JP2008296469A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の巻き上がりを防止しながら用紙の受け渡しを確実に行える紫外線硬化型インキを用いた印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷ドラム10と、印刷ドラムと対向配置され、印刷ドラムとの間に印刷部20を形成すると共に印刷部よりも上流側で用紙Pの先端を保持し、印刷部よりも下流側で用紙Pの先端を開放する用紙保持手段21を有する圧胴11とを備え、印刷インキに紫外線硬化型インキを用いる印刷装置であって、印刷部20よりも下流側に紫外線照射部30を配置し、この紫外線照射部よりも下流で、かつ用紙保持手段21の開放位置より上流に、圧胴11と当接することで用紙Pを挟持して搬送する排紙部材40を有する排紙装置8を配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷インキとして紫外線硬化型インキを用いる印刷装置に関し、特に印圧部材として圧胴を利用したものに関する。
特許文献1には、用紙搬送方向に2つの印刷ドラムを並列に配置した印刷装置において、上流側の印刷ドラムに紫外線硬化型インキを供給し、下流側の印刷ドラムを装置本体から離脱させて、その代わりに紫外線照射部ユニットをセットし、紫外線硬化型インキによるインキ定着部を備えた構成が開示されている。特許文献2には、紫外線硬化型インキを用いる印刷装置において、紫外線照射部での用紙のジャムを赤外線センサによって検出する印刷装置が開示されている。これら特許文献1、2には、紫外線照射部よりも下流側に用紙を搬送するローラ対が配置されている。
特開2006−281711 特開2007−21913
一般に紫外線硬化型インキの紫外線による硬化は極めて瞬間的に行われるので、紫外線照射部のほぼ直後にローラ対配置して用紙を挟持搬送しても、ローラ対や印刷物の汚れがほとんど見られない。しかし、用紙は、インキの粘着力により印刷ドラムに粘着して巻き上がると言う問題がある。これを防止するためには、通常は剥離爪やエアーナイフなどの剥離手段を印刷部の直後に配置するとともに、剥離した用紙を吸着搬送する吸着搬送手段を剥離手段の下方に設けて、剥離した用紙を吸着搬送手段で紫外線照射部へと吸着搬送している。
特許文献1,2に記載のような紫外線照射部の下流の搬送ローラ対を備える場合、このローラ対まで用紙の先端を搬送できれば、このローラ対の送り力によって用紙が引っ張られて印刷ドラムから用紙を剥離することはできる。しかし、そのためにはローラ対まで用紙を搬送する吸着搬送手段と印刷部通過直後の用紙先端を印刷ドラムから剥離する剥離手段が必須な構成となり、装置レイアウトが制約を受けてしまう。また、剥離手段で印刷ドラムより剥離された用紙は、吸着搬送手段へ受け渡されて搬送されるが、印刷ドラムと吸着搬送手段の間の空間を移動するので、用紙に対する保持力が弱く、用紙の受け渡しの信頼性をより高めたい要望がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、用紙の巻き上がりを防止しながら用紙の受け渡しを確実に行える紫外線硬化型インキを用いた印刷装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、印刷ドラムと、印刷ドラムと対向配置され、当該印刷ドラムとの間に印刷部を形成するとともに、この印刷部よりも上流側で用紙先端を保持し、印刷部よりも下流側で用紙先端を開放する用紙保持手段を有する圧胴とを備え、印刷インキに紫外線硬化型インキを用いる印刷装置において、印刷部よりも下流側に配置された紫外線照射部と、紫外線照射部よりも下流で、かつ用紙保持手段の開放位置より上流に配置され、圧胴と当接することで前記用紙を挟持して搬送する排紙部材を有する排紙装置を備えたことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の印刷装置において、排紙部材が用紙保持手段の圧胴外周面より高い部分と干渉しないように構成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の印刷装置において、排紙部材が、圧胴の母線方向に間隔をあけて配置されたコロ部材であることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2記載の印刷装置において、排紙部材が、圧胴の母線方向に間隔をあけて配置されたベルト部材であることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1記載の印刷装置において、圧胴外周面と接触する第1の位置と圧胴外周面から離間して用紙保持手段と干渉しない第2の位置へ排紙部材を移動する手段を有することを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5記載の印刷装置において、排紙部材が、圧胴の母線方向に延びるローラ部材であることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項5記載の印刷装置において、排紙部材が、圧胴の母線方向に延びるベルト部材であることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1記載の印刷装置において、用紙保持手段の外側面が、用紙保持時に排紙部材を圧胴外周面から接離する方向に移動するカム面形状に形成されていることを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項1記載の印刷装置において、用紙保持手段は、用紙保持時において圧胴外周面より高い部分が実質的に無いことを特徴としている。
本発明によれば、印刷部よりも下流側に配置された紫外線照射部と、紫外線照射部よりも下流側で、かつ用紙保持手段の開放位置より上流に配置され、圧胴と当接することで用紙を挟持して搬送する排紙部材を有する排紙装置を備えているので、用紙は印刷部に至る前に用紙保持手段で保持されて印刷部を通過することで画像が転写され、画像のインキが紫外線照射部から照射される紫外線で硬化されて排紙部材に保持された後、用紙保持手段による保持が開放される。このため、用紙には印刷前からインキ硬化後まで途切れずに保持力を作用させることができ、インキの粘着による用紙の巻き上がりを防止しながら用紙の受け渡しをより確実に行える。また、印刷後の用紙は、圧胴の回転と、圧胴の回転に従動回転する排紙部材により搬送されるので、従来のような吸引方式の排紙手段が不要となり、装置レイアウトの自由度を高めることができる。
本発明によれば、排紙部材を、用紙保持手段の圧胴外周面より高い部分と干渉しないように構成したので、用紙保持手段の形状に左右されることなく用紙に対する保持力を維持でき、より用紙の受け渡しをより確実に行えるとともに、両者の干渉による破損を防止することができる。
本発明によれば、圧胴外周面と接触する第1の位置と圧胴外周面から離間して用紙保持手段と干渉しない第2の位置へ排紙部材を移動手段で移動させるので、用紙保持手段の形状に左右されることなく用紙に対する保持力を維持でき、用紙の受け渡しをより確実に行えるとともに、両者の干渉による破損を防止することができる。
本発明によれば、用紙保持手段の外側面が、用紙保持時に排紙部材を前記圧胴外周面から接離する方向に移動するカム面形状に形成されているので、用紙保持手段が排紙部材の下方を通過する際の干渉を最小限にでき、装置構成を簡素化しながら、用紙の受け渡しをより確実に行える。
本発明によれば、用紙保持手段の形状を用紙保持時において圧胴外周面より高い部分が実質的に無い形状とすることで、用紙保持手段と排紙部材の干渉が防止されるので、装置構成を簡素化しながら両者の干渉による破損を防止することができるとともに、用紙の受け渡しをより確実に行える。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1において、印刷装置としての孔版印刷装置は、印刷インキとして紫外線硬化型インキを用いるもので、印刷ユニット部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、排紙装置8を備えている。
印刷装置本体100の中央に配置された印刷ユニット部2は、印刷ドラムとしての版胴10、印圧部材となる圧胴11を備えている。版胴10はインキ供給パイプを兼ねた支軸12を中心に回転自在に構成されていて、版胴駆動手段となるメインモータM1によって図1の矢印方向に回転駆動されるように構成されている。版胴10の外周面10aの一部には、ステージ部13aと製版部3で製版されたマスタ26の先端を係止する開閉自在なクランパ13bが配置されている。版胴10の内部には、周知のインキローラ14及びドクターローラ15が配置されていて、両ローラの近接部に、支軸12に形成されたインキ孔から紫外線硬化型インキが供給されることで楔状のインキ溜まり15aが形成される。版胴10の外周面10aには、マスタ26の先端をクランパ13bで係止した状態で版胴10が回転することでマスタ26が巻着される。
圧胴11は版胴10の下方に配置されていて、版胴10との間に印刷部20を形成している。圧胴11はメインモータM1が駆動すると、版胴10の回転と同期して図1において反時計回りに回転するように構成されている。圧胴11は、図示しない一対の圧胴アーム間に回転自在に支持されており、各圧胴アームが図示しない揺動手段によって揺動されることで、版胴外周面10aに接離自在に構成されている。圧胴11には、クランパ13bを回避する凹部11aが形成されていて、この凹部11aには給紙部4から給紙された用紙Pの先端を保持する用紙保持手段となる用紙クランパ21が配置されている。
用紙クランパ21は、圧胴11に支持された軸22によって圧胴外周面11bに対して開閉自在に支持されていて、閉状態で用紙先端を保持し、開状態で用紙先端を開放する。この用紙クランパ21は、印刷部20よりも上流側で用紙先端を保持すべく開閉動作し、印刷部20よりも下流側で用紙先端を開放するように開閉動作するように構成されている。
本形態において、印刷部20よりも上流側とは、印刷部20よりも給紙部4側の領域を指し、印刷部20よりも下流側とは、印刷部20よりも排紙部6側の領域をそれぞれ示す。
製版部3は、製版画像データに基づき、製版画像が形成されたマスタ26を形成する製販機能と、製版したマスタ26を版胴10に向かって搬送する給版機能を備えている。排版部5は、印刷を終えたマスタ26を版胴外周面10aから取り除き、圧縮して廃棄する排版機能を備えている。画像読取部7は、図示しない原稿が配置されると、当該原稿をスキャニングして製版画像データを生成する機能を備えている。
給紙部4は、給紙トレイ4Aに積載された用紙Pを一枚ずつ分離して印刷部20に向かって送り出す機能と、給紙トレイ4Aと印刷部20の間の用紙搬送系上に配置したレジストローラ対4Bが版胴10の回転と同期した所定のタイミングで回転し、用紙Pを印刷部20に向けて給紙する機能を備えている。
排紙部6は、印刷部20よりも下流側に配置されていて、印刷された用紙Pが排出されて積載される排紙トレイ25と排紙装置8を備えている。
排紙装置8は、印刷部20よりも下流側に配置された紫外線照射部30と、紫外線照射部30よりもさらに下流で、かつ用紙クランパ21の開放位置より上流に配置され、圧胴外周面11bとその外周面40aが当接することで用紙Pを挟持して搬送する排紙部材40と、排紙部材40よりもさらに下流側に配置され、その先端が圧胴外周面11bの近傍に位置する圧胴剥離爪41を備えている。これら紫外線照射部30、排紙部材40及び圧胴剥離爪41は、圧胴外周面11bに沿うように配置されている
紫外線照射部30は、複数の光源となる紫外線照射ランプ31と、紫外線照射ランプ31の上方に配置されたカバー32を備えている。紫外線照射部30は、紫外線照射ランプ31からの照射光が圧胴外周面11bに向かって照射されるように配置されている。紫外線照射部30は、用紙クランパ21や、それに保持された用紙Pと接触しないように圧胴外周面11bから離間して配置されている。紫外線照射部30は、紫外線照射ランプ31が点灯することで、印刷部20で用紙Pに転写された紫外線硬化型インキを硬化させるのに十分な紫外線照射量が得られるように構成されている。紫外線照射ランプ31の点灯時間は、1枚の用紙Pが給紙されてからその後端が紫外線照射部30の下方を通過する間とされている。
排紙部材40は、印刷装置本体100の基部、あるいは圧胴11を印刷装置本体100に着脱自在とする図示しないユニットの基部に回転自在に支持された軸42に装着されている。排紙部材40は、その外周面40aは圧胴外周面11bに当接していて、圧胴11が回転することで従動回転するように構成されている。
このような構成の排紙装置8を備えた孔版印刷装置の動作について説明する。
本形態では、排版・給版工程は既に終了したものとし、印刷工程の動作から説明する。オペレータによって印刷枚数が設定され、図示しない印刷スタートキーが押下されると、孔版印刷装置の駆動系が駆動して印刷動作が開始する。ここでは、図1に示すメインモータM1が駆動して版胴10と圧胴11に同期して回転するとともに、給紙部4の図示しない駆動部が駆動することで、給紙部4から用紙Pが一枚ずつ給紙され、紫外線照射部30の紫外線照射ランプ31が点灯する。給紙部4から給紙された用紙Pは、図2に示すようにレジストローラ対4Bに挟持され、所定のタイミングで印刷部20へ給紙される。給紙された用紙Pの先端は、印刷部20の手前(上流側)で開閉される用紙クランパ21によって保持され、圧胴11の回転により印刷部20を通過し、その際、版胴10の内部より供給される紫外線硬化型インキによる画像が転写される。
印刷部20を通過するとき、用紙Pはインキの粘着力により版胴外周面10aに巻き上がる力を受けるが、用紙先端が用紙クランパ21に保持(挟持)された状態で印刷部20へ導入されるため、インキの粘着力に抗して版胴外周面10aより強制的に剥離される。これにより、用紙Pの巻上りが防止される。
印刷部20を通過した用紙20は、紫外線照射部30のへと搬送され、その下部を通過する際に、紫外線照射ランプ31から照射された紫外線を受け瞬間的に硬化する。インキが硬化された用紙Pは、さらに下流側へと圧胴外周面11bに沿って搬送され、排紙部材40の外周面40aと圧胴外周面11bとの当接部であるニップ部23へ至り、排紙部材40と圧胴外周面11bで挟持される。このとき、排紙部材40は、用紙Pの画像面に当接するが、画像形成に用いられた紫外線硬化型インキは、すでに硬化(定着)しているので, 排紙部材40がインキで汚染され、インキを用紙Pに再転写して画像を汚す事は無い。
排紙部材40と圧胴外周面11bで用紙先端が挟持されると、用紙クランパ21が開閉して用紙Pが開放される。開放された用紙Pは、圧胴剥離爪41により圧胴外周面11bから剥離される。圧胴外周面11bからの用紙Pの剥離は、インキによる付着力が関与していないので容易に行われる。剥離された用紙Pは圧胴剥離爪41よりも下方に配置された排紙トレイ25に案内されて同トレイ25に排出される。
このように、用紙Pの先端側領域の版胴外周面10aからの剥離搬送は、圧胴11の回転と、用紙クランパ21により行い、それ以後の用紙後端側領域の剥離搬送は、紫外線照射部30の下流かつ圧胴クランパ21の開放位置より上流に配置され、圧胴外周面11bと当接し、圧胴11の回転により従動回転して用紙Pを挟持して搬送する排紙部材40によって行うことにより、用紙Pに対して途切れずに保持力を作用させることができ、版胴外周面10aへの用紙Pの巻上りを防止することができる。
次に、排紙部材40の形態を図3から図7を用いて説明する。
図3に示す形態は、用紙クランパ21の圧胴外周面11bより高い部分21aと干渉しない位置に排紙部材40を配設したものである。具体的には、排紙部材40を、圧胴11の母線方向に間隔をあけて配置された複数のコロ部材401・・・で構成したものである。各コロ部材401は、高い部分21aと高い部分21aの間に位置するように、その中心が軸42に支持されていて、その外周面401aを圧胴外周面11bに当接させている。
このように、排紙部材40を圧胴11の母線方向に間隔をあけて配置した複数のコロ410で構成することで、圧胴外出面11bとの当接圧(挟持圧)の分布を母線方向において概略一定にすることが容易になる。これにより用紙Pへ偏りのない均一な剥がし力を作用させることが可能になる。
また、用紙クランパ21の高い部分21aが母線方向に数ヶ所あるが、この部分を避けるように排紙部材40を配置しているので、排紙部材40が高い部分21aを通過する際の衝突を回避でき、排紙部材40の外周面40aと圧胴外周面11bとの当接状態を保持できる。このため、用紙クランパ21の形状に左右されることなく用紙Pに対して保持力を維持できるので、より確実な用紙Pの受け渡しを行えるとともに、用紙クランパ21や排紙部材40の破損を防止できる。排紙部材40としては、用紙クランパ21の圧胴外周面11bよりも高い部分21aを逃げた形状としたものでもよい。
図4に示す形態は、用紙クランパ21の高い部分21aと干渉しない位置に複数のベルト部材402で構成した排紙部材40を配設したものである。ベルト部材402は、軸42と、これに平行に配置された軸43に圧胴11の母線方向に間隔をあけて装着したローラ44,45の外周面に巻き掛けることで、その外周面402aが圧胴外周面11bに接触し、圧胴11の母線方向に間隔をあけて配置されている。
このように排紙部材40をベルト部材402で構成すると、各ベルトの圧力分布(挟持力)を概略一定にすることが容易になる。それにより用紙Pへ偏りのない均一な剥がし力を作用させることが可能できる。また、図5に示す形態では、用紙クランパ21の圧胴外周面11bより高い部分21aが母線方向に複数ある場合でも、高い部分21aの位置を避けて排紙ベルト402を圧胴外周面11b接触させて配置することができ、高い部分21aを逃げる事が可能になる。このため、用紙クランパ21や排紙部材40の破損を防止できるとともに、用紙クランパ21の形状に左右されることなく用紙Pに対して保持力を維持できるので、より確実な用紙Pの受け渡しを行える。
さらに、ベルト部材402の特徴としては、実質的ニップ幅を広く取る事が可能なので、ニップ部23の面圧が下がり、用紙のシワにつながる用紙Pへの過剰なストレスを低減することができるとともに、仮に紫外線照射部30によるインキ硬化が不十分な場合でも画像の汚れの低減につながる。
図5,図6は、排紙部材40を、圧胴外周面11bと接触する第1の位置と圧胴外周面11bから離間して用紙クランパ21の高い部分21aと干渉しない第2の位置へ移動手段50を用いて移動する形態を示すものである。図5に示す排紙部材40は、圧胴11の母線方向に延びる凹凸のないローラ部材410で構成している。移動手段50は、圧胴11の母線方向に位置する側面111,112に設けたカム51,52と、軸42の両端42A,42Bを回転自在に支持する揺動アーム54,55と、揺動アーム54,55に支持されたローラ部材410を、圧胴外周面11b側に付勢する付勢手段となる引っ張りばね53A,53Bと、カム51,52と当接するカムフォロア56,57とを備えている。
図6に示すように、揺動アーム54,55は、その基端側が印刷装置本体の基部101,102に設けた軸103で支持されていて、その先端側で軸42の両端42A,42Bを回転自在に支持している。引っ張りばね53,54は、その一端が揺動アーム54,55に、その他端が基部101,102にそれぞれ係止されている。カムフォロア56,57は、ローラ部材410と同径であって、軸42の端部にカム51,52と対向するように設けられている。
このように排紙部材40をローラ部材410で構成することで、ニップ部23の面圧が下がり、用紙Pのシワにつながる用紙Pへの過剰なストレスを低減することができるとともに、仮に紫外線硬化型インキの硬化が不十分な場合でも、画像の汚れの低減につながる。ただローラ部材410で排紙部材40を構成すると、ニップ圧の分布(挟持圧)を均一にする事が難しくなるので、ローラ部材410の材質をゴムとする場合、ゴム硬度を低いことが好ましい。また、ローラ部材410の材質をスポンジとしても好ましい。但し、ゴム硬度は挟持搬送力とトレードオフの関係になるので、むやみに低くすることは避けるのが好ましい。
また、ローラ部材410は、通常、引っ張りばね53A,53Bの作用により圧胴外周面11bに接触(圧接)する第1の位置を占めていて、圧胴11が回転してカム51,52によってカムフォロア56,57が持ち上げられて揺動アーム54,55が軸103を中心に揺動変位することで、用紙クランパ21の高い部分21aと接触しない第2の位置へと移動されるので、両者衝突による破損を防止することができる。
図5,図6ではローラ部材410を移動手段50で接離自在に構成して用紙クランパ21の高い部分21aと干渉しない第2の位置へ移動可能にしたが、移動手段50で接離させる排紙部材としては、ローラ部材410に限定するものではなく、圧胴11の母線方向に幅広いベルト部材であってもよい。この場合には、図4に示す軸42,43に母線方向に幅広いローラ部材を装着し、これらローラ部材の外周面にベルト部材を巻き掛ける。この場合、軸42、4を移動手段50で接離するように構成すればよい。ただしこの場合、一方のローラ部材を接離動作させればよいので、カムは1つで一方の移動手段が備えていればよい。
このような構成としても、ニップ部23の面圧が下がり、用紙Pのシワにつながる用紙Pへの過剰なストレスを低減し、また仮に紫外線硬化型インキの硬化が不十分な場合でも、画像の汚れを低減することを期待することができる。ベルト部材403は移動手段50により用紙クランパ21の高い部分21aと干渉しない領域へと移動されるので、両者衝突による破損を防止することができる。
上記各形態では、用紙クランパ21が圧胴外周面11bから突出しているので、その突出している部分となる高い部分21aを回避するように、排紙部材40の形状や、移動手段50を設けたが、用紙クランパ21が圧胴外周面11bより高い部分が実質的に無い構成とすめれば、このような構成は不要となり、装置の簡素化を図ることができる。
あるいは、図7に示すように、用紙保持手段となる用紙クランパ210の外側面210aを、用紙保持時に排紙部材40を圧胴外周面11bから接離する方向に移動するカム面形状に形成してもよい。
このような構成とすると、用紙クランパ210が排紙部材40の下部を通過する際の干渉を最小限にでき、装置構成を簡素化しながら、用紙Pの受け渡しをより確実に行えるとともに、図7に示す移動手段50が不要となり構成の簡素化を図ることができる。
各実施の形態において、排紙装置8は、図2に示す構成、すなわち、紫外線照射部30は圧胴外周面11bの近傍に1つは配置し、そのすぐ下流側に排紙部材40を配置した構成を前提に説明したが、排紙装置8の構成は、このようなものに限定されるものではなく、図8に示すように、紫外線照射部30を複数配置し、印刷部20から離れた位置に排紙部材40を配置した形態であっても、用紙クランパ21による開放位置が排紙部材40よりも上流側に配置されていればよい。
本発明が適用された印刷装置の一形態を示す全体構成図である。 本発明の主要部となる排紙装置の構成と配置を示す拡大図である。 コロ部材で構成した排紙部材とその配置を示す拡大図である。 ベルト部材で構成した排紙部材とその配置を示す拡大図である。 ローラ部材で構成した排紙部材と、それを移動する移動手段の構成と配置を示す拡大図である。 移動手段の構成を示す側面図である。 外側面がカム面形状に形成された用紙保持手段の一構成例を示す拡大図である。 排紙装置の別な配置形態を示す拡大図である。
符号の説明
8 排紙装置
10 印刷ドラム
11 圧胴
11b 圧胴外周面
11c 高い部分
20 印刷部
21 用紙保持手段
30 紫外線照射部
40 排紙部材
50 移動手段
210 用紙保持手段
210a 外側面
401 コロ部材
402 ベルト部材
403 ベルト部材
410 ローラ部材

Claims (9)

  1. 印刷ドラムと、前記印刷ドラムと対向配置され、当該印刷ドラムとの間に印刷部を形成するとともに、この印刷部よりも上流側で用紙先端を保持し、前記印刷部よりも下流側で用紙先端を開放する用紙保持手段を有する圧胴とを備え、印刷インキに紫外線硬化型インキを用いる印刷装置において、
    前記印刷部よりも下流側に配置された紫外線照射部と、
    前記紫外線照射部よりも下流側で、かつ前記用紙保持手段の開放位置より上流に配置され、前記圧胴と当接することで前記用紙を挟持して搬送する排紙部材を有する排紙装置を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記排紙部材は、前記用紙保持手段の圧胴外周面より高い部分と干渉しないように構成されていることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記排紙部材が、前記圧胴の母線方向に間隔をあけて配置されたコロ部材であることを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記排紙部材が、前記圧胴の母線方向に間隔をあけて配置されたベルト部材であることを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  5. 前記排紙部材を、前記圧胴外周面と接触する第1の位置と前記圧胴外周面から離間して前記用紙保持手段と干渉しない第2の位置へ移動する手段を有する請求項1記載の印刷装置。
  6. 前記排紙部材が、前記圧胴の母線方向に延びるローラ部材であることを特徴とする請求項5記載の印刷装置
  7. 前記排紙部材が、前記圧胴の母線方向に延びるベルト部材であることを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
  8. 前記用紙保持手段は、用紙保持時に前記排紙部材を圧胴外周面から接離する方向に移動するカム面形状に、その外側面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  9. 前記用紙保持手段は、用紙保持時において、圧胴外周面より高い部分が実質的に無いことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
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