JP2008297994A - 2ステージターボシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気切替弁のシール不良を確実に検出することができる2ステージターボシステムを提供する。
【解決手段】2段過給時に高圧段コンプレッサー16と低圧段コンプレッサー18との間をエンジン2に接続する吸気バイパス通路26を閉塞する吸気切替弁7を備えた2ステージターボシステムにおいて、低圧段コンプレッサー18から吐出された吸気の温度を検出するための低圧段コンプレッサー出口温度検出手段31と、高圧段コンプレッサー16に吸入される吸気の温度を検出するための高圧段コンプレッサー入口温度検出手段32と、2段過給時に、上記高圧段コンプレッサー入口温度検出手段32により検出された高圧段コンプレッサー入口温度から上記低圧段コンプレッサー出口温度検出手段31により検出された低圧段コンプレッサー18出口温度を引いた温度差が所定温度差を超えるときに、吸気切替弁7のシール不良と判断する判断手段9とを備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸気切替弁のシール不良を検出可能な2ステージターボシステムに関するものである。
従来、車両などのエンジンに二段過給を行うべく2つのターボチャージャー(ターボ)を直列に設けてなる2ステージターボシステムが知られている(例えば、特許文献1−3参照)。
そのような2ステージターボシステムの一例を図9および図10に基づき説明する。
まず、排気側(タービン側)から説明する。
図9の2ステージターボシステム61では、エンジン62の排気マニフォールド63に高圧段ターボチャージャー64の高圧段タービン65が接続される。
その高圧段タービン65の下流には排気切替弁(バルブ)66が設けられ、その排気切替弁66の下流に低圧段ターボチャージャー67の低圧段タービン68が接続される。また、排気切替弁66は、排気マニフォールド63に接続される。
高圧段タービン65を迂回するための高圧段タービンバイパス管69には、高圧段排気調整弁70が設けられる。
これらの高圧段タービン65および低圧段タービン68の動きを説明する。
排気切替弁66が閉まっている段階で高圧段排気調整弁70が全閉のときは、排気(排気ガス)の全量が高圧段タービン65を通る。排気は、高圧段タービン65で仕事をした後、低圧段タービン68を通り、更に低圧段タービン68で仕事をする。
高圧段排気調整弁70が開きだすと高圧段タービン65を通る排気の一部は高圧段タービン65を迂回して直接低圧段タービン68に流入する。そのため、高圧段タービン65の仕事は減り、低圧段タービン68の仕事が増える。更に排気切替弁66が開きだすと低圧段タービン68の仕事分配が増える。
排気切替弁66および高圧段排気調整弁70が全開になると、排気の全量が高圧段タービン65を迂回して低圧段タービン68に流れるので、高圧段タービン65は仕事をせず、低圧段タービン68だけが仕事をすることになる。
このように、高圧段排気調整弁70と排気切替弁66の開度を調整することで高圧段タービン65と低圧段タービン68の仕事の分配が制御される。
次に、吸気側(コンプレッサー側)を説明する。
低圧段コンプレッサー72の出口を出た分岐管73は、高圧段コンプレッサー71の手前で二股状に分岐され、一方が高圧段コンプレッサー71の入口に接続され、他方の分岐管73には高圧段コンプレッサー71の出口をなす配管(以下、高圧段コンプレッサー出口管という)74が接続される。
その高圧段コンプレッサー出口管74と分岐管73との合流部(接続部)には、吸気切替弁(バルブ)75が設けられる。
この吸気切替弁75により吸気の流れを切り替えることで、(イ)低圧段コンプレッサー72から高圧段コンプレッサー71を通りエンジン62に至る経路(以下、高圧段吸気経路という)と、(ロ)低圧段コンプレッサー72から高圧段コンプレッサー71を通らずにエンジン62に至る経路(以下、低圧段吸気経路という)とが各々形成される。
以後、(イ)の状態を吸気切替弁75の”ON”、(ロ)の状態を吸気切替弁75の”OFF”と称する。
図10に示すように、吸気切替弁75は、高圧段コンプレッサー出口管74と分岐管73との接続部に軸支された弁本体76を有し、その弁本体76が図示しないエアシリンダなどで駆動される。
吸気切替弁75がONのとき、弁本体76は分岐管73(低圧段吸気経路)を閉塞する。これにより吸気の経路は(イ)の高圧段吸気経路となる。
他方、吸気切替弁75がOFFのとき、弁本体76は中間位置に位置して、高圧段コンプレッサー出口管74および分岐管73の両方を開放する。
この吸気切替弁75がOFFのとき、分岐管73と高圧段コンプレッサー出口管74とは共に全開となるが、高圧段タービン65が働いていないので高圧段コンプレッサー71は過給仕事を行わず過給された吸気の経路は(ロ)の低圧段吸気経路となる。
特開平4−17723号公報 特開平4−164125号公報 特開平4−164127号公報
上述したように、吸気切替弁75は、高圧段ターボチャージャー64の使用時に低圧段側の空気通路(分岐管73)を弁本体76で機械的に塞ぎ、低圧段吸気経路を遮断する構造である。
そのため、吸気切替弁75のシール部に異物の噛み込み摩耗などによる接触不良が生じると、吸気切替弁75のシール機能は大幅に低下する。
ここで、高圧段コンプレッサー71で過給(加圧)された空気は、本来、低圧段吸気経路が閉塞されているので全量がエンジン62に供給される。
しかし、シール部の機能が低下し漏れが発生すると、高圧段コンプレッサー71で加圧されて吐出される空気の一部が、吸気切替弁75のシール不良部分を介して、高圧段コンプレッサー71の入口に吸い込まれて、高圧段コンプレッサー71を循環する。そのため、過給空気のエンジン62への供給量が減少してしまう。一方、再循環された空気は、高圧段コンプレッサー71で再度仕事を与えられることになる。
以上の結果、高圧段コンプレッサー71の出口圧(過給圧)は、低下し、出口の空気温度のみが上昇することになる。
この点を以下に説明する。
図11は、高圧段コンプレッサー71の出口の圧力と温度との関係を、吸気切替弁75のシール不良あり(黒丸)と吸気切替弁75の漏れなし(白丸)とで比較したものである。
図12は、高圧段コンプレッサー71の出口の圧力と高圧段タービン65の膨張比との関係を、吸気切替弁75のシール不良あり(黒丸)と吸気切替弁75の漏れなし(白丸)とで比較したものである。
これら、図11および図12は、エンジン回転速度および燃料量を同一とした試験条件で行った試験結果である。
図13は、エンジン62の供給燃料量と高圧段コンプレッサー71の圧力比との関係を、吸気切替弁75のシール不良あり(黒丸)と吸気切替弁75の漏れなし(白丸)とで比較したものである。
図14は、エンジン62の供給燃料量と高圧段タービン65の膨張比との関係を、吸気切替弁75のシール不良あり(黒丸)と吸気切替弁75の漏れなし(白丸)とで比較したものである。
図11および図13に示すように、吸気切替弁75のシール不良が発生すると高圧段コンプレッサー出口の過給圧は低下する。一方、高圧段コンプレッサー出口の温度は、高圧段コンプレッサー71に再循環された空気が、再度仕事をされることから上昇する。
これに対して、図12および図14に示すように、高圧段タービン65の膨張比は、高圧段コンプレッサー71が再循環される空気にも仕事を行っているので、高圧段コンプレッサー71の過給圧が低いにも拘わらず、ほぼ同程度の値を示す。
この結果、エンジン62の排圧(高圧段タービン入口圧)が一緒でも、エンジン62の過給圧は低く、過給温度が高い状態となり、エンジン62は空気量が不足して燃焼が悪化する。そのため、煤やNOxの排出量の増加や、燃費の低下が生じてしまう。
さらに、吸気切替弁75のシール不良状態でエンジン62を継続して使用すると、シリンダ内の熱負荷が上がる虞がある。その場合、ピストンリングの異常摩耗や、最悪はピストン焼付にまで至る。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、吸気切替弁のシール不良を確実に検出することができる2ステージターボシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、エンジンの排気通路に設けられた高圧段タービンと上記エンジンの吸気通路に設けられた高圧段コンプレッサーとを有する高圧段ターボチャージャーと、上記高圧段タービンよりも下流の排気通路に設けられた低圧段タービンと上記高圧段コンプレッサーよりも上流の吸気通路に設けられた低圧段コンプレッサーとを有する低圧段ターボチャージャーと、上記エンジンの吸気入口を上記高圧段コンプレッサーと上記低圧段コンプレッサーとの間の吸気通路に接続する吸気バイパス通路と、上記低圧段コンプレッサーで過給した吸気をさらに上記高圧段コンプレッサーで過給する2段過給時に上記吸気バイパス通路を閉塞する吸気切替弁とを備えた2ステージターボシステムにおいて、上記低圧段コンプレッサーから吐出された吸気の温度を、上記吸気バイパス通路と吸気通路との接続部よりも上流側で、検出するための低圧段コンプレッサー出口温度検出手段と、上記高圧段コンプレッサーに吸入される吸気の温度を、上記吸気バイパス通路と吸気通路との接続部よりも下流側で、検出するための高圧段コンプレッサー入口温度検出手段と、上記2段過給時に、上記高圧段コンプレッサー入口温度検出手段により検出された高圧段コンプレッサー入口温度から上記低圧段コンプレッサー出口温度検出手段により検出された低圧段コンプレッサー出口温度を引いた温度差が所定温度差を超えるときに、上記吸気切替弁のシール不良と判断する判断手段とを備えたものである。
好ましくは、上記吸気通路は、上流端が上記低圧段コンプレッサーの出口に接続されると共に、下流側が分岐部にて二股状に分岐し、その分岐した一方の下流端が上記高圧段コンプレッサーの入口に接続され他方の下流端が上記エンジンの吸気入口に接続された分岐通路と、そのエンジン側に分岐した分岐通路に上記高圧段コンプレッサーの出口を接続する高圧段コンプレッサー出口通路とを備え、上記吸気バイパス通路が、上記エンジン側に分岐した分岐通路で構成され、上記吸気切替弁が、上記吸気バイパス通路と上記高圧段コンプレッサー出口通路との接続部に設けられ、上記低圧段コンプレッサー出口温度検出手段が、上記低圧段コンプレッサーの出口と上記分岐部との間の分岐通路に設けられ、上記高圧段コンプレッサー入口温度検出手段が、上記高圧段コンプレッサーの入口と上記分岐部との間の分岐通路に設けられたものである。
上記目的を達成するために本発明は、エンジンの排気通路に設けられた高圧段タービンと上記エンジンの吸気通路に設けられた高圧段コンプレッサーとを有する高圧段ターボチャージャーと、上記高圧段タービンよりも下流の排気通路に設けられた低圧段タービンと上記高圧段コンプレッサーよりも上流の吸気通路に設けられた低圧段コンプレッサーとを有する低圧段ターボチャージャーと、上記高圧段コンプレッサーと上記低圧段コンプレッサーとの間の吸気通路を上記エンジンの吸気入口に接続する吸気バイパス通路と、上記低圧段コンプレッサーで過給した吸気をさらに上記高圧段コンプレッサーで過給する2段過給時に上記吸気バイパス通路を閉塞するための吸気切替弁とを備えた2ステージターボシステムにおいて、上記高圧段コンプレッサーに吸入される吸気の圧力を検出するための高圧段コンプレッサー入口圧力検出手段と、上記高圧段コンプレッサーから吐出された吸気の圧力を検出するための高圧段コンプレッサー出口圧力検出手段と、上記高圧段コンプレッサー出口圧力検出手段により検出された高圧段コンプレッサー出口圧力を上記高圧段コンプレッサー入口圧力検出手段により検出された高圧段コンプレッサー入口圧力で割った圧力比が所定圧力比未満のときに、上記吸気切替弁のシール不良と判断する判断手段とを備えたものである。
好ましくは、上記吸気通路は、上流端が上記低圧段コンプレッサーの出口に接続されると共に、下流側が分岐部にて二股状に分岐し、その分岐した一方の下流端が上記高圧段コンプレッサーの入口に接続され他方の下流端が上記エンジンの吸気入口に接続された分岐通路と、そのエンジン側に分岐した分岐通路に上記高圧段コンプレッサーの出口を接続する高圧段コンプレッサー出口通路とを備え、上記吸気バイパス通路が、上記エンジン側に分岐した分岐通路で構成され、上記吸気切替弁が、上記吸気バイパス通路と上記高圧段コンプレッサー出口通路との接続部に設けられ、上記高圧段コンプレッサー入口圧力検出手段が、上記高圧段コンプレッサーの入口と上記分岐部との間の分岐通路に設けられ、上記高圧段コンプレッサー出口圧力検出手段が、上記高圧段コンプレッサー出口通路に設けられたものである。
好ましくは、上記エンジンの排気出口からの排気を上記高圧段タービンおよび上記低圧段タービンに導入する2段過給位置と上記低圧段タービンのみに導入する1段過給位置とで切替可能な排気切替手段を備え、上記判断手段は、上記2段過給時に上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに、上記吸気切替弁を全開にすると共に、上記排気切替手段を上記1段過給位置に切り替えるものである。
好ましくは、上記排気切替手段は、上記エンジンの排気出口を上記高圧段タービンと上記低圧段タービンとの間の排気通路に接続する排気バイパス通路に設けられた排気切替弁と、上記高圧段タービンの上流の排気通路を、上記排気バイパス通路と上記高圧段タービンとの間の排気通路に接続する高圧段タービンバイパス通路に設けられた高圧段排気調整弁とを備え、上記判断手段は、上記2段過給時に上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに、上記排気切替弁を全開にして上記排気バイパス通路を開放すると共に、上記高圧段排気調整弁を全開にして上記高圧段タービンバイパス通路を開放するものである。
好ましくは、上記エンジンの燃料噴射時期を制御マップに基づき制御するエンジン制御手段を備え、そのエンジン制御手段は、上記吸気切替弁の正常時に使用する通常噴射時期制御マップと、上記判断手段が上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに使用する緊急噴射時期制御マップとを有するものである。
好ましくは、上記エンジンの吸入空気量を制御マップに基づき制御する吸入空気量制御手段を備え、その吸入空気量制御手段は、上記吸気切替弁の正常時に使用する通常吸入空気量制御マップと、上記判断手段が上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに使用する緊急吸入空気量制御マップとを有するものである。
好ましくは、上記判断手段が上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに、異常の発生を警告するための警告手段を備えたものである。
本発明によれば、2ステージターボシステムの吸気切替弁のシール不良を確実に検出することができるという優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
本実施形態の2ステージターボシステムは、例えば、トラックなどの大型車両に搭載されたディーゼルエンジン(以下、エンジンという)に適用される。
まず、図1から図3に基づき本実施形態の2ステージターボシステムの概略構造を説明する。
本実施形態の2ステージターボシステム1は、エンジン2に吸気を供給するための吸気通路3と、エンジン2の排気を排出するための排気通路4と、エンジン2に過給された吸気(空気)を供給するための高圧段ターボチャージャー5および低圧段ターボチャージャー6と、それら高圧段および低圧段ターボチャージャー5、6とによる2段階の過給を行う2段過給と低圧段ターボチャージャー6のみで過給を行う1段過給とを切り替えるための吸気切替手段(図例では、吸気切替弁)7および排気切替手段8と、それら吸気切替弁7および排気切替手段8を制御するためのターボチャージャ制御手段(以下、コンピュータという)9と、エンジン2の排気の一部を吸気系に戻すためのEGR装置10とを備える。
エンジン2は、図示しない複数のシリンダと、それらシリンダの吸気ポートを吸気通路3に接続する吸気マニフォールド(吸気入口)11と、シリンダの排気ポートを排気通路4に接続する排気マニフォールド(排気出口)12と、エンジン回転速度を検出するためのエンジン回転速度センサ13(例えば、クランク角センサ)とを備える。
高圧段ターボチャージャー5と低圧段ターボチャージャー6とは、直列に、かつ低圧段ターボチャージャー6を排気下流に位置させて、配置される。
具体的には、高圧段ターボチャージャー5は、排気通路4に設けられた高圧段タービン15と吸気通路3に設けられた高圧段コンプレッサー16とを有する。低圧段ターボチャージャー6は、高圧段タービン15よりも下流の排気通路4に設けられた低圧段タービン17と高圧段コンプレッサー16よりも上流の吸気通路3に設けられた低圧段コンプレッサー18とを有する。
吸気通路3は、低圧段コンプレッサー18に吸気(新気)を供給するための低圧段コンプレッサー入口管21と、低圧段コンプレッサー18から吐出された吸気を、エンジン2と高圧段コンプレッサー16とのいずれかに供給するための分岐管(分岐通路)22と、高圧段コンプレッサー16から吐出された吸気をエンジン2に供給するための高圧段コンプレッサー出口管(高圧段コンプレッサー出口通路)23とを備える。
低圧段コンプレッサー入口管21には、エンジン2に吸入される空気量(新気量)を検出するためのエンジン空気量検出手段が設けられる。図例では、エンジン空気量検出手段はMAFセンサ24からなる。
分岐管22は、上流端が低圧段コンプレッサー18の出口に接続され、下流側が、分岐部25にて二股状に分岐する。その分岐した一方の下流端は、高圧段コンプレッサー16の入口に接続され、他方の下流端は、吸気マニフォールド11に接続される。
吸気マニフォールド11側に分岐した分岐管22により、高圧段コンプレッサー16を迂回するための吸気バイパス通路26が構成され、分岐部25が、バイパス通路26と吸気通路との接続部をなす。
本実施形態では、吸気バイパス通路26に、高圧段コンプレッサー出口管23が接続され、その接続部に吸気切替弁7が設けられる。
図2および図3に示すように、吸気切替弁7は、高圧段コンプレッサー出口管23と吸気バイパス通路26との接続部(合流部)に配置された弁本体27と、その弁本体27を切替駆動するための図示しないバルブアクチュエータ(例えば、エアシリンダなど)とを有する。
より詳細には、高圧段コンプレッサー出口管23の下流部と吸気バイパス通路26とがY字状に接続され、その股部に弁本体27の基端部が回動可能に軸支される。
本実施形態の吸気切替弁7は、2段過給時に吸気バイパス通路26を閉塞するONと、1段過給時に吸気バイパス通路26を開放するOFFとで切り替えられる。
図2に示すように、吸気切替弁7がONのとき、弁本体27は、吸気バイパス通路26を閉塞する。これにより、高圧段吸気経路が形成され、低圧段コンプレッサー18から吐出された吸気は、高圧段コンプレッサー16に吸入されることになる。
他方、図3に示すように、吸気切替弁7がOFFのとき、弁本体27は、吸気バイパス通路26と高圧段コンプレッサー出口管23との両方を開放する中間位置に位置する。これにより、低圧段吸気経路が形成され、高圧段タービン15が駆動されていないときに、低圧段コンプレッサー18から吐出された吸気が吸気マニフォールド11に吸入されることになる。
吸気切替弁7のバルブアクチュエータ(図示せず)は、コンピュータ9に接続され、そのコンピュータ9から制御信号(ON/OFF信号)が入力される。
図1に戻り、分岐部25と低圧段コンプレッサー18の間の分岐管22には、低圧段コンプレッサー18から吐出された吸気の温度を検出するための低圧段コンプレッサー出口温度計(低圧段コンプレッサー出口温度検出手段)31が設けられる。低圧段コンプレッサー出口温度計31は、低圧段コンプレッサー18の出口に近接させて配置される。
分岐部25と高圧段コンプレッサー16の入口との間の分岐管22には、高圧段コンプレッサー16に吸入される吸気の温度を検出するための高圧段コンプレッサー入口温度計(高圧段コンプレッサー入口温度検出手段)32が設けられる。高圧段コンプレッサー入口温度計32は、高圧段コンプレッサー16の入口に近接させて配置される。
これら低圧段コンプレッサー出口温度計31および高圧段コンプレッサー入口温度計32は、伝達手段(例えば、信号線など)33、33を介してコンピュータ9に各々接続される。
排気通路4は、排気マニフォールド12からの排気を高圧段タービン15に導入するための高圧段タービン入口管35と、高圧段タービン15から排出された排気を低圧段タービン17に導入するためのタービン接続管(高圧段タービン15と低圧段タービン17との間の排気通路)36と、排気マニフォールド12からの排気を、高圧段タービン15を迂回して低圧段タービン17に導入するための排気バイパス管(排気バイパス通路)37および高圧段タービンバイパス管(高圧段タービンバイパス通路)38とを備える。
本実施形態では、タービン接続管36により、高圧段タービン15の出口と低圧段タービン17の入口とが接続され、そのタービン接続管36に、排気バイパス管37と高圧段タービンバイパス管38とが各々接続される。
具体的には、排気バイパス管37により、排気マニフォールド12がタービン接続管36に接続されると共に、高圧段タービンバイパス管38により、高圧段タービン入口管35が、高圧段タービン15と排気バイパス管37の接続部との間のタービン接続管36に接続される。
以上のように構成された排気通路4には、排気マニフォールド12からの排気を高圧段タービン15および低圧段タービン17に導入する2段過給位置(高圧段位置)と、排気マニフォールド12の排気を低圧段タービン17のみに導入する1段過給位置(低圧段位置)とで切替可能な排気切替手段8が設けられる。
その排気切替手段8は、排気バイパス管37に設けられ排気バイパス管37を指定開度で自在に開閉する排気切替弁41と、高圧段タービンバイパス管38に設けられ高圧段タービンバイパス管38を指定開度で自在に開閉する高圧段排気調整弁42とで構成される。
2段過給位置では、排気切替弁41は、弁開度が基本的に全閉となり、高圧段排気調整弁42は、全閉から全開の範囲内の弁開度で作動する。これにより、高圧段タービン15と低圧段タービン17の両方が駆動されることになる。
1段過給位置では、排気切替弁41は、全開となり排気バイパス管37が開放されると共に、高圧段排気調整弁42が全開となり高圧段タービンバイパス管38が開放される。
これにより、低圧段タービン17のみが駆動されることになる。
以上の排気切替弁41と高圧段排気調整弁42とは、コンピュータ9に各々接続され、そのコンピュータ9から入力される開度信号(指定開度)に基づき、弁開度が連続的に制御される。
EGR装置10は、排気マニフォールド12を吸気マニフォールド11に接続するEGR管43と、そのEGR管43に設けられEGR管43を流れるEGRガス(排気)量を調整するためのEGR弁44とを備える。
コンピュータ9には、低圧段コンプレッサー出口温度計31、高圧段コンプレッサー入口温度計32、エンジン回転速度センサ13、MAFセンサ24などの各種センサ類が接続され、それらセンサ類の検出信号が入力される。また、コンピュータ9には、自身が算出したエンジン2に供給される燃料量(例えば、1ストローク当たりの燃料量)が入力される。
コンピュータ9は、吸気切替弁7、排気切替弁41、および高圧段排気調整弁42と、EGR弁44と、エンジン2の各シリンダに設けられた燃料噴射装置(図示せず)など各種アクチュエータ類に接続され、それらアクチュエータ類に制御信号を入力する。
本実施形態のコンピュータ9は、上述したターボチャージャ制御手段と、エンジン2の燃料噴射装置(図示せず)を制御するためのエンジン制御手段と、EGR装置10のEGR率を吸入空気量により制御するための吸入空気量制御手段と、吸気切替弁7のシール不良を判断するための判断手段とをなす。
まず、ターボチャージャ制御手段としてのコンピュータ9について説明する。
コンピュータ9は、燃料量(供給燃料量)とエンジン回転速度とを基に、2段過給と1段過給とを切替制御する。
コンピュータ9は、基本的には、自身で求めた燃料量が所定の燃料量未満、かつエンジン回転速度センサの検出エンジン回転速度が所定のエンジン回転速度未満のときには、吸気切替弁7をON、排気切替弁41および高圧段排気調整弁42を2段過給位置にして低圧段コンプレッサー18で過給した吸気をさらに高圧段コンプレッサー16で過給する
(2段過給)。
他方、コンピュータ9は、燃料量が所定の燃料量以上またはエンジン回転速度が所定のエンジン回転速度以上のときには、吸気切替弁7をOFF、排気切替弁41および高圧段排気調整弁42を1段過給位置にして、低圧段コンプレッサー18のみで吸気を過給する(1段過給)。
具体的には、コンピュータ9には、燃料量とエンジン回転速度とをパラメータとして、吸気切替弁7、排気切替弁41および高圧段排気調整弁42の目標値が予め設定された弁制御マップが格納される。その弁制御マップに基づき、コンピュータ9は、吸気切替弁7をON/OFF制御すると共に排気切替弁41および高圧段排気調整弁42を各々開度制御する。その弁制御マップには、上述した所定の燃料量および所定のエンジン回転速度により、高圧段使用領域と低圧段使用領域とが定義されている。
次に、エンジン制御手段としてのコンピュータ9について説明する。
コンピュータ9は、エンジン2の運転状態(例えば、図示しないアクセル開度センサの検出アクセル開度およびエンジン回転速度センサ13の検出エンジン回転速度)を基に、供給燃料量と燃料噴射時期とを求め、燃料噴射装置を制御する。
具体的には、コンピュータ9は、エンジン2の燃料噴射量と燃料噴射時期とを制御マップに基づき制御する。そのコンピュータ9には、吸気切替弁7の正常時に使用する通常噴射時期制御マップと、吸気切替弁7のシール不良を検出したときに使用する緊急噴射時期制御マップとが格納される。
この緊急噴射時期制御マップと後述する緊急MAF制御マップとは、例えば、弁制御マップ上では2段過給に設定される領域(高圧段使用領域)で1段過給を行った場合に、排ガスの過度の悪化やエンストなどの問題を発生させることなく車両が走行するように、適宜設定される。
次に、吸入空気量制御手段としてのコンピュータ9について説明する。
コンピュータ9は、エンジン2の運転状態(例えば、燃料噴射量および検出エンジン回転速度)を基に、吸入空気量(図例では、MAF値)を制御する。
コンピュータ9は、エンジン2の吸入空気量を制御マップに基づき制御する。例えば、コンピュータ9は、制御マップから読み取った目標MAF値にMAFセンサ24の検出MAF値が一致するように、EGR弁44(EGR率)を制御する。そのコンピュータ9には、吸気切替弁7の正常時に使用する通常MAF制御マップ(通常吸入空気量制御マッ
プ)と、吸気切替弁7のシール不良を検出したときに使用する緊急MAF制御マップ(緊急吸入空気量制御マップ)とが格納される。
次に、判断手段としてのコンピュータ9について説明する。
コンピュータ9は、2段過給を行う際に、高圧段コンプレッサー16の入口の吸気温度と低圧段コンプレッサー18の出口の吸気温度とから吸気切替弁7のシール不良を検出する。
詳しくは後述するが、コンピュータ9は、2段過給時に、高圧段コンプレッサー入口温度計32により高圧段コンプレッサー入口温度Tinを検出し、低圧段コンプレッサー出口温度計31により低圧段コンプレッサー出口温度Toutを検出する。次に、コンピュータ9は、高圧段コンプレッサー入口温度Tinから低圧段コンプレッサー出口温度Toutを引いて温度差ΔTを求める。次に、コンピュータ9は、求めた温度差ΔTが温度差規定値(所定温度差)Trを超えるときに、吸気切替弁7のシール不良と判断する。
さらに、コンピュータ9は、2段過給時に吸気切替弁7のシール不良を検出したときには、正常ならば2段過給を行う場合(運転状態)であっても、吸気切替弁7を全開(OFF)にすると共に排気切替手段8(排気切替弁41および高圧段排気調整弁42)を1段過給位置に切り替えて、強制的に低圧段ターボチャージャー6による1段過給を行う。
この吸気切替弁7のシール不良を検出したときに、強制的に1段過給に切り替えた場合、コンピュータ9は、制御マップを、通常制御マップ(通常噴射時期制御マップ、通常MAF制御マップ)から緊急制御マップ(緊急噴射時期制御マップ、緊急MAF制御マップ)に各々切り替える。
本実施形態の2ステージターボシステム1は、コンピュータ9が吸気切替弁7のシール不良を検出したときに、異常の発生を警告するための警告手段45を備える。
その警告手段45は、コンピュータ9に接続され、吸気切替弁7のシール不良が検出されたときに、コンピュータ9から故障信号が入力される。警告手段45は、例えば、車両の運転室に設けられた警告ランプや警告ブザーなどが考えられる。
次に、本実施形態の2ステージターボシステム1の作動を説明する。
図4に基づき、吸気切替弁7のシール不良と、高圧段および低圧段コンプレッサー16、18の吸気温度との関係を説明する。
図4に示すように、吸気切替弁7のシール性が悪化すると、高圧段コンプレッサー16で過給された吸気は、吸気切替弁7のシール不良部分を介して、高圧段コンプレッサー16の入口に再び吸い込まれる。
その結果、高圧段コンプレッサー入口温度計32で検出される高圧段コンプレッサー入口温度Tinは、低圧段コンプレッサー出口温度計31で検出される低圧段コンプレッサー出口温度Toutよりも高温の吸気が循環されることになり高い温度となる。
すなわち、高圧段コンプレッサー16から吐出される吸気は、高圧段コンプレッサー16で加圧(圧縮)される際に昇温されることから、低圧段コンプレッサー18から吐出される吸気よりも高温になる。
そのため、吸気切替弁7のシール不良が発生して、高圧段コンプレッサー16に吸入される吸気に、高圧段コンプレッサー16で昇温された吸気が混ざると、高圧段コンプレッサー16の吸入空気温度が、低圧段コンプレッサー18の吐出空気温度よりも高くなる。
そこで、本実施形態の2ステージターボシステム1では、高圧段コンプレッサー入口温度Tinと低圧段コンプレッサー出口温度Toutとを測定・比較し、高圧段コンプレッサー入口温度Tinが低圧段コンプレッサー出口温度Toutよりも高いときに、吸気切替弁7にシール不良が発生していると判断する。
さらに、本実施形態では、吸気切替弁7のシール不良が発生した場合に、異常の発生を警告手段45により表示し、使用者にメンテナンスの必要性を警告する。
また、吸気切替弁7のシール不良が発生した場合に、本来は高圧段使用領域(2段過給を行う運転状態)であっても排気切替弁41および高圧段排気調整弁42を全開にし、かつ吸気切替弁7をOFF(低圧段使用)に切替えて、低圧段ターボチャージャー6による1段過給を行う。さらに、高圧段使用を前提に設定されている燃料噴射時期やMAF制御用の通常制御マップを低圧段使用に合わせた緊急制御マップに切替えて、低圧段ターボチャージャー6による過給での自走を可能にする。
次に、図5および図6のフローチャートに基づき本実施形態の2ステージターボシステム1の作動の一例を詳細に説明する。図5および図6のフローチャートは、コンピュータ9により実行される。
図5のステップS1からステップS5は、エンジン2の燃料噴射時期を制御すると共にEGR率をMAF値により制御するメインの制御フローである。
ステップS1では、キースイッチがONにされ、作動が開始される。
ステップS2およびステップS3では、コンピュータ9は、メイン制御で使用する制御マップとして、通常噴射時期制御マップと通常MAF制御マップとを読み込む。以後、コンピュータ9は、吸気切替弁7が正常な場合、これら通常制御マップにより燃料噴射装置の燃料噴射時期とEGR装置10のEGR率(MAF値)とを各々制御する。
ステップS4では、コンピュータ9は、エンジン回転速度センサ13によりエンジン回転速度を測定すると共に、エンジン2に投入(供給)される燃料量を求める。
ステップS4の後、図5のメインルーチンから図6のサブルーチン(ステップS6−ステップS16)に移行する。
ステップS6では、コンピュータ9は、吸気切替弁7のシール不良を判断するためのフラッグ(FLAG)を読み込む。ここで、フラッグは、コンピュータ9がシール不良発生と判断した後に1が設定されるものであり、正常と判断している間(シール不良検出前)は0が設定される。
ステップS6で読み込んだフラッグが0のとき、コンピュータ9は、ステップS7に進む。ステップS7では、コンピュータ9は、ステップS4で求めたエンジン回転速度と燃料量とを基に、弁制御マップから排気切替弁41および高圧段排気調整弁42の弁開度と吸気切替弁7のON/OFFとを読み込む。ステップS8では、コンピュータ9は、ステップS7で読み取った値(条件)に各弁7、41、42を各々制御する。
ステップS9では、コンピュータ9は、高圧段ターボチャージャー5が使用されているか否か(2段過給が行われているか否か)を判断する。
具体的には、コンピュータ9は、排気切替弁41の弁開度が所定開度(図例では全閉=0%)を超えるか否か判断する。ステップS9で、排気切替弁41が開きだしている場合(>0%)は、2ステージターボシステム1は、低圧段使用領域(1段過給)に移るので、コンピュータ9は、メインルーチンのステップS5に戻る。
一方、排気切替弁41が閉じている場合は、2ステージターボシステム1は、高圧段使用領域(2段過給)にあるので、コンピュータ9は、ステップS10に移行する。
ステップS10では、コンピュータ9は、ステップS4で求めたエンジン回転速度と燃料量とが、規定値を超える領域にあるか否かを判断する。
ステップS10で、ステップS4のエンジン回転速度が回転速度規定値N1を超え、かつステップS4の燃料量が燃料規定値Q1を越える場合、コンピュータ9は、ステップS11以降で、吸気切替弁7の異常を判断する。
ここで、回転速度規定値N1と燃料規定値Q1とは、高圧段ターボチャージャー5が十分に働き、吸気切替弁7の異常有無を判断可能な領域を設定する。
本例では回転速度規定値N1をエンジン回転速度1000rpm、燃料規定値Q1を燃料量25mm/stで説明する。なお、回転速度規定値N1、燃料規定値Q1は、使用するエンジン2によって異なり、対象エンジンを用いて実験的に決定すべき値である。
ステップS11では、コンピュータ9は、高圧段コンプレッサー入口温度計32により高圧段コンプレッサー入口温度Tinを測定すると共に、低圧段コンプレッサー出口温度計31により低圧段コンプレッサー出口温度Toutを測定し、ステップS12で、温度差ΔT=Tin−Toutを演算する。
ステップS13では、コンピュータ9は、温度差ΔTが温度差規定値Trを超えるか否か判断する。ステップS13で、温度差ΔTが温度差規定値Trを超える場合、コンピュータ9は、吸気切替弁7のシール不良が発生していると判断して、ステップS14に移行する。一方、温度差ΔTが温度差規定値Tr以下の場合、コンピュータ9は、異常なしと判断してメインルーチンのステップS5に戻る。なお、図例では温度差規定値Trを10℃としたが、これに限定されず、温度差規定値Trは、実験などにより適宜決定される。
ステップS13で吸気切替弁7のシール不良ありと判断された場合、ステップS14では、コンピュータ9は、排気切替弁41および高圧段排気調整弁42を全開に固定し、吸気切替弁7をOFFに固定する。つまり、吸気系を低圧段経路に設定して、1段過給を行う。
ステップS15では、コンピュータ9は、燃料噴射時期およびEGR率(MAF値)の制御に使用するマップを、通常噴射時期制御マップ(図6では、燃料噴射時期ベースMAP)および通常MAF制御マップ(図6では、MAFベースMAP)から、本来は高圧段ターボチャージャー5を使用して2段過給を行うことが好ましい高圧段領域で低圧段ターボチャージャー6のみを使用して1段過給を行うために設定された緊急燃料噴射時期マップ(図6では、低圧段専用MAPts)および緊急MAF制御マップ(図6では、低圧段専用MAPtm)に、切り替える。
ステップS16では、コンピュータ9は、警告手段45により故障表示を行う。また、コンピュータ9は、フラッグに吸気切替弁7異常ありを意味する”1”を立てる。これにより、以後のサイクルにおいて、コンピュータ9がステップS6にてフラッグ(FLAG=1)を読み取るので、低圧段固定の緊急制御となる。
次にコンピュータ9は、図5のステップS5に進む。ステップS5では、燃料噴射装置の燃料噴射時期、EGR装置10のMAF制御およびEGR制御などのエンジン制御を、制御マップに基づき実際に行う。
具体的には、コンピュータ9は、ステップS15で切り替えた緊急制御マップ(緊急燃料噴射時期マップおよび緊急MAF制御マップ)を使用して制御を行う。なお、シール不良検出前は、通常制御マップ(通常噴射時期制御マップおよび通常MAF制御マップ)が使用される。
ステップS5の後、コンピュータ9は、ステップS4に再び戻り、ステップS4、ステップS6−S16、およびステップS5を実行する。
このように、本実施形態の2ステージターボシステム1では、吸気切替弁7のシール不良を確実に検知することができる。
その結果、ドライバーに適切な警告を発信することができ、それにより、煤やNOx排出の増加防止やエンジン2の熱負荷増加の防止を確実に行うことができる。
また、吸気切替弁7のシール不良を検出した際に、制御マップを緊急制御マップに切り替えることで、シール不良が発生した場合でも、走行が可能となる。
[他の実施形態]
次に、図7および図8に基づき他の実施形態の2ステージターボシステムを説明する。
本実施形態は、上述の図1の実施形態とは、シール不良を、高圧段コンプレッサーの圧力比により検出する点で異なり、その他は実質的に同じである。したがって、上述の実施形態と同一の要素については、図中同一符号を付すに止め、詳細な説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態の2ステージターボシステム101は、高圧段コンプレッサー16に吸入される吸気の圧力を検出するための高圧段コンプレッサー入口圧力計
(高圧段コンプレッサー入口圧力検出手段)131と、高圧段コンプレッサー16から吐出された吸気の圧力を検出するための高圧段コンプレッサー出口圧力計(高圧段コンプレッサー出口圧力検出手段)132と、大気圧センサ134とを備える。
高圧段コンプレッサー入口圧力計131は、分岐部25と高圧段コンプレッサー16の入口との間の分岐管22に設けられ、高圧段コンプレッサー16の入口に近接させて配置される。高圧段コンプレッサー出口圧力計132は、高圧段コンプレッサー出口管23に設けられ、高圧段コンプレッサー16の出口に近接させて配置される。大気圧センサ134は、例えば、低圧段コンプレッサー入口管21などに設けられる。
これら高圧段コンプレッサー入口圧力計131、高圧段コンプレッサー出口圧力計132、および大気圧センサ134は、伝達手段(例えば、信号線など)33を介してコンピュータ9に各々接続される。
本実施形態の2ステージターボシステム101では、高圧段コンプレッサー16の圧力比(吐出圧/吸入圧)の低下により、吸気切替弁7のシール不良を判断する。
すなわち、吸気切替弁7のシール性が悪化すると、高圧段コンプレッサー16で過給された吸気が、吸気切替弁7のシール不良部分を介して高圧段コンプレッサー16の入口に再び吸い込まれる。
その結果、高圧段コンプレッサー16の入口側(高圧段コンプレッサー入口圧力計131の近傍)の圧力が高くなり、高圧段コンプレッサー16の圧力比が正常時に比べて低下することになる。
そこで、コンピュータ9は、高圧段コンプレッサー出口圧力計132により検出された高圧段コンプレッサー出口圧力Poutと高圧段コンプレッサー入口圧力計131により検出された高圧段コンプレッサー入口圧力Pinとの圧力比が圧力比規定値(所定圧力
比)未満のときに、吸気切替弁7のシール不良と判断する。
より具体的には、コンピュータ9は、高圧段コンプレッサー出口圧力Poutと高圧段コンプレッサー入口圧力Pinとに、大気圧センサ134により検出された大気圧P0を加算して絶対圧力(Pout+P0、Pin+P0)に換算し、それら絶対圧力の圧力比PPを求める。
また、上述したように、コンピュータ9は、予め設定されたエンジン回転数速度および燃料噴射量の領域(>N1、>Q1)で、高圧段コンプレッサー16の圧力比PPを検出し、その圧力比PPが圧力比規定値Prを下回る場合に吸気切替弁7にシール不良が発生しているものと判断する。
次に、図8のフローチャートに基づき本実施形態の2ステージターボシステム101の作動の一例を詳細に説明する。
図8のフローチャートは、上述した図6のフローチャートとは、ステップS111からステップS113が異なる。そこで、ステップS111からステップS113のみを説明する。
ステップS111では、コンピュータ9は、高圧段コンプレッサー入口圧力計131から高圧段コンプレッサー入口圧力Pinを読み込み、高圧段コンプレッサー出口圧力計132から高圧段コンプレッサー出口圧力Poutを読み込み、大気圧センサ134から大気圧P0を読み込む。
ステップS112では、コンピュータ9は、ステップS111で読み込んだ高圧段コンプレッサー入口圧力Pinと高圧段コンプレッサー出口圧力Poutとに各々大気圧P0を加える。さらに、高圧段コンプレッサー出口圧力Poutと大気圧P0の和(Pout+P0)を高圧段コンプレッサー入口圧力Pinと大気圧P0の和(Pin+P0)で割り圧力比PPを演算する。
ステップS113では、コンピュータ9は、ステップS112で求めた圧力比PPが圧力比規定値Pr未満か否か判断する。ステップS113で、圧力比PPが圧力比規定値Pr未満の場合、コンピュータ9は、吸気切替弁7のシール不良が発生していると判断して、ステップS14に移行する。一方、圧力比PPが圧力比規定値Pr以上の場合、コンピュータ9は、異常なしと判断してメインルーチンのステップS5に戻る。なお、図例では圧力比規定値Prを1.1としたが、これに限定されず、圧力比規定値Prは、実験などにより適宜決定される。
本実施形態でも上述の図1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
図1は、本発明に係る一実施形態による2ステージターボシステムの概略構成図である。 図2は、本実施形態の吸気切替弁の作動を説明するための図であり、吸気切替弁のON時を示す。 図3は、本実施形態の吸気切替弁の作動を説明するための図であり、吸気切替弁のOFF時を示す。 図4は、吸気切替弁のシール不良を説明するための図である。 図5は、本実施形態の2ステージターボシステムによるフローチャートの一例であり、メインルーチンを示す。 図6は、本実施形態の2ステージターボシステムによるフローチャートの一例であり、サブルーチンを示す。 図7は、他の実施形態に係る2ステージターボシステムの概略構成図である。 図8は、他の実施形態の2ステージターボシステムによるフローチャートの一例であり、サブルーチンを示す。 図9は、従来の2ステージターボシステムの概略構成図である。 図10は、従来の吸気切替弁の作動を説明するための図である。 図11は、高圧段コンプレッサーの出口温度と出口圧力との関係を説明するための図である。 図12は、高圧段コンプレッサーの出口圧力と高圧段タービンの膨張比との関係を説明するための図である。 図13は、エンジンの供給燃料量と高圧段コンプレッサーの圧力比との関係を説明するための図である。 図14は、エンジンの供給燃料量と高圧段タービンの膨張比との関係をを説明するための図である。
符号の説明
1、101 2ステージターボシステム
2 エンジン
3 吸気通路
4 排気通路
5 高圧段ターボチャージャー
6 低圧段ターボチャージャー
7 吸気切替弁
9 コンピュータ(判断手段)
11 吸気マニフォールド(吸気入口)
15 高圧段タービン
16 高圧段コンプレッサー
17 低圧段タービン
18 低圧段コンプレッサー
26 吸気バイパス通路
31 低圧段コンプレッサー出口温度計(低圧段コンプレッサー出口温度検出手段)
32 高圧段コンプレッサー入口温度計(高圧段コンプレッサー入口温度検出手段)
131 高圧段コンプレッサー入口圧力計(高圧段コンプレッサー入口圧力検出手段) 132 高圧段コンプレッサー出口圧力計(高圧段コンプレッサー出口圧力検出手段) 134 大気圧センサ

Claims (9)

  1. エンジンの排気通路に設けられた高圧段タービンと上記エンジンの吸気通路に設けられた高圧段コンプレッサーとを有する高圧段ターボチャージャーと、
    上記高圧段タービンよりも下流の排気通路に設けられた低圧段タービンと上記高圧段コンプレッサーよりも上流の吸気通路に設けられた低圧段コンプレッサーとを有する低圧段ターボチャージャーと、
    上記エンジンの吸気入口を上記高圧段コンプレッサーと上記低圧段コンプレッサーとの間の吸気通路に接続する吸気バイパス通路と、
    上記低圧段コンプレッサーで過給した吸気をさらに上記高圧段コンプレッサーで過給する2段過給時に上記吸気バイパス通路を閉塞する吸気切替弁とを備えた2ステージターボシステムにおいて、
    上記低圧段コンプレッサーから吐出された吸気の温度を、上記吸気バイパス通路と吸気通路との接続部よりも上流側で、検出するための低圧段コンプレッサー出口温度検出手段と、
    上記高圧段コンプレッサーに吸入される吸気の温度を、上記吸気バイパス通路と吸気通路との接続部よりも下流側で、検出するための高圧段コンプレッサー入口温度検出手段と、
    上記2段過給時に、上記高圧段コンプレッサー入口温度検出手段により検出された高圧段コンプレッサー入口温度から上記低圧段コンプレッサー出口温度検出手段により検出された低圧段コンプレッサー出口温度を引いた温度差が所定温度差を超えるときに、上記吸気切替弁のシール不良と判断する判断手段とを備えたことを特徴とする2ステージターボシステム。
  2. 上記吸気通路は、上流端が上記低圧段コンプレッサーの出口に接続されると共に、下流側が分岐部にて二股状に分岐し、その分岐した一方の下流端が上記高圧段コンプレッサーの入口に接続され他方の下流端が上記エンジンの吸気入口に接続された分岐通路と、そのエンジン側に分岐した分岐通路に上記高圧段コンプレッサーの出口を接続する高圧段コンプレッサー出口通路とを備え、
    上記吸気バイパス通路が、上記エンジン側に分岐した分岐通路で構成され、上記吸気切替弁が、上記吸気バイパス通路と上記高圧段コンプレッサー出口通路との接続部に設けられ、上記低圧段コンプレッサー出口温度検出手段が、上記低圧段コンプレッサーの出口と上記分岐部との間の分岐通路に設けられ、上記高圧段コンプレッサー入口温度検出手段が、上記高圧段コンプレッサーの入口と上記分岐部との間の分岐通路に設けられた請求項1記載の2ステージターボシステム。
  3. エンジンの排気通路に設けられた高圧段タービンと上記エンジンの吸気通路に設けられた高圧段コンプレッサーとを有する高圧段ターボチャージャーと、
    上記高圧段タービンよりも下流の排気通路に設けられた低圧段タービンと上記高圧段コンプレッサーよりも上流の吸気通路に設けられた低圧段コンプレッサーとを有する低圧段ターボチャージャーと、
    上記高圧段コンプレッサーと上記低圧段コンプレッサーとの間の吸気通路を上記エンジンの吸気入口に接続する吸気バイパス通路と、
    上記低圧段コンプレッサーで過給した吸気をさらに上記高圧段コンプレッサーで過給する2段過給時に上記吸気バイパス通路を閉塞するための吸気切替弁とを備えた2ステージターボシステムにおいて、
    上記高圧段コンプレッサーに吸入される吸気の圧力を検出するための高圧段コンプレッサー入口圧力検出手段と、
    上記高圧段コンプレッサーから吐出された吸気の圧力を検出するための高圧段コンプレッサー出口圧力検出手段と、
    上記高圧段コンプレッサー出口圧力検出手段により検出された高圧段コンプレッサー出口圧力を上記高圧段コンプレッサー入口圧力検出手段により検出された高圧段コンプレッサー入口圧力で割った圧力比が所定圧力比未満のときに、上記吸気切替弁のシール不良と判断する判断手段とを備えたことを特徴とする2ステージターボシステム。
  4. 上記吸気通路は、上流端が上記低圧段コンプレッサーの出口に接続されると共に、下流側が分岐部にて二股状に分岐し、その分岐した一方の下流端が上記高圧段コンプレッサーの入口に接続され他方の下流端が上記エンジンの吸気入口に接続された分岐通路と、そのエンジン側に分岐した分岐通路に上記高圧段コンプレッサーの出口を接続する高圧段コンプレッサー出口通路とを備え、
    上記吸気バイパス通路が、上記エンジン側に分岐した分岐通路で構成され、上記吸気切替弁が、上記吸気バイパス通路と上記高圧段コンプレッサー出口通路との接続部に設けられ、上記高圧段コンプレッサー入口圧力検出手段が、上記高圧段コンプレッサーの入口と上記分岐部との間の分岐通路に設けられ、上記高圧段コンプレッサー出口圧力検出手段が、上記高圧段コンプレッサー出口通路に設けられた請求項3記載の2ステージターボシステム。
  5. 上記エンジンの排気出口からの排気を上記高圧段タービンおよび上記低圧段タービンに導入する2段過給位置と上記低圧段タービンのみに導入する1段過給位置とで切替可能な排気切替手段を備え、
    上記判断手段は、上記2段過給時に上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに、上記吸気切替弁を全開にすると共に、上記排気切替手段を上記1段過給位置に切り替える請求項1から4いずれかに記載の2ステージターボシステム。
  6. 上記排気切替手段は、上記エンジンの排気出口を上記高圧段タービンと上記低圧段タービンとの間の排気通路に接続する排気バイパス通路に設けられた排気切替弁と、上記高圧段タービンの上流の排気通路を、上記排気バイパス通路と上記高圧段タービンとの間の排気通路に接続する高圧段タービンバイパス通路に設けられた高圧段排気調整弁とを備え、 上記判断手段は、上記2段過給時に上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに、上記排気切替弁を全開にして上記排気バイパス通路を開放すると共に、上記高圧段排気調整弁を全開にして上記高圧段タービンバイパス通路を開放する請求項5記載の2ステージターボシステム。
  7. 上記エンジンの燃料噴射時期を制御マップに基づき制御するエンジン制御手段を備え、そのエンジン制御手段は、上記吸気切替弁の正常時に使用する通常噴射時期制御マップと、上記判断手段が上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに使用する緊急噴射時期制御マップとを有する請求項6記載の2ステージターボシステム。
  8. 上記エンジンの吸入空気量を制御マップに基づき制御する吸入空気量制御手段を備え、その吸入空気量制御手段は、上記吸気切替弁の正常時に使用する通常吸入空気量制御マップと、上記判断手段が上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに使用する緊急吸入空気量制御マップとを有する請求項6または7記載の2ステージターボシステム。
  9. 上記判断手段が上記吸気切替弁のシール不良を検出したときに、異常の発生を警告するための警告手段を備えた請求項1から8いずれかに記載の2ステージターボシステム。
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