JP2008301550A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ駆動からセンサレス駆動に切り替える際に励磁シーケンスが狂わないモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】コントローラ1は、モータを始動する際にセンサ駆動により立ち上げ、回転数が上がるとセンサレス駆動へ切り替える駆動選択信号を出力し、駆動切替え手段2はセンサレス駆動が選択された後もセンサ駆動を続行し、センサ信号のエッジとそれに替わって基準となるゼロクロス信号のエッジ間で定義される移行期間を避けて励磁シーケンスをセンサレス駆動に切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばDCブラシレスモータをセンサ駆動とセンサレス駆動を切り替えて駆動するモータ駆動装置に関する。
例えばDCブラシレスモータに設けられるモータ駆動装置の駆動方式には、ホールセンサなどのロータ位置センサを使用するセンサ駆動方式と、モータコイルに生じる誘起電圧からロータ位置情報を生成するセンサレス駆動方式の2種類がある。
例えば、ハードディスクやDVDなどの記憶装置は高密度化と小型化が進んでおりスピンドルモータの高精度化が要求されている。あるいはレーザープリンタのポリゴンミラーや各種ビデオ装置のスピンドルモータにおいても同様である。特に近年、FDB(動圧軸受け)が急速に普及し軸受けの精度と剛性が高まったことから、モータの回転にさらなる高精度化が要求されており、高精度化する際センサに起因する誤差が無視できない状況となりつつある。センサにつきまとう様々な誤差要因、例えば取付け位置誤差・応答性・温度や電圧によるドリフト・偏芯誤差などが存在するため、センサの改善では限界があり、それらを解決するにはセンサレス駆動が適している。しかしながら、センサレス駆動は始動が困難、過負荷に対応できない、線速度一定運転などでの制御性が悪いといった課題がある。そこで、従来のセンサ付モータで始動や変速・減速時はセンサ駆動を行い、高精度が必要なときだけセンサレス駆動を行えば双方の欠点を補う理想的な駆動方式となる。高精度を実現するため、従来はエンコーダ付モータによるサーボシステムが用いられるが大型化し高価格であった。
ここで3相DCブラシレスモータを120°矩形波駆動するモータ駆動装置を例示して説明する。図9は、センサ駆動手段とセンサレス駆動手段を備え切り替え可能なブロック構成図である。モータにはロータ位置を検出するための3個のホールセンサA,B,Cが内蔵されていて120°位相差のセンサ信号を発生する。第1のデコーダ51はセンサ信号から60°ごとに切り替わる励磁シーケンスに応じて、対応する通電相を指定する励磁信号S1〜6を生成し、セレクタ53、プリドライバ54を経由しスイッチング素子Q1〜Q6よりなる3相ブリッジ回路を通じてモータコイル55に通電する。このときモータ駆動回路はいわゆるセンサ駆動を行う。なお、電源やフライホイールダイオード・抵抗などは省略する。また、回転方向などの励磁制御回路や速度制御回路なども省略する。
一方、モータコイル55のU相、V相、W相及び中性点(COM)はゼロクロスコンパレータ56に入力されゼロクロス信号が生成される。第2のデコーダ52には6ステップで一巡するリングカウンタがあり現在の励磁シーケンスを記憶し、ゼロクロス信号によりトリガーされ歩進する。また第2のデコーダ52は励磁シーケンスに応じて対応する通電相を指定する励磁信号B1〜B6を生成し、セレクタ53、プリドライバ54を経由し3相ブリッジ回路によりモータコイル55に通電する。このときモータ駆動回路はいわゆるセンサレス駆動を行う。プリドライバ54、3相ブリッジ回路は共用とし、セレクタ53にてセンサ駆動とセンサレス駆動のいずれかを選択できる。
図9において、上位コントローラ57はモータ駆動回路を制御するDSP(Digital Signal Processor)などである。HALL−A〜Cはホールセンサで、モータに内蔵されている。ホールセンサA〜Cはセンサ信号H1〜H3を発生し、第1のデコーダ51に入力される。第1のデコーダ51はセンサ信号H1〜3から励磁信号S1〜S6を生成し、上位コントローラ57からの回転指令により回転パターンあるいは停止パターンを出力する。ゼロクロスコンパレータ56は、中性点(COM)と、U相,V相,W相それぞれの誘起電圧を比較しゼロクロス点を検出しゼロクロス信号を出力する。ゼロクロスコンパレータ56には、ゼロクロス点と励磁切り替え点の整合をとるための30°遅延回路を含む。第2のデコーダ52は励磁シーケンス記憶部を内蔵し、ゼロクロス信号から励磁信号B1〜B6を生成し、上位コントローラ57からの回転指令により回転パターンあるいは停止パターンを出力する。図中、セレクタ53は6ビットの2to1セレクタで、駆動選択信号にてS1〜S6とB1〜B6のいずれかを選択しF1〜F6として出力する。図中、プリドライバ54及び出力ブリッジQ1〜Q6は励磁信号F1−F6を電力増幅しモータコイル55を駆動する。
モータ駆動回路の励磁シーケンスのタイミングチャートを図10に示す。図10において、各モータコイル(COIL−U,V,W)55のハイサイド期間はVDDに接続され、ローサイド期間はGNDに接続されている。指定のない期間はオープンとなる。ゼロクロス点はゼロクロスコンパレータ56のゼロクロス検出タイミングである。ゼロクロス信号はゼロクロス点を30°遅延したパルス信号で、立ち上がりにて励磁シーケンス記憶手段をトリガーする。各センサ信号H1〜H3はレベルにて励磁シーケンスを選択する。
特開2002−291282号公報
上述したモータ駆動装置においてセンサ駆動とセンサレス駆動を切り替え可能な回路構成と動作について説明したが、以下の課題があるため実用化にならない。即ち、第1の課題は、センサ駆動からセンサレス駆動に切り替えるとき、ゼロクロス信号とセンサ信号と駆動選択信号の3者の位相関係によっては、励磁シーケンスが狂ってしまうことがある。励磁シーケンスがずれるとそれ以降センサレス駆動ができなくなる。
以下、具体例について、図11及び図12のタイミングチャートで説明する。励磁シーケンスが進みすぎる例について、図11を参照して説明する。まず、センサ駆動においてセンサ信号が変化し、次いで駆動選択信号が立ち上がり、その後ゼロクロス信号が立ち上がる場合を示す。実際はセンサ信号の変化点とゼロクロス信号の立ち上りのタイミングは正確には一致せずわずかな位相ずれが発生する。図11において、最初のU−V相励磁期間では、センサ駆動が選択されているため、センサH3が変化すると励磁シーケンスは進みU−W相励磁となる。続いて駆動選択信号が切り替わったので、センサレス駆動が選択される。この直後にゼロクロス信号が立ち上がるのでカウンタはトリガーされ、U−W相励磁は一瞬で完了し次のV−W相励磁となり、実際のシーケンスでは励磁シーケンスが1ステップ進みすぎてしまう。この状態が発生すると励磁シーケンスが狂うためモータは正常回転できなくなってしまう。
次に励磁シーケンスが遅れる例について図12を参照して説明する。先ずセンサ駆動においてゼロクロス信号が立ち上がり、次いで駆動選択信号が立ち上がり、その後センサ信号が変化した場合を示す。U−V相励磁期間は、センサ駆動が選択されているため、U−W相励磁に切り替えるゼロクロス信号は無視されU−V相励磁が出力される。続いて駆動選択信号が切り替わったので、センサレス駆動が選択される。しかしすでにゼロクロス信号は立ち上がっているので次のゼロクロス信号までトリガーされず、励磁シーケンスはU−W相励磁に進むことができずU−V相励磁のままとなり実際のシーケンスでは励磁シーケンスが1ステップ遅れてしまう。この状態が発生すると励磁シーケンスが狂うためモータは正常回転できなくなってしまう。
さらにゼロクロス信号とセンサ信号と駆動選択信号のエッジが非常に近いか一致した場合は、どの信号が有効となるか不定となり、やはり励磁シーケンスがずれる可能性がある。以上をまとめると、ゼロクロス信号による励磁切り替えタイミングから、それに対応するセンサ信号による励磁切り替えタイミングまでの位相ずれ期間に、駆動選択信号がセンサ駆動からセンサレス駆動に変化すると励磁シーケンスがずれてしまう。なお、センサレス駆動からセンサ駆動に切り替える場合は同時に切り替わっても問題は発生しない。
次に第2の課題について説明する。センサレス駆動では、必ず励磁シーケンスの記憶手段を備え仮想的ロータ位置情報を作り出し、それに基づいて励磁切り替えを行う。そしてモータコイル55に発生する誘起電圧からゼロクロス点を検出して所定の遅延をかけたゼロクロス信号で、記憶手段をトリガーし励磁シーケンスを進める。モータ停止時やブレーキ時は誘起電圧が発生せず仮想的位置情報は、実際のロータ位置とは無関係に決められる。実際のロータ位置と異なる位置情報で励磁を行ってもモータは正常には回転しない。そこで通常、ロータ位置を検出する特別な検出手段を設け実際の位置に一致させる方法がとられる。あるいはロータを強制転流して誘起電圧を発生させロータ位置を検出する方法もとられる。それらの方法は回路が複雑化し、始動時に逆転やショックが発生するなどの欠点があり、特に過負荷時の始動は困難である。これに対してロータ位置センサ(ホールセンサ)が備わっている場合には、センサ駆動にて始動すれば上記欠点を回避できる。しかしながらモータ始動後、センサ駆動からセンサレス駆動に切り替える際、センサレス駆動手段はロータ位置を認識していないため、誤った励磁シーケンスが選択される場合が多く、モータが停止してしまうという問題がある。
最後に第3の課題について説明する。センサ駆動とセンサレス駆動の切り替えは上位コントローラで行うことになるが、切り替え制御は従来の回路には無い処理であらたに追加となる。処理内容は回転速度を読むなどのリアルタイム処理が必要でありコントローラの負担が大きい。始動時処理以外にも、過負荷状態の検出や瞬時ブレーキなど様々な場合にもセンサ駆動に切り替える必要があり上位コントローラの作業負担が増大するという問題が発生する。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、第1にセンサ駆動からセンサレス駆動に切り替える際に励磁シーケンスが狂わないこと、第2にセンサ駆動からセンサレス駆動に切り替える際、駆動切替え手段が正確な励磁シーケンスを選択できること、第3にセンサ駆動とセンサレス駆動の切り替えに伴う上位コントローラの作業負担を軽減した、モータ駆動装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
センサ駆動若しくはセンサレス駆動のいずれかを選択する駆動選択信号を出力しモータ駆動を制御するコントローラと、コントローラからの駆動選択信号に応じて、ロータ位置センサの検出信号に基づき励磁切替え信号を生成するセンサ駆動と、モータコイルに誘起される誘起電圧からゼロクロス信号を検出し、当該ゼロクロス信号に基づき励磁切替え信号を生成するセンサレス駆動とで相互に切り替える駆動切替え手段と、駆動切替え手段から出力される励磁切替え信号に基づき出力段を切り替えてモータコイルを励磁するモータ出力部を備え、コントローラは、モータを始動する際にセンサ駆動により立ち上げ、回転数が上がるとセンサレス駆動へ切り替える駆動選択信号を出力し、駆動切替え手段はセンサレス駆動が選択された後もセンサ駆動を続行し、センサ信号のエッジとそれに替わって基準となるゼロクロス信号のエッジ間で定義される移行期間を避けて励磁シーケンスをセンサレス駆動に切り替えることを特徴とする。
また、任意のタイミングで駆動切替え手段に入力される駆動選択信号をゼロクロス点に同期する同期センサ選択信号に変換する同期手段を備え、センサレス駆動を選択する駆動選択信号が同期手段へ入力されると、同期手段は少なくともセンサ信号のエッジとそれに替わって基準となるゼロクロス信号のエッジ間で定義される移行期間を回避してゼロクロス点に同期する同期センサ選択信号を出力し、駆動切替え手段はセンサ駆動からセンサレス駆動へ切り替えることを特徴とする。
また、ゼロクロス点が所定時間検出できないとアクティブになるゼロクロス検出判定手段を具備し、ゼロクロス検出判定手段がアクティブになるとセンサ駆動を選択する駆動選択信号を同期手段へ出力し、駆動切替え手段がセンサ駆動に切り替わることを特徴とする。
また、駆動切替え手段は、センサ駆動時はロータ位置情報を、センサレス駆動時は励磁シーケンスを記憶する記憶部を備えており、該記憶部はセンサ駆動が選択されているときはロータ位置情報による励磁シーケンス情報を随時記憶し続け、センサレス駆動に切り替えたとき記憶部に記憶された直前の励磁シーケンス情報から励磁シーケンスを開始することを特徴とする。
上述したモータ駆動装置を用いれば、コントローラは、モータを始動する際にセンサ駆動により立ち上げ、回転数が上がるとセンサレス駆動へ切り替える駆動選択信号を出力し、駆動切替え手段はセンサレス駆動が選択された後もセンサ駆動を続行し、センサ信号のエッジとそれに替わって基準となるゼロクロス信号のエッジ間で定義される移行期間を避けて励磁シーケンスをセンサレス駆動に切り替える。これにより、センサ駆動からセンサレス駆動に切り替える際に励磁シーケンスが進んだり遅れたりすることなく適切なタイミングで励磁シーケンスを切り替えることができる。
特に、駆動切替え手段に入力されるゼロクロス点と非同期の駆動選択信号をゼロクロス点に同期する同期センサ選択信号に変換する同期手段を備え、センサレス駆動を選択する駆動選択信号が同期手段へ入力されると、同期手段は少なくともセンサ信号のエッジとそれに替わって基準となるゼロクロス信号のエッジ間で定義される移行期間を回避してゼロクロス点に同期する同期センサ選択信号を出力し、駆動切替え手段はセンサ駆動からセンサレス駆動へ切り替える。これによりセンサ駆動からセンサレス駆動への切り替えに際して励磁シーケンスがずれることがなく脱調を防ぐことができる。
また、ゼロクロス点が所定時間検出できないとアクティブになるゼロクロス検出判定手段を具備し、ゼロクロス検出判定手段がアクティブになるとセンサ駆動を選択する駆動選択信号を同期手段へ出力し、駆動切替え手段がセンサ駆動に切り替わる。このように、ゼロクロス検出判定手段はゼロクロス信号を検出していないとき、すなわち、モータ停止時、低速運転時、過負荷時或いはショートブレーキをかける際には駆動切替え手段にセンサ駆動選択信号を出力するので、センサ駆動とセンサレス駆動の切り替えに伴う上位コントローラの関与を少なくして作業負担を軽減することができる。
また、駆動切替え手段は、センサ駆動時はロータ位置情報を、センサレス駆動時は励磁シーケンスを記憶する記憶部を備えており、該記憶部はセンサ駆動が選択されているときはロータ位置情報による励磁シーケンス情報を随時記憶し続け、センサレス駆動に切り替えたとき記憶部に記憶された直前の励磁シーケンス情報から励磁シーケンスを開始する。これにより、センサ駆動からセンサレス駆動へ切り替えたとき、駆動切替え手段は正確な励磁シーケンスを継続できる。
したがって、センサ駆動からセンサレス駆動への切り替えを励磁シーケンスが狂うことなく自動化でき、小型・低価格で高精度なモータ駆動装置を提供できる。
以下、本発明に係るモータ駆動装置の最良の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。本願発明は永久磁石ロータと固定子を備えたブラシレスモータを駆動するモータ駆動装置に広く適用することができる。
以下では、3相DCブラシレスモータを駆動するモータ駆動装置について説明する。
図1はモータ駆動装置の一例を示すブロック構成図である。
上位コントローラ(DSP(Digital Signal Processor)など)1は、センサ駆動若しくはセンサレス駆動のいずれかを選択するセンサ指令を出力しモータ駆動を制御する。
デコーダ(駆動切替え手段)2は、上位コントローラ1からのセンサ指令に基づく駆動選択信号に応じて、センサ駆動とセンサレス駆動を相互に切り替える。具体的にはデコーダ2はセンサ信号H1〜H3を励磁信号B1〜B6に変換してセンサ駆動するセンサ駆動モードと、モータコイル3に誘起される誘起電圧に基づくゼロクロス信号により励磁シーケンスを進めるセンサレス駆動モードの双方を有し、プリセット入力によりいずれかを選択できる。一方、コントローラ1からのセンサ指令、或いはゼロクロス検出判定回路8からの判定出力はORゲート5を経由して駆動選択信号が生成される。この駆動選択信号は同期手段(例えばD形フリップフロップ)6へ入力されると同期センサ選択信号が生成され、デコーダ2のプリセット端子へ入力される。また、ゼロクロス検出判定回路8がゼロクロス信号を検出しない場合は自動的にセンサ駆動に切り替わる。
モータ出力部であるプリドライバ4はデコーダ2から出力される励磁切替え信号に基づいて出力段のスイッチング素子Q1〜Q6を切り替えてモータコイル3を励磁したり、ショートブレーキをかけたりする。
図1において、上位コントローラ(DSP)1は、回転動作を指定する回転指令をORゲート5及びプリドライバ4へ出力する。回転指令が非動作レベルのとき、即ち回転停止の場合はセンサ駆動が選択され、また本実施例ではプリドライバ4へのブレーキ指令を兼ねた構成となっており、スイッチング素子Q1〜Q6のロー側若しくはハイ側を短絡してショートブレーキがかかる。このように回転停止に加えてブレーキ動作時もセンサ駆動が選択される。本実施例ではプリドライバ4でブレーキ励磁(たとえばすべてのモータコイル3を短絡させる励磁パターン)が出力される。
また、上位コントローラ(DSP)1はセンサ駆動を任意に指定するセンサ指令をORゲート5へ出力する。ORゲート5の出力信号は駆動選択信号として同期手段6へ入力される。同期手段6は駆動選択信号が入力されると、ゼロクロス点と同期をとった同期センサ選択信号を生成し、デコーダ2のプリセット端子に入力される。デコーダ2は同期センサ選択信号に応じて、センサ駆動若しくはセンサレス駆動を切り替える。
デコーダ2がプリセット動作時はセンサ駆動となり、センサ信号H1〜H3が励磁出力B1〜B6に反映され、通常のセンサ駆動と同じ動作となる。また、デコーダ2がカウント動作時はセンサレス駆動となり、カウンタ入力部CKのゼロクロス信号により励磁シーケンスが歩進しセンサレス駆動される。また、デコーダ2は6進リングカウンタ(記憶部)を内蔵しており、ロータ位置記憶部及び励磁シーケンス記憶部として機能する。デコーダ2は、後述するようにセンサコードをバイナリーコードに変換してカウンタに入力するデコードゲート9及びバイナリー出力を励磁信号に変換するエンコードゲート10を含む(図5参照)。
モータコイル3はゼロクロスコンパレータ7に接続されている。ゼロクロスコンパレータ7は各相モータコイルと中性点(COM)間に誘起される誘起電圧よりゼロクロス信号を出力する。ゼロクロス信号はデコーダ2のカウント入力部CKに入力される。また、ゼロクロスコンパレータ7にて検出されたゼロクロス点は同期手段6のカウント入力部CKに入力される。
モータ停止時は自動的にセンサ駆動が選択されているので、モータ始動時はホールセンサA,B,Cによるロータ位置情報が選択され通常のセンサ駆動が行われる。このときデコーダ2内の記憶部には上記センサによるロータ位置情報がプリセットされ続ける。モータ始動後、回転数が上昇するとゼロクロス検出が始まり、自動的にセンサレス駆動が選択される。
デコーダ2がセンサ駆動からセンサレス駆動へ切り替えるとき、記憶部に記憶されたロータ位置情報はホールセンサA,B,Cの検出信号に基づいているため、適正な励磁シーケンスが選択される。また、同期手段6はゼロクロス点と非同期で入力される駆動選択信号を、ゼロクロス点に同期する同期センサ選択信号に変換し後段のデコーダ2へ出力する。これにより、センサ駆動からセンサレス駆動への切り替えに際して励磁シーケンスがずれることがなく脱調しない。また、ショートブレーキ時はセンサ駆動が選択され、同期手段6は瞬時にセンサ駆動を指定する。ショートブレーキ時はゼロクロス検出が行えず通常のセンサレス駆動ではロータ位置を見失うが、本実施例ではショートブレーキ時にホールセンサA,B,Cによるロータ位置情報がプリセットされるため常にロータ位置を把握している。高速から低速に変速する際に瞬間的にショートブレーキをかけて減速する場合も、ブレーキ解除後ただちにセンサレス駆動に復帰できる。
ここで、センサ駆動からセンサレス駆動に切り替える切替えタイミング動作について説明する。具体的には、駆動選択信号を位相ずれ期間外の信号、例えばゼロクロス点に同期させて、センサ駆動からセンサレス駆動に切り替えるタイミングを位相ずれ期間外へシフトすることが考えられる。駆動選択信号をゼロクロス点に同期するように改善した同期手段6のブロック構成を図4に示す。
図4において、同期手段6には、D形フリップフロップ(以下D−FFと表記)が用いられる。D−FFのクロック入力部CKにはゼロクロスコンパレータ7で検出されるゼロクロス点の検出信号が入力され、データ入力部DATAには、ORゲート5から駆動選択信号が入力される。出力端子Qからは同期センサ選択信号が出力される。駆動選択信号がセンサレス駆動を選択した後、ゼロクロス信号の立ち上がりで、同期センサ選択信号はセンサレス駆動を指定する。また、RESET(リセット)入力部にORゲート5から駆動選択信号が入力され、センサ駆動を選択したときD−FFがリセットされるようにすれば、センサ駆動を選択時は瞬時に出力Qがリセットされ、同期センサ選択信号も瞬時にセンサ駆動を指定する。
このようにデコーダ2に入力されるゼロクロス点と非同期の駆動選択信号をゼロクロス点に同期する同期センサ選択信号に変換する同期手段6を備え、センサレス駆動を選択する駆動選択信号が同期手段6へ入力されると、同期手段6は少なくともセンサ信号の立下りエッジとそれに替わって基準となるゼロクロス信号の立上りエッジ間で定義される移行期間を回避して同期センサ選択信号をデコーダ2へ出力する。このとき、励磁切り替えタイミングと同期センサ選択信号は30°の位相差を持つことができ、励磁シーケンスが不用意にずれてしまうことを防止できる。
なお、D−FFのクロック入力部CKとデータ入力部DATAへ同時入力された場合は出力Qは不定となるが、例えデータ入力部DATAへ入力されず出力Qが切り替わらなかったとしても引き続き入力される次のゼロクロス点により出力Qは切り替わるので1サイクル遅れて切り替わるだけでモータは正常に回転できる。
以上のように同期センサ選択信号を生成してデコーダ2がセンサ駆動からセンサレス駆動に切り替えることで励磁シーケンスが狂わないことを、図2及び図3のタイミングチャートで説明する。
図2は図11の励磁シーケンスが進みすぎる例の改善結果を示す。なお、各入力信号のタイミングはまったく同じとしてある。図2において、U−V励磁期間は、センサ駆動が選択されているため、センサ信号H3の変化によりU−W励磁に切り替わる。続いて駆動選択信号がセンサレス駆動へ切り替わるが同期センサ選択信号は出力されずセンサ駆動が継続する。この直後にゼロクロス信号が立ち上がるが、まだセンサ駆動が選択されているためカウンタ入力部CKはトリガーされず、励磁シーケンスは進まない。その後、D−FFより最初に検出されるゼロクロス点に同期して同期センサ選択信号が出力されると、デコーダ2はセンサレス駆動に切り替わりセンサレス駆動を行う。このように駆動切り替え直前までセンサ駆動の正しい励磁シーケンスを引き継いでいるため、センサレス駆動の励磁切り替えタイミングは位相ずれ期間分だけわずかに前後するだけで以後の回転動作に影響はない。
次いで、図3は図12の励磁シーケンスが遅れる例の改善結果を示す。U−W励磁に切り替えるゼロクロス信号が立ち上がるときは、センサ駆動が選択されているためU−V励磁が出力され続ける。続いて駆動選択信号がセンサレス駆動に切り替わるが同期センサ選択信号は出力されずセンサ駆動が継続する。直後にセンサ信号H3が切り替わるためU−W励磁に切り替わり、励磁シーケンスは正常に進む。その後、D−FFより最初に検出されるゼロクロス点に同期して同期センサ選択信号が出力されると、デコーダ2はセンサレス駆動の励磁シーケンスに切り替えてセンサレス駆動を行う。図2と同様に励磁切り替えタイミングは位相ずれ期間分だけわずかに前後するが以後の回転動作に影響はない。なお、図示しないが、センサ信号とゼロクロス信号の出力タイミングが一致した場合も同期センサ選択信号が30°遅れるため不定とはならず確実に駆動が切り替わる。
また、デコーダ2に設けられた励磁シーケンス記憶部は、センサレス駆動時はカウンタとして動作しているが、センサ駆動時は使われていない。したがってセンサ駆動時はカウンタとしてではなくメモリーとして使用し、センサ信号に基づいた励磁シーケンスを記憶することが可能である。センサ駆動時にセンサ信号に基づいた励磁シーケンスを記憶し続ければ、センサレス駆動に切り替わった際、すでに正しい励磁シーケンスが記憶されているので、あらためてロータ位置を検出する必要はなく、そのままゼロクロス信号により励磁シーケンスを進めてゆけばよい。つまり任意にセンサ駆動からセンサレス駆動に切り替えることが可能となる。センサ信号は120°位相差信号でそのままではバイナリーカウンタにはロードできないが、バイナリーコードにデコードすれば可能である。また一般的に、カウンタがプリセット中はロードデータ=出力データとなり、カウンタは論理的には無いものと扱える。
従って、カウンタ出力が励磁信号に変換されモータを駆動できるように駆動回路を構成し、センサ駆動時にカウンタをプリセットし続ければ、カウンタは論理的にはないものとして扱えるので、通常のセンサ駆動回路と同様の動作となる。センサレス駆動に切り替えるときは、カウンタをロードモードからカウンタモードに切り替える。その際、直前のカウント値は保存される。従って励磁シーケンスは継続しモータは回転し続けることができる。このように、励磁シーケンス記憶部は、センサ駆動選択時は、ロータ位置センサによる励磁シーケンス情報を随時記憶させ、センサレス駆動に切り替わったときは記憶した直前の励磁シーケンスから励磁を開始する。
ここで図5のブロック図を参照して、ロータ位置センサ(ホールセンサA,B,C)によるロータ位置情報を励磁シーケンス記憶部に記憶するデコーダ2の構成例を説明する。
図5において、デコーダ2はセンサレス駆動時はカウンタとして動作し、センサ駆動時はプリセット動作を行ないセンサ信号H1〜H3がそのまま出力される。センサ駆動からセンサレス駆動に切り替わるときは、直前のカウント値(励磁シーケンス)を記憶する。即ち、励磁シーケンスをセンサ駆動とセンサレス駆動で共有する。よって、励磁シーケンスの継続性が保たれ、逐一セレクタを設けて切り替えなくても励磁切り替えが可能となる。
図5において、同期手段6はD−FFで構成され、駆動選択信号をゼロクロス点に同期させて同期センサ選択信号を生成する。これにより、センサ駆動からセンサレス駆動へ移行する際の励磁シーケンスのずれを防止する。また、駆動選択信号がセンサ駆動を指定するときは、D−FFをリセットし、センサレス駆動からセンサ駆動へ直ちに切り替わる。
図5において、カウンタ入力部CKはバイナリー6進リングカウンタのクロック入力部であり、ゼロクロス信号により歩進し、出力Q1〜Q3は2進コードで0〜5を出力する。6カウントすると0にリセットされリングカウント動作をする。駆動選択信号がセンサレス駆動を選択しているときはゼロクロス信号によりカウントアップする。センサ駆動選択時はカウント動作が禁止され、センサ信号H1〜H3をバイナリーにデコードしたD1〜D3がプリセットされ、出力Q1〜Q3にはD1〜3がそのまま出力される。
図5において、デコードゲート9はH1〜H3で与えられるセンサコードをバイナリーコードに変換しカウンタと整合をとるゲートである。図2のタイミングチャートに従い、H1=2、H2=2、H3=2とおき、励磁シーケンス番号を0〜5とすると、U−V励磁期間のH1〜H3の出力コードはバイナリーコード化すると”101”となり、つまり5と表せる。励磁番号は任意の励磁シーケンスから開始できるが、ここではU−V励磁を励磁シーケンス番号の0とする。よってH1〜H3の出力コードが”5”を表すとき、デコードゲート出力D1〜D3は”0”を出力させる。以下同様に、H1〜H3=”1”のときD1〜D3=”1”を出力する。H1〜H3=”3”のときD1〜D3=”2”を出力する。H1〜H3=”2”のときD1〜D3=”3”を出力する。H1〜H3=”6”のときD1〜D3=”4”を出力する。H1〜H3=”4”のときD1〜D3=”5”を出力する。
図5において、エンコードゲート10は出力Q1〜Q3で与えられる2進コードをセンサコードに復調し、さらに通電相を指定する励磁信号B1〜B6に変換するゲートである。図2のタイミングチャートに従うと、Q1〜Q3=0のとき、U−V励磁を指定するコードを出力する。つまり励磁信号B1と励磁信号B4をONとする。それにより図1のスイッチング素子Q1がONしU相をVDDに、スイッチング素子Q4がONしV相をGNDに接続する(Q1〜Q3=0のとき、U−V励磁を指定する理由は前述のデコーダ2の論理に整合させるためである)。以下同様に、Q1〜Q3=1のとき、U−W励磁を指定するコードを出力する。Q1〜Q3=2のとき、V−W励磁を指定するコードを出力する。Q1〜Q3=3のとき、V−U励磁を指定するコードを出力する。Q1〜Q3=4のとき、W−U励磁を指定するコードを出力する。Q1〜Q3=5のとき、W−V励磁を指定するコードを出力する。
次に上位コントローラ1の監視負担を減らすために、図1においてORゲート5とデコーダ2との間に、ゼロクロス検出をしているかどうか判定するゼロクロス検出判定手段8が接続されている。ゼロクロス検出判定手段8がゼロクロス判定の結果、ゼロクロスを検出していないときはセンサ駆動手段を選択する駆動選択信号を発生させる。そうすれば、ゼロクロス点を検出できない状況、すなわち停止時、低速時、過負荷時あるいはショートブレーキ時などには、自動的にセンサ駆動が選択され、上位コントローラ1はまったく関与しなくてすむ。もちろん上位コントローラ1がセンサ駆動を指令するときは任意にセンサ駆動に切り替え可能となっている。
よって、ゼロクロス判定手段8は、ゼロクロス点を検出できないことを判定し、ゼロクロス点を検出できないとき自動的にセンサ駆動に切り替える。まず、ゼロクロス判定手段8の一例を説明する。通常の回転状態では1励磁周期内にゼロクロス点が一つ発生する。したがって励磁周期ごとにゼロクロス点の数を調べればゼロクロスを見失ったかどうか判定できる。
図6のゼロクロス判定のタイミングチャートにおいて、仮にゼロクロス信号の励磁周期2で励磁しているものとすると、直前の励磁周期1を励磁周期とおいて、その時間内にゼロクロスがひとつもなければ未検出と判定する。励磁周期は周期ごとに若干時間が異なるので励磁周期1と励磁周期2とは厳密には時間が一致しないが、ゼロクロス点は励磁周期の中央付近で発生するためわずかな励磁周期の誤差は問題にはならない。
上記以外にもゼロクロス検出の判定方法があり、例えば一定時間を判定条件としてもよい。最低回転数における励磁周期を設定値とするタイマーを備え、励磁切り替えが発生するごとにタイマーを始動して、時間内にゼロクロス点あるいはゼロクロス信号が発生するか監視して判定するようにしてもよい。例えば図7において、リトリガラブルのワンショットマルチバイブレータ11を使えば容易に実現できる。
ワンショットマルチバイブレータ11はゼロクロス信号が入力されると、トリガーされ一定時間出力する。ゼロクロス信号が連続的に入力している期間は、リトリガラブル動作により判定出力はLが継続する。もしゼロクロス信号が途絶えると、判定出力はHとなりゼロクロス検出が行われなかったことが判別できる。
次に、駆動選択信号の自動生成回路について図8のブロック構成図を参照して説明する。センサ駆動方法が選択されるのは、上記のゼロクロス未検出時のほか上位コントローラ1からのセンサ駆動指令時である。基本的には何か問題があった場合はセンサ駆動を選択するようにすればモータは回転できるので、上位コントローラ1やゼロクロス検出判定手段8からのセンサ駆動を選択する条件をORゲート5にOR接続する。条件は必要に応じていくつでも増加できる。例えば、モータ始動時やショートブレーキ時などに自動的にセンサ駆動を選択でき、また上位コントローラ1は任意のタイミングでセンサ駆動を指定できるようにする。
図8において、センサ指令は上位コントローラ1からのセンサ駆動を指定する信号である。また回転指令は非動作時は回転停止指令であり、停止時にセンサ駆動を指定するものである。図中、ゼロクロス検出判定手段8は、ゼロクロス点あるいはゼロクロス信号を一定期間検出できないときアクティブとなる。一例として図7にワンショットマルチバイブレータ11を挙げた。また、ORゲート5は入力指令のひとつでもアクティブになると、センサ駆動を指定する駆動選択信号を後段の同期手段6へ出力する。センサ駆動を選択したとき同期手段6の出力Qがリセットされ、同期センサ選択信号も瞬時にセンサ駆動を指定する。
以上述べたように駆動切り替え動作の自動化は、ワンショットマルチバイブレータ11及びORゲート2を用いた極めて簡単な回路で実現できる。
モータ駆動装置のブロック構成図である。 センサ駆動からセンサレス駆動へ駆動を切り替える際の励磁シーケンスを示すタイミングチャートである。 センサ駆動からセンサレス駆動へ駆動を切り替える際の励磁シーケンスを示すタイミングチャートである。 同期手段のブロック構成図である。 デコーダのブロック構成図である。 ゼロクロス判定のタイミングチャートである。 ゼロクロス検出判定手段のブロック構成図である。 駆動選択信号の自動生成回路のブロック構成図である。 従来のモータ駆動装置のブロック構成図である。 図9の駆動装置の励磁シーケンスのタイミングチャートである。 センサ駆動からセンサレス駆動へ駆動を切り替える際の励磁シーケンスの不具合を示すタイミングチャートである。 センサ駆動からセンサレス駆動へ駆動を切り替える際の励磁シーケンスの不具合を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 上位コントローラ
2 デコーダ
3 モータコイル
4 プリドライバ
5 ORゲート
6 同期手段
7 ゼロクロスコンパレータ
8 ゼロクロス検出判定手段
9 デコードゲート
10 エンコードゲート
11 ワンショットマルチバイブレータ

Claims (4)

  1. センサ駆動若しくはセンサレス駆動のいずれかを選択する駆動選択信号を出力しモータ駆動を制御するコントローラと、
    コントローラからの駆動選択信号に応じて、ロータ位置センサの検出信号に基づき励磁切替え信号を生成するセンサ駆動と、モータコイルに誘起される誘起電圧からゼロクロス信号を検出し、当該ゼロクロス信号に基づき励磁切替え信号を生成するセンサレス駆動とで相互に切り替える駆動切替え手段と、
    駆動切替え手段から出力される励磁切替え信号に基づき出力段を切り替えてモータコイルを励磁するモータ出力部を備え、
    コントローラは、モータを始動する際にセンサ駆動により立ち上げ、回転数が上がるとセンサレス駆動へ切り替える駆動選択信号を出力し、駆動切替え手段はセンサレス駆動が選択された後もセンサ駆動を続行し、センサ信号のエッジとそれに替わって基準となるゼロクロス信号のエッジ間で定義される移行期間を避けて励磁シーケンスをセンサレス駆動に切り替えるモータ駆動装置。
  2. 任意のタイミングで駆動切替え手段に入力される駆動選択信号をゼロクロス点に同期する同期センサ選択信号に変換する同期手段を備え、センサレス駆動を選択する駆動選択信号が同期手段へ入力されると、同期手段は少なくともセンサ信号のエッジとそれに替わって基準となるゼロクロス信号のエッジ間で定義される移行期間を回避してゼロクロス点に同期する同期センサ選択信号を出力し、駆動切替え手段はセンサ駆動からセンサレス駆動へ切り替える請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. ゼロクロス点が所定時間検出できないとアクティブになるゼロクロス検出判定手段を具備し、ゼロクロス検出判定手段がアクティブになるとセンサ駆動を選択する駆動選択信号を同期手段へ出力し、駆動切替え手段がセンサ駆動に切り替わる請求項2記載のモータ駆動装置。
  4. 駆動切替え手段は、センサ駆動時はロータ位置情報を、センサレス駆動時は励磁シーケンスを記憶する記憶部を備えており、該記憶部はセンサ駆動が選択されているときはロータ位置情報による励磁シーケンス情報を随時記憶し続け、センサレス駆動に切り替えたとき記憶部に記憶された直前の励磁シーケンス情報から励磁シーケンスを開始する請求項1記載のモータ駆動装置。
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