JP2008300379A - パワーモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】部品数の少ない安価な,かつ接続信頼性の高いパワーモジュールを提供する。
【解決手段】パワーモジュール10は、ヒートシンク21の上に、絶縁樹脂層26により固着された金属配線23と、金属配線23の上に半田層14により接合された半導体チップ11とを備えている。ヒートシンク21の絶縁樹脂層26との接触領域の端部には、凹部21cが形成されている。金属配線23の絶縁樹脂層26との接触領域の端部にも凹部23aが形成されている。凹部21cおよび23aにより、ヒートシンク21,金属配線23と絶縁樹脂層26との接続面の剥がれの発生や進行が止められる。構造は簡素化されており、接続の信頼性も大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体チップの発熱に対する冷却機能を有するパワーモジュールに関する。
図5は、従来のIGBTチップを搭載したパワーモジュールの構造を示す断面図である。同図に示すように、CuMo等により構成されている放熱基板101の主面側には、放熱基板101に、半田層102により固定されたAl板104と、Al板104の主面にAlろうによって固定されたAlN板106と、AlN板106の主面にAlろうによって固定されたAl配線108と、Al配線108の上に、半田層109により固定された半導体チップ120とを備えている。また、放熱基板101の裏面側には、グリース112によりフィン付きのヒートシンク113が取り付けられている。上記Al板104,AlN板106およびAl配線108は、DBA基板として一体的に用いられている。
このように、Al板104,AlN板106およびAl配線108をDBA基板(絶縁層を含む配線部材)として用いたパワーモジュールの構造は、たとえば、特許文献1に記載されている(同文献の図5参照)。
特開2005−191178号公報
しかしながら、図5に示すパワーモジュールの構造では、部品数が多く必要であり、製造コストが高くなるという不具合があった。反面、部品数を低減すると、部材間の熱膨張率差に起因する熱応力が増大したり、各部材間の接続部の信頼性が損なわれるおそれがある。
本発明の目的は、製造コストの削減を図りつつ、部材間の接続の信頼性を確保しうるパワーモジュールを提供することにある。
本発明のパワーモジュールは、絶縁樹脂層により、ヒートシンク上に半導体チップの配線部材を固着した構造を有しており、ヒートシンクおよび配線部材双方における絶縁樹脂層との接触面の端部に、それぞれ凹部を形成したものである。
これにより、DBA基板等の部品が不要となり、部品数が低減されるとともに、樹脂絶縁層の形成には、半田層のようにリフロー炉を通すなどの処理は不要なので、製造コストの削減を図ることができる。その場合、樹脂絶縁層と各部材との接続の信頼性を確保する必要があるが、本発明では、各凹部によって、絶縁樹脂層と、ヒートシンクおよび配線部材との接着面の剥離の発生が抑制される。また、最端部で剥がれが発生しても、剥がれの内方への進行が抑制される。よって、製造コストの削減を図りつつ、接続の信頼性を確保することができる。
凹部が接触領域の端部の周囲を取り囲んでいることにより、絶縁樹脂層と、ヒートシンクおよび配線部材との接着面の剥離の発生や進行をより確実に抑制することができる。
凹部が接触領域の端部におけるコーナー部に形成されていることにより、凹部における熱伝導の低下を最小限に保ちつつ、ヒートシンクおよび配線部材との接着面の剥離の発生や進行を抑制することができる。
ヒートシンクの上面上に、樹脂絶縁層の一端部を覆う壁部およびひさし部を形成して、ひさし部の下面にも凹部を設けることにより、絶縁樹脂層とヒートシンクおよび配線部材との接着面の剥離の発生や進行をより確実に抑制することができる。
本発明のパワーモジュールによると、製造コストの削減を図りつつ、部材間の接続の信頼性を確保しうるパワーモジュールの提供を図ることができる。
(実施の形態1)
−パワーモジュールの構造−
図1は、実施の形態におけるパワーモジュールセットの構造を示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態のパワーモジュールセットは、放熱器50の上に、複数のパワーモジュール10を取り付けて構成されている。放熱器50は、天板50aと天板50aに接合された容器50bとからなり、天板50aには、パワーモジュール10を組み込むための多数の矩形状貫通穴が設けられている。本実施の形態においては、矩形状貫通穴が多数設けられているが、1つだけでもよい。放熱器50を構成する天板50aと容器50bとは、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、ダイキャスト,押し出し,鍛造,鋳造,機械加工等によって組み立てることができる。
本実施の形態では、放熱器50は天板50aと容器50bとを個別に形成してから両者を接合しているが、天板と容器とを一体に形成してもよい。その場合、たとえば一体型を用いたダイキャストにより放熱器を形成することができる。
図2は、実施の形態に係るパワーモジュールセットのII-II線における断面図である。図3は、図2の一部を拡大して示す断面図である。本実施の形態のパワーモジュールセットにおいて、放熱器50の天板50aと容器50bとの間の空間51には、熱交換媒体としての冷却水が図2の紙面に直交する方向に流れている。パワーモジュール10は、Oリング25により気密を保持しつつボルト54により天板50aにネジ止めされている。また、パワーモジュール10は、主要部材として、IGBTなどの半導体素子が形成された半導体チップ11と、半導体チップ11内の半導体素子と外部部材とを電気的に接続するための金属配線23と、金属配線23と半導体チップ11とを接合する,Pbフリー半田を含む半田層14と、Cu合金からなり半導体チップ11で発生した熱を外方に放出するためのヒートシンク21と、金属配線23をヒートシンク21に固着する絶縁樹脂層26とを備えている。図3に示すように、半導体チップ11の上面および下面には、それぞれ、IGBTなどの半導体素子の活性領域に接続される上面電極12および裏面電極13が設けられている。そして、半導体チップ11の裏面電極13が、半田層14によって、金属配線23に導通状態で接合されている。
ヒートシンク21は、平板部21aと、平板部21aの裏面側から突出するフィン部21bとからなり、平板部21aは、金属配線23を支持する支持部材として機能している。そして、フィン部21bは、熱交換媒体である冷却水にさらされて、熱交換効率を高めるように構成されている。ただし、フィン部21bは必ずしも必要ではなく、また、フィン部21bに代えて、他の放熱構造体を備えていてもよい。
また、ヒートシンク21の絶縁樹脂層26との接触領域の端部には、凹部21cが形成されている。本実施の形態の凹部21は、樹脂絶縁層26の端部の周囲を閉ループ状に取り囲む溝である。この凹部21cにより、樹脂絶縁層26とヒートシンク21との接触領域の端部から剥離が生じようとしても剥離の発生が抑制され、最端部で剥離が発生してもその内方への進行が止められる。また、金属配線23の樹脂絶縁層26との接触領域の端部にも、凹部23aが形成されており、この凹部23aにより、樹脂絶縁層26と金属配線26との界面における剥離の発生や進行が抑制される。
なお、凹部21cまたは23aは、樹脂絶縁層26との接触領域の端部のうちコーナー部のみに形成されていてもよい。接触領域の端部のうちコーナー部に最も大きな応力が加わるので、その場合にも、剥がれの発生や進行を抑制して、接続の信頼性を確保することができる。そして、熱伝導性が悪化する凹部が最小限であるので、熱伝導性が高く保たれる利点がある。
また、放熱器50の天板50a上に、半導体チップ11等を囲むモジュール樹脂枠53が設けられていて、モジュール樹脂枠53がボルト54によって天板50aに固定されている。モジュール樹脂枠53の内部および外表面には、一体成形により、電極端子層56(バスバー)が設けられている。モジュール樹脂枠53は、電極端子層56(バスバー)を支持するための絶縁支持部材として機能する。この電極端子層56と金属配線23とは、大電力用配線18によって接続されており、電極端子層56と半導体チップ11の上面電極12の一部とは、信号配線17によって接続されている。これによって、パワーモジュール10と外部機器との電気的な接続が可能になっている。また、モジュール樹脂枠53の内方には、シリコンゲルからなるゲル層40が設けられていて、ヒートシンク21の上面側で半導体チップ11,信号配線17,大電力用配線18,金属配線23,半田層14,絶縁樹脂層26などの部材がゲル層40内に埋設されている。
また、本実施の形態のパワーモジュール10は、Pbフリー半田からなる半田層14を備えている。一般に、Pbフリー半田には、以下のものがある。たとえば、Sn(液相点232℃),Sn−3.5%Ag(液相点221℃),Sn−3.0%Ag(液相点222℃),Sn−3.5%Ag−0.55%Cu(液相点220℃),Sn−3.0%Ag−0.5%Cu(液相点220℃),Sn−1.5%Ag−0.85%Cu−2.0Bi(液相点223℃),Sn−2.5%Ag−0.5%Cu−1.0Bi(液相点219℃),Sn−5.8Bi(液相点138℃),Sn−0.55%Cu(液相点226℃),Sn−0.55%Cu−その他(液相点226℃),Sn−0.55%Cu−0.3%Ag(液相点226℃),Sn−5.0%Cu(液相点358℃),Sn−3.0%Cu−0.3%Ag(液相点312℃),Sn−3.5%Ag−0.5%Bi−3.0In(液相点216℃),Sn−3.5%Ag−0.5%Bi−4.0In(液相点211℃),Sn−3.5%Ag−0.5%Bi−8.0In(液相点208℃),Sn−8.0%Zn−3.0%Bi(液相点197℃)等がある。本実施の形態では、低融点のPbフリー半田、たとえば、Sn−3.0%Ag−0.5%Cu(液相点220℃)を用いているが、これに限定されるものではない。ただし、Sn−5.0%Cu(液相点358℃),Sn−3.0%Cu−0.3%Ag(液相点312℃)等の高融点のPbフリー半田は除くものとする。
絶縁樹脂層26には、本実施の形態では、金属やセラミクスの充填剤を含むエポキシ樹脂が用いられている。エポキシ樹脂の使用可能温度は、種類によって異なるが、300℃を超えるものを選択することは容易であり、本実施の形態では、Pbフリー半田の液相点よりも高いものを用いている。したがって、後述するパワーモジュールの組み立て工程において、絶縁樹脂層26を形成した後で、Pbフリー半田のリフロー工程を行うことが可能になる。たとえば、エポキシ樹脂に、アルミナ,シリカ,アルミニウム,窒化アルミニウムなどを充填したものを用いることができ、熱伝導率が1.0(W/m・K)以上であることが好ましく、5.0(W/m・K)以上であることがより好ましい。
絶縁樹脂層26の厚みは、0.4mm以下であることが好ましく、0.2mm以下、たとえば0.1mm〜0.2mm程度であることがより好ましい。絶縁樹脂層26の熱抵抗は、熱伝導率と厚みに依存して定まるが、厚みが薄いほど熱抵抗が小さくなる。したがって、厚みが0.4mm以下であることにより、放熱機能が高くなることになる。
本実施の形態では、ヒートシンク21の材料として、Cu合金(黄銅系)を用いている。Cu合金の場合、熱伝導率がAlよりも高く、ヒートシンク21の放熱機能が高いという利点がある。特に、Cuの熱膨張係数は17ppm程度で、Alの熱膨張係数は23ppm/K程度であるので、エポキシ樹脂の熱膨張係数13ppm/Kとの熱膨張係数差は、Cuの方が小さい。Cu合金(黄銅系)は、ダイキャストによる成形も可能なので、製造コストも抑制することができる。ただし、その成形性はAl(またはAl合金)には劣る。本発明のヒートシンクの構成材料は、Cu合金に限定されるものではなく、たとえば、Cu,AlまたはAl合金などの金属、AlN,SiN,BN,SiC,WCなどのセラミックス、或いは、Al−SiC,Cu−W,Cu−Moなどの複合材料を、性能,加工性,製造コストなどを考慮して、適宜選択することができる。
上述のように、Cuの熱膨張係数は17ppm/K前後であり、エポキシ樹脂の熱膨張係数は13ppm/K程度であるので、樹脂絶縁層26とヒートシンク21との接触領域に熱応力が作用し、接触領域の端部で特に大きな応力が作用する。そして、最端部から樹脂絶縁層26とヒートシンク21との間に剥がれが生じるおそれがあるが、本実施の形態の構造においては、凹部21cによって剥がれの発生が抑制される。また、最端部で剥がれが発生しても、凹部21cにおいて、剥がれの内方への進行が止められる。すなわち、従来のような半田に代えて、樹脂絶縁層26を用いることで、積層される部材の数を低減して、製造コストの削減を図りつつ、接合部の信頼性を維持することができる。
また、ヒートシンク21をAlまたはAl合金によって構成した場合には、Alの熱膨張係数は23ppm/K程度であるので、エポキシ樹脂の熱膨張係数13ppm/Kとの熱膨張係数差は、Cuとエポキシ樹脂との熱膨張係数差の約2.5倍になるが、その場合であっても、凹部21cにより、接続の信頼性を確保することができる。特に、AlまたはAl合金を用いると、製造コストの安価な押し出し成形加工によって微細なフィンを形成することができるという利点がある。
また、金属配線23の厚みは約0.6mmであり、大電力が流れるために電気抵抗をできるだけ抑制するようにしている。また、本実施の形態では、金属配線23の材料として、CuまたはCu合金を用いている。CuまたはCu合金の場合、電気抵抗値がAlよりも小さく、熱伝導率もAlより大きいので、配線材料として好ましい。ただし、これに限定されるものではない。たとえば、Al,Al合金などの他の金属や,Al−SiC,Cu−W,Cu−Moなどの複合材料を用いてもよい。
樹脂絶縁層26とヒートシンク21との接触領域の場合と同様に、樹脂絶縁層26と金属配線23との接触領域においても、熱応力に起因して最端部おける剥がれが生じるおそれがあるが、凹部23aにより、剥がれの発生や、剥がれの進行が抑制されることになる。
以上のように、本実施の形態によると、図5に示される放熱基板101やDBA基板などの部材を用いることなく、金属配線23を、絶縁樹脂層26を挟んでヒートシンク21に接続する構造としているので、部品数の低減により、製造コストの低減を図ることができる。しかも、ヒートシンク21の絶縁樹脂層26との接触領域の端部に凹部21cを、金属配線23の樹脂絶縁層26との接触領域の端部に凹部23cを、それぞれ形成しているので、ヒートシンク21や金属配線23の樹脂絶縁層26との接続部における剥がれの発生や進行を抑制することができ、接続の信頼性を高く維持することができる。
また、従来用いられていた2つの半田層に代えて、1つの半田層14と、樹脂接着剤からなる絶縁樹脂層26とを用いているので、工程の先後に応じて低融点のPbフリー半田と高融点のPbフリー半田とを用いる必要はなく、低融点のPbフリー半田だけで済むことになる。現在、Pbフリー半田として、比較的Cu組成比の高いPbフリー半田(たとえば積層点が300℃以上のSn−5.0%Cu,Sn−3.0%Cu−0.3%Ag)も開発されているが、確実な接続信頼性を有する高融点のPbフリー半田はまだ得られていない。一方、低融点のPbフリー半田としては、たとえば液相点が220℃のSn−3.0%Ag−0.5%Cu(JEITA推奨合金)などの接続信頼性の高いものが得られている。また、樹脂接着剤としては、使用可能温度が300℃を超えるエポキシ樹脂など、低融点のPbフリー半田の液相点よりも高温に耐えうるものは容易に得られる。したがって、本実施の形態により、半田層14をPbフリー化して、接続信頼性を確保しつつ、Pbフリー化を図ることができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係るパワーモジュールの拡大断面図である。図4は実施の形態1における図3に相当する部分の構造を示している。以下の説明においては、実施の形態1と同じ構造を有する部材については、図3と同じ符号を付して、説明を省略する。また、本実施の形態では、図1や図2に相当する構造の図示は省略するが、図4に示す部分以外の構造は、実施の形態1と同じである。ただし、本実施の形態においては、ヒートシンク21は、Al合金を押し出し成形することによって形成されている。
図4に示すように、本実施の形態に係るパワーモジュールにおいては、ヒートシンク21の平面部21aからほぼ垂直に延びる壁部21dと、壁部21dの先端から内方に延びるひさし部21eとが設けられている。つまり、ヒートシンク21の平面部21aから突出した部分が、図4の紙面に垂直な軸の回りに折り曲げられた構造となっている。そして、樹脂絶縁層26は、ひさし部21eと平面部21aとの間隙に入り込んでいる。
本実施の形態では、実施の形態1と同様の凹部21cに加えて、ひさし部21eの下面における端部にも、凹部21fが形成されている。そして、この凹部21fにより、ひさし部21eの先端部におけるヒートシンク21と樹脂絶縁層26との剥がれの発生や、発生した剥がれの進行が抑制されている。金属配線23の構造は、実施の形態1と同じであり、凹部23aにより、金属配線23と絶縁樹脂層26との剥がれの発生や剥がれの進行が抑制されている。
本実施の形態によっても、実施の形態1と同様に、製造コストの削減を図りつつ、接合の信頼性を確保することができる。特に、本実施の形態では、構造上、押し出し成形によってヒートシンク21を加工することにならざるを得ないが、樹脂絶縁層26を壁部21dとひさし部21eとによって覆うことにより、熱膨張係数の差が大きい樹脂絶縁層26とヒートシンク21との接続をより確実に確保することができる。
本発明のパワーモジュールに配置される半導体素子は、ワイドバンドギャップ半導体(SiC,GaNなど)を用いたパワーデバイスでもよいし、Siを用いたパワーデバイスでもよい。
上記実施の形態では、半導体チップ11に、IGBTが形成されているが、MOSFET,ダイオード,JFETなどが形成された半導体チップを用いてもよい。
上記実施の形態では、天板50aに多数のパワーモジュール10を取り付ける構造を採ったが、天板を兼ねる単一のヒートシンク部材24上に多数の半導体チップを搭載してもよい。
ヒートシンク部材24との熱交換を行う熱交換媒体は、冷却能やコストを考慮すると、フロリナートや水などの液体であることが好ましい。ただし、ヘリウム,アルゴン,窒素,空気などの気体であってもよい。
(他の実施の形態)
上記各実施の形態では、絶縁樹脂層26を熱硬化樹脂であるエポキシ樹脂によって構成したが、PPSなどの熱可塑性樹脂によって構成してもよい。その場合には、絶縁樹脂層26の上に金属配線23を設置した状態でも、気泡を抜くことが容易であるので、接着剤層の1回塗りで済み、製造コストがより安価になる。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明のパワーモジュールは、MOSFET,IGBT,ダイオード,JFET等を搭載した各種機器に利用することができる。
実施の形態におけるパワーモジュールセットの構造を示す斜視図である。 実施の形態に係るパワーモジュールセットのII-II線における断面図である。 図2の一部を拡大して示す,実施の形態1に係るパワーモジュールの断面図である。 実施の形態2に係るパワーモジュールの断面図である。 従来のIGBTチップを搭載したパワーモジュールの構造を示す断面図である。
符号の説明
10 パワーモジュール
11 半導体チップ
12 上面電極
13 裏面電極
14 半田層
17 信号配線
18 大電力用配線
21 ヒートシンク
21a 平板部
21b フィン部
21c 凹部
21d 壁部
21e ひさし部
21f 凹部
23 金属配線
23a 凹部
25 Oリング
26 絶縁樹脂層
40 ゲル層
50 放熱器
50a 天板
50b 容器
51 空間
53 モジュール樹脂枠
56 電極端子層

Claims (4)

  1. ヒートシンクと、
    半導体チップと外部機器とを電気的に接続するための配線部材と、
    前記配線部材と前記ヒートシンクとを固着する絶縁樹脂層とを備え、
    前記ヒートシンクおよび配線部材における絶縁樹脂層との接触領域の端部には、それぞれ凹部が形成されている、パワーモジュール。
  2. 請求項1記載のパワーモジュールにおいて、
    前記凹部は、前記接触領域の端部の周囲を取り囲んでいる、パワーモジュール。
  3. 請求項1記載のパワーモジュールにおいて、
    前記凹部は、前記接触領域の端部におけるコーナー部に形成されている、パワーモジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のパワーモジュールにおいて、
    前記ヒートシンクには、上面から上方に延びる壁部と、該壁部の先端から内方に延びるひさし部とが形成され、前記ひさし部の下面に凹部が形成されており、
    前記壁部およびひさし部は、前記絶縁樹脂層の一端部を覆っている、パワーモジュール。
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