JP6856057B2 - トーションビームの製造方法 - Google Patents

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本発明は、自動車のトーションビームの製造方法に関し、特に、捩じりモーメントを繰り返し受ける場合の疲労寿命を向上させることができるトーションビームの製造方法に関する。
捩じりモーメントを繰り返し受ける部品は、様々な産業分野で使用されているが、そのような部品の代表例のひとつとして、自動車のトーションビームを挙げることができる。トーションビームは、自動車の足回り部品の一つであり、タイヤが段差等に乗り上げたときなどに、捩じりモーメントを受ける。
トーションビームの一例を図12〜図15に示す。
トーションビーム21は、図12に示すように、両端部がトレーリングアーム31に接続され、図13に示すように、その中央部の管軸直交断面(図12中の矢視A−A断面)が略V字形状の閉断面である略V字形状部23と、図14に示すように、略V字形状部23から各両端部に向かう部位の管軸直交断面(図12中の矢視B−B断面)が略V字形状からトーションビーム21の両端部の断面形状に遷移する途中の閉断面である形状遷移部25と、図15に示すように、両端部であってトレーリングアーム31と接続する接続部27(図12中の矢視C−C断面)を有する。
このようなトーションビーム21の製造方法の概略を、図16〜図19に基づいて説明する。
まず、材料となる管状部材41の両端部にプラグ43を挿入した状態で下型45にセットし(図16)、上型47を下型45側に成形下死点まで移動させる(図17)。なお、図16および図17に示す管状部材41およびプラグ43は、管状部材41の管軸方向断面における形状を図示したものである。
プラグ43の形状の一例を、図18の上面図と図19の側面図に示す。プラグ43を管状部材41の両端部に挿入した状態で成形することで、管状部材41の中央部が上型47の押圧部47aに押圧されて略V字形状部23(図13)が成形されるとともに、両端部が押圧部47aとプラグ43により形状遷移部25(図14)と接続部27(図15)とに成形される。
このようにして製造されたトーションビーム21に捩じりモーメントを与えて疲労試験を行うと、形状遷移部25に疲労クラックが発生することが多い。この原因の一つには、当該部位における成形後の残留応力が高いことがある。
そこで、特許文献1には、トーションビームの内側に水圧をかけて、トーションビームを外側に膨らませるように加工(ハイドロフォーミング)し、断面形状が略V字形状から変化する形状変化部における残留応力を減らす技術が開示されている。
特開2013−91433号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、下型と上型とを備えるプレス機内に水を導入するものであるため、メンテナンス性に難点がある。さらに、トーションビームの内側に水を導入してハイドロフォーミングした後、水を抜き出してトーションビームを乾燥させる工程を加える必要があるため、製造に時間が掛かり、コストが上昇するという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡便かつ低コストで、トーションビームの疲労寿命を向上させることができるトーションビームの製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るトーションビームの製造方法は、管状部材の両端部に該管状部材を内側から支持するプラグを挿入した状態で、該管状部材を上型と下型とによりプレス成形し、前記管状部材の中央部に相当する部位であり、管軸直交断面が略V字形状である略V字形状部と、前記プラグが挿入された前記両端部に相当する部位であって、管軸直交断面の形状が遷移する形状遷移部とを有するトーションビームを製造するものであって、前記両端部に前記プラグを挿入した前記管状部材に対して前記上型を前記下型側に成形下死点まで相対移動させて該管状部材を押圧し、前記略V字形状部と前記形状遷移部とを成形する第1成形工程と、該成形した形状遷移部を前記上型で押圧しない状態とし、前記両端部に挿入した前記プラグの全部又は一部を前記管状部材の管軸方向中央に向かって移動させて、又は、前記プラグの一部を前記管状部材の径方向外側に向かって移動させて、前記形状遷移部の一部を押し広げて塑性域まで変形させ、その後、前記プラグによる拘束を解放して前記形状遷移部を弾性回復させる第2成形工程と、を備えたことを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記プラグは、管軸方向にスライド可能なスライド部を有し、前記第2成形工程は、前記スライド部を軸方向中央に移動させることにより、前記形状遷移部を押し広げることを特徴とするものである。
(3)上記(1)に記載のものにおいて、前記プラグは、径方向に移動して突出可能な突出部を有し、前記第2成形工程は、前記突出部を径方向外側に移動させることにより、前記形状遷移部を変形させることを特徴とするものである。
本発明においては、第1成形工程と、第2成形工程と、を備えたことにより、形状遷移部における残留応力を低減することができ、簡便かつ低コストで、繰り返し捩じりモーメントを受けるトーションビームの疲労寿命を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るトーションビームの製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るトーションビームの製造方法に用いるプラグを示す図である(上面図)。 図2に示したプラグの側面図である。 図3に示したプラグにおいて、スライド部をスライドさせた状態を示す図である(側面図)。 本発明の実施の形態に係るトーションビームの製造方法に用いる下型に管状部材を設置した状態を示す図である。 本発明で対象とするトーションビームに疲労クラックが発生する疲労クラック危険部を示す図である(断面図)。 本発明で対象とするトーションビームに疲労クラックが発生する疲労クラック危険部を示す図である(上面図) 本発明の実施の形態に係るトーションビームの製造方法に用いるプラグの他の態様を示す図である。 本発明の実施の形態に係るトーションビームの製造方法に用いるプラグの他の態様として突出部を有するプラグを示す図である(上面図)。 図9に示したプラグの側面図である。 図10に示したプラグにおいて、突出部を突出させた状態を示す図である(側面図)。 本発明で製造対象とするトーションビームを説明する図である。 図12中の矢視A−A断面図である。 図12中の矢視B−B断面図である。 図12中の矢視C−C断面図である。 従来のトーションビームの製造方法を説明する図である(製造開始前)。 従来のトーションビームの製造方法を説明する図である(成形下死点)。 従来のトーションビームの製造方法に用いるプラグを示す図である(上面図)。 従来のトーションビームの製造方法に用いるプラグを示す図である(側面図)。
本発明に係るトーションビームの製造方法は、図1に示すように、管状部材1の両端部に管状部材1を内側から支持するプラグ3を挿入した状態で、管状部材1を下型5と上型7とによりプレス成形し、図12に例示するような、管状部材1の中央部に相当する部位であり、管軸直交断面が略V字形状である略V字形状部23と、プラグ3が挿入された両端部に相当する部位であり、管軸直交断面が前記略V字形状から遷移する形状遷移部25とを有するトーションビーム21を製造するものであって、第1成形工程と、第2成形工程と、を備えたものである。ここで、図1に示す管状部材1、プラグ3及びトーションビーム21は、管状部材1の管軸方向断面におけるそれぞれの形状を図示したものである。
以下、まずは本実施の形態に係るトーションビームの製造方法に用いるプラグ3、下型5及び上型7について説明する。
なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
さらに、以下の説明は、下型5の上方に上型7を配置した場合のものであり、例えば、下型5を基準とした場合の「上方」とは、下型5から見て上型7側の相対的な方向を意味する。そのため、例えば下型5と上型7の配置を上下入れ替えた場合などにおいては、上下の方向も相対的に適宜変更されるものとする。
プラグ3は、管状部材1の両端部に挿入して管状部材1を内側から支持するものである。
そして、プラグ3は、図2〜図4に示すようにスライド部3aとベース部3bとを備えてなる分割構造であり、スライド部3aは、アクチュエータ9により管軸方向にスライド可能にベース部3bに設置されている。
また、プラグ3は、上型7と協働して管状部材1の両端部に形状遷移部25を形成する凹面部3cを有する。なお、図3及び図4に示す凹面部3cは、管状部材1の中心断面における形状を示している。
下型5は、図5に示すように、凹部5aを有し、成形過程において、凹部5aに管状部材1が設置され、上型7が下型5側に相対的に下降して管状部材1を押圧する際に管状部材1の下面側を支持する。
上型7は、管状部材1の一部を管径方向に押圧し、管軸方向の中央部に相当する部位に略V字形状部23と、両端部に相当する部位に形状遷移部25とを成形するものであり、管状部材1に当接して押圧する押圧部7aと、管状部材1の両端部を把持する把持部7bとを有する。
次に、本実施の形態に係る上記の各工程について説明する。
<第1成形工程>
第1成形工程は、図1(a)、図1(b)に示すように、両端部にプラグ3を挿入した管状部材1に対して上型7を下型5側に成形下死点まで相対移動させて管状部材1を押圧して、略V字形状部23と形状遷移部25とを成形する工程である。
第1成形工程において、プラグ3のスライド部3aはスライドさせていない状態(図2及び図3参照)とし、管状部材1が上型7により押圧される際に、端部が略V字形状部23の断面形状に押し潰されないように管状部材1を内側から支持する。これにより、管状部材1の両端部には、上型7とプラグ3の凹面部3cとにより形状遷移部25が成形される。
<第2成形工程>
第2成形工程は、図1(c)に示すように、上型7を下型5側から離れる方向(図中の上方向)に移動させて第1成形工程で成形した形状遷移部25を上型7で押圧しない状態とし、図1(d)に示すように、両端部に挿入したプラグ3の一部であるスライド部3aを管軸方向中央に向かって移動させて、形状遷移部25の一部を押し広げて塑性域まで変形させ、その後、プラグ3のスライド部3aによる拘束を解放して形状遷移部25を弾性回復させる工程である。
なお、形状遷移部25を上型7で押圧しない状態とするには、上記のように上型7を下型5から離れる方向に移動させるとよい。
次に、本実施の形態に係るトーションビームの製造方法の作用効果について説明する。
第1成形工程で成形されたトーションビーム21の応力分布を見ると、形状遷移部25の上部に残留する周方向引張応力が他の部位に比べて高い値となる(図6)。そして、このように成形されたトーションビーム21が捻りモーメントを受けると、周方向引張応力の高い部位に疲労クラックが発生しやすい。以下、形状遷移部25の上部であって、周方向残留引張応力が高くて疲労クラックが発生しやすい部位を疲労クラック危険部25aという(図6、図7)。
なお、疲労クラック危険部25aの位置は、例えば、トーションビーム21の成形解析を行い、該成形解析により求められた周方向残留引張応力の値に基づいて決定することができる。
そこで、本実施の形態に係るトーションビームの製造方法の第2成形工程では、まず、上型7の把持部7bと下型5とでトーションビーム21の両端部を把持した状態のまま、上型7の押圧部7aのみを上方に移動させる(図1(c))。これにより、プラグ3のスライド部3aを管軸方向中央に向かって移動させたときに(図1(d))、管状部材1が動くのを防止して、形状遷移部25を押し広げることができる。
スライド部3aを移動させると、スライド部3aにおける凹面部3cが形状遷移部25の上部に当接して疲労クラック危険部25a(図6、図7参照)が押し広げられる。その後、スライド部3aを元の位置に戻すと、押し広げられた疲労クラック危険部25aが弾性回復(スプリングバック)する。これにより、疲労クラック危険部25aにおいては、周方向の引張応力が圧縮側にシフトする。
その結果、第1成形工程で成形された形状遷移部25のうち疲労クラック危険部25aに残留していた周方向の引張応力を第2成形工程で減少させることができ、繰り返し捩じりモーメントが作用したときの疲労寿命を向上させることができる。
なお、上記の説明において、プラグ3のスライド部3aは、ベース部3bに取付けられたアクチュエータ9により移動させるものであるが、図8(a)に示すように、スライド部11aとベース部11bとに上下2分割されたプラグ11を用い、スライド部11aを移動させるアクチュエータ9を下型5に接続してもよい。
また、上記の説明は、プラグ3の一部であるスライド部3aを管軸方向の中央に向けてスライドさせるものであったが、本発明はこれに限らず、図8(b)に示すように、プラグ13が分割構造ではなくその全部を管軸方向の中央に向かって移動させるものであってもよい。この場合も、プラグ13が形状遷移部25の内側に当接して外側に押し広げるように塑性域まで変形させることができる。
さらに、本発明は、図9〜図11に例示するように、管径方向に移動して突出可能な突出部15aを有するプラグ15を用いるものであってもよい。このようなプラグ15を用いる場合においても、第2成形工程は、プラグ15を管状部材1の両端部に挿入した状態で、各プラグ15の突出部15aをアクチュエータ9により管径方向外側に移動させることで(図11参照)、形状遷移部25における疲労クラック危険部25aを押し広げるように塑性域まで変形させることができる。
突出部15aを有するプラグ15を用いる場合にあっては、例えば、成形解析により求めた周方向引張応力に基づいて決定された疲労クラック危険部25aの位置に対応させて、プラグ15に設ける突出部15aの位置と範囲を決定してもよい。
なお、管状部材1の材質として、後述する実施例では鋼管を用いているが、本発明はこれに限るものではなく、トーションビームの製造に用いられる材質であればよい。
本発明に係るトーションビームの製造方法の作用効果を検証するための実験を行ったので、その結果について以下に説明する。
本実施例では、図12に示すトーションビーム21を、図1に示すように、管状部材1を第1成形工程及び第2成形工程によりプレス成形する過程のCAE解析を行った。
成形対象とするトーションビーム21は、管軸方向の全長を1050mm、両端部に形成された各形状遷移部25の管軸方向長さをそれぞれ120mmとした。
管状部材1は、厚さ2.8mm、引張強度1180MPa級の高張力鋼管とし、管状部材1の初期外径は115mmとした。そして、CAE解析において、管状部材1は2.5mm×2.5mmのシェル要素により要素分割し、等方硬化を仮定してモデル化した。また、プラグ3、下型5及び上型7は、それぞれ剛体のシェル要素によりモデル化した。
本実施例では、まずは本発明の比較対象とする従来例として、第1成形工程のみによりトーションビーム21を成形する過程と、該成形したトーションビーム21を下型5と上型7から離型してプラグ3を引き抜いた後のスプリングバックのCAE解析を行い、スプリングバック後におけるトーションビーム21の応力分布を求めた。
従来例においては、スプリングバック後の形状遷移部25の周方向応力の分布図を見ると、疲労クラック危険部に応力の高い部分が見られ、応力の最大値は1058MPaであった。
次に、本発明に係るトーションビームの製造方法の第1成形工程と第2成形工程とによりトーションビーム21を製造する場合のCAE解析を行った。
まずは、図2〜図4に示すスライド部3aを有するプラグ3を用いた場合を発明例1とし、CAE解析の流れについて説明する。
第1成形工程に係るCAE解析については、両端部にプラグ3を挿入した状態で管状部材1を下型5に設置し(図5)、上型7の押圧部7aを下型5側に成形下死点まで相対移動させて管状部材1を押圧し(図1(a)、図1(b))、略V字形状部23と形状遷移部25とを成形する過程の成形解析を行った。
次に、第2成形工程に係るCAE解析については、まず、上型7の押圧部7aを上方に移動して形状遷移部25の上方に空間を形成するとともに(図1(c))、上型7の把持部7bと下型5とでトーションビーム21の両端部を把持した状態とし、アクチュエータ9を作動させてプラグ3のスライド部3aを管軸方向中央に向かって移動させ、形状遷移部25を押し広げる過程の成形解析を行った(図1(d))。ここで、当該成形解析におけるスライド部3aの移動量は5mmとし、形状遷移部25を押し広げて塑性域まで変形させるものとした。
続いて、形状遷移部25を押し広げた状態からスライド部3aを元の位置に戻して弾性回復させるスプリングバック解析を行い、第2成形工程後におけるトーションビーム21の応力分布を求めた。
プラグ3を用いた発明例1においては、第2成形工程後における疲労クラック危険部25a(図6及び図7参照)の周方向引張応力は依然として周囲に比べて高くなっていたものの、疲労クラック危険部25aにおける周方向引張応力の最大値は593MPaであり、前述した従来例での疲労クラック危険部25aにおける周方向引張応力の最大値(=1058MPa)よりも低下する結果が得られた。
さらに、本実施例では、図9〜図11に示す突出部15aを有するプラグ15を用いた場合を発明例2とし、第1成形工程及び第2成形工程のそれぞれについてCAE解析を行い、第2成形工程後におけるトーションビーム21の応力分布を求めた。
発明例2においては、第2成形工程のCAE解析のうち、形状遷移部25を押し広げる成形解析においては、突出部15aは上方に2mm移動させるものとし、疲労クラック危険部25aを外側に押し広げて塑性域まで変形させるものとした。
発明例2においても、第2成形工程後における疲労クラック危険部25aの周方向引張応力は依然として周囲に比べて高くなっていたものの、疲労クラック危険部25aにおける周方向引張応力の最大値は769MPaであり、前述した従来例での疲労クラック危険部25aにおける周方向引張応力の最大値(=1058MPa)よりも低下する結果が得られた。
以上より、本発明に係るトーションビームの製造方法によれば、形状遷移部における疲労クラック危険部の残留応力を低下できることが実証され、これにより、簡便かつ低コストでトーションビームの疲労強度の向上が可能となることが明らかとなった。
1 管状部材
3 プラグ
3a スライド部
3b ベース部
3c 凹面部
5 下型
7 上型
7a 押圧部
7b 把持部
9 アクチュエータ
11 プラグ
11a スライド部
11b ベース部
13 プラグ
13a 凹面部
15 プラグ
15a 突出部
21 トーションビーム
23 略V字形状部
25 形状遷移部
25a 疲労クラック危険部
27 接続部
31 トレーリングアーム
41 管状部材
43 プラグ
45 下型
47 上型

Claims (3)

  1. 管状部材の両端部に該管状部材を内側から支持するプラグを挿入した状態で、該管状部材を上型と下型とによりプレス成形し、前記管状部材の中央部に相当する部位であり、管軸直交断面が略V字形状である略V字形状部と、前記プラグが挿入された前記両端部に相当する部位であって、管軸直交断面の形状が遷移する形状遷移部とを有するトーションビームを製造するトーションビームの製造方法であって、
    前記両端部に前記プラグを挿入した前記管状部材に対して前記上型を前記下型側に成形下死点まで相対移動させて該管状部材を押圧し、前記略V字形状部と前記形状遷移部とを成形する第1成形工程と、
    該成形した形状遷移部を前記上型で押圧しない状態とし、前記両端部に挿入した前記プラグの全部又は一部を前記管状部材の管軸方向中央に向かって移動させて、又は、前記プラグの一部を前記管状部材の径方向外側に向かって移動させて、前記形状遷移部の一部を押し広げて塑性域まで変形させ、その後、前記プラグによる拘束を解放して前記形状遷移部を弾性回復させる第2成形工程と、を備えたことを特徴とするトーションビームの製造方法。
  2. 前記プラグは、管軸方向にスライド可能なスライド部を有し、
    前記第2成形工程は、前記スライド部を軸方向中央に移動させることにより、前記形状遷移部を押し広げることを特徴とする請求項1記載のトーションビームの製造方法。
  3. 前記プラグは、径方向に移動して突出可能な突出部を有し、
    前記第2成形工程は、前記突出部を径方向外側に移動させることにより、前記形状遷移部を変形させることを特徴とする請求項1記載のトーションビームの製造方法。
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