JP2008285349A - 窒化珪素焼結体とそれを用いた摺動部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】窒化ケイ素焼結体の強度や摺動特性の低下を抑制しつつ、加工性を向上させて製造コストの低減を図る。
【解決手段】窒化珪素焼結体は、窒化珪素結晶粒子と、2質量%以上15質量%以下の範囲の焼結助剤成分とを含有する、窒化珪素焼結体を構成する窒化珪素結晶粒子は、短径Sに対する長径Lの比(L/S比)が5以上の針状結晶粒子を面積比で10%以上含む。このような針状結晶粒子はL/S比の平均値が6〜8の範囲で、L/S比の標準偏差が0.8以上である。窒化珪素焼結体は例えばベアリングボール2として用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は窒化珪素焼結体とそれを用いた摺動部材に関する。
摺動部材は、例えば軸受部材、圧延用等の各種ロール材、コンプレッサ用ベーン、ガスタービン翼、カムローラのようなエンジン部品等、各種の分野で使用されている。このような摺動部材には、軽量で高強度のセラミックス材料が用いられるようになってきている。特に、窒化珪素焼結体は機械的強度や耐摩耗性に優れることから、ベアリングボール等の軸受部材への適用が進められている。
窒化珪素焼結体を用いたベアリングボール等の軸受部材に関しては、例えば焼結体組成(焼結助剤の種類や添加量等)の制御、焼結体中での各助剤成分の形態制御、窒化珪素結晶粒子の形態制御等に基づいて、機械的強度や転がり寿命に代表される耐摩耗性を向上させることが提案されている(特許文献1,2参照)。例えば、特許文献1には平均粒径が0.1μm以下のTiN粒子を含有させることによって、耐摩耗性を向上させた窒化珪素焼結体が記載されている。特許文献2には短径Sに対する長径Lの比(L/S)が2以上の針状窒化珪素結晶粒子を面積比で50%以上含む窒化珪素焼結体が記載されている。
HDDやDVD等のディスク媒体を有する電子機器においては、スピンドルモータ等の回転駆動装置により回転軸を高速回転させ、この回転軸に装着された各種ディスクを機能させている。このような高速回転させる回転軸の軸受に、窒化珪素焼結体製のベアリングボールを適用することが試みられている。機械的強度や耐摩耗性等を向上させた窒化珪素焼結体製のベアリングボールによれば、上記したような電子機器等で回転軸を高速回転させる場合においても信頼性に優れる回転駆動を実現することができる。
しかしながら、窒化珪素焼結体は難加工性の材料であるため、ベアリングボール等への加工が難しく、加工コストの増大、ひいてはベアリングボールの製造コストの増大が避けられないという問題を有している。このため、窒化珪素焼結体の転がり寿命に代表される摺動特性をあまり低下させることなく、窒化珪素焼結体の加工性を向上させることによって、窒化珪素焼結体製のベアリングボール等の摺動部材の製造コストを低減することが求められている。すなわち、窒化珪素焼結体製の軸受部材の摺動特性と製造コストの低減とを両立させることが望まれている。
特開2004−002067号公報 特開2006−036554号公報
本発明の目的は、強度や転がり寿命に代表される摺動特性の低下を抑制しつつ、加工性を向上させて製造コストの低減を図ることを可能にした窒化珪素焼結体とそれを用いた摺動部材を提供することにある。
本発明の態様に係る窒化珪素焼結体は、窒化珪素結晶粒子と、2質量%以上15質量%以下の範囲の焼結助剤成分とを含有する窒化珪素焼結体であって、前記窒化珪素結晶粒子は、短径Sに対する長径Lの比(L/S比)が5以上の針状結晶粒子を面積比で10%以上含み、かつ前記針状結晶粒子のL/S比の平均値が6〜8の範囲で、標準偏差が0.8以上であることを特徴としている。本発明の態様に係る摺動部材は、本発明の態様に係る窒化珪素焼結体を具備することを特徴としている。
本発明の態様に係る窒化珪素焼結体は、針状の窒化珪素結晶粒子の形状ばらつきを制御し、加工時に脱粒を生じさせやすくしているため、強度や摺動特性の低下を抑制しつつ加工性を向上させている。従って、強度や摺動特性等の特性と低コスト性とを両立させた窒化珪素焼結体、さらに窒化珪素焼結体からなる摺動部材を提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。本発明の実施形態による窒化珪素焼結体は、窒化珪素を主成分とすると共に、2〜15質量%の範囲の焼結助剤成分を含有するものである。焼結助剤成分は少なくとも希土類元素とアルミニウムを含むことが好ましい。希土類元素やアルミニウムは、例えばSi―R―Al―O―N化合物(R:希土類元素)からなる粒界相を形成し、これにより焼結体の緻密化等に寄与する。窒化珪素焼結体は窒化珪素結晶粒子と粒界相とから主として構成されるものである。
焼結助剤成分としての希土類元素は特に限定されるものではないが、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、サマリウム(Sm)、ネオジウム(Nd)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)等のランタノイド元素を適用することが好ましい。希土類元素の含有量は1〜6質量%の範囲であることが好ましい。希土類元素の含有量が1質量%未満であると、窒化珪素焼結体を十分に緻密化することができないおそれがある。希土類元素の含有量が6質量%を超えると、窒化珪素焼結体中の粒界相の量が過剰となるため、強度等の機械的特性が低下する。希土類元素は例えば酸化物、窒化物、硼化物、炭化物、珪化物等として添加される。
焼結助剤成分としてのアルミニウムは、希土類元素の焼結促進剤としての機能を助長する役割を果たすものであり、例えば酸化アルミニウムや窒化アルミニウム等として添加される。アルミニウムの含有量は0.5〜6質量%の範囲であることが好ましい。アルミニウムの含有量が0.5質量%未満であると、窒化珪素焼結体の緻密化が不十分となるおそれがある。アルミニウムの含有量が6質量%を超えると粒界相が増加するだけでなく、アルミニウムが窒化珪素結晶粒中に固溶することで熱伝導率等が低下するおそれがある。
窒化珪素焼結体は希土類元素とアルミニウム以外の焼結助剤成分を含んでいてもよい。それらを含めて焼結助剤成分の総含有量は2〜15質量%の範囲とする。焼結助剤成分の総含有量が2質量%未満であると、窒化珪素焼結体を十分に緻密化することができない。焼結助剤成分の総含有量が15質量%を超えると、窒化珪素焼結体が本来有する機械的強度や耐摩耗性等の特性が低下する。なお、各元素の含有量は窒化珪素焼結体を溶かした後にICPで化学分析して測定することができる。
窒化珪素焼結体は、さらにチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、およびクロム(Cr)から選ばれる少なくとも1種の金属元素Mを、金属元素の単体または金属元素の化合物として含んでいてもよい。これら金属元素Mの含有量は0.01〜5質量%の範囲とすることが好ましい。金属元素Mは酸化物、炭化物、窒化物、珪化物、硼化物等の化合物(M化合物)として窒化珪素焼結体に添加される。
金属元素Mの化合物(M化合物)は焼結助剤や各種機械的特性の向上剤として機能する。例えば、M化合物を窒化珪素焼結体中に分散させることで分散強化効果を得ることができる。これによって、窒化珪素焼結体の機械的強度や転がり寿命等を向上させることが可能となる。金属元素Mの含有量は0.01〜5質量%の範囲とすることが好ましい。金属元素Mの含有量が5質量%を超えると、逆に機械的強度や転がり寿命等が低下するおそれがある。金属元素Mの含有量の下限値は必ずしも規定されるものではないが、有効な添加効果を得る上で0.01質量%以上とすることが好ましい。
窒化珪素焼結体の結晶構造に関しては、窒化珪素結晶粒子のβ化率が95%以上であることが好ましい。さらに、窒化珪素結晶粒子は短径Sに対する長径Lの比(L/S比(アスペクト比))が5以上である針状結晶粒子を、窒化珪素焼結体の結晶組織内に面積比で10%以上有している。このように、L/S比(アスペクト比)が大きい針状の窒化珪素結晶粒子の比率を高めることによって、針状粒子の絡み合いにより窒化珪素焼結体を高密度化並びに高強度化することができる。
L/S比(アスペクト比)が5以上の針状窒化珪素結晶粒子の比率が10%未満であると、針状粒子の絡み合いによる窒化珪素焼結体の高強度化効果を十分に得ることができない。ただし、そのような針状窒化珪素結晶粒子の比率が高くなりすぎると、針状結晶粒子の絡み合い構造が複雑になって、後述する窒化珪素結晶粒子の脱粒が生じにくくなると共に、ボイドが発生しやすくなって摺動特性が低下するおそれがある。このため、L/S比が5以上の針状窒化珪素結晶粒子の比率は50%以下であることが好ましい。
また、L/S比(アスペクト比)が5以上の針状窒化珪素結晶粒子の大きさに関しては、窒化珪素結晶粒子の中に異常成長した針状結晶粒子が存在している場合であっても、その長径Lは40μm以下であることが好ましい。長径Lが40μmを超える針状窒化珪素結晶粒子が存在していると、窒化珪素焼結体の表面性状を低下させる要因となり、これにより転がり寿命に代表される摺動特性が低下しやすくなる。L/S比が5以上の針状窒化珪素結晶粒子の長径Lの下限値は特に限定されるものではないが、窒化珪素焼結体の高密度化や高強度化等を図る上で2μm以上であることが好ましい
ところで、窒化珪素焼結体の高密度化や高強度化等を図るだけであれば、針状窒化珪素結晶粒子の形状を揃えることが好ましい。ただし、このような形態では窒化珪素焼結体の加工性が低下し、ベアリングボール等の摺動部材を低コスト化することができない。そこで、この実施形態の窒化珪素焼結体では、結晶組織内に存在するL/S比が5以上の針状窒化珪素結晶粒子のL/S比(アスペクト比)の標準偏差を0.8以上に制御している。L/S比の平均値は6〜8の範囲の範囲に制御している。
針状窒化珪素結晶粒子のL/S比の標準偏差が0.8以上であるということは、針状窒化珪素結晶粒子のL/S比にばらつきが生じていることを意味する。すなわち、この実施形態の窒化珪素焼結体はL/S比が5以上の範囲内において、L/S比が5に近い針状窒化珪素結晶粒子からL/S比が十分に大きい針状窒化珪素結晶粒子までを有している。このように、L/S比が大きい針状の窒化珪素結晶粒子のL/S比にばらつきを持たせることによって、窒化珪素焼結体に加工を施したときに脱粒が生じやすくなる。
針状窒化珪素結晶粒子のL/S比の標準偏差が小さい場合(0.8未満)、窒化珪素焼結体の結晶組織内で針状窒化珪素結晶粒子が密に絡み合いすぎることによって、加工時に脱粒が生じにくくなる。これに対して、針状窒化珪素結晶粒子のL/S比の標準偏差が0.8以上とばらつきが比較的大きい場合には、窒化珪素結晶粒子の絡み合いがL/S比の差に基づいて適度に緩和されることから、加工時に窒化珪素結晶粒子が脱粒しやすくなる。これによって、窒化珪素焼結体の加工コストを低減することが可能となる。
具体的には、窒化珪素焼結体と研磨板とを同方向に回転させ、平均粒径が6μmのダイヤモンド砥粒を塗布しつつ、8N/mm2以上の荷重によりラップ加工したときに、粒径が5μm以上の脱粒を生じさせることができる。これによって、窒化珪素焼結体をベアリングボール等に加工する際のコストを低減することが可能となる。なお、L/S比が5未満の針状窒化珪素結晶粒子は、加工時の脱粒にあまり影響を及ぼさないことから、L/S比が5以上の針状窒化珪素結晶粒子のL/S比の標準偏差を規定している。
針状窒化珪素結晶粒子のL/S比の平均値に関しては、上述したように6〜8の範囲の範囲に制御する。L/S比の平均値が6未満であると、窒化珪素焼結体の強度や硬度等が低下しやすくなると共に、L/S比にばらつきが生じにくくなる。また、L/S比の平均値が8を超えると、窒化珪素焼結体の摺動特性等が低下しやすくなる。これではL/S比の標準偏差を0.8以上とすることができたとしても、窒化珪素焼結体の強度や摺動特性等の特性と低コスト性とを両立させることができない。
言い換えると、L/S比が5以上の針状窒化珪素結晶粒子を面積比で10%以上含み、かつそのL/S比の平均値が6〜8の範囲で、標準偏差が0.8以上である窒化珪素焼結体は、強度や摺動特性等の特性と低コスト性とを両立させることを可能にしたものであり、ベアリングボール等の摺動部材の形成素材として好適なものということができる。なお、L/S比が5以上の針状窒化珪素結晶粒子のL/S比の最大値は15以下であることが好ましい。その場合のL/S比の最小値は5である。
窒化珪素結晶粒子の長径L、短径L、L/S比(アスペクト比)、針状結晶粒子の比率(面積比)は以下のようにして測定するものとする。まず、窒化珪素焼結体の任意の4箇所の表面もしくは断面をエッチングして助剤成分を溶出させた後に拡大写真を撮り、各拡大写真に存在する各窒化珪素結晶粒子の長径Lと短径Sを測定する。これらの測定結果からL/S比が5以上の針状結晶粒子を選択し、それらの合計面積を求める。この針状結晶粒子の合計面積が測定面積に占める面積率を算出する。各測定面の面積率の平均値を針状結晶粒子の面積比(%)とする。拡大写真は1000倍以上とすることが好ましい。
さらに、L/S比の平均値と標準偏差は、上記した拡大写真で選択したL/S比が5以上の針状結晶粒子のL/S比をそれぞれ特定し、L/S比に応じて針状結晶粒子を分類する。L/S比に応じて分類した針状結晶粒子の個数をそれぞれ求める。これらの値を統計処理することによって、L/S比の平均値xと標準偏差σを求める。L/S比の平均値xは下記の(1)式から求め、標準偏差σは下記の(2)式から求める。
x={Σ(L/S比×個数)}/個数 …(1)
σ=[Σ{((L/S比×個数)/個数)−x)2}/(個数−1)]1/2 …(2)
表1に実施例による窒化珪素焼結体中に存在するL/S比が5以上の針状結晶粒子のL/S比の平均値と標準偏差を実際に測定した結果(後述する実施例9に相当)を示す。表1におけるL/S比が5以上の針状結晶粒子の面積比は50%、L/S比の平均値は6.8、標準偏差は1.3である。また、後述する比較例1による窒化珪素焼結体中に存在するL/S比が5以上の針状結晶粒子のL/S比を実測した結果、L/S比が5以上の針状結晶粒子の面積比は5%、L/S比の平均値は3.5、標準偏差は0.6であった。
Figure 2008285349
これらの結果から明らかなように、L/S比が5以上の針状結晶粒子を面積比で10%以上有する窒化珪素結晶粒子を具備する窒化珪素焼結体において、L/S比が5以上の針状結晶粒子の標準偏差が0.8以上であるということは、L/S比のばらつきが大きいことを意味することが分かる。このような窒化珪素焼結体によれば、加工時に脱粒が生じやすくなるため、ベアリングボール等への加工コストを低減することが可能となる。
この実施形態の窒化珪素焼結体は、例えば290GPa以上のヤング率を有している。これによって、加工性を向上させた窒化珪素焼結体の強度や摺動特性の低下を抑制することができる。窒化珪素焼結体は、さらにビッカース硬さHvが1300〜1500の範囲の硬度、破壊靭性値が6.0MPa・m1/2以上の靭性、3点曲げ強度が700MPa以上の抗折強度を満足するものである。このような特性を有する窒化珪素焼結体によれば、摺動部材の耐久性や信頼性を高めることができる。
ヤング率は曲げ共振法により測定した値を示す。ビッカース硬度はJIS−R−1610で規定された測定法に基づいて、試験荷重198.1Nで試験を行った結果を示す。破壊靭性値はJIS−R−1607で規定されたIF法に基づいて測定し、niiharaの式により算出する。圧砕強度は旧JIS規格B1501に準じて、インストロン試験機で圧縮加重をかけて破壊時の荷重を測定した結果を示すものである。
上述した実施形態の窒化珪素焼結体は、例えば以下のようにして作製される。まず、窒化珪素粉末を用意する。窒化珪素粉末は不純物陽イオン元素の含有量が0.3質量%以下、酸素含有量が1.5質量%以下で、かつα相型窒化珪素を90質量%以上含むことが好ましい。さらに、窒化珪素粉末の平均粒径は0.4〜1.0μmの範囲であることが好ましい。このような窒化珪素粉末に対して、希土類化合物粉末、アルミニウム化合物粉末、さらに必要に応じてM化合物粉末(または金属粉末)を所定量添加する。焼結助剤等の添加剤粉末の平均粒径は0.6〜1.2μmの範囲であることが好ましい。
次に、上記した各粉末を粉砕しつつ混合して原料混合粉末を調製する。原料混合粉末に有機バインダや分散媒等を加えて混合した後、一軸プレス、ラバープレス、CIP(コールドアイソスタティックプレス)等の公知の成形法を適用して所望の形状に成形する。次いで、成形体に脱脂処理を施した後、窒素雰囲気やAr雰囲気等の不活性雰囲気中で焼結して窒化珪素焼結体を作製する。
焼結工程には、常圧焼結、雰囲気加圧焼結、加圧焼結(ホットプレス)、HIP(ホットアイソスタティックプレス)等の様々な焼結方法が適用可能である。さらに、常圧焼結や雰囲気加圧焼結後にHIP処理を行う等、複数の方法を組合せてもよい。特に、窒化珪素焼結体をベアリングボールのような軸受部材に適用する場合には、常圧焼結または雰囲気加圧焼結後にHIP処理を行うことが有効である。
ここで、L/S比が5以上の針状窒化珪素結晶粒子を面積比で10%以上含み、かつそのL/S比の平均値が6〜8の範囲で、標準偏差が0.8以上である窒化珪素焼結体を得る上で、焼結工程の条件を以下のように制御することが好ましい。すなわち、常圧焼結や雰囲気加圧焼結は1700〜1900℃の温度で2〜8時間の条件下で実施することが好ましい。HIP処理は50〜100MPaの圧力下で1600〜1800℃の温度で1〜2時間保持することにより行うことが好ましい。このように、窒化珪素焼結体の焼結工程を窒化珪素結晶粒子の粒成長を促進するような条件下で実施することによって、針状窒化珪素結晶粒子のL/S比にばらつきを持たせた窒化珪素焼結体を得ることができる。
この実施形態の窒化珪素焼結体は、軸受部材、圧延用等の各種ロール材、コンプレッサ用ベーン、ガスタービン翼、カムローラのようなエンジン部品等の摺動部材に好適である。これらのうちでも、特にベアリングボールのような軸受部材(転動体)に有効である。なお、上述した実施形態の窒化珪素焼結体は、これら以外にヒータカバーや切削工具等としても使用することができる。本発明の実施形態による摺動部材としては、上述した実施形態の窒化珪素焼結体からなるベアリングボール、ローラ、コンプレッサ用ベーン、ガスタービン翼、カムローラ等が挙げられる。
図1は本発明の実施形態によるベアリングボールを適用したベアリングを示している。図1に示すベアリング1は、上述した実施形態の窒化珪素焼結体からなる複数のベアリングボール2と、これらベアリングボール2を支持する内輪3および外輪4とを有している。内輪3と外輪4は回転中心に対して同心状に配置されている。基本構成は通常のベアリングと同様である。内輪3や外輪4はJIS−G−4805で規定されるSUJ2等の軸受鋼で形成することが好ましく、これにより信頼性のある高速回転が得られる。
この実施形態のベアリングボール2は100N/mm2以上の2球圧砕強度を示す。また、スラスト型軸受試験機を用いて最大接触圧力5.9MPa、回転数1200rpm、相手材がSUJ2鋼製平板の条件下で転がり寿命を測定したときに、300時間以上の転がり寿命を示す。従って、ベアリング1を装着した回転軸を高速回転させる場合においても、耐久性や信頼性を良好に維持することができる。また、ベアリングボール2として使用する場合、JIS規格で定められた表面粗さを得るために表面研磨加工を施すが、この際に良好な加工性を得ることができる。従って、耐久性に優れるベアリングボール2を低コストで提供することが可能となる。
次に、本発明の具体的な実施例およびその評価結果について述べる。
(実施例1)
酸素含有量が1.3質量%、平均粒径が0.7μmの窒化珪素粉末を用意した。この窒化珪素粉末に対して、焼結助剤として平均粒径が0.8μmの酸化イットリウム粉末を2質量%、平均粒径が0.9μmの酸化アルミニウム粉末を2質量%、平均粒径が0.7μmの窒化アルミニウム粉末を2質量%、平均粒径が1μmの酸化チタン粉末を1質量%の割合で添加し、これらを湿式混合した後に乾燥して原料混合粉末を調製した。
次に、上記した原料混合粉末に有機バインダを所定量添加して混合した後、CIP法で成形体を作製した。得られた成形体を空気気流中で脱脂した後、0.1Paの真空雰囲気下で1200℃まで昇温し、この温度で窒素ガスを0.7MPaとなるまで導入した。この状態で1800℃まで昇温して雰囲気加圧焼結した。焼結時間は6時間とした。さらに、この焼結体に対して100MPaの圧力下で1700℃×1hの条件でHIP処理を施すことによって、目的とする窒化珪素焼結体を得た。得られた窒化珪素焼結体はYを2質量%、Alを2質量%、Tiを1質量%含むものである。
得られた窒化珪素焼結体のヤング率と破壊靭性値を測定した。その結果、ヤング率は298GPa、破壊靭性値は6.0MPa・m1/2であった。また、窒化珪素焼結体の気孔率は0.1%未満であった。さらに、窒化珪素焼結体の微構造を前述した方法にしたがって測定したところ、L/S比が5以上の針状結晶粒子の比率(面積比)は20%、それら針状結晶粒子のL/S比の平均値は6.0、標準偏差は0.8であった。
次に、窒化珪素焼結体の加工性を前述した方法にしたがって評価した。すなわち、窒化珪素焼結体と研磨板とを同方向に回転させ、平均粒径が6μmのダイヤモンド砥粒を塗布しつつ、8N/mm2以上の荷重によりラップ加工した。このときの窒化珪素焼結体からの脱粒を調べたところ、粒径が5μm以上の脱粒が2個生じることが確認された。
さらに、同条件で作製した直径2mmの窒化珪素ボール(ベアリングボール)2個をSUJ2鋼製の平板2枚で圧砕したときの圧砕強度と転がり寿命を測定した。ベアリングボールの表面はグレード3で表面研磨した。2球圧砕強度は155N/mm2であった。転がり寿命試験はスラスト型軸受試験機を用いて、100個のベアリングボールを順にSUJ2鋼製の平板上を回転させることにより実施した。転がり寿命は最大接触応力5.9GPa、回転数1200rpmで試験し、ベアリングボールの表面に剥離が生じるまでの時間を測定した。その結果、ベアリングボールの最短寿命時間は300時間であった。
(実施例2〜13)
実施例1と同一の窒化珪素粉末に、表2に示す原料組成となるように焼結助剤粉末等を添加して原料混合粉末を調製した。各原料混合粉末に有機バインダを添加して混合した後にCIP法で成形した。得られた各成形体を空気気流中で脱脂した後に雰囲気加圧焼結した。さらに、各焼結体に対してHIP処理を施すことによって、目的とする窒化珪素焼結体をそれぞれ得た。雰囲気加圧焼結およびHIP処理の条件は表3に示す通りである。各窒化珪素焼結体の特性および同条件で作製した窒化珪素ボールの特性を実施例1と同様にして測定した。それらの結果を表4および表5に示す。
(比較例1〜3)
雰囲気加圧焼結およびHIP処理時の条件を変更する以外は、実施例1と同様にして窒化珪素焼結体を作製した。各窒化珪素焼結体の特性および同条件で作製した窒化珪素ボールの特性を実施例1と同様にして測定した。それらの結果を表4および表5に示す。
Figure 2008285349
Figure 2008285349
Figure 2008285349
Figure 2008285349
表4および表5から明らかなように、各実施例による窒化珪素焼結体はいずれも特性の低下を抑制した上で、加工性(脱粒のしやすさで評価)に優れることが分かる。従って、耐久性に優れるベアリングボールを安価に提供することが可能となる。比較例の窒化珪素焼結体は特性的には優れているものの、加工性が劣っている。これはL/S比が5以上の針状窒化珪素結晶粒子のばらつき(標準偏差)が小さいためと考えられる。
本発明の実施形態によるベアリングの構成を一部断面で示す図である。
符号の説明
1…ベアリング、2…ベアリングボール、3…内輪、4…外輪。

Claims (10)

  1. 窒化珪素結晶粒子と、2質量%以上15質量%以下の範囲の焼結助剤成分とを含有する窒化珪素焼結体であって、
    前記窒化珪素結晶粒子は、短径Sに対する長径Lの比(L/S比)が5以上の針状結晶粒子を面積比で10%以上含み、かつ前記針状結晶粒子のL/S比の平均値が6〜8の範囲で、標準偏差が0.8以上であることを特徴とする窒化珪素焼結体。
  2. 請求項1記載の窒化珪素焼結体において、
    前記針状結晶粒子の長径Lは40μm以下であることを特徴とする窒化珪素焼結体。
  3. 請求項1または請求項2記載の窒化珪素焼結体において、
    ヤング率が290GPa以上であることを特徴とする窒化珪素焼結体。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の窒化珪素焼結体において、
    破壊靭性値が6.0MPa・m1/2以上であることを特徴とする窒化珪素焼結体。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の窒化珪素焼結体において、
    前記窒化珪素焼結体と研磨板とを同方向に回転させ、平均粒径が6μmのダイヤモンド砥粒を塗布しつつ、8N/mm2以上の荷重によりラップ加工したときに、粒径が5μm以上の脱粒が生じることを特徴とする窒化珪素焼結体。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の窒化珪素焼結体において、
    前記焼結助剤成分として、1質量%以上6質量%以下の範囲の希土類元素と、0.5質量%以上6質量%以下の範囲のAlとを含有することを特徴とする窒化珪素焼結体。
  7. 請求項6記載の窒化珪素焼結体において、
    さらに、Ti、Zr、Hf、W、Mo、Ta、NbおよびCrから選ばれる少なくとも1種の金属元素を、前記金属元素の単体または前記金属元素の化合物として0.01質量%以上5質量%以下の範囲で含有することを特徴とする窒化珪素焼結体。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の窒化珪素焼結体を具備することを特徴とする摺動部材。
  9. 請求項8記載の摺動部材において、
    ベアリングボールであることを特徴とする摺動部材。
  10. 請求項9記載の摺動部材において、
    前記ベアリングボールは2球圧砕強度が100N/mm2以上であることを特徴とする摺動部材。
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