JP2008296714A - サスペンション設計支援装置およびサスペンション設計方法 - Google Patents

サスペンション設計支援装置およびサスペンション設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】好適にサスペンションモデルにおけるパラメータを設定する。
【解決手段】サスペンション設計支援装置10は、記憶部20に格納されたサスペンションモデルに対して所定のパラメータを規定することにより、所定のサスペンション特性を有するサスペンションモデルを構築する。ベアリング剛性演算部12は、サスペンションモデルにおけるベアリング剛性を調整することにより、トー剛性およびキャンバ変化が所定の特性となるよう演算する。車軸方向演算部18は、ベアリング剛性演算部12による演算の後に、サスペンションモデルにおける車軸の方向を調整することにより、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバが所定の特性となるよう演算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のサスペンションを設計する際に用いるサスペンション設計支援装置およびサスペンション設計方法に関する。
従来より、車両のサスペンションにおける部品を有限要素法などを用いてシミュレーションすることにより設計する技術が知られている。たとえば、特許文献1には、高い安全性を確保しながら軽量化を図ることができる自動車用サスペンション部品の設計方法が開示されている。
特開2005−14744号公報
しかしながら、特許文献1のようにサスペンションの部品ごとに所望の特性となるように設計する技術はあるが、サスペンション全体として要求された特性を実現するように、ベアリング剛性やコイルスプリングのばね定数などのサスペンションにおけるパラメータを設定することは困難であった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、好適にサスペンションにおけるパラメータを設定してサスペンションモデルを構築できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のサスペンション設計支援装置は、記憶部に格納されたサスペンションモデルに対して所定のパラメータを規定することにより、所定のサスペンション特性を有するサスペンションモデルを構築するサスペンション設計支援装置であって、サスペンションモデルにおけるベアリング剛性を調整することにより、トー剛性およびキャンバ変化が所定の特性となるよう演算するベアリング剛性演算部と、ベアリング剛性演算部による演算の後に、サスペンションモデルにおける車軸の方向を調整することにより、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバが所定の特性となるよう演算する車軸方向演算部と、を備える。
この態様によると、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバに影響を与えるベアリング剛性を先に決めておき、その後にイニシャルトーおよびイニシャルキャンバを規定する車軸の方向を決めるため、演算のやり直しが起こらず、サスペンションモデルにおけるパラメータをスムーズに設定することができる。その結果、効率的にサスペンションモデルが構築でき、サスペンション設計の効率を向上できる。
車軸方向演算部による演算の前に、サスペンションモデルにおけるコイルスプリングのばね定数を調整することによりホイールレートが所定の特性となるよう演算するとともに、コイルスプリングの取付長さを調整することにより接地荷重が所定の特性となるよう演算するコイルスプリング特性演算部をさらに備えてもよい。コイルスプリングのばね定数および取付長さは、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバに影響を与える。従って、車軸方向演算部による演算よりも先に、コイルスプリングのばね定数および取付長さを定めることにより、パラメータをスムーズに設定できる。
コイルスプリング特性演算部による演算の後に、サスペンションモデルにおけるスタビライザのばね定数を調整することにより、ロール剛性が所定の特性となるよう演算するスタビライザ特性演算部をさらに備えてもよい。コイルスプリングの特性は、ロール剛性に影響を与える。従って、コイルスプリング特性演算部による演算の後に、ロール剛性を規定するスタビライザのばね定数を定めることにより、パラメータをスムーズに設定できる。
本発明の別の態様は、サスペンション設計方法である。この方法は、記憶部に格納されたサスペンションモデルに対して所定のパラメータを規定することにより、所定のサスペンション特性を有するサスペンションモデルを構築するサスペンション設計方法であって、サスペンションモデルにおけるベアリング剛性を調整することにより、トー剛性およびキャンバ変化が所定の特性となるよう演算する第1ステップと、第1ステップの後に、サスペンションモデルにおける車軸の方向を調整することにより、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバが所定の特性となるよう演算する第2ステップと、を備える。
この態様によると、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバの特性に影響を与えるベアリング剛性を先に決めておき、その後にイニシャルトーおよびイニシャルキャンバを規定する車軸の方向を決めるため、演算のやり直しが起こらず、サスペンションモデルにおけるパラメータをスムーズに設定することができる。その結果、効率的にサスペンションモデルが構築でき、サスペンション設計の効率を向上できる。
本発明によれば、好適にサスペンションにおけるパラメータを設定してサスペンションモデルを構築できる。
図1は、本発明の実施の形態に係るサスペンション設計支援装置10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、サスペンション設計支援装置10は、ベアリング剛性演算部12と、コイルスプリング特性演算部14と、スタビライザ特性演算部16と、車軸方向演算部18と、記憶部20を備える。
サスペンション設計支援装置10は、記憶部20に格納されたサスペンションモデルに対して所定のパラメータを規定することにより、所定のサスペンション特性を有するサスペンションモデルを構築するものである。ユーザは、たとえば、実際のサスペンションの特性に合うようにパラメータを設定してサスペンションモデルを構築し、サスペンションの挙動についてシミュレーションすることができる。
本実施の形態において、所定のパラメータとは、具体的には、ベアリング剛性、コイルスプリングのバネ定数、コイルスプリングの取付長さ、スタビライザのばね定数、車軸の方向である。また、所定のサスペンション特性とは、具体的には、トー剛性、キャンバ変化、ホイールレート、接地荷重、ロール剛性、イニシャルトー、イニシャルキャンバである。なお、本実施の形態では、トー剛性およびキャンバ変化によりベアリング剛性を求めているが、トーの角度変化およびキャンバ剛性によってベアリング剛性を求めてもよい。
なお、図1に示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図2は、記憶部20に格納されたサスペンションモデルを示す図である。図2に示すサスペンションモデル100は、車両のフロントサスペンションをモデル化したものである。図2に示すように、サスペンションモデル100は、右前輪30R、左前輪30L、右前輪用サスペンション50R、左前輪用サスペンション50L、スタビライザ36を含む。初期状態において、このサスペンションモデル100のパラメータには、それぞれ所定の初期値が設定されている。サスペンションモデル100は、予め作成しておいてもよいし、サスペンションの設計を行う度毎に作成してもよい。
図3は、ベアリング剛性演算部12について説明するための図である。ベアリング剛性演算部12は、サスペンションモデルにおけるベアリングモデル102のベアリング剛性(車両上下軸周りのベアリング剛性Ktb1、車両前後軸周りのベアリング剛性Ktb2)を調整することにより、トー剛性Kttおよびキャンバ変化θtが所定の特性(所定値)となるよう演算する。そして、トー剛性Kttおよびキャンバ変化θtが所定の特性となるときのベアリング剛性を求める。ここで、所定の特性とは、実際のサスペンションにおいて実測した特性であってもよいし、設計上目標とする特性であってもよい。以下の記載においても同様である。
図3に示すように左右輪逆相に車両上下軸周りのねじりトルクTを負荷したとき、トー剛性Kttと車両上下軸周りのベアリング剛性Ktb1との間には、以下の(1)式のような関係がある。
1/Ktt=1/Kt0+1/Ktb1 ・・・(1)
ここで、Kt0はベアリングを剛体としたときのねじり剛性である。(1)式において、車両上下軸周りのベアリング剛性Ktb1の値を変化させていき、トー剛性Kttが所定値に近づくよう収束計算を行う。収束計算は、たとえば、トー剛性の所定値との差が5%以下となったら終了する。ベアリング剛性演算部12は、収束計算が終了したときの車両上下軸周りのベアリング剛性Ktb1を保持する。
図3に示すように左右輪逆相に車輪接地点Pに横力Fを負荷したとき、キャンバ変化θtと車両前後軸周りのベアリング剛性Ktb2の間には、以下の(2)式のような関係がある。
θt=θ0+F×R/Ktb2 ・・・(2)
ここで、θ0はベアリングを剛体としたときの横力Fによるキャンバ変化、Rはタイヤ半径を表す。(2)式において、車両前後軸周りのベアリング剛性Ktb2を変化させていき、キャンバ変化θtが所定値に近づくよう収束計算を行う。収束計算は、たとえば、キャンバ変化の所定値との差が5%以下となったら終了する。ベアリング剛性演算部12は、収束計算が終了したときの車両前後軸周りのベアリング剛性Ktb2を保持する。
ベアリング剛性演算部12は、上記のようにして求めた車両上下軸周りのベアリング剛性(Ktb1およびKtb2)を、記憶部20に格納されたサスペンションモデルのパラメータに反映させ、サスペンションモデルを変換する。
図4は、コイルスプリング特性演算部14について説明するための図である。コイルスプリング特性演算部14は、サスペンションモデルにおけるコイルスプリング32のばね定数Kcを調整することによりホイールレートKtが所定の特性(所定値)となるよう演算するとともに、コイルスプリング32の取付長さLを調整することにより接地荷重Wtが所定の特性(所定値)となるよう演算する。コイルスプリング32の取付長さLは、コイルスプリング32をサスペンションに取り付けた状態におけるコイルスプリング32の長さである。
図4に示すように車輪接地点Pを左右輪同相に上下ストロークさせたとき、ホイールレートKtとコイルスプリング32のばね定数Kcの間には、以下の(3)式のような関係がある。
Kt=K0+α×Kc ・・・(3)
ここで、K0はホイールレートの初期値(コイルスプリング32がない状態でのホイールレート)、αはレバー比を表す。(3)式において、ばね定数Kcを変化させていき、ホイールレートKtが所定値に近づくよう収束計算を行う。収束計算は、たとえば、ホイールレートの所定値との差が5%以下となったら終了する。コイルスプリング特性演算部14は、収束計算が終了したときのコイルスプリング32のばね定数Kcを保持する。
また、接地荷重Wtとコイルスプリング32の取付長さLとの間には、以下の(4)式のような関係がある。
Wt=W0+α×(L−L0)×Kc ・・・(4)
ここで、W0は初期の接地荷重、L0は初期のコイルスプリングの長さを表す。(4)式において、取付長さLを変化させていき、接地荷重Wtが所定値に近づくよう収束計算を行う。収束計算は、たとえば、接地荷重の所定値との差が5%以下となったら終了する。コイルスプリング特性演算部14は、収束計算が終了したときのコイルスプリング32の取付長さLを保持する。
コイルスプリング特性演算部14は、上記のようにして求めたコイルスプリング32のばね定数Kcおよび取付長さLを、記憶部20に格納されたサスペンションモデルに反映させ、サスペンションモデルを変換する。
図5は、スタビライザ特性演算部16について説明するための図である。スタビライザ特性演算部16は、サスペンションモデルにおけるスタビライザ36のばね定数Kstbを調整することにより、ロール剛性Krが所定の特性(所定値)となるよう演算する。ここで、スタビライザ36のばね定数Kstbとスタビライザによる逆相ホイールレートKsとの間には、
Ks=Kstb×α ・・・(5)
の関係があることから、本実施の形態では、スタビライザによる逆相ホイールレートKsを調整することにより、ロール剛性Krが所定の特性となるよう演算する。
図5に示すように車輪接地点を左右輪で逆相に上下ストロークさせたとき、ロール剛性Krとスタビライザによる逆相ホイールレートKsの間には、以下の(6)式のような関係がある。
Kr={Kr0+(Ks−Ks0)}×T/2 ・・・(6)
ここで、Kr0は逆相ホイールレートの初期値、Ks0はスタビライザによる逆相ホイールレートの初期値、Tはトレッドである。(6)式において、スタビライザによる逆相ホイールレートKsを変化させていき、ロール剛性Krが所定値に近づくよう収束計算を行う。スタビライザ特性演算部16は、収束計算が終了したときのスタビライザによる逆相ホイールレートKsを保持する。そして、このスタビライザによる逆相ホイールレートKsから、(5)式を用いてスタビライザ36のばね定数Kstbを求める。なお、本実施の形態では、スタビライザによる逆相ホイールレートの初期値Ks0を考慮しているが、考慮しなくても演算可能である。
スタビライザ特性演算部16は、上記のようにして求めたスタビライザ36のばね定数Kstbを、記憶部20に格納されたサスペンションモデルに反映させ、サスペンションモデルを変換する。
車軸方向演算部18は、サスペンションモデルにおける車軸の方向を調整することにより、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバが所定の特性(所定値)となるよう演算する。そして、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバが所定の特性となるときの車軸の方向を保持する。
ここで、サスペンションモデルに設定するイニシャルトーφt0は、ばね上重量を負荷していないときのイニシャルトーなので、サスペンションモデルにばね上重量を負荷したときにイニシャルトーが変化する。そこで、以下の(7)式のように、ばね上重量を負荷したときのイニシャルトーの変化量φt1を計算し、イニシャルトーの所定値φtからφt1を引いた値を、サスペンションモデルに設定するイニシャルトーφt0とする。
φt0=φt−φt1 ・・・(7)
同じように、サスペンションモデルに設定するイニシャルキャンバφc0は、ばね上重量を負荷していないときのイニシャルキャンバなので、サスペンションモデルにばね上重量を負荷したときにイニシャルキャンバが変化する。そこで、以下の(8)式のように、ばね上重量を負荷したときのイニシャルキャンバの変化量φc1を計算し、イニシャルキャンバの所定値φcからφc1を引いた値を、サスペンションモデルに設定するイニシャルキャンバφc0とする。
φc0=φc−φc1 ・・・(8)
車軸方向演算部18は、車軸の方向を変化させていき、イニシャルトー、イニシャルキャンバが、それぞれφt1、φc1となるときの車軸の方向を求める。そして、求めた車軸の方向を記憶部20に格納されたサスペンションモデルに反映させ、サスペンションモデルを変換する。
以上、サスペンション設計支援装置10の各構成要素について説明したが、本実施の形態に係るサスペンション設計支援装置10は、各演算部の演算を、所定の順番で行うことを特徴とする。以下、演算を行う順番について説明する。
まず、サスペンション設計支援装置10では、ベアリング剛性演算部12による演算を、車軸方向演算部18による演算の前に行う。ベアリング剛性演算部12により求めるベアリング剛性は、車軸方向演算部18により求める車軸の方向に影響を与える。そのため、仮に車軸の方向をベアリング剛性よりも先に決めてしまうと、後でベアリング剛性を決めたときに、決定したはずの車軸の方向も変わってしまう。このような事態を回避するために、サスペンション設計支援装置10では、ベアリング剛性演算部12による演算を、車軸方向演算部18による演算の前に行う。
また、サスペンション設計支援装置10では、コイルスプリング特性演算部14による演算も、車軸方向演算部18による演算の前に行う。コイルスプリング特性演算部14により求めるコイルスプリングの特性は、車軸方向演算部18により求める車軸の方向に影響を与える。そのため、仮に車軸の方向をコイルスプリングの特性よりも先に決めてしまうと、後でコイルスプリングの特性を決めたときに、決定したはずの車軸の方向も変わってしまう。このような事態を回避するために、サスペンション設計支援装置10では、コイルスプリング特性演算部14による演算を車軸方向演算部18による演算の前に行う。
さらに、サスペンション設計支援装置10では、スタビライザ特性演算部16による演算を、コイルスプリング特性演算部14による演算の後に行う。仮にスタビライザ特性演算部16によりスタビライザのばね定数を決定した後に、コイルスプリング特性演算部14によりコイルスプリングのばね定数を決定すると、スタビライザのばね定数が決定した値とずれてきてしまう。このような事態を回避するために、サスペンション設計支援装置10では、スタビライザ特性演算部16による演算を、コイルスプリング特性演算部14による演算の後に行う。
以上のように、各演算部が演算を行う順番を規定することにより、演算のやり直しが起こらず、サスペンションモデルにおけるパラメータをスムーズに設定することができる。その結果、効率的にサスペンションモデルが構築でき、サスペンション設計の効率を向上できる。
図6は、サスペンション設計支援装置10の動作を説明するためのフローチャートである。まず、記憶部20に格納する基本となるサスペンションモデルを作成する(S10)。予めサスペンションモデルが記憶部20に用意されている場合は、このステップは省略してもよい。
次に、ベアリング剛性演算部12は、ベアリング剛性を調整することにより、トー剛性およびキャンバ変化が所定の特性となるよう演算し、その所定の特性となるときのベアリング剛性を求める。そして、記憶部20に格納されたサスペンションモデルに、求めたベアリング剛性を反映させる(S12)。
続いて、コイルスプリング特性演算部14は、コイルスプリングのばね定数を調整することにより、ホイールレートが所定の特性となるよう演算し、その所定の特性となるときのコイルスプリングのばね定数を求める。また、コイルスプリング特性演算部14は、コイルスプリングの取付長さを調整することにより、接地荷重が所定の特性となるよう演算し、その所定の特性となるときのコイルスプリングの取付長さを求める。そして、記憶部20に格納されたサスペンションモデルに、求めたコイルスプリングの特性を反映させる(S14)。
ステップ12の後、スタビライザ特性演算部16は、スタビライザのばね定数を調整することにより、ロール剛性が所定の特性となるよう演算し、その所定の特性となるときのスタビライザのばね定数を求める。そして、記憶部20に格納されたサスペンションモデルに、求めたスタビライザのばね定数を反映させる(S16)。
最後に、車軸方向演算部18は、車軸の方向を調整することにより、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバが所定の特性となるよう演算し、所定の特性となるときの車軸の方向を求める。そして、記憶部20に格納されたサスペンションモデルに、求めた車軸の方向を反映させる(S18)。
以上のような順番で、サスペンションモデルにおけるパラメータを定めていくことにより、スムーズに所望のサスペンション特性を実現するサスペンションモデルを構築することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、図6のフローチャートでは、スタビライザ特性演算部16による演算(S16)を、車軸方向演算部18による演算(S18)よりも先に行っているが、スタビライザ特性演算部16による演算は、コイルスプリング特性演算部14による演算(S14)より後に行われていればよく、たとえば車軸方向演算部18による演算の後に行ってもよい。
また、コイルスプリング特性演算部14による演算(S14)は、車軸方向演算部18による演算(S18)よりも先に行われればよく、たとえばベアリング剛性演算部12による演算(S12)よりも先に行ってもよい。
また、上述のサスペンション設計支援装置10では、ベアリング剛性演算部12、コイルスプリング特性演算部14、スタビライザ特性演算部16および車軸方向演算部18の4つの演算部により演算を行う構成としたが、すべての演算部を備える必要はなく、少なくともベアリング剛性演算部12と車軸方向演算部18を備えていればよい。
本発明の実施の形態に係るサスペンション設計支援装置の構成を示すブロック図である。 記憶部に格納されたサスペンションモデルを示す図である。 ベアリング剛性演算部について説明するための図である。 コイルスプリング特性演算部について説明するための図である。 スタビライザ特性演算部について説明するための図である。 サスペンション設計支援装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 サスペンション設計支援装置、 12 ベアリング剛性演算部、 14 コイルスプリング特性演算部、 16 スタビライザ特性演算部、 18 車軸方向演算部、 20 記憶部、 32 コイルスプリング、 36 スタビライザ、 100 サスペンションモデル。

Claims (4)

  1. 記憶部に格納されたサスペンションモデルに対して所定のパラメータを規定することにより、所定のサスペンション特性を有するサスペンションモデルを構築するサスペンション設計支援装置であって、
    サスペンションモデルにおけるベアリング剛性を調整することにより、トー剛性およびキャンバ変化が所定の特性となるよう演算するベアリング剛性演算部と、
    前記ベアリング剛性演算部による演算の後に、サスペンションモデルにおける車軸の方向を調整することにより、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバが所定の特性となるよう演算する車軸方向演算部と、
    を備えることを特徴とするサスペンション設計支援装置。
  2. 前記車軸方向演算部による演算の前に、サスペンションモデルにおけるコイルスプリングのばね定数を調整することによりホイールレートが所定の特性となるよう演算するとともに、コイルスプリングの取付長さを調整することにより接地荷重が所定の特性となるよう演算するコイルスプリング特性演算部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション設計支援装置。
  3. 前記コイルスプリング特性演算部による演算の後に、サスペンションモデルにおけるスタビライザのばね定数を調整することにより、ロール剛性が所定の特性となるよう演算するスタビライザ特性演算部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のサスペンション設計支援装置。
  4. 記憶部に格納されたサスペンションモデルに対して所定のパラメータを規定することにより、所定のサスペンション特性を有するサスペンションモデルを構築するサスペンション設計方法であって、
    サスペンションモデルにおけるベアリング剛性を調整することにより、トー剛性およびキャンバ変化が所定の特性となるよう演算する第1ステップと、
    前記第1ステップの後に、サスペンションモデルにおける車軸の方向を調整することにより、イニシャルトーおよびイニシャルキャンバが所定の特性となるよう演算する第2ステップと、
    を備えることを特徴とするサスペンション設計方法。
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