JP2008284717A - 伸縮性積層シート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾性繊維集合体21の両面に実質的に非弾性の第1の非弾性繊維層22及び第2の非弾性繊維層23が配され且つ隣接する弾性繊維集合体21と非弾性繊維層22,23とが熱融着によって接合されている伸縮性不織布2における第1の非弾性繊維層22に、透湿フィルム3が全面的に接合されてなる伸縮性積層シート1で、透湿フィルム2、第1の非弾性繊維層22、弾性繊維集合体21及び第2の非弾性繊維層23は、一体的に波状形状を有しており、透湿フィルム3側及び第2の非弾性繊維層23側には、並列した複数本の第1凹条41及び第2凹条42が形成されており、第1凹条41は、透湿フィルム3の外面が基面11に対して屈曲して凹んで形成されており、第2凹条42は、第2の非弾性繊維層23の外面が基面12に対して滑らかに凹んで形成されている。
【選択図】図1
Description
しかし、特許文献1,2に記載の積層シートにおいては、非弾性不織布と透湿フィルムとを積層しているため、ある程度の伸長性は発現するが、収縮性が発現しない。そのため、伸長によりシート形状が変形してしまうと、その変形がそのまま維持される。例えば、形状の変形を伴うような対象物に前記積層シートを使用すると、形状の変形への追従性が悪く、密着感やフィット感などが低下する。具体的には、人等に装着する製品に使用すると、姿勢の変形に対する追従性が悪い。
また、積層シートにおける不織布として伸縮性不織布を用いることにより、積層シート全体として伸縮性が発現する「伸縮性積層シート」を構成することも考えられる。
例えば、襞状の透湿フィルムが伸縮性不織布に部分的に接合されてなる伸縮性積層シートにおいては、製造時において透湿フィルムの破れは発生しにくいものの、繰り返し伸縮させた場合において、透湿フィルムと不織布との接合部に応力集中が起こり、そこからフィルムに破れが生じやすい。
また、伸縮性不織布と透湿フィルムとが接合されてなる平坦状積層シートを、ギア延伸により波状に形成して、積層シート全体の伸縮性を発現させようとすると、ギア延伸加工時に透湿フィルムが局部的に過剰に引き伸ばされて、透湿フィルムの破れが生じやすい。
また、本発明の伸縮性積層シートの製造方法によれば、透湿フィルムの破れを防止しつつ、前記伸縮性積層シートを容易に製造することができる。
第1実施形態の伸縮性積層シート1は、伸縮性不織布2に透湿フィルム3が全面的に接合されてなる伸縮性積層シートであり、詳述すると、弾性繊維集合体21の両面に実質的に非弾性の第1の非弾性繊維層22及び第2の非弾性繊維層23がそれぞれ配され、隣接する弾性繊維集合体21と非弾性繊維層21,23とが熱融着によって接合されている伸縮性不織布2における第1の非弾性繊維層22に、透湿フィルム3が全面的に接合されてなる伸縮性積層シートである。
第1実施形態における弾性繊維集合体21は、層状に形成された弾性繊維層である。
伸縮性積層シート1における透湿フィルム3側及び第2の非弾性繊維層23側には、それぞれ並列した複数本の第1凹条41及び第2凹条42が形成されている。
弾性繊維層21は、その層内において構成繊維の交点が熱融着している。同様に、非弾性繊維層22,23も、その層内において構成繊維の交点が熱融着している。
特に、非弾性繊維層の構成繊維が弾性繊維層の構成繊維と交絡している場合には、エアスルー法のみによって交絡していることが好ましい。
高い透湿度と破れにくさとを両立するためには、フィルムの坪量は、好ましくは5〜100g/m2、より好ましくは10〜50g/m2である。また、無機フィラーの配合量は、フィルム全体の重量に対するフィラーの重量%として好ましくは20〜80重量%、より好ましくは40〜70重量%である。
第1凹条41について、「透湿フィルム3の外面が基面11に対して屈曲して凹んでいる」とは、透湿フィルム3を屈曲したときに、その物性に起因して、その屈曲線が比較的明りょうに現れることに基づき、透湿フィルム3の外面が伸縮性積層シート1の基面11に対して屈曲して凹むことを意味する。
また、第2凹条42について、「第2の非弾性繊維層23の外面が基面12に対して滑らかに凹んでいる」とは、第2の非弾性繊維層23を屈曲させても、その物性に起因して、その屈曲線が明りょうには現れないことに基づき、第2の非弾性繊維層23の外面が伸縮性積層シート1の基面12に対して滑らかに凹むことを意味する。
また、伸長時においては、伸縮性積層シート1の凹凸形状が平坦になるように、屈曲が容易に変形できることから、単に積層した伸縮性積層シートで見られるような伸長抵抗感も少ない。
また、第2の非弾性繊維層23が滑らかな凹凸形状を有することから、柔軟で良好な肌触りが得られる。特に収縮時においては、凹凸によるクッション性もあることから、より柔かなクッション感による相乗効果も奏する、より柔軟な伸縮性積層シートが得られる。
また、本発明の伸縮性積層シートは、生理用ナプキンや尿失禁パッド等においても同様に用いることができ、その場合には、着用時のフィット感や柔らかさを改善し、高級感を呈することができる。
また、人体に直接貼り付けるカイロや蒸気温熱シート等などのシートに使用することができ、その場合には、伸縮性と透湿性を一度付与できることから、蒸れ感を改善することができ、また、身体の動きに応じて追従できることから、フィット感や密着感を向上させることができる。
以下、第1実施態様の伸縮性積層シートの製造方法について詳述する。
図2に示すように、非弾性の短繊維を原料として用い、カード機51によって第1の非弾性繊維ウエブ22’を製造し、一方向に連続搬送させる。
更に、弾性繊維ウエブ21’上に、カード機53によって製造された第2の非弾性繊維ウエブ23’が積層される。
熱処理による仮融着としては、ヒートロール法、加圧カレンダーロール法、スチーム法、エアスルー法などが挙げられ、仮交絡としては、ニードルパンチ法、ウオータージェット法などが挙げられる。特にヒートロール及びエアスルー法を用いると、不織布の風合いを損ねることがない点及び設備スペースを小さくできる点で好ましい。
弾性繊維ウエブ21’の通気度が8m/(kPa・s)以上、特に24m/(kPa・s)以上であると、熱風の通りがよくなり、繊維をより均一に入り込ませることができるので好ましい。また、繊維融着が良好で最大強度が高くなる。更に毛羽立ちも防止される。
全面的に接着剤を塗工可能な塗工装置としては、例えば、ロールコーター方式やスクリーン印刷方式等の接触方式、スプレー方式等の非接触方式が挙げられる。これらの塗工装置で連続的に接着剤を塗工することで、実質的に全面的な接着領域を得ることができる。接着剤の塗工量は、好ましくは0.5〜20g/m2、更に好ましくは1〜10g/m2である。
平坦状積層シート1’は、透湿フィルム連続体3’、第1の非弾性繊維ウエブ22’、弾性繊維ウエブ21’及び第2の非弾性繊維ウエブ23’の順で4層に積層されている。この平坦状積層シート1’は、波状形状を有しておらず、従って、第1凹条41及び第2凹条42が形成されていない。
延伸加工される前の平坦状積層シート1’の厚みが薄いと、平坦状積層シート1’のロール原反の運搬及び保管をするスペースを小さくできるメリットがある。
なお、延伸状態を解放する場合、延伸状態が完全に解放されるようにしてもよく、あるいは伸縮性が発現する限度において、延伸状態がある程度維持された状
態で延伸状態を解放してもよい。
平坦状積層シート1’においては、大径部61,62に押圧される未延伸部と、大径部61,62に押圧されずに延伸される延伸部とが交互に配列する。
延伸部及び未延伸部の各々の幅(長さ)は、凹凸ロールの大径部のピッチを変更することで、多様な状態に制御することができる。
また、凹凸ロールの大径部のピッチと、伸縮性積層シート1を形成するときに使用したエンボスパターンの間隔とが周期的に一致する場合には、延伸部と未延伸部との交互の配列基点に、エンボスパターンのエンボス部が同調する。そのために、外観上も、延伸部と未延伸部との交互の配列がより鮮明になり、きれいな外観を有するシートに加工できる。
尚、延伸によって伸長される透湿フィルム3の長さの絶対値及び伸長率の許容範囲を、予め設定しておくことが好ましい。
第2実施態様は、前述の第1実施態様に比して、伸縮性不織布2に相当する被エンボス繊維シート2’を形成するまでの工程とその後の工程とを、異なる製造ラインで行っている点が主として異なる。
具体的には、第2実施態様の製造方法は、エンボス装置55を用いて被エンボス繊維シート2’を形成するまでは、第1実施態様の製造方法と同様である。而して、第2実施態様の製造方法においては、形成された被エンボス繊維シート2’を一旦、ロール状としている。
この平坦状積層シート1’に対して、第1実施態様と同様に、延伸装置6により延伸加工を行い、伸縮性積層シート1を得る。
第3実施態様の製造方法は、前述の第1実施態様の製造方法に比して、伸縮性積層シート1の前段階である平坦状積層シート1’を形成するまでの工程と、平坦状積層シート1’に延伸加工を行って伸縮性積層シート1を形成する工程とを、異なる製造ラインで行っている点が主として異なる。
次に、図9に示すように、おむつ等の別の製造ラインにおいて、平坦状積層シート1’に対して、第1実施態様の製造方法と同様に、延伸装置6により延伸加工を行い、伸縮性積層シート1を得る。
延伸の具体的な操作としては、(イ)弾性フィラメント24の原料となる樹脂を溶融紡糸して一旦、未延伸糸を得、その未延伸糸の弾性フィラメント24を再度加熱して軟化温度(ハードセグメントのガラス転移点温度Tg)以上の状態で延伸する操作や、(ロ)弾性フィラメント24の原料となる樹脂を溶融紡糸して得られた溶融状態の繊維を直接延伸する操作が挙げられる。後述する好適な製造方法に従って伸縮性不織布2を製造すると、弾性フィラメント24は、溶融紡糸して得られた溶融状態の繊維を直接延伸することで得られる。
各非弾性繊維層22,23を構成する繊維としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PETやPBT)、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。各非弾性繊維層22,23を構成する繊維は、短繊維でも長繊維でもよく、親水性でも撥水性でもよい。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイドの複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。各非弾性繊維層22,23は、連続フィラメント又は短繊維の不織布であり得る。特に、伸縮性不織布2を厚みのある嵩高なものとする観点から、各非弾性繊維層22,23は、短繊維の不織布であることが好ましい。伸縮性不織布2を、肌に接触する部材として用いる場合には、肌の接触する側に風合いの良い短繊維不織布を用い、その反対面に強度の高い連続フィラメントの不織布を用いてもよい。
従って、第2実施形態の伸縮性積層シート1によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される。また、弾性繊維集合体21が多数の弾性フィラメント24から構成され、弾性繊維集合体21が伸縮性積層シート1の面方向に連続的ではないため、弾性繊維集合体21に歪みが生じにくい。また、第1の非弾性繊維層22と第2の非弾性繊維層23とが直接接合されている領域(つまり弾性フィラメント24,24の間)が存在するため、伸縮性積層シート1全体の伸縮応答性に優れている。
第4実施態様の製造方法においては、不織布状の非弾性繊維層22,23を用いる。図13に示すように、紡糸ノズル73から紡出された溶融状態の多数の弾性フィラメント24を所定速度で引き取って延伸しつつ、該弾性フィラメント24の固化前に、該弾性フィラメント24が互いに交差せず一方向に配列するように該弾性フィラメント24を非弾性繊維層22,23に融着させ、次いで該弾性フィラメント24が融着した非弾性繊維層22,23を、該弾性フィラメント24の延びる方向に沿って延伸して該非弾性繊維層22,23に伸長性を付与する。
非弾性繊維層22,23として本来的に伸長性を有するものを用いた場合には、この未エンボス繊維シート2”が伸縮性不織布2そのものとなる。これを用いて、第1〜第3実施態様と同様の工程により、伸縮性不織布2に透湿フィルム3を全面的に接合して、第2実施形態の伸縮性積層シート1を形成することができる。
弾性繊維集合体は、第1実施形態においては、層状に形成された弾性繊維層21であり、第2実施形態においては、「互いに交差せずに一方向に延びるように配列した多数の弾性フィラメント24」から構成されているが、これに制限されない。例えば、弾性繊維集合体は、短繊維及び/又はフィラメントを主体として構成されているが、完全な層構造を形成していないもの(部分的に厚み方向に抜けている構成)でもよく、弾性フィラメントが交差して形成されたものでもよい。
実施例1−1は、第1実施形態に対応する実施例である。
伸縮性不織布2を以下のように形成した。直径:18μm、繊維長:44mm、最大伸度:160%の短繊維(芯:PET、鞘:PE)をカード機に供給し、カードウエブからなる坪量:10g/m2の非弾性繊維層22を形成した。弾性繊維層21は、スチレン系のエラストマー樹脂を構成繊維として、スピニングブローン法により、繊維径:21μm、坪量:15g/m2のものを、非弾性繊維層22上に直接積層して形成した。さらに、前述の非弾性繊維層22と同様の短繊維からなる坪量:10g/m2の非弾性繊維層23を、弾性繊維層21上に積層した。
次いで、未エンボス繊維シート2”に熱エンボス加工を施した。熱エンボス加工は、エンボスロール56と、金属製フラットロールである受けロール57とを備えたエンボス装置55を用いて行った。エンボスロール56として、CD方向、MD方向ともにピッチが2.0mmである多数の凸部を有するドット状凸ロールを用いた。各ロールの温度は120℃に設定した。この熱エンボス加工によって、接合部が規則的なパターンで形成された伸縮性不織布2を得た。
〔透湿度の測定方法〕
透湿度は、JIS Z0208に準拠して(試験片の面積及び試験時間については変更して)測定する。つまり、30℃、90%RH環境下で、試験片100cm2からの1時間あたりの透湿量(g/100cm2・hr)を測定する。
平坦状積層シート1’の延伸加工は、図4に示すように、平坦状積層シート1’がCD方向に伸縮可能になるように行った。延伸加工においては、凹凸ロール63と凹凸ロール64とのピッチPは1.0mmであり、延伸倍率は、上下の凹凸ロール63,64の押し込み量を調整し、3.0倍とした。このようにして、実施例1−1の伸縮性積層シート1を得た。
実施例1−1に比して、平坦状積層シート1’の延伸加工を、図11に示すように、平坦状積層シート1’がMD方向に伸縮可能になるように行った。それ以外は、実施例1−1と同様である。
比較例1−1は、実施例1−1に比して、平坦状積層シート1’の延伸加工を行っていない。それ以外は、実施例1−1と同様である。つまり、比較例1−1は、実施例1−1における平坦状積層シート1’そのものである。
比較例1−2は、比較例1−1に比して、透湿フィルム3を備えていない。それ以外は、比較例1−1と同様である。つまり、比較例1−2は、比較例1−1における伸縮性不織布2そのものである。
比較例1−3は、比較例1−1に比して、伸縮性不織布2を備えていない。それ以外は、比較例1−1と同様である。つまり、比較例1−3は、比較例1−1における透湿フィルム3そのものである。
実施例2−1は、第2実施形態に対応する実施例である。
各非弾性繊維層22、23としては、坪量:20g/m2のエアスルー不織布を用いた。この不織布の構成繊維は、直径:19μm、最大伸度:180%、繊維長:44mmの芯鞘型複合繊維(芯:PET、鞘:PE)であった。
弾性フィラメント24の原料樹脂としては、SEPS樹脂〔重量平均分子量:5万、MFR:60g/分(230℃、2.16kg)〕からなるエラストマーを用いた。紡糸条件は、紡糸ヘッドの温度:310℃、紡糸ノズルの径:400μm、紡糸ノズルのピッチ:1mm、延伸倍率:11倍とした。弾性フィラメントの直径は120μmで、弾性フィラメントの坪量は8g/m2であった。かかる製造条件において、実施例2−1の伸縮性不織布2を得た。
比較例2−1は、実施例2−1に比して、平坦状積層シート1’の延伸加工を行っていない。それ以外は、実施例2−1と同様である。つまり、比較例2−1は、実施例2−1における平坦状積層シート1’そのものである。
比較例2−2は、比較例2−1に比して、透湿フィルム3を備えていない。それ以外は、比較例2−1と同様である。つまり、比較例2−2は、比較例2−1における伸縮性不織布2そのものである。
比較例2−3は、比較例2−1に比して、伸縮性不織布2を備えていない。それ以外は、比較例2−1と同様である。つまり、比較例2−3は、比較例2−1における透湿フィルム3そのものである。
各実施例及び比較例に対し、前記〔透湿度の測定方法〕により透湿度を測定して、透湿度の高低を評価する。各実施例及び比較例それぞれについて測定された透湿度を下記〔表1〕又は〔表2〕に示す。
伸縮性不織布2に透湿フィルム3を接合した平坦状積層シート1’(即ち比較例1−1)では、伸縮性不織布2単体(即ち比較例1−2)及び透湿フィルム3単体(即ち比較例1−3)よりも透湿度が低下する。これは、材料を積層し、接着剤で接合しているためである。
一方、比較例1−1の平坦状積層シート1’に延伸加工を施すことにより、透湿度の低下を防ぎ、透湿度を維持・向上させながら、肌触り及び伸縮性のよい伸縮性積層シート1(即ち実施例1−1及び1−2)を得ることができた。
CD方向(実施例1−1)及びMD方向(実施例1−2)のどちらに延伸加工を施しても、同様の効果が得られた。特に透湿フィルムをMD方向へ延伸しても、本条件程度の延伸であれば、材料がダメージを受けることなく延伸加工が可能であることが確認された。従って、本発明は、MD方向・CD方向のどちらにおいても伸縮性及び透湿度の向上を両立した伸縮性積層シートである。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に延伸加工を施すことにより、透湿度の低下を防ぎ、透湿度を維持・向上させながら、肌触り及び伸縮性の良い伸縮性積層シート1(即ち実施例2−1)を得ることができた。
第2実施形態においては、MD方向への延伸加工後、伸縮性不織布2を、少ない歪で伸長できることから、伸縮性積層シート1についても伸長時の歪が少なく、伸縮性が優れ、また外観上も凹凸の皺が良好に形成される。従って、風合い及び外観が良好で、伸縮性及び透湿度の向上を両立した伸縮性積層シートが得られた。
11,12 基面
2 伸縮性不織布
21 弾性繊維層(弾性繊維集合体)
22 第1の非弾性繊維層
23 第2の非弾性繊維層
24 弾性フィラメント
3 透湿フィルム
41 第1凹条
42 第2凹条
Claims (5)
- 弾性繊維集合体の両面に実質的に非弾性の第1の非弾性繊維層及び第2の非弾性繊維層がそれぞれ配され且つ隣接する該弾性繊維集合体と該非弾性繊維層とが熱融着によって接合されている伸縮性不織布における該第1の非弾性繊維層に、透湿フィルムが全面的に接合されてなる伸縮性積層シートであって、
前記透湿フィルム、前記第1の非弾性繊維層、前記弾性繊維集合体及び前記第2の非弾性繊維層は、一体的に波状形状を有しており、
前記伸縮性積層シートにおける前記透湿フィルム側及び前記第2の非弾性繊維層側には、それぞれ並列した複数本の第1凹条及び第2凹条が形成されており、
前記第1凹条は、前記透湿フィルムの外面が基面に対して屈曲して凹んで形成されており、前記第2凹条は、前記第2の非弾性繊維層の外面が基面に対して滑らかに凹んで形成されている伸縮性積層シート。 - 前記第1の非弾性繊維層は伸長性を有している請求項1記載の伸縮性積層シート。
- 弾性繊維集合体の少なくとも一面に実質的に非弾性の第1の非弾性繊維層が配され且つ該弾性繊維集合体と該第1の非弾性繊維層とが熱融着によって接合されている伸縮性不織布における該第1の非弾性繊維層に透湿フィルムが全面的に接合されてなり、該透湿フィルム、該第1の非弾性繊維層及び該弾性繊維集合体が一体的に波状形状を有しており、該透湿フィルム側及びその反対側にそれぞれ並列した複数本の第1凹条及び第2凹条が形成されている伸縮性積層シートの製造方法であって、
前記伸縮性不織布における前記第1の非弾性繊維層と前記透湿フィルムとを接合して平坦状積層シートを形成する工程の後に又は該工程と同時に、大径部及び小径部が交互に形成された一対の凹凸ロールを備えた延伸装置を用いて、該平坦状積層シートに延伸加工を行い、前記第1凹条及び前記第2凹条を形成して、伸縮性積層シートを製造する方法。 - 前記伸縮性積層シートは、更に、前記弾性繊維集合体の他面に実質的に非弾性の第2の非弾性繊維層が配されてなる請求項3記載の伸縮性積層シートの製造方法。
- 前記第1の非弾性繊維層は伸長性を有している請求項3又は4に記載の伸縮性積層シートの製造方法。
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