JP4919053B2 - 油圧緩衝器用アウタチューブおよびその製造方法 - Google Patents

油圧緩衝器用アウタチューブおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、油圧緩衝器用アウタチューブに係り、特に軸方向の途中にスプリングシートを嵌合保持するための大径の突出部を有するアウタチューブとその製造方法とに関する。
ツインチューブタイプの油圧緩衝器は、図6に示すように、ピストン1を摺動可能に内装した内筒2を有底の外筒(アウタチューブ)3内に納め、ピストン1に一端が連結されたピストンロッド4の他端部を、内筒2および外筒3の開口端部に共通に装着したロッドガイド5およびシール部材6を挿通して外部へ延ばし、内筒2内に封入された油液を、ピストン1に設けたピストンバルブ7および外筒3の内底部に設けたベースバルブ8を流通させて伸び行程および縮み行程の減衰力を発生させ、ピストンロッド4の進入、退出分の油液は内筒2と外筒3との間の、ガスおよび油液が封入されたリザーバ9で補償する構造となっている。
この種の油圧緩衝器を車両のサスペンションに用いる場合は、その外筒3の軸方向の途中にばねを受けるスプリングシート10が配設される。そして従来、外筒3に対するスプリングシート10の固定には、同じく図6に示すように、外筒3の途中にバルジ加工により成形した突出部11にスプリングシート10を嵌合固定させる構造が採用されていた。この場合、突出部11は、スプリングシート10が圧入嵌合される小径突出部12とスプリングシート10が係止される大径突出部13とを該スプリングシート10の圧入方向に前後して形成した段付き形状となっており、従来、その成形には、ゴムバジル加工が多く採用されていた。ゴムバルジ加工は、素管内でゴムを軸方向に圧縮して、その膨張力で拡管させる加工法であり(例えば、特許文献1参照)、液圧バルジ加工に比べて加工が容易でコスト安である利点を有している。
特開昭55−141343号公報
ところで、上記した油圧緩衝器を組立てるには、外筒3および内筒2に、ピストン1をはじめ、ロッドガイド6、シール部材7等の必要な内機部品を収めた後、同じく図6に示すように、外筒3の開口端部を内側に曲げ加工して、その曲げ片14によって内筒2へ残留軸力を付与しながら内機部品を押圧固定し、その後に外筒3の突出部11に対してスプリングシート10を組付けるようにしていた。
しかしながら、外筒3の突出部11は、上記したようにゴムバルジ加工によって形成されているため、剛性が不足し、スプリングシート10を圧入した際、該突出部11の小径突出部12が径方向へ圧縮されて外筒3に軸方向の伸びが生じる現象が起こっていた。この外筒3の軸方向の伸びは、内筒2の残留軸力低下を招き、製品動作時に異音が発生するなどの不具合の原因になる。そこで従来は、スプリングシート10の圧入による残留軸力低下分を見込んで、曲げ片14による押圧力を増大させるように組付けを行っていた。
しかるに、上記ロッドガイド6としては、コスト的に安く、精度確保が容易であることから、焼結品が用いられることが多く、上記曲げ片14による押圧力を増大させると、比較的脆い焼結品であるロッドガイド6が破壊してしまう虞れがあり、内筒2への残留軸力を増大させることには一定の限界があるのが現状であった。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、スプリングシート圧入に伴うアウタチューブの軸方向の伸びを抑えることにより、内筒への残留軸力低下を低減した油圧緩衝器用アウタチューブとその製造方法とを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る油圧緩衝器用アウタチューブは、軸方向の途中にバルジ加工により、スプリングシートが圧入嵌合される小径突出部とスプリングシートが係止される大径突出部とを該スプリングシートの圧入方向に前後して形成したアウタチューブの開口端部を内側に曲げ加工して、その曲げ片によって内機部品に残留軸力を付与する油圧緩衝器用アウタチューブにおいて、前記小径突出部と前記大径突出部とが、内・外面を型により拘束しながら素管を拡管させる機械式バルジ加工により形成され、前記小径突出部の一部に、前記スプリングシートが接触しない内側に窪む凹部が形成されていることを特徴とする。
このように構成した油圧緩衝器用アウタチューブにおいては、スプリングシートが圧入嵌合される小径突出部とスプリングシートが係止される大径突出部とを、内・外面を型により拘束しながら拡管させる機械式バルジ加工により形成しているので突出部の剛性が高まり、スプリングシートの圧入による小径突出部の径方向への圧縮が抑えられ、結果としてアウタチューブの軸方向伸びが抑えられる。
また、上記凹部によってスプリングシートと小径突出部との接触面積が減じるので、その減じる分、圧入荷重が低減する。
上記課題を解決するため、本発明に係る油圧緩衝器用アウタチューブの製造方法は、軸方向の途中にバルジ加工により、スプリングシートが圧入嵌合される小径突出部とスプリングシートが係止される大径突出部とを該スプリングシートの圧入方向に前後して形成したアウタチューブの開口端部を内側に曲げ加工して、その曲げ片によって内機部品に残留軸力を付与する油圧緩衝器用アウタチューブの製造方法において、環状の外型と該外型の内部に配設された拡縮径可能な内型との間隙に素管を挿入した後、前記素管を軸方向に加圧しながら前記内型を拡径方向へ移動させ、該内型と前記外型とで内・外面を拘束しながら拡管させる機械式バルジ加工を行い、スプリングシートが圧入嵌合される小径突出部とスプリングシートが係止される大径突出部とを成形することを特徴とする。
本アウタチューブの製造方法においては、上記機械式バルジ加工に際し、小径突出部の両端部に対応する部位を内型と外型とにより集中的に曲げ加工するのが望ましい。この場合、小径突出部の両端部に対応する部位を内型と外型とにより集中的に曲げ加工する段階で、素管を軸方向に加圧する力を低圧から高圧に切替えるのが望ましい。
本発明に係る油圧緩衝器用アウタチューブおよびその製造方法によれば、スプリングシートが圧入嵌合される小径突出部とスプリングシートが係止される大径突出部とが、内・外面を型により拘束しながら拡管させる機械式バルジ加工により形成されるので、突出部の剛性が高まり、スプリングシートの圧入に伴うアウタチューブの軸方向伸びが抑えられ、結果としてインナチューブへの残留軸力低下が低減され、油圧緩衝器の性能の安定化に大きく寄与する効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜3は、本発明に係る油圧緩衝器用アウタチューブの製造に用いる機械式バルジ加工装置を示したものである。本機械式バルジ加工装置20は、前記図6に示した油圧緩衝器の外筒3(アウタチューブ)の軸方向の途中にスプリングシート10を嵌合固定するための突出部11を成形するもので、該突出部11が、スプリングシート10が圧入される小径突出部12とスプリングシート10が係止される大径突出部13とを該スプリングシート10の圧入方向に前後して有する段付き形状となっている点は、従来と同様である。
機械式バルジ加工装置20は、外筒3の素材である素管Wを囲む環状の外型21と該外型21の内部に配設された拡縮径可能な内型31とを備えている。外型21は、上・下に二分割されており、その下側部分21Aは位置固定のベース22上に固定され、その上側部分21Bはベース22の上方に昇降可能に配設された昇降台23に複数のガイドロッド24を介して吊下支持されている。外型21の上側部分21Bと昇降台23との間には圧縮ばね25が介装されており、該上側部分21Bは、昇降台23の下降に応じてわずかフローティングしながら下側部分21Aに同心に突き合され(型閉じされ)、これにより一体の外型21が形成される。
外型21の下側部分21Aの内面には、素管Wの下端(先端)を受ける段差面26が形成され、一方、昇降台23には、素管Wの上端に当接する加圧部材27と該加圧部材27の背面にピストンロッド28aを接続させた加圧用シリンダ28とが配設されている。素管Wは、昇降台23の上昇により外型21の上側部分21Bを下側部分21Aに対して大きく離間させた状態で、前記段差面26に当接するまで下側部分21Aに挿入され、この状態で素管Wの上半分は下側部分21Aから露出して配置される。外型21の上側部分21Bは、前記下側部分21Aに対する素管Wの挿入完了により昇降台24と一体的に下降し、この下降に応じて素管Wの上半分が上側部分21Bの内部に挿入される。そして、上型部分21Bが下側部分21Aに突き合された型閉じ状態で、前記加圧部材27が素管Wの後端に当接してわずか浮上し(図3)、これによって素管Wに対する加圧用シリンダ28からの軸力付与が可能になる。
一方、内型31は、放射状に配置された複数のセグメント32の集合体からなっている。各セグメント32は、図3に示されるように、前記外型21の下側部分21Aを支持するベース22から該下側部分21A内を延ばした支持筒33の上端に半径方向へ移動可能に支承されている。また、複数のセグメント32の上下端部の二箇所には、各セグメント32を半径内方向へ付勢するリングばね34が巻回されており(図1)、内型31は、常時はリングばね34により各セグメント32を密に集合させた縮径状態を維持するようになっている(図2の右半分)。また、内型31の内側には、各セグメント32の背面に楔合し、後述の駆動手段40により相対移動する上下一対のウエッジ部材(矢)41、42が配置されており、内型31の各セグメント32は、前記一対のウエッジ部材41、42が相互に接近する方向へ相対移動することで、半径外方向へ移動するようになっている(図2の左半分)。
上記内型31のセグメント32を一対のウエッジ部材41、42を介して駆動する駆動手段40は、前記ベース22から下方向へ延ばした複数のガイドロッド43に摺動可能に装着された可動プレート44を端板として共用するシリンダ(内型駆動用シリンダ)45を備えている。シリンダ45内のピストン(図示略)から上方へ延ばされたピストンロッド46は中空構造となっており、その先端部には、前記ガイドロッド43により回り止めされた中空部材47が固設されている。中空部材47には、前記内型31の各セグメント32を支承する支持筒33内を摺動可能に延ばした筒状の連結部材48の一端が固定されており、この連結部材48の上端部に、前記一対のウエッジ部材のうちの、下側のウエッジ部材42が連結されている。一方、上側のウエッジ部材41は、前記シリンダ45の端板として共用される可動プレート44からピストンロッド46、中空部材47および連結部材48内を挿通して上方へ延ばした作動ロッド49の上端部に連結されている。なお、内型駆動用シリンダ45は、ガイドロッド43の先端部に一端が係止されたばね50により常時上方へ付勢されている。
上記構成の駆動手段40においては、シリンダ45のピストンロッド46が伸長すると、その反力でシリンダ45がガイドロッド43に沿って下動し、これにより連結部材48を介して下側のウエッジ部材42が上動すると共に、作動ロッド49を介して上側のウエッジ部材41が下動する。逆に、シリンダ45のピストンロッド46が短縮すると、その反力でシリンダ45がガイドロッド43に沿って上動し、これにより連結部材48を介して下側のウエッジ部材42が下動すると共に、作動ロッド49を介して上側のウエッジ部材41が上動する。すなわち、一対のウエッジ部材41、42は、シリンダ45の作動により相対移動し、これに応じて内型31(セグメント32)が拡縮動作する。なお、駆動手段40を構成する可動プレート44とピストンロッド46の先端の中空部材47との間には、両者の相対変位、すなわち一対のウエッジ部材41と42との相対変位を検出する変位測定手段Sが介装されている。
ここで、上記外型21の内面には、図1によく示されるように、前記スプリングシート10が圧入される小径突出部12の外面形状に倣う第1の成形凹部51とスプリングシート10が係止される大径突出部13の外面形状に倣う第2の成形凹部52とが連続に形成されている。本実施形態において、外型21を構成する下側部分21Aと上側部分21Bとの合せラインLは、第1の成形凹部51と第2の成形凹部52との境界部に設定されている。このように前記境界部に合せラインLを設定することで、該境界部に集中しやすい応力が緩和され、外型21の破損が未然に防止される。一方、内型31を構成する各セグメント32の外側の長手方向中間部には、前記スプリングシート10が圧入される小径突出部12の内面形状に倣う第1の成形凸部53とスプリングシート10が係止される大径突出部13の外面形状に倣う第2の成形凹部54とが連続に形成されている。
以下、上記のように構成された機械式バルジ加工装置20によるバルジ加工の実施状況を図4も参照して説明する。
バルジ加工に際しては、外型21の下側部分21Aに対して上側部分21Bを離間させた型開き状態で、下側部分21Aに素管Wを段差面26に当接するまで挿入し、該素管Wを外型21の下側部分21Aにセットする。このとき、内型31は、図1に示すように縮径状態にあり、素管Wは内型31に干渉することなくセット可能である。前記素管Wのセット完了後、昇降台23と一体に外型21の上側部分21Bを下降させ、該上側部分21Bを下側部分21Aに突き合せて型閉じする。この型閉じにより素管Wの上半分が上側部分21Bの内部に挿入され、これと同時に昇降台23に設けられた加圧部材27が素管Wの後端に当接してわずか持ち上げられる。次に、加圧用シリンダ28のピストンロッド28aを伸長動作させ、素管Wに軸方向の加圧力(軸力)を加える。このときの加圧力P1は、素管Wが座屈を起こさない範囲内の適当な値とする。一例とし、外径45mmで肉厚1.4mmの素管Wを対象とする場合、該加圧力P1は45kN程度に設定される。
次に、内型駆動用シリンダ45のピストンロッド46を伸長動作させる。すると、その反力でシリンダ45が下動し、これにより連結部材48を介して下側のウエッジ部材42が上動する共に、作動ロッド49を介して上側のウエッジ部材41が下動する。すなわち、上下一対のウエッジ部材41、42が相互に接近する方向へ移動し、これにより内型31を構成する各セグメント31が半径外方向へ移動し、図4(A)に示すように、内型31の外面に形成された第1の成形凸部53と第2の成形凸部54とが素管Wを局部的に次第に外側へ押し広げる。
そして、内型31を構成する各セグメント31の半径外方向への移動がさらに続くと、図4(B)に示すように、外型21の第1の成形凹部51および第2の成形凹部52に対して素管Wが大きく押し込まれ、特に、スプリングシート10が圧入される小径突出部12(図6参照)の成形部である第1の成形凹部51、第1の成形凸部53の両端側に対応する二箇所P1、P2で素管Wが強く曲げられるようになる。本実施形態においては、前記した二箇所P1、P2で素管Wが強く曲げられる時点を変位測定装置Sで検知し、その信号に応じて、素管Wに対する加圧用シリンダ28の加圧力を高圧側に切替える。この場合の加圧力F2としては、上記寸法(外径45mm、肉厚1.4mm)の素管Wを対象とする場合、100kN程度に設定される。この加圧力の増大により、前記曲げ箇所P1、P2への材料流入が促進され、この結果、小径突出部12の成形が促進されると共に、曲げ箇所P1、P2での薄肉化が防止される。
そして遂には、図4(C)に示すように、外型21の成形凹部51、52と内型31の成形凸部53、53との間に素管Wが密着する状態となり、これによってスプリングシート10が圧入される小径突出部12とスプリングシート10が係止される大径突出部13とが連続に形成され、前記した油圧緩衝器の外筒3(図6参照)は完成する。その後は、内型駆動用シリンダ45のピストンロッド46が短縮動作して、上下一対のウエッジ部材41、42が相互に離間する方向へ移動し、これにより内型31を構成する各セグメント32が半径内方向へ移動して、元の状態に復帰する。また、これと同時に加圧用シリンダ28のピストンロッド28aが短縮動作し、素管に加えられていた軸力が解放される。次いで、昇降台23が上昇して外型21の上側部分21Bが下側部分21Aから離間し、これにより外型21の下側部分21Aからの外筒3の取出し(脱型)が可能になり、これにて機械式バルジ加工の1サイクルは終了する。
このようにして製造された外筒(アウタチューブ)3は、図5に示すように、スプリングシート10が圧入される小径突出部12とスプリングシート10が係止される大径突出部13とを連接した突出部11を有する形状となる。この場合、上記したように外型21の第1の成形凹部51、内型31の第1の成形凸部53の両端側に対応する箇所P1、P2で素管Wが強く曲げられることから、該曲げ箇所P1,P2で塑性変形による加工硬化が起こり、これによって小径突出部12の剛性が高まる。したがって、油圧緩衝器の製造に際して、最終的に外筒3の突出部11にスプリングシート10を圧入嵌合させる際、小径突出部12の径方向への圧縮が抑えられる。この結果、外筒3全体の軸方向伸びが抑えられ、これによりインナチューブ2(図6)への残留軸力低下が低減される。因みに、同じサイズの油圧緩衝器において、本発明のように機械式バルジ加工により突出部11を成形した外筒3を用いた場合と従来のゴムバルジ加工により突出部11を成形した外筒3を用いた場合とで、インナチューブ2の残留軸力を比較すると、本発明の場合の残留軸力が6.0kNであるのに対し、比較例の残留軸力は4.5kNであり、本発明が、インナチューブ2への残留軸力低下の低減に大きく寄与することが分った。
また、上記した二箇所P1,P2が外型21と内型31により集中的に曲げ加工されることで、つまり、外型21と内型31による曲げ起点をもってP1,P2が曲げ加工されることで、同じく図5に示すように、脱型後に該小径突出部12にスプリングバックによる凹部12aが形成される。この場合、該凹部12aによってスプリングシート10と小径突出部12との接触面積が減じるので、その減じる分、圧入荷重が低減する。因みに、同じサイズの油圧緩衝器において、本発明のように機械式バルジ加工により突出部11を成形した外筒3を用いた場合と従来のゴムバルジ加工により突出部11を成形した外筒3を用いた場合とで、スプリングシート10の圧入荷重を比較すると、本発明の場合の圧入荷重が5.8kNであるのに対し、比較例の圧入荷重は6.9kNであり、本発明が、スプリングシート10の圧入荷重の低減に大きく寄与することが分った。
本発明に係る油圧緩衝器用アウタチューブの製造に用いる機械式バルジ加工装置の要部構造を示す断面図である。 本機械式バルジ加工装置における内型の構造を示す正面図である。 本機械式バルジ加工装置の全体構造を示す断面図である。 本機械式バルジ加工装置によるバルジ加工の実施状況を順を追って示す模式図である。 本機械式バルジ加工装置によって得られたアウタチューブの突出部の形状を示す断面図である。 本アウタチューブが適用される油圧緩衝器の全体構造を示す断面図である。
符号の説明
1 油圧緩衝器の内筒
3 油圧緩衝器の外筒(アウタチューブ)
10 スプリングシート
11 突出部
12 小径突出部
12a 小径突出部内の凹部
13 大径突出部
20 機械式バルジ加工装置
21 外型
28 加圧用シリンダ
31 内型
32 内型のセグメント
45 内型駆動用シリンダ
51 外型の第1の成形凸部
52 外型の第2の成形凸部
53 内型の第1の成形凹部
54 内型の第2の成形凹部
W 素管

Claims (4)

  1. 軸方向の途中にバルジ加工により、スプリングシートが圧入嵌合される小径突出部とスプリングシートが係止される大径突出部とを該スプリングシートの圧入方向に前後して形成したアウタチューブの開口端部を内側に曲げ加工して、その曲げ片によって内機部品に残留軸力を付与する油圧緩衝器用アウタチューブにおいて、前記小径突出部と前記大径突出部とが、内・外面を型により拘束しながら素管を拡管させる機械式バルジ加工により形成され、前記小径突出部の一部に、前記スプリングシートが接触しない内側に窪む凹部が形成されていることを特徴とする油圧緩衝器用アウタチューブ。
  2. 軸方向の途中にバルジ加工により、スプリングシートが圧入嵌合される小径突出部とスプリングシートが係止される大径突出部とを該スプリングシートの圧入方向に前後して形成したアウタチューブの開口端部を内側に曲げ加工して、その曲げ片によって内機部品に残留軸力を付与する油圧緩衝器用アウタチューブの製造方法において、環状の外型と該外型の内部に配設された拡縮径可能な内型との間隙に素管を挿入した後、前記素管を軸方向に加圧しながら前記内型を拡径方向へ移動させ、該内型と前記外型とで内・外面を拘束しながら拡管させる機械式バルジ加工を行い、スプリングシートが圧入嵌合される小径突出部とスプリングシートが係止される大径突出部とを成形することを特徴とする油圧緩衝器用アウタチューブの製造方法。
  3. 機械式バルジ加工に際し、小径突出部の両端部に対応する部位を内型と外型とにより集中的に曲げ加工することを特徴とする請求項2に記載の油圧緩衝器用アウタチューブの製造方法。
  4. 機械式バルジ加工に際し、小径突出部の両端部に対応する部位を内型と外型とにより集中的に曲げ加工する段階で、素管を軸方向に加圧する力を低圧から高圧に切替えることを特徴とする請求項3に記載の油圧緩衝器用アウタチューブの製造方法。
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