JP2008286111A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関に対する要求トルクが急激に変化した場合において、比較的簡単な演算で大きな振動抑制効果を得ることができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】 要求トルクが急激に変化したことを検出した時点から、車両駆動系の共振周期TDRBCYCLの1周期の期間だけ、FF補正量TRQDRBFFが生成される。FF補正量TRQDRBFFは、要求トルクを示す基本トルクマップ値TRQENGTGの変化量の積算値DTRQTGSUM(S87)、及びコサイン波状に変化する波形係数DRBSIN(S91)を用いて算出される(S95)。FF補正量TRQDRBFFにより基本トルクマップ値TRQENGTGが補正され、目標トルクTRQDRBNが算出され、目標トルクTRQDRBNに応じてスロットル弁開度THが制御される。
【選択図】 図11

Description

本発明は、車両を駆動する内燃機関の制御装置に関し、特に内燃機関の出力トルクの変動に起因する車両の振動を抑制する制御装置に関する。
特許文献1には、アクセルペダル操作時に発生する車両駆動系の振動を、スロットル弁の開度制御により抑制するスロットル制御装置が示されている。この装置によれば、インバースフィルタ制御による駆動系の振動抑制と、他の振動抑制制御(例えば点火時期の遅角制御)とが相互に干渉しないように実行される。ここで、インバースフィルタ制御は、スロットル弁開度指令値に対する駆動軸トルクの伝達特性Gpと、アクセル開度に対する駆動軸トルクの目標伝達特性Gmとを予め求めておき、W(=Gm/Gp)の伝達特性を有する位相補償器を用いて、アクセル開度からスロットル弁開度指令値を算出する制御である。
また特許文献2には、車両駆動系の加速度Aの微分値(微分加速度)DAを算出し、微分加速度DAに応じて点火時期を遅角補正することにより、車両の振動を抑制するようにした制御装置が示されている。微分加速度DAは例えば機関回転数を2回微分することにより算出される。
特開2000−205008号公報 特許2701270号公報
特許文献1に示された装置は、検出されるアクセル開度について、位相補償器を用いて位相補償を行うものであるため、制御装置における演算量が多くなる。そのため、振動抑制制御が必要なアクセル開度が急変する状態に対処するためには、高性能の演算装置を使用する必要があり、コストを上昇させる要因となる。また、特許文献1に示された装置では位相補償器の設計に要する工数が大きくなるという課題もある。
また特許文献2に示された装置では、微分加速度DAには検出遅れ及び演算遅れが含まれているため、振動の抑制効果が十分得られない場合があった。また、機関の回転速度に依存して検出遅れや演算遅れの影響が変化するため、すべての機関運転状態で良好な振動抑制効果を得ることが困難であった。
本発明は上述した点を考慮してなされたものであり、機関に対する要求トルクが急激に変化した場合において、比較的簡単な演算で大きな振動抑制効果を得ることができる内燃機関の制御装置を提供することを第1の目的とする。
本発明はさらに機関の出力軸に加わるトルクが急変したときに発生する車両駆動系の振動の抑制性能を向上させることができる内燃機関の制御装置を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、車両を駆動する内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の制御装置において、前記機関の要求トルク(TRQENGTG)が急変したことを検出するトルク変化検出手段と、前記要求トルクの急変が検出された時点から、前記車両の駆動系の共振周期(TDRBCYCL)とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量(TRQDRBFF)を生成するフィードフォワード補正量生成手段と、前記フィードフォワード補正量(TRQDRBFF)により前記機関の出力トルク制御量(THDRBG)を補正するフィードフォワードトルク補正手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記フィードフォワード補正量生成手段は、前記要求トルクの急変が検出された時点から前記共振周期(TDRBCYCL)のほぼ半分の期間が経過する半周期経過時点までは、前記出力トルク制御量(THDRBG)を前記要求トルクの変化方向と逆方向に補正し、前記半周期経過時点以後は、前記要求トルクの変化方向と同方向に補正するように前記フィードフォワード補正量(TRQDRBFF)を生成することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置において、前記フィードフォワード補正量生成手段は、前記要求トルクの変化量(DTRQENGTG)を積算することによりトルク変化量積算値(DTRQTGSUM)を算出し、該トルク変化量積算値(DTRQTGSUM)に応じて前記フィードフォワード補正量(TRQDRBFF)を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記フィードフォワード補正量生成手段は、前記要求トルクの変化方向に応じて前記フィードフォワード補正量(TRQDRBFF)を算出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、車両を駆動する内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の制御装置において、前記機関の回転数(NE)を検出する回転数検出手段と、検出された機関回転数(NE)のハイパスフィルタ処理を行うハイパスフィルタ手段と、前記ハイパスフィルタ処理された機関回転数(NEDRBN)に応じて前記機関の出力トルク制御量(IGLOG)をフィードバック補正するフィードバックトルク補正手段とを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の制御装置において、前記フィードバックトルク補正手段は、前記ハイパスフィルタ処理された機関回転数(NEDRBN)が「0」となるように前記出力トルク制御量(IGLOG)を補正することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の内燃機関の制御装置において、前記ハイパスフィルタ処理のカットオフ周波数は、前記車両の駆動系の共振周波数(ω0)より低い周波数に設定されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5から7の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記ハイパスフィルタ処理された機関回転数(NEDRB)について、タイミング補正を行うタイミング補正手段を備え、前記フィードバックトルク補正手段は、タイミング補正が行われた機関回転数(NEDRBN)に応じて前記出力トルク制御量(IGLOG)を補正することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の内燃機関の制御装置において、前記タイミング補正手段は、前記ハイパスフィルタ処理による位相の進み(TDRBADV)、前記回転数検出手段における検出遅れ、及び前記出力トルク制御量の変化が前記機関の出力トルクの変化に反映されるまでのトルク変化遅れ(TDRBDLY)に応じて前記タイミング補正を行うことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の内燃機関の制御装置において、前記タイミング補正手段は、前記ハイパスフィルタ処理による位相の進みに対応する進み時間(TDRBADV)を、前記機関の出力軸に接続された変速機の変速比(GEARRTO)に応じて算出し、前記進み時間(TDRBADV)を用いて前記タイミング補正を行うことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項5から10の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記フィードバックトルク補正手段は、前記機関出力軸に接続された変速機の変速比(GEARRTO)及び前記機関の吸入空気流量(GAIRCYL)に応じて前記フィードバック補正のゲインを設定することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項5から11の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記フィードバックトルク補正手段が、前記出力トルク制御量(IGLOG)を前記出力トルクを増加させる方向に補正するときは(IGDRB>0)、前記機関への燃料供給を停止する燃料カット運転を禁止する禁止手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項5から12の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記機関の要求トルクが急変したことを検出するトルク変化検出手段と、前記要求トルクの急変が検出された時点から、前記車両の駆動系の共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量を生成するフィードフォワード補正量生成手段と、前記フィードフォワード補正量により前記機関の出力トルク制御量を補正するフィードフォワードトルク補正手段とをさらに備えることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、車両を駆動する内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の制御装置において、前記機関の要求トルクが急変したことを検出するトルク変化検出手段と、前記要求トルクの急変が検出された時点から、前記車両の駆動系の共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量を生成するフィードフォワード補正量生成手段と、前記フィードフォワード補正量により前記機関の第1出力トルク制御量(THDRBG)を補正するフィードフォワードトルク補正手段と、前記機関の回転数を検出する回転数検出手段と、検出された機関回転数のハイパスフィルタ処理を行うハイパスフィルタ手段と、前記ハイパスフィルタ処理された機関回転数に応じて前記機関の第2出力トルク制御量(IGLOG)をフィードバック補正するフィードバックトルク補正手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、機関の要求トルクが急変したことが検出された時点から、車両駆動系の共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量が生成され、このフィードフォワード補正量により機関の出力トルク制御量が補正される。共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正を行うことにより、機関の出力トルク変化特性をぼぼ同等に維持しつつ、車両駆動系の振動を効果的に抑制することができる。また、フィードフォワード補正を行う期間が長過ぎて逆に振動を助長してしまうような弊害も発生しない。
請求項2に記載の発明によれば、要求トルクの急変が検出された時点から共振周期のほぼ半分の期間が経過する半周期経過時点までは、出力トルク制御量を要求トルクの変化方向と逆方向に補正し、半周期経過時点以後は、要求トルクの変化方向と同方向に補正するようにフィードフォワード補正量が生成される。これにより、要求トルクの急変に起因する振動を効果的に抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、要求トルクの変化量を積算することにより、トルク変化量積算値が算出され、このトルク変化量積算値に応じてフィードフォワード補正量が生成されるので、フィードフォワード補正量の大きさを適切なものとすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、要求トルクの変化方向に応じて、すなわち、要求トルクが増加するか減少するかに応じてフィードフォワード補正量が算出される。要求トルクの減少時は、機関回転数を上昇させないようにする必要があるため、要求トルクの増加時よりフィードフォワード補正量の絶対値を減少させることが望ましい。これにより、それぞれの過渡状態に適した補正を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、検出された機関回転数のハイパスフィルタ処理が行われ、ハイパスフィルタ処理された機関回転数に応じて機関の出力トルク制御量がフィードバック補正される。ハイパスフィルタ処理により、機関回転数の2回微分値に相当する成分(トルク変動を示す成分)を抽出することができ、しかもハイパスフィルタ処理の通過帯域で位相を進ませることができるので、従来の差分演算による手法に比べて、トルク変動成分の検出遅れを大幅に減少させることができる。その結果、車両駆動系の振動抑制効果を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、ハイパスフィルタ処理された機関回転数が「0」となるように出力トルク制御量が補正される。ハイパスフィルタ処理された機関回転数は機関出力トルクの変動を示すので、ハイパスフィルタ処理された機関回転数が「0」となるように、出力トルク制御量のフィードバック補正を行うことにより、車両駆動系の振動を効果的に抑制することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ハイパスフィルタ処理のカットオフ周波数は、車両駆動系の共振周波数より低い周波数に設定されるので、車両駆動系の振動の共振周波数成分を抽出し、この共振周波数成分を効果的に抑制することができる。
請求項8に記載の発明によれば、ハイパスフィルタ処理された機関回転数について、タイミング補正が行われ、タイミング補正が行われた機関回転数に応じて出力トルク制御量が補正される。ハイパスフィルタ処理により、トルク変動成分の位相が進むため、機関回転数の検出遅れなどを相殺するタイミング補正を行うことが可能となる。タイミング補正を行うことにより、フィードバック補正による振動抑制効果を高めることができる。
請求項9に記載の発明によれば、ハイパスフィルタ処理による位相の進み、回転数検出手段における検出遅れ、及び出力トルク制御量の変化が機関の出力トルクの変化に反映されるまでのトルク変化遅れに応じてタイミング補正が行われる。ハイパスフィルタ処理による位相の進み、機関回転数の検出遅れ、及びトルク変化遅れを考慮することにより、正確なタイミング補正を行うことができる。
請求項10に記載の発明によれば、ハイパスフィルタ処理による位相の進みに対応する進み時間が、前記機関の出力軸に接続された変速機の変速比に応じて算出され、算出された進み時間を用いてタイミング補正が行われる。車両駆動系の共振周波数は変速比に依存して変化するため、ハイパスフィルタ処理による位相進み量は変速比に依存して変化する。したがって、変速比に応じて進み時間を算出することにより、ハイパスフィルタ処理による位相進みに対応する正確な進み時間を得ることができる。
請求項11に記載の発明によれば、変速機の変速比及び機関の吸入空気流量に応じてフィードバック補正ゲインが設定される。車両駆動系の共振周波数は変速比に依存して変化し、出力トルク制御量の変化に対する機関出力トルクの変化特性は吸入空気流量に依存して変化する。したがって、変速比及び吸入空気流量に応じてフィードバック補正ゲインを設定することにより、適切な補正を行うことができる。
請求項12に記載の発明によれば、出力トルク制御量が出力トルクを増加させる方向に補正されるときは、燃料カット運転が禁止されるので、燃料カット運転によって車両駆動系の振動が助長されることを防止することができる。
請求項13に記載の発明によれば、機関の要求トルクが急変したことが検出された時点から、車両駆動系の共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量が生成され、このフィードフォワード補正量により機関の出力トルク制御量が補正されるので、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
請求項14に記載の発明によれば、機関の要求トルクが急変したことが検出された時点から、車両駆動系の共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量が生成され、このフィードフォワード補正量により機関の第1出力トルク制御量が補正されるとともに、検出された機関回転数のハイパスフィルタ処理が行われ、ハイパスフィルタ処理された機関回転数に応じて機関の第2出力トルク制御量がフィードバック補正される。したがって、請求項1及び5に記載の発明と同様の効果が得られる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関とその制御装置の構成を示す図であり、図1において、内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、例えば4気筒を有し、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。また、スロットル弁3にはスロットル弁開度(TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下(ECU)という)5に供給する。スロットル弁3には、スロットル弁3を駆動するアクチュエータ7が接続されており、アクチュエータ7は、ECU5によりその作動が制御される。
吸気管2には、エンジン1の吸入空気流量GAIRを検出する吸入空気流量センサ13が設けられている。吸入空気流量センサ13の検出信号は、ECU5に供給される。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。またエンジン1の各気筒に設けられた点火プラグ15は、ECU5に接続されており、点火プラグ15による点火時期がECU5により制御される。
スロットル弁3の下流には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が取付けられている。またエンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出するエンジン冷却水温センサ10が取り付けられている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ11が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ11は、一定クランク角周期毎(例えば30度周期)に1パルス(以下「CRKパルス」という)と、クランク軸の所定角度位置を特定するパルスを発生する。また、カム角度位置センサ12は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)と、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)でパルス(以下「TDCパルス」という)を発生する。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。
ECU5には、エンジン1によって駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ31、当該車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ32、及びエンジン1のクランク軸(出力軸)に接続された変速機の変速段(ギヤ位置)NGRを検出するギヤ位置センサ33が接続されている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路のほか、アクチュエータ7、燃料噴射弁6、点火プラグ15に駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
ECU5のCPUは、上記センサの検出信号に応じて、スロットル弁3の開度制御、エンジン1に供給する燃料量(燃料噴射弁6の開弁時間)の制御、及び点火プラグ15の点火時期の制御を行う。
なお、エンジン1は図示しない吸気弁及び排気弁のバルブタイミング(具体的にはリフト量及び開弁期間)をエンジンの低回転域に適した低速バルブタイミングと、高速回転域に適した高速バルブタイミングとに切り換えるバルブタイミング可変機構を備えており、ECU5は、エンジン1の運転状態に応じてバルブタイミングの切換制御を行う。
本実施形態では、エンジン1のクランク軸から変速機、ドライブシャフト、及び駆動輪を含む車両駆動系の共振による振動を抑制するために、フィードフォワードトルク制御(以下「FFトルク制御」という)及びフィードバックトルク制御(以下「FBトルク制御」)が実行される。
図2及び図3は、FFトルク制御を説明するためのタイムチャートである。図2(a)は、アクセルペダルが踏み込まれたときのエンジン1の出力トルクTRQEの推移を示し、同図(b)は対応する駆動軸トルクTRQDの推移を示す。図2の破線L1,L4がFFトルク制御を行わない場合のトルクの推移を示し、実線L2,L5が、FFトルク制御を行った場合のトルクの推移を示す。また図2(a)の実線L3は、FFトルク制御におけるFF補正量TRQDRBFFの推移を示す。このFF補正量TRQDRBFFは、車両駆動系の共振周期TDRBCYCLの1周期分だけ生成され,アクセルペダル操作量APに応じて算出される基本トルクTRQDRBTGに加算される。図2に示す例では、要求トルクが増加するので、FF補正量TRQDRBFFは負の値を有し、エンジン1の出力トルクを減少させる方向に基本トルクTRQDRBTGを補正する。
なお、共振周期TDRBCYCLは、車両駆動系の共振周波数をω0とすると、下記式(1)で与えられ、共振周波数ω0は下記式(2)で与えられる。式(2)の定数Kは式(3)で与えられる。式(2)のIe及びIbは、それぞれエンジン1の慣性モーメント、及びエンジン1の出力側から駆動輪までのトルク伝達系全体の慣性モーメントである。またGEARRTOはギヤ比、Kdはドライブシャフトの捩れ剛性を示す定数である。
Figure 2008286111
FF補正量TRQDRBFFを加算することにより、エンジン出力トルクTRQEの立ち上がり特性(実線L2)は、破線L1に比べて部分的に傾きが減少するが、最大値に達するまでの時間を変化させることなく、駆動軸トルクTRQDの振動を大幅に低減することができる。
図3(a)及び(b)は、それぞれFFトルク制御を行わない場合と行った場合に対応して、吸気圧PBA及びエンジン回転数NEをハイパスフィルタ処理したフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBN(エンジン回転の変動成分に相当する)の推移を示す。図3に示す吸気圧PBAの推移を比較すると、吸気圧PBAが最高値まで達するのに要する時間TR1とTR2とはほぼ等しく、FFトルク制御を行っても吸気圧PBAの立ち上り特性には影響を与えていないことが確認できる。さらにフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNを比較すると、エンジン回転数NEの変動が大幅に低減されることが確認できる。
本実施形態では、FFトルク制御は出力トルク制御量としてスロットル弁開度指令値THDRBGを用い、実際のスロットル弁開度THがスロットル弁開度指令値THDRBGと一致するように制御される。
次に図4〜図6を参照して、FBトルク制御の概要を説明する。車両の急加速時あるいはクラッチを駆動側と被駆動側の回転数を一致させずに係合させた場合などに発生する車両駆動系の振動は、エンジントルクの変動で表わすことができるため、特許文献2に示されるようにエンジン回転数NEの2回微分値DDNEに応じたトルク制御が従来より行われている。
しかしながら、検出されるエンジン回転数NEは、実際には瞬時値ではなく、1TDC期間(例えば4気筒エンジンでは、クランク軸が180度回転する期間、6気筒エンジンでは120度回転する期間に相当する)の移動平均値であるため、0.5TDC期間の検出遅れを伴っている。さらに1回微分値DNEは、実際には検出エンジン回転数NEの差分値として算出されるため、さらに0.5TDC期間の遅れを伴い、2回微分値DDNEはさらに0.5TDC期間の遅れを伴う。すなわち、合計で1.5TDC期間の検出遅れがあるため、2回微分値DDNEに応じたトルク制御では、駆動系の振動を十分に抑制することができない。
ここで、エンジン回転数NEを例えば下記式(4)で表すと、1回微分値DNE及び2回微分値DDNEは、それぞれ下記式(5)及び(6)で与えられる。これらのパラメータを図示すると、例えば図4に示すようになる。
NE=A×sin(ω0t)+Ct (4)
DNE=Aω×cos(ω0t)+C (5)
DDNE=−Aω02sin(ω0t) (6)
ここで、A及びCは定数である。
式(4)と(6)を比較すると、2回微分値DDNEは、もとのエンジン回転数NEのスロープ成分Ctを除去し、正弦波振動成分の符号を反転させたものに周波数ω0の2乗を乗算したものに相当する。したがって、エンジン回転数NEについて、スロープ成分Ctを除去するハイパスフィルタ処理を行うことにより、2回微分値相当のパラメータであるフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNを得ることができる。よって、フィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNが目標値「0」に収束するようにエンジン1の出力トルクのフィードバック制御を行うことにより、車両駆動系の振動を抑制することができる。ハイパスフィルタ処理により2回微分値相当のパラメータ、すなわちトルク変動を示すパラメータを得るようにしたので、差分演算による1TDC期間の検出遅れを無くすとともに、ハイパスフィルタ処理による位相の進みにより、トルク変動を示すパラメータの検出遅れを大幅に改善することができる。
さらにハイパスフィルタ処理による位相の進みとともに、エンジン回転数NEの検出遅れ(0.5TDC期間)及び出力トルク制御量(本実施形態では、点火時期IGLOG)を変更してから実際に出力トルクが変化するまでのトルク変化遅れ(1TDC期間)を考慮したタイミング補正を行うことにより、トルク変動の抑制効果をより高めることができる。
図5は、ハイパスフィルタ処理の周波数特性の一例を示すボード線図であり、実線がゲイン周波数特性を示し、破線が位相周波数特性を示す。このハイパスフィルタ処理のカットオフ周波数ωcは、駆動系の共振周波数ω0より若干低い周波数に設定する。より具体的には、駆動系の共振周波数ω0は式(2)及び(3)に示したようにギヤ比GEARRTOに依存して変化するので、最小の共振周波数ω0MINより若干低い周波数(例えば1.5Hz)程度に設定される。このように設定することにより、車両駆動系の振動の共振周波数成分を抽出して、この共振周波数成分を効果的に抑制することができる。
本実施形態では、FBトルク制御については出力トルク制御量として、点火時期IGLOGを用い、フィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNが「0」となるように、点火時期IGLOGがフィードバック制御される。
図6は、変速段を1速から2速に変更し、クラッチを急激に係合させたとき(時刻t0)の、エンジン回転数NE、点火時期IGLOG、及びフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNの推移を示すタイムチャートである。同図(a)は従来の2回微分値DDNEに応じて点火時期IGLOGを制御した場合に対応し、同図(b)は本実施形態のFBトルク制御、すなわちフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNを目標値「0」に収束させるよう点火時期フィードバック制御を実行した場合に対応する。本実施形態によれば、点火時期IGLOGが大きく変化して、トルク変動を示すフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNの変動が急速に収束可能であることが確認できる。
図7は、上述したFFトルク制御を実行する処理のフローチャートである。この処理は、所定時間TCAL(例えば10ミリ秒)毎にECU5のCPUで実行される。
ステップS11では図8に示すHPF/タイミング補正処理を実行し、フィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNを算出する。ステップS12では、図10に示すTRQDRBTG算出処理を実行し、アクセルペダル操作量AP及びエンジン回転数NEに応じた基本トルクTRQDRBTGを算出する。ステップS13では、図11に示すTQDRBFF算出処理を実行し、FF補正トルクTRQDRGFFを算出する。
ステップS14では車速VPが「0」であるか否かを判別し、VP=0であるときは、目標トルクTRQDRBNを基本トルクTRQDRBTGに設定し(ステップS15)、スロットル弁開度指令値THDRBGを基本開度指令値THDRBに設定する(ステップS16)。基本開度指令値THDRBは、図示しない処理において、アクセルペダル操作量APが増加するほど増加するように設定される。
ステップS14でVP>0であるときは、ステップS12で算出される基本トルクTRQDRBTGにFF補正量TRQDRBFFを加算することにより、目標トルクTRQDRBNを算出する(ステップS17)。ステップS18では、バルブタイミングフラグFVTSONが「1」であるか否かを判別する。バルブタイミングフラグFVTSONは、高速バルブタイミングを選択しているとき「1」に設定される。
ステップS18の答が否定(NO)であって低速バルブタイミングが選択されているときは、目標トルクTRQDRBN及びエンジン回転数NEに応じてTRQTHLマップの逆検索を行い、低速用目標スロットル弁開度THDRBLを算出する(ステップS19)。TRQTHLマップは、スロットル弁開度TH及びエンジン回転数NEからエンジンの目標トルクを算出するための低速用マップであり、TRQTHLマップを、目標トルクTRQDRBN及びエンジン回転数NEに応じて逆検索することにより、目標トルクTRQDRBNを実現するための目標スロットル弁開度である低速用目標スロットル弁開度THDRBLが得られる。ステップS20では、スロットル弁開度指令値THDRBGを低速用目標スロットル弁開度THDRBLに設定する。
一方ステップS18の答が肯定(YES)、すなわち高速バルブタイミングが選択されているときは、目標トルクTRQDRBN及びエンジン回転数NEに応じてTRQTHHマップの逆検索を行い、高速用目標スロットル弁開度THDRBHを算出する(ステップS21)。TRQTHHマップは、スロットル弁開度TH及びエンジン回転数NEからエンジンの目標トルクを算出するための高速用のマップであり、TRQTHHマップを、目標トルクTRQDRBN及びエンジン回転数NEに応じて逆検索することにより、目標トルクTRQDRBNを実現するための目標スロットル弁開度である高速用目標スロットル弁開度THDRBHが得られる。ステップS22では、スロットル弁開度指令値THDRBGを高速用目標スロットル弁開度THDRBHに設定する。
図8は、図7のステップS11で実行されるHPF/タイミング補正処理のフローチャートである。
ステップS31では、ハイパスフィルタ演算及びタイミング補正に用いる記憶値の更新を行う。具体的には、エンジン回転数記憶値NE10M[i](i=1,2)を、NE10M[i-1]に設定するとともに、フィルタ処理後回転数記憶値NEDRB[m](m=1〜10)を、NEDRB[m-1]に設定する。すなわち、エンジン回転数記憶値NE10M及びフィルタ処理後回転数記憶値NEDRBの記憶アドレスを1つずつずらす処理が行われる。
ステップS32では、記憶値NE10M[0]を、最新のエンジン回転数NEに設定する。エンジン回転数NEは、直近の1TDC期間における検出エンジン回転数の移動平均値である。
ステップS33では、下記式(7)によりハイパスフィルタ演算を行い、フィルタ処理後回転数の今回値NEDRB[0]を算出する。
NEDRB[0]=CNEA0×NE10M[0]+CNEA1×NE10M[1]
+CNEA2×NE10M[2]−CNEB1×NEDRB[1]
−CNEB2×NEDRB[2] (7)
ここでCNEA0,CNEA1,CNEA2,CNEB1,及びCNEB2は、例えば図5に示すような特性が得られるように設定されるフィルタ係数である。
ステップS34では、図9に示すパラメータ設定処理を実行し、変速段NGRに応じたパラメータ設定を行う。選択している変速段NGRに依存して、駆動系の共振周期(共振周波数)及びハイパスフィルタ処理による位相進み量が変化するからである。本実施形態では、変速段NGRは、「1」(1速)から「6」(6速)までの値をとるので、図9のステップS41〜S45により、変速段NGRがいずれの値であるかを判別する。
そしてNGR=1であるときは、ギヤ比GEARRTOを1速のギヤ比GEARRTO1に設定し、共振周期TDRBCYCLを1速に対応した共振周期TMDRBCYCL1(例えば440ミリ秒)に設定し、ハイパスフィルタ処理による位相進み量に対応した進み時間TDRBADVを1速の共振周波数に対応した進み時間TMDRBADV1に設定する(ステップS46)。
またNGR=2であるときは、ギヤ比GEARRTOを2速のギヤ比GEARRTO2に設定し、共振周期TDRBCYCLを2速に対応した共振周期TMDRBCYCL2(例えば330ミリ秒)に設定し、進み時間TDRBADVを2速の共振周波数に対応した進み時間TMDRBADV2に設定する(ステップS47)。
またNGR=3であるときは、ギヤ比GEARRTOを3速のギヤ比GEARRTO3に設定し、共振周期TDRBCYCLを3速に対応した共振周期TMDRBCYCL3(例えば300ミリ秒)に設定し、進み時間TDRBADVを3速の共振周波数に対応した進み時間TMDRBADV3に設定する(ステップS48)。
またNGR=4であるときは、ギヤ比GEARRTOを4速のギヤ比GEARRTO4に設定し、共振周期TDRBCYCLを4速に対応した共振周期TMDRBCYCL4(例えば280ミリ秒)に設定し、進み時間TDRBADVを4速の共振周波数に対応した進み時間TMDRBADV4に設定する(ステップS49)。
またNGR=5であるときは、ギヤ比GEARRTOを5速のギヤ比GEARRTO5に設定し、共振周期TDRBCYCLを5速に対応した共振周期TMDRBCYCL5(例えば260ミリ秒)に設定し、進み時間TMDRBADVを5速の共振周波数に対応した進み時間TMDRBADV5に設定する(ステップS50)。
またNGR=6であるときは、ギヤ比GEARRTOを6速のギヤ比GEARRTO6に設定し、共振周期TDRBCYCLを6速に対応した共振周期TMDRBCYCL6(例えば240ミリ秒)に設定し、進み時間TDRBADVを6速の共振周波数に対応した進み時間TMDRBADV6に設定する(ステップS51)。
なお各パラメータについては、下記の関係が成立する:
GEARRTO1>GEARRTO2>GEARRTO3>GEARRTO4>GEARRTO5>GEARRTO6
TMDRBCYCL1>TMDRBCYCL2>TMDRBCYCL3>TMDRBCYCL4>TMDRBCYCL5>TMDRBCYCL6
TMDRBADV1>TMDRBADV2>TMDRBADV3>TMDRBADV4>TMDRBADV5>TMDRBADV6。
図8に戻り、ステップS35では、下記式(8)により、クランク軸が270度回転するのに要する時間、すなわち1.5TDC期間に相当する時間として、遅れ時間TDRBDLYを算出する。これは、上述したエンジン回転数NEの検出遅れ(0.5TDC期間)と、トルク変化遅れ(1TDC期間)の和に相当する。なお、NE10M[0]の単位は[rpm]である。
TDRBLDY=45/NE10M[0] (8)
ステップS36では、ステップS34で算出された進み時間TDRBADVから遅れ時間TDRBDLYを減算することにより、補正時間TDRBDLYNを算出する。なお、補正時間TDRBDLYNが負の値となったときは「0」に修正される。
ステップS37では、下記式(9)により補正離散時間m0を算出する。
m0=INT(TDRBDLYN/TCAL) (9)
ここで、TCALは本処理の実行周期であり、INT(X)はXを整数化(例えば四捨五入による)する演算である。
ステップS38では、フィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNを、補正遅れ離散時間m0だけ前の記憶値NEDRB[m0]に設定する。これにより、フィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNのタイミング補正が行われる。
図10は、図7のステップS12で実行されるTRQDRBTG算出処理のフローチャートである。
ステップS61では、基本トルクマップ値の前回値TRQENGTGZを今回値TRQENGTGに設定する。ステップS62では、バルブタイミングフラグFVTSONが「1」であるか否かを判別する。
FVTSON=0であって低速バルブタイミングが選択されているときは、基本開度指令値THDRB及びエンジン回転数NEに応じてTRQTHLマップを検索し、低速用目標トルクTRQTHLを算出する(ステップS63)。ステップS64では、基本トルクマップ値TRQENGTGを低速用目標トルクTRQTHLに設定する。
一方、FVTSON=1であって高速バルブタイミングが選択されているときは、基本開度指令値THDRB及びエンジン回転数NEに応じてTRQTHHマップを検索し、高速用目標トルクTRQTHHを算出する(ステップS65)。ステップS66では、基本トルクマップ値TRQENGTGを高速用目標トルクTRQTHHに設定する。
ステップS67では、基本トルク変化量DTRQDRBTGを下記式(10)により算出する。式(10)に適用される基本トルクTRQDRBTGは前回算出値である。
DTRQDRBTG=|TRQENGTG−TRQDRBTG| (10)
ステップS68では、基本トルクマップ値TRQENGTGが基本トルクTRQDRBTG(前回値)より大きいか否かを判別する。この答が肯定(YES)、すなわちアクセルペダル操作量APが増加しているときは、基本トルク変化量DTRQDRBTGが所定増加閾値DTRQDRBUPより大きいか否かを判別する(ステップS69)。ステップS69の答が肯定(YES)、すなわち要求トルクの増加量が大きいときは、下記式(11)により基本トルクTRQDRBTGを更新する(ステップS71)。
TRQDRBTG=TRQDRBTG+DTRQDRBUP (11)
ステップS69でDTRQDRBTG≦DTRQDRBUPであるときは、基本トルクTRQDRBTGを基本トルクマップ値TRQENGTGに設定する(ステップS72)。ステップS69及びS71により、基本トルクTRQDRBTGの増加量が所定増加閾値DTRQDRBUP以下に制限される。
一方ステップS68の答が否定(NO)、すなわちアクセルペダル操作量APが減少しているときは、基本トルク変化量DTRQDRBTGが所定減少閾値DTRQDRBDWNより大きいか否かを判別する(ステップS70)。ステップS70の答が肯定(YES)、すなわち要求トルクの減少量が大きいときは、下記式(12)により基本トルクTRQDRBTGを更新する(ステップS73)。
TRQDRBTG=TRQDRBTG−DTRQDRBDWN (12)
ステップS70でDTRQDRBTG≦DTRQDRBDWNであるときは、前記ステップS72に進む。ステップS70及びS73により、基本トルクTRQDRBTGの減少量が所定減少閾値DTRQDRBDWN以下に制限される。
所定増加閾値DTRQDRBUP及び所定減少閾値DTRQDRBDWNによるリミット処理は、目標トルクの極端に速い変化を防止するために行うものであり、運転者が加速または減速の遅れを感じることができない程度のものである。
図11は、図7のステップS13で実行されるTRQDRBFF算出処理のフローチャートである。
ステップS81では、図10の処理で算出される基本トルクマップ値の今回値TRQENGTGと前回値TRQENGTGZを下記式(13)に適用し、トルクマップ値変化量DTRQENGTGを算出する。
DTRQENGTG=TRQENGTG−TRQENGTGZ (13)
ステップS82では、FFトルク制御実行フラグFDRBCTRLが「1」であるか否かを判別する。通常は、この答は否定(NO)であるので、ステップS83に進み、トルク変化量積算値DTRQTGSUMを「0」に設定するとともに、アップカウントタイマCDRBCTRLの値を「0」に設定する。
ステップS84では、ステップS81で算出したトルクマップ値変化量DTRQENGTGの絶対値がFFトルク制御実行閾値DTRQDRBFFより大きいか否かを判別する。その答が否定(NO)であるときは直ちにステップS86に進み、FF補正量TRQDRBFFを「0」に設定する。
ステップS84で|DTRQENGTG|>DTRQDRBFFであって、要求トルク(アクセルペダル操作量AP)の変化が大きいときは、FFトルク制御実行フラグFDRBCTRLを「1」に設定する(ステップS85)。その後ステップS86に進む。
FFトルク制御実行フラグFDRBCTRLが「1」に設定されると、ステップS82の答が肯定(YES)となり、ステップS87において下記式(14)にトルクマップ値変化量DTRQENGTGを適用し、トルク変化量積算値DTRQTGSUMを算出する。
DTRQTGSUM=DTRQTGSUM+DTRQENGTG (14)
ステップS88では、下記式(15)に演算周期TCALを適用して、アップカウントタイマCDRBCTRLの値を更新する。
CDRBCTRL=CDRBCTRL+TCAL (15)
ステップS89では、タイマCDRBCTRLの値が、図9の処理で設定された共振周期TDRBCYCL以上であるか否かを判別する。最初はステップS89の答は否定(NO)であるので、ステップS90に進み、下記式(16)にタイマCDRBCTRLの値及び共振周期TDRBCYCLを適用し、角度パラメータFRQDRBCTRLを算出する。
FRQDRBCTRL=CDRBCTRL×360/TDRBCYCL
(16)
ステップS91では、角度パラメータFRQDRBCTRLに応じて図12に示すDRBSINテーブルを検索し、波形係数DRBSINを算出する。DRBSINテーブルには、本実施形態では下記式(17)により算出されるコサインカーブに相当する値が設定されている。
DRBSIN=cos(FRQDRBCTRL)−1 (17)
ステップS90及びS91により、FFトルク制御開始時点を角度パラメータFRQDRBCTRL=0として、図12に示す波形にしたがって変化する波形係数DRBSINが生成される。
ステップS92では、トルク変化量積算値DTRQTGSUMが「0」より大きいか否かを判別する。DTRQTGSUM>0であるときは、FFゲイン係数DRBFFTRQを第1の係数値DRBFFTRQUPに設定し(ステップS93)、DTRQTGSUM≦0であるときは、FFゲイン係数DRBFFTRQを、第1の係数値DRBFFTRQUPより小さい第2の係数値DRBFFTRQDWNに設定する(ステップS94)。アクセルペダル操作量AP(要求トルク)の減少時は、エンジン回転数が上昇しないようにするため、アクセルペダル操作量APの増加時よりゲインを低下させることが望ましい。このように、アクセルペダル操作量APの増加時と減少時でFFゲイン係数DRBFFTRQを変更することにより、それぞれの過渡状態に適した補正を行うことができる。
ステップS95では、波形係数DRBSIN、FFゲイン係数DRBFFTRQ、及びトルク変化量積算値DTRQTGSUMを下記式(18)に適用し、FF補正量TRQDRBFFを算出する。
TRQDRBFF=DRBSIN×DTRQTGSUM×DRBFFTRQ
(18)
その後タイマCDRBCTRLの値が共振周期TDRBCYCL以上となると、ステップS89からステップS96に進み、FFトルク制御実行フラグFDRBCTRLを「0」に設定するとともに、FF補正量TRQDRBFFを「0」に設定する。
図11の処理により、例えばアクセルペダルが踏み込まれたときは、FFトルク制御開始時点から図12に示す波形にしたがって前半周期の間減少し、後半周期の間増加するFF補正量TRQDRBFFが生成される。また逆にアクセルペダルが踏み込まれた状態から戻されたときは、トルク変化量積算値DTRQTGSUMが負の値となるので、FFトルク制御開始時点から図12に示す波形を反転した波形にしたがって前半周期の間増加し、後半周期の間減少するFF補正量TRQDRBFFが生成される。このように図12に示すような波形で変化するFF補正量TRQDRBFFを生成することにより、要求トルク(アクセルペダル操作量AP)の急変に起因する振動を効果的に抑制することができる。
そして図7のステップS17において、基本トルクTRQDRBTGにFF補正量TRQDRBFFを加算することにより、目標トルクTRQDRBNが算出され、目標トルクTRQDRBNに応じてスロットル弁開度THが制御される。したがって、エンジン1の出力トルクが目標トルクTRQDRBNと一致するようにスロットル弁開度THが制御され、アクセルペダル操作量APが急激に変化したときの駆動系の振動を抑制することができる。
図13は、点火時期IGLOGを算出する処理のフローチャートである。この処理は、TDCパルスの発生に同期してECU5のCPUで実行される。点火時期IGLOGは、ピストンが圧縮上死点に位置するタイミングからの進角量で定義される。
ステップS101では、エンジン回転数NE及び吸入空気流量GAIRに応じて基本点火時期マップを検索し、基本点火時期IGMAPを算出する。ステップS102では、図14に示すIGDRB算出処理を実行し、点火時期IGLOLのフィードバック補正量IGDRBを算出する。
ステップS103では、下記式(21)により、点火時期IGLOGを算出する。
IGLOG=IGMAP+IGDRB (21)
図14は、図13のステップS102で実行されるIGDRB算出処理のフローチャートである。
ステップS111では、車速VPが「0」より大きいか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、フュエルカットフラグFFCが「1」であるか否かを判別する(ステップS112)。フュエルカットフラグFFCは、エンジン1への燃料供給を遮断するフュエルカット運転を実行するとき「1」に設定される。
ステップS112の答が否定(NO)であるときは、エンジン停止フラグFMEOFが「1」であるか否かを判別する。ステップS111の答が否定(NO)、またはステップS112若しくはS113の答が肯定(YES)であるとき、すなわち車両の停止中、フュエルカット運転中、またはエンジン停止中は、フィードバック補正量IGDRBを「0」に設定し(ステップS114)、ステップS117に進む。
ステップS113の答が否定(NO)であるとき、すなわち車両走行中であり、かつフュエルカット運転が行われておらず、かつエンジン作動中であるときは、下記式(22)にフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBN及びギヤ比GEARRTOを適用し、基本FB補正量IGDRBTGを算出する(ステップS115)。
Figure 2008286111
ここで、GAINIGDRBはフィードバックゲイン係数であり、GAIRCYLは、気筒吸入空気流量であり、検出される吸入空気流量GAIR[g/sec]をエンジン回転数NEに応じて1TDC期間当たりの吸入空気流量[g/TDC]に変換したものである。
式(22)の右辺から気筒吸入空気流量GAIRCYLを除いた部分である下記式(22a)は、式(6)に制御ゲインを乗算したものに相当する。共振周波数ω0の2乗は、ギヤ比GEARRTOの2乗に反比例するため、ギヤ比GEARRTOの2乗の項が含まれている。
−GAINIGDRB×NEDRBN/GEARRTO2 (22a)
また式(22)に気筒吸入空気流量GAIRCYLを含めたのは、気筒吸入空気流量GAIRCYLが大きいほど点火時期の補正によるトルク変化量が大きくなるからである。気筒吸入空気流量GAIRCYLが増加するほど、制御ゲインを減少させることにより、エンジン負荷の影響を受けることなく正確な補正を行うことができる。
ステップS116では、下記式(23)及び(24)により、進角側リミット値IGDRBADLMT及び遅角側リミット値IGDRBRTLMTを算出する。
IGDRBADLMT=IGMAP−IGLOG+IGDRB (23)
IGDRBRTLMT=IGLGG−IGLOG+IGDRB (24)
ここで、IGMAP,IGLOG,及びIGDRBは、それぞれ基本点火時期、点火時期、及びFB補正量の前回値である。またIGLGGは、遅角限界値であり、点火時期を遅角限界値IGLGGより遅角させると失火が発生するおそれが大きい。
すなわち、FB補正量IGDRBの進角側リミット値IGDRBADLMTは、点火時期IGLOGが基本点火時期IGMAPより進角されないように設定され、遅角側リミット値IGDRBRTLMTは、点火時期IGLOGが遅角限界値IGLGGより遅角されないように設定される。
ステップS117〜S121では、ステップS116で算出されるリミット値IGDRBADLMT及びIGDRBRTLMTによるリミット処理を行う。すなわち、ステップS115で算出した基本FB補正量IGDRBTGが進角側リミット値IGDRGADLMTより大きいときは、FB補正量IGDRBを進角側リミット値IGDRGADLMTに設定し(ステップS117,S118)、基本FB補正量IGDRBTGが遅角側リミット値IGDRGRTLMTより小さいときは、FB補正量IGDRBを遅角側リミット値IGDRGRTLMTに設定し(ステップS119,S120)、基本FB補正量IGDRBTGが遅角側リミット値IGDRBRTLMTと進角側リミット値IGDRBADLMTとの間にあるときは、FB補正量IGDRBを基本FB補正量IGDRBTGに設定する(ステップS121)。
ステップS122では、フィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNの絶対値が所定回転数閾値NEDRBFC(例えば200rpm)より大きいか否かを判別する。ステップS122の答が肯定(YES)であるときは、ダウンカウントタイマTNEDRBFCを所定時間TMNEDRBFC(例えば1秒)に設定してスタートさせ(ステップS123)、ステップS124に進む。ステップS122で|NEDRBN|≦NEDRBFCであるときは直ちにステップS124に進む。
ステップS124では、ステップS123でスタートしたタイマTNEDRBFCの値が「0」であるか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、FB補正量IGDRBの値が「0」より大きいか否かを判別する(ステップS125)。ステップS124の答が否定(NO)またはステップS125の答が肯定(YES)であるとき、すなわちフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNの絶対値が所定回転数閾値NEDRBFCを超えた直後であるとき、またはFB補正量IGDRBが正の値であって、点火時期を進角方向に補正する値を有するときは、フュエルカット禁止フラグFIGDRBFCを「1」に設定する(ステップS127)。フュエルカット禁止フラグFIGDRBFCが「1」に設定されると、フュエルカット運転の実行が禁止される。
FB補正量IGDRBが点火時期を進角方向に補正する値を有するときは、出力トルクを増加方向に補正する必要があるので、フュエルカット運転を禁止することにより、フュエルカット運転によって車両駆動系の振動が助長されることを防止することができる。
ステップS125の答が否定(NO)、すなわちフィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNの絶対値が所定回転数閾値NEDRBFC以下であるか、または所定回転数閾値NEDRBFCを超えてから所定時間TMNEDRBFCが経過しており、かつFB補正量IGDRBが「0」以下の値であるときは、フュエルカット禁止フラグFIGDRBFCを「0」に設定する(ステップS126)。
図13及び図14の処理によれば、フィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNを「0」に収束させるように、FB補正量IGDRBが算出され、FB補正量IGDRBにより基本点火時期IGMAPを補正することにより、点火時期IGLOGが算出される。フィルタ処理後エンジン回転数NEDRBNをトルク変動を示すパラメータとして使用するようにしたので、従来のように差分演算により算出される2回微分値相当のパラメータを用いる場合と比べて、トルク変動を示すパラメータの検出遅れを大幅に改善し、良好な振動抑制効果を得ることができる。
本実施形態では、アクセルセンサ31及びECU5がトルク変化検出手段を構成し、クランク角度位置センサ11及びECU5が回転数検出手段を構成する。またECU5が、フィードフォワード補正量生成手段、フィードフォワードトルク補正手段、ハイパスフィルタ手段、フィードバックトルク補正手段、タイミング補正手段、及び禁止手段を構成する。具体的には、図9及び図11の処理がフィードフォワード補正量生成手段に相当し、図7のステップS17〜S22がフィードフォワードトルク補正手段に相当し、図8のステップS31〜S33がハイパスフィルタ手段に相当し、図13のステップS103及び図14の処理がフィードバックトルク補正手段に相当し、図8のステップS31及びS34〜S38がタイミング補正手段に相当し、図14のステップS125及びS127が禁止手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、FF補正量TRQDRBFFの算出に使用するDRBSINテーブルは、図12に示す正弦波状の波形に対応するものに限るものではなく、例えば図15(a)に示すように折れ線状に変化する波形、あるいは同図(b)に示すように正弦波の半周期分の対応する波形、または同図(c)に示すように直線状に変化する波形であってもよい。また、波形係数DRBSINが最小となる角度は、図15の破線で示すように180度から若干ずれてもよい。
さらに上述した実施形態では、FF補正量TRQDRBFFを生成する補正期間を共振周期TDRBCYCLと一致させるようにしたが、必ずしも完全に一致させる必要はなく、若干短い期間または若干長い期間としてもよい。短すぎると、振動抑制効果が不十分となり、長すぎると振動を助長することになるので、共振周期TDRBCYCLの近傍でそのような不具合が発生しない範囲に設定可能である。シミュレーションの結果によれば、算出される共振周期TDRBCYCLが±0.2Hz程度に相当する期間ずれても、改善効果が得られる。最も共振周波数が低い(最も共振周期が長い)場合、すなわち変速段が1速のとき、共振周波数は例えば2.3Hz程度であるので、±10%程度が許容範囲となる。
また上述した実施形態では、出力トルク制御量として、FFトルク制御ではスロットル弁開度指令値THDRBGを用い、FBトルク制御では点火時期IGLOGを用いたが、これに限るものではない。例えば、吸気弁のリフト量LFTを連続的に変更可能なエンジンでは、エンジン出力トルクの制御は主としてリフト量LFTを変化させて行うので、スロットル弁開度THに代えてリフト量LFTを用いることが望ましい。また、圧縮着火を行うディーゼルエンジンでは、エンジン出力トルクの制御は主として燃料噴射量QINJを変化させて行うので、出力トルク制御量として燃料噴射量QINJを用いることが望ましい。その場合、FFトルク制御及びFBトルク制御のいずれにおいても、燃料噴射量QINJを出力トルク制御量として用いる。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの制御にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 フィードフォワードトルク制御を説明するためのタイムチャートである。 フィードフォワードトルク制御の効果を説明するためのタイムチャートである。 機関回転数(NE)、機関回転数の1回微分値(DNE)、及び機関回転数の2回微分値(DDNE)に推移を示すタイムチャートである。 機関回転数のハイパスフィルタ処理の周波数特性を示す図である。 フィードバックトルク制御の効果を説明するためのタイムチャートである。 スロットル弁開度指令値(THDRBG)を算出する処理のフローチャートである。 図7の処理で実行されるHPF/タイミング補正処理のフローチャートである。 図8の処理で実行されるパラメータ設定処理のフローチャートである。 図7の処理で実行される基本トルク(TRQDRBTG)算出処理のフローチャートである。 図7の処理で実行されるフィードフォワード補正量(TRQDRBFF)算出処理のフローチャートである。 図11の処理で参照されるテーブルを示す図である。 点火時期(IGLOG)算出処理のフローチャートである。 図13の処理で実行されるフィードバック補正量(IGDRB)を算出する処理のフローチャートである。 図12に示すテーブルの変形例を示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
3 スロットル弁
4 スロットル弁開度センサ
5 電子制御ユニット(トルク変化検出手段、回転数検出手段、フィードフォワード補正量生成手段、フィードフォワードトルク補正手段、ハイパスフィルタ手段、フィードバックトルク補正手段、タイミング補正手段、禁止手段)
7 アクチュエータ
11 クランク角度位置センサ(回転数検出手段)
15 点火プラグ
31 アクセルセンサ(トルク変化検出手段)
33 ギヤ位置センサ

Claims (14)

  1. 車両を駆動する内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の制御装置において、
    前記機関の要求トルクが急変したことを検出するトルク変化検出手段と、
    前記要求トルクの急変が検出された時点から、前記車両の駆動系の共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量を生成するフィードフォワード補正量生成手段と、
    前記フィードフォワード補正量により前記機関の出力トルク制御量を補正するフィードフォワードトルク補正手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記フィードフォワード補正量生成手段は、前記要求トルクの急変が検出された時点から前記共振周期のほぼ半分の期間が経過する半周期経過時点までは、前記出力トルク制御量を前記要求トルクの変化方向と逆方向に補正し、前記半周期経過時点以後は、前記要求トルクの変化方向と同方向に補正するように前記フィードフォワード補正量を生成することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記フィードフォワード補正量生成手段は、前記要求トルクの変化量を積算することによりトルク変化量積算値を算出し、該トルク変化量積算値に応じて前記フィードフォワード補正量を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記フィードフォワード補正量生成手段は、前記要求トルクの変化方向に応じて前記フィードフォワード補正量を算出することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 車両を駆動する内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の制御装置において、
    前記機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    検出された機関回転数のハイパスフィルタ処理を行うハイパスフィルタ手段と、
    前記ハイパスフィルタ処理された機関回転数に応じて前記機関の出力トルク制御量をフィードバック補正するフィードバックトルク補正手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 前記フィードバックトルク補正手段は、前記ハイパスフィルタ処理された機関回転数が「0」となるように前記出力トルク制御量を補正することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記ハイパスフィルタ処理のカットオフ周波数は、前記車両の駆動系の共振周波数より低い周波数に設定されることを特徴とする請求項5または6に記載の内燃機関の制御装置
  8. 前記ハイパスフィルタ処理された機関回転数について、タイミング補正を行うタイミング補正手段を備え、前記フィードバックトルク補正手段は、タイミング補正が行われた機関回転数に応じて前記出力トルク制御量を補正することを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記タイミング補正手段は、前記ハイパスフィルタ処理による位相の進み、前記回転数検出手段における検出遅れ、及び前記出力トルク制御量の変化が前記機関の出力トルクの変化に反映されるまでのトルク変化遅れに応じて前記タイミング補正を行うことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記タイミング補正手段は、前記ハイパスフィルタ処理による位相の進みに対応する進み時間を、前記機関の出力軸に接続された変速機の変速比に応じて算出し、前記進み時間を用いて前記タイミング補正を行うことを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記フィードバックトルク補正手段は、前記機関出力軸に接続された変速機の変速比及び前記機関の吸入空気流量に応じて前記フィードバック補正のゲインを設定することを特徴とする請求項5から10の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記フィードバックトルク補正手段が、前記出力トルク制御量を前記出力トルクを増加させる方向に補正するときは、前記機関への燃料供給を停止する燃料カット運転を禁止する禁止手段をさらに備えることを特徴とする請求項5から11の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記機関の要求トルクが急変したことを検出するトルク変化検出手段と、
    前記要求トルクの急変が検出された時点から、前記車両の駆動系の共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量を生成するフィードフォワード補正量生成手段と、
    前記フィードフォワード補正量により前記機関の出力トルク制御量を補正するフィードフォワードトルク補正手段とをさらに備えることを特徴とする請求項5から12の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  14. 車両を駆動する内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の制御装置において、
    前記機関の要求トルクが急変したことを検出するトルク変化検出手段と、
    前記要求トルクの急変が検出された時点から、前記車両の駆動系の共振周期とほぼ等しい補正期間だけフィードフォワード補正量を生成するフィードフォワード補正量生成手段と、
    前記フィードフォワード補正量により前記機関の第1出力トルク制御量を補正するフィードフォワードトルク補正手段と、
    前記機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    検出された機関回転数のハイパスフィルタ処理を行うハイパスフィルタ手段と、
    前記ハイパスフィルタ処理された機関回転数に応じて前記機関の第2出力トルク制御量をフィードバック補正するフィードバックトルク補正手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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