JP2013241267A - 搬送装置 - Google Patents

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Satoshi Murakami
聡 村上
Hiroyuki Suda
裕之 須田
Kazuya Takahagi
一也 高萩
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Abstract

【課題】シートS1に皺を生じさせることなく当該シートS1を吸引して搬送できるようにする。
【解決手段】シートS1を吸引して搬送する搬送装置において、シートS1を搬送する際、当該シートS1の全面をその周面で吸引する胴33と、シートS1の全面に対する吸引の開始直前で当該シートS1と対接し、その搬送方向及び幅方向へ当該シートS1を伸展させる伸展ローラ51とを備えるようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シートを胴の周面全体で吸引しながら搬送する搬送装置に関する。
従来、シートを吸引しながら搬送する構成の枚葉輪転印刷機がある(例えば、特許文献1参照)。これは、シートの進行方向先頭側(咥え側)を爪でくわえ、当該シートの進行方向後端側(尻側)を吸引しながらシートを搬送する吸着胴と呼ばれる吸引機構を持った胴装置を備える印刷装置である。
特開2011−156791号公報
かかる特許文献1の発明は、吸着胴に保持されたシートの後端を反転胴が保持して当該シートの表裏を反転させる装置であるため、吸着胴上でのシートの後端の位置が正確であれば良いのであるが、例えば吸着胴上でインクジェット等による印刷を行ったり、印刷された絵柄の検査を行ったりする場合には、シートの全面が吸着胴の周面に皺が生ずることなく密着している必要がある。
このようなシートを周面に密着させて印刷や検査その他の処理を行わせる場合、シートの進行方向先頭側(咥え側)を爪でくわえ、当該シートの進行方向後端側(尻側)を吸引するように構成されている特許文献1の発明の装置では、吸引が部分的であるために当該シートに皺が生じたまま搬送してしまうというおそれがあった。
また特許文献1の発明では、吸着胴の周面に添接されたコロガイドが設けられているが、シートに皺が生じているときには、当該コロガイドにより皺が生じたまま当該吸着胴の周面にシートを押圧することになり、皺を除去することはできなかった。
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、シートに皺を生じさせることなく当該シートを吸引して搬送し得る搬送装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、シートを吸引して搬送する搬送装置において、シートを搬送する際、当該シートの全面をその周面で吸引する胴と、シートの全面に対する吸引の開始直前で当該シートと対接され、その搬送方向及び幅方向へ当該シートを伸展させる伸展ローラとを備えるようにする。
請求項2の発明において、前記伸展ローラは、前記胴の吸引開始位置よりも当該胴の回転方向上流側でシートを前記胴の周面に押圧するようにする。
請求項3の発明において、前記伸展ローラは、その周面に中央から端部に向けて螺旋状の溝が設けられているようにする。
請求項4の発明において、前記伸展ローラの回転を制動する制動力付与装置 が設けられているようにする。
本発明によれば、伸展ローラによりシートを搬送方向及び幅方向へ予め伸展した状態でシートの全面に対する吸引を開始することになるので、皺の無い状態のシートを吸引して搬送し得る搬送装置を実現することができる。
デジタル印刷装置の全体構成を示す側面図である。 反転スイング装置の構成を示す側面図である。 皺伸ばしローラの構成を示す側面図である。 皺伸ばしローラの制動力付与装置の構成を示す側面図である。 デジタル印刷装置の制御系の構成を示すブロック図である。 デジタル印刷装置における連続給紙の説明に供する略線図である。 デジタル印刷装置における印刷工程(1)を示す側面図である。 デジタル印刷装置における印刷工程(2)を示す側面図である。 デジタル印刷装置における間欠給紙の説明に供する略線図である。 デジタル印刷装置における印刷工程(3)を示す側面図である。 デジタル印刷装置における印刷工程(4)を示す側面図である。 デジタル印刷装置における印刷工程(5)を示す側面図である。
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
<デジタル印刷装置>
図1に示すように、搬送装置としてのデジタル印刷装置1は、供給部としての給紙装置2、処理部としてのデジタル印刷ユニット3及び排出部としての排紙装置4を備える。
給紙装置2には、複数のシートS1が積載された積載台21および、その積載台21の最上段のシートS1をフィーダボードFBへ搬送するサッカー装置23が設けられている。サッカー装置23は、第1吸23aおよび第2吸23bを備え、第1吸23aおよび第2吸23bが連続供給バルブ26および間欠供給バルブ27を介して負圧源25と接続されている。
連続供給バルブ26と間欠供給バルブ27とは、共に第1吸23aおよび第2吸23bの負圧源25からの吸引を断接するものであるが、後述するように吸引を断接するタイミングがそれぞれ異なっている。
フィーダボードFBのシート搬送方向先端側には、デジタル印刷ユニット3のフレーム3aに揺動自在に支持され、シートS1の一方の端部である先端(くわえ側端部)をくわえて保持する図示しないくわえ爪装置を備えたスイング装置31fが配設されている。スイング装置31fには給紙側渡し胴32が対向して配置され、その給紙側渡し胴32がフレーム3aに回転自在に支持されている。
給紙側渡し胴32には、スイング装置31fのくわえ爪装置により受け渡されるシートS1の先端をくわえた状態で保持するくわえ爪装置32aが設けられている。なおデジタル印刷ユニット3では、スイング装置31fおよび給紙側渡胴32により上流側シート搬送装置を構成している。
給紙側渡し胴32には、スイング装置31fよりもシート搬送方向下流側に胴としての印刷胴33が対接配置され、その印刷胴33がフレーム3aに回転自在に支持されている。印刷胴33は、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aからシートS1の先端を受け取って保持する印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cと、この印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cに対応して設けられシートS1を支持する支持面33d、33e、33fとを備え、本実施の形態においては、印刷胴くわえ爪装置と支持面との組を3組設けられた3倍胴として構成されており、その直径も給紙側渡し胴32の3倍の直径を有している。ここで、シートS1を保持する印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cは円周方向に互いに120度位相をずらした状態で設けられている。
印刷胴33の支持面33d、33e、33fには多数の複数の吸引用孔33gが形成されており、その複数の吸引用孔33gが負圧源と接続されている。この印刷胴33の給紙側渡し胴32との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、当該印刷胴33の周面に対向してインクジェットノズル部34が配置されている。
図1に示されるように、印刷胴33の吸引孔33gによるシートS1の吸引作動範囲は、印刷胴33の給紙側渡し胴32との対接部分よりもシート搬送方向下流側近傍の吸引開始位置33iから第1の排紙側渡し胴36との対接部分よりもシート搬送方向上流側近傍の吸引終了位置33jまでの間であり、この吸引作動範囲においてシートS1の全面は印刷胴33の支持面33d、33e、33fに吸着される。
印刷胴33の給紙側渡し胴32との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、当該印刷胴33の周面に対向してインクジェットノズル部34が配置されている。
インクジェットノズル部34には、互いに異なる色のインクをセットした複数のインクジェットノズルヘッド34a〜34dが印刷胴33の周面に沿ってシート搬送方向に並設され、それぞれが印刷胴33の周面を指向している。インクジェットノズルヘッド34a〜34dは、印刷胴33の複数の吸引用孔33gによって支持面33d、33e、33fに全面吸着されたシートS1との隙間が僅かな間隔となるよう印刷胴33に近接して配設されている。なお、印刷胴33、インクジェットノズル部34によりシート印刷装置を構成している。
印刷胴33のインクジェットノズル部34による印刷領域33kよりもシート搬送方向下流側には、印刷胴33に対接配置され、シートS1に赤外線や紫外線などの光を照射して当該シートS1上に印刷されたインクを乾燥させる乾燥装置としてのインキ乾燥ランプ35が設けられている。ここで、乾燥とは熱エネルギーを与えてインクの水分を蒸発させることやインクを硬化させることを含むものであり、固化と言い換えることができる。
印刷胴33には、インクジェットノズル部34よりもシート搬送方向下流側に、第1の排紙側渡し胴36が対接配置され、その第1の排紙側渡し胴36がフレーム3aに回転自在に支持されている。第1の排紙側渡し胴36には、印刷胴33により搬送されるシートS1の先端を印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cから受け取って保持するくわえ爪装置36aが設けられている。
第1の排紙側渡し胴36の印刷胴33との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、第2の排紙側渡し胴37が第1の排紙側渡し胴36と対接配置され、その第2の排紙側渡し胴37がフレーム3aに回転自在に支持されている。第2の排紙側渡し胴37には、第1の排紙側渡し胴36により搬送されるシートS1の先端を受け取って保持するくわえ爪装置37aが設けられている。
第2の排紙側渡し胴37の第1の排紙側渡し胴36との対接部分よりもシート搬送方向下流側には紙取胴38が対接配置され、その紙取胴38がフレーム3aに回転自在に支持されている。紙取胴38には、第2の排紙側渡し胴37により搬送されるシートS1の先端を受け取って保持するくわえ爪装置38aが設けられている。
紙取胴38の下方には、シートS1を搬送するベルトコンベア状のデリバリーベルト40が配設されている。デリバリーベルト40のシート搬送方向先端側には、デジタル印刷ユニット3によりデジタル印刷処理の施されたシートS1を積載する積載台41が設けられている。なお、紙取胴38、デリバリーベルト40、積載台41により排紙装置4を構成し、紙取胴38およびデリバリーベルト40により搬送されるシートS1の経路がシート排出経路を構成する。
第2の排紙側渡し胴37の紙取胴38との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、反転前倍胴39が対接配置され、その反転前倍胴39がフレーム3aに回転自在に支持されている。反転前倍胴39は、第2の排紙側渡し胴37の2倍の直径を有する2倍胴であり、第2の排紙側渡し胴37により搬送されるシートS1の先端を受け取って保持するくわえ爪装置39aが一組設けられている。
反転前倍胴39の第2の排紙側渡し胴37との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、図2に示されるように、シートS1の他方の端部としての後端(尻側端部)を受け取って保持するくわえ爪装置31btを備えた反転スイング装置31bが対向して配置されている。なお、反転スイング装置31bはシートS1の表裏を反転させる反転部を構成する。
反転スイング装置31bは、印刷胴33の第1の排紙側渡し胴36との対接部分よりも印刷胴33の回転方向下流側かつ給紙側渡し胴32との対接部分よりも印刷胴33の回転方向上流側において印刷胴33に対向して配置されている。そして、この反転スイング装置31bは、反転前倍胴39により搬送されるシートS1の後端を受け取る破線で示された受取位置(図1)と、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cにシートS1の後端を受け渡す実線で示された受渡位置(図1)との間で揺動自在にフレーム3aに支持されている。なお、第1の排紙側渡し胴36、第2の排紙側渡し胴37、反転前倍胴39、反転スイング装置31bにより反転機構を構成し、第1の排紙側渡し胴36、第2の排紙側渡し胴37、反転前倍胴39、反転スイング装置31bにより搬送されるシートS1の経路がシート反転経路を構成する。
第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aは、紙取胴38のくわえ爪装置38aと反転前倍胴39のくわえ爪装置39aとに選択的にシートS1を受け渡すことが可能に駆動される。また、紙取胴38のくわえ爪装置38aは、第2の排紙側渡し胴37により搬送されるシートS1の先端を選択的に受け取ることが可能に駆動され、これらくわえ爪装置37a、38aはシートS1の搬送先を排紙装置4または反転スイング装置31bに切替える、すなわち、シートS1の搬送経路をシート排出経路またはシート反転経路に切替える搬送経路切替手段82(図7)を構成する。
図1に示されるように、印刷胴33の給紙側渡し胴32との対接部分よりもシート搬送方向下流側近傍に当該印刷胴33の周面に対向して設けられ、シートS1を押圧する伸展ローラとしての皺伸ばしローラ51が設けられている。
皺伸ばしローラ51は、図3に示されるように、シートS1の皺伸ばし用に用いられる円筒状のローラ51aを有し、当該ローラ51aの両側端部から突出した回転軸51bの先端部がベアリング52を介して左右のフレーム3aにそれぞれ支持された固定部材53に回動可能に支持されている。
そして、図4に示されるように、固定部材53にはホルダ54がボルト54aにより固定され、ホルダ54にはつまみ付き調節ボルト55が螺合している。
固定部材53にはピン58が設けられており、このピン58には、ブレーキシュー56aを備えたブレーキプレート56がネジ56bにより取り付けられた板ばね59の一端が支持されている。板ばね59はつまみ付き調節ボルト55の先端により押圧され、これによりブレーキシュー56aは皺伸ばしローラ51の軸部51bの周面を押圧し、印刷胴33の回転に伴い搬送されるシートS1により連れ回る皺伸ばしローラ51に対して制動力を付与する。ブレーキプレート56及びブレーキシュー56a、板ばね59、ピン58、つまみ付き調節ボルト55、ホルダ54により制動力付与装置を構成する。
皺伸ばしローラ51の周面はゴムで形成されており、図3に示されるように、その表面には中央から左側に左側皺伸ばし部51lが設けられ、中央から右側に右側皺伸ばし部51rが設けられている。左側皺伸ばし部51Lには、螺旋状に形成された溝としての凹部51mlが設けられ、この凹部51mlにより凸部51clが螺旋状に形成される。また、右側皺伸ばし部51Rには、螺旋状に形成された溝としての凹部51mrが設けられ、この凹部51mrにより凸部51crが螺旋状に形成される。
<デジタル印刷装置の制御系の構成>
図3に示すように、デジタル印刷装置1は、全体を統括制御するためのCPU(Central processing Unit)構成でなる制御装置81を備えている。制御装置81には、シートS1の片面だけにデジタル印刷処理を施す片面印刷モード、シートS1の表面および裏面の両面にデジタル印刷処理を施す両面印刷モードの何れかを作業者に選択させる印刷モード選択手段としての印刷モード選択スイッチ80、給紙部2の連続供給バルブ26および間欠供給バルブ27、インクジェットノズル部34の各インクジェットノズルヘッド34a〜34d、ロータリーエンコーダ94および搬送経路切替手段82が接続されている。
<デジタル印刷装置の印刷動作>
このように構成されたデジタル印刷装置1の印刷動作について、片面印刷モードが選択された場合と、両面印刷モードが選択された場合とに分けて説明する。
図1に示されるように、作業者の印刷モード選択スイッチ80の操作により片面印刷モードが選択された場合、制御装置81は連続供給バルブ26を作動し、これにより第1吸23aおよび第2吸23bが積載台21のシートS1を吸着しフィーダボードFBへ搬送する。
図6に示すように、連続供給バルブ26は、印刷胴33の1回転中に当該印刷胴33に設けられた印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cの数と同じ枚数のシートS1を供給するタイミング、換言すると、印刷胴33における各印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cと給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aとが対向するタイミング(周期)ごとに連続供給バルブ26が「開」して第1吸23aおよび第2吸23bの負圧源25からの吸引が行なわれるように作動する。このように、印刷胴33の全ての印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cがシートS1をくわえるように当該シートS1を供給することを連続給紙と呼び、連続給紙における連続供給バルブ26の開閉周期を第1の周期と呼ぶ。これにより、サッカー装置23はシートS1を第1の周期でフィーダボードFBへ搬送する。
フィーダボードFBにより搬送されるシートS1は、その先端がスイング装置31fのくわえ爪装置によって保持された後に当該スイング装置31fの揺動により給紙側渡し胴32へ向かって搬送され、その給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aに当該シートS1の先端がくわえ替えされる。
給紙側渡し胴32の回転に伴って搬送されるシートS1は、印刷胴33との対接部分において給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aから印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a〜33cの何れかにその先端がくわえ替えされた後、印刷胴33の回転とともに搬送される。印刷胴33は吸引開始位置33iから回転方向下流側において吸引孔33gに吸引力が作用するので、シートS1が吸引開始位置33iを通過すると、当該シートS1の全面は支持面33d、33e、33fに吸着されて密着する。
印刷胴33により搬送されるシートS1の表面には、インクジェットノズル部34のインクジェットノズルヘッド34a〜34dから微滴化されたインクが吐出されることによりデジタル印刷処理が施される。シートS1は印刷胴33の支持面33d〜33fに密着しているため、インクジェットノズルヘッド34a〜34dとの間の微小間隔が維持された状態で搬送される。この微小間隔が維持されることによりインクジェットノズルヘッド34a〜34dから吐出されたインクをシートに高精度で着弾させることができ、高品質な印刷を行うことができる。
インクジェットノズル部34による印刷が行われたシートS1は、印刷胴33とインキ乾燥ランプ35との間を通過し、当該インキ乾燥ランプ35からの光が照射され、これによりシートS1のインキが乾燥する。その後シートS1は第1の排紙側渡し胴36へ搬送される。
シートS1は、吸引開始位置33iから吸引終了位置33jまでの間の吸引作動範囲において、印刷胴33の支持面33d、33e、33fに密着しているため、インキ乾燥ランプ35からシートS1の全面に均一に光が照射され、むらの無いインキ乾燥が行なわれる。
図7に示すように、印刷胴33と第1の排紙側渡し胴36との対接部分において印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a〜33cから第1の排紙側渡し胴36のくわえ爪装置36aにシートS1の先端がくわえ替えされる。その際、シートS1の先端は吸引終了位置33jを通過しているため吸引孔33gからの吸引力が無くなっており、シートS1が支持面33d、33e、33fから容易に剥がされ、スムーズなくわえ替えを行なうことができる。
その後、図8に示すように、第1の排紙側渡し胴36のくわえ爪装置36aに保持されたシートS1は、第1の排紙側渡し胴36と第2の排紙側渡し胴37との対接部分において、第1の排紙側渡し胴36のくわえ爪装置36aから第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aにその先端がくわえ替えされる。
片面印刷モードの場合、制御装置81は、ロータリエンコーダ94からの検出信号に基づいて全てのシートS1が第2の排紙側渡胴37から紙取胴38へ受け渡されるように搬送経路切替手段82を制御する。すなわち、シートS1の先端が第2の排紙側渡し胴37と紙取胴38との対接部分に位置付けられる位相において、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aがシートS1の先端の保持を解除するとともに、紙取胴38のくわえ爪装置38aがシートS1の先端をくわえて保持する。これにより片面に印刷が施されたシートS1は全て第2の排紙側渡し胴37から紙取胴38へくわえ替えされて搬送される。
紙取胴38にくわえ替えされたシートS1は、デリバリーベルト40の上方に紙取胴38のくわえ爪装置38aが位置したタイミングで当該くわえ爪装置38aによる保持が解除され、デリバリーベルト40上に載せられる。
デリバリーベルト40上に載せられたシートS1は当該デリバリーベルト40の走行とともに搬送され、表面にデジタル印刷処理の施されたシートS1が排紙装置4の積載台41上に排出される。
一方、作業者の印刷モード選択スイッチ80の操作により両面印刷モードが選択された場合、制御装置81は間欠供給バルブ27を作動させ、これにより、第1吸23aおよび第2吸23bにより積載台21のシートS1を吸着しフィーダボードFBへ搬送する。
図9に示すように、間欠供給バルブ27は、連続給紙のタイミングに対して1枚おきのタイミングでシートS1を供給するタイミング、換言すると、印刷胴33における各印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cと給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aとが対向するタイミング(周期)で、バルブが「開」、「閉」、「開」、「閉」、…、となるように制御される。これは、連続給紙の2倍の周期である。このように、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cが一つおきにシートS1をくわえるように当該シートS1を供給することを間欠給紙と呼び、間欠給紙における間欠供給バルブ27の開閉周期を第2の周期と呼ぶ。これにより、サッカー装置23はシートS1を第2の周期でフィーダボードFBへ搬送する。
サッカー装置23によりフィーダボードFBへ送り出されたシートS1は、片面印刷モードの場合と同様にスイング装置31fおよび給紙側渡し胴32を介して印刷胴33に受け渡されるが、シートS1は間欠給紙のタイミングで送り出されているため、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a〜33cは一つおきに給紙側渡し胴32から搬送される新規なシートS1を受取る。
その後、シートS1はインクジェットノズル部34に搬送され、その一方の面(表面)に表面用の印刷が施される。ここで、制御装置81は、ロータリエンコーダ94からの検出信号に基づいて、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a〜33cの一つおきに保持された新規なシートS1に対して印刷を施し、シートS1を保持していない印刷胴くわえ爪装置33a〜33cに対応する支持面33d〜33fに対して印刷を行なわないようにインクジェットノズル部34の各インクジェットノズルヘッド34a〜34dを制御する。
両面印刷モードの場合、制御装置81は、インクジェットノズル部34により表面に印刷が施されたシートS1が、第2の排紙側渡し胴37から紙取胴38へ受け渡されずに、反転前倍胴39に受け渡されるように、搬送経路切替手段82を制御する。
すなわち、両面印刷モードの場合においては、表面に印刷が施されているが他方の面(裏面)にはデジタル印刷処理されていないシートS1が第2の排紙側渡し胴37と紙取胴38との対接部分に位置付けられる位相において、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪は開かずに閉じたままの状態、すなわちシートS1の先端を保持した状態が維持されるとともに、紙取胴38のくわえ爪装置38aの爪は閉じずに開いた状態が維持される。
これにより表面のみに印刷が施されたシートS1は第2の排紙側渡し胴37から紙取胴38へくわえ替えされることなく反転前倍胴39へ搬送される。すなわち、第2の排紙側渡し胴37と反転前倍胴39との対接部分において反転前倍胴39くわえ爪装置39aの爪を閉じてシートS1の先端を保持させるとともに、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪を開いてシートS1の先端の保持を解除し、図10に示すように、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aから反転前倍胴39のくわえ爪装置39aにシートS1の先端をくわえ替えさせる。
図11に示すように、反転前倍胴39の回転とともに搬送されるシートS1は、反転前倍胴39の回転とともに搬送され、反転スイング装置31bが実線で示される受渡位置から破線で示される受取位置に揺動し、シートS1の後端を当該反転スイング装置31bの反転くわえ爪装置31btにより保持すると同時に、反転前倍胴39のくわえ爪装置39aによるシートS1の先端に対する保持を解除する。これにより、シートS1は反転前倍胴39から反転スイング装置31bにくわえ替えされる。
そして、図12に示すように、反転スイング装置31bの破線で示す受取位置から実線で示す受渡位置への揺動によりシートS1は後端を先頭にして印刷胴33に向けて搬送され、反転スイング装置31bの反転くわえ爪装置31btから印刷胴33のくわえ爪装置33a〜33cの何れかに表裏反転状態のシートS1の後端がくわえ替えされる。
ここで、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a〜33cは給紙側渡し胴32から搬送される新規なシートS1を一つおきに保持しているのであるが、反転スイング装置31bは新規なシートS1を保持していない印刷胴くわえ爪装置33a〜33cと対向するタイミングで受渡位置へ位置付けられ、反転くわえ爪装置31btからシートS1の後端を印刷胴くわえ爪装置33a〜33cへ受け渡す。これにより、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a〜33cには、給紙側渡し胴32から受け渡された新規なシートS1と反転くわえ爪装置31btから受け渡された表裏反転状態のシートS1とが交互に保持され、インクジェットノズル部34へ搬送される。
このとき反転スイング装置31bの反転くわえ爪装置31btから受け渡された表裏反転状態のシートS1は、インクジェットノズル部34により既にデジタル印刷処理の施された表面(デジタル印刷処理済みの面)が印刷胴33の支持面33d、33e、33fと対接し、シートS1の裏面(デジタル印刷未処理の面)が露出した状態で、シートS1の後端が印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a〜33cにより保持された状態のまま搬送され、すなわちシートS1が表裏反転状態で搬送されインクジェットノズル部34によりシートS1の裏面にデジタル印刷処理が施される。
ここで、制御装置81は、ロータリエンコーダ94からの検出信号に基づいて反転スイング装置31bの反転くわえ爪装置31btから受け渡された表裏反転状態のシートS1に対して裏面用の印刷を施し、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a〜33cの一つおきに保持された新規なシートS1に対して表面用の印刷を施すようにインクジェットノズル部34の各インクジェットノズルヘッド34a〜34dを制御する。これにより、インクジェットノズルヘッド34a〜34dは、印刷胴33に交互に保持された新規なシートS1と表裏反転状態のシートS1とに対応して表面用の印刷と裏面用の印刷を交互に行うことになる。
その後、裏面に裏面用の印刷が施されたシートS1は、片面印刷モードの場合と同様に、第1の排出側渡し胴36、第2の排紙側渡し胴37、紙取胴38を順次介してデリバリーベルト40から積載台41へ排出される。
以上がデジタル印刷装置1における片面および両面印刷の作用である。次に、皺伸ばしローラ51の作用について説明する。給紙側渡し胴32および反転スイング装置31bから印刷胴33に受け渡されたシートS1は、吸引開始位置33iよりも印刷胴33の回転方向上流側で皺伸ばしローラ51により押圧される。
皺伸ばしローラ51は、シートS1を押圧した状態で印刷胴33の回転により連れ回り、当該皺伸ばしローラ51の回転により、螺旋状に形成された左側皺伸ばし部51lの凸部51cl、右側皺伸ばし部51rの凸部51crのシートS1に対する接触箇所が、中央から左右端部へ向けて徐々に変化するとともに、シートS1への押圧によって左側皺伸ばし部51lの凸部51cl、右側皺伸ばし部51rの凸部51crが中央部から左右両端側へ変形することにより、シートS1をシート幅方向へ広げる。
また、皺伸ばしローラ51は、ブレーキシュー56aによりブレーキがかけられた状態でシートS1の搬送速度よりも遅い周速で回転し、これによりシートS1は皺伸ばしローラ51にしごかれながら搬送されるのでシート搬送方向へ広げられる。
従ってシートS1は、皺伸ばしローラ51によりシート幅方向及びシート搬送方向へ引き伸ばされ、皺伸ばしされた直後に吸引開始位置33iにおいて吸引孔33gに作用される吸引により支持面33d、33e、33fに密着される。このように、シートS1を皺伸ばしした直後に吸引孔33gによって吸引することにより、シートS1の全面を支持面33d、33e、33fに皺や浮きが無い状態で密着させることができ、インクジェットノズル部34による印刷精度を向上させるのである。
また、つまみ付き調節ボルト55を操作することにより、板ばね59、ブレーキプレート56を介してブレーキシュー56aの皺伸ばしローラ51の軸部51Bに対する押圧力が調整されるので、当該皺伸ばしローラ51に対する制動力が調整される。これにより、シートS1の厚さや材質に応じて適切な押圧力で皺伸ばしローラ51を当該シートS1に対して押圧させることができ、かくしてシートS1に対する最適な皺伸ばしを行なうことができる。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、本発明の搬送装置をデジタル印刷装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、シートS1を皺の無い状態で搬送することの必要なオフセット印刷装置、検査装置等に適用するようにしてもよい。
1…デジタル印刷装置(搬送装置)、2…シートフィーダ、3…デジタル印刷ユニット、4…排紙装置、21、41…積載台、23…サッカー装置、25…負圧源、26…連続供給バルブ、27…間欠供給バルブ、31b…反転スイング装置、31f…スイング装置、32…給紙側渡し胴、33…印刷胴(胴)、34…インクジェットノズル部、35…インキ乾燥ランプ、36…第1の排紙側渡し胴、37…第2の排紙側渡し胴、38…紙取胴、39…反転前倍胴、40…デリバリーベルト、51…皺伸ばしローラ(伸展ローラ)、52…ベアリング、53…固定部材、54…ホルダ、55…つまみ付き調節ボルト、56…ブレーキプレート、56a…ブレーキシュー、58…ピン、59…板ばね、FB…フィーダボード、S1…シート、80…印刷モード選択スイッチ、81…制御装置、82…搬送経路切替手段、94…ロータリエンコーダ。

Claims (4)

  1. シートを吸引して搬送する搬送装置において、
    シートを搬送する際、当該シートの全面をその周面で吸引する胴と、
    シートの全面に対する吸引の開始直前で当該シートと対接され、その搬送方向及び幅方向へ当該シートを伸展させる伸展ローラと
    を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記伸展ローラは、前記胴の吸引開始位置よりも当該胴の回転方向上流側でシートを前記胴の周面に押圧する
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記伸展ローラは、その周面に中央から端部に向けて螺旋状の溝が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記伸展ローラの回転を制動する制動力付与装置が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015182830A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 カシオ計算機株式会社 紙詰まり処理方法及び印刷装置

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