JP2011161446A - 楕円筒状部材の製造方法、及びプレス装置。 - Google Patents
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Abstract
【課題】円筒状部材を楕円筒状部材にプレス成形する時に、溶接部に折れ・座屈が発生することを抑制できると共に、プレス成形された楕円筒状部材にスピニング成形を施して触媒コンバータ容器を製造する際に溶接部に割れ・亀裂等の不具合が発生することを抑制可能な楕円筒状部材の製造方法、及びプレス装置を提供する。
【解決手段】固定型12及び固定型12に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型11を有し可動型11及び固定型12の型締め時に可動型の成形面11aと固定型の成形面12aとで囲まれる成形空間16が楕円柱形状に形成されるプレス装置10によって、円筒状部材5を、溶接部6を中子14により可動型短手部11b又は固定型短手部12bに向けて押圧した状態で、プレス成形して、楕円筒形状の楕円筒状部材7を成形する。
【選択図】図4
【解決手段】固定型12及び固定型12に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型11を有し可動型11及び固定型12の型締め時に可動型の成形面11aと固定型の成形面12aとで囲まれる成形空間16が楕円柱形状に形成されるプレス装置10によって、円筒状部材5を、溶接部6を中子14により可動型短手部11b又は固定型短手部12bに向けて押圧した状態で、プレス成形して、楕円筒形状の楕円筒状部材7を成形する。
【選択図】図4
Description
本発明は、楕円筒状部材の製造方法、及びプレス装置に関する。
自動車等の排気系中に設置され、排気ガスを浄化する触媒コンバータの技術は公知である(例えば、特許文献1)。
触媒コンバータは、排気ガスを浄化する触媒、及び触媒コンバータの外形を形成すると共に内部に触媒を収容する触媒コンバータ容器を有しており、前記触媒コンバータ容器としては、自動車の床下等の手狭で扁平な空間を利用して配置可能とするために、楕円筒形状を有する形状に形成されるものがある(例えば、特許文献2)。
触媒コンバータは、排気ガスを浄化する触媒、及び触媒コンバータの外形を形成すると共に内部に触媒を収容する触媒コンバータ容器を有しており、前記触媒コンバータ容器としては、自動車の床下等の手狭で扁平な空間を利用して配置可能とするために、楕円筒形状を有する形状に形成されるものがある(例えば、特許文献2)。
上記した楕円筒形状を有する触媒コンバータ容器は、例えば以下の(A)〜(C)の手順で製造される。
(A)板形状の金属製素材を、円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接して円筒状部材100を成形する。
(B)固定型120及び固定型120に近接可能に支持される可動型110を有し、可動型110及び固定型120の型締め時に可動型110の成形面と固定型120の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成されるプレス装置を用いて、円筒状部材100をプレス成形して、楕円筒形状の楕円筒状部材130を成形する(図8(a)〜図8(c)参照)。
なお、素材となる円筒状部材100の周長は成形品である楕円筒状部材130の周長よりも僅かに大きくなるように構成されている。つまり、円筒状部材100には、プレス成形時の縮み代(例えば0.4%〜0.8%程度)が設けられている。
なお、素材となる円筒状部材100の周長は成形品である楕円筒状部材130の周長よりも僅かに大きくなるように構成されている。つまり、円筒状部材100には、プレス成形時の縮み代(例えば0.4%〜0.8%程度)が設けられている。
(C)楕円筒状部材130の両開口端部にスピニング成形を施して、開口端部を先細らせて円環形状の開口140を成形する(図9(a)〜図9(b)参照)。
従来、上記(B)において円筒状部材100をプレスして楕円筒状部材130を成形する際には、楕円形状の長手方向β側に溶接箇所である溶接部150が位置するように(図9(a)参照)、円筒状部材100のプレス成形が行われる(図8(a)〜図8(c)参照)。
これは、以下の理由による。
つまり、溶接部150は他の箇所に対して硬度・断面形状が不均一になる為、プレス成形時に生じる折れ・座屈の起点になりやすくなる。又、成形時に円筒状部材100に作用する圧縮力は、成形中の円筒状部材100の曲率最小部で内側に最も逃げやすくなる。従って、例えば短手方向α側に溶接部150が位置する楕円筒状部材が成形されるように、円筒状部材100をプレス成形すると(図10(a)〜図10(c)参照)、溶接部150が曲率最小部に位置し、溶接部150に折れ・座屈が発生しやすくなるからである。
ここで、溶接部150の「折れ」とは、円筒状部材100を押し潰すプレス時に、溶接部150が内側に凹むことである(図10(b)及び図11(a)参照)。
また、「座屈」とは、可動型110及び固定型120の型締め時に、圧縮される円筒状部材100の溶接部150が内側に凹むことである(図10(c)及び図11(b)参照)。
これは、以下の理由による。
つまり、溶接部150は他の箇所に対して硬度・断面形状が不均一になる為、プレス成形時に生じる折れ・座屈の起点になりやすくなる。又、成形時に円筒状部材100に作用する圧縮力は、成形中の円筒状部材100の曲率最小部で内側に最も逃げやすくなる。従って、例えば短手方向α側に溶接部150が位置する楕円筒状部材が成形されるように、円筒状部材100をプレス成形すると(図10(a)〜図10(c)参照)、溶接部150が曲率最小部に位置し、溶接部150に折れ・座屈が発生しやすくなるからである。
ここで、溶接部150の「折れ」とは、円筒状部材100を押し潰すプレス時に、溶接部150が内側に凹むことである(図10(b)及び図11(a)参照)。
また、「座屈」とは、可動型110及び固定型120の型締め時に、圧縮される円筒状部材100の溶接部150が内側に凹むことである(図10(c)及び図11(b)参照)。
しかし、上記(B)において長手方向β側に溶接部150が位置する楕円筒状部材130を成形し、楕円筒状部材130に上記(C)においてスピニング成形を施すときには(図9参照)、溶接部150の成形深さYが深くなるため、溶接部150に加わる応力が増大し、溶接部150に割れ・亀裂等の不具合が発生しやすくなる。
仮に、短手方向α側に溶接部150を位置させた楕円筒状部材160に、上記(C)においてスピニング成形を施すときには(図12参照)、溶接部150の成形深さXが浅くなるため、溶接部150に加わる応力が減少し、溶接部150の割れ・亀裂等の不具合を抑制できる。しかし、上記したように、上記(B)において円筒状部材100をプレス成形する際には、溶接部150に折れ・座屈が発生しやすくなるという問題があり(図10(a)〜図10(c)参照)、溶接部150に折れ・座屈の発生を抑制された楕円筒状部材160を成形することが困難となる。
仮に、短手方向α側に溶接部150を位置させた楕円筒状部材160に、上記(C)においてスピニング成形を施すときには(図12参照)、溶接部150の成形深さXが浅くなるため、溶接部150に加わる応力が減少し、溶接部150の割れ・亀裂等の不具合を抑制できる。しかし、上記したように、上記(B)において円筒状部材100をプレス成形する際には、溶接部150に折れ・座屈が発生しやすくなるという問題があり(図10(a)〜図10(c)参照)、溶接部150に折れ・座屈の発生を抑制された楕円筒状部材160を成形することが困難となる。
本発明は、円筒状部材を楕円筒状部材にプレス成形する時に、溶接部に折れ・座屈が発生することを抑制できると共に、プレス成形された楕円筒状部材にスピニング成形を施して触媒コンバータ容器を製造する際に溶接部に割れ・亀裂等の不具合が発生することを抑制可能な楕円筒状部材の製造方法、及びプレス装置を提供する。
請求項1に記載の楕円筒状部材の製造方法は、平板形状の金属製素材を、円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接して円筒形状の円筒状部材を成形して、固定型及び前記固定型に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型を有し、前記可動型及び固定型の型締め時に前記可動型の成形面と前記固定型の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成されるプレス装置を用いて、前記円筒状部材をプレス成形して、楕円筒形状の楕円筒状部材を成形する、楕円筒状部材の製造方法であって、前記プレス装置は、前記固定型と可動型との間に配置される中子を備え、前記成形空間は、楕円の短軸方向が前記可動型の移動方向となる楕円柱形状に形成され、前記プレス装置を用いた前記円筒状部材のプレス成形は、前記円筒状部材を、前記固定型と可動型との間において、前記中子に挿嵌した状態で、前記円筒状部材の溶接箇所である溶接部と、前記可動型の成形面における前記成形空間の前記楕円の短軸と交わる部分となる可動型短手部と、が対向するように配置し、かつ、前記溶接部を前記中子により前記可動型短手部に向けて押圧した状態で、前記円筒状部材を前記可動型と前記固定型とでプレスして、前記可動型及び固定型を型締めすることによって行われる、ものである。
請求項2に記載の楕円筒状部材の製造方法は、平板形状の金属製素材を、円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接して円筒形状の円筒状部材を成形して、固定型及び前記固定型に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型を有し、前記可動型及び固定型の型締め時に前記可動型の成形面と前記固定型の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成されるプレス装置を用いて、前記円筒状部材をプレス成形して、楕円筒形状の楕円筒状部材を成形する、楕円筒状部材の製造方法であって、前記プレス装置は、前記固定型と可動型との間に配置される中子を備え、前記成形空間は、楕円の短軸方向が前記可動型の移動方向となる楕円柱形状に形成され、前記プレス装置を用いた前記円筒状部材のプレス成形は、前記円筒状部材を、前記固定型と可動型との間において、前記中子に挿嵌した状態で、前記円筒状部材の溶接箇所である溶接部と、前記固定型の成形面における前記成形空間の前記楕円の短軸と交わる部分となる固定型短手部と、が対向するように配置し、かつ、前記溶接部を前記中子により前記固定型短手部に向けて押圧した状態で、前記円筒状部材を前記可動型と前記固定型とでプレスして、前記可動型及び固定型を型締めすることによって行われる、ものである。
請求項3に記載のプレス装置は、固定型及び前記固定型に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型を有し、前記可動型及び固定型の型締め時に前記可動型の成形面と前記固定型の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成され、平板形状の金属製素材を円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接することにより成形した円筒状部材を、前記可動型及び固定型によりプレスして楕円筒形状の楕円筒状部材を成形するプレス装置であって、前記プレス装置は、前記固定型と可動型との間に配置される中子を備え、前記成形空間は、楕円の短軸方向が前記可動型の移動方向となる楕円柱形状に形成され、前記可動型及び固定型を用いた前記円筒状部材のプレス成形は、前記円筒状部材を、前記固定型と可動型との間において、前記中子に挿嵌した状態で、前記円筒状部材の溶接箇所である溶接部と、前記可動型の成形面における前記成形空間の前記楕円の短軸と交わる部分となる可動型短手部と、が対向するように配置し、かつ、前記溶接部を前記中子により前記可動型短手部に向けて押圧した状態で、前記円筒状部材を前記可動型と前記固定型とでプレスして、前記可動型及び固定型を型締めすることによって行われる、ものである。
請求項4に記載のプレス装置は、固定型及び前記固定型に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型を有し、前記可動型及び固定型の型締め時に前記可動型の成形面と前記固定型の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成され、平板形状の金属製素材を円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接することにより成形した円筒状部材を、前記可動型及び固定型によりプレスして楕円筒形状の楕円筒状部材を成形するプレス装置であって、前記プレス装置は、前記固定型と可動型との間に配置される中子を備え、前記成形空間は、楕円の短軸方向が前記可動型の移動方向となる楕円柱形状に形成され、前記可動型及び固定型を用いた前記円筒状部材のプレス成形は、前記円筒状部材を、前記固定型と可動型との間において、前記中子に挿嵌した状態で、前記円筒状部材の溶接箇所である溶接部と、前記固定型の成形面における前記成形空間の前記楕円の短軸と交わる部分となる固定型短手部と、が対向するように配置し、かつ、前記溶接部を前記中子により前記固定型短手部に向けて押圧した状態で、前記円筒状部材を前記可動型と前記固定型とでプレスして、前記可動型及び固定型を型締めすることによって行われる、ものである。
本発明によれば、円筒状部材を楕円筒状部材にプレス成形する時に、溶接部に折れ・座屈が発生することを抑制できると共に、プレス成形された楕円筒状部材にスピニング成形を施して触媒コンバータ容器を製造する際に溶接部に割れ・亀裂等の不具合が発生することを抑制することが可能である。
以下に、本発明に係る楕円筒状部材の製造方法の実施の一形態について、図面を参照して説明する。
楕円筒状部材(楕円型触媒コンバータ素管)7は触媒コンバータ容器2を製造する際に用いられる部材であり、詳細には、楕円筒状部材7に後述するスピニング成形が施されて、触媒コンバータ容器2が製造される。
触媒コンバータ容器2は、自動車等の排気系中に設置される触媒コンバータ1の外形を形成し、その内部に排気ガスを浄化する触媒3を収容する(図6参照)。
触媒コンバータ容器2は、自動車の床下等の手狭で扁平な空間を利用して配置可能とするために、軸方向の中央部が楕円筒形状に形成される。
楕円筒状部材(楕円型触媒コンバータ素管)7は触媒コンバータ容器2を製造する際に用いられる部材であり、詳細には、楕円筒状部材7に後述するスピニング成形が施されて、触媒コンバータ容器2が製造される。
触媒コンバータ容器2は、自動車等の排気系中に設置される触媒コンバータ1の外形を形成し、その内部に排気ガスを浄化する触媒3を収容する(図6参照)。
触媒コンバータ容器2は、自動車の床下等の手狭で扁平な空間を利用して配置可能とするために、軸方向の中央部が楕円筒形状に形成される。
楕円筒状部材7の製造は、以下の(1)〜(2)((2−1)〜(2−4))の順序で行われる。
(1)図1(a)〜図1(c)に示すように、平板方形状の金属製素材4(例えばステンレス鋼製)を、円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接して円筒形状の円筒状部材(円筒状素管)5を成形する。
なお、円筒状部材5の溶接箇所を溶接部(溶接ビート部)6とし、溶接部6は円筒状部材5の軸方向(図1(c)の矢印A参照)に形成される。
なお、円筒状部材5の溶接箇所を溶接部(溶接ビート部)6とし、溶接部6は円筒状部材5の軸方向(図1(c)の矢印A参照)に形成される。
(2)図1(d)に示すように、円筒状部材5をプレス成形して、楕円筒形状の楕円筒状部材7を成形する。
円筒状部材5のプレス成形はプレス装置10を用いて行われる。
円筒状部材5のプレス成形はプレス装置10を用いて行われる。
プレス装置10は、可動型11、固定型12、油圧ユニット13、中子14、及びリリーフ弁15、を有する(図2参照)。
図3(a)及び図3(b)に示すように、可動型11及び固定型12は、それぞれ上下方向に対向配置されている。
可動型11は、上下方向へ移動可能に構成されており、下方に固定配置されている固定型12に対して近接/離間可能に構成されている。
プレス装置10は、可動型11の成形面11a及び固定型12の成形面12aの間に円筒状部材5が配置された状態で、可動型11を固定型12に対して近接して(下降して)、可動型11と固定型12とを型締めすることにより円筒状部材5をプレス成形する(図4(a)〜図4(d)参照)。
可動型11は、上下方向へ移動可能に構成されており、下方に固定配置されている固定型12に対して近接/離間可能に構成されている。
プレス装置10は、可動型11の成形面11a及び固定型12の成形面12aの間に円筒状部材5が配置された状態で、可動型11を固定型12に対して近接して(下降して)、可動型11と固定型12とを型締めすることにより円筒状部材5をプレス成形する(図4(a)〜図4(d)参照)。
図3(a)及び図3(b)に示すように、可動型11及び固定型12の型締め時に、可動型11の成形面11aと固定型12の成形面12aとで囲まれる空間(成形空間)16は楕円柱形状に形成されている。
円筒状部材5はプレス成形されることによって、成形面11a・12aに沿った形状に塑性変形され、楕円筒状部材7が成形される。
素材となる円筒状部材5の周長は成形品である楕円筒状部材7の周長よりも僅かに大きくなるように構成されている。つまり、円筒状部材5には、プレス成形時の縮み代(例えば0.4%〜0.8%程度)が設けられており、円筒状部材5のプレス成形時に円筒状部材5を成形面11a・12aに密に沿うように塑性変形させて、楕円筒状部材7の断面形状を整える構成となっている。
円筒状部材5はプレス成形されることによって、成形面11a・12aに沿った形状に塑性変形され、楕円筒状部材7が成形される。
素材となる円筒状部材5の周長は成形品である楕円筒状部材7の周長よりも僅かに大きくなるように構成されている。つまり、円筒状部材5には、プレス成形時の縮み代(例えば0.4%〜0.8%程度)が設けられており、円筒状部材5のプレス成形時に円筒状部材5を成形面11a・12aに密に沿うように塑性変形させて、楕円筒状部材7の断面形状を整える構成となっている。
なお、成形空間16は、その軸に直交する断面を構成する楕円の短軸17が可動型11の移動方向に沿った方向に配置され、長軸18が可動型11の移動方向と直交する方向に配置される形状となっている。つまり、成形空間16は、その短軸17方向が可動型11の移動方向となる楕円柱形状に形成されている。
また、可動型11の成形面11aと、固定型12の成形面12aとは、同一形状に形成されており、成形空間16の楕円柱形状を長軸18に沿って二分した形状にそれぞれ形成されている。
なお、可動型11及び固定型12の型締め時に、可動型11の成形面11aにおける短軸17と交わる部分、すなわち成形面11aの上端部を可動型短手部11bとし、固定型12の成形面12aにおける短軸17と交わる部分、すなわち成形面12aの下端部を固定型短手部12bとし、可動型短手部11b・固定型短手部12bは成形空間16の楕円柱形状の軸方向(図3の紙面奥行き方向)に延在する。
また、可動型11の成形面11aと、固定型12の成形面12aとは、同一形状に形成されており、成形空間16の楕円柱形状を長軸18に沿って二分した形状にそれぞれ形成されている。
なお、可動型11及び固定型12の型締め時に、可動型11の成形面11aにおける短軸17と交わる部分、すなわち成形面11aの上端部を可動型短手部11bとし、固定型12の成形面12aにおける短軸17と交わる部分、すなわち成形面12aの下端部を固定型短手部12bとし、可動型短手部11b・固定型短手部12bは成形空間16の楕円柱形状の軸方向(図3の紙面奥行き方向)に延在する。
図2に示すように、可動型11は、油圧シリンダなどの可動型用油圧アクチュエータ21により上下方向(固定型12に対して近接離間する方向)に駆動され、可動型用油圧アクチュエータ21は可動型用油圧アクチュエータ21の動作を制御する油圧ユニット13に接続されている。油圧ユニット13は、可動型用油圧アクチュエータ21による可動型11の上昇/下降を切り替えるための可動型切替バルブ(不図示)を備えている。
図2及び図4(a)に示すように、中子14は、略円柱形状に形成されており、油圧シリンダなどの中子用油圧アクチュエータ22により上下駆動可能に支持されている。
中子14は、円筒状部材5内及び楕円筒状部材7内に配置可能な大きさに形成されており、可動型11の成形面11aと固定型12の成形面12aとの間に、型締め時における成形空間16の軸方向に沿って配置されている。
中子用油圧アクチュエータ22は中子用油圧アクチュエータ22の動作を制御する油圧ユニット13に接続されている。油圧ユニット13は、中子用油圧アクチュエータ22による中子14の上昇/下降を切り替えるための中子切替バルブ(不図示)を備えている。また、中子用油圧アクチュエータ22と油圧ユニット13との間には、中子14を上下駆動する際に油圧ユニット13から中子用油圧アクチュエータ22へ供給する、作動油の圧力を調整するリリーフ弁15が接続されている。
中子14の上面には、円筒状部材5の成形時に円筒状部材5の内周面に押し当てられる押し当て面14aが形成されており、押し当て面14aは、円筒状部材5をプレスして成形された楕円筒状部材7における溶接部6(その周辺も含む)の内周面の形状に沿った形状に形成されている。
円筒状部材5をプレス成形するときには、円筒状部材5を溶接部6が上方に配置される姿勢で中子14に挿嵌して、可動型11の成形面11aと固定型12の成形面12aとの間に配置する。この場合、円筒状部材5における溶接部6の内周面と中子14の押し当て面14aとが当接した状態で、円筒状部材5が中子14に支持される(図4(a)参照)。
また、円筒状部材5の成形途中には、中子14の押し当て面14aが、円筒状部材5における溶接部6の内周面に押し当てられ、円筒状部材5がその内周側から可動型11側へ向けて押圧される。
前述のように、円筒状部材5の内周面に押し当てられる中子14の押し当て面14aは、円筒状部材5のプレス成形時に発生する折れ・座屈の起点となる溶接部6に限定して当接するような構造としており、円筒状部材5のプレス成形時には、円筒状部材5の内周側から溶接部6に押し当て面14aが押し当てられることとなる。
中子14は、円筒状部材5内及び楕円筒状部材7内に配置可能な大きさに形成されており、可動型11の成形面11aと固定型12の成形面12aとの間に、型締め時における成形空間16の軸方向に沿って配置されている。
中子用油圧アクチュエータ22は中子用油圧アクチュエータ22の動作を制御する油圧ユニット13に接続されている。油圧ユニット13は、中子用油圧アクチュエータ22による中子14の上昇/下降を切り替えるための中子切替バルブ(不図示)を備えている。また、中子用油圧アクチュエータ22と油圧ユニット13との間には、中子14を上下駆動する際に油圧ユニット13から中子用油圧アクチュエータ22へ供給する、作動油の圧力を調整するリリーフ弁15が接続されている。
中子14の上面には、円筒状部材5の成形時に円筒状部材5の内周面に押し当てられる押し当て面14aが形成されており、押し当て面14aは、円筒状部材5をプレスして成形された楕円筒状部材7における溶接部6(その周辺も含む)の内周面の形状に沿った形状に形成されている。
円筒状部材5をプレス成形するときには、円筒状部材5を溶接部6が上方に配置される姿勢で中子14に挿嵌して、可動型11の成形面11aと固定型12の成形面12aとの間に配置する。この場合、円筒状部材5における溶接部6の内周面と中子14の押し当て面14aとが当接した状態で、円筒状部材5が中子14に支持される(図4(a)参照)。
また、円筒状部材5の成形途中には、中子14の押し当て面14aが、円筒状部材5における溶接部6の内周面に押し当てられ、円筒状部材5がその内周側から可動型11側へ向けて押圧される。
前述のように、円筒状部材5の内周面に押し当てられる中子14の押し当て面14aは、円筒状部材5のプレス成形時に発生する折れ・座屈の起点となる溶接部6に限定して当接するような構造としており、円筒状部材5のプレス成形時には、円筒状部材5の内周側から溶接部6に押し当て面14aが押し当てられることとなる。
円筒状部材5をプレス成形して楕円筒形状の楕円筒状部材7を成形する工程における、プレス装置10を用いた円筒状部材5のプレス成形は、以下の(2−1)〜(2−4)の順序で行われる。
(2−1)図4(a)に示すように、所定間隔を設けて配置された可動型11の成形面11aと固定型12の成形面12aとの間に、円筒状部材5を中子14に挿嵌した状態で配置する。
このとき、溶接部6が可動型11の成形面11aにおける可動型短手部11bとプレス方向に対向し(平行になり)、溶接部6が円筒状部材5の上端にくるように、円筒状部材5を配置する。
このように円筒状部材5を配置することで、中子14の押し当て面14aが円筒状部材5の溶接部6(その周辺も含む)に対して、円筒状部材5の内周側から接触した状態になる。
このとき、溶接部6が可動型11の成形面11aにおける可動型短手部11bとプレス方向に対向し(平行になり)、溶接部6が円筒状部材5の上端にくるように、円筒状部材5を配置する。
このように円筒状部材5を配置することで、中子14の押し当て面14aが円筒状部材5の溶接部6(その周辺も含む)に対して、円筒状部材5の内周側から接触した状態になる。
(2−2)次に、図4(b)に示すように、油圧ユニット13の可動型切替バルブが、可動型11が可動型用油圧アクチュエータ21により下降する側へ駆動されるように切り替えられて、可動型11が下降する。可動型11の下降途中には、成形面11aと押し当て面14aとが円筒状部材5を介して当接し、この当接状態を保持したまま円筒状部材5及び中子14が可動型11に押されて、可動型11と共に下降する。
この場合、油圧ユニット13の中子切替バルブは中子14が中子用油圧アクチュエータ22により上昇側へ駆動されるように設定されており、油圧ユニット13から中子用油圧アクチュエータ22へ供給される作動油の圧力がリリーフ弁15によって所定の圧力に保持されている。
つまり、中子用油圧アクチュエータ22には、中子14が上昇する側に所定圧力の作動油が供給されており、中子用油圧アクチュエータ22により駆動される中子14は、所定の押圧力で円筒状部材5を成形面11aに押圧している。
一方、中子14の中子用油圧アクチュエータ22による上昇側の押圧力は、可動型用油圧アクチュエータ21による可動型11の下降側への押圧力よりも小さくなるように構成されており、中子14は、可動型11の下降側への押圧力により、中子14の上昇側への押圧力に抗して、円筒状部材5を成形面11aに押圧した状態を保持しながら可動型11の下降に追従して下降する。
中子14が可動型11の下降に追従して下降する際には、油圧ユニット13から中子用油圧アクチュエータ22へ供給された上昇側の作動油は、その圧力をリリーフ弁15によって所定値にキープされた状態で、中子14の下降に伴いリリーフ弁15を通じて油圧ユニット13側へ適宜排油されることとなる。
すなわち、可動型11の下降時には、円筒状部材5の溶接部6が中子14により、可動型11の成形面11aの可動型短手部11b(上方)に向けて押圧された状態になる。なお、中子14により溶接部6に加えられる押圧力の大きさはリリーフ弁15で設定される。
この場合、油圧ユニット13の中子切替バルブは中子14が中子用油圧アクチュエータ22により上昇側へ駆動されるように設定されており、油圧ユニット13から中子用油圧アクチュエータ22へ供給される作動油の圧力がリリーフ弁15によって所定の圧力に保持されている。
つまり、中子用油圧アクチュエータ22には、中子14が上昇する側に所定圧力の作動油が供給されており、中子用油圧アクチュエータ22により駆動される中子14は、所定の押圧力で円筒状部材5を成形面11aに押圧している。
一方、中子14の中子用油圧アクチュエータ22による上昇側の押圧力は、可動型用油圧アクチュエータ21による可動型11の下降側への押圧力よりも小さくなるように構成されており、中子14は、可動型11の下降側への押圧力により、中子14の上昇側への押圧力に抗して、円筒状部材5を成形面11aに押圧した状態を保持しながら可動型11の下降に追従して下降する。
中子14が可動型11の下降に追従して下降する際には、油圧ユニット13から中子用油圧アクチュエータ22へ供給された上昇側の作動油は、その圧力をリリーフ弁15によって所定値にキープされた状態で、中子14の下降に伴いリリーフ弁15を通じて油圧ユニット13側へ適宜排油されることとなる。
すなわち、可動型11の下降時には、円筒状部材5の溶接部6が中子14により、可動型11の成形面11aの可動型短手部11b(上方)に向けて押圧された状態になる。なお、中子14により溶接部6に加えられる押圧力の大きさはリリーフ弁15で設定される。
(2−3)その後、図4(c)及び図4(d)に示すように、可動型11が下降され、円筒状部材5の溶接部6が、対向する可動型短手部11bに向けて中子14(押し当て面14a)により押圧された状態で、円筒状部材5が可動型11と固定型12とでプレスされる。そして、可動型11及び固定型12の型締めが行われて、円筒状部材5が塑性変形して楕円筒状部材7が成形される。
このように成形された楕円筒状部材7においては、溶接部6が、短手方向α側(楕円筒状部材7において、その軸に直交する断面を構成する楕円の短軸方向側)に位置する(図6(a)参照)。
このように成形された楕円筒状部材7においては、溶接部6が、短手方向α側(楕円筒状部材7において、その軸に直交する断面を構成する楕円の短軸方向側)に位置する(図6(a)参照)。
(2−4)図5(a)及び図5(b)に示すように、成形完了後、中子14が中子用油圧アクチュエータ22(中子切替バルブ)により下降側へ駆動されるように切り替えられた後、可動型11が可動型用油圧アクチュエータ21(可動型切替バルブ)により上昇する側へ駆動されるように切り替えられて、可動型11が上昇される。
この場合、中子14は下降側へ駆動されており、楕円筒状部材7は中子14により固定型12の成形面12aに押圧されているため、楕円筒状部材7が可動型11と共に上昇されることが防止され、楕円筒状部材7の可動型11への食い付きが防止される。可動型11の上昇後、中子14が原点位置(図4(a)に示す、プレス前の位置)まで上昇されて、楕円筒状部材7が取り出される。
この場合、中子14は下降側へ駆動されており、楕円筒状部材7は中子14により固定型12の成形面12aに押圧されているため、楕円筒状部材7が可動型11と共に上昇されることが防止され、楕円筒状部材7の可動型11への食い付きが防止される。可動型11の上昇後、中子14が原点位置(図4(a)に示す、プレス前の位置)まで上昇されて、楕円筒状部材7が取り出される。
以上のように構成することで、上記(2−3)に示すように、円筒状部材5の溶接部6が中子14により可動型11の成形面11aの可動型短手部11bに向けて押圧された状態で、可動型11が下降して、円筒状部材5がプレス成形されるので、可動型11の下降中に溶接部6に折れが発生することを防止できる。
また、円筒状部材5のプレス成形時(可動型11及び固定型12の型締め時)における円筒状部材5に対する圧縮力の発生時に、溶接部6が中子14で押圧されることによって、溶接部6が座屈することを防止できる。
以上のように、円筒状部材5をプレス成形する際には、溶接部6に折れや座屈を発生させることなく楕円筒形状の楕円筒状部材7を成形することが可能となっている。
このように製造された楕円筒状部材7にスピニング成形が施されて、触媒コンバータ容器2が製造される。
以下に、触媒コンバータ容器2を製造する手順について説明する。
以下に、触媒コンバータ容器2を製造する手順について説明する。
楕円筒状部材7の成形後、図6(a)及び図6(b)に示すように、楕円筒状部材7内に触媒3が圧入され、そして、楕円筒状部材7の両開口端部8a・9aに公知のスピニング成形が施される。
なお、開口端部8aに対するスピニング成形のみ図示し、開口端部9aについての図示は省略する。
スピニング成形は、成形ローラ19を、楕円筒状部材7の軸回りに公転させながら、楕円筒状部材7の軸方向、及び楕円筒状部材7におけるその軸に直交する断面を構成する楕円の中心に向かう方向に適宜送り、これに伴って成形ローラ19により楕円筒状部材7の開口端部8aを押圧して変形させることにより行われる。
図6(c)に示すように、開口端部8aにスピニング成形が施されることによって、開口端部8aが、先端に向けてテーパ状に細くなる先細部8b、及び先細部8bに連続する円環形状の開口8c、を有する形状に成形される。すなわち、開口端部8aにスピニング成形を施して、楕円筒状部材7の開口端部8aを先細らせて、開口端部8aの先端(開口8c)を円環形状に成形する。
楕円筒状部材7の他方の開口端部9aについても、一方の開口端部8aと同様にスピニング成形が施されることによって、先細らされて、先端が円環形状に成形される。
これにより、触媒コンバータ容器2が完成する。
なお、開口端部8aに対するスピニング成形のみ図示し、開口端部9aについての図示は省略する。
スピニング成形は、成形ローラ19を、楕円筒状部材7の軸回りに公転させながら、楕円筒状部材7の軸方向、及び楕円筒状部材7におけるその軸に直交する断面を構成する楕円の中心に向かう方向に適宜送り、これに伴って成形ローラ19により楕円筒状部材7の開口端部8aを押圧して変形させることにより行われる。
図6(c)に示すように、開口端部8aにスピニング成形が施されることによって、開口端部8aが、先端に向けてテーパ状に細くなる先細部8b、及び先細部8bに連続する円環形状の開口8c、を有する形状に成形される。すなわち、開口端部8aにスピニング成形を施して、楕円筒状部材7の開口端部8aを先細らせて、開口端部8aの先端(開口8c)を円環形状に成形する。
楕円筒状部材7の他方の開口端部9aについても、一方の開口端部8aと同様にスピニング成形が施されることによって、先細らされて、先端が円環形状に成形される。
これにより、触媒コンバータ容器2が完成する。
以上のように構成することで、上記(2−3)に示すように溶接部6が、楕円筒状部材7の短手方向α側に位置するので、開口端部8aにスピニング成形を施して、開口端部8aを先細らせて開口端部8aの先端を円環形状に成形し、触媒コンバータ容器2を製造する際に、溶接部6の成形深さXが浅くなる(図6(a)及び図6(c)参照)。これにより、スピニング成形時に、難加工部位である溶接部6に加わる応力を低減でき、溶接部6にヒビ割れ・亀裂が発生することを抑制でき、スピニング成形時の不具合を防げる。
なお、触媒コンバータ1は自動車等のエンジン(不図示)から延出された排気管の途中に介装され、触媒コンバータ容器2の一端の開口8c及び図示せぬ他端の開口は当該排気管に接続(溶接)される。
また、触媒3は楕円筒状部材7の中央部8d内(スピニング成形を施されていない楕円筒形状の部分)に配置される。
また、触媒3は楕円筒状部材7の中央部8d内(スピニング成形を施されていない楕円筒形状の部分)に配置される。
なお、本実施形態では、上記(2−3)に示すように溶接部6を中子14で可動型11に向けて押圧する構成としたが、これに換えて、溶接部6を中子14で固定型12に向けて押圧する構成としてもよい。
詳細には、上記(2−1)〜(2−4)の手順において、(2−1)〜(2−3)を下記(ii−1)〜(ii−2)に変更する。
(ii−1)図7(a)に示すように、所定間隔を設けて配置された可動型11の成形面11aと固定型12の成形面12aとの間に、円筒状部材5を中子14に挿嵌した状態で配置する。
このとき、溶接部6が固定型12の成形面12aにおける固定型短手部12bとプレス方向に対向し(平行になり)、溶接部6が円筒状部材5の下端にくるように、円筒状部材5を配置する。
このとき、溶接部6が固定型12の成形面12aにおける固定型短手部12bとプレス方向に対向し(平行になり)、溶接部6が円筒状部材5の下端にくるように、円筒状部材5を配置する。
(ii−2)次に、図7(b)及び図7(c)に示すように、中子14が中子用油圧アクチュエータ22により下方へ駆動されて、円筒状部材5の溶接部6が中子14の下面により固定型12の成形面12aに押圧されるとともに、可動型11が可動型用油圧アクチュエータ21により下降され、円筒状部材5が可動型11と固定型12とでプレスされる。そして、可動型11及び固定型12の型締めが行われて、円筒状部材5が塑性変形して楕円筒状部材7が成形される。
この場合、油圧ユニット13の中子切替バルブは中子14が中子用油圧アクチュエータ22により下降側へ駆動されるように設定されており、油圧ユニット13から中子用油圧アクチュエータ22へ供給される作動油の圧力がリリーフ弁15によって所定の圧力に保持されている。
つまり、中子用油圧アクチュエータ22には、中子14が下降する側に所定圧力の作動油が供給されており、中子用油圧アクチュエータ22により駆動される中子14は、所定の押圧力で円筒状部材5の溶接部6を成形面12aの固定型短手部12bに向けて押圧している。
このように成形された楕円筒状部材7において、溶接部6が短手方向α側に位置する(図6(a)参照)。
この場合、油圧ユニット13の中子切替バルブは中子14が中子用油圧アクチュエータ22により下降側へ駆動されるように設定されており、油圧ユニット13から中子用油圧アクチュエータ22へ供給される作動油の圧力がリリーフ弁15によって所定の圧力に保持されている。
つまり、中子用油圧アクチュエータ22には、中子14が下降する側に所定圧力の作動油が供給されており、中子用油圧アクチュエータ22により駆動される中子14は、所定の押圧力で円筒状部材5の溶接部6を成形面12aの固定型短手部12bに向けて押圧している。
このように成形された楕円筒状部材7において、溶接部6が短手方向α側に位置する(図6(a)参照)。
以上のように構成することで、円筒状部材5を可動型11及び固定型12でプレス成形する際に、溶接部6が中子14により押圧されて、中子14と固定型12とで挟持された状態となるので、前述の(2−1)〜(2−3)の場合と同様に、溶接部6の折れ・座屈を防止できる。
また、楕円筒状部材7において、溶接部6が短手方向α側に位置するので、楕円筒状部材7にスピニング成形を施して触媒コンバータ容器2を製造する際に、溶接部6の成形深さXが浅くなる(図6(c)参照)。これにより、溶接部6に加わる応力を低減でき、溶接部6にヒビ割れ・亀裂が発生することを抑制でき、スピニング成形時の不具合を防げる。
1 触媒コンバータ
2 触媒コンバータ容器
5 円筒状部材
6 溶接部
7 楕円筒状部材
8c 開口
10 プレス装置
11 可動型
11a 可動型の成形面
11b 可動型短手部
12 固定型
12a 固定型の成形面
12b 固定型短手部
14 中子
16 成形空間
17 短軸
2 触媒コンバータ容器
5 円筒状部材
6 溶接部
7 楕円筒状部材
8c 開口
10 プレス装置
11 可動型
11a 可動型の成形面
11b 可動型短手部
12 固定型
12a 固定型の成形面
12b 固定型短手部
14 中子
16 成形空間
17 短軸
Claims (4)
- 平板形状の金属製素材を、円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接して円筒形状の円筒状部材を成形して、
固定型及び前記固定型に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型を有し、前記可動型及び固定型の型締め時に前記可動型の成形面と前記固定型の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成されるプレス装置を用いて、前記円筒状部材をプレス成形して、楕円筒形状の楕円筒状部材を成形する、
楕円筒状部材の製造方法であって、
前記プレス装置は、前記固定型と可動型との間に配置される中子を備え、
前記成形空間は、楕円の短軸方向が前記可動型の移動方向となる楕円柱形状に形成され、
前記プレス装置を用いた前記円筒状部材のプレス成形は、
前記円筒状部材を、前記固定型と可動型との間において、前記中子に挿嵌した状態で、前記円筒状部材の溶接箇所である溶接部と、前記可動型の成形面における前記成形空間の前記楕円の短軸と交わる部分となる可動型短手部と、が対向するように配置し、かつ、
前記溶接部を前記中子により前記可動型短手部に向けて押圧した状態で、
前記円筒状部材を前記可動型と前記固定型とでプレスして、前記可動型及び固定型を型締めすることによって行われる、
楕円筒状部材の製造方法。 - 平板形状の金属製素材を、円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接して円筒形状の円筒状部材を成形して、
固定型及び前記固定型に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型を有し、前記可動型及び固定型の型締め時に前記可動型の成形面と前記固定型の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成されるプレス装置を用いて、前記円筒状部材をプレス成形して、楕円筒形状の楕円筒状部材を成形する、
楕円筒状部材の製造方法であって、
前記プレス装置は、前記固定型と可動型との間に配置される中子を備え、
前記成形空間は、楕円の短軸方向が前記可動型の移動方向となる楕円柱形状に形成され、
前記プレス装置を用いた前記円筒状部材のプレス成形は、
前記円筒状部材を、前記固定型と可動型との間において、前記中子に挿嵌した状態で、前記円筒状部材の溶接箇所である溶接部と、前記固定型の成形面における前記成形空間の前記楕円の短軸と交わる部分となる固定型短手部と、が対向するように配置し、かつ、
前記溶接部を前記中子により前記固定型短手部に向けて押圧した状態で、
前記円筒状部材を前記可動型と前記固定型とでプレスして、前記可動型及び固定型を型締めすることによって行われる、
楕円筒状部材の製造方法。 - 固定型及び前記固定型に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型を有し、
前記可動型及び固定型の型締め時に前記可動型の成形面と前記固定型の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成され、
平板形状の金属製素材を円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接することにより成形した円筒状部材を、
前記可動型及び固定型によりプレスして楕円筒形状の楕円筒状部材を成形するプレス装置であって、
前記プレス装置は、前記固定型と可動型との間に配置される中子を備え、
前記成形空間は、楕円の短軸方向が前記可動型の移動方向となる楕円柱形状に形成され、
前記可動型及び固定型を用いた前記円筒状部材のプレス成形は、
前記円筒状部材を、前記固定型と可動型との間において、前記中子に挿嵌した状態で、前記円筒状部材の溶接箇所である溶接部と、前記可動型の成形面における前記成形空間の前記楕円の短軸と交わる部分となる可動型短手部と、が対向するように配置し、かつ、
前記溶接部を前記中子により前記可動型短手部に向けて押圧した状態で、
前記円筒状部材を前記可動型と前記固定型とでプレスして、前記可動型及び固定型を型締めすることによって行われる、
プレス装置。 - 固定型及び前記固定型に対する近接離間方向へ移動可能に構成される可動型を有し、
前記可動型及び固定型の型締め時に前記可動型の成形面と前記固定型の成形面とで囲まれる成形空間が楕円柱形状に形成され、
平板形状の金属製素材を円筒状に丸めて両端部を突き合わせ、突き合わせた両端部を溶接することにより成形した円筒状部材を、
前記可動型及び固定型によりプレスして楕円筒形状の楕円筒状部材を成形するプレス装置であって、
前記プレス装置は、前記固定型と可動型との間に配置される中子を備え、
前記成形空間は、楕円の短軸方向が前記可動型の移動方向となる楕円柱形状に形成され、
前記可動型及び固定型を用いた前記円筒状部材のプレス成形は、
前記円筒状部材を、前記固定型と可動型との間において、前記中子に挿嵌した状態で、前記円筒状部材の溶接箇所である溶接部と、前記固定型の成形面における前記成形空間の前記楕円の短軸と交わる部分となる固定型短手部と、が対向するように配置し、かつ、
前記溶接部を前記中子により前記固定型短手部に向けて押圧した状態で、
前記円筒状部材を前記可動型と前記固定型とでプレスして、前記可動型及び固定型を型締めすることによって行われる、
プレス装置。
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JP2010023125A JP2011161446A (ja) | 2010-02-04 | 2010-02-04 | 楕円筒状部材の製造方法、及びプレス装置。 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103894502A (zh) * | 2014-03-28 | 2014-07-02 | 广东格兰仕集团有限公司 | 用于椭圆管的胀管装置及用于制作椭圆管的成型模具 |
WO2016013405A1 (ja) * | 2014-07-24 | 2016-01-28 | ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 長円かしめカラーの製造方法 |
US11229936B2 (en) | 2018-10-19 | 2022-01-25 | Futaba Industrial Co., Ltd | Press device, and method of manufacturing elliptical-cylindrical member |
-
2010
- 2010-02-04 JP JP2010023125A patent/JP2011161446A/ja active Pending
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