JP2009206191A - パワーモジュール - Google Patents

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剛 有吉
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Abstract

【課題】信頼性および冷却機能の高いパワーモジュールを提供する。
【解決手段】パワーモジュール10は、半導体素子が形成された半導体チップ11a,11bと、半導体チップ11a,11bで発生した熱を熱交換媒体に放出するためのヒートシンク部材21と、ヒートシンク部材21と半導体チップ11a,11bとの間に介在する金属配線23及び絶縁樹脂層26とを備えている。ヒートシンク部材24は、半導体チップ11a,11bと熱膨張係数差が小さく熱伝導率の高いSi−SiCからなり、平板部21aと、平板部21aから熱交換媒体にさらされる領域に突出するフィン部21bとを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体チップを実装してなるパワーモジュールに関する。
近年、電気自動車やハイブリッド車、燃料電池など、モータ駆動用のスイッチング素子を備えたパワーデバイス(パワーモジュール)として、IGBTやFETを用いたモジュールが用いられている。特に、車載用のパワーモジュールにおいては、小型化の要求のために、小面積で放熱機能の大きい冷却構造が必要となっている。
かかる要求に応えるべく、特許文献1には、半導体チップが装着されるモジュール基板(ヒートシンク)を直接冷却水にさらすことにより、熱抵抗を低減し、冷却性能を向上させる構造が開示されている。また、特許文献2には、セラミックス等の絶縁基板からなる放熱基板と、Al合金からなるヒートシンクとの間に、グリースを介在させた構造が開示されている(特許文献2の段落[0033])。
特開2001−503409号公報 特開2001−168256号公報
特許文献1の技術では、ヒートシンクでもあるモジュール基板はアルミニウム等の金属によって構成されていると解される。ところが、車載用のパワーモジュールのごとく小型化を要求されるものでは、発熱量が大きくなるので、冷却能力のさらなる向上が求められる。また、SiCのようなワイドバンドギャップ半導体を用いるものでは、使用可能温度範囲が広がることから、たとえば−40°C〜250°C程度の範囲での信頼性が求められる。しかるに、特許文献1の技術では、熱膨張係数が3ppm/K程度の半導体チップと、熱膨張係数が20ppm/K前後のモジュール基板との熱膨張係数差に起因する大きな熱応力が生じることになる。そこで、半導体チップ−モジュール基板間に介設される各部材によって吸収し、パワーモジュールの変形に起因するクラック,割れ,はがれなどを防止するための工夫が必要となる。
特許文献2に開示される構造では、ヒートシンクとその上方の部材との間にグリースを介在させることにより、半導体チップ−ヒートシンク間の熱膨張係数差に起因する熱応力は緩和しうる。しかしながら、グリースは、金属やセラミックに比べると、熱伝導率が低いことに加えて、接続部の信頼性を悪化させるという難点がある。すなわち、グリースはその両側の部材をずらせるものであるので、グリースによって両側の部材が固定されるものではない。また、グリース中にボイドが発生しやすく、ボイドが発生すると、放熱機能が損なわれるおそれがある。すなわち、特許文献1の技術に特許文献2の技術を適用しても、各部材の接続部の信頼性を維持することは困難である。
本発明の目的は、熱応力を抑制しつつ高い放熱機能を発揮しうるヒートシンク部材を用いて、接続部の信頼性の高いパワーモジュールを提供することにある。
本発明のパワーモジュールは、配線部材を挟んで半導体素子と対向する側に、Si−SiC,Al−SiC,焼結Al合金のいずれかからなるヒートシンク部材を設け、ヒートシンク部材と配線部材との間に絶縁部材を介在させたものである。
これにより、ヒートシンク部材がSi−SiCにより構成されていることにより、半導体チップの材料として多用されるSiの熱膨張係数(約3ppm/K)またはSiCの熱膨張係数(約4.6ppm/K)との熱膨張係数差が小さくなるので、各部材間にグリースを介在させなくても熱応力を緩和することが可能になる。また、Si−SiCは、熱伝導率がアルミニウムと同程度であるので、ヒートシンク部材の熱抵抗も小さい。よって、高い放熱機能を有し、接続部の信頼性の高いパワーモジュールが得られる。
ヒートシンク部材が、平板部と、該平板部から熱交換媒体が存在する領域に向かって突出する1または2以上のフィン部とを有していることにより、フィン部による放熱機能の増大を図ることができる。
特に、配線部材がCuMo,CuW,コバール,焼結Al合金のいずれかによって構成されていることにより、材料の成分調整により熱膨張係数を半導体チップやヒートシンク部材に近づけることが可能になるので、熱応力を低減して信頼性の向上を図ることができる。
絶縁部材が、金属フィラー混入エポキシ樹脂によって構成されていることにより、ヒートシンク部材への熱伝達量を高めることができるので、放熱機能が向上する。
絶縁部材が、表面がメタライズされたAlNにより構成され、絶縁部材と配線部材およびヒートシンク部材とがろう付けにより接合されていることにより、ヒートシンク部材への熱伝達量をさらに高めることができるので、放熱機能がより向上する。
パワーモジュールに形成されている半導体素子が、ワイドバンドギャップ半導体を用いたパワーデバイスであることにより、チップ温度が比較的高温に達しても、熱応力をできるだけ小さくして接続部の信頼性を維持しつつ、高い放熱機能により、パワーデバイスの過剰な温度上昇を防止することができる。
本発明のパワーモジュールによると、放熱機能を高めつつ、各部材の接合部の信頼性を高く維持することができる。
図1は、実施の形態におけるパワーユニットの概略的な外観構造を示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態のパワーユニットは、放熱器50の上にパワーモジュール10を接合して構成されている。放熱器50は、天板50aと天板50aに接合された容器50bとからなり、天板50aには、パワーモジュール10を組み込むための多数の矩形状貫通穴が設けられている。本実施形態においては、矩形状貫通穴が多数設けられているが、1つだけでもよい。放熱器50を構成する天板50aと容器50bとは、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、ダイキャスト,押し出し,鍛造,鋳造,機械加工等によって製造することができる。また、放熱器50の容器50bには、熱交換媒体である冷却水の供給管58aと、冷却水の排出管58bとが取り付けられている。
本実施の形態の組み立て工程においては、放熱器50の天板50aにパワーモジュール10が実装された後、天板50aが容器50bに接合される。この接合は、機械かしめ等によって行われてもよい。また、本実施の形態では、放熱器50は天板50aと容器50bを個別に形成してから両者を接合しているが、天板と容器とを一体に形成してもよい。その場合、たとえば一体型を用いたダイキャストにより放熱器を形成することができる。
図2は、実施の形態におけるパワーユニットの平面図である。同図に示すように、天板50aの上には、樹脂ケース53が取り付けられていて、樹脂ケース53の開口部には、ヒートシンク部材21,金属配線23,半導体素子であるダイオードを内蔵した半導体チップ11a、IGBTを内蔵した半導体チップ11b等を備えたパワーモジュール10が3カ所に配置されている。また、樹脂ケース53には、樹脂ケース53の側部から容器50の外方にまで延びる電極端子層56a(バスバー)と、各パワーモジュール10を挟んで電極端子層56aと対向する辺に沿って延びる電極端子層56bと、該電極端子層56bとほぼ平行な直線部および3つの分岐部を有する櫛状の電極端子層56cとが形成されている。電極端子層56aと金属配線23とは、ボンディングワイヤ17によって電気的に接続され、電極端子層56bと金属配線23とは、ボンディングワイヤ18によって電気的に接続され、半導体チップ11a,11bの上面電極16(図2においては図示せず)と金属配線23とは、ボンディングワイヤ19によって電気的に接続され、半導体チップ11a,11bの上面電極16と電極端子層56cとは、ボンディングワイヤ20によって電気的に接続されている。また、IGBTを内蔵した半導体チップ11bの制御信号用電極28(図2においては図示せず)と外部装置とを接続する制御信号用のボンディングワイヤ24が設けられている。
図3は、実施の形態に係るパワーユニットの図2に示すIII-III線における断面図である。本実施の形態のパワーユニットにおいて、放熱器50の天板50aと容器50bとの間の流路51には、熱交換媒体としての冷却水が図3の紙面に直交する方向に流れている。また、パワーモジュール10は、ダイオードが形成された半導体チップ11aと、IGBTが形成された半導体チップ11bとを備えている。半導体チップ11a,11bは、いずれも単結晶SiC基板を用いて形成されており、上面および下面には、ダイオードまたはIGBT(半導体素子)の活性領域に接続される上面電極16および裏面電極14がそれぞれ設けられている。特に、IGBTが内蔵されている半導体チップ11bの上面には、制御信号用電極28(ゲート電極)が設けられている。さらに、パワーモジュール10には、半導体チップ11a,11bで発生した熱を外方に放出するためのヒートシンク部材21と、半導体チップ11a,11bの裏面電極14に、はんだ,ろう材などによって接合され、Cu−Mo,Cu−Wなどの金属板から形成される金属配線23と、ヒートシンク部材21と金属配線23との間に介在する絶縁樹脂層26とが設けられている。
樹脂ケース53は、上下2段に配線層を配置した段付き形状をしており、電極端子層56a,56cは、樹脂ケース53の下段の配線層に配置され、電極端子層56bは樹脂ケース53の上段の配線層に配置されている。電極端子層56cの一部は、樹脂ケース53の樹脂内に埋め込まれているが、図2に示す櫛の分岐部および直線部の端部においては、樹脂から露出している。
ヒートシンク部材21は、平板部21aと、平板部21aから熱交換媒体である冷却水が流れる領域(流路51)に向かって突出し、冷却水にさらさるフィン部21bとからなっている。また、天板50aには、開口部を囲む溝55が形成されていて、溝55内にOリング54が装着されている。ヒートシンク部材21の平板部21aは、Oリング54を押圧していて、Oリング54により、流路51が外部空間から遮断されている。これにより、冷却水が外部に漏れないように流路51が密閉されている。
ここで、本実施の形態においては、ヒートシンク部材21がSi−SiC,Al−SiC,焼結Al合金のいずれかにより構成されている。Si−SiCの常温における熱伝導率は200または230(W/m・K)であり、Al−SiCの常温における熱伝導率は150〜200(W/m・K)であり、,焼結Al合金の常温における熱伝導率は130(W/m・K)であって、これらの材料の熱抵抗はアルミニウムと遜色がない。したがって、ヒートシンク部材21により、高い冷却性能が得られる。また、Si−SiCの熱膨張係数は約3(ppm/K)であり、Al−SiCの熱膨張係数は約8〜15(ppm/K)であり、焼結Al合金の熱膨張係数は約14(ppm/K)であって、本実施の形態における半導体チップ11a,11bの基板材料である単結晶SiCの熱膨張係数は約4.6(ppm/K)であるので、ヒートシンク部材21−半導体チップ11a,11b間の熱膨張係数差が比較的小さい。したがって、ヒートシンク部材21−半導体チップ11a,11b間にグリースを介在させなくても、熱応力を容易に緩和することができるので、接続部の信頼性も高い。すなわち、熱応力を低減しつつ、高い放熱機能を発揮することができ、しかも接続部の信頼性も高いパワーモジュール10が得られることになる。
Si−SiC,Al−SiCは、焼結体の隙間を金属で埋めて製造される材料であり、焼結Al合金は、Al粉末およびSi粉末混合して、熱間鍛造または熱間押し出しすることで製造される材料である。したがって、多くの空孔が存在する多孔質SiCに比べて高い熱伝達率を実現することができる。また、セラミックス材料であるAlNも熱伝導率の高い材料であるが、AlNを長期間水にさらすと、水とAlNとの接触反応によってエロージョン腐食という現象が生じることが知られている。それに対し、本実施の形態のヒートシンク部材21は、安定性の高いSi−SiC,Al−SiCまたは焼結Al合金によって構成されているので、格別の工夫をしなくても、腐食などのおそれを確実に防止することができる。
特に、本実施の形態のごとく、SiC基板などのワイドバンドギャップ半導体を用いた半導体素子を内蔵する半導体チップ11a,11bにおいては、使用温度範囲(−40°C〜250°C)が広くなるので、半導体チップ−ヒートシンク間の熱応力を最小限に抑制する必要がある。したがって、本実施の形態により、パワーモジュールが組み込まれるインバータの小型化を図りつつ、広い使用温度範囲におけるパワーモジュールの信頼性を向上することができる、という著効を発揮することができる。
ただし、本発明のパワーモジュールにおける半導体チップは、SiCを用いたものに限定されることはなく、Siを用いたものでもよいし、GaN(熱膨張係数は約5.6(a軸)−3.2(c軸)(ppm/K))などの他のワイドバンドギャップ半導体を用いたものでもよい。
また、本実施の形態においては、金属配線23がCuMo,CuW,コバール,焼結Al合金のいずれかにより構成されている。Cu−Moの熱膨張係数αは約6.5〜8(ppm/K),熱伝導率は約200(W/m・K)であり、Cu−Wの熱膨張係数αは約6.5〜7(ppm/K),熱伝導率は180〜200(W/m・K)であり、コバールの熱膨張係数αは約5.3(ppm/K),熱伝導率は約17(W/m・K)であり、焼結Al合金の熱膨張係数αおよび熱伝導率は上述の通りである。CuMo,CuW,焼結Al合金の材料の熱伝導率は、Cuの熱伝導率(約400(W/m・K))に比べるとかなり低いものの、アルミニウム(Al)に近い値である。一方、CuMo,CuW,コバールの熱膨張係数αは、Cuの熱膨張係数α(≒17)よりもはるかに小さく半導体チップの熱膨張係数に近い。したがって、金属配線23を、CuMo,CuW,コバール,焼結Al合金のいずれかにより構成することによって、熱抵抗をできるだけ小さくしたり、熱応力をできるだけ小さくすることができる。
ただし、金属配線23の材料は、CuMo,CuW,コバール,焼結Al合金に限定されるものではなく、Cuなどの他の材料を用いてもよい。
また、ヒートシンク部材21と金属配線23との間に介在する絶縁樹脂層26は、アルミナフィラーを混練したエポキシ樹脂からなり、厚みが約0.8mm程度である。絶縁樹脂層26の熱伝導率は、約3.5W/m・Kであり金属に比べると小さいが、厚みが0.8mm程度と薄いので、半導体チップ11a,11b−ヒートシンク部材21間の熱抵抗をそれほど増大させることはない。
なお、絶縁樹脂層26に代えて、たとえば両面にメタライズ層が形成されたAlN板を用いてもよい。その場合には、AlN板とヒートシンク部材21とをはんだにより接合することができるので、半導体チップ11a,11b−ヒートシンク部材21間の熱抵抗をより小さくすることができる。
上記実施の形態においては、ヒートシンク部材21が、平板部21aと、該平板部21から熱交換媒体が存在する領域に向かって突出するフィン部21bとを有しているが、フィン部21bは必ずしも設けられている必要はない。ただし、フィン部21bが設けられていることにより、放熱機能の向上を図ることができる。また、ヒートシンク部材21を、熱伝導率の高いSi−SiCにより一体的に構成することができるので、フィン部を別材料によって形成するよりも、製造コストの低減を図ることができる。
Si−SiC,Al−SiCの製造方法は、一般に、含浸法、溶浸法などと呼ばれる方法で形成される。この方法は、SiCの押し出し成形、予備焼結、SiまたはAl添加反応焼結という手順を経ることで、ニアネットシェイプ製造でき、製造コストが安価であるという利点がある。ただし、本発明のヒートシンク部材21は、必ずしもこの方法で形成されたものに限定されるものではなく、たとえばSiC粉末と、Si粉末またはAl粉末とを混合して反応焼結させたもの、など他の製造方法によって形成されたものであってもよい。また、焼結Al合金の製造方法は、Al粉末とSi粉末とをたとえば重量比60:40の割合で混合し、熱間鍛造や熱間押し出しすることにより形成される。
ヒートシンク部材21との熱交換を行う熱交換媒体は、冷却能やコストを考慮すると、水であることが好ましい。ただし、水に代えて、ヘリウム,アルゴン,窒素,空気などの気体であってもよい。
(他の実施の形態)
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
上記実施の形態では、半導体チップ11bに、IGBTが形成されているが、MOSFET,JFETなどが形成された半導体チップを用いてもよい。
上記実施の形態では、絶縁樹脂層26として、アルミナフィラーを混練したエポキシ樹脂を用いたが、樹脂やフィラーの材質はこれらに限定されるものではない。たとえば、フィラーとして、シリカ(SiO2)などの絶縁性無機材料を用いてもよいし、アルミニウムなどの金属を用いても、絶縁樹脂層26の絶縁機能が維持されていればよい。
上記実施の形態では、天板50aに多数のパワーモジュール10を取り付ける構造を採ったが、天板を兼ねる単一のヒートシンク部材21上に多数の半導体チップを搭載したパワーモジュールであってもよい。
本発明のヒートシンク部材またはパワーモジュールは、MOSFET,IGBT,ダイオード,JFET等を搭載した各種機器に利用することができる。
実施の形態におけるパワーユニットの外観構造を示す斜視図である。 実施の形態におけるパワーユニットの平面図である。 実施の形態のパワーユニットのIII-III線における断面図である。
符号の説明
10 パワーモジュール
11a 半導体チップ
11b 半導体チップ
14 裏面電極
16 上面電極
17 ボンディングワイヤ
18 ボンディングワイヤ
19 ボンディングワイヤ
20 ボンディングワイヤ
21 ヒートシンク部材
21a 平板部
21b フィン部
22 保護層
23 金属配線
24 ボンディングワイヤ
26 絶縁樹脂層
28 制御信号用電極
50 放熱器
50a 天板
50b 容器
51 流路
53 樹脂ケース
56a−56c 電極端子層
58a 供給管
58b 排出管

Claims (6)

  1. 半導体素子および電極が形成された半導体チップと、
    前記電極に接合された配線部材と、
    前記配線部材を挟んで前記半導体チップと対向する側に設けられ、熱交換媒体が流れる領域に一部が露出する,Si−SiC,Al−SiC,焼結Al合金のいずれかからなるヒートシンク部材と、
    前記ヒートシンク部材と前記配線部材との間に介在する絶縁部材と、
    を備えているパワーモジュール。
  2. 請求項1記載のパワーモジュールにおいて、
    前記ヒートシンク部材は、
    平板部と、
    該平板部から熱交換媒体が流れる領域に向かって突出する1または2以上のフィン部と
    を有している、パワーモジュール。
  3. 請求項1または2記載のパワーモジュールにおいて、
    前記配線部材は、CuMo,CuW,コバール,焼結Al合金のいずれかにより構成されている、パワーモジュール。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のパワーモジュールにおいて、
    前記絶縁部材は、無機材料フィラー混入エポキシ樹脂により構成されている、パワーモジュール。
  5. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のパワーモジュールにおいて、
    前記絶縁部材は、表面がメタライズされたAlNにより構成され、
    前記絶縁部材と前記配線部材およびヒートシンク部材とは、ろう付けにより接合されている、パワーモジュール。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載のパワーモジュールにおいて、
    前記半導体素子は、ワイドバンドギャップ半導体を用いたパワーデバイスである、パワーモジュール。
JP2008045022A 2008-02-26 2008-02-26 パワーモジュール Pending JP2009206191A (ja)

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