JP2016178845A - モータ用固定子、モータ、及びモータ用固定子の製造方法 - Google Patents

モータ用固定子、モータ、及びモータ用固定子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の分割コア間でコイルの渡り線を容易に配線することができ、かつ、部品点数が少ない簡素な構造を有するモータ用固定子を提供する。
【解決手段】固定子1は、複数の分割コア2と、分割コア2の各々に巻回されているコイル70と、分割コア2の一部に対して配置された複数の端子50,60とを備えている。一の分割コア2に巻回されたコイル70と他の分割コア2に巻回されたコイル70とは、渡り線を介して接続されている。渡り線を介して接続された一連のコイル70の端線は、端子50,60に接続されている。インシュレータ30には、渡り線が係止される渡り線係止部38が形成されている。複数の端子50,60の各々は、分割コア2の軸方向の一方側に配置されており、渡り線係止部38は、分割コア2の軸方向の他方側に配置されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、モータ用固定子、モータ、及びモータ用固定子の製造方法に関し、特に、インナーロータ型のモータに用いられるモータ用固定子、モータ、及びモータ用固定子の製造方法に関する。
インナーロータ型のモータの固定子として、コイルを備えた複数の分割コアを円環状に配置した固定子が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
下記特許文献1に記載されている固定子のインシュレータには、コイルの渡り線を収容する収容溝が設けられている。コイルの形成時には、まず、インシュレータが分割コアに取り付けられる。そして、外部端子及び内部端子がインシュレータに取り付けられた状態で、分割コアが巻線機に取り付けられる。その後、分割コアに銅線が巻き付けられることで、コイルが形成される。
特開2008−167604号公報
ところで、上記のような特許文献1に記載されているような構造では、収容溝、外部端子、及び内部端子が、共に、モータの回転軸に平行な方向(分割コアの軸方向)に対して一方の側に集まって配置されている。例えば、分割コアの軸方向を上下方向とすると、各分割コアにおいて、これらの構成要素が、例えば分割コアの上側に集まっている。このような構成のため、コイルを巻き付ける(巻線する)作業に多くの工数がかかるという問題があった。
すなわち、一の分割コアの極歯に銅線を巻き付け、それに続けて他の分割コアの極歯に銅線を巻き付ける際には、巻線機のノズルが外部端子及び内部端子に接触しないようにする必要がある。そのため、巻線機のノズルを、少なくとも外部端子の先端よりも離間した位置まで、移動させる必要がある。したがって、巻線工程に要する時間が長くなる。
また、特許文献1に記載されているような構造では、巻線後の分割コアを円環状に配置した後に、内部端子に短絡部材を取り付ける必要がある。そのため、部品点数が多くなるという問題がある。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、複数の分割コア間でコイルの渡り線を容易に配線することができ、かつ、部品点数が少ない簡素な構造を有するモータ用固定子、モータ、及びモータ用固定子の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、モータ用固定子は、モータの周方向に沿って環状に配置され、複数の鉄心のそれぞれにインシュレータが取り付けられて構成されている複数の分割コアと、複数の分割コアの各々に巻回されているコイルと、コイルの端線が接続された複数の端子とを備え、複数の分割コアのうち一の分割コアに巻回されたコイルと他の分割コアに巻回されたコイルとが渡り線を介して接続されており、インシュレータは、渡り線が係止される渡り線係止部を有しており、複数の端子の各々は、分割コアの軸方向の一方側に配置されており、渡り線係止部は、分割コアの軸方向の他方側に配置されている。
好ましくは、複数の端子のうち少なくとも1つの端子は、互いに異なる相の一連のコイルの各々の端線が共に接続される短絡端子であり、短絡端子は、短絡端子に接続された端線を有するコイルが巻回されている2以上の分割コアにまたがるようにして配置されている。
好ましくは、短絡端子は、コイルの端線が接続される端線固定部と、端線固定部が設けられている部位と他の端線固定部が設けられている部位とを接続する短絡部とを含む。
好ましくは、短絡端子は、短絡部が弾性変形した状態で、複数の分割コアに対して配置されている。
この発明の他の局面に従うと、モータは、上述に記載のモータ用固定子と、モータ用固定子の内側に回転可能に配置されたロータとを有する。
この発明のさらに他の局面に従うと、モータの周方向に沿って環状に配置され、複数の鉄心のそれぞれにインシュレータが取り付けられて構成されている複数の分割コアと、複数の分割コアの各々に巻回されているコイルと、コイルの端線が接続された複数の端子とを備えるモータ用固定子の製造方法は、複数の端子が連結部を介して互いに連結された状態で、複数の端子と複数の分割コアとを組み合わせるステップと、複数の分割コアが直線状に並んだ状態で、複数の分割コアにコイルを巻回するステップと、複数の分割コアにコイルが巻回された状態で、複数の分割コアを環状に変形させるステップとを含む。
好ましくは、互いに連結された状態の複数の端子にコイルの端線を固定した後で、互いに連結された状態の複数の端子から連結部を除去するステップをさらに含む。
これらの発明に従うと、複数の端子の各々は、分割コアの軸方向の一方側に配置されており、渡り線係止部は、分割コアの軸方向の他方側に配置されている。したがって、複数の分割コア間でコイルの渡り線を容易に配線することができ、かつ、部品点数が少ない簡素な構造を有するモータ用固定子、モータ、及びモータ用固定子の製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおけるモータ用固定子を示す斜視図である。 分割コアの構造を示す分解斜視図である。 分割コアの斜視図である。 固定子の製造工程を説明する第1の図である。 固定子の製造工程について説明する第2の図である。 固定子の製造工程について説明する第3の図である。 固定子のコイルの配線構造を模式的に示す図である。 本実施の形態の一変形例に係る固定子の製造工程について説明する第1の図である。 本変形例に係る固定子の製造工程について説明する第2の図である。 本変形例に係る固定子の製造工程について説明する第3の図である。
以下、本発明の実施の形態におけるモータのモータ用固定子について説明する。
本実施の形態において、モータは、インナーロータ型の3相ブラシレスモータである。モータは、環状に構成されたモータ用固定子(以下、単に固定子ということがある)と、モータ用固定子の内側に回転可能に配置されたロータとを有している。
以下の説明において、「外径側」とは、モータの回転軸を中心とした場合の外側を意味しており、「内径側」とは、モータの回転軸を中心とした場合の内側を意味している。「周方向」とは、モータの回転軸を中心とした場合のロータの回転方向を意味しており、「軸方向」とは、モータの回転軸に平行な方向を意味している。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるモータ用固定子1を示す斜視図である。
図1において、一点鎖線はモータの回転軸を示している。以下の説明において、図1において軸方向の上方を、単に上方ということがある。図1において軸方向の下方を、単に下方ということがある。
本実施の形態において、モータは、10極12スロットの3相ブラシレスモータである。図1に示されるように、固定子1は、12個の分割コア2と、各分割コア2に巻回されたコイル70と、端子50,60とを有している。分割コア2は、モータの周方向に沿って、円環状に配置されている。
なお、図1において、コイル70同士を接続する渡り線やコイル70の端線74,75(各相のコイル巻き始め線および巻き終わり線;図7参照)などの図示は省略されている。
図2は、分割コア2の構造を示す分解斜視図である。図3は、分割コア2の斜視図である。
図2に示されるように、分割コア2は、鉄心10にインシュレータ20,30が取り付けられて構成されている。すなわち、分割コア2は、鉄心10と、鉄心10の上方にある上側インシュレータ20と、鉄心10の下側にある下側インシュレータ30とを有する。上側インシュレータ20と下側インシュレータ30とは、例えば樹脂等を用いて形成されている。
鉄心10は、分割コア2を円環状に配置した際にヨークとして機能する円弧状部13と、円弧状部13から内径側に向かって突出した極歯11とを有している。鉄心10の外径側には、巻線機の治具と係合するように形成された係合溝15が設けられている。
上側インシュレータ20は、外径側の外壁21と、内径側の内壁22と、外壁21と内壁22とを繋ぐように形成された側壁23とが設けられている。上側インシュレータ20は、外壁21と、内壁22と、側壁23とで、鉄心10の上部を覆うように形成されている。
上側インシュレータ20の外径側上部には、端子係合穴28が形成されている。端子係合穴28は、上方に開口している。
下側インシュレータ30は、外径側の外壁31と、内径側の内壁32と、外壁31と内壁32とを繋ぐように形成された側壁33とが設けられている下側インシュレータ30は、外壁31と、内壁32と、側壁33とで、鉄心10の下部を覆うように形成されている。
下側インシュレータ30には、渡り線係止部38が形成されている。渡り線係止部38は、例えば、渡り線が巻き付けられるなどして係止される複数の溝形状を有している。渡り線係止部38は、分割コア2の下端部から下方に突出している。
図3に示されるように、分割コア2の極歯11のうち、インシュレータ20,30の外壁21,31と内壁22,32との間の部位に、コイル70(図3において図示せず)が巻回される。すなわち、コイル70は、インシュレータ20,30を介して分割コア2の極歯11に巻回される。コイル70と鉄心10とは、インシュレータ20,30により絶縁されている。
各分割コア2に巻回されたコイル70は、同じ相のもの同士が、渡り線(図7に示される渡り線72)を介して接続されている。これにより、1つの固定子1について、渡り線を介して接続された一連のコイル70が3組設けられている。渡り線は、渡り線係止部38に配線されている。コイル70の配線構成については、後述する。
図1に戻って、12個の分割コア2のうち、8つの分割コア2には、端子50,60が取り付けられている。すなわち、本実施の形態において、固定子1は、3つの外部端子50(50u,50v,50w)と、1つの短絡端子60とを有している。外部端子50及び短絡端子60は、例えば、銅板を打ち抜きおよび曲げ加工することにより形成されている。
外部端子50は、3つの分割コア2のそれぞれに1つずつが取り付けられている。各外部端子50には、端線固定部52(52u,52v,52w)が形成されている。各端線固定部52には、その外部端子50が取り付けられている分割コア2に巻回されたコイル70の端線74(コイル巻き始め線)が接続されている。
短絡端子60は、例えば、互いに隣り合う5つの分割コア2のそれぞれにまたがるようにして取り付けられている。短絡端子60には、3つの端線固定部62(62u,62v,62w)が形成されている。各端線固定部62には、端線固定部62が対応する分割コア2に巻回されたコイル70の端線75が接続されている。すなわち、短絡端子60には、3つのコイル70の端線75が接続されている。短絡端子60には、後述するように、3相のそれぞれに対応するコイル70の端線75が接続されている。
次に、固定子1の製造工程について、固定子1の構造を示しつつ説明する。本実施の形態において、固定子1は、12個の分割コア2が直線状に展開された状態に並べられて、この状態で組み立てられる。
図4は、固定子1の製造工程を説明する第1の図である。
図4に示されるように、まず、分割コア2(以下、分割コアU1−U4,V1−V4,W1−W4といい、それぞれを区別して示すことがある。)が直線状に展開させた状態に並べられる。本実施の形態においては、U相に対応する分割コアU1−U4と、V相に対応する分割コアV1−V4と、W相に対応する分割コアW1−W4とが設けられている。各分割コア2は、時計回りに、分割コアU1,U2、分割コアV1,V2、分割コアW1,W2、分割コアU3,U4、分割コアV3,V4、分割コアW3,W4の順に並んでいる。
なお、図4には示されていないが、各分割コア2は、巻線機の治具に取り付けられる。このとき、巻線機の治具が各鉄心10の係合溝15に係合することで、分割コア2が直線状に配置された状態で治具に保持される。治具は、例えば公知構成を有するものを利用できる(例えば、特開2014−75907号公報など参照)。
その後、並べられた分割コア2のうち一部(本実施の形態においては、例えば8つ)に、外部端子50及び短絡端子60が取り付けられる。
具体的には、分割コアU1,V1,W1に、外部端子50が取り付けられる。外部端子50は、下端部に、端子係合穴28に挿入可能であって、端子係合穴28に係合する係合端部55を有している。各外部端子50は、係合端部55が分割コアU1,V1,W1の端子係合穴28に挿入され、端子係合穴28に係合する。これにより、外部端子50が、分割コアU1,V1,W1に取り付けられる。
また、分割コアU4,V3,V4,W3,W4に、1つの短絡端子60が取り付けられる。短絡端子60は、外部端子50の係合端部55と同様に形成された5つの係合端部65を有している。短絡端子60は、端線固定部62間を含む、係合端部65間が、短絡部64で接続された、一枚の板形状を有している。すなわち、短絡端子60は、製造工程のこの段階においては、一部が折り曲げられることにより端線固定部62が構成されているほかは、平板形状を有している。短絡端子60は、5つの係合端部65が分割コアU4,V3,V4,W3,W4のそれぞれの端子係合穴28に挿入されて、端子係合穴28に係合する。これにより、短絡端子60が、分割コアU4,V3,V4,W3,W4に取り付けられる。
なお、係合端部65は、部分的に設けられていてもよい。例えば、端線固定部62が設けられている部分にだけ係合端部65が形成されており、端線固定部62が設けられている部位と他の端線固定部62が設けられている部位とが短絡部64を介して接続されていればよい。
図5は、固定子1の製造工程について説明する第2の図である。
分割コア2に端子50,60が取り付けられると、図5に示されるようになる。本実施の形態においては、このように端子50,60が取り付けられた状態で、各分割コア2にコイル70が巻回される。そして、コイル70の端線74,75が、端子50,60のそれぞれの端線固定部52,62に固定される。
図6は、固定子1の製造工程について説明する第3の図である。
図6において、コイル70の端線74,75の図示や渡り線の図示は省略されている。各分割コア2にコイル70が巻回されると、図6に示されるようになる。このようにしてコイル70が直線状に並べられた分割コア2に巻回された後で、分割コア2を環状に変形させることにより、図1に示されるような環状の固定子1が構成される。ここで、分割コア2を円環状にした後に、例えば金属環等を用いて分割コア2を外径側から締め付けるようにしてもよい。これにより、各々の分割コア2が分離することなく、一体の円環状の固定子1が得られる。
なお、短絡端子60は、上述の通り、もともとは平板形状を有している。そのため、短絡端子60の短絡部64等は、分割コア2が環状に変形されることに伴って変形する。すなわち、環状の固定子1が形成された状態で、短絡部64は自然状態(力を加えていない状態)から弾性変形した状態になっている。なお、このとき、短絡部64は、自然状態から若干塑性変形したうえで、弾性変形した状態になっていてもよい。また、短絡部64は、環状の固定子1が形成された状態で、もともとの平板形状から塑性変形されており、弾性変形していない状態となっていてもよい。
図7は、固定子1のコイル70の配線構造を模式的に示す図である。
図7に示されるように、固定子1においては、U相、V相、W相のそれぞれについて、渡り線72を介して接続された一連のコイル70が構成されている。巻線はY結線であり、短絡端子60が中性点(N)となる。
U相のコイルは、次のようにして巻回される。すなわち、外部端子50uの端線固定部52uにU相コイル70に用いる導線の端線74u(巻き始め線)を接続する。続けて、分割コアU1にコイル70を巻回する。分割コアU1から分割コアU2への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアU2にコイル70を巻回する。分割コアU2から分割コアU3への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアU3にコイル70を巻回する。分割コアU3から分割コアU4への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアU4にコイル70を巻回する。コイル70の端線75u(巻き終わり線)を、短絡端子60の端線固定部62uに接続する。このとき、分割コアU1及び分割コアU4には、それぞれの極歯11側から見てCW(時計回り)にコイル70が巻回される。他方、分割コアU2及び分割コアU3には、それぞれの極歯11側から見てCCW(反時計回り)にコイル70が巻回される。
V相のコイルは、次のようにして巻回される。すなわち、外部端子50vの端線固定部52vにV相コイル70に用いる導線の端線74v(巻き始め線)を接続する。続けて、分割コアV1にコイル70を巻回する。分割コアV1から分割コアV2への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアV2にコイル70を巻回する。分割コアV2から分割コアV3への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアV3にコイル70を巻回する。分割コアV3から分割コアV4への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアV4にコイル70を巻回する。コイル70の端線75v(巻き終わり線)を、短絡端子60の端線固定部62vに接続する。このとき、分割コアV1及び分割コアV4には、それぞれの極歯11側から見てCCWにコイル70が巻回される。他方、分割コアV2及び分割コアV3には、それぞれの極歯11側から見てCWにコイル70が巻回される。
W相のコイルは、次のようにして巻回される。すなわち、外部端子50wの端線固定部52wにW相コイル70に用いる導線の端線74w(巻き始め線)を接続する。続けて、分割コアW1にコイル70を巻回する。分割コアW1から分割コアW2への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアW2にコイル70を巻回する。分割コアW2から分割コアW3への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアW3にコイル70を巻回する。分割コアW3から分割コアW4への渡り線が渡り線係止部38の溝を経由するようにし、分割コアW4にコイル70を巻回する。コイル70の端線75w(巻き終わり線)を、短絡端子60の端線固定部62wに接続する。このとき、分割コアW1及び分割コアW4には、それぞれの極歯11側から見てCWにコイル70が巻回される。他方、分割コアW2及び分割コアW3には、それぞれの極歯11側から見てCCWにコイル70が巻回される。
このような配線は、自動巻線機で行われる。本実施の形態においては、端子50,60の各々が分割コア2の上方に配置されており、渡り線係止部38は、分割コア2の下方に配置されている。すなわち、コイル70の端線が固定される端線固定部52,62と渡り線係止部38とが、分割コア2の極歯11から異なる方向(上方と下方)に配置されているため、自動巻線機でコイル70巻回する際に、コイル70間の渡り線を渡り線係止部38へ容易に導くことができる。また、短絡端子60と渡り線係止部38とが分割コア2の極歯11から異なる方向に配置されているため、複数の分割コア2が短絡端子60で結合された状態であっても、コイル70間の渡り線を引き回す障害にならない。したがって、自動巻線機のノズル等を複雑な態様で変位させることなく、コイル70を容易に巻回することができる。なお、U相、V相、W相の各相のコイル70は、上述のように1本の導線で形成されている必要はなく、2本以上の導線が互いに接続されて構成されていてもよい。例えば、2つの分割コア2について別々にコイル70が巻回された後で、その2つのコイル70が渡り線部分で接続されていてもよい。
なお、固定子1の製造工程において、複数の端子が互いに連結された状態で、分割コアに取り付けられるようにしてもよい。
図8は、本実施の形態の一変形例に係る固定子1の製造工程について説明する第1の図である。
図8においては、上述の図4に対応する工程が示されている。すなわち、本変形例において、は、直線状に並べられた分割コア2に対して、一体に連結された連結端子290が取り付けられる。本変形例において、連結端子290は、各分割コア2の端子係合穴28に係合する12個の係合端部295を有している。また、連結端子290は、上述の実施の形態における外部端子50と短絡端子60とを含み、これらが互いに連結部294を介して連結された形状を有している。
図9は、本変形例に係る固定子1の製造工程について説明する第2の図である。
分割コア2に連結端子290が取り付けられると、図5に示されるようになる。本実施の形態においては、このように連結端子290が取り付けられた状態で、各分割コア2にコイル70が巻回される。そして、コイル70の端線74,75が、上述の実施の形態と同様にして連結端子290に設けられた端線固定部52,62に固定される。なお、連結端子290に対して分割コア2を個々に取り付けることにより、図5に示される形態を構成することも可能である。
このようにしてコイル70が巻回されると、連結端子290から不要な連結部294が除去される。これにより、3つの外部端子50と短絡端子60とが別々に分割コア2に取り付けられている状態になる。
図10は、本変形例に係る固定子1の製造工程について説明する第3の図である。
図10において、コイル70の端線74,75の図示や渡り線の図示は省略されている。各分割コア2にコイル70が巻回され、連結部294が除去されると、図10に示されるようになる。これにより、上述の実施の形態における図6の状態と略同様の構成が得られる。この後、分割コア2を環状に変形させることにより、図1に示されるような環状の固定子1が構成される。
[実施の形態における効果]
以上のように構成された固定子1では、コイル70の渡り線72を容易に引き回すことができる。また、短絡端子に別の短絡部材を取り付ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
すなわち、外部端子50及び短絡端子60と、渡り線係止部38とが、軸方向でそれぞれ逆方向(分割コア2の上方及び下方)に配置されている。したがって、自動巻線機でコイル70を巻回する際に、コイル70間の渡り線72を、渡り線係止部38に容易に導くことが可能となる。
また、短絡端子60と渡り線係止部38とが、軸方向でそれぞれ逆方向(分割コア2の上方及び下方)に配置されている。したがって、複数の分割コア2同士が短絡端子60により結合された状態であっても、コイル70間の渡り線72を引き回す際の障害が発生しない。
従来必要である場合があった短絡用の内部端子を設けることが不要であり、1つの短絡端子60を用いることができる。したがって、固定子1の部品点数の削減と、組立て工数の削減とを同時に実現することができる。
分割コア2が直線状に配置されている状態で、平板状の短絡端子60がインシュレータ20,30に係合される。そのため、従来必要であった短絡端子60を予め円弧形状に形成することが必要ではなくなり、短絡端子60を容易に製造することができるようになる。また、分割コア2が直線状に配置されている状態で短絡端子6の取り付け作業が行われるので、係合端部65を端子係合穴28に挿入する作業を容易に行うことができる。さらに、分割コア2を円環形にする際、平板状の短絡端子60の短絡部64が弾性変形しており、短絡部64に曲げ応力が働く。そのため、係合端部65と端子係合穴28との間に応力を生じさせることになり、短絡端子60の抜け強度を増加させることができる。
また、上述の変形例においては、連結端子290により端子50,60が互いに連結された状態で、分割コア2に取り付けられる。したがって、巻線機の治具に分割コア2を取り付ける前に、外段取りとして分割コア2を直線状に連結することが可能になり、容易に固定子1を製造することができる。
[その他]
上述の実施の形態の製造方法は一例であり、本発明のモータの固定子は、これ以外の製造方法によって製造されてもよい。例えば複数の分割コアの固定の方法に関しては、モータフレームへ複固定子を圧入することによって行うようにしてもよいし、複数の分割コアの外周部を溶接またはろう付けにより固定する方法を採るようにしてもよい。
また、インシュレータは、分割コアごとに別体に構成されていなくてもよい。例えば、上述の実施の形態において、インシュレータ20,30の外壁21,31と、それぞれ隣接するインシュレータ20,30の外壁21,31とが、部分的に接続されている構造であっても構わない。
モータの相数や極数などは、適宜設定することができる。モータは、ブラシレスモータに限られず、例えばステッピングモータなどであってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 モータ用固定子
2,U1−U4,V1−V4,W1−W4 分割コア
10 鉄心
11 極歯
20 上側インシュレータ
28 端子係合穴
30 下側インシュレータ
38 渡り線係止部
50(50u,50v,50w) 外部端子
52(52u,52v,52w),62(62u,62v,62w) 端線固定部
55,65,295 係合端部
60 短絡端子
64 短絡部
70 コイル
72 渡り線
74u,74v,74w,75u,75v,75w 端線
290 連結端子
294 連結部

Claims (7)

  1. モータの周方向に沿って環状に配置され、複数の鉄心のそれぞれにインシュレータが取り付けられて構成されている複数の分割コアと、
    前記複数の分割コアの各々に巻回されているコイルと、
    前記コイルの端線が接続された複数の端子とを備え、
    前記複数の分割コアのうち一の分割コアに巻回されたコイルと他の分割コアに巻回されたコイルとが渡り線を介して接続されており、
    前記インシュレータは、前記渡り線が係止される渡り線係止部を有しており、
    前記複数の端子の各々は、前記分割コアの軸方向の一方側に配置されており、
    前記渡り線係止部は、前記分割コアの軸方向の他方側に配置されている、モータ用固定子。
  2. 前記複数の端子のうち少なくとも1つの端子は、互いに異なる相の前記一連のコイルの各々の端線が共に接続される短絡端子であり、
    前記短絡端子は、前記短絡端子に接続された端線を有するコイルが巻回されている2以上の分割コアにまたがるようにして配置されている、請求項1に記載のモータ用固定子。
  3. 前記短絡端子は、
    前記コイルの端線が接続される端線固定部と、
    前記端線固定部が設けられている部位と他の端線固定部が設けられている部位とを接続する短絡部とを含む、請求項2に記載のモータ用固定子。
  4. 前記短絡端子は、前記短絡部が弾性変形した状態で、前記複数の分割コアに対して配置されている、請求項3に記載のモータ用固定子。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ用固定子と、
    前記モータ用固定子の内側に回転可能に配置されたロータとを有する、モータ。
  6. モータの周方向に沿って環状に配置され、複数の鉄心のそれぞれにインシュレータが取り付けられて構成されている複数の分割コアと、
    前記複数の分割コアの各々に巻回されているコイルと、
    前記コイルの端線が接続された複数の端子とを備えるモータ用固定子の製造方法であって、
    前記複数の端子が連結部を介して互いに連結された状態で、前記複数の端子と前記複数の分割コアとを組み合わせるステップと、
    前記複数の分割コアが直線状に並んだ状態で、前記複数の分割コアにコイルを巻回するステップと、
    前記複数の分割コアに前記コイルが巻回された状態で、前記複数の分割コアを環状に変形させるステップとを含む、モータ用固定子の製造方法。
  7. 互いに連結された状態の前記複数の端子に前記コイルの端線を固定した後で、互いに連結された状態の前記複数の端子から前記連結部を除去するステップをさらに含む、請求項6に記載のモータ用固定子の製造方法。
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