JP2008298150A - 液封防振装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】空気室による防振特性に影響を生じることなくキャビテーション現象に伴う異音の発生を効果的に阻止する。
【構成】主液室6内を第1液体室10と第2液体室11に区画する。第2液体室11は、第1液体室10に封入された第1の液体21よりも易気化性の第2の液体22を風船状の隔膜20へ封入したものであり、インシュレータ3の凹部内へ収容する。隔膜20は第2の液体22を透過させず、かつ防振特性に影響のない低弾性体とする。主液室6の内圧が第2の液体22の飽和蒸気圧よりも低くなると、第1の液体21よりも先に第2の液体22が気化し、第2液体室11が膨張するので、第1液体室10の膨張を阻止し、第1液体室10におけるキャビテーション現象を阻止する。主液室6の内圧が第2の液体22の飽和蒸気圧以上であれば、第2の液体22が液化して気体室を形成していないため、防振特性に影響せず、高減衰を維持できる。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車のエンジンマウント等に使用される液封防振装置に係り、特に、液封防振装置の液体中に発生した気泡が崩壊して衝撃波を生じるキャビテーション現象を効果的に阻止できるようにしたものに関する。

液封防振装置である自動車用エンジンマウントにおけるキャビテーション現象は、段差通過時等に大振動が主液室へ入力したとき、まず主液室を加圧により縮小し、その後の反動により主液室が一時的に拡大して内圧が液体の飽和蒸気圧より低くなることで気化が生じ、この気体が再び内圧上昇によって液化するとき、気泡が崩壊して衝撃波を発生することにより起こる。この衝撃波が剛体部分、例えば仕切部材を衝撃し、さらにこの衝撃が車体へ伝達されるとキャビテーションの異音として乗員に感知されることになる。
キャビテーション現象の原因となる気泡は、主液室の急速な拡大に伴う液体の高速移動時に流速の乱れた部分で圧力低下が生じ、この低下した圧力が液体の飽和蒸気圧以下になると発生する。例えば、主液室中に内圧吸収用の弾性可動膜を設けた場合には、まずこの表面に気泡が生じ、続いてオリフィス通路の主液室側開口部近傍に生じる。このような仕切部材に近い部分で気泡が発生すると、キャビテーション現象による衝撃が仕切部材へ伝達し易くなる。
したがって、キャビテーション現象に伴う異音の防止には、キャビテーション現象の発生そのものを阻止するか、発生後の衝撃波が車体側もしくは振動受け側へ伝達しないようにすることである。このうちキャビテーション現象の発生阻止に関するものは種々の構造が提案されており、その一つとして、予め主液室側にゴム膜等で区画した空気室を設けておき、主液室の内圧低下時に空気室を膨張させて、主液室の圧力変化を一定以内に抑えることにより、液体の気化を防ぐものがある(一例として、特許文献1参照)。
また、予め液体に空気を混入して主液室内に空気溜まりとなる気体保留穴を設け、空気の膨張を利用して液体の気化を防ぐようにしたものもある(一例として、特許文献2参照)。
特開2005−163919号公報 特開2005−282822号公報
ところで、上記空気室を形成するものは、キャビテーション現象の発生しない段階における主液室の液圧変動をこの空気室における収縮・膨張で吸収するため、オリフィス通路による共振効果が弱くなり、必要な高減衰を得られず、防振特性を低下させることがある。また、空気はゴム膜を透過して液体中へ出入りするため、空気室や空気溜まりの空気量及び液中の空気溶存量が経時変化し、性能が不安定になり易い。
そこで本願発明は、空気を介在せずにかかるキャビテーション現象発生を阻止する構造の実現を目的とする。
上記課題を解決するため液封防振装置に係る請求項1の発明は、第1の取付金具と第2の取付金具の間をインシュレータで結合し、インシュレータを壁部の一部とし、内部に非圧縮性の液体を封入した液室を形成し、この液室を仕切部材で主液室と副液室とに区画し、仕切部材に設けたオリフィス通路にて主液室と副液室を連通した液封防振装置において、
液室内に封入される液体を、主液室と副液室に循環する第1の液体と、第1の液体よりも気化し易い第2の液体で構成し、
主液室内に、第1の液体と液圧伝達可能に区画した第2液体室を前記仕切部材から隔てて設け、この第2液体室へ前記第2の液体を封入したことを特徴とする。
ここで液圧伝達可能に区画するとは、区画で液圧伝達を遮断することなく、区画された第1及び第2液体室双方へ液圧が伝達されるように区画することをいう。
請求項2の発明は上記請求項1において、 前記第2液体室を風船状の隔膜で構成したことを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項1において、前記第2液体室を前記第1の取付金具へ取付たことを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項1において、前記主液室内を、第1の取付金具側と前記仕切部材側の2室に隔膜で区画し、第1の取付金具側の区画室を前記第2液体室としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、主液室の圧力が低下し始めると、液圧伝達可能に区画されている第1及び第2液体室へ液圧変化が伝達され、第1の液体よりも気化し易い第2の液体が第2液体室内にて第1の液体より先に気化し、第2液体室が膨張することで、主液室内における第1の液体収容部分(以下、これを第1液体室という)の圧力低下を阻止することにより第1の液体の気化を防ぐため、第1液体室におけるキャビテーション現象を防ぐ。
第2液体室内ではキャビテーション現象が生じるが、仕切部材と隔てられているため、衝撃を仕切部材へ伝達させないので異音等を生じさせない。
圧力低下が比較的小さく、主液室の圧力が第2の液体の飽和蒸気圧に達しない場合は、第2の液体は非圧縮性の液体のままになっているので、主液室における液圧変動は第2液体室により吸収されることがなく、全体として高減衰を維持でき、良好な防振性能を発揮できる。
請求項2の発明によれば、隔膜を風船状にすることにより、予め易気化性液体を風船状の隔膜内へ封入した第2液体室を形成しておくことができ、これを液体注入前の主液室内へ入れてから、液体を注入することにより容易に形成できる。
請求項3の発明によれば、第2液体室を第1の取付金具へ取付ることにより、第2液体室の位置を一定化して性能を安定化させることができるとともに、第1の取付金具は振動源側であるため、キャビテーション現象による衝撃が伝達されても問題にならないので第2液体室の取付相手として好都合である。
請求項4の発明によれば、主液室内を隔膜で第1の取付金具側と仕切部材側の2室に区画し、第1の取付金具側の区画室に第2の液体を収容すればこれを第2液体室とすることができ、簡単に第2液体室を構成できる。しかも主液室一杯に隔壁を設けることもできるので、第2液体室の容積を大きくすることが容易になる。仕切部材側の区画室は第1の液体を収容することにより第1液体室とすることができる。
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1は自動車用液封エンジンマウントを中心線Cに沿って切断した断面図であり、中心線Cは防振すべき主たる振動の入力方向Zと平行する。なお本願において、上下方向とは図1における上下方向をいうものとする。
このエンジンマウントは、第1の取付金具1と、全体として略筒状の第2の取付金具2と、これらを連結する防振ゴム等の適宜弾性体からなる略円錐形状のインシュレータ3を備え、第2の取付金具2における上下の開口部のうち上側の開口部にインシュレータ3が結合され、下側の開口部はダイヤフラム4で覆われている。
第1の取付金具1,第2の取付金具2及び仕切部材5は、金属又は硬質樹脂よりなる剛体であり、第1の取付金具1は図示しない振動源であるエンジン側へ連結され、Z方向から振動が入力されるようになっている。第2の取付金具2は振動受け側である図示しない車体側へ取付けられている。
ダイヤフラム4は、ゴム等からなる公知の低弾性体であり、断面が略波形状に屈曲することにより、弾性体としてのばねは防振性能にほとんど影響しない程度である。
第2の取付金具2、インシュレータ3及びダイヤフラム4で囲まれた空間内部に液室を形成し、非圧縮性の液体が封入されている。液室内は仕切部材5により主液室6と副液室7に区画されるとともに、仕切部材5の外周部に設けられたオリフィス通路8により主液室6と副液室7を連通している。また、仕切部材5の中央部にはゴム等の弾性体薄膜からなる可動膜9が設けられ、その両面が主液室6及び副液室7に臨んでいる。
主液室6内は大容量の第1液体室10と小容量の第2液体室11とに区画され、第2液体室11には後述する易気化性液体からなる第2の液体22が封入され、第1液体室10には第1の液体21が封入される。第2液体室11は主液室6の一部を占めるのみであり、インシュレータ3の内面に形成された凹部12内に位置し、振動受け側の剛体部である第2の取付金具2及び仕切部材5から第1液体室10を介して十分に離れている。
主液室6の径方向において、第2の取付金具2の上部で内方へ張り出した屈曲部13部分の内周面と中心線Cとの距離が半径R1であるのに対して、これより短い半径R2の位置に第2液体室11の外方端部が位置している。また第2液体室11の下端部は仕切部材5から主液室6の中心線C上においてDで示す距離で隔てられている。Dは第2液体室11が仕切部材5と非接触を維持する範囲で任意に定めることができる。この距離Dは、第2液体室11において発生するキャビテーション現象の衝撃波が振動受け側の剛体部である第2の取付金具2及び仕切部材5へ伝達されなくなるのに必要な距離である。
仕切部材5は第2金具2における胴部2aの内側にて上端部を屈曲部13により、下端部を取付リング14にて挟持固定される。取付リング14は胴部2aの下端部2bを内側へ斜めに折り曲げられることにより抜け止めされて固定されている。第2金具2はブラケット15等の連結部材を介して又は直接車体側へ固定される。オリフィス通路8は開口部16aで主液室6へ連通し、開口部16bで副液室7と連通する。
可動膜9は、仕切部材5のオリフィス通路8より内側に支持され、上下に設けられた変位規制部17の開口部17aを通して上面が主液室6に臨み、下面が副液室7に臨んでいる。微小振幅振動入力があると、主液室6の液体が開口部17aを通して流動し、この流動を弾性変形で受けるため、主液室6の液圧変動を吸収し低動バネを実現できるように設定されている。
可動膜9の弾性変形による上下方向の変位量(弾性変形による最大突出高さ)は、上下の変形規制部17により規制され、小振幅振動以上の大きな振動入力時には可動膜9が上又は下側の変形規制部17へ押しつけられることにより、所定量以上の変位を生じないようになっている。
第1の取付金具1へ加えられる振動でインシュレータ3が弾性変形することにより主液室6の液圧が変動する。この液圧変動のうち、こもり音等の高周波微小振幅振動は、可動膜9の弾性変形により吸収し、主液室6内を低動バネに保つ。
なお、本願において、
微小振幅振動入力とは、1mm程度以下の振幅で主として騒音に関するもの、
小振幅振動入力とは、1〜3mm程度の振幅で主としてシェイク振動時のもの、
大振幅振動入力とは、段差通過時等に生じる3mm程度以上の振幅を有する衝撃的振動に関するもの、をいうものとする。
第2液体室11を設けるには、第2の液体22を封入したものを個別に形成しておき、図1の正立状態に対して倒立させた主液室6内へ入れ、その後第1の液体を注入することにより、容易に主液室6内へ第2液体室11を分離した状態で封入一体化できる。このとき、第2の液体22を含む第2液体室11全体の比重を第1の液体21より小さくすれば、組立後のエンジンマウント全体を図1の正立状態とすることにより、第2液体室11は自然に上方へ移動し、凹部12内へ収まる。このようにすれば予め第2液体室11を独立して形成しておくことができるから取扱が容易になる。
図2は第2液体室11及びその周囲部分を概略的に示す図である。第2液体室11は風船状をなす隔膜20内へ易気化性液体からなる第2の液体22を封入したものである。
隔膜20は第1液体室10と第2液体室11を液圧伝達可能に区画している。
第2液体室11の容積は、第1の液体21側のキャビテーション現象を阻止できるに足るものであればよく、膨張時の容積が、所定の圧力低下における主液室6の容積拡張分以上になるように設定される。
第2の液体22は、主液室の圧力が飽和蒸気圧より高い状態のとき全体が非圧縮性の液体となる物質であるが、隔膜20の周囲を囲む第1の液体21よりも気化し易く、主液室の圧力低下に対して第1の液体21よりも先に気化し、かつ圧力が飽和蒸気圧以上に戻ると速やかに液化する。
このような物質として、例えば、第1の液体21をエチレングリコール(EG)やプロピレングリコール(PG)とし、第2の液体22を水にすることが考えられる。液封マウントの使用環境である運転中のエンジンルーム内温度を80°Cとしたとき、この温度における飽和蒸気圧はおおよそ、
水:−0.05MPa、EG:−0.10MPa、PG:−0.10MPaである。
図3は主液室の液圧変動を示すグラフであり、この図からも明らかなように、
液圧が低下した場合、水の飽和蒸気圧はEGやPGよりも高いため、EGやPGよりも早く気化するので、第2の液体の条件を十分に満たすことができる。しかも、水はごくありふれた安価な物質であり、EGやPGは液封マウントの作動液として一般的に使用されている物質であるから、好適な組み合わせになる。
但し、第1の液体及び第2の液体の物質として上記に限定されるものではなく、各種物質を任意に組み合わせることができる。
隔膜20は液化時の第2の液体22はもとより、気化時の蒸気も透過させず、気密に保つことができるような材質が好ましく、例えば、ゴムやアルミ箔等の適宜材料からなる。但し、通常時は液体であるから、気体不透過性はあまり重要ではなく、第2の液体が第1の液体と混合しないよう液体不透過性であれば足りる。また第1液体室10と第2液体室11の液圧伝達性を良好にする必要があり、ゴム等の弾性部材をダイアフラム4の程度に十分薄肉にするか蛇腹状等の屈曲形状にして伸縮性を確保する。
図4は、第2液体室11の膨張による変化を模式的に示す図である。Aは膨張前、すなわち主液室の圧力低下が比較的小さい状態、Bは膨張時、すなわち主液室の圧力低下が大きい状態を示す。
Aの状態では、第2液体室11は第2の液体22が全て液化した状態の容積V1をなし、第1液体室10は第1の液体21が全て液化した状態の容積V0をなす。主液室6全体の容積はV0+V1である。
Bの状態では、圧力低下が大きく、主液室6の内圧が第2の液体22の飽和蒸気圧よりも低くなることにより、主液室6の容積がΔVだけ拡大した状態である。このとき第2の液体22の一部が第1の液体21より先に気化し、主液室6の容積拡張分に相当する容積ΔVの気体層23を形成し、隔膜20を膨張させて主液室6の容積拡張分を埋める。
このため、第1液体室10の容積はV0のままであり、第1液体室10の内圧は低下しないので、第1の液体21の飽和蒸気圧よりも高くなっており、第1の液体21は気化しない。このため、第1液体室10内におけるキャビテーション現象の発生を阻止することができる。
このとき、第2液体室11内においては、第2の液体22が気化するため、その後の主液室6における内圧上昇により第2液体室11が圧縮されると、圧力低下で気化していた蒸気が液化して気泡を崩壊させるキャビテーション現象を生じることになる。しかし、第2液体室11は振動受け側の剛体部となる第2の取付金具2や仕切部材5から十分に離れており、第2液体室11内で発生した衝撃波の車体側に対する伝達は遮断される。したがってキャビテーション現象が発生してもこれを異音として認識しなくなる。
また、第2液体室11が防振材料であるインシュレータ3の近傍に位置することも衝撃伝達の遮断に効果的である。さらに第2液体室11の近傍に第1の取付金具1が位置しても、その表面をインシュレータ3で覆うことにより振動伝達を遮断でき、かつ第1の取付金具1を仮に第2液体室11側へ露出させたとしても、第1の取付金具1が振動源の部材であるため、車体側への異音伝達には関係がないことになる。
そのうえ、第2液体室11における第2の液体22の気化は、ある程度大きな圧力低下時のみであり、それ以外では液化しないため、主液室6の内圧変動を吸収することはなく、オリフィス通路8による高減衰を損なわず、これを維持できる。
さらに、第2の液体22の気化は瞬間的なものであるから、隔膜20を透過して第1の液体21側等へ逃散する量は少なく、したがって長期における性能の経時変化も少ない。
なお、第2液体室11は固定することもできる。図5はこれを示す第2実施例に係る要部断面であり、第2液体室11は上部に首状の取付部30を設け、その上端部を第1の取付金具1の下部に形成された凹部32へ嵌合し、取付部30に設けたボルト31を第1の取付金具1に形成されたネジ穴33へ締結することにより、取付金具1の下方へ着脱自在に取付できる。このように第2液体室11の位置を一定に固定できるので性能が安定化する。
また、第2液体室11は風船状のものに限らず、主液室6内を仕切る隔壁状のものでもよい。図6はこのような構造の第3実施例に係る要部の拡大断面であり、主液室6内を、インシュレータ3の内面に沿って湾曲する横断幕状の隔膜40により上下2室に区画し、隔膜40の外周部に一体化したリング金具41をインシュレータ3の外周部と仕切部材5の外周部との間で挟持する。隔膜40は蛇腹状等、十分な低弾性構造にする。隔膜40の上方となる第1の取付金具1側の室には第2の液体22を収容して第2液体室11とし、隔膜40の下方となる仕切部材5側の室には第1の液体21を収容して第1液体室10とする。
このようにすると、主液室6内を簡単に第1液体室10と第2液体室11に区画できるとともに、第2液体室11の容積を最大化することができる。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、エンジンマウントに限らず、サスペンション用等各種用途が可能である。
実施例に係るエンジンマウントの断面図 第1及び第2液体室の構造を示す拡大断面図 液圧変動を示すグラフ 作用の説明図 第2実施例に係る要部の拡大断面図 第3実施例に係る要部の拡大断面図
符号の説明
1:第1の取付金具、2:第2の取付金具、3:インシュレータ、4:ダイヤフラム、5:仕切部材、6:主液室、7:副液室、8:オリフィス通路、9:可動膜、10:第1液体室、11:第2液体室、20:風船状をなす中空の隔膜、21:第1の液体、22:第2の液体(易気化性液体)、23:気体層、30:取付部、40:横断幕状の隔膜

Claims (4)

  1. 第1の取付金具と第2の取付金具の間をインシュレータで結合し、インシュレータを壁部の一部とし、内部に非圧縮性の液体を封入した液室を形成し、この液室を仕切部材で主液室と副液室とに区画し、仕切部材に設けたオリフィス通路にて主液室と副液室を連通した液封防振装置において、
    液室内に封入される液体を、主液室と副液室に循環する第1の液体と、第1の液体よりも気化し易い第2の液体で構成し、
    主液室内に、第1の液体と液圧伝達可能に区画した第2液体室を前記仕切部材から隔てて設け、この第2液体室へ前記第2の液体を封入したことを特徴とする液封防振装置。
  2. 前記第2液体室を風船状の隔膜で構成したことを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
  3. 前記第2液体室を前記第1の取付金具へ取付たことを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
  4. 前記主液室内を、第1の取付金具側と前記仕切部材側の2室に隔膜で区画し、第1の取付金具側の区画室を前記第2液体室としたことを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
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