JP2008297626A - コアシェル型貴金属ナノコロイド - Google Patents

コアシェル型貴金属ナノコロイド Download PDF

Info

Publication number
JP2008297626A
JP2008297626A JP2007174607A JP2007174607A JP2008297626A JP 2008297626 A JP2008297626 A JP 2008297626A JP 2007174607 A JP2007174607 A JP 2007174607A JP 2007174607 A JP2007174607 A JP 2007174607A JP 2008297626 A JP2008297626 A JP 2008297626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noble metal
platinum
core
palladium
gold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007174607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5122191B2 (ja
Inventor
Atsushi Sakai
敦 阪井
Toyo Yano
都世 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Research Institute KRI Inc
Original Assignee
Kansai Research Institute KRI Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Research Institute KRI Inc filed Critical Kansai Research Institute KRI Inc
Priority to JP2007174607A priority Critical patent/JP5122191B2/ja
Publication of JP2008297626A publication Critical patent/JP2008297626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5122191B2 publication Critical patent/JP5122191B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 コアを構成する第1の貴金属の外表面を第2の金属で被覆した粒子径が10nm以下であるコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子提供することにある。
【解決手段】 8nm以下の貴金属コア粒子の周囲を、1〜6原子層、すなわち1nm以下の第2の貴金属で被覆することにより、粒子径が10nm以下のコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子提供することができる。
【選択図】なし

Description

この発明は、第1の貴金属からなるナノコロイド粒子(コア粒子)、及び該コア粒子の外表面に第1の貴金属と別の組成を有する貴金属からなるシェル、から構成されるコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子に関する。
一般的には、金属イオンを溶解した溶液に還元剤を添加し、金属イオンを還元することで金属ナノコロイド粒子を生成する方法が知られている。非特許文献1には、貴金属イオンとして塩化白金酸、還元剤としてクエン酸ナトリウムを使用し、沸騰条件下で、還元反応時間を30分〜6時間と変化させることにより、平均粒子径が1.5nm〜3.3nmの白金コロイドを得る方法が記載されている。
また、同じく、非特許文献1には、白金と金の比率を100:0〜0:100まで変化させることにより、平均粒子径が3.3nm〜14.5nmの白金/金の2元系合金コロイドを得る方法が記載されている。
特許文献2には、クエン酸ナトリウムで塩化金酸を還元することにより、30nm〜100nmの金コロイド粒子を得た後に、同じくクエン酸ナトリウムと塩化白金酸水溶液を加えて、白金粒子で被覆された金コロイド粒子が開示されている。
難波征太郎・大倉一郎,「白金コロイドの作り方と使い方」,表面,1983年,第21巻,第8号,p.450−456) 特開2003−262638号公報
しかしながら、非特許文献1記載の方法では、白金と金は合金を形成してしまい、コアシェル構造構造の貴金属ナノコロイドを調製することはできない。
特許文献2の方法では、10nm以上の粒子径を持つ第1の貴金属コロイド粒子である金コロイド粒子の外表面に、第2の貴金属コロイド粒子である数nmの粒子径を持つ白金コロイド粒子を被覆させた構造となっており、完全に白金コロイドで金コロイド粒子が被覆された状態ではなく、また、その複合貴金属コロイド粒子の粒子径は、数10nmと大きく、10nm以下の粒子径を持つコアシェル構造の貴金属ナノコロイドを調製することはできない。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コアを構成する第1の貴金属の外表面を第2の貴金属で被覆した粒子径が10nm以下であるコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子提供することにある。
本願発明者等は、上記目的を達成するために従来技術の現状に留意しつつ鋭意研究を重ねた結果、10nm以下の粒子径であるコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記のコアシェル型貴金属ナノコロイドに関するものである。
請求項1記載のコアシェル型貴金属ナノコロイドは、上記の課題を解決するために、第1の貴金属からなるコア粒子のコロイド粒子径が8nm以下であり、かつ第2の貴金属からなるシェルの厚みが1〜6原子層であることを特徴としている。
上記の構成によれば、8nm以下の貴金属コア粒子の周囲を、1〜6原子層、すなわち1nm以下の第2金属で被覆するため、粒子径が10nm以下のコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子提供することができる。
請求項2記載のコアシェル型貴金属ナノコロイドは、上記の課題を解決するために、第1の貴金属として、白金を80質量%以上含有することを特徴としている。
上記の構成によれば、コアとなる第1の金属として、白金を80質量%以上含有する貴金属を用いるため、容易に10nm以下の貴金属コロイド粒子を調製することができる。
請求項3記載のコアシェル型貴金属ナノコロイドは、上記の課題を解決するために、第2の貴金属として、パラジウムあるいは金を80質量%以上含有することを特徴としている。
上記の構成によれば、パラジウムあるいは金の結晶構造が、コア金属となる白金の結晶構造である面心立方格子であるため、第1の貴金属で構成される貴金属コロイド粒子(コア粒子)外表面に、容易の第2の金属で構成される貴金属コロイド粒子結晶(シェル被覆)を形成することができる。
第1の貴金属からなるコア粒子のコロイド粒子径が8nm以下であり、かつ第2の貴金属からなるシェルの厚みが1〜6原子層とすることにより、コアを構成する第1の貴金属の外表面を第2の貴金属で被覆した粒子径が10nm以下であるコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子提供することにある。
本発明の一実施形態について以下に説明する。
本発明におけるコア粒子を構成する第1の貴金属の種類は、水溶液中で8nm以下の貴金属ナノコロイド粒子を安定して調製できるものであれば特に限定されないが、8nm以下の貴金属ナノコロイド粒子を簡単に調製する観点からは、白金であることが好ましい。
ここで、コア粒子を構成する好ましい第1の貴金属は白金であるが、白金純物質だけでなく白金を80質量%含有して、8nm以下の貴金属ナノコロイド粒子を調製できる組成のものであれば特に限定されない。
本発明におけるシェル被覆を構成する第2の貴金属の種類は、8nm以下の貴金属コア粒子の周囲を1〜6原子層、すなわち1nm以下の第2の貴金属で被覆できるものであれば特に限定されないが、コアを構成する第1金属の結晶形と同じ結晶形を有する貴金属が好ましい。
コアを構成する第1の貴金属の結晶形が面心立方格子の白金の場合は、同じく面心立方格子の結晶系を有する金、パラジウムを第2の金属として使用することが好ましい。
ここで、シェル被覆を構成する好ましい第2の貴金属はパラジウムあるいは金であるが、パラジウムあるいは金の純物質だけでなく、パラジウムあるいは金を80質量%含有して、8nm以下の貴金属ナノコロイド粒子を調製できる組成のものであれば特に限定されるものではない。
シェル被覆を構成する第2の貴金属がパラジウムの場合、面心立方格子の格子定数は0.489nmであり、最密充填方向の1原子厚みは0.138Åとなる。1原子層の場合のシェル被覆厚みは0.14nm、6原子層の場合のシェル被覆厚みは、0.83nmとなり、粒子径が10nm以下であるコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子となり得る。
シェル被覆を構成する第2の貴金属が金の場合、面心立方格子の格子定数は0.408nmであり、最密充填方向の1原子厚みは0.144Åとなる。1原子層の場合のシェル被覆厚みは0.14nm、6原子層の場合のシェル被覆厚みは、0.86nmとなり、粒子径が10nm以下であるコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子となり得る。
シェルを構成する第2の貴金属の原子層の数は1〜6原子層であることが必要とされる。1原子層であることはコアシェル構造の必須条件であり、6原子層以上では第2金属を無駄に消費してしまう。また、第2の貴金属が1原子層の場合、コアを構成する第1の貴金属の原子の影響が粒子表面に及ぶため、シェルを構成する第2の貴金属の原子層の数は2〜6原子層であることが特に好ましい。
コアシェル型の貴金属コロイド粒子を調製する方法としては、第1の貴金属塩を溶解する溶媒中において、溶媒に溶解する還元剤を用いて、最初に第1の貴金属の貴金属コロイド粒子を形成した後に、第2の貴金属塩を添加して、第1の貴金属のコロイド粒子の外表面に第2の貴金属のシェル被覆を形成する液相2段還元法を用いることができる。
反応溶液を構成する溶媒は、還元剤および金属塩を溶解できるものであればとくに限定されるものではなく、水、アルコール類、ケトン類またはエーテル類が例示される。また、これらを2種以上併用してもよい。アルコール類としては、メタノール、エタノール、1−プロパノールまたは2−プロパノールなどが例示される。ケトン類としては、ぎ酸メチル、酢酸メチルまたは酢酸エチルなどが例示される。エーテル類としては、メチルエチルエーテルまたはジエチルエーテルなどが例示される。金属塩を十分に溶解する観点から、溶媒としては、水が好ましい。
本発明における還元剤としては、水に溶解するものであればとくに限定されるものではなく、アルコール類、クエン酸類、アスコルビン酸類、カルボン酸類、ケトン類、エーテル類、アルデヒド類、エステル類またはヒドラジン、ヨウ化水素、硫化水素、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウムのような比較的不安定な水素化合物が例示される。また、これらの2種以上を併用してもよい。アルコール類としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールまたはグリセリンが例示される。クエン酸類としては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウムまたはクエン酸アンモニウムなどのクエン酸塩が例示される。アスコリビン酸類としては、アスコルビン酸、アスコリビン酸ナトリウムまたはアスコルビン酸カリウムなどのアスコルビン酸塩が例示される。カルボン酸類としては、ギ酸、酢酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸、アスパラギン酸、タンニン酸またはそれらのカルボン酸塩が例示される。ケトン類としては、アセトンまたはメチルエチルケトンが例示される。エーテル類としては、ジエチルエーテルが例示される。アルデヒド類としては、ホルマリンまたはアセトアルデヒドが例示される。エステル類としては、ギ酸メチル、酢酸メチルまたは酢酸エチルが例示される。
貴金属コロイドの還元剤としては、アルコール類、クエン酸類またはカルボン酸類が好ましい。とくに粒径1〜8nmの安定な金属のコロイド粒子を生成するためには、クエン酸類、アスコルビン酸、タンニン酸が好適である。
貴金属塩は、溶媒に溶解し、還元剤により還元されるものであればとくに限定されるものではない。たとえば、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)の塩化物、硝酸塩、硫酸塩または金属錯化合物が挙げられる。また、これらの2種以上を併用してもよい。
以下、本発明のコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子についての実施例を列挙しながら説明するが、本発明は、これら実施例により限定されるものではない。
〔実施例1〕パラジウム被覆白金コロイド
コアを構成する第1の貴金属の前駆体として、塩化白金酸六水和物1gを、純水100mlに溶解し、塩化白金酸六水和物水溶液を得た。また、シェルを構成する第2の貴金属の前駆体として、塩化パラジウム0.5gを1Nの塩酸2mlで溶解し、ここに純水を加えて100mlとし、塩化パラジウム水溶液を得た。還元剤として、クエン酸ナトリウム1gを純水100mlに溶解し、クエン酸ナトリウム水溶液を得た。
純水90mlおよび撹拌子を、200mlフラスコに投入し、還流コンデンサーをフラスコ上部に設置して、純水を100℃まで加熱昇温して、そのまま1時間沸騰状態を維持した。ここに、前記塩化白金酸六水和物水溶液を2.5mlおよびクエン酸ナトリウム水溶液10mlを沸騰状態が維持されるように徐々に添加した。クエン酸ナトリウム水溶液添加して10分後に、前記塩化パラジウム溶液を1.1ml投入し、さらに加熱沸騰させた。塩化パラジウム水溶液の投入後1時間で加熱を停止し、反応溶液をフラスコのまま氷水中で冷却した。
室温まで冷却した反応溶液をイオン交換樹脂アンバーライトMB−1(オルガノ株式会社製)を詰めたカラムに通し、反応溶液中に残存する金属イオンおよび還元剤を取り除いて安定なパラジウム被覆白金コロイド溶液を得た。このコロイド溶液は常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。
コロイド溶液中の白金濃度およびパラジウム濃度をプラズマ発光分光分析法により測定し、収率を算出したところ、白金は81%、パラジウムは81%であった。さらにTEM観察によりパラジウム被覆白金コロイド粒子の観察を実施したところ、サイズの良く揃ったコロイド粒子が形成されていた。その平均粒子径は3.6nmであった。TEM観察写真を下記図1に示す。
白金およびパラジウムの物性値を用いて、コロイド粒子の粒子径から算出される白金コア質量/パラジウム被覆シェル層質量を算出したところ、パラジウム被覆層の厚みは0.28nmとなった。このパラジウム被覆層の厚みはパラジウム原子2層に相当する。
調製したコアシェル型貴金属コロイド粒子1mgを、過酸化水素濃度100mg/lの過酸化水素水溶液50mlに添加し、30℃において過酸化水素の分解速度[mol/mg・min]を測定したところ、過酸化水素の分解速度は、0.27mol/mg・minと測定された。
〔実施例2〕パラジウム被覆白金コロイド
上記実施例1において、投入する塩化白金酸六水和物水溶液を1.7ml、塩化パラジウム水溶液を1.7mlに変更したこと以外は同様にして、パラジウム被覆白金コロイド溶液を製造した。
得られたパラジウム被覆白金コロイド溶液は、常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。白金の収率は78%、パラジウムの収率は78%であった。さらにTEM観察によりパラジウム被覆白金コロイド粒子の観察を実施したところ、サイズの良く揃ったコロイド粒子が形成されていた。その平均粒子径は4.8nmであった。TEM観察写真を下記図2に示す。
パラジウム被覆白金コロイド粒子の白金コア粒子径およびパラジウム被覆層の厚みを実施例1の場合と同様にして算出したところ、パラジウム被覆層の厚みは0.62nmとなった。このパラジウム被覆層の厚みはパラジウム原子4層に相当する。
調製したコアシェル型貴金属コロイド粒子1mgを、過酸化水素濃度100mg/lの過酸化水素水溶液50mlに添加し、30℃において過酸化水素の分解速度[mol/mg・min]を測定したところ、過酸化水素の分解速度は、0.24mol/mg・minと測定された。
〔実施例3〕金被覆白金コロイド
上記実施例1において、シェルを構成する第2の貴金属の前駆体として、塩化パラジウムの代わりに1gの塩化金酸4水和物を純水100mlにて溶解した塩化金酸4水和物を用いた。
純水90mlおよび撹拌子を、200mlフラスコに投入し、還流コンデンサーをフラスコ上部に設置して、純水を100℃まで加熱昇温して、そのまま1時間沸騰状態を維持した。ここに、塩化白金酸六水和物水溶液を2.6ml、クエン酸ナトリウム水溶液10mlを沸騰状態が維持されるように徐々に添加した。クエン酸ナトリウム水溶液添加して10分後に塩化金酸4水和物水溶液を2.1ml投入し、さらに加熱沸騰させた。塩化金酸4水和物水溶液の投入後30分で加熱を停止し、反応溶液をフラスコのまま氷水中で冷却した。
室温まで冷却した反応溶液をイオン交換樹脂アンバーライトMB−1(オルガノ株式会社製)を詰めたカラムに通し、反応溶液中に残存する金属イオンおよび還元剤を取り除いて安定な金被覆白金コロイド溶液を得た。このコロイド溶液は常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。
コロイド溶液中の白金濃度および金濃度をプラズマ発光分光分析法により測定し、収率を算出したところ白金は99%、金は99%であった。さらにTEM観察により金被覆白金コロイド粒子の観察を実施したところ、サイズの良く揃ったコロイド粒子が形成されていた。その平均粒子径は3.8nmであった。TEM観察写真を下記図3に示した。
金被覆白金コロイド粒子の白金コア粒子径および金被覆層の厚みを実施例1の場合と同様にして算出したところ、金被覆層の厚みは0.39nmと算出された。この金被覆層の厚みは金原子2層に相当する。
調製したコアシェル型貴金属コロイド粒子1mgを、過酸化水素濃度100mg/lの過酸化水素水溶液50mlに添加し、30℃において過酸化水素の分解速度[mol/mg・min]を測定したところ、過酸化水素はほとんど分解されなかった。
〔実施例4〕金被覆白金コロイド
上記実施例3において、投入する塩化白金酸六水和物水溶液を2.7ml、塩化金酸六水和物水溶液を2.1mlに変更したこと以外は同様にして、金被覆白金コロイド溶液を製造した。
得られた金被覆白金コロイド溶液は、常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。白金の収率は90%、金の収率は90%であった。さらにTEM観察により金被覆白金コロイド粒子の観察を実施したところ、サイズの良く揃ったコロイド粒子が形成されていた。その平均粒子径は3.6nmであった。TEM観察写真を下記図4に示す。
金被覆白金コロイド粒子の白金コア粒子径および金被覆層の厚みを実施例3の場合と同様にして算出したところ、金被覆層の厚みは0.47nmと算出された。この金被覆層の厚みは金原子3層に相当する。
調製したコアシェル型貴金属コロイド粒子1mgを、過酸化水素濃度100mg/lの過酸化水素水溶液50mlに添加し、30℃において過酸化水素の分解速度[mol/mg・min]を測定したところ、過酸化水素はほとんど分解されなかった。
〔実施例5〕金被覆白金コロイド
上記実施例3において、投入する塩化白金酸六水和物水溶液を1.7ml、塩化金酸六水和物水溶液を3.2mlに変更したこと以外は同様にして、パラジウム被覆白金コロイド溶液を製造した。
得られた金被覆白金コロイド溶液は、常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。白金の収率は90%、金の収率は90%であった。得られた金被覆白金コロイド溶液は、常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。さらにTEM観察により金被覆白金コロイド粒子の観察を実施したところ、サイズの良く揃ったコロイド粒子が形成されていた。その平均粒子径は4.0nmであった。TEM観察写真を下記図5に示す。
金被覆白金コロイド粒子の白金コア粒子径および金被覆層の厚みを実施例3の場合と同様にして算出したところ、金被覆層の厚みは0.83nmと算出された。この金被覆層の厚みは金原子6層に相当する。
調製したコアシェル型貴金属コロイド粒子1mgを、過酸化水素濃度100mg/lの過酸化水素水溶液50mlに添加し、30℃において過酸化水素の分解速度[mol/mg・min]を測定したところ、過酸化水素はほとんど分解されなかった。
〔比較例1〕パラジウム被覆白金コロイド
実施例1において、投入する塩化白金酸六水和物水溶液を0.80ml、塩化パラジウム溶液を2.2mlに変更したこと以外は同様にして、パラジウム被覆白金コロイド溶液を製造した。
得られたパラジウム被覆白金コロイド溶液は、常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。白金の収率は70%、パラジウムの収率は70%であった。さらにTEM観察によりパラジウム被覆白金コロイド粒子の観察を実施したところ、平均粒子径は8.8nmであった。
パラジウム被覆白金コロイド粒子の白金コア粒子径およびパラジウム被覆層の厚みを実施例1の場合と同様にして算出したところ、パラジウム被覆層の厚みは1.84nmと算出された。このパラジウム被覆層の厚みはパラジウム原子13層に相当した。
調製したコアシェル型貴金属コロイド粒子1mgを、過酸化水素濃度100mg/lの過酸化水素水溶液50mlに添加し、30℃において過酸化水素の分解速度[mol/mg・min]を測定したところ、過酸化水素の分解速度は、0.19mol/mg・minと測定された。
〔比較例2〕白金被覆白金コロイド
上記実施例1において、シェルを構成する第2金属の前駆体として、塩化パラジウムの代わりに塩化白金酸6水和物を用いた以外は同様にして、白金被覆白金コロイド溶液を製造した。
純水90mlおよび撹拌子を、200mlフラスコに投入し、還流コンデンサーをフラスコ上部に設置して、純水を100℃まで加熱昇温して、そのまま1時間沸騰状態を維持した。ここに、塩化白金酸六水和物水溶液を2.5ml、クエン酸ナトリウム水溶液10mlを沸騰状態が維持されるように徐々に添加した。クエン酸ナトリウム水溶液添加して10分後に、塩化白金酸6水和物水溶液をさらに2.5ml投入し、さらに加熱沸騰させた。塩化白金酸6水和物水溶液の投入後60分で加熱を停止し、反応溶液をフラスコのまま氷水中で冷却した。
室温まで冷却した反応溶液をイオン交換樹脂アンバーライトMB−1(オルガノ株式会社製)を詰めたカラムに通し、反応溶液中に残存する金属イオンおよび還元剤を取り除いて安定な白金被覆白金コロイド溶液を得た。このコロイド溶液は常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。
コロイド溶液中の白金濃度をプラズマ発光分光分析法により測定し、収率を算出したところ80%であった。さらにTEM観察により白金被覆白金コロイド粒子の観察を実施したところ、その平均粒子径は4.5nmであった。
調製したコアシェル型貴金属コロイド粒子1mgを、過酸化水素濃度100mg/lの過酸化水素水溶液50mlに添加し、30℃において過酸化水素の分解速度[mol/mg・min]を測定したところ、過酸化水素の分解速度は、2.7mol/mg・minと測定された。
〔比較例3〕白金コロイド
純水90mlおよび撹拌子を、200mlフラスコに投入し、還流コンデンサーをフラスコ上部に設置して、純水を100℃まで加熱昇温して、そのまま1時間沸騰状態を維持した。ここに、塩化白金酸六水和物水溶液を1.4ml、クエン酸ナトリウム水溶液10mlを沸騰状態が維持されるように徐々に添加した。クエン酸ナトリウム水溶液の投入して90分で加熱を停止し、反応溶液をフラスコのまま氷水中で冷却した。
室温まで冷却した反応溶液をイオン交換樹脂アンバーライトMB−1(オルガノ株式会社製)を詰めたカラムに通し、反応溶液中に残存する金属イオンおよび還元剤を取り除いて安定な白金コロイド溶液を得た。このコロイド溶液は常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。
コロイド溶液中の白金濃度をプラズマ発光分光分析法により測定し、収率を算出したところ80%であった。さらにTEM観察により白金コロイド粒子の観察を実施したところ、その平均粒子径は3.5nmであった。
調製したコアシェル型貴金属コロイド粒子1mgを、過酸化水素濃度100mg/lの過酸化水素水溶液50mlに添加し、30℃において過酸化水素の分解速度[mol/mg・min]を測定したところ、過酸化水素の分解速度は、3.6mol/mg・minと測定された。
〔比較例4〕パラジウムコロイド
実施例1に記載したクエン酸水溶液、タンニン酸1gと炭酸カリウム0.35gを純水100mlに溶解したものをタンニン酸水溶液として準備し、クエン酸ナトリウム水溶液50mlとタンニン酸水溶液25mlを混合したものを還元剤水溶液とした。
純水90mlおよび撹拌子を、前記200mlフラスコに投入し、還流コンデンサーをフラスコ上部に設置して、純水を100℃まで加熱昇温して、そのまま2時間沸騰状態を維持した。ここに、塩化パラジウム溶液を0.8ml、還元剤水溶液15mlを沸騰状態が維持されるように徐々に添加した。還元剤水溶液の投入して10分で加熱を停止し、反応溶液をフラスコのまま氷水中で冷却した。
室温まで冷却した反応溶液をイオン交換樹脂アンバーライトMB−1(オルガノ株式会社製)を詰めたカラムに通し、反応溶液中に残存する金属イオンおよび還元剤を取り除いて安定なパラジウムコロイド溶液を得た。このコロイド溶液は常温における1ヶ月間の保存中に凝集などの変化は認められなかった。
コロイド溶液中のパラジウム濃度をプラズマ発光分光分析法により測定し、収率を算出したところ74%であった。さらにTEM観察によりパラジウムコロイド粒子の観察を実施したところ、その平均粒子径は7nmであった。
調製した貴金属コロイド粒子1mgによる30℃における100mg/l過酸化水素水溶液50mlの分解速度[mol/mg・min]を実施例1と同様に測定したところ、過酸化水素の分解速度は、0.18mol/mg・minと測定された。
表1に実施例1〜5、比較例1〜4の結果を示す。表面が白金である比較例2および3のコロイド粒子は、2.7〜3.6mol/mg・minと比較的大きな過酸化水素分解速度を有するが、白金コロイドの表面がパラジウムで被覆された白金コロイド粒子は、比較例4で示すパラジウムコロイド粒子程度(0.18mol/mg・mi)の過酸化水素分解速度であり、白金コロイドの外表面がパラジウムで被覆された構造になっていると考えられる。
白金コロイド粒子の外表面を被覆するパラジウムのシェルの厚みが0.62nm(約4〜5原子層)と1.84nm(約13原子層)の場合を比較すると、過酸化水素の分解活性が、0.24mol/mg・min、0.19mol/mg・minと大きな差はなく、シェル厚みとしては6原子層を超えても問題はないが、経済性の観点からは、6原子層以下であれば十分にコアシェル型の機能を達成できる。
同じように、白金コロイドの外表面が金で被覆された白金コロイド粒子は、ほとんど過酸化水素分解活性を有さず、白金コロイドの外表面が金で被覆された構造になっていると考えられる。金の場合もパラジウムと同じように、シェル厚みとしては6原子層を超えても問題はないが、経済性の観点からは、6原子層以下であれば十分にコアシェル型の機能を達成する。
コアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子は、アルミナ、シリカ、チタニア、シリカアルミナ、活性炭のような多孔質担持体に担持され、化学反応触媒、環境触媒、電極触媒などに使用される。
本発明の一実施の形態であるパラジウム被覆白金コロイド粒子のTEM観察者写真である。 本発明の一実施の形態であるパラジウム被覆白金コロイド粒子のTEM観察者写真である。 本発明の一実施の形態である金被覆白金コロイド粒子のTEM観察者写真である。 本発明の一実施の形態である金被覆白金コロイド粒子のTEM観察者写真である。 本発明の一実施の形態である金被覆白金コロイド粒子のTEM観察者写真である。

Claims (3)

  1. 第1の貴金属からなるナノコロイド粒子(コア粒子)、及び該コア粒子の外表面に第1の貴金属と別の組成を有する貴金属からなるシェル、から構成されるコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子において、第1の貴金属からなるコア粒子のコロイド粒子径が8nm以下であり、かつ第2の貴金属からなるシェルの厚みが1〜6原子層であることを特徴とするコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子。
  2. 請求項1記載の第1の貴金属として、白金を80質量%以上含有することを特徴とする請求項1記載のコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子。
  3. 請求項1記載の第2の貴金属として、パラジウムあるいは金を80質量%以上含有することを特徴とする請求項1または2いずれかに記載のコアシェル型の貴金属ナノコロイド粒子。
JP2007174607A 2007-06-04 2007-06-04 コアシェル型貴金属ナノコロイド粒子の製造方法 Expired - Fee Related JP5122191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007174607A JP5122191B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 コアシェル型貴金属ナノコロイド粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007174607A JP5122191B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 コアシェル型貴金属ナノコロイド粒子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008297626A true JP2008297626A (ja) 2008-12-11
JP5122191B2 JP5122191B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40171402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007174607A Expired - Fee Related JP5122191B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 コアシェル型貴金属ナノコロイド粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5122191B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102059346A (zh) * 2010-12-08 2011-05-18 厦门大学 一种金-二氧化锰核壳结构纳米粒子的制备方法
WO2011108162A1 (ja) * 2010-03-01 2011-09-09 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 金属微粒子担持触媒体及びその利用
WO2012090450A1 (ja) * 2010-12-28 2012-07-05 日本板硝子株式会社 貴金属コロイド粒子及び貴金属コロイド溶液、並びに、酸素還元用触媒
JP2013215697A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Noritake Co Ltd コアシェルナノ粒子担持触媒体とその製造方法ならびに該触媒体を用いた燃料電池

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057949A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Toyota Motor Corp パティキュレート浄化用触媒
JP2004149847A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Toppan Forms Co Ltd コアシェル型の金属系ナノコロイド微粒子

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057949A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Toyota Motor Corp パティキュレート浄化用触媒
JP2004149847A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Toppan Forms Co Ltd コアシェル型の金属系ナノコロイド微粒子

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108162A1 (ja) * 2010-03-01 2011-09-09 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 金属微粒子担持触媒体及びその利用
DE112010005334T5 (de) 2010-03-01 2012-12-13 Noritake Co., Ltd. Katalysator mit geträgerten feinen Metallteilchen und dessen Verwendung
JPWO2011108162A1 (ja) * 2010-03-01 2013-06-20 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 金属微粒子担持触媒体及びその利用
JP5607140B2 (ja) * 2010-03-01 2014-10-15 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 金属微粒子担持触媒体及びその利用
US9425465B2 (en) 2010-03-01 2016-08-23 Noritake Co., Ltd. Catalyst carrying fine metal particles and use thereof
CN102059346A (zh) * 2010-12-08 2011-05-18 厦门大学 一种金-二氧化锰核壳结构纳米粒子的制备方法
WO2012090450A1 (ja) * 2010-12-28 2012-07-05 日本板硝子株式会社 貴金属コロイド粒子及び貴金属コロイド溶液、並びに、酸素還元用触媒
JPWO2012090450A1 (ja) * 2010-12-28 2014-06-05 日本板硝子株式会社 貴金属コロイド粒子及び貴金属コロイド溶液、並びに、酸素還元用触媒
JP2013215697A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Noritake Co Ltd コアシェルナノ粒子担持触媒体とその製造方法ならびに該触媒体を用いた燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP5122191B2 (ja) 2013-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhang et al. Recent advances in palladium-based electrocatalysts for fuel cell reactions and hydrogen evolution reaction
Park et al. Iridium-based multimetallic nanoframe@ nanoframe structure: an efficient and robust electrocatalyst toward oxygen evolution reaction
Wang et al. Engineering surface structure of Pt nanoshells on Pd nanocubes to preferentially expose active surfaces for ORR by manipulating the growth kinetics
Wang et al. Fabrication of mesoporous cage-bell Pt nanoarchitectonics as efficient catalyst for oxygen reduction reaction
Kim et al. Shape-and composition-sensitive activity of Pt and PtAu catalysts for formic acid electrooxidation
US20130177838A1 (en) Hollow nanoparticles as active and durable catalysts and methods for manufacturing the same
KR101144109B1 (ko) 탄소에 담지된 코어-쉘 나노입자 제조방법
Li et al. Structural regulation of Pd‐based nanoalloys for advanced electrocatalysis
Wang et al. Rational design and synthesis of noble-metal nanoframes for catalytic and photonic applications
US9099253B2 (en) Electrochemical synthesis of elongated noble metal nanoparticles, such as nanowires and nanorods, on high-surface area carbon supports
CN105431230B (zh) 在载体上形成贵金属纳米粒子的方法
Zhu et al. In situ development of highly concave and composition-confined PtNi octahedra with high oxygen reduction reaction activity and durability
JP2012157863A (ja) 貴金属合金触媒の製造方法およびそれにより調製された触媒
JP2011089143A (ja) 一元系及び二元系の立方体型金属ナノ粒子の製造方法
US8951931B2 (en) Noble metal fine particle supported catalyst and method for producing the catalyst, and purifying catalyst
Gebre et al. Trimetallic nanostructures and their applications in electrocatalytic energy conversions
JP5122191B2 (ja) コアシェル型貴金属ナノコロイド粒子の製造方法
Zhang et al. Rational design and synthesis of bifunctional metal nanocrystals for probing catalytic reactions by surface-enhanced Raman scattering
JP7157456B2 (ja) PdRu固溶体ナノ粒子、その製造方法及び触媒、PtRu固溶体ナノ粒子の結晶構造を制御する方法、並びにAuRu固溶体ナノ粒子及びその製造方法
Li et al. Ammonia mediated one-step synthesis of three-dimensional porous Pt x Cu100–x nanochain networks with enhanced electrocatalytic activity toward polyhydric alcohol oxidation
Ren et al. Strained lattice platinum–palladium alloy nanowires for efficient electrocatalysis
JP2007009267A (ja) 貴金属コロイドの製造方法
JP2009263719A (ja) 合金微粒子の製造方法、合金微粒子、該合金微粒子を含む固体高分子型燃料電池用触媒、及び該合金微粒子を含む金属コロイド溶液
Li et al. Recent progress on the synthesis of metal alloy nanowires as electrocatalysts
JP4815215B2 (ja) 合金コロイド粒子、合金コロイド溶液とその製造方法および合金コロイド粒子を定着させた担持体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121024

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5122191

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees