JP2014121118A - ステータ及び電動ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 コイル線を巻回する際の張力によってステータに不具合が生じることを抑制する。
【解決手段】 ステータは、複数のプレートが積層されたコアプレート群と、コアプレート群の表面に設けられた絶縁部と、を備えている。コアプレート群は、一端がロータに対向する複数のティース部と、ティース部の他端に連結されたヨーク部を備えている。絶縁部は、ティース部の表面に設けられた第1絶縁部と、コアプレート群のプレート積層方向の一端に設けられた第2絶縁部と、を備えている。第2絶縁部には、第1絶縁部に巻回されるコイル線の一端を保持するコイル線保持部が形成されている。絶縁部は、コイル線保持部にコイル線の一端を保持した状態で第1絶縁部にコイル線を卷回するときに生じる力を受けることで、コアプレート群に対して第2絶縁部が分離することを抑制する支え部をさらに備えている。
【選択図】 図6

Description

本明細書に開示の技術は、ブラシレスモータに用いられるステータに関する。
特許文献1には、ブラシレスモータに用いられるステータが開示されている。このステータは、コイル線が卷回される磁極(コア)と、磁極のモータ軸方向の一端側に設けられたインシュレータを備えている。インシュレータには、コイル線の端末を収納する収納溝が形成されている。磁極に券回されているコイル線の端末は、磁極側から引き回されてインシュレータの収納溝に収納されている。
特開2009−183071号公報
この種のステータを製造する際には、コイル線の一端を保持し、コイル線に張力を与えながら磁極(ティース部)にコイル線を卷回する必要がある。このため、特許文献1のステータを製造する際には、コイル線の一端をインシュレータ(絶縁部)の収納溝に保持し、コイル線に張力を与えながら磁極(ティース部)にコイル線を卷回することとなる。その結果、コイル線を券回する際に必要となる張力がインシュレータ(絶縁部)に作用し、磁極に対してインシュレータ(絶縁部)が分離する等の不具合が生じる虞がある。本明細書では、コイル線を巻回する際の張力によってステータに不具合が生じることを抑制することができる技術を提供する。
本明細書で開示される技術は、ロータと対向して配置されるブラシレスモータに用いられるステータに関する。このステータは、複数のプレートが積層されたコアプレート群と、コアプレート群の表面に設けられた絶縁部と、を備えている。コアプレート群は、一端がロータに対向する複数のティース部と、ティース部の他端に連結されたヨーク部を備えている。絶縁部は、ティース部の表面に設けられた第1絶縁部と、コアプレート群のプレート積層方向の一端に設けられた第2絶縁部と、を備えている。第2絶縁部には、第1絶縁部に巻回されるコイル線の一端を保持するコイル線保持部が形成されている。絶縁部は、コイル線保持部にコイル線の一端を保持した状態で第1絶縁部にコイル線を卷回するときに生じる力を受けることで、コアプレート群に対して第2絶縁部が分離することを抑制する支え部をさらに備えている。
このステータは、コイル線を卷回するときに生じる力を受ける支え部を備えている。このため、コイル線を卷回する際の張力を支え部で受けることができ、絶縁部とコアプレート群とが分離することが抑制される。その結果、ステータに不具合が生じることを抑制することができる。
本実施例に係る燃料ポンプの縦断面図。 ステータの斜視図。 ターミナル部材の斜視図。 ステータを上方から見た平面図。 図4のV-V縦断面図。 図4のVI-VI断面図。 ステータを図6のVII-VIIに示す平面で切断した横断面図。 第2実施例に係るステータの横断面図(図7に相当する断面)。 図8のIX-IX線断面図。 第2実施例の変形例に係るステータの横断面図(図8に相当する断面)。 第3実施例に係るステータの縦断面図(図6に相当する断面)。 第3実施例の変形例に係る縦断面図(図11に相当する断面)。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものである。
(特徴1)本明細書に開示するステータでは、支え部の最も反ロータ側となる径方向の位置は、コイル線保持部のコイル線が接触する位置よりも反ロータ側に位置していてもよい。このような構成によると、コイル線保持部がロータ側に変位しようとする力を支え部で好適に受けることができる。
(特徴2)本明細書に開示するステータでは、コアプレート群には、第2絶縁部が設けられる側の端面から他方の端面に向かって軸方向に伸びる穴が形成されており、支え部は、コアプレート群に形成された穴に充填された絶縁部であってもよい。このような構成によると、コアプレート群と絶縁部とが強固に固定され、コアプレート群と絶縁部の分離を好適に抑制することができる。
(特徴3)本明細書に開示するステータでは、コアプレート群の反ロータ側の面には、第2絶縁部が設けられる側の端面から他方の端面に向かって軸方向に伸びる溝が形成されており、支え部は、コアプレート群に形成された溝に充填された絶縁部であり、溝の反ロータ側の面の開口幅が、溝内の幅よりも狭くてもよい。このような構成によると、溝内から支え部(絶縁部)が外れることを抑制することができる。
(特徴4)本明細書に開示するステータでは、絶縁部は、コアプレート群のプレート積層方向の他端に設けられた第3絶縁部をさらに備えており、支え部は、第2絶縁部と第3絶縁部とを接続していてもよい。このような構成によると、コアプレート群の両端に設けられる第2絶縁部と第3絶縁部が支え部で連結される。このため、コアプレート群と絶縁部とが強固に固定され、コアプレート群と絶縁部の分離を好適に抑制することができる。
(特徴5)本明細書に開示するステータでは、支え部は、コアプレート群を構成する少なくとも一部のプレートに形成された突出片であり、突出片は絶縁部内に突出すると共に、第2絶縁部がコアプレート群に対して変位することを規制してもよい。このような構成によると、突出片によりコアプレート群と絶縁部とが強固に固定され、コアプレート群と絶縁部の分離を好適に抑制することができる。
(特徴6)本明細書に開示するステータでは、ステータは、コイル線に電力を供給するターミナルをさらに備えていてもよい。コイル線保持部には、コアプレート群のプレート積層方向の一端側に開口する開口部が形成されており、その開口部において、コイル線とターミナルとが溶着されていてもよい。このような構成によると、コイル線とターミナルとの接続を容易に行うことができる。
なお、上述した各ステータは、電動ポンプのステータとして好適に用いることができる。すなわち、本明細書に開示する電動ポンプは、上述したステータのいずれかと、そのステータに対向して配置されたロータと、ロータに接続されたインペラと、インペラを収容するケーシングとを備える。
(第1実施例) 図1に示すように、本実施例のステータ60は、燃料ポンプ10に用いられる。燃料ポンプ10は、燃料タンク(図示省略)内に配置され、自動車のエンジン(図示省略)に燃料(例えばガソリン等)を供給する。図1に示すように、燃料ポンプ10は、モータ部50とポンプ部30を備える。モータ部50とポンプ部30は、ハウジング2内に配置されている。ハウジング2は、両端が開口された円筒形状を有する。
ポンプ部30は、ケーシング32とインペラ34を備える。ケーシング32は、ハウジング2の下端の開口を閉塞する。ケーシング32の下端には、吸入口38が設けられている。ケーシング32の上端には、ケーシング32内とモータ部50とを連通する連通孔(図示省略)が設けられている。ケーシング32内には、インペラ34が収容されている。
モータ部50は、ポンプ部30の上方に位置する。モータ部50は、ブラシレスモータであり、三相モータである。モータ部50は、ロータ54とステータ60とを備える。ロータ54は、永久磁石を備える。ロータ54の中心には、シャフト52が貫通して固定されている。シャフト52の下端は、インペラ34の中心部に挿入され、貫通している。ロータ54は、シャフト52の両端部に配置された軸受けによって、Z軸に平行である回転軸Rを中心に回転可能に支持されている。なお実施例では、図1の状態で上下を規定する。即ち、モータ部50から見てポンプ部30は「下」に位置し、ポンプ部30から見てモータ部50は「上」に位置する。例えば、Z方向は上下方向と同じ意味で用いられる。
ステータ60は、6個(複数個)のコア90a〜90fとターミナル70と樹脂層66とを備える。なお、図1では、コア90a〜90fの断面は省略されている。樹脂層66は、6個のコア90a〜90fを覆っている。樹脂層66は、ハウジング2の上端の開口を閉塞する。樹脂層66の上端には、吐出口11が形成されている。吐出口11は、モータ部50と燃料ポンプ10外の燃料経路とを連通する。吐出口11は、ポンプ部30で昇圧された燃料を、燃料経路に吐出するための開口である。樹脂層66では、コア90a〜90fを覆う部分と吐出口11とが、樹脂で一体成形されている。なお、コア90a〜90fを覆う部分と吐出口11とは、別体で構成されていてもよい。
図2,4に示すように、6個のコア90a〜90fは、環状に配置されており、略円筒形状に形成されている。具体的には、各コア90a〜90fの外周部は隣接するコア90a〜90fの外周部に接続される一方、各コア90a〜90fの内周部と隣接するコア90a〜90fの内周部との間にスペース100が形成され、これら6個のコア90a〜90fは略円筒状に形成されている。各コア90a〜90fの中心には、ロータ54が配置される。コア90a〜90fは、2個のU相のコア90と、2個のV相のコア90と、2個のW相のコア90を備える。各コア90a〜90fには、コイル線96が巻回されている。
次に、コア90a〜90fについて説明する。なお、各コア90a〜90fは同一構成であるため、ここではコア90a〜90fを区別することなく、1つのコア90について説明する。図5,6に示すようにコア90は、コアプレート群(92,92,・)と、コアプレート群(92,92,・)の表面に設けられたインシュレータ80を備える。コアプレート群(92,92、・)は、複数枚のコアプレート92によって構成されている。複数枚のコアプレート92は積層されており、各コアプレート92は磁性体材料によって形成されている。図7に示すように、コアプレート92は環状形状を有している。各コアプレート92は、環状のヨーク部分93と、ヨーク部分93の内側から半径方向に伸びるティース部分94を備える。インシュレータ80は、積層された複数枚のコアプレート92からなるコアプレート群(92,92・・)の表面を覆っている。
ヨーク部分93は、コアプレート92の最も外周側に位置する。ヨーク部分93には、コア90毎に、一対の貫通孔92aが形成されている。貫通孔92aは、コアプレート92の厚み方向に伸び、コアプレート92を厚み方向に貫通している。ヨーク部分93の上面には、コア90毎に、一対の位置決め突起92cが形成されている。ヨーク部分93の下面には、コア90毎に、一対の位置決め凹部(図示しない)が形成されている。複数枚のコアプレート92は、位置決め突起92cが隣接するコアプレート92の位置決め凹部に嵌合するように積層される。これによって、複数枚のコアプレート92が位置ズレすることなく積層され、各コアプレート92の貫通孔92aの位置が一致する。その結果、各コアプレート92の貫通孔92aによって、コアプレート群(92,92,・)を厚み方向に貫通する貫通孔(92a,92a,・)が形成される。また、ヨーク部分93の外周面には、コア90毎に、位置決め溝92bが形成されている。位置決め溝92bには、コア90a〜90fにコイル線97を巻回する際に用いる冶具に形成された突条(図示しない)が嵌合する。冶具の突条が位置決め溝92bに嵌合することで、コア90a〜90fを冶具に安定して保持でき、コア90a〜90fにコイル線97を巻回することができる。
ティース部分94は、コア90毎に形成されており、ヨーク部分93からロータ54側(ステータ60の内周側)に伸びている。ティース部分94は、コイル卷回部95と、ロータ54に対向するロータ対向部96を有している。ロータ対向部96は、ティース部分の内周側の先端に位置し、ロータ54の外周面に沿った形状を有している。コイル卷回部95は、ロータ対向部96とヨーク部93の間に位置し、コイル線96が卷回される。ティース部分94の上面には位置決め突起94aが形成され、ヨーク部分93の下面には位置決め凹部(図示しない)が形成されている。このため、複数枚のコアプレート92が積層されると、ティース部分94の位置決め突起94aが隣接するティース部分94a(コアプレート92)の位置決め凹部に嵌合する。これによって、複数枚のコアプレート92が位置ズレすることなく積層される。
上述した説明から明らかなように、複数枚のコアプレート92が積層されると、各コアプレート92のティース部分94によって1つのティースが構成され、各コアプレート92のヨーク部分93によって1つのヨークが構成される。図7に示すようにコアプレート92では、ヨーク部分93の貫通孔92aが形成されている部分の幅S1は、コイル卷回部95の幅S3以上とされており、また、ヨーク部分93の隣接するコア90を連結する部分の幅S2以上とされている。このため、貫通孔92aによって、コアプレート群(92,92,・)の磁路面積が制限されることはない。
図5,6に示すようにインシュレータ80は、絶縁性の樹脂材料によって形成されている。インシュレータ80は、コアプレート群(92,92,・)の上端面に設けられた上側絶縁部87と、コアプレート群(92,92,・)の下端面に設けられた下側絶縁部83と、コアプレート群(92,92,・)のティースの表面に設けられたティース側絶縁部84を備えている。
ティース側絶縁部84は、ティースの先端を覆う鍔部85と、コイル線97が巻回される巻回部86を有している。鍔部85は、ロータ54の外周面に沿った形状に形成されている。鍔部85は、コアプレート群(92,92,・)から上下方向に突出している。巻回部86は、コアプレート群(92,92,・)のコイル巻回部(95,95,・)の表面を被覆している。巻回部86の厚み(上下方向の厚み)は、鍔部85の厚みより薄くされている。
上側絶縁部87は、コアプレート群(92,92,・)の上面のうちヨーク(93,93,・)の上面に形成されている。上側絶縁部87は、コアプレート群(92,92,・)から上方向に突出している。このため、ティース側絶縁部84の鍔部85と上側絶縁部87によって、コイル線97を巻回・収容するための凹部が形成されている。また、上型絶縁部87には、コイル線97の端部を保持するコイル線保持部87aが形成されている。コイル線保持部87aは、ステータ60の半径方向外側に開口している。このため、コイル線保持部87aの溝(コイル線97を保持する溝)の深さを充分にとりながら、コイル線保持部87aが上下方向に大きくなることを抑制することができる。図2に示すように、コイル線保持部87aは、コア90毎に周方向に間隔を空けて2つ設けられている。このため、コイル線97の端部を一対のコイル線保持部87aに巻付けると(コイル線保持部87aに絡げると)、一対のコイル線保持部87aの間にコイル線97が掛け渡されることとなる。
下側絶縁部83は、コアプレート群(92,92,・)の下面のうちヨーク(93,93,・)の下面に形成されている。下側絶縁部83は、コアプレート群(92,92,・)から下方向に突出している。このため、ティース側絶縁部84の鍔部85と下側絶縁部83によって、コイル線97を巻回・収容するための凹部が形成されている。下型絶縁部83の外周面には、コイル線97を案内する溝83aが形成されている。コイル線97は、溝83aに案内されることで、同一相となる2つのコア90に巻回される。
ここで、図6に示すように、上側絶縁部87と下側絶縁部83とは、コアプレート群(92,92,・)の貫通孔(92a,92a,・)内に充填された連結部88によって連結されている。連結部88は、絶縁性の樹脂材料によって形成されている。図6から明らかなように、連結部88の最も外周側となる位置B(貫通孔92aの最も外周側となる位置)は、コイル線保持部87aの内周側の面(コイル線97と接触する面)の位置Aよりも外周側となっている。これによって、コイル線97をコア90に巻回する時に、上側絶縁部87がコアプレート群(92,92,・)から剥離することが好適に抑制される。
なお、上述した上側絶縁部87と下側絶縁部83とティース側絶縁部84と連結部88は、コアプレート群(92,92,・)をモールド内にインサートしたインサート成形によって一体に成形することができる。すなわち、インシュレータ80は、上側絶縁部87と下側絶縁部83とティース側絶縁部84と連結部88によって構成されており、これらはコアプレート群(92,92,・)と一体に成形されている。
上述したコア90a〜90fの上端には、ターミナル70が配置される。図3に示すように、ターミナル70は、ターミナル部分71と、複数の嵌合部75を備える。ターミナル部分71は、3個の外部端子部72,74,76と、コモン端子部78を備える。3個の外部端子部72,74,76とコモン端子部78とは一体で作製されている。3個の外部端子部72,74,76とコモン端子部78とは、環状に配置されている。
外部端子部72,74,76は、それぞれU、V及びW相の端子として用いられ、接着部72a,74a,76aをそれぞれ備えている。各接着部72a,74a,76aは、その上端部から、外周側かつ下方に向かって斜めに伸びるフック部77(接着部72aのみに符号を付す)を備えている。各接着部72a,74a,76aの下方には、嵌合部75(接着部72aの下方のみに符号を付す)が配置されている。各嵌合部75は、下方(即ちコア90側)に向かって突出している。各嵌合部75は、周方向に間隔を空けた一対の挿入片を備えている。
コモン端子部78は、コモン端子として用いられる。コモン端子部78は、3個の接着部78aを備える。各接着部78aは、上記接着部72a,74a,76aと同様のフック部77(1つの接着部78aのみに符号を付す)を備えている。接着部78aの下方には、嵌合部75が設けられている。したがって、ターミナル70は、6組の接着部72a〜78aと嵌合部75を備える。外部端子部72〜76とコモン端子部78とは、連結部79によって一体化されている。連結部79は、環状形状を有しており、樹脂材料で形成されている。
上述したターミナル70は、コア90a〜90fの上端に取り付けられる。ターミナル70がコア90a〜90fに取付けられると、接着部72aとその下方の嵌合部75は、コア90aの1対のコイル線保持部87a間に位置し、接着部74aとその下方の嵌合部75は、コア90bの1対のコイル線保持部87aの間に位置し、接着部76aとその下方の嵌合部75は、コア90cの1対のコイル線保持部87aの間に位置する。また、3組の接着部78aと嵌合部84のそれぞれは、コア90d〜90fの3対のコイル線保持部87aのそれぞれの間に位置する。この状態では、各コア90a〜90fの1対のコイル線保持部87aの間に掛け渡されたコイル線97は、フック部77によって各接着部72a〜78aに挟持される。したがって、コイル線97を各接着部72a〜78aに溶接する際の溶接作業を容易に行うことができる。
次に、上述したコア90a〜90fにコイル線97を巻回する方法を説明する。最初に、コイル線97の一端を、1つのコア90の一対のコイル線保持部87aにからげ、コイル線保持部87aに保持する。次いで、コイル線97に張力をかけながら、コア90の巻回部86にコイル線を巻回する。ここで、コイル線保持部87aは半径方向外側に開口している。このため、コイル線97に張力をかけると、インシュレータ80の上側絶縁部87には、半径方向内側に向かう力Fが作用する(図6参照)。すなわち、上側絶縁部87をコアプレート群(92,92、・)から剥離しようとする力Fが発生する。本実施例では、上側絶縁部87と下側絶縁部83とが、コアプレート群(92,92,・)の貫通孔(92a,92a,・)内に充填された連結部88によって連結されている。このため、上側絶縁部87に作用する力Fを連結部88によって受けることができ、上側絶縁部87がコアプレート群(92,92、・)から剥離(分離)することが抑制される。特に、連結部88の最も外周側となる位置B(貫通孔92aの最も外周側となる位置)は、コイル線保持部87aの内周側の面(コイル線97と接触する面)の位置Aよりも外周側となっている。このため、連結部88の外周面がコアプレート群(92,92,・)の貫通孔(92a,92a,・)の内壁面と当接することで、コイル線保持部87aに作用する半径方向内側に向かう力Fを受けることができる。これによって、上側絶縁部87がコアプレート群(92,92、・)から剥離(分離)することを好適に抑制することができる。
1つのコア90の巻回部86に巻回されたコイル線97は、下側絶縁部83の溝83aに案内されて他のコア90に巻回され、そのコア90のコイル線保持部87aに絡げられる。最後に、コイル線97を切断して、コイル線97のコア90への巻回が終わる。残りの4つのコアについても同様の方法でコイル線97を巻回することができる。各コア90a〜90fへのコイル線97の巻回が終了すると、コイル線97とターミナル70を溶接により接着する。
なお、上述した実施例では、連結部88が上側絶縁部87と下側絶縁部83とを連結していたが、上側絶縁部87と下側絶縁部83とは連結されていなくてもよい。例えば、コアプレート群(92,92,・)の上面に穴(すなわち、貫通しない穴)を形成し、その穴内に絶縁材料が充填されていてもよい。このような構成であっても、上側絶縁部87とコアプレート群(92,92,・)とが強固に結合され、両者が分離することを抑制することができる。
最後に、上述した実施例と請求項との対応関係を説明しておく。インシュレータ80が請求項でいう「絶縁部」の一例であり、ティース側絶縁部85が請求項でいう「第1絶縁部」の一例であり、上側絶縁部87が請求項でいう「第2絶縁部」の一例であり、連結部88が請求項でいう「支え部」の一例であり、下側絶縁部83が請求項でいう「第3絶縁部」の一例である。
(第2実施例) 第2実施例のステータでは、インシュレータ80の上側絶縁部87とコアプレート群(92,92,・)との剥離を抑制する構成が、第1実施例とは異なる。その他の構成は、第1実施例のステータ60と同様の構成を備えるため、説明を省略する。なお、第1実施例のステータ60と同様の構成については、同一の符号が付されている。
図8に示すように、コアプレート92の外周面(ヨーク部分93の外周面)には、一対の溝102が形成されている。一対の溝102は、位置決め溝92bを挟むように配置されている。複数枚のコアプレート92が積層されると、各コアプレート92の溝102によって、コアプレート群(92,92,・)を上下方向に伸びる溝(102,102,・)が形成される。
図9に示すように、第2実施例のインシュレータ80では、上側絶縁部87と下側絶縁部83とが、コアプレート群(92,92,・)を上下方向に伸びる溝(102,102,・)内に充填された絶縁部104によって連結される。絶縁部104は、絶縁性の樹脂によって形成されており、上側絶縁部87と下側絶縁部83と一体に成形されている。
第2実施例のステータでも、上側絶縁部87と下側絶縁部83とが絶縁部104によって連結されている。このため、コア90にコイル線97を巻回する際に、上側絶縁部87がコアプレート群(92,92,・)から剥離することが抑制される。
なお、各コアプレート92の外周面に形成される溝の形状は、図8に示す形状には限られない。例えば、図10に示すように、開口幅(半径方向の幅)が内部の幅(半径方向の幅)よりも狭い溝106としてもよい。このような構成によると、溝106内に充填された絶縁部(すなわち、上側絶縁部87と下側絶縁部83とを連結する絶縁部)が溝106内より離脱することが抑制される。したがって、コアプレート群(92,92,・)から上側絶縁部87が剥離することをより抑制することができる。なお、図10に示す構成では、溝106内に充填された絶縁部が溝106内から離脱することが抑制されるため、溝106内に充填された絶縁部が上側絶縁部87と下側絶縁部83とを連結しなくても充分な剥離抑制効果を得ることができる。
(第3実施例) 第3実施例のステータでも、インシュレータ80とコアプレート群(92,92,・)の剥離を抑制する構成が、第1実施例とは異なる。その他の構成は、第1実施例のステータ60と同様の構成を備えるため、説明を省略する。なお、第1実施例のステータ60と同様の構成については、同一の符号が付されている。
図11に示すように、コアプレート群(92,92、・)は、他のコアプレート92と形状の異なるコアプレート107を含んでいる。コアプレート107は、その一部108が突出片として径方向外側に突出している。コアプレート107の突出片108がインシュレータ80内に突出することによって、上側絶縁部87がコアプレート群(92,92,・)から剥離することが抑制される。
なお、コアプレートに形成する突出片の形状は、図11に示す例に限られない。例えば、図12に示すコアプレート110のように、上方向に突出する突出片112としてもよい。このような構成によっても、上側絶縁部87がコアプレート群(92,92,・)から剥離することが抑制される。
図11,12に示す実施例のように、コアプレート107,110の突出片108,112によって剥離を抑制する構成では、上側絶縁部87と下側絶縁部83とを連結しなくても、上側絶縁部87がコアプレート群(92,92,・)から剥離することを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上述した各実施例では、ステータ60を燃料ポンプ10に用いた例であったが、本明細書に開示する技術は、冷却水ポンプ等の電動ポンプや、他の装置に用いられてもよい。また、コア90a〜90fにコイル線97を巻回する方法は、上述した実施例の方法に限られず、従来公知の任意の巻回方法で行うことができる。さらに、上述した各実施例で開示された剥離抑制構造は重複して備えていてもよい。例えば、実施例1の連結部と実施例2の連結部の両者を備えていてもよいし、実施例1又は2の連結部と実施例3の突出片を同時に備えていてもよい。このような構成によると、上側絶縁部87がコアプレート群(92,92,・)から剥離することがより確実に抑制される。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:燃料ポンプ
30:ポンプ部
50:モータ部
54:ロータ
60:ステータ
80:インシュレータ
90:コア

Claims (8)

  1. ロータと対向して配置されるブラシレスモータに用いられるステータであって、
    複数のプレートが積層されたコアプレート群と、
    コアプレート群の表面に設けられた絶縁部と、を備えており、
    コアプレート群は、一端がロータに対向する複数のティース部と、ティース部の他端に連結されたヨーク部を備えており、
    絶縁部は、ティース部の表面に設けられた第1絶縁部と、コアプレート群のプレート積層方向の一端に設けられた第2絶縁部と、を備えており、
    第2絶縁部には、第1絶縁部に巻回されるコイル線の一端を保持するコイル線保持部が形成されており、
    絶縁部は、コイル線保持部にコイル線の一端を保持した状態で第1絶縁部にコイル線を卷回するときに生じる力を受けることで、コアプレート群に対して第2絶縁部が分離することを抑制する支え部をさらに備えている、ステータ。
  2. 支え部の最も反ロータ側となる径方向の位置は、コイル線保持部のコイル線が接触する位置よりも反ロータ側に位置している、請求項1に記載のステータ。
  3. コアプレート群には、第2絶縁部が設けられる側の端面から他方の端面に向かって軸方向に伸びる穴が形成されており、
    支え部は、コアプレート群に形成された穴に充填された絶縁部である、請求項1又は2に記載のステータ。
  4. コアプレート群の反ロータ側の面には、第2絶縁部が設けられる側の端面から他方の端面に向かって軸方向に伸びる溝が形成されており、
    支え部は、コアプレート群に形成された溝に充填された絶縁部であり、
    溝の反ロータ側の面の開口幅が、溝内の幅よりも狭い、請求項1又は2に記載のステータ。
  5. 絶縁部は、コアプレート群のプレート積層方向の他端に設けられた第3絶縁部をさらに備えており、支え部は第2絶縁部と第3絶縁部とを接続している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のステータ。
  6. 支え部は、コアプレート群を構成する少なくとも一部のプレートに形成された突出辺であり、突出片は絶縁部内に突出すると共に、第2絶縁部がコアプレート群に対して変位することを規制する、請求項1又は2に記載のステータ。
  7. ステータは、コイル線に電力を供給するターミナルをさらに備えており、
    コイル線保持部には、コアプレート群のプレート積層方向の一端側に開口する開口部が形成されており、
    その開口部において、コイル線とターミナルとが溶着されている、請求項1〜6のいずれかに記載のステータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のステータと、
    ステータに対向して配置されたロータと、
    ロータに接続されたインペラと、
    インペラを収容するケーシングと、を備えた電動ポンプ。
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