JP2018169040A - 軸受装置の冷却構造 - Google Patents
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Abstract
Description
前記外輪間座の内周面に、前記内輪間座の外周面に向けて冷却用の圧縮エアを供給する供給口が設けられ、かつ前記外輪間座の軸方向端面に、前記供給口から供給された圧縮エアの排気口が設けられており、
前記内輪間座の軸方向両端部に、外径側に張り出して前記供給口から供給された圧縮エアが前記軸受空間へ流入することを阻止する障害壁が設けられ、この障害壁は、その一部が前記外輪間座と微小な隙間を介して対向して、前記供給口から前記排気口への圧縮エアの円滑な流れを阻害するラビリンスシールを構成していることを特徴とする。
この場合、圧縮エアの排気がさらに抑制されて、圧縮エアが内輪間座と外輪間座との間の空間に留まる時間がより一層長くなる。
これにより、より一層圧縮エアが軸受空間に流入し難くなる。
外輪間座の内周面における前記軸方向部分がテーパ形状部であると、隙間を通過後の圧縮エアが排気口に円滑に流れるようになり、排気が迅速に行われる。それにより、圧縮エアが転がり軸受の軸受空間により流入しにくくなり、軸受空間に封入されたグリースが長期間にわたって保持される。
この発明の第1の実施形態に係る軸受装置の冷却構造を、図1ないし図4と共に説明する。
図1に示すように、この軸受装置Jは、軸方向に並ぶ2個の転がり軸受1,1の外輪2,2間および内輪3,3間に、外輪間座4および内輪間座5がそれぞれ介在する。転がり軸受1としてはアンギュラ玉軸受が適用されている。アンギュラ玉軸受からなる2個の転がり軸受1,1は背面組合せで設置される。外輪2および内輪3の各軌道面間に複数の転動体8が介在する。これら転動体8は、保持器9により円周方向に等配に保持される。転がり軸受1はグリース潤滑であり、外輪2の軸方向両端に、外輪2と内輪3との間の軸受空間30を密封するシール材31,32がそれぞれ取り付けられている。
図1において、前記外輪間座4は断面形状が略T字状であり、T字の縦線部分である内径側突出部4aの内周面と前記内輪間座5の外周面とが、径方向隙間9を介して対向している。外輪間座4の内径側突出部4aの内周面には、内輪間座5の外周面に向けて冷却用の圧縮エアAを供給する供給口10が設けられている。この例では、図3に示すように、供給口10の数は3個であり、各供給口10は円周方向に等配とされている。
図5、図6はこの発明の第2の実施形態に係る軸受装置の冷却構造を示す。
この軸受装置Jは、内輪間座5の障害壁15の形状が異なる点を除いて、第1の実施形態と同じ構成である。構成が同じ箇所については同一符号を付して示し、その説明は省略する。
図7、図8はこの発明の第3の実施形態に係る軸受装置の冷却構造を示す。
この軸受装置Jは、第1の実施形態と比べて、外輪間座4の内周面における隙間16と排気口20との間の軸方向部分の形状が異なる。すなわち、この軸方向部分は、全周にわたって、軸方向の外側に行くに従い内径寸法が大きいテーパ形状部23となっている。テーパ角度は、例えば10°以上60°以下である。
他は第1の実施形態と同じ構成である。構成が同じ箇所については同一符号を付して示し、その説明は省略する。
軸受装置Jにより支持される軸が、工作機械の主軸のように回転方向が一定している場合、図9のように、各供給口10のエア吐出方向を、内輪3(図1)および主軸7の回転方向L1の前方へ傾斜させてもよい。各供給口10は、それぞれ直線状であって、外輪間座4の軸心に垂直な断面における任意の半径方向の直線L2から、この直線L2と直交する方向にオフセット(オフセット量OS)した位置にある。このように、各供給口10のエア吐出方向を傾斜させると、吐出された圧縮エアAが内輪間座5の外周面に当たる際に、圧縮エアAの押圧力を内輪間座5に与えることができ、主軸7を駆動する作用を期待することができる。
図10は、図1に示す軸受装置Jが組込まれた工作機械の主軸装置の一部を示す断面図である。軸受装置Jは、転がり軸受1,1の外輪2,2および外輪間座4がハウジング6の内周面に嵌合し、転がり軸受1,1の内輪3,3および内輪間座5が工作機械の主軸7の外周面に嵌合している。例えば、外輪2および外輪間座4はハウジング6に対して隙間嵌めとされ、内輪3および内輪間座5は軸7に対して締まり嵌めとされる。片方(図の右側)の転がり軸受1の外輪3はハウジング6の段部6aで軸方向の位置決めがされ、同転がり軸受1の内輪3は位置決め間座41により軸方向の位置決めがされている。そして、もう片方(図の左側)の転がり軸受1の外輪2および内輪3に、外輪押さえ42および内輪押さえ43をそれぞれ押し当てることで、軸受装置Jがハウジング6に固定されている。
2…外輪
3…内輪
4…外輪間座
5…内輪間座
6…ハウジング
7…主軸
10…供給口
15…障害壁
16,17…微小な隙間
20…排気口
21…軸方向隙間
23…テーパ形状部
30…軸受空間
30,31…シール材
A…圧縮エア
J…軸受装置
LS…ラビリンスシール
Claims (4)
- 軸方向に並ぶ複数の転がり軸受の外輪間および内輪間に外輪間座および内輪間座がそれぞれ介在し、前記外輪および外輪間座がハウジングに設置され、前記内輪および内輪間座が主軸に嵌合され、前記転がり軸受が前記外輪と前記内輪との間の軸受空間に封入されたグリースにより潤滑される軸受装置において、
前記外輪間座の内周面に、前記内輪間座の外周面に向けて冷却用の圧縮エアを供給する供給口が設けられ、かつ前記外輪間座の軸方向端面に、前記供給口から供給された圧縮エアの排気口が設けられており、
前記内輪間座の軸方向両端部に、外径側に張り出して前記供給口から供給された圧縮エアが前記軸受空間へ流入することを阻止する障害壁が設けられ、この障害壁は、その一部が前記外輪間座と微小な隙間を介して対向して、前記供給口から前記排気口への圧縮エアの円滑な流れを阻害するラビリンスシールを構成していることを特徴とする軸受装置の冷却構造。 - 請求項1に記載の軸受装置の冷却構造において、前記障害壁は、複数の部分が前記外輪間座と微小な隙間を介して対向することで、前記供給口から前記排気口への圧縮エアの円滑な流れを阻害するラビリンスシールを構成している軸受装置の冷却構造。
- 請求項1または請求項2に記載の軸受装置の冷却構造において、前記転がり軸受は、前記外輪の軸方向端に前記軸受空間を密封するシール材を有し、前記障害壁の端面は前記シール材と隙間を介して対向する形状であり、前記シール材と前記障害壁とでラビリンスシール効果を持つ軸受装置の冷却構造。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の軸受装置の冷却構造において、前記隙間は前記排気口よりも軸方向の内側に位置し、前記外輪間座の内周面における前記隙間と前記排気口との間の軸方向部分が、軸方向の外側に行くに従い内径寸法が大きいテーパ形状部となっている軸受装置の冷却構造。
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PCT/JP2018/011809 WO2018181033A1 (ja) | 2017-03-29 | 2018-03-23 | 軸受装置の冷却構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113649603A (zh) * | 2021-08-27 | 2021-11-16 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种电主轴 |
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JPH047380Y2 (ja) * | 1986-01-14 | 1992-02-27 | ||
JP2000291674A (ja) * | 1999-04-07 | 2000-10-20 | Isuzu Motors Ltd | 軸受冷却装置 |
JP2014062616A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-10 | Ntn Corp | 軸受装置の冷却構造 |
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-
2017
- 2017-10-11 JP JP2017197619A patent/JP7011439B2/ja active Active
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