JP2008289783A - 消臭剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は消臭剤に関し、さらに詳しくは対イオンがアルキルカーボネートイオンであるカチオン性界面活性剤を含有する消臭剤に関する。
従来から、各種分野において不快臭の除去あるいは抑制を目的に使用する消臭剤は、活性炭のように物理的吸着作用を利用したもの、過マンガン酸カリウム溶液およびさらし粉溶液のように化学的作用を利用したもの、あるいは香料等の芳香剤によるマスキング作用を利用したものなどがあるが、全ての種類の臭気を一括して消臭できる消臭剤は無く、消臭の原因物質の特性により種々使い分けられているのが現状である。臭気の原因物質としては、アンモニア、アミン類、プロピオン酸、n−酪酸、n−吉草酸、イソ吉草酸、スカトール、インドールおよびアルデヒド類などが挙げられる。これらの臭気原因物質のうちアンモニアやアミン類は、化学的中和法や、アンモニアやアミン類産生菌の増殖を抑制するための抗菌性化合物による消臭方法により、一定の効果が得られている。また、スカトール、インドールやアルデヒド類については、物理的吸着方法や芳香剤によるマスキング方法などによって一定の効果が得られている。しかしながら、プロピオン酸、n−酪酸、n−吉草酸及びイソ吉草酸などの低級脂肪酸の臭気については、アルカリ性物質による中和方法、触媒による酸化還元作用で分解する方法、並びに低級脂肪酸をエステル化できる酵素(リパーゼ)とアルコールによる低級脂肪酸エステルの合成を利用する方法(特許文献1)などが挙げられているが、これらの方法は有効期間が短期間であったり、また大規模な装置を必要とするなどの欠点を有しており、必ずしも満足のできる効果は得られていない。また、第4級アンモニウム塩型の化合物による消臭方法も提案されている(特許文献2〜5参照)が、いずれも低級脂肪酸の臭気に対しては消臭効果が満足できるものではなかった。
特開平9−225015号公報
特開2001−070423号公報
特開2002−282647号公報
特開2006−102477号公報
特開2006−296469号公報
本発明の課題は、低級脂肪酸の臭気を大幅に低減できる消臭剤を提供することである。
本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち本発明は、一般式(1)で示されるカチオン性界面活性剤(A1)を含有する消臭剤である。
式中、R1、R2およびR3はそれぞれ同一もしくは異なる炭素数1〜24のアルキル基または炭素数2〜24のアルケニル基;R4は炭素数6〜24のアルキル基もしくはアルケニル基または炭素数7〜24のアリールアルキル基もしくはアリールアルケニル基:R5は炭素数1〜4のアルキル基である。
本発明の消臭剤は、n−酪酸などの低級脂肪酸の臭気が従来以上に低減できる。
本発明の消臭剤に含まれるカチオン性界面活性剤(A1)[以下において、単に(A1)と表記する場合がある]を示す一般式(1)において、R1、R2およびR3は炭素数1〜24、好ましくは炭素数1〜18の直鎖もしくは分岐のアルキル基、または炭素数2〜24、好ましくは炭素数2〜18の直鎖もしくは分岐のアルケニル基である。
アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ラウリル基、ミリスチル基、セチル基およびステアリル基など、アルケニル基としてはアリル基、メタリル基、オクテニル基、デセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基およびオレイル基などが挙げられる。R1、R2およびR3は同一でも異なっていてもよい。R1、R2およびR3のうち好ましい組み合わせは、全てが炭素数1〜2、特にメチル基である組み合わせ、並びにR1およびR2が炭素数1〜2、特にメチル基で、R3が炭素数8〜18、特に炭素数12〜16のアルキル基である組み合わせである。
R4は炭素数6〜24の直鎖もしくは分岐のアルキル基またはアルケニル基、または炭
素数7〜24のアリールアルキル基もしくはアリールアルケニル基である。炭素数6〜24のアルキル基およびアルケニル基としては前述のアルキル基およびアルケニル基のうちの炭素数6〜24のものが挙げられる。炭素数7〜24のアリールアルキル基としてはベンジル基、フェニルエチル基およびフェニルブチル基などの炭素数1〜6のアルキル基を有するフェニルアルキル基が挙げられる。炭素数7〜24のアリールアルケニル基としては、フェニルエテニル基およびフェニルプロペニル基などが挙げられる。R4のうち好ましいのはアルキル基またはアリールアルキル基であり、R1〜R3が全て炭素数1〜2の場合はR4は炭素数10〜24のアルキル基がさらに好ましく、R1およびR2が炭素数1〜2でR3が炭素数8〜18のアルキル基の場合はR4は炭素数8〜18のアルキル基およびアリールアルキル基、特にベンジル基が好ましい。
素数7〜24のアリールアルキル基もしくはアリールアルケニル基である。炭素数6〜24のアルキル基およびアルケニル基としては前述のアルキル基およびアルケニル基のうちの炭素数6〜24のものが挙げられる。炭素数7〜24のアリールアルキル基としてはベンジル基、フェニルエチル基およびフェニルブチル基などの炭素数1〜6のアルキル基を有するフェニルアルキル基が挙げられる。炭素数7〜24のアリールアルケニル基としては、フェニルエテニル基およびフェニルプロペニル基などが挙げられる。R4のうち好ましいのはアルキル基またはアリールアルキル基であり、R1〜R3が全て炭素数1〜2の場合はR4は炭素数10〜24のアルキル基がさらに好ましく、R1およびR2が炭素数1〜2でR3が炭素数8〜18のアルキル基の場合はR4は炭素数8〜18のアルキル基およびアリールアルキル基、特にベンジル基が好ましい。
R5は炭素数1〜4のアルキル基であり、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基及びイソブチル基などが挙げられる。
(A1)を構成する第4級アンモニウムカチオンの具体例としては、
(1)R1〜R3が全て炭素数1〜2で、R4は炭素数10〜24のアルキル基のもの;
トリメチルドデシルアンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウム、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、トリメチルオクタデシルアンモニウム、トリメチルヤシ油アルキルアンモニウム、トリメチル−2−エチルヘキシルアンモニウム、ジメチルエチルドデシルアンモニウム、ジメチルエチルテトラデシルアンモニウム、ジメチルエチルヘキサデシルアンモニウム、ジメチルエチルオクタデシルアンモニウム、ジメチルエチルヤシ油アルキルアンモニウム、メチルジエチルドデシルアンモニウム、メチルジエチルテトラデシルアンモニウム、メチルジエチルヘキサデシルアンモニウム、メチルジエチルオクタデシルアンモニウム、メチルジエチルヤシ油アルキルアンモニウムおよびメチルジエチル−2−エチルヘキシルアンモニウムカチオン;
(2)R1およびR2が炭素数1〜2のアルキル基、R3が炭素数8〜18のアルキル基、
R4がベンジル基のもの;
ジメチルデシルベンジルアンモニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモニウム、ジメチ
ルテトラデシルベンジルアンモニウム、ジメチルヘキサデシルベンジルアンモニウムおよびジメチルヤシ油アルキルベンジルアンモニウムカチオン;
(3)R1およびR2が炭素数1〜2のアルキル基、R3およびR4が炭素数8〜14のアルキル基のもの;
ジメチルジオクチルアンモニウム、ジメチルオクチルデシルアンモニウム、ジメチルジデシルアンモニウム、ジメチルデシルドデシルアンモニウム、ジメチルジドデシルアンモニウム、ジメチルジテトラデシルアンモニウム、メチルエチルジデシルアンモニウムおよびジエチルジデシルアンモニウムカチオン;
が挙げられる。
(1)R1〜R3が全て炭素数1〜2で、R4は炭素数10〜24のアルキル基のもの;
トリメチルドデシルアンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウム、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、トリメチルオクタデシルアンモニウム、トリメチルヤシ油アルキルアンモニウム、トリメチル−2−エチルヘキシルアンモニウム、ジメチルエチルドデシルアンモニウム、ジメチルエチルテトラデシルアンモニウム、ジメチルエチルヘキサデシルアンモニウム、ジメチルエチルオクタデシルアンモニウム、ジメチルエチルヤシ油アルキルアンモニウム、メチルジエチルドデシルアンモニウム、メチルジエチルテトラデシルアンモニウム、メチルジエチルヘキサデシルアンモニウム、メチルジエチルオクタデシルアンモニウム、メチルジエチルヤシ油アルキルアンモニウムおよびメチルジエチル−2−エチルヘキシルアンモニウムカチオン;
(2)R1およびR2が炭素数1〜2のアルキル基、R3が炭素数8〜18のアルキル基、
R4がベンジル基のもの;
ジメチルデシルベンジルアンモニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモニウム、ジメチ
ルテトラデシルベンジルアンモニウム、ジメチルヘキサデシルベンジルアンモニウムおよびジメチルヤシ油アルキルベンジルアンモニウムカチオン;
(3)R1およびR2が炭素数1〜2のアルキル基、R3およびR4が炭素数8〜14のアルキル基のもの;
ジメチルジオクチルアンモニウム、ジメチルオクチルデシルアンモニウム、ジメチルジデシルアンモニウム、ジメチルデシルドデシルアンモニウム、ジメチルジドデシルアンモニウム、ジメチルジテトラデシルアンモニウム、メチルエチルジデシルアンモニウムおよびジエチルジデシルアンモニウムカチオン;
が挙げられる。
これらのうち消臭性の観点から好ましいのは、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモニウムおよびジメチルテトラデシルベンジルアンモニウムカチオンである。
(A1)を構成する対アニオンの具体例としては、メチル炭酸アニオン、エチル炭酸アニオン及びn−ブチル炭酸アニオンなどが挙げられ、好ましくはメチル炭酸アニオン及びエチル炭酸アニオンである。
(A1)は、その対アニオンがアルキル炭酸アニオンであることによって、低級脂肪酸の消臭効果が発揮できる。対アニオンが、その他のアニオン、例えば、ハロゲンアニオン、カルボン酸アニオン、ヒドロキシアニオン、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン又は超強酸アニオン等では低級脂肪酸の消臭性が発揮できない。
本発明におけるカチオン性界面活性剤(A1)の製造方法は、公知の方法でよく、以下の様にして得られる。
3級アミンと同当量以上(好ましくは1.1〜5.0当量)の炭酸ジアルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜5)を溶媒(例えば、メタノール)の存在下(3級アミンの重量に基づいて10〜1,000重量%)又は非存在下に、反応温度80〜200℃、好ましくは100〜150℃で反応させて第4級アンモニウム炭酸アルキル塩を製造する。
本発明の消臭剤は、上記の(A1)のみからなる消臭剤であってもよいが、さらに両性界面活性剤(B)、その他のカチオン性界面活性剤(A2)、及び両性高分子(C)からなる群から選ばれる1種以上を含有していてもよい[以下において、それぞれ、単に(B)、(A2)又は(C)と表記する場合がある]。(B)、(A2)及び/又は(C)を含有することは、(A1)との相乗的な低級脂肪酸消臭効果が発揮できるという観点と、その他の臭気成分も消臭できる可能性があるという観点から好ましい。
本発明における両性界面活性剤(B)は、下記(B1)〜(B4)からなる群から選ばれる1種以上である。
(B1)アミノ酸型両性界面活性剤;
(B1)としては、下記一般式(2)で示される化合物(B11)およびグリシン型両性界面活性剤(B12)が挙げられる。
R5NH(CH2)pCOO-M+ (2)
式中、R5は炭素数4〜22のアルキル基、M+はカチオン、pは1〜5の整数である。
(B1)としては、下記一般式(2)で示される化合物(B11)およびグリシン型両性界面活性剤(B12)が挙げられる。
R5NH(CH2)pCOO-M+ (2)
式中、R5は炭素数4〜22のアルキル基、M+はカチオン、pは1〜5の整数である。
R5の炭素数4〜22のアルキル基としては、前述のアルキル基のうちの炭素数4〜22のものが挙げられる。好ましくは炭素数8〜18である。M+のカチオンとしては、金属イオン、例えばナトリウムイオン、カリウムイオンおよびリチウムイオン等が挙げられる。好ましくはナトリウムイオンである。pは1〜5の整数であり、好ましくは2〜4の整数である。
(B11)の具体例としては、例えばオクチルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油アルキルアミノプロピオン酸ナトリウム、ミリスチルアミノプロピオン酸ナトリウム、パルミチルアミノプロピオン酸ナトリウム、ステアリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノ酢酸ナトリウム、ラウリルアミノ酪酸ナトリウム等が挙げられる。
(B12)としては、ジアルキル(炭素数6〜18)モノもしくはポリ(ジ〜テトラ)アミノエチルグリシン[例えば、ジオクチルジアミノエチルグリシン、ジアルキルアミノエチルグリシン等]、およびアルキル(炭素数6〜18)モノもしくはポリ(ジ〜テトラ)エチレンポリ(ジ〜ペンタ)アミノ酢酸[例えば、ラウリルエチレンジアミノ酢酸、ラウリルジエチレントリアミノ酢酸、デシルジエチレントリアミノ酢酸、ミリスチルジエチレントリアミノ酢酸、ヤシ油アルキルジエチレントリアミノ酢酸等]等が挙げられる。
(B2)ベタイン型両性界面活性剤;
(B2)としては、下記一般式(3)で示されるもの、およびイミダゾリン型の第4級アンモニウムカルボン酸塩型両性界面活性剤が挙げられる。
(B2)としては、下記一般式(3)で示されるもの、およびイミダゾリン型の第4級アンモニウムカルボン酸塩型両性界面活性剤が挙げられる。
式中、R6は炭素数4〜22のアルキル基または炭素数7〜25のアシルアミノプロピル基、Zは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、qは1〜5の整数である。
R6の炭素数4〜22のアルキル基としては、前述のアルキル基のうちの炭素数4〜22のものが挙げられる。好ましくは炭素数8〜18である。R6の炭素数7〜25のアシルアミノプロピル基としては、ラウロイルアミノプロピル基、ミリストイルアミノプロピル基およびステアロイルアミノプロピル基等が挙げられる。好ましくはラウロイルアミノプロピル基である。Zの炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基が挙げられる。Zの炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が挙げられる。qは1〜5の整数であり、好ましくは2〜4の整数である。
(B2)の具体例としては、アルキルベタイン(例えばヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、デシルジヒドロキシプロピルアミノ酢酸ベタイン等);脂肪酸アミドプロピルベタイン(例えばヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等);およびこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
イミダゾリン型の両性界面活性剤としては、フランス特許第1,427,133号明細書および米国特許第4,331,447号明細書に記載のもの等が挙げられる。
イミダゾリン型の両性界面活性剤としては、フランス特許第1,427,133号明細書および米国特許第4,331,447号明細書に記載のもの等が挙げられる。
(B3)硫酸エステル塩型両性界面活性剤;
例えば、2−[N,N−ジ(アルキルベンジル)−N−メチルアンモニウム]エチルサルフェートおよび米国特許第2,699,991号明細書に記載のもの等が挙げられる。
例えば、2−[N,N−ジ(アルキルベンジル)−N−メチルアンモニウム]エチルサルフェートおよび米国特許第2,699,991号明細書に記載のもの等が挙げられる。
(B4)スルホン酸塩型両性界面活性剤;
例えば、N−ステアリルタウリンナトリウム、N−ラウリルタウリンナトリウムおよびフランス特許第1,427,133号明細書および米国特許第4,331,447号明細書に記載のもの等が挙げられる。
例えば、N−ステアリルタウリンナトリウム、N−ラウリルタウリンナトリウムおよびフランス特許第1,427,133号明細書および米国特許第4,331,447号明細書に記載のもの等が挙げられる。
本発明の消臭剤におけるカチオン界面活性剤(A1)及び両性界面活性剤(B)の含有重量比率(A1)/(B)は、臭気成分の選択性の低減、消臭効果の持続性及び即時効果のいずれにもおける相乗的効果発現の観点から、好ましくは(8/2)〜(2/8)、さらに好ましくは(8/3)〜(3/8)である。
本発明における(A1)以外のその他のカチオン性界面活性剤(A2)としては、(A1)の対アニオンが、カルボン酸アニオン、ヒドロキシアニオン、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン、ハロゲンアニオン又は超強酸アニオンなどである第4級アンモニウム塩(A21)、並びに、アミン塩型カチオン性界面活性剤(A22)[ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド乳酸塩、ジラウリルアミン塩酸塩、オレイルアミン乳酸塩等]が挙げられる。
(A21)を構成する第4級アンモニウムカチオンの具体例としては、前記(A1)の場合の第4級アンモニウムカチオンと同様であり、好ましいものも同様である。
(A21)を構成する対アニオンのうち、カルボン酸アニオンの具体例としては、シュウ酸アニオン、コハク酸アニオン、アジピン酸アニオン及びアゼライン酸アニオンなどが挙げられ、消臭性の観点から、好ましくはアジピン酸アニオンである。また、ハロゲンアニオンとしては、クロルアニオン及びブロムアニオンなどが挙げられる。また、超強酸アニオンとしては、ジフルオロメタンジスルホン酸アニオン、トリフルオロエタントリスルホン酸アニオン、テトラフルオロエタンジスルホン酸アニオンなどが挙げられる。なお、対アニオンがハロゲンアニオンであるカチオン性界面活性剤を使用すると、金属表面に対する腐食性があるので好ましくない。
その他のカチオン性界面活性剤(A2)を配合することによって、アンモニアやアミン類などの臭気に対しても消臭効果を発揮できるようになり、特に(A21)は、その効果
が大きい。
が大きい。
本発明の消臭剤における(A2)の含有量は、(A1)100重量部に対して、低級脂肪酸の消臭効果と臭気の原因物質による消臭効果の選択性を少なくするという観点から、好ましくは30重量部以下、さらに好ましくは15重量部以下である。
両性高分子(C)としては、アニオン性ビニル単量体(c1)及びカチオン性ビニル単量体(c2)を必須構成単量体とする両性高分子が挙げられる。
アニオン性ビニル単量体(c1)としては、アクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸などのカルボキシル基含有ビニル単量体、ビニルスルホン酸、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−n−ブタンスルホン酸及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の脂肪族スルホン酸基含有ビニル単量体、並びにスチレンスルホン酸などの芳香族スルホン酸基含有ビニル単量体などが挙げられる。
カチオン性ビニル単量体(c2)としては、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基及び第4級アンモニウム塩基からなる群から選ばれる1種以上のカチオン性基を有するカチオン性ビニル単量体が挙げられる。
1級アミノ基含有カチオン性ビニル単量体としては、(メタ)アリルアミン及びアミノアルキル(メタ)アクリレート[アミノエチル(メタ)アクリレートなど]などが挙げられる。2級アミノ基含有カチオン性ビニル単量体としては、アルキル(炭素数1〜6)アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート[t−ブチルアミノエチルメタクリレート及びメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど]及び炭素数6〜12のジアルケニルアミン[ジ(メタ)アリルアミンなど]が挙げられる。
3級アミノ基含有カチオン性ビニル単量体としては、ジアルキル(炭素数1〜4)アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど]、ジアルキル(炭素数1〜4)アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリルアミド[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド及びジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドなど]、3級アミノ基含有芳香族ビニル系単量体[N,N−ジメチルアミノスチレンなど]、含窒素複素環含有ビニル系単量体[モルホリノエチル(メタ)アクリレート、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、N−ビニルピロール及びN−ビニル(チオ)ピロリドンなど]、並びにこれらの塩酸塩、硫酸塩、燐酸塩及び低級カルボン酸塩(炭素数1〜8)が挙げられる。
第4級アンモニウム塩基含有カチオン性ビニル単量体としては、前述の3級アミノ基含有カチオン性ビニル単量体を4級化剤(炭素数1〜10のアルキルクロライド、ジアルキル硫酸、ジアルキルカーボネート及びベンジルクロライド等)を用いて4級化したものなどが挙げられる。第4級アンモニウム塩基含有カチオン性ビニル単量体の具体例としては;アルキル(メタ)アクリレート系第4級アンモニウム塩[(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリエチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド及び(メタ)アクリロイルオキシエチルメチルモルホリノアンモニウムクロライドなど];アルキル(メタ)アクリルアミド系第4級アンモニウム塩[(メタ)アクリロイルアミノエチルトリメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルアミノエチルトリエチルアンモニウムクロライド及び(メタ)アクリロイルアミノエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライドなど];及びその他の第4級アンモニウム塩基含有ビニル系単量体[ジメチルジアリルアンモニウムメチルサルフェート及びトリメチルビニルフェニルアンモニウムクロライドなど]が挙げられる。
両性高分子(C)を構成するビニル単量体において、アニオン性ビニル単量体(c1)と、カチオン性ビニル単量体(c2)の割合(モル比)は、通常、(c1)/(c2)=(10/90)〜(95/5)であり、臭気成分の選択性を少なくするという観点から、さらに好ましくは(c1)/(c2)=(30/70)〜(80/20)であるが、等電点付近(通常は、当量比60/40〜40/60)から外れた割合が好ましく、等電点の割合になると(C)の水溶性が十分ではないことがある。
本発明の消臭剤における両性高分子(C)の含有量は、(A1)100重量部に対して、低級脂肪酸の消臭効果と臭気の原因物質による消臭効果の選択性を少なくするという観点から、好ましくは30重量部以下、さらに好ましくは15重量部以下である。
本発明の消臭剤は、さらに必要によりその他の成分(D)を含有してもよい。
その他の成分(D)のうち、さらに消臭効果を相乗的に増強できる成分として、1,2−アルカンジオール(D1)及び1,2−アルカンジオールのアルキレンオキサイド付加物(D2)からなる群から選ばれる1種以上の添加剤が挙げられる。また、粉末化剤、固形化剤、消泡剤、キレート化剤,PH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、漂白剤、香料および色素からなる群から選ばれる1種以上を含有してもよい。
その他の成分(D)のうち、さらに消臭効果を相乗的に増強できる成分として、1,2−アルカンジオール(D1)及び1,2−アルカンジオールのアルキレンオキサイド付加物(D2)からなる群から選ばれる1種以上の添加剤が挙げられる。また、粉末化剤、固形化剤、消泡剤、キレート化剤,PH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、漂白剤、香料および色素からなる群から選ばれる1種以上を含有してもよい。
1,2−アルカンジオール(D1)としては、炭素数8〜24の1,2−アルカンジオール、例えば1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジール及び1,2−テトラデカンジオールなどが挙げられる。
1,2−アルカンジオールのアルキレンオキサイド付加物(D2)としては、上記(D1)に炭素数2〜4のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドなどなど)をジオール1分子当たり1〜30モル付加したものが挙げられる。
1,2−アルカンジオールのアルキレンオキサイド付加物(D2)としては、上記(D1)に炭素数2〜4のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドなどなど)をジオール1分子当たり1〜30モル付加したものが挙げられる。
粉末化剤としては、可溶化デンプン、シクロデキストリン、カルボキシメチルセルロース(数平均分子量(以下Mnと略記)5,000〜100,000)など;固形化剤としては、ポリエチレングリコール(Mn1,000〜50,000)、ロウ類(カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリンなど)、炭素数15以上の炭化水素(パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックスなど)、炭素数12〜22の高級脂肪酸(ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸など)、炭素数12〜22の高級アルコール(セチルアルコール、ステアリルアルコールなど)など;消泡剤としては、シリコーン系(ジメチルポリシロキサンなど)、鉱物油(スピンドル油、ケロシンなど)、炭素数12〜22の金属石鹸(ステアリン酸カルシウムなど)など;キレート化剤としては、炭素数6〜12のアミノカルボン酸(たとえば、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸など)、多価カルボン酸〔マレイン酸、ポリアクリル酸(Mn1,000〜10,000)、イソアミレン−マレイン酸共重合体(Mn1,000〜10,000)など〕、炭素数3〜10のヒドロキシカルボン酸(クエン酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸など)、縮合リン酸(トリポリリン酸、トリメタリン酸など)およびこれらのアルカリ金属、アンモニウム塩など;PH調整剤としては苛性アルカリ(苛性ソーダなど)アミン(モノ、ジおよびトリエタノールアミンなど)、有機酸(クエン酸など)、無機酸(リン酸など)など;
酸化防止剤としては、フェノール系[2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)など];硫黄系[ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート(DLTDP)、ジステアリル3,3’−チオジプロピオネート(DSTDP)など];リン系[トリフェニルホスファイト(TPP)、トリイソデシルホスファイト(TDP)など];アミン系[オクチル化ジフェニルアミン、N−n−ブチル−p−アミノフェノール、N,N−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミンなど]など;紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系(2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンなど)、サリチレート系(フェニルサリチレート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなど)、ベンゾトリアゾール系[(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなど]、アクリル系[エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル−2−カルボメトキシ−3−(パラメトキシベンジル)アクリレートなど]など;防腐剤としては安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル、ソルビン酸など;漂白剤としては次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素水、過炭酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウムなど;香料としては天然香料(バラ油、ジャスミン油、ラベンダー油、レモン油、ムスク油など)、合成香料(リモネン、ファルネソール、シトラール、ローズオキサイドなど)など;および色素としては青色1号、黄色4号、赤色2号などが挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系[2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)など];硫黄系[ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート(DLTDP)、ジステアリル3,3’−チオジプロピオネート(DSTDP)など];リン系[トリフェニルホスファイト(TPP)、トリイソデシルホスファイト(TDP)など];アミン系[オクチル化ジフェニルアミン、N−n−ブチル−p−アミノフェノール、N,N−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミンなど]など;紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系(2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンなど)、サリチレート系(フェニルサリチレート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなど)、ベンゾトリアゾール系[(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなど]、アクリル系[エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル−2−カルボメトキシ−3−(パラメトキシベンジル)アクリレートなど]など;防腐剤としては安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル、ソルビン酸など;漂白剤としては次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素水、過炭酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウムなど;香料としては天然香料(バラ油、ジャスミン油、ラベンダー油、レモン油、ムスク油など)、合成香料(リモネン、ファルネソール、シトラール、ローズオキサイドなど)など;および色素としては青色1号、黄色4号、赤色2号などが挙げられる。
その他の成分(D)のうちの(D1)〜(D3)の含有量は、(A1)の重量100重量部に対して、好ましくはそれぞれ30重量部以下、さらに好ましくは20重量部以下である。その他の成分(D)のうちの粉末化剤、固形化剤、消泡剤、キレート化剤,PH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、漂白剤、香料および色素の含有量は、(A1)の重量100重量部に対して、好ましくはそれぞれ10重量部以下、さらに好ましくは5重量部以下である。
[実施例]
以下、実施例及び製造例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、部は重量部を表す。
以下、実施例及び製造例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、部は重量部を表す。
[製造例1]
加熱冷却装置、攪拌機および滴下ロートを備えたガラス製反応容器に、メタノール56部、メチルジn−デシルアミン163部(0.88モル)、および炭酸ジメチル144部(1.6モル)を仕込み、120℃で20時間反応させた後、メタノールと炭酸ジメチルの一部を留去してジメチルジn−デシルアンモニウムメチルカーボネートの83%メタノール溶液250部(0.52モル)を得た。これを80℃以下で減圧下し、系内のメタノールが無くなるまで留去し、対イオンがメチルカーボネートであるカチオン性界面活性剤(A1−1)が得られた。その後、水で溶解し、(A1−1)の有効成分50%水溶液が得られた。
加熱冷却装置、攪拌機および滴下ロートを備えたガラス製反応容器に、メタノール56部、メチルジn−デシルアミン163部(0.88モル)、および炭酸ジメチル144部(1.6モル)を仕込み、120℃で20時間反応させた後、メタノールと炭酸ジメチルの一部を留去してジメチルジn−デシルアンモニウムメチルカーボネートの83%メタノール溶液250部(0.52モル)を得た。これを80℃以下で減圧下し、系内のメタノールが無くなるまで留去し、対イオンがメチルカーボネートであるカチオン性界面活性剤(A1−1)が得られた。その後、水で溶解し、(A1−1)の有効成分50%水溶液が得られた。
[製造例2]
加熱冷却装置、攪拌機、温度計、3つの滴下口を装着した2Lの反応フラスコに、水/イソプロピルアルコール=80/20重量比の混合溶剤800部を仕込み、気相を窒素置換した後、83℃に昇温した。アクリル酸72部(1.0モル部)、ジメチルアミノエチルメタクリレート79部(0.5モル部)、50重量%アクリルアミド水溶液71部(0.5モル部)及び3%過硫酸ソーダ水溶液100部を、それぞれ別の滴下ロートに仕込み、同時に滴下を開始し、2時間かけて全量を等速度で滴下した。滴下終了後、同温度で2時間熟成し、減圧下にイソプロピルアルコールと水の混合物を、系内のイソプロピルアルコールが無くなるまで留去し、全量が1,027部になるように水を加えて濃度を15重量%に調整し、アクリル酸/ジメチルアミノエチルメタクリレート/アクリルアミド=1.0/0.5/0.5モルからなる両性高分子(C−1)の有効成分15重量%水溶液を得た。Mnは8,000であった。
加熱冷却装置、攪拌機、温度計、3つの滴下口を装着した2Lの反応フラスコに、水/イソプロピルアルコール=80/20重量比の混合溶剤800部を仕込み、気相を窒素置換した後、83℃に昇温した。アクリル酸72部(1.0モル部)、ジメチルアミノエチルメタクリレート79部(0.5モル部)、50重量%アクリルアミド水溶液71部(0.5モル部)及び3%過硫酸ソーダ水溶液100部を、それぞれ別の滴下ロートに仕込み、同時に滴下を開始し、2時間かけて全量を等速度で滴下した。滴下終了後、同温度で2時間熟成し、減圧下にイソプロピルアルコールと水の混合物を、系内のイソプロピルアルコールが無くなるまで留去し、全量が1,027部になるように水を加えて濃度を15重量%に調整し、アクリル酸/ジメチルアミノエチルメタクリレート/アクリルアミド=1.0/0.5/0.5モルからなる両性高分子(C−1)の有効成分15重量%水溶液を得た。Mnは8,000であった。
実施例1〜9、比較例1〜6
(A1−1)、(C−1)を有効成分濃度が1重量%になるようにイオン交換水で希釈又は溶解し、(A1−1)、(C−1)の1重量%水溶液を調製した。表1に示すg数の(A1−1)、(C−1)の1重量%水溶液、並びに下記の(B1)及び(A2−1)の1重量%水溶液を常温で混合し、実施例1〜9及び比較例1〜6の消臭剤を作製した。なお、(B−1)及び(A2−1)は下記のものの略号である。
(A1−1)、(C−1)を有効成分濃度が1重量%になるようにイオン交換水で希釈又は溶解し、(A1−1)、(C−1)の1重量%水溶液を調製した。表1に示すg数の(A1−1)、(C−1)の1重量%水溶液、並びに下記の(B1)及び(A2−1)の1重量%水溶液を常温で混合し、実施例1〜9及び比較例1〜6の消臭剤を作製した。なお、(B−1)及び(A2−1)は下記のものの略号である。
(B−1):両性界面活性剤「レボンT−2」(塩酸アルキルジアミノエチルグリシンの有効成分40重量%水溶液、三洋化成工業株式会社製)
(A2−1):カチオン性界面活性剤「オスモリンDA−50」[ビス(ジデシルジメチルアンモニウム)アジピン酸塩の有効成分50重量%水溶液、三洋化成工業株式会社製]
(A2−1):カチオン性界面活性剤「オスモリンDA−50」[ビス(ジデシルジメチルアンモニウム)アジピン酸塩の有効成分50重量%水溶液、三洋化成工業株式会社製]
これらの消臭剤について以下の試験方法により性能評価を行った。結果を表2に示す。
<消臭性試験−1(即時消臭効果)>
各消臭剤の1gを1Lのガラス瓶中に入れ、1.4%の酪酸水溶液50μlを入れ、密閉してから室温で30〜40秒間激しく振った。5分間静置した後、酪酸は官能評価にて消臭性を評価した。そして、瓶中に残存する酪酸臭を官能評価を行い、以下のような基準で5段階評価した。なお、ブランクとして、消臭剤を添加しない場合の酪酸臭気を測定した。
0点: 無臭
1点: ほぼ無臭
2 点:かすかに酪酸臭気あり
3 点:かなりの酪酸臭気あり
4 点:不快になるほどの酪酸臭気あり
5 点:強い酪酸臭気あり
各消臭剤の1gを1Lのガラス瓶中に入れ、1.4%の酪酸水溶液50μlを入れ、密閉してから室温で30〜40秒間激しく振った。5分間静置した後、酪酸は官能評価にて消臭性を評価した。そして、瓶中に残存する酪酸臭を官能評価を行い、以下のような基準で5段階評価した。なお、ブランクとして、消臭剤を添加しない場合の酪酸臭気を測定した。
0点: 無臭
1点: ほぼ無臭
2 点:かすかに酪酸臭気あり
3 点:かなりの酪酸臭気あり
4 点:不快になるほどの酪酸臭気あり
5 点:強い酪酸臭気あり
<消臭性試験−2(消臭効果の持続性)>
上記の消臭性試験−1の試験後のガラス瓶を密閉し、1日静置した後、再度30〜40秒間激しく振ってから5分間静置し、上記と同様の操作で評価した。1週間後も同様にして評価した。これらの消臭結果を表2にまとめて示す。
上記の消臭性試験−1の試験後のガラス瓶を密閉し、1日静置した後、再度30〜40秒間激しく振ってから5分間静置し、上記と同様の操作で評価した。1週間後も同様にして評価した。これらの消臭結果を表2にまとめて示す。
表2の結果から、本発明の消臭剤は、低級脂肪酸の臭気を大幅に低減できることがわかる。また、長時間の放置後でも消臭効果が低下せず、消臭効果の持続性が良好である。
本発明の消臭剤は、低級脂肪酸以外の臭気成分(例えばアンモニア、アミン、スカトール、インドール及びアルデヒドなど)に効果のある消臭成分として両性界面活性剤や両性高分子などを配合することにより、臭気成分の選択性を低減することが可能であり、かつ、カチオン性界面活性剤(A1)や両性界面活性剤や両性高分子の消臭効果も相乗的に向上させることが可能である。また、本発明の消臭剤は金属の腐食性がなく、さらには皮膚刺激性が少ない。
本発明の消臭剤は、低級脂肪酸以外の臭気成分(例えばアンモニア、アミン、スカトール、インドール及びアルデヒドなど)に効果のある消臭成分として両性界面活性剤や両性高分子などを配合することにより、臭気成分の選択性を低減することが可能であり、かつ、カチオン性界面活性剤(A1)や両性界面活性剤や両性高分子の消臭効果も相乗的に向上させることが可能である。また、本発明の消臭剤は金属の腐食性がなく、さらには皮膚刺激性が少ない。
本発明の消臭剤は、愛玩動物の消臭用;トイレ、流しおよび浴室などの抗菌消臭用;動物、人体および手指の消臭用;木材の消臭用;繊維(衣類等)の消臭用;化粧品の消臭用;さらにリビングルーム、寝室、台所、玄関、サニタリー用品、、タバコ、オムツ、生ゴミ、冷蔵庫、靴、下駄箱、ゴミ箱、空調システムの排気ダクトなどの消臭用として有用である。
Claims (4)
- さらに、下記(B1)〜(B4)からなる群から選ばれる1種以上の両性界面活性剤(B)を含有する請求項1記載の消臭剤。
(B1)アミノ酸型両性界面活性剤
(B2)ベタイン型両性界面活性剤
(B3)硫酸エステル塩型両性界面活性剤
(B4)スルホン酸塩型両性界面活性剤 - カチオン性界面活性剤(A1)及び両性界面活性剤(B)の重量比(A1)/(B)が、8/2〜2/8である請求項2記載の消臭剤。
- さらに、他のカチオン性界面活性剤(A2)及び両性高分子(C)からなる群から選ばれる1種以上を含有する請求項1〜3のいずれか記載の消臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007140430A JP2008289783A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007140430A JP2008289783A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 消臭剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9687425B2 (en) | 2014-06-30 | 2017-06-27 | The Procter & Gamble Company | Personal care compositions and methods |
US9877909B2 (en) | 2014-06-30 | 2018-01-30 | The Procter & Gamble Company | Personal care compositions and methods |
-
2007
- 2007-05-28 JP JP2007140430A patent/JP2008289783A/ja active Pending
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US9750671B2 (en) | 2014-06-30 | 2017-09-05 | The Procter & Gamble Company | Personal care compositions and methods |
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US10154949B2 (en) | 2014-06-30 | 2018-12-18 | The Procter & Gamble Company | Personal care compositions and methods |
US10413493B2 (en) | 2014-06-30 | 2019-09-17 | The Procter & Gamble Company | Personal care composition and methods |
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