JP2008301637A - ステータおよびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータコアと駆動コイルとの絶縁を確実に確保することができ、ステータへの絶縁部材の装着が容易なステータとモータを提供する。
【解決手段】ステータコアS2に突極S11が所定間隔毎に複数列設され、各突極S11にはそれぞれ絶縁部材10を介して駆動コイルCが装着されている。絶縁部材10は、各突極S11をステータコアS2の長さ方向の両端から挟み込むように突き合わせ状に配置される第1および第2の分割絶縁部材12、12からなる。各分割絶縁部材12は、それぞれ突極S11の片側端面S11cに当接する基部24と、突極S11の両側面S11d、S11dに当接する対をなす側部26、26とが一体成形されており、各分割絶縁部材12に形成される側部26、26の先端部12a、12bは、相手側分割絶縁部材12に形成される側部の先端部12b、12aと少なくとも部分的に重なり合って係合されている。
【選択図】図2

Description

本発明はステータとモータに関し、さらに詳しくは、ロータの外周または内周に配置されるステータとこのステータを備えるモータに関する。
従来、回転軸にマグネットが取り付けられたロータの外周または内周にステータが配置されてなる永久磁石同期電動機が知られている。この永久磁石同期電動機のステータは、略円筒状のステータコアの内周面または外周面に形成された突極に絶縁部材を介して駆動コイルが装着されて構成される。そして、この駆動コイルに電流が供給されることで回転磁界が発生し、ロータが回転してトルクが出力される。
例えば特許文献1に記載のステータは、図8に示すように、突極100毎に分割された分割コア102に、絶縁部材104が一体的にモールド成形されてなるものである。また、特許文献2に記載の絶縁部材は、ロータコアに装着されるインシュレータであって、ロータコアを軸方向の両端から挟み込むように配置された分割インシュレータからなるものである。
特開平9−322439号公報 特開2001−286085号公報
しかしながら、ステータコアに絶縁部材をモールド成形するには、ステータコア(または分割コア)を成形型の所定の部位に配置し、加熱等により溶融した絶縁性の合成樹脂材料などを成形型に注入し、冷却等により合成樹脂材料が固まるのを待って、絶縁部材が形成されたステータコアを成形型から取り出す必要がある。このようにモールド成形により絶縁部材を装着するには、ステータコアを成形型から取り出せるようになるまでに時間がかかるため、ステータコアおよびモータの生産性を向上させるのが困難であるという問題があった。
また、特許文献2のインシュレータは、ロータコアを軸方向の両側から挟み込むように装着される両インシュレータの先端部分が、互いに付き合わされるように配置される。そのため、仮に、インシュレータおよびロータコアを製造する際の公差により、インシュレータの長さ寸法がロータコアの長さ寸法よりも短くなってしまった場合は、ロータコアの表面がインシュレータに覆われないで露出してしまい、コイルとの絶縁が確保できないという問題があった。また、ロータコアの長さ寸法がインシュレータの長さ寸法より短くなってしまった場合には、両インシュレータの先端同士が当接してしまうため、インシュレータを奥まで挿入して絶縁を確保することができず、インシュレータの基端面がロータコアの両端面に当接しない。そのため、インシュレータをロータコアに隙間無く装着することができず、インシュレータがロータコアから浮き上がったり、外れてしまったりするという問題があった。
そこで、本発明の解決しようとする課題は、ステータコアと駆動コイルとの絶縁を確実に確保することができ、ステータへの絶縁部材の装着が容易なステータおよびこのようなステータを備えるモータを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るステータは、略円柱状のステータコアの内周面または外周面から半径方向に突出し該ステータコアの軸方向に延設形成される突極が所定間隔毎に複数列設され、該各突極にはそれぞれ絶縁部材を介して駆動コイルが装着されてなるステータにおいて、前記絶縁部材は、前記各突極を前記ステータコアの軸方向の両端から挟み込むように突き合わせ状に配置される第1および第2の分割絶縁部材からなり、該各第1および第2の分割絶縁部材は、それぞれ前記各突極の片側端面に当接する基部と、該基部に立設されて前記突極の両側面に当接する対をなす側部とが一体成形されており、前記第1の分割絶縁部材に形成される側部の先端部は、前記第2の分割絶縁部材に形成される側部の先端部と少なくとも部分的に重なり合って係合されていることを要旨とするものである。このような構成によれば、第1および第2の分割絶縁部材の側部の先端部が互いに重なり合って係合されているので、第1および第2の分割絶縁部材によってステータコアに形成される突極の両端面および両側面が隙間無く覆われる。従って、ステータコアの突極と駆動コイルとの間に絶縁部材が介在されて絶縁が確保される。また、ステータコアに形成される突極を第1および第2の分割絶縁部材によって長さ方向から挟み込むようにして、突極に絶縁部材が装着されるので、ステータへの絶縁部材の装着が容易になる。
この場合、前記第1および第2の分割絶縁部材に形成される前記側部の先端部は薄肉に形成されており、前記第1の分割絶縁部材の該先端部が前記第2の前記分割絶縁部材の先端部と部分的に重なり合って、前記側部の内面が面一となるように係合されていることが好ましい。このようにすると、重なり合った先端部において段差が生じないため、駆動コイルの巻線が傷つけられる虞がなく、断線や漏電などを防止することが可能となる。また、駆動コイルとステータコアの突極との間に空隙が生じにくいため、ステータの磁気効率を向上させることができる。
また、前記前記ステータコアに形成される前記突極の側面には、前記第1および第2の分割絶縁部材に形成される前記側部の先端部が互いに重なり合って配置されている部分と、いずれか一方の分割絶縁部材に形成される前記側部の先端部だけが配置されている部分とが形成されるように前記第1および第2の分割絶縁部材が係合されていることが好ましい。このようにすると、第1および第2の分割絶縁部材に形成される基部が必ずステータコアの突極の両端面に当接した状態で、第1および第2の分割絶縁部材の先端部が互いに係合される。従って、第1および第2の分割絶縁部材の側部同士が支えて、第1および第2の分割絶縁部材の側部の先端部が正しく係合されなかったり、両分割絶縁部材の基部および両側部が突極の端面および両側面に当接しなかったりするのを防ぐことができる。
さらに、前記第1および第2の分割絶縁部材は、いずれも前記基部が前記突極の端面に当接することで位置決めされていることが好ましい。このように構成することで、絶縁部材が突極から外れるあるいは隙間を作ることなく正確に装着される。
また、前記第1および第2の分割絶縁部材の前記対をなす側部同士の間隔が、該側部の先端側から基端側に向けて広がるように形成されていることが好ましい。このように構成すると、分割絶縁部材をステータコアの突極に装着した状態でも、対をなす側部の間に突極が挟持され分割絶縁部材を突極に対してより安定した状態で固定することができるため作業性がよい。
さらに、前記第1および第2の分割絶縁部材の側部は可撓性を有し、当該分割絶縁部材が前記突極に装着された状態では、前記対をなす側部の先端側の間隔と基端側の間隔とが略同じになるように形成されていることが好ましい。このように構成すると、対をなす側部の間に突極が挟持され分割絶縁部材を突極に固定することができるため作業性がよい上に、絶縁部材と突極との間に隙間が生じない。そのため、駆動コイルと突極との間に隙間が生じるのを防いで、ステータの磁気効率を向上させることができる。
また、前記第1および第2の分割絶縁部材に形成される側部には、前記駆動コイルと前記ステータコアの内周面または外周面との間の絶縁を確保するための張り出し部がそれぞれ形成されていることが好ましい。このように構成するとステータコアと駆動コイルとの絶縁をより確実に確保することができる。
さらに、前記略円筒状のステータコアは、周方向に複数に分割された分割コアからなり、該各分割コアにそれぞれ前記第1および第2の分割絶縁部材を介して前記駆動コイルが装着されていることが好ましい。このようにすると、突極に絶縁部材を装着した状態で、絶縁部材の外側面に巻線を巻回してコイルを形成しやすくなる。
また、本発明に係るモータは、このようなステータに備えられた前記突極の先端面に所定の空隙を介して対向するようにロータが配置されてなることを要旨とするものである。このような構成によれば上記のステータと同様の効果を奏することができ、ステータコアと駆動コイルとの絶縁が確実に確保され、ステータへの絶縁部材の装着が容易になる。
本発明に係るステータによれば、第1および第2の分割絶縁部材の側部の先端部が互いに重なり合って係合されているので、第1および第2の分割絶縁部材によってステータコアに形成される突極の両端面および両側面が隙間無く覆われる。従って、ステータコアの突極と駆動コイルとの間に絶縁部材が介在されて絶縁が確保される。また、ステータコアに形成される突極を第1および第2の分割絶縁部材によって長さ方向から挟み込むようにして、突極に絶縁部材が装着されるので、ステータへの絶縁部材の装着が容易になる。
また、本発明に係るモータによれば、上記のステータと同様の効果を奏することができ、ステータコアと駆動コイルとの絶縁が確実に確保され、ステータへの絶縁部材の装着が容易になる。
以下に本発明の実施形態に係るステータSおよびモータ1について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係るモータ1の軸方向の断面を示す図である。図2は、図1に示すモータ1のステータSを構成する分割コアS1とこの分割コアS1に装着される絶縁部材10を示す斜視図である。図3は、図2に示す絶縁部材10を構成する分割絶縁部材12を示す上面図である。図4(a)は、図2に示す分割絶縁部材12を示す側面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線断面を示す図であり、図4(c)は、図4(b)に示した側部26の先端部12a、12bの断面を拡大して示した図である。図5は、図4(a)のK−K線断面を示した図である。図6(a)は、分割コアS1に絶縁部材10が装着された状態を示す斜視図であり、図6(b)は分割コアS1に絶縁部材10を介して駆動コイルCが装着された状態を示す斜視図である。図7は、駆動コイルCが装着された分割コアS1が円周状に配置された状態を示す断面図である。なお、以下の説明においては、特に示した場合を除き、ロータ軸の軸方向を「長さ方向」または「軸方向」と称し、ロータの回転方向を「周方向」と称す。
(モータの構成)
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るモータ1は、比較的出力トルクの大きい永久磁石同期電動機であって、ロータ軸RSの外周にロータマグネットRMが装着されてなるロータRがステータSの内周に配置され、このステータSが筐体20内に収納されるとともに、ロータRのロータ軸RSが筐体20に設けられた軸受け22によって回転自在に支承されて構成される。
筐体20の軸方向の一端縁(本実施形態においては、図1で下側に示す端縁)には、ロータ軸RSの一方の軸端を回転自在に支承する軸受け22が装着された底板48が取り付けられる。この筐体20の端縁には、給電部材18を挿通させる挿通部20aが介在されており、先端が配線基板Pに接続された給電部材18の基端側が筐体20外部へ導出される。筐体20の軸方向の他端(本実施形態においては、図1で上側に示す端縁)には、ロータ軸RSの周面を支持する軸受22が装着された蓋板50が取り付けられる。
ステータSは、略円筒状のステータコアS2の内周面に突極S11が所定間隔毎に複数列設形成され、各突極S11に絶縁部材10を介して駆動コイルCが装着されて構成される。
これらの駆動コイルCは、巻線の巻始めと巻終わりの両端末がステータコアS2の一方の端縁側に配置される。本実施形態においては、図1で下側に示す端縁に配置されている(図示せず)。ステータコアS2のこの一方の端面には、各駆動コイルCに電流を供給するための配線パターンが形成された配線基板Pが取り付けられる。そしてこの駆動コイルCの巻線端末は配線基板Pに接続される。
一方、給電部材18は、一方の端末に端子18aが接続され、この端子18aを介して配線基板Pに接続される。更にこの給電部材18の他方の端末は、挿通部20aを介して筐体20の外部に導出されて図示しないコネクタ等を介してモータ1の駆動電源に接続される。なお、給電部材18には駆動コイルCに供給される電流の大きさに応じた電線等が適用される。この
これらの各駆動コイルCに電流が供給されることによって発生する回転磁界が、ロータRに取り付けられたロータマグネットRMに作用して、ロータRが回転し、ロータ軸RSの出力端側からトルクが出力される。
本実施の形態において、ステータSは、略円筒状のステータコアS2が、周方向に複数に分割された分割コアS1を組み合わせて構成される。
図2に示すように、各分割コアS1は断面略扇形に形成された円弧部S12を有しており、この円弧部S12の内周面S12a(図中では下側に示す面)には、半径方向に突出する突極S11が形成されている。また突極S11は軸方向に延設するように形成されているこの分割コアS1の円弧部S12は両端縁同士が当接するように周方向に並んで配置されることにより略円筒状のステータコアS2(図7参照)が構成され、各分割コアS1に設けられた突極S11はステータコアS2の内周面(円弧部S12の内周面S12aが連なって形成される面)において周方向に等間隔に並んで配置される。各突極S11の先端は、ロータマグネットRM(図1参照)と対向する先端面S11aの面積が大きくなるように、端縁が周方向に膨出してテーパ状に形成された膨出部S11bを有している。なお、この分割コアS1は、薄板状の磁性鋼板が型抜きされた同一形状の板材S13が積層され、ダボかしめ等により接合されて形成される。
図2に示すように、絶縁部材10は、この分割コアS1を軸方向の両端面から挟み込むように突き合わせ状に配置される第1および第2の分割絶縁部材12から構成される。それぞれの分割絶縁部材12は、突極S11の軸方向の端面S11cに当接する内面を有する基部24と、この基部24に立設され突極S11の両側面S11dに当接する側部26と、円弧部S12の内周面S12aに当接する上側張り出し部28と、突極S11の先端に形成された膨出部S11bに当接する下側張り出し部30とが一体的に形成されている。この分割絶縁部材12は、絶縁性の合成樹脂材料を射出成形等により成形し形成される。
図2に示すように、第1および第2の分割絶縁部材12は、各分割絶縁部材12の基部24が分割コアS1の軸方向の端面S11cに対向し、かつ両側部26の間に突極S11を挟み込むように配置される。これらの第1および第2の各分割絶縁部材12を互いに接近させることで、各分割絶縁部材12に形成される側部26の先端部12aは、相手側分割絶縁部材12に形成される側部26の先端部12bと少なくとも一部が部分的に重なり合って係合され、絶縁部材10が分割コアS1に装着される。
したがって、第1および第2の分割絶縁部材12の先端部12a、12bが互いに重なり合って係合されているので、第1および第2の分割絶縁部材12によって分割コアS1に形成される突極S11の両端面S11cおよび両側面S11dが隙間無く覆われる。これにより、分割コアS1の突極S11と駆動コイルCとの間に絶縁部材10が介在されて絶縁が確保される。また、分割コアS1に形成される突極S11を第1および第2の分割絶縁部材12によって長さ方向(軸方向)から挟み込むようにして、突極S11に絶縁部材10が装着されるので、分割コアS1への絶縁部材10の装着が容易になる。
(分割絶縁部材の構造)
ここで、分割絶縁部材12の構造について説明する。図3から図5に示すように、本実施の形態において第1および第2の分割絶縁部材12は、側部26と上側および下側の張り出し部28、30の各々の先端部12a、12bは他の部分に比べて薄肉に形成されている。より具体的には、図4(c)に示すように、第1および第2の分割絶縁部材12に形成される両側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12a、12bのうち、一方の先端部12aは外側が削り取られたように薄肉に形成され、他方の先端部12bは内側が削り取られたように薄肉に形成されている。第1の分割絶縁部材12と、第2の分割絶縁部材12とは完全同一形状を有しており、一方の先端部12aは外側が削り取られたように薄肉に形成され、他方の先端部12bは内側が削り取られたように薄肉に形成されている。これらの第1および第2の分割絶縁部材12が突極S11を介して互いに対向するように配置されることにより、第1または第2の分割絶縁部材12の外側が削り取られたように薄肉に形成された先端部12aと、第2または第1の分割絶縁部材12の内側が削り取られたように薄肉に形成された先端部12bとが重なり合って配置されて互いに係合する。
このように、一方の分割絶縁部材12に形成された側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12aと、他方の分割絶縁部材に形成された側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12bとが、互い違いに薄肉に形成されていることにより、両先端部12a、12bが互いに重なり合って係合したときに、両先端部12a、12bの重なり合う部分の厚さが、各分割絶縁部材12の側部26と上側および下側の張り出し部28、30の厚さよりも厚くなってしまうことがない。
これにより、一方の分割絶縁部材12に形成される側部26と他方の分割絶縁部材12に形成される側部26の内面および外面が面一となるように同一平面内に配置される。したがって、両先端部12a、12bが互いに重なり合った状態において側部26、26の内外面に段差が生じないため、駆動コイルCの巻線が傷つけられる虞がない。また、駆動コイルCと分割コアS1の突極S11との間に空隙が生じにくいため、ステータSの磁気効率を向上させることができる。
さらに、上側および下側の張り出し部28、30にも段差が生じないため、駆動コイルCの巻線が傷つけられて断線してしまうことがない。また、分割コアS1の円弧部S12の内周面S12aおよび突極S11の先端縁に形成された膨出部S11bと上側および下側の張り出し部28、30との間に隙間が生じない。そのため駆動コイルCの巻線が傷つけられる虞がない。また、駆動コイルCと分割コアS1の突極S11との間に空隙が生じにくいため、ステータSの磁気効率を向上させることができる。
また、薄肉に形成された先端部12a、12bは、厚肉に形成された側部26、上側および下側の張り出し部28、30のそれぞれの厚さの約2分の1程度の厚さを有していると良い。このような構成によれば、先端部12a、12bが係合されたときに、重なり合う部分の合計の厚さが、側部26、上側および下側の張り出し部28、30のそれぞれの厚さとほぼ同じになる。そのため、極歯S11の両側面S11dに当接する側部26の内側面や、駆動コイルCが巻回される側部26の外側面に段差が生じない。
また、各分割絶縁部材12に形成された対からなる側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12a、12bが、互い違いに薄肉に形成されていることにより、第1および第2の分割絶縁部材12を完全同一形状にすることができ、部品の共通化を図ることができる。
図2および図3に示すように、分割絶縁部材12に形成された基部24から先端部12aまでの距離la(すなわち、先端部12aを除いた側部26の長さ寸法)は、分割コアS1に形成された突極S11の端面S11cから中心までの距離lbよりも小さくなるように設計されている。したがって、仮に分割絶縁部材12および/または分割コアS1の公差等によって寸法にばらつきが生じ、分割コアS1に対して分割絶縁部材12が大きく形成されてしまったとしても、第1および第2の分割絶縁部材12の先端部12a、12b以外の厚肉の部分同士が重なり合ってしまうことがない。また、分割絶縁部材12に形成された基部24から先端部12aの先端面までの距離lc(すなわち、先端部12aを含む側部26の長さ寸法)は、分割コアS1に形成された突極S11の端面S11cから中心までの距離lbよりも大きく形成されているため、仮に分割コアS1に対して分割絶縁部材12が小さく形成されてしまったとしても、両分割絶縁部材12、12の先端部12a、12bは少なくとも部分的に重なり合って係合する。
したがって、図6(a)に示すように、第1および第2の分割絶縁部材12が係合された状態において、突極S11の側面S11d(図2参照)には、両分割絶縁部材12に形成される側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部の先端部12a、12bが互いに重なり合って配置されている部分Aと、いずれか一方の分割絶縁部材12の先端部12aまたは12bだけが配置されている部分B、Bとが形成される。
すなわち、第1および第2の分割絶縁部材12の先端部12a、12bが係合された状態において、突極S11の側面S11dには、突極S11の中心近傍(分割絶縁部材12の先端側)に両分割絶縁部材12の側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12a、12bが互いに重なり合って配置されている部分Aが形成されるとともに、その軸方向の両脇には、いずれか一方の分割絶縁部材12の側部26の先端部12aまたは12bだけが配置されている部分B、Bが形成される。
このように、第1および第2の分割絶縁部材12は、分割コアS1の突極S11の表面において、いずれか一方の分割絶縁部材12に形成される側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12aまたは12bだけが配置されている部分B、Bが形成されるように、所定の遊びとなる部分をもって係合される。したがって、第1および第2の分割絶縁部材12は、両分割絶縁部材12に形成される基部26が分割コアS1の突極S11の端面S11cに当接するように位置決めされる。このようにして、両分割絶縁部材12が、突極S11に正確に装着される。
さらに、各分割絶縁部材12は、図3および図5に示すように、基部24に立設された対をなす側部26の間隔が、側部の先端側から基端側に向けて広がるように形成されている。すなわち、両側部26は、先端側の間隔D1が狭く、基端側(基部側)の間隔D2が広く形成されている。この両側部26は、基端側(基部側)の間隔D2が突極S11の幅(両側面S11dの間隔)と略同じに形成されており、先端側の間隔D1は突極S11の幅より若干小さく形成されている。
さらに、両側部26は、合成樹脂材料からなる薄板状に形成されているため、可撓性を有している。そして、各分割絶縁部材12の両側部26は、先端側の間隔D1が突極S11の幅より若干小さく形成されているので、この両側部26、26の先端から、突極S11を挿入すると、両側部26の内側面が突極S11の両側面S11dによって押し広げられる。このようにして、突極S11に分割絶縁部材12を装着すると、両側部26の弾性復元力によって、突極S11の両側面が挟み込まれて、分割絶縁部材12が突極S11に係止される。
このように、絶縁部材10が突極S11に装着された状態では、対をなす側部26の先端側の間隔D1と基端側の間隔D2とが略同じになるように形成されている。そうすると、第1および第2の分割絶縁部材12が互いに係合して突極S11に装着された場合に、特許区S11の両側面S11dによって押し広げられた側部26の復元力により各分割絶縁部材12がそれぞれ突極S11に係止されるため、各分割絶縁部材12が突極S11から外れにくい。
図6(a)に示すように、このようにして突極S11の両端面S11c、両側面S11dが、両分割絶縁部材12の先端部12a、12bによって覆われ、分割コアS1の内周面S12aと突極S11の膨出部S11bのテーパ面は上下の張り出し部28,30に覆われる。
そのため、これらの先端部12a、12bが互いに重なり合うように係合することで、分割コアS1の突極S11の両端面S11cと両側面S11dと円弧部S12の内周面S12aが絶縁部材10で隙間無く覆われる。そのため、分割コアS1と、絶縁部材10を介して突極S11に装着される駆動コイルCとの間の絶縁が確実に確保される。
また、第1および第2の分割絶縁部材12において、互いに係合される側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12aが互い違いに薄肉に形成されているので、これらの先端部12aが部分的に重なり合うように係合しても、側部26の内側面および/または外側面に段差が生じない。そのため、側部26の内側面は突極の外周面に隙間無く当接される。また、側部26の外側面に巻回される駆動コイルCの巻線の表面が側部26の先端縁により傷付けられて、断線等を起こす虞がない。
また、図2および図3(a)に示すように、第1および第2の分割絶縁部材12の基部24の上側(ステータコアS2の外周面側)には、後述する配線基板Pが載置される台座部14が設けられている。台座部14は、基部24の外周方向にフランジ状に突出して形成されており、基部24と略平行な平面状の載置面14aが形成されている。そして、この載置面14aの外周縁には、配線基板Pの端縁に対応する形状の位置決め壁部32が軸方向に突出して形成されている。
また、図2および図4に示すように、この位置決め壁部32には、分割コアS1に形成される突極S11に絶縁部材10を介して装着される駆動コイルCの巻線端末C1、C2が挿通される絶縁部材側スリット溝34a、34bが形成されている。この位置決め壁部32には2つの絶縁部材側スリット溝が形成されており、一方の絶縁部材側スリット溝34aは短く、他方の絶縁部材側スリット溝34bは長く形成されている。この短い方の絶縁部材側スリット溝34aは、位置決め壁部32の基端側まで達するように形成されており、台座部14の載置面14aにもこの絶縁部材側スリット溝34aに対応する位置に台座部14の外側から内側に向かって浅い溝36aが形成されている。また、位置決め壁部32に形成された長い方の絶縁部材側スリット溝34bは、位置決め壁部32の先端から台座部14を通って基部24の近傍まで形成されており、台座部14にもこの絶縁部材側スリット溝34bに対応する位置に台座部14の外側から内側に向かって深い溝36bが形成されている。このスリット溝34aと浅い溝36a同一線上に配置され、さらに、スリット溝34bと深い溝36bも同一線上に配置されている。
図6(a)に示すように、第1および第2の分割絶縁部材12が、突極S11を軸方向の両端から挟み込むように分割コアS1に装着されると、突極S11の外周面は両分割絶縁部材12の両側部26および基部24により隙間無く覆われる。また、円弧部S12の内周面S12aは上側張り出し部28に覆われ、突極S11の先端に形成される膨出部S11bは下側張り出し部30に覆われる。そして、図6(b)に示すように、この基部24と側部26の外面に駆動コイルCが巻回されることにより、駆動コイルCが突極S11に装着される。
駆動コイルCの巻き始めの巻線端末C1は、第1または第2の分割絶縁部材12に設けられる位置決め壁部32に形成される絶縁部材側スリット溝34bに挿通されて仮固定される。そして、絶縁部材10の側部26および基部24の外面に巻線が巻回されるように、絶縁部材10が装着された分割コアS1が治具を介して回転される。この駆動コイルCの巻終わりの巻線端末C2は、巻始めの巻線端末C1が挿通された絶縁部材側スリット溝34bの隣に形成された絶縁部材側スリット溝34aに挿通されて仮固定される。駆動コイルCの巻始めの巻線端末C1は絶縁部材10の基部24の外面に当接する位置から導出され、巻き終わりの巻線端末C2は基部24の外面から駆動コイルCの厚み分だけ離れた位置から導出されるため、巻始めの巻線端末C1は位置決め壁部32の深い方の絶縁部材側スリット溝34bに、巻終わりの巻線端末C2は浅い方の絶縁部材側スリット溝34aに挿通される。図6(b)に示すように、駆動コイルCの巻線の両端C1、C2は、分割コアS1の軸方向の一端側に配置される。
図7に示すように、このようにして絶縁部材10を介して駆動コイルCが装着された分割コアS1を周方向に並べてステータSが構成される。このステータSのステータコアS2は、複数個の分割コアS1が円周状に配置されて、円筒状に形成される。
ステータコアS2の外径と略同じ直径を有する仮固定用のリング(図示せず)内に、12個の分割コアS1が、円弧部S12の周方向の端面S12bが互いに当接するように配列されて、仮固定される。このとき、各分割コアS1の駆動コイルCの巻線端末C1、C2が配置されている端部は同じ側に向けて配置され、全ての分割コアS1に装着された駆動コイルCの巻線端末C1、C2はステータSの軸方向の一端側に配置される。
このようにして仮固定された分割コアS1を筐体20内に収納することで、分割コアS1が円周上に配列された状態で固定されてステータSとして構成される。筐体20は、ステータSの外周と略同一または若干小さい内径を有する円筒形状を有しており、例えばアルミなどの線膨張係数の大きい材料から形成される。まず、仮固定用のリング内に仮固定された状態では、絶縁部材10の位置決め壁32に形成されたスリット溝34a、34bに挿通されて分割コアS1の外周面に沿うように折り曲げられた各駆動コイルCの巻線端末C1、C2を曲げ起こして、台座部14から起立させる。筐体20を予め加熱して膨張させ内径が大きくなった状態で、ステータSが挿入される。そして、筐体20が冷却(放熱)されて温度が下がると、熱膨張による変形が元に戻り、内径が元の大きさに戻る。これにより、分割コアS1が円周上に配列された状態のステータSに筐体20が嵌着される。筐体20の内径とステータSの外径は略同一または若干小さいため、ステータSの外周面は、筐体20内周面に圧迫され、ステータコアS2が抜落したり、円周上に配列された分割コアS1がずれてしまったりすることがない。
このように、絶縁部材10を介して駆動コイルCが装着された複数の分割コアS1が円周状に配置されると、絶縁部材10に形成された台座部14の載置面14aは同一平面上に配置される。
この載置面14aに配線基板を載置して、駆動コイルCの巻始めと巻終わりの巻線端末C1、C2が配線基板に形成された配線パターンに接続され、この配線パターンにさらに給電部材18が接続されることで、各駆動コイルCに優雅供給される。
この実施形態に示すモータ1は12個の駆動コイルCをステータSに備えた永久磁石同期電動機であって、三相交流電流が印加されて駆動される。従って、ステータコアSに装着された12個の駆動コイルCは、位相のずれたu相、v相、w相の電流iu、iv、iwが印加される三つの組に分けられ、配線基板には各相用の配線パターンが形成されている。
このようにして、突極S11に絶縁部材10を介して駆動コイルCが装着された分割コアS1が円周状に配列され、各駆動コイルCにu相、v相、w相の電流が供給される。そうすると、ステータSには、u相用、v相用、w相用の分割コアS1が順に並んで配置され、ステータSの内周面には、u相、v相、w相の突極S11の先端面S11aが配置され、各駆動コイルCに電流が供給されることで回転磁界が発生する。
(本実施の形態の主な効果)
このように構成されたモータ1によれば、第1および第2の分割絶縁部材12、12の側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12a、12bが互いに重なり合って係合されているので、第1および第2の分割絶縁部材12、12によってステータコアS2に形成される突極S11の両端面S11c、S11cおよび両側面S11d、S11dが隙間無く覆われる。従って、ステータコアS2の突極S11と駆動コイルCとの間に絶縁部材10が介在されて絶縁が確保される。また、ステータコアS2に形成される突極S11を第1および第2の分割絶縁部材12、12によって長さ方向から挟み込むようにして、突極S11に絶縁部材10が装着されるので、ステータSへの絶縁部材の装着が容易になる。
また、第1および第2の分割絶縁部材12、12に形成される側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12a、12bは薄肉に形成されており、先端部12a、12bが相手側分割絶縁部材の先端部12b、12aと部分的に重なり合って、側部26の内面が面一となるように係合されるようにすると、重なり合った先端部12a、12bにおいて段差が生じないため、駆動コイルCの巻線が傷つけられる虞がない。また、駆動コイルCとステータコアS2の突極S11との間に空隙が生じにくいため、ステータSの磁気効率を向上させることができる。
さらに、第1および第2の分割絶縁部材12、12が係合された状態において、突極S11の側面S11dには、両分割絶縁部材12に形成される側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12a、12bが互いに重なり合って配置されている部分Aと、いずれか一方の分割絶縁部材12の先端部12aだけが配置されている部分B、Bとが形成されるようにすると、第1および第2の分割絶縁部材12に形成される基部24が必ず分割コアS1の突極S11の両端面S11cに当接した状態で、両分割絶縁部材12、12の先端部12a、12bが互いに係合される。従って、第1および第2の分割絶縁部材12、12の側部26、26同士が支えて、第1および第2の分割絶縁部材12の側部26と上側および下側の張り出し部28、30の先端部12a、12bが正しく係合されなかったり、両分割絶縁部材12の基部24および両側部26が突極S11の端面S11cおよび両側面S11dに当接しなかったりするのを防ぐことができる。
さらに、第1および第2の分割絶縁部材12は、両分割絶縁部材12に形成される基部24が突極S11の端面S11cに当接することで位置決めされていることで、絶縁部材10が突極S11に正確に装着される。
また、各分割絶縁部材12の対をなす側部26同士の間隔が、側部26の先端側から基端側に向けて広がるように形成されていると、一方の分割絶縁部材12を分割コアS1の突極S11に装着した状態でも、対をなす側部26の間に突極S11が挟持され分割絶縁部材12を突極S11に固定することができるため作業性がよい。
さらに、各分割絶縁部材12の側部26は可撓性を有し、絶縁部材10が突極S11に装着された状態では、対をなす側部26の先端側12a、12bの間隔D1と基端側の間隔D2とが略同じになるように形成されていると、対をなす側部26の間に突極S11が挟持され分割絶縁部材12を突極S11に固定することができるため作業性がよい上に、絶縁部材10と突極S11との間に隙間が生じない。そのため、駆動コイルCと突極S11との間に隙間が生じるのを防いで、ステータSの磁気効率を向上させることができる。
また、両分割絶縁部材12に形成される側部26には、駆動コイルCと、分割コア10の円弧部S12の内周面S12aおよび突極S11の先端の張り出し部S11dのテーパ面との間の絶縁を確保するための上側および下側の張り出し部28、30がそれぞれ形成されているため、分割コアS1と駆動コイルCとの絶縁をより確実に確保することができる。
さらに、略円筒状のステータコアS2は、周方向に複数に分割された分割コアS1からなり、各分割コアS1にそれぞれ絶縁部材10を介して駆動コイルCが装着されているようにすると、突極S11に絶縁部材10を装着した状態で、絶縁部材10の外側面に巻線を巻回して駆動コイルCを形成しやすくなる。
また、モータ1は、このようなステータSに備えられた突極S11の先端面S11aに所定の空隙を介して対向するようにロータRが配置されてなるものであり、このような構成によれば上記のステータSと同様の効果を奏することができ、ステータコアS2と駆動コイルとCの絶縁が確実に確保されるとともに、ステータSへの絶縁部材10の装着が容易になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることはもちろんである。例えば、上記実施形態では、ロータマグネットを有するロータを備え、ステータの内周にロータが配置されたインナーロータ型のモータを示したが、本発明はこれに限られるものではなく、ステータの外周にロータが配設されるアウターロータ型のモータにも適用することができる。また、上記実施形態においては、モータとして永久磁石同期電動機を適用した例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばステッピングモータや電磁石同期電動機などのその他の同期電動機や、誘導電動機、整流子電動機などのその他の電動機にも適用できることは言うまでもない。また、上記実施形態では、円筒状のステータコアが突極毎に分割された分割コアを適用した例を示したが、分割されていない一体のステータコアも適用できる。その場合は、上記実施形態に示したように突極毎に第1および第2の分割絶縁部材を取り付けるようにしても良いし、複数の突極に装着される第1の分割絶縁部材同士または第2の絶縁部材同士が一体的に形成されたものであっても良い。また、上記実施形態においては、第1および第2の分割絶縁部材を完全同一形状に形成し、それぞれの分割絶縁部材の一方の先端部は外側が削られたように薄肉に形成され、他方の先端部は内側が削られたように薄肉に形成された例を示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、第1の分割絶縁部材の両先端部が外側が削られたように薄肉に形成され、第2の分割絶縁部材の両先端部が内側が削られたように薄肉に形成されていても良い。要するに、互いに係合する第1および第2の分割絶縁部材の一方の先端部は外側が削られたように薄肉に形成され、他方の先端部は内側が削られたように薄肉に形成されていればよい。
本発明の一実施形態に係るモータの軸方向の断面を示す図である。 図1に示すモータのステータを構成する分割コアとこの分割コアに装着される絶縁部材を示す斜視図である。 図2に示す絶縁部材を構成する分割絶縁部材を示す上面図である。 図4(a)は、図2に示す分割絶縁部材を示す側面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線断面を示す図であり、図4(c)は、図4(b)に示した側部の先端部の断面を拡大して示した図である。 図4(a)のK−K線断面を示した図である。 図6(a)は、分割コアに絶縁部材が装着された状態を示す斜視図であり、図6(b)は分割コアに絶縁部材を介して駆動コイルが装着された状態を示す斜視図である。 駆動コイルが装着された分割コアが円周状に配置された状態を示す断面図である。 従来の絶縁部材が一体的にモールド成形された分割コアを示す斜視図である。
符号の説明
1 モータ
10 絶縁部材
12 分割絶縁部材
24 基部(分割絶縁部材)
26 側部(分割絶縁部材)
28 上側張り出し部
30 下側張り出し部
32 位置決め壁
34a、34b 絶縁部材側スリット溝
36a、36b 溝
C 駆動コイル
C1、C2 巻線端末
R ロータ
RS ロータ軸
RM ロータマグネット
S ステータ
S1 分割コア
S11 突極
S12 円弧部
S2 ステータコア

Claims (9)

  1. 略円柱状のステータコアの内周面または外周面から半径方向に突出し該ステータコアの軸方向に延設形成される突極が所定間隔毎に複数列設され、該各突極にはそれぞれ絶縁部材を介して駆動コイルが装着されてなるステータにおいて、
    前記絶縁部材は、前記各突極を前記ステータコアの軸方向の両端から挟み込むように突き合わせ状に配置される第1および第2の分割絶縁部材からなり、該各第1および第2の分割絶縁部材は、それぞれ前記各突極の片側端面に当接する基部と、該基部に立設されて前記突極の両側面に当接する対をなす側部とが一体成形されており、
    前記第1の分割絶縁部材に形成される側部の先端部は、前記第2の分割絶縁部材に形成される側部の先端部と少なくとも部分的に重なり合って係合されていることを特徴とするステータ。
  2. 前記第1および第2の分割絶縁部材に形成される前記側部の先端部は薄肉に形成されており、前記第1の分割絶縁部材の該先端部が前記第2の前記分割絶縁部材の先端部と部分的に重なり合って、前記側部の内面が面一となるように係合されていることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記前記ステータコアに形成される前記突極の側面には、前記第1および第2の分割絶縁部材に形成される前記側部の先端部が互いに重なり合って配置されている部分と、いずれか一方の分割絶縁部材に形成される前記側部の先端部だけが配置されている部分とが形成されるように前記第1および第2の分割絶縁部材が係合されていることを特徴とする請求項1または2に記載のステータ。
  4. 前記第1および第2の分割絶縁部材は、いずれも前記基部が前記突極の端面に当接することで位置決めされていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のステータ。
  5. 前記第1および第2の分割絶縁部材の前記対をなす側部同士の間隔が、該側部の先端側から基端側に向けて広がるように形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のステータ。
  6. 前記第1および第2の分割絶縁部材の側部は可撓性を有し、当該分割絶縁部材が前記突極に装着された状態では、前記対をなす側部の先端側の間隔と基端側の間隔とが略同じになるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載のステータ。
  7. 前記第1および第2の分割絶縁部材に形成される側部には、前記駆動コイルと前記ステータコアの内周面または外周面との間の絶縁を確保するための張り出し部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のステータ。
  8. 前記略円筒状のステータコアは、周方向に複数に分割された分割コアからなり、該各分割コアにそれぞれ前記第1および第2の分割絶縁部材を介して前記駆動コイルが装着されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のステータ。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のステータに備えられた前記突極の先端面に所定の空隙を介して対向するようにロータが配置されてなることを特徴とするモータ。
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