
ットリング3xが筒状部材4内を所定位置まで摺動する
状態を示す。
(縮径力)が加えられる点であり、触媒担体2に破損が
生ずるとすればこの点となる。従って、本実施形態にお
いては、c点での圧入荷重を監視することとし、その圧
入荷重が上側限界値Fu(図5の上方に2点鎖線で示
す)未満となるように制御している(これについては後
述する)。尚、上側限界値Fuは、触媒担体2の特性値
に安全係数(例えば30%)を乗じた値である。一方、
ピーク後の安定圧入状態(図5のe点)の圧入荷重は、
下側限界値Fl(図5の下方に2点鎖線で示す)以上と
なるように制御している(これについては後述する)。
この下側限界値Flは、軸方向の加速度や排気ガス圧力
によって、触媒1が筒状部材4内で移動(ズレ)するこ
とになる値に安全係数(例えば30%)を乗じた値であ
る。
特性に基づき、自動的に圧入作動を制御するように構成
されている。図6は、圧入装置の全体構成の一例を示す
ブロック図であり、図1に示した構成(図1の各部材に
対応する部材に同一の符号を付した)に、圧力検出手段
PS、設定手段ST及び制御手段CTが設けられてい
る。圧力検出手段PSとしては図1のロードセル8が用
いられ、設定手段STにおいて圧入時の圧力上限値(上
側限界値Fu)及び下限値(下側限界値Fl)が設定さ
れ、この範囲内で、制御手段CTにより、筒状部材4の
触媒1に対する相対駆動(本実施形態では、押圧部材7
の下降駆動)が制御されるように構成されている。尚、
制御手段CTは例えばマイクロコンピュータ(図示せ
ず)で構成され、設定手段STはそれに接続される外部
機器によって構成される。
入装置の制御作動を説明するものであり、先ずステップ
101において押圧部材7による押圧作動が開始される
と、筒状部材4が下降し、前述のように触媒1が筒状部
材4内に嵌入される。このときの触媒1(直接的には図
1のワイヤネットリング3x及び緩衝マット3)と筒状
部材4との間の摺動抵抗による反力が圧力検出手段PS
(図1のロードセル8)によって検出され、これが圧入
荷重Fpとしてステップ102においてサンプリングさ
れ、図6の制御手段CT内のメモリ(図示せず)に順次
蓄積される。そして、ステップ103に進み、この圧入
荷重Fpが、設定手段STによって予め設定された上側
限界値Fu及び下側限界値Fl(図5参照))と比較さ
れ、両者の間の値であれば押圧部材7による押圧作動が
継続される。
の最狭部を通過すると圧入荷重Fpが最大となり、この
ピーク後に圧入荷重Fpは一気に軽減されるので、上記
のメモリ(図示せず)に蓄積された圧入荷重Fpを監視
することで圧入荷重Fpの最大値を確認することができ
る。そして、緩衝マット3(及びワイヤネットリング3
x)が案内治具6を完全に通過して筒状部材4内に挿入
され、筒状部材4内を所定位置まで摺動する状態となる
と圧入荷重Fpが安定する。この間、ステップ104に
おいて、更に圧入荷重Fpがサンプリングされ、ステッ
プ105において、圧入荷重Fpが上側限界値Fu及び
下側限界値Flとの間の値であるか否かが判定され、そ
うであればステップ106にて図1の支持治具5がスト
ッパ15に当接したか否かが判定され、当接するまでス
テップ104及び105が行なわれる。ステップ106
において図1の支持治具5がストッパ15に当接したと
判定されると、ステップ107にて圧入作動が停止す
る。一方、ステップ103又はステップ105において
圧入荷重Fpが上側限界値Fu又は下側限界値Flから
外れると、ステップ107にて警報装置(図示せず)が
作動された後に、ステップ108にて押圧部材7による
圧入作動が停止される。尚、上記のステップ102及び
103とステップ104及び105に分けることなく、
所定時間のサイクルで上記の処理を繰り返すように構成
することとしてもよい。
入荷重を監視し、触媒担体2の破壊が惹起される圧入荷
重の上側限界値Fuと、製品として使用されるときに触
媒1の移動が惹起される圧入荷重の下側限界値Flとの
間に圧入荷重が維持されていることを確認しながら圧入
作動を行なうこととしている。尚、上記の実施形態にお
いては、圧力検出手段PSとしてロードセル8を支持治
具5側に設けて圧入反力を検出することとしているが、
これを押圧部材7側に設けることとしてもよい。また、
上記の圧入荷重の制御方法は、前掲の公報に記載のよう
な従来技術(上方に配置したハニカム構造体を下降させ
て金属製缶体内に圧入する態様)に適用することもでき
る。
係るもので、図1乃至図4に示す実施形態に対し同じ部
材には同一の符号を付し、当該実施形態の部材と同一で
はないが対応している部材には図1乃至図4の符号の1
0位の値を同一とした。図8に示すように、本実施形態
では、支持治具50は、案内治具60の中空案内部の断
面より小さい断面を有し触媒担体20の下方に配置して
触媒担体20を支持するように構成されている。従っ
て、案内治具60の下方移動にともない、支持治具50
が触媒担体20及び緩衝マット30と共に案内治具60
の中空案内部及び筒状部材40の中空部内に収容され
る。また、本実施形態では、図1に記載のワイヤネット
リング3xは備えておらず、筒状部材40の軸方向長さ
が触媒担体20より長い。
持治具50と支持柱110との間に配置され、支持治具
50に付与される荷重(圧力反力)を直接検知できるよ
うに構成されている。また、案内治具60はフローティ
ングフレーム61に支持されており、このフローティン
グフレーム61がストッパ150と当接することによっ
て案内治具60の下降作動が停止される。
い案内治具60が触媒担体20及び緩衝マット30に当
接した後は、案内治具60、触媒担体20、緩衝マット
30及び支持治具50が一体となって下方に移動し、触
媒担体20が緩衝マット30と共に筒状部材40の中空
部内の所定の位置に収容されたときに、案内治具60の
下方移動が停止される。而して、図9に示すように、筒
状部材40の中空部内の所定の位置に触媒担体20が緩
衝マット30が収容された触媒コンバータが形成され
る。このような触媒コンバータを製造する場合には、支
持治具50が小型で簡素な本実施形態の装置を用いるこ
とが望ましい。
を示すもので、図8の構成が包含されており、図8に示
した部材と同じ部材には同一の符号を付している。尚、
図10に示す圧入装置は、図8に記載の構成以外は図3
に示した装置と実質的に同様であるので、説明は省略す
る。
えばスピニング加工によって中間部を縮径することによ
って保持部41を形成し、筒状部材40の両端部にテー
パ部42及び43並びに拡径部45及び46を形成した
ものである。そして、図8の実施形態と同様の方法で筒
状部材40の保持部41に触媒担体20及び緩衝マット
30を圧入したものである。上記のように形成された筒
状部材40を用いれば、触媒担体20及び緩衝マット3
0は、図8及び図9に記載の案内治具60のテーパ面に
案内されて筒状部材40内に圧入されると共に、筒状部
材40自体のテーパ部42及び43に案内されて圧入さ
れるので、圧入作動が一層円滑に行なわれる。
置においても同様に適用することができ、その他の柱体
を内装する排気処理装置についても同様の方法で製造す
ることができる。即ち、柱体としては、触媒担体やDP
Fに限らず、各種改質器や加熱・冷却部材、あるいは熱
交換部材や熱回収部材等を含み、その種類は問わない。
また、柱体は円形断面に限らず、例えば楕円や長円(レ
ーストラック)、更には多角形の断面の触媒担体及びD
PFにも前述の圧入工程を適用することができ、特に、
円形断面でない柱体において、従来の圧入技術に比し、
如上の圧入工程による効果が大きい。筒状部材に圧入す
る触媒担体等の柱体は複数でもよく、例えば2個の柱体
を前述の方法によって順次圧入し、所謂タンデム配列と
してもよい。あるいは、前述の方法で1個の柱体を一端
部に圧入した後、筒状部材を反転させて他端に他の1個
の柱体を圧入することによってタンデム配列としてもよ
い。
5又は50の下降作動は、それぞれ別個に又は一体的に
制御することとしてもよく、その駆動及び移動手段はサ
ーボモータ等、どのような手段を用いることとしてもよ
い。即ち、案内治具6又は60と支持治具5又は50が
相対的に近接し得る限り、それぞれをどのように駆動し
てもよく、製品形状や圧入条件等に応じて任意に制御す
ればよい。
工が要求される場合には、圧入工程完了後(図2の
(E)工程及び図9の工程終了後)、押圧部材7を原位
置に復帰させた後に、サイジング工程(sizing又はcali
brating)を追加することとしてもよい。即ち、筒状部材
4又は40の上方から縮径ダイス(図示せず)を外嵌し
て縮径加工し、緩衝マット3又は30が存在する範囲の
径を適宜縮小(スウェージング)することとしてもよ
い。あるいは、後述するスピニング加工によって筒状部
材4又は40を縮径することとしてもよい。
及び46が形成された筒状部材40内に触媒担体20及
び緩衝マット30を圧入した後、筒状部材40の一端部
に対しスピニング加工を行ない、その開口端に向かって
漸次縮径するテーパ部47、及びこのテーパ部47から
開口端に至るまでの小径直管部48から成るボトルネッ
ク部(保持部41と同軸)を形成したものである。これ
に対し、筒状部材4の他端部は傾斜スピニング加工によ
って、傾斜軸を中心とするテーパ部49、及びこのテー
パ部49から開口端に至るまでの小径直管部48から成
るボトルネック部(傾斜軸を有する)を形成している。
尚、図12では、テーパ部42及び43が残置された形
態となっているが、テーパ部42及び43も縮径して、
夫々保持部41からテーパ部47及び49に至るまで滑
らかな面で連続するように形成してもよい。
の中間部に保持部41が形成されると共に両端部に拡径
部45及び46が形成された後に、触媒担体20及び緩
衝マット30が保持部41に圧入されたものであるが、
筒状部材40は直管のままで、前述の図9に示す工程に
続き、筒状部材40の一端部に対しスピニング加工を行
い、その開口端に向かって漸次縮径するテーパ部(図1
2の47又は49)、及びこのテーパ部から開口端に至
るまでの小径直管部(図12の48)から成るボトルネ
ック部を形成することとしてもよい。
ニング加工方法については特開平11−147138号
公報、特開平11−151535号及び特開2001−
25826号公報に開示されており、これらの加工方法
を筒状部材40の端部の成形に適用することができる。
この場合において、マンドレル(図示せず)を用い、こ
れを傾斜あるいは偏芯するように配置して、スピニング
ローラによるネッキング加工を行なうこととしてもよ
い。尚、スピニング加工方法としては、ワーク回転式
(但し、これは同軸加工のみに適用可能)、及びワーク
固定式(同軸、偏芯及び傾斜の何れにも適用でき、これ
らを適宜組み合わせた加工も可能)の何れを採用しても
よいが、本実施形態のように筒状部材40内に触媒担体
20が収容されている場合には、ワーク固定式が望まし
い。
で以下に記載の効果を奏する。即ち、請求項1乃至3に
記載の製造方法においては、柱体を案内治具の下方に適
宜配置して筒状部材及び案内治具を柱体に近接する方向
に駆動すれば、案内治具のテーパ部によって緩衝部材が
圧縮されながら柱体が筒状部材内に圧入されるので、筒
状部材及び案内治具に対し同軸状態を維持しながら、柱
体及び緩衝部材を筒状部材内に円滑且つ適切に圧入する
ことができ、確実に所期の圧入状態を確保することがで
きる。従って、脆弱な触媒担体も適切に圧入し、確実に
保持することができる。しかも、柱体圧入時の従来方法
に比べ、コスト及びサイクルタイムを増加させることな
く、柱体及び緩衝部材を筒状部材内に円滑に圧入するこ
とができる。
よれば、支持治具が柱体及び緩衝部材と共に案内治具の
中空案内部及び筒状部材の中空部内に収容されるので、
筒状部材の軸方向の所定位置に容易且つ適切に圧入する
ことができる。
ば、柱体に付与される軸方向の圧力を監視し、その上限
値及び下限値の範囲内で、筒状部材の柱体に対する相対
駆動が制御されるので、柱体に過大な荷重が付与される
ことなく、柱体及び緩衝部材を筒状部材内に円滑且つ適
切に圧入することができる。
ば、筒状部材が、中空部の所定位置から少くとも一方の
開口端に向かって、少くとも軸方向の一部の内径が漸次
拡大するテーパ部を有しており、柱体及び緩衝部材は案
内治具のテーパ部に加え、筒状部材自体のテーパ部に案
内されるので、一層円滑に筒状部材内に圧入することが
できる。
よれば、筒状部材のテーパ部、及びこのテーパ部から開
口端に至るまでの部分を縮径してボトルネック部を形成
することとしているので、所望の形状のボトルネック部
を良好な形状精度で形成することができる。そして、請
求項10に記載のようにスピニング加工を用いることと
すれば、円滑にボトルネック部を形成することができ
る。
造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状
部材内に圧入する前の状態を示す断面図である。
造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状
部材内に圧入する圧入工程を示す工程図である。
造方法に供する圧入装置を示す正面図である。
造方法に供する圧入装置を示す側面図である。
造方法において、押圧部材のストロークと圧入荷重との
関係を示すグラフである。
造方法において、圧入装置の制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
造方法において、圧入装置の作動を示すフローチャート
である。
製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒
状部材内に圧入する前の状態を示す断面図である。
製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担体を筒
状部材内に圧入した状態を示す断面図である。
の製造方法に供する圧入装置を示す正面図である。
ータの製造方法において、緩衝マットを巻回した触媒担
体を筒状部材内に圧入した状態を示す断面図である。
ータの製造方法において、両端部にボトルネック部を形
成した触媒コンバータを示す断面図である。
緩衝マットを巻回した触媒担体を筒状部材内に圧入する
圧入工程を示す工程図である。
衝マット,4,40,400 筒状部材, 5,50,
500 支持治具,6,60,400 案内治具, 7
押圧部材,8 ロードセンサ
Claims (10)
- 【請求項1】 筒状部材内に緩衝部材を介して柱体を保
持する装置の製造方法において、前記柱体の周囲に前記
緩衝部材を巻回した後、前記柱体の軸が鉛直線上に位置
するように配置し、前記筒状部材を上面に載置したとき
に前記筒状部材の中空部に連通し下方に開口する中空案
内部を有し、該中空案内部の断面積が下方に向かって漸
次拡大するテーパ部を有する案内治具、及び該案内治具
に載置した前記筒状部材を、前記柱体の上方で前記筒状
部材の軸が前記鉛直線上に位置するように配置した後、
前記案内治具及び前記筒状部材を、前記柱体に対して相
互に近接する方向に相対駆動し、前記案内治具のテーパ
部によって前記緩衝部材を圧縮させながら、前記柱体及
び前記緩衝部材を前記筒状部材内に圧入することを特徴
とする前記装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記柱体が軸方向に略均等な円形断面を
有すると共に前記筒状部材が前記柱体より大径で軸方向
に略均等な円形断面の中空部を有することを特徴とする
請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 前記柱体の下方に配置して前記柱体を支
持すると共に、前記案内治具に対向するように支持治具
を配置し、前記案内治具の下方移動にともない前記案内
治具が前記支持治具に当接した後は、前記案内治具と前
記支持治具が一体となって下方に移動し、前記支持治具
が所定の位置で停止したときに前記案内治具の下方移動
を停止させることを特徴とする請求項1又は2記載の製
造方法。 - 【請求項4】 前記案内治具の中空案内部の最小断面よ
り小さい断面を有し前記柱体の下方に配置して前記柱体
を支持する支持治具を固定し、前記案内治具の下方移動
にともない、前記支持治具が前記柱体及び前記緩衝部材
と共に前記案内治具の中空案内部及び前記筒状部材の中
空部内に収容されることを特徴とする請求項1又は2記
載の製造方法。 - 【請求項5】 前記柱体の下方に配置して前記柱体を支
持すると共に、前記案内治具に対向するように支持治具
を配置し、前記案内治具の下方移動にともない前記案内
治具が前記緩衝部材に当接した後は、前記案内治具、前
記柱体、前記緩衝部材及び前記支持治具が一体となって
下方に移動し、前記柱体が前記緩衝部材と共に前記筒状
部材の中空部内の所定の位置に収容されたときに、前記
案内治具の下方移動を停止させることを特徴とする請求
項4記載の製造方法。 - 【請求項6】 前記柱体の下方に配置し前記柱体に付与
される軸方向の圧力を検出する圧力検出手段によって前
記圧力を監視し、前記圧力の上限値及び下限値の範囲内
で、前記圧力検出手段の検出圧力に基づき前記筒状部材
の前記柱体に対する相対駆動を制御することを特徴とす
る請求項1又は2記載の製造方法。 - 【請求項7】 前記筒状部材が、前記柱体の断面より大
きく軸方向に略均等な断面の中空部を有すると共に、少
くとも一方の開口端に向かって、少くとも軸方向の一部
の内径が漸次拡大するテーパ部を有することを特徴とす
る請求項1又は2記載の製造方法。 - 【請求項8】 前記柱体が円形断面を有し、前記筒状部
材が前記柱体の外径より大きく軸方向に略均等な内径の
円形断面の中空部を有し、前記緩衝部材を巻回した前記
柱体を、前記筒状部材の前記開口端から前記筒状部材の
中空部に圧入した後、前記柱体の端部から前記開口端に
至るまでの部分を縮径して前記筒状部材にボトルネック
部を形成することを特徴とする請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項9】 前記柱体が円形断面を有し、前記筒状部
材が、前記柱体の外径より大きく軸方向に略均等な内径
の円形断面の中空部を有すると共に、該中空部の所定位
置から少くとも一方の開口端に向かって、少くとも軸方
向の一部の内径が漸次拡大するテーパ部を有し、前記緩
衝部材を巻回した前記柱体を、前記筒状部材の前記開口
端から前記筒状部材の中空部に圧入した後、前記筒状部
材の前記テーパ部から前記開口端に至るまでの部分を縮
径して前記筒状部材にボトルネック部を形成することを
特徴とする請求項1記載の製造方法。 - 【請求項10】 前記筒状部材の前記テーパ部から前記
開口端に至るまでの部分に対し、スピニング加工によっ
て縮径して前記ボトルネック部を形成することを特徴と
する請求項8又は9記載の製造方法。
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