JP2008296332A - 多軸ヘッド - Google Patents

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一昭 西部
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禎二 東
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譲 河原
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Abstract

【課題】隣り合う主軸の軸芯間距離を短縮することができる多軸ヘッドを提供する。
【解決手段】工具2を把持する工具把持部11と、この工具把持部11よりも小径の軸部12とを備えた主軸10を、複数本回動可能に支持した多軸ヘッド1において、工具把持部11は静圧軸受(油静圧軸受15)によってラジアル方向に支持され、軸部12は軸方向荷重を支持可能な転がり軸受(アンギュラボールベアリング25)によってスラスト方向にも支持され、工具把持部11を支持する静圧軸受(油静圧軸受15)に流体を供給する流体供給路(油供給路17)は、隣り合う流体供給路(油供給路17)に対して主軸10の軸方向にオフセットして配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、工具を把持する工具把持部と、この工具把持部よりも小径の軸部とを備えた主軸を、複数本回動可能に支持した多軸ヘッドに関する。
エンジンを構成するシリンダブロック等の加工を効率的に行うために複数の主軸を備えた工作機械が従来より用いられていた(例えば、特許文献1参照)。
主軸はヘッドに軸支されており、従来、主軸の軸受は、転がり軸受を採用するのが一般的であった。しかしながら、近年では、主軸回転の高速化により転がり軸受の発熱が問題となる場合があるため、静圧軸受が採用される傾向にある。主軸を静圧軸受で軸支する場合、主軸の周囲にノズルを設けて、このノズルから主軸の外周面に高圧エアを吹き付けたり、油を供給したりすることでラジアル方向の荷重を支持するとともに、主軸にフランジを形成して、フランジの表裏両側にノズルを設けて、このノズルからフランジの表裏両面に高圧エアを吹き付けたり、油を供給したりすることでスラスト方向(軸方向)の荷重を支持するようになっていた(例えば、特許文献2参照)。このように、非接触の静圧軸受を採用することで、軸受の発熱を防止することができる。
特開平10−128608号公報 特開2006−62043号公報
ところで、近年、ワークの小型化や加工の効率化を図るために、隣り合う主軸の軸間距離を短縮することが求められている。しかしながら、特許文献2に示すような構造では、主軸にスラスト方向の荷重を支持するためのフランジを設けているため、隣り合う主軸の軸間距離が大きくなってしまうといった問題があった。
そこで、本発明は前記の問題を解決するために案出されたものであって、隣り合う主軸の軸間距離を短縮することができる多軸ヘッドを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、工具を把持する工具把持部と、この工具把持部よりも小径の軸部とを備えた主軸を、複数本回動可能に支持した多軸ヘッドにおいて、前記工具把持部は静圧軸受によってラジアル方向に支持され、前記軸部は軸方向荷重を支持可能な転がり軸受によってスラスト方向にも支持されることを特徴とする多軸ヘッドである。
このような構成によれば、軸部よりも大径となる工具把持部は静圧軸受で支持されているので、転がり軸受よりも軸受スペースを小さくすることができるとともに、発熱を低減することができる。一方、小径の軸部は軸方向荷重を支持可能な転がり軸受によってスラスト方向にも支持されているので、静圧軸受に軸方向荷重を支持するための静圧軸受用フランジを設ける必要がなく主軸の大径化を防止できる。したがって、隣り合う主軸の軸間距離を短縮することができる。さらに、静圧軸受の採用によって制振性が向上し、また、転がり軸受の採用によって、静圧軸受の圧力供給が停止しても、主軸が磨耗しない。
請求項2に係る発明は、前記工具把持部を支持する前記静圧軸受に流体を供給する流体供給路が、隣り合う流体供給路に対して前記主軸の軸方向にオフセットして配置されていることを特徴とする請求項1に記載の多軸ヘッドである。
このような構成によれば、隣り合う主軸の軸間距離をさらに短縮することができる。
請求項3に係る発明は、前記静圧軸受は、油静圧軸受を備えて構成され、前記転がり軸受は、アンギュラボールベアリングを備えて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多軸ヘッドである。
このような構成によれば、負荷容量および制振性をさらに高めることができる。
請求項4に係る発明は、前記静圧軸受は、前方の空気静圧軸受と後方の油静圧軸受とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多軸ヘッドである。
このような構成によれば、空気静圧軸受によって工具把持部の先端でシール効果を発揮するので、静圧軸受からの流体の漏出を防止することができるとともに、加工領域からのクーラント、切屑等の侵入を防止することができ、オイルシールを別途設ける必要がないので、その分、軸間距離を短縮することができる。
本発明によれば、隣り合う主軸の軸間距離を短縮することができるといった優れた効果を発揮する。
本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
多軸ヘッドは、工作機械のコラムに設けられており、コラムは、主軸をワークに対して適宜移動させるとともに、工具マガジン側にも移動させて、主軸が把持する工具を選択的に着脱するように構成されている。
図1は本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態を示した断面図である。図2は図1の部分拡大図である。図3は本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態を示した正面図である。図4は本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態を示した平面図である。図5は本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態を示した側面図である。図6はギヤ機構の構成を示した正面図である。なお、図1は、図3に示したA−A線で切断した断面図であって、主軸を示す部分は水平方向断面を示し、その他の部分は垂直方向断面を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る多軸ヘッド1は、工具2を着脱可能に装着する複数の主軸10と、モータ40からの回転力を各主軸10に分配して伝達させるギヤ機構50とを備えている。本実施形態では、主軸10は、水平方向に四つ、等間隔で並列して設けられている。
具体的には、図1および図6に示すように、本実施形態に係るギヤ機構50は、モータ40の出力軸41(図1参照)に接続される入力軸51と、この入力軸51と平行に配設される中間軸52,53とを備えている。これら入力軸51および中間軸52,53は、多軸ヘッド1の外殻を構成するケーシング部3の内部に収容されている。ケーシング部3には、複数のベアリング54,54・・・(図1参照)が設けられており、これらベアリング54,54・・・を介して、入力軸51および中間軸52,53がそれぞれ軸支されている。
入力軸51は、ギヤ機構50の最上部に配置され、その下方に、上から順に中間軸52,53が配置されている(図1参照)。入力軸51は、後部(図1中、右側)がモータ40側に延出しており、その後端部で、カップリング43(図1参照)を介してモータ40の出力軸41と連結されている。入力軸51には、第一歯車51aが設けられており、第一歯車51aは、中間軸52に設けられた第二歯車52aと噛合している。第二歯車52aは、第一歯車51aよりも大径に構成されており、入力軸51から中間軸52に回転が減速されて伝達される。
中間軸53は、水平方向に並列して二つ設けられている。中間軸53,53は、中間軸52の斜め下方にそれぞれ配置されている(図6参照)。各中間軸53,53には、第二歯車52aよりもさらに大径である第三歯車53a,53aがそれぞれ設けられており、これら第三歯車53a,53aは、第二歯車52aにそれぞれ噛合しいる。これによって、中間軸52の回転は、分配されて、各中間軸53,53に伝達されることとなる。中間軸53には、第三歯車53aの前方(図1中、左側)に前部第三歯車53bが設けられている。前部第三歯車53bは、第三歯車53aと同径に形成されかつ第三歯車53aと同軸状に配置されている。一の中間軸53の後方の第三歯車53aと前部第三歯車53bとは、隣り合う二つの主軸10,10に設けられた入力歯車10a,10bにそれぞれ噛合するように構成されている。入力歯車10a,10bは、主軸10の軸方向前後に互いにオフセットして設けられている。他の中間軸53も同等の構成となっている。ここで、各中間軸53,53の第三歯車53a,53aおよび前部第三歯車53b,53bが全て同径で、各入力歯車10a,10bは互いに同径に構成されているので、各第三歯車53a,53bに接続された四つの主軸10,10・・が同じ回転方向でかつ同じ回転速度で回転することとなる。
図1に示すように、水平方向に四つ等間隔で並列された主軸10,10・・は、工具2を把持する工具把持部11と、この工具把持部11よりも小径の軸部12とをそれぞれ備えて構成されている。工具把持部11は、主軸10の先端部(図1中、左側)に配置されており、軸部12は工具把持部11と同軸上に形成され、工具把持部11の後方(基端側)に延出して形成されている。工具把持部11は、先端に工具取付穴11aを有しており、この工具取付穴11aに工具2のチャック部(図示せず)が挿入されて係止されることで、工具2を把持するようになっている。軸部12には、前記入力歯車10a(または10b)が、第三歯車53a(または前部第三歯車53b)に対応する位置に圧入等によって固定されている。
ギヤ機構50の斜め上方には、ケーシング部3を貫通して潤滑油ノズル55が設けられており、各歯車51a,52a,53a,10aに潤滑油を吹き付けるようになっている(図6参照)。吹き付けられた潤滑油は、ケーシング部3の内底部の油タンク56に一旦貯溜され、図示しない油供給手段によって吸い上げられて、循環するように構成されている。
ところで、本発明に係る多軸ヘッド1は、主軸10の工具把持部11が静圧軸受によってラジアル方向に支持され、軸部12が軸方向荷重を支持可能な転がり軸受によってスラスト方向にも支持されていることを特徴とする。本実施形態では、静圧軸受は、油静圧軸受15が採用され、転がり軸受は、アンギュラボールベアリング25が採用されている。
油静圧軸受15は、主軸10周りに作動油を供給して、その油圧により主軸10を軸支するものである。図2に示すように、工具把持部11の周囲には、工具把持部11の外周面に沿って形成されたポケット16が形成されている。ポケット16は、工具把持部11を囲繞して設けられた筒状部材18の内周面に形成された凹溝18aと工具把持部11の外周面とで、円周方向に複数個所区画形成されている。筒状部材18は、ケーシング部3の先端開口部3aに挿入される部材であって、筒状部材18の外周面は、ケーシング部3の先端開口部3aの内周面に周接し、筒状部材18の内周面は、工具把持部11の外周面との間に微小の隙間をあけるように構成されている。ポケット16の外周面(凹溝18aの底部)には、筒状部材18の外周面に貫通する貫通孔18bが複数形成されている。この貫通孔18bは、主軸10の軸芯を中心として所定角度ピッチで主軸10の径方向に延びて放射状に形成されている。
ケーシング部3の先端開口部3aの内周面には、ポケット16に作動油を供給して循環させるための油供給路(流体供給路)17が形成されている。油供給路17は、先端開口部3aの内周面に形成された凹溝3bと筒状部材18の外周面とで、円環状に形成されている。油供給路17は、筒状部材18の貫通孔18bと連通するように配置されており、油供給路17から複数の貫通孔18bを介して、ポケット16に作動油を供給するようになっている。この油供給路17は、隣り合う油供給路17と側部から見て重ならないように、主軸10の軸方向にオフセットして配置されている(図1および図2参照)。
ポケット16および油供給路17は、主軸10,10・・ごとにそれぞれ設けられており、ケーシング部3に形成された油路19を介して作動油がそれぞれ供給される。油路19は、ケーシング部3に穿設された横穴19aと縦穴19bとで構成されており、ケーシング部3の表面から凹溝3bの底面に連通するようになっている。油路19は、主軸10,10・・ごとにそれぞれ形成されている。
図1および図3乃至図5に示すように、ケーシング部3の表面には、油路19の開口部を覆うように、マニホールド20が設けられている。マニホールド20は多軸ヘッド1の幅方向中心部で左右二つに分割されており(図3および図4参照)、左右の主軸10,10二つずつに作動油をそれぞれ供給するようになっている。マニホールド20には、幅方向に延びる横穴21aと、横穴21aから下方に延びる複数の縦穴21bとが形成されている。横穴21aは、外側の一端には油供給手段(図示せず)から延びる油供給管22(図3乃至図5参照)が接続されている。縦穴21bは、その下端部がケーシング部3の油路19の開口部上に位置しており連結されており、横穴21aと縦穴21bとで構成される油路21と、油供給管22と、油路19とが連結されている。
アンギュラボールベアリング25は、工具把持部11よりも小径の軸部12の先端部で主軸10を軸支しており、一の主軸10に対して二つずつ設けられている。軸部12の先端には、主軸10が後方(図1中、右側)に押される軸方向荷重を支持可能な接触角を有する軸受を二つ組み合わせた組合せアンギュラボールベアリング25aが設けられている。このアンギュラボールベアリング25aの後方には、主軸10が後方に押される軸方向荷重を支持可能な接触角を有する軸受と、主軸10が前方に引っ張られる軸方向荷重を支持可能な接触角を有する軸受とを組み合わせた組合せアンギュラボールベアリング25bが設けられている。
各アンギュラボールベアリング25a,25b間には、これらに潤滑油を供給する潤滑油供給路26が形成されている。この潤滑油供給路26には、ケーシング部3の表面から延びる潤滑油路27が連通している。図1および図3乃至図5に示すように、ケーシング部3表面の潤滑油供給路26の開口部上には、前記マニホールド20が配置されている。マニホールド20には、幅方向に延びる潤滑油用横穴28aと、潤滑油用横穴28aから下方に延びる潤滑油用縦穴28bとが形成されている。潤滑油用横穴28aは、外側の一端に潤滑油供給手段(図示せず)から延びる潤滑油供給管29(図4および図5参照)が接続され、他端に栓部材が挿入されている。潤滑油用縦穴28bは、その下端部がケーシング部3の潤滑油路27の開口部上に位置して連結されており、潤滑油用横穴28aと潤滑油用縦穴28bとで構成される潤滑油路28と、潤滑油供給管29と、前記潤滑油路27とが連結されている。潤滑油路27と潤滑油用縦穴28bは、主軸10,10・・ごとにそれぞれ形成されている。
工具把持部11の先端部には、静圧軸受として、前方に空気静圧軸受31が、後方の油静圧軸受15とは別体でさらに設けられている。空気静圧軸受31は、主軸10周りに高圧空気を吹き付けて、その空気圧によって、主軸10を軸支するものである。図2に示すように、工具把持部11の周囲には、空気を吹き付けるための絞り32が形成されている。絞り32は、筒状部材の内周面に開口して形成された小径孔33によって構成されている。絞り32(小径孔33)は、複数設けられており、工具把持部11の周囲で放射状に配置されている。小径孔33の外側端には、空気供給流路34が連通している。空気供給流路34は複数の小径孔33を囲繞して円環状に形成されている。空気供給流路34の上部には、ケーシング部3の表面に開口する空気流路35が連通している。
図1および図3乃至図5に示すように、空気流路35の開口部上には、マニホールド20が配置されている。マニホールド20には、幅方向に延びる空気用横穴36aと、空気用横穴36aから下方に延びる空気用縦穴36bとが形成されている。空気用横穴36aは、外側の一端に圧縮空気供給手段(図示せず)から延びる圧縮空気供給管37(図4および図5参照)が接続され、内側の他端に栓部材が挿入されている。空気用縦穴36bは、その下端部がケーシング部3の空気流路35の開口部上に位置して連結されており、空気用横穴36aと空気用縦穴36bとで構成される空気流路36と、圧縮空気供給管37と、前記空気流路35とが連結されている。空気流路35と空気用縦穴36bは、主軸10,10・・ごとにそれぞれ形成されている。
以上のような構成の多軸ヘッド1によれば、工具把持部11を油静圧軸受(静圧軸受)15で支持したことによって、隣り合う工具把持部11間のスペースSを、転がり軸受を設ける場合よりも小さくすることができ、隣り合う主軸10,10の軸間距離Lを小さくすることができる。また、転がり軸受よりも主軸10の回転による発熱を低減することができる。一方、軸部12は、油静圧軸受15よりも大きい設置スペースが必要なアンギュラボールベアリング25(転がり軸受)で支持しているが、軸部12は、工具把持部11よりも小径であるので、アンギュラボールベアリング25を設けても、軸間距離Lが大きくなることはない。すなわち、アンギュラボールベアリング25と油静圧軸受15の設置スペースの差は、工具把持部11と軸部12との径の差で吸収することができる。
また、軸部12は、軸方向荷重を支持可能な転がり軸受であるアンギュラボールベアリング25で支持しているので、従来のように、静圧軸受で軸方向荷重を支持するためのフランジを主軸に設ける必要がなく、主軸10の大径化を防止できる。したがって、隣り合う主軸10,10の軸間距離Lを短縮することができる。
さらに、油静圧軸受15の採用によって主軸10の制振性が向上する。また、アンギュラボールベアリング(転がり軸受)25の採用によって、負荷容量を高めることができるとともに、加工を停止したときに主軸10の回転の停止を待つことなく油静圧軸受15の油供給手段を停止させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
本実施形態では、油静圧軸受15の油供給路(流体供給路)17が、隣り合う油供給路17に対して主軸10の軸方向にオフセットして配置されているので、油供給路17を形成する部材を、必要な強度を保ちつつ薄くすることができるので、隣り合う主軸10,10の軸間距離Lをさらに短縮することができる。
また、本実施形態では、工具把持部11の先端部に空気静圧軸受31をさらに設けているので、主軸10の制振性をさらに高められるとともに、空気静圧軸受31によって工具把持部11の先端でシール効果が得られるので、油の漏出を防止することができるとともに、加工時に発生する切粉やクーラントが多軸ヘッド1の内部に浸入するのを防止することができる。さらに、シール効果によって、大きさが大きいオイルシールを別途設ける必要がないので、その分、軸間距離Lを短縮することができる。
さらに、ギヤ機構50から主軸10に回転力を伝達するための入力歯車10a,10bは、隣り合う二つの主軸10,10に、軸方向前後にオフセットして設けられているので、正面から見て入力歯車10a,10b同士が重なる位置まで、主軸10,10同士を近接させることができるので、軸間距離Lをさらに短縮することができる。
以上のように、本実施形態によれば、隣り合う主軸10,10の軸間距離Lを小さくできるので、ワークの小型化や工作機械の小型化を図ることができる。さらに、例えば、短い間隔で並列する四つの穴を加工する場合、従来は、主軸を二つ配置して、一つおきに二つの穴を加工した後に、主軸を穴一つ分ずらして残りの二つの穴を加工するというように、二工程を要していたが、軸間距離Lを短縮できたことによって、四つの主軸を穴の加工位置に合わせて並列することができるので、一工程で加工を行うことができ、加工の効率化を図ることができる。
以上、本発明の最良の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能であるのは勿論である。例えば、本実施形態では、主軸10が水平方向に四つ並列して設けられているが、これに限られるものではなく、主軸は上下方向に並列されてもよく、個数も適宜変更可能である。
また、静圧軸受の種類は、本実施形態のように油静圧軸受に限られるものではなく、工作機械の仕様に応じて適宜変更可能である。また、転がり軸受の種類は、本実施形態のようにアンギュラボールベアリングに限られるものではなく、工作機械の仕様に応じて円筒ころ軸受や円錐ころ軸受やスラスト軸受など他の軸受を用いるようにしてもよいのは勿論である。
本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態を示した断面図である。 図1の部分拡大図である。 本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態を示した正面図である。 本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態を示した平面図である。 本発明に係る多軸ヘッドの最良の実施形態を示した側面図である。 ギヤ機構の構成を示した正面図である。
符号の説明
1 多軸ヘッド
2 工具
10 主軸
11 工具把持部
12 軸部
15 油静圧軸受(静圧軸受)
17 油供給路(流体供給路)
25 アンギュラボールベアリング(転がり軸受)
31 空気静圧軸受(静圧軸受)
L 軸間距離

Claims (4)

  1. 工具を把持する工具把持部と、この工具把持部よりも小径の軸部とを備えた主軸を、複数本回動可能に支持した多軸ヘッドにおいて、
    前記工具把持部は静圧軸受によってラジアル方向に支持され、前記軸部は軸方向荷重を支持可能な転がり軸受によってスラスト方向にも支持される
    ことを特徴とする多軸ヘッド。
  2. 前記工具把持部を支持する前記静圧軸受に流体を供給する流体供給路は、隣り合う流体供給路に対して前記主軸の軸方向にオフセットして配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の多軸ヘッド。
  3. 前記静圧軸受は、油静圧軸受を備えて構成され、
    前記転がり軸受は、アンギュラボールベアリングを備えて構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多軸ヘッド。
  4. 前記静圧軸受は、前方の空気静圧軸受と後方の油静圧軸受とを備えて構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多軸ヘッド。
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