JP4936732B2 - 伸縮性不織布の製造方法 - Google Patents

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本発明は伸縮性不織布の製造方法に関する。また本発明は、伸縮性不織布を備えた、伸縮部分を有する製品の製造方法に関する。
弾性的に伸縮可能なウエブの上下面に、非弾性的に伸長可能なウエブを重ね合わせ、これらを熱溶着、超音波溶着、ニードルパンチング又は水流交絡によって間欠的に接合し、次いで一方向に延伸することで伸縮性シートを製造する方法が提案されている(特許文献1参照)。しかし、この方法では、接合部が熱溶着等によって硬くなってしまい、シートの肌ざわりが損なわれてしまう。また、ウエブ間の接合力を十分に得ようとすると、厚み感がなくなり、ふんわりした感触が得られない。
この伸縮性複合シートとは別に、少なくとも2層からなる複合不織布であって、密着型伸張性不織布を形成するマルチポリマー繊維を含有する層を含む不織布が知られている(特許文献2参照)。この不織布においては、シートとシートを複合化して伸張性不織布を得ているので、それぞれのシートを製造する工程、及びそれらを複合化する工程を要し、製造工程が複雑となる。また、弾性を有するシートはべたつきがあり、しかも伸び易いことから、シートとして搬送することが容易でない。
特開2001−18315号公報 特表平9−512313号公報
従って本発明の目的は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る伸縮性不織布の製造方法を提供することにある。
本発明は、非弾性繊維からなる第1ウエブと弾性繊維からなる第2ウエブとを重ね合わせ、
これらのウエブが一体化していない状態下に、これらのウエブに対してエアスルー方式の熱風処理を施してウエブどうしを熱融着させ、これらのウエブが一体化してなる繊維シートを得、
前記繊維シートを少なくとも一方向に延伸させて、その後前記繊維シートの延伸を解放する、伸縮性不織布の製造方法であって、
前記非弾性繊維からなるウエブの構成繊維間を融着して得られた第1ウエブ上に、前記弾性繊維を直接紡糸して第2ウエブを形成する伸縮性不織布の製造方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
また本発明は、非弾性繊維からなる第1ウエブと弾性繊維からなる第2ウエブとを重ね合わせ、
これらのウエブが一体化していない状態下に、これらのウエブに対してエアスルー方式の熱風処理を施してウエブどうしを熱融着させ、これらのウエブが一体化してなる繊維シートを得ると共に該繊維シートを一旦巻き取り、
巻き取られた繊維シートを繰り出して、別途用意された、伸縮部分を有する所定の製品を製造するための加工機に搬送し、
前記加工機において該繊維シートを少なくとも一方向に延伸させる工程を含む所定の加工を該繊維シートに対して行い、更に該加工機において該繊維シートの延伸を解放する、伸縮部分を有する製品の製造方法であって、
前記非弾性繊維からなるウエブの構成繊維間を融着して得られた第1ウエブ上に、前記弾性繊維を直接紡糸して第2ウエブを形成する伸縮部分を有する製品の製造方法を提供するものである。
本発明の製造方法によれば、嵩高で厚みがあり、柔らかな風合いを有し、十分な通気性を有する伸縮性不織布及び該伸縮性不織布を備えた製品を容易に製造できる。また本発明の製造方法によれば、弾性材料に特有のべたつき感がない伸縮性不織布及び該伸縮性不織布を備えた製品を容易に製造できる。更に本発明によれば、低坪量で伸びやすい伸縮性不織布及び該伸縮性不織布を備えた製品を容易に製造できる。更に本発明によれば、べたつきに起因して搬送が容易でない弾性繊維のウエブの搬送を容易に行うことができ、また弾性繊維のウエブと非弾性繊維のウエブとの積層を安定的に行うことができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の伸縮性不織布の製造方法に用いられる好ましい製造装置が模式的に示されている。図1に示す装置は、製造工程の上流側から下流側に向けて、ウエブ形成部100、熱風処理部200及び延伸部300をこの順で備えている。
ウエブ形成部100には、第1ウエブ形成装置21、第2ウエブ形成装置22及び第3ウエブの形成装置23が備えられている。第1ウエブの形成装置21及び第3ウエブの形成装置23としては、カード機が用いられている。カード機としては、当該技術分野において通常用いられているものと同様のものを特に制限なく用いることができる。一方、第2ウエブ形成装置22としては、スピニングブローン紡糸装置が用いられている。スピニングブローン紡糸装置においては、溶融ポリマーの吐出ノズルの先端近辺に、一対の熱風吐出部が、前記ノズルを中心に対向配置されており、その下流に一対の冷風吐出部が、前記ノズルを中心に対向配置された紡糸ダイが備えられている。スピニングブローン法に用いられる紡糸ダイとしては、例えば特開平3−174008号公報の図2に示されるものや、特許第3335949号公報の図1ないし図3に示されるものを用いることができる。
第1ウエブ形成装置21と第2ウエブ形成装置22との間には、一対のロール28a,28bからなるエンボス装置29が配置されている。ロール28aは所定のパターンが刻まれた金属製の彫刻ロールからなる。ロール28bは金属や樹脂等からなる平滑ロールである。
熱風処理部200は熱風炉24を備えている。熱風炉24内では、所定温度に加熱された加熱ガス、特に加熱空気が吹き出すようになっている。互いに重ね合わされた3層のウエブが熱風炉内に導入されると、該ウエブの上方から下方に向けて、若しくはその逆方向に、又は両方向に加熱ガスが強制的に貫通する。
延伸部300は、弱接合装置25及び延伸装置30を備えている。弱接合装置25は、一対のエンボスロール26,27を備えている。弱接合装置25は、熱風処理部200によって形成された繊維シートにおける各層のウエブの接合を確実にするためのものである。弱接合装置25の下流には、これに隣接して延伸装置30が配置されている。延伸装置30は、大径部31,32と小径部(図示せず)とが軸線方向に交互に形成されてなり、互いに噛み合いが可能になっている一対の凹凸ロール31,34を備えている。両凹凸ロール31,34間に繊維シートが噛み込まれることで該繊維シートがロールの軸線方向(即ちシートの幅方向)へ延伸される。
以上の構成を有する装置を用いた伸縮性不織布の製造方法について説明すると
、先ず、非弾性繊維からなる第1ウエブと、弾性繊維からなる第2ウエブとを重ね合わせる。なお「弾性繊維からなる第2ウエブ」とは、弾性繊維のみからなるウエブだけでなく、該ウエブから形成される弾性繊維層(後述する図5における符号1で示される層)の伸縮弾性を損なわない範囲において、弾性繊維に加えて少量の非弾性繊維が含まれているウエブも包含する。
図1に示すように、ウエブ形成部100においては、非弾性の短繊維を原料として用い、第1ウエブ形成装置21であるカード機によって非弾性繊維ウエブ1”を製造する。この状態の非弾性繊維ウエブ1”においては、その構成繊維間は接合されておらず、該構成繊維はフリーの状態になっている。
得られた非弾性繊維ウエブ1”はエンボス装置29へ搬送される。エンボス装置29に備えられているロール28a,28bの少なくとも一方が所定温度に加熱されている。加熱温度は、これらのロールを用いたヒートロール加工によって非弾性繊維ウエブ1”の構成繊維どうしが融着するに足る温度になっている。エンボス装置29において、非弾性繊維ウエブ1”はヒートロール加工による熱処理によってその構成繊維どうしが弱く融着され、構成繊維どうしが仮固定化されたウエブ、即ち非弾性繊維からなる第1ウエブ1’となる。この状態の第1ウエブ1’は、構成繊維どうしが仮接された不織布(具体的にはヒートロール不織布)になっているとも言える。
エンボス装置29によるヒートロール加工の目的は、後述するように、弾性繊維を直接紡糸する際の風の勢いで第1ウエブ1’の構成繊維が吹き飛ばされないようにするためであるから、その加工条件は比較的穏やかでよい。逆に、ヒートロール加工の条件を過酷にすると、第1ウエブ1’の嵩高さが損なわれ、また繊維のフィルム化が起こり、最終的に得られる伸縮性不織布の風合いや通気性にマイナスに作用する。従って、例えばヒートロール加工の線圧は、加工対象である非弾性繊維ウエブ1”の厚みにもよるが、一般に50〜600N/cm、特に100〜400N/cmであることが好ましい。またエンボスロールの加熱温度は、繊維の構成樹脂の種類や非弾性繊維ウエブ1”の搬送速度にもよるが、一般に50〜160℃、特に80〜130℃であることが好ましい。
ヒートロール加工は一般的なエンボスロールを用いることで実施できる。特に、凸部を有するエンボスロールと、フラット金属ロールとの組合せが好ましい。凸部のパターンとしては、シート流れ方向(MD)及び/又はその直交方向(CD)に間欠的なドットパターンが好ましい。
ヒートロール加工によって得られた第1ウエブ1’は、個々独立した散点状の接合部を多数有することが好ましい。接合部は規則的な配置パターンで形成されている。接合部は、例えば第1ウエブ1’の流れ方向(MD)及びその直交方向(CD)の両方向に不連続に形成されていることが好ましい。
このようにして得られた第1ウエブ1’は一方向に連続搬送される。このウエブ1’上には、熱可塑性エラストマー等からなる弾性樹脂を原料として用い、第2ウエブ形成装置22であるスピニングブローン紡糸装置によって紡出された弾性繊維が直接堆積され、弾性繊維の連続フィラメントからなる弾性繊維ウエブ、即ち弾性繊維からなる第2ウエブ2’が形成され、第1ウエブ1’と第2ウエブ2’とが積層された積層ウエブ100’が形成される。つまり、第1ウエブ1’上に弾性繊維を直接紡糸して第2ウエブ2’を形成する。「直接紡糸してウエブを形成とする」とは、溶融紡糸法を用いて紡糸ノズルから紡出された繊維を、第1ウエブ1”上に直接堆積させてウエブを形成することをいう。従って、溶融紡糸によって得られた連続繊維をワインダで一旦巻き取った後に、延伸したり、切断したりして得られた繊維を第1ウエブ1’上に堆積させて弾性繊維からなるウエブを形成した場合は「直接紡糸してウエブを形成とする」には当たらない。なお、当該技術分野において紡糸とウエブの形成を連続的に行う直接紡糸法としては、先に述べたスピニングブローン法の他にメルトブローン法やスパンボンド法などが知られている。
第2ウエブ2’の形成に直接紡糸法の一つであるスピニングブローン法を用いると、溶融繊維の熱風による伸長と、冷風による冷延伸とが連続的に行われるので、弾性繊維の成形を容易に行えるという利点がある。また、繊維が緻密になりすぎず、短繊維に類した太さの弾性繊維を成形できるので、通気性の高い不織布が得られるという利点もある。更にスピニングブローン法によれば、連続フィラメントのウエブを得ることができる。連続フィラメントのウエブは、短繊維のウエブに比較して高伸張時の破断が起こりにくく、弾性を発現させやすいことから、本実施形態において極めて有利である。
従来、直接紡糸法を行う場合には、コンベア等の支持体上に繊維を一旦堆積させてウエブを形成し、次いで該支持体からウエブを剥離する方法が採用されていた。しかし、弾性繊維のウエブを形成する場合には、弾性樹脂が有する特有のべたつきによって、ウエブが支持体から剥がれにくいという問題が生じる。そこで、本実施形態においては、第1ウエブ1’上に弾性繊維を直接紡糸して、弾性繊維のウエブを形成している。これによって、弾性樹脂が有する特有のべたつきに起因する問題を解消することが可能となった。また、紡糸された弾性繊維を第1ウエブ1’上に直接堆積させて第2ウエブ2’を形成するので、第1ウエブ1’内に弾性繊維が入り込みやすくなる。その結果、後述する熱処理部200においてウエブを一体化して得られる繊維シートの強度が高くなり、強度の高い伸縮性不織布を得ることができる。
ところで、第1ウエブ1’の構成繊維どうしが固定化されていない場合、弾性繊維を直接紡糸してウエブを形成するときに、第1ウエブ1’が直接紡糸の際の風の勢いで吹き飛ばされてしまい、均一な不織布が得られないおそれがある。そこで、弾性繊維のウエブが積層される対象である第1ウエブ1’においては、弾性繊維のウエブの積層に先立ち、第1ウエブ1’の構成繊維どうしを固定化させておき、直接紡糸の際の風の勢いで第1ウエブ1’の構成繊維が吹き飛ばされないようにしている。その結果、第1ウエブ1’と第2ウエブ2’との積層を安定的に行うことができる。この観点から、非弾性繊維ウエブ1”の構成繊維どうしの固定化には、先に述べたヒートロール加工以外の方法を用いることもできる。例えば構成繊維どうしを、エアスルー方式の熱風処理によって融着することもできる。エアスルー方式の熱風処理を採用することは、ウエブの嵩高さが損なわれにくい点から有利である。
エンボス装置29によるヒートロール加工に代えて、エアスルー方式の熱風処理によって非弾性繊維ウエブ1”の構成繊維どうしを融着する場合、その条件は、熱風風量0.4〜3m/秒、温度80〜160℃、搬送速度5〜200m/分、熱処理時間0.5〜10秒であることが好ましい。特に好ましくは熱風風量1〜2m/秒である。
このようにして形成された積層ウエブ100’上には、更に、第3ウエブ形成装置23であるカード機によって製造された非弾性繊維ウエブ、即ち第3ウエブ3’が積層される。この状態の第3ウエブ3’においては、その構成繊維間は接合されておらず、該構成繊維はフリーの状態になっている。
第2ウエブ2’の構成繊維としては、例えば熱可塑性エラストマー、ゴムなどを原料とする弾性繊維を用いることができる。特に熱可塑性エラストマーを原料とする弾性繊維は、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた繊維は熱融着させやすいので、熱風処理部200による熱融着を行う本実施形態の製造方法に好適である。熱可塑性エラストマーとしては、SBS、SIS、SEBS、SEPS等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマーを挙げることができる。これらは一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。特にスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、又はそれらを組み合わせて用いることが、弾性繊維の成形性、伸縮特性、コストの面で好ましい。
第1ウエブ1’及び第3ウエブ3’の構成繊維は、実質的に非弾性のものである。該繊維としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PETやPBT)、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。第1ウエブ1’及び第3ウエブ3’の構成繊維としては、カード機の通過性の点から短繊維が用いられる。該繊維は親水性でも撥水性でも良い。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイドの複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。第1ウエブ1’及び第3ウエブ3’は、構成繊維の材料、ウエブの坪量や厚み等に関して同じであっても良く、或いは異なっていてもよい。芯鞘型の複合繊維を用いる場合、芯がPET、PP、鞘が低融点PET、PP、PEが好ましい。特にこれらの複合繊維を用いると、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー等を好ましく含む第2ウエブ2’の構成繊維との熱融着が強くなり、層剥離が起こりにくくなる点で好ましい。
3つのウエブの積層体は、エアスルー方式の熱風炉24に送られ、そこで熱風処理が施される。熱風処理によって、これらのウエブ間の繊維どうしが熱融着し、第2ウエブ2’はその各面に配された第1ウエブ1’及び第3ウエブ3’とそれらの全面において接合する。熱風処理に際しては、ウエブどうしが一体化していないことが必要である。これによって各ウエブが有する嵩高で厚みのある状態が熱風処理後も維持されて、風合いの良好な伸縮性不織布が得られる。これに対して、先に述べた特許文献1に記載の技術では、エンボスロールによる熱溶着や超音波溶着によって複数のウエブを接合しており、エアスルー方式の熱融着を行っていないので、やはり最終的に得られる伸縮性不織布が嵩高なものとならない。「ウエブどうしが一体化していない」とは、ウエブどうしを意図的に接合する操作を行わないことをいう。従って、例えば第1ウエブ1’上に弾性繊維を直接紡糸によって堆積させて第2ウエブ2’を形成する場合を考えると、紡糸直後の完全に固化していない弾性繊維は若干の自己タック性を有しているので、該弾性繊維が僅かながら第1ウエブ1’の構成繊維と結合することがあるが、そのような場合は意図的に結合を行っていないので、ウエブどうしが一体化していない場合に含まれる。
熱風処理によって、ウエブ間の繊維どうしを熱融着させ、ウエブどうしを全面接合することに加えて、主として熱風の吹き付け面側に位置する第3ウエブ3’の構成繊維の一部を、第2ウエブ2’に入り込ませることが好ましい。逆に、第2ウエブ2’の構成繊維の一部を、第3ウエブ3’に入り込ませることも好ましい。また、熱風処理の条件を制御することによって、第3ウエブ3’の構成繊維の一部を、第2ウエブ2’に入り込ませ、更に、第2ウエブ2’の構成繊維と交絡させることが好ましい。或いは、第3ウエブ3’の構成繊維の一部を、第2ウエブ2’を突き抜けさせて、第1ウエブ1’にまで到達させ、第1ウエブ1’の構成繊維と交絡させることが好ましい。
第3ウエブ3’の構成繊維の一部を、第2ウエブ2’に入り込ませる、及び/又は、第2ウエブ2’の構成繊維の一部を第3ウエブ3’に入り込ませるための条件は、熱風風量0.4〜3m/秒、温度80〜160℃、搬送速度5〜200m/分、熱処理時間0.5〜10秒であることが好ましい。特に好ましくは熱風風量1〜2m/秒である。上記条件は繊維を軟化させて均一に入り込ませる点と繊維を融着させる点においても好ましい。更に、繊維を交絡させるためには、熱風風量を3〜5m/秒とし、吹きつけ圧を0.1〜0.3kg/cm2とすることで可能となる。第2ウエブ2’の通気度が8m/kPa・s以上、更に好ましくは24m/kPa・s以上であると、熱風の通りがよくなり、繊維をより均一に入り込ませることができるので好ましい。また、繊維の融着が良好で最大強度が高くなる。更に毛羽立ちも防止される。
熱風処理においては、第3ウエブ3’の構成繊維の一部が、第2ウエブ2’に入り込むのと同時に、第3ウエブ3’の構成繊維及び/又は第1ウエブ1’の構成繊維と、第2ウエブ2’の構成繊維とが熱融着することが好ましい。この場合、熱風処理を、該熱風処理後の弾性繊維が繊維形態を維持するような条件下に行うことが好ましい。即ち、熱風処理によって第2ウエブ2’の構成繊維がフィルム状、或いはフィルム−繊維構造にならないようにすることが好ましい。そして、熱風処理においては、第3ウエブ3’の構成繊維どうしが熱融着し、同様に第2ウエブ2’の構成繊維どうし、及び第1ウエブ1’の構成繊維どうしが熱融着する。
エアスルー方式の熱風処理によって、3つのウエブが一体化された繊維シート10Bが得られる。繊維シート10Bは、第2ウエブ2’から形成された弾性繊維層2、第1ウエブ1’から形成された非弾性繊維層1及び第3ウエブ3’から形成された非弾性繊維層3を備えている(後述する図5参照)。繊維シート10Bは、一定幅を有して一方向に延びる長尺帯状のものである。繊維シート10Bは、次いで延伸部300へ搬送される。延伸部300においては、繊維シート10Bは先ず弱接合装置25に搬送される。弱接合装置25は、周面にエンボス用凸部が規則的に配置された金属製のエンボスロール26及びそれに対向配置された金属製又は樹脂製の受けロール27を備えたエンボス装置からなる。弱接合装置25によって繊維シート10Bには熱エンボス加工が施される。これによって、エンボス加工が施された繊維シート10Aが得られる。なお弱接合装置25による熱エンボス加工に先立って熱風処理部200により行われる熱融着によって、各層のウエブは互いに接合して一体化しているので、弱接合装置25による熱エンボス加工は、本発明において必須のものではない。各層のウエブの接合一体化を確実にしたい場合は、弱接合装置25による熱エンボス加工は有効である。また、弱接合装置25によれば、各層のウエブの接合一体化に加えて、繊維シート10Aの毛羽立ちが抑えられるという利点がある。なお熱エンボス加工は、構成繊維どうしを接合させるが、熱風処理部200によって行われるエアスルー方式の熱融着と異なり、熱エンボス加工によっては構成繊維どうしは交絡しない。
弱接合装置25による熱エンボス加工は、熱風処理部200によって行われる熱融着に対して補助的に行われるものであるから、その加工条件は比較的穏やかでよい。逆に、熱エンボス加工の条件を過酷にすると、繊維シート10Aの嵩高さが損なわれ、また繊維のフィルム化が起こり、最終的に得られる伸縮性不織布の風合いや通気性にマイナスに作用する。従って、例えば熱エンボス加工の線圧は、加工対象である繊維シート10Bの厚みにもよるが、一般に50〜600N/cm、特に100〜400N/cmであることが好ましい。またエンボスロールの加熱温度は、繊維の構成樹脂の種類や繊維シート10Bの搬送速度にもよるが、一般に50〜160℃、特に80〜130℃であることが好ましい。
熱エンボス加工によって得られた繊維シート10Aは、図2に示すように、個々独立した散点状の接合部4を多数有する。接合部4は規則的な配置パターンで形成されている。接合部4は、例えば、繊維シート10Aの流れ方向(MD)及びその直交方向(CD)の両方向に不連続に形成されていることが好ましい。
弱接合装置25において熱エンボス加工が施された繊維シート10Aは、引き続き延伸装置30へ送られる。図1ないし図3に示すように、繊維シート10Aは、大径部31,32と小径部(図示せず)が軸長方向に交互に形成された一対の凹凸ロール31,34を備えた延伸装置30によって、搬送方向(MD)と直交する方向(CD)へ延伸される。
延伸装置30は、一方又は双方の凹凸ロール31,34の枢支部を公知の昇降機構により上下に変位させ、両者の間隔が調節可能に構成されている。図1並びに図3(b)及び(d)に示されるように、各凹凸ロール31,34は、一方の凹凸ロール33の大径部31が、他方の凹凸ロール34の大径部32間に遊挿され、他方の凹凸ロール34の大径部32が一方の凹凸ロール33の大径部31間に遊挿されるように組み合わされる。この状態の両ロール31,34間に、繊維シート10Aを噛み込ませて、繊維シート10Aを延伸させる。
この延伸工程においては、図2及び図3に示すように、繊維シート10Aの幅方向における、接合部4の位置と、凹凸ロール31,34の大径部31,32の位置とを一致させることが好ましい。具体的には、図2に示すように、繊維シート10Aには、MDに沿って接合部4が一直線状に複数個並んで形成されている接合部列が、複数列形成されており(図2では10列図示)、図2において、最も左側に位置する接合部列R1を始めとして、そこから一つ置きの接合部列R1のそれぞれに含まれる接合部4については、一方の凹凸ロール33の大径部31の位置が一致し、左から2つ目の接合部列R2を始めとして、そこから一つ置きの接合部列R2のそれぞれに含まれる接合部については、他方の凹凸ロール34の大径部32の位置が一致するようにしてある。図2中、符号31,32で示す範囲は、繊維シート10Aが、両凹凸ロール31,34間に噛み込まれている状態の一時点において、各ロールの大径部31,32の周面と重なる範囲を示したものである。
繊維シート10Aが、凹凸ロール31,34間に噛み込まれた状態で両ロール31,34間を通過する際には、図3(b)及び(d)に示すように、接合部4と、何れかの凹凸ロールの大径部31,32とが重なる一方、大径部31,32と重ならない大径部同士間の領域、即ち上述した接合部列R間の領域が幅方向へ積極的に引き伸ばされる。従って、接合部4の破壊や各層のウエブ間の剥離が生じるのを防止しつつ、繊維シート10Aの接合部以外の部分を効率的に延伸させることができる。また、この延伸により、非弾性繊維層1,3が十分に伸長され、それによって非弾性繊維層1,3が、弾性繊維層2の自由な伸縮を阻害する程度が大きく低下する。その結果、本製造方法によれば、高伸縮性であり、また、破れや毛羽立ちの少ない外観の良好な伸縮性不織布を効率的に製造することができる。
このときの延伸率は、構成する材料によっても異なるが、好ましくは50〜500%、更に好ましくは100〜400%である。延伸率が50%以下では非弾性繊維層の破壊が十分ではなく、所望の伸縮特性が得られない。また、500%以上では非弾性繊維層が破壊され、場合によっては弾性繊維層も破壊されるので、破れや毛羽立ちが大きく生じ、外観、伸縮特性、強度物性の良好な伸縮性不織布が得られない。
凹凸ロール31,34の大径部31,32の周面は、繊維シート10Aに損傷を与えないようにするために、先鋭でないことが好ましい。例えば図3(b)及び(d)に示すように、所定幅の平坦面となっていることが好ましい。大径部31,32の先端面の幅W〔図3(b)参照〕は、0.3〜1mmであることが好ましく、接合部4のCDの寸法の0.7〜2倍、特に0.9〜1.3倍であることが好ましい。これにより、非弾性繊維の繊維形態が破壊されにくくなり、高強度の伸縮性不織布が得られる。
大径部間のピッチP〔図3(b)参照〕は、0.7〜2.5mmであることが好ましい。このピッチPは、接合部4のCD方向の寸法の1.2〜5倍、特に2〜3倍であることが好ましい。これによって布様の外観を呈し、肌ざわりの良い伸縮性不織布が得られる。また、接合部4のCDのピッチ(CD方向に隣合う接合部列R1同士の間隔、またはCD方向に隣合う接合部列R2同士の間隔)は、大径部間のピッチPに対し、位置関係を一致させるため基本的には2倍であるが、繊維シート10AのCDの伸びやネックインのため1.6倍〜2.4倍の範囲内であれば位置を一致させることが可能である。
延伸装置30から送り出された繊維シート10Aは、その幅方向への延伸状態が解放される。即ち伸長が緩和される。その結果、繊維シート10Aに伸縮性が発現し、該シート10Aはその幅方向へ収縮する。これによって目的とする伸縮性不織布10が得られる。なお、延伸状態を解放する場合、延伸状態が完全に解放されるようにしてもよく、或いは伸縮性が発現する限度において、延伸状態が或る程度維持された状態で延伸状態を解放してもよい。
延伸装置30としては、図1に示すものの他に、図4に示すものを用いることができる。図4に示す延伸装置30Aは、繊維シート10AをMDに延伸させるものである。延伸装置30Aは、2個で一対をなす第1延伸ロール35,第2延伸ロール36が、繊維シート10Aの搬送方向に沿ってこの順で配置されている。第1延伸ロール35と第2延伸ロール36は同径のものであるが、その周速が異なっている。詳細には、第1延伸ロール35の周速よりも、第2延伸ロール36の周速の方が速くなっている。その結果、両ロール35,36間において繊維シート10Aはその搬送方向(MD)に引き伸ばされる。
第2延伸ロール36の下流側には、ダンサーロール群37が配置されている。ダンサーロール群37によって、繊維シート10Aは、その長手方向への延伸状態が解放される。即ち伸長が緩和される。その結果、繊維シート10Aはその長手方向へ収縮する。
図5には、図1に示す装置を用いて製造された伸縮性不織布10の断面構造が模式的に示されている。伸縮性不織布10は、弾性繊維層2の両面に、同一の又は異なる、実質的に非弾性の非弾性繊維層1,3が積層されて構成されている。弾性繊維層2と、非弾性繊維層1,3とは、弾性繊維層2の構成繊維が繊維形態を保った状態で、繊維交点の熱融着によって全面で接合されている。つまり、部分接合されている従来の伸縮性不織布とは、接合状態が異なっている。弾性繊維層2と、非弾性繊維層1,3とが全面接合されている伸縮性不織布10においては、弾性繊維層2と、非弾性繊維層1,3との界面及びその近傍において、弾性繊維層2の構成繊維と、非弾性繊維層1,3の構成繊維との交点が熱融着しており、実質的に全面で均一に接合されている。全面で接合されていることによって、弾性繊維層2と、非弾性繊維層1,3との間に浮きが生じること、つまり、両層が離間して空間が形成されることが防止される。両層間に浮きが生じると、弾性繊維層と非弾性繊維層との一体感がなくなり伸縮性不織布10の風合いが低下する傾向にある。本発明によれば、あたかも一層の不織布ごとき一体感のある多層構造の伸縮性不織布が提供される。
「弾性繊維層2の構成繊維が繊維形態を保った状態」とは、弾性繊維層2の構成繊維のほとんどが、熱や圧力等を付与された場合であっても、フィルム状、又はフィルム−繊維構造に変形していない状態をいう。弾性繊維層2の構成繊維が繊維形態を保った状態にあることで、先に述べた特許文献1記載の伸縮性不織布と異なり、本実施形態の伸縮性不織布10には十分な通気性が付与されるという利点がある。
弾性繊維層2は、その層内において、構成繊維どうしが熱融着している。同様に、非弾性繊維層1,3も、その層内において、構成繊維どうしが熱融着している。
2つの非弾性繊維層1,3のうちの少なくとも一方においては、その構成繊維の一部が弾性繊維層2に入り込んだ状態、及び/又は、弾性繊維層の構成繊維の一部が少なくとも一方の非弾性繊維層1,3に入り込んだ状態になっている。このような状態になっていることで、弾性繊維層2と、非弾性繊維層1,3との一体化が促進され、両層間に浮きが生じることが一層効果的に防止される。結果としてそれぞれの層の表面に追従した形で層と層が組み合わさっている状態となる。非弾性繊維層の構成繊維は、その一部が弾性繊維層2に入り込み、そこにとどまっているか、或いは弾性繊維層2を突き抜けて、他方の非弾性繊維層にまで到達している。それぞれの各層において表面繊維間を結ぶ面をマクロ的に想定したとき、この面から層の内側に形成される繊維空間に、他の層の構成繊維の一部が前記層の断面厚み方向へ入り込んでいる。非弾性繊維層の構成繊維が弾性繊維層2に入り込み、そこにとどまっている場合、該構成繊維は、更に弾性繊維層2の構成繊維と交絡していることが好ましい。同様に、非弾性繊維層の構成繊維が弾性繊維層2を突き抜けて、他方の非弾性繊維層にまで到達している場合には、該構成繊維は、他方の非弾性繊維層の構成繊維と交絡していることが好ましい。これは伸縮性不織布の厚み方向断面をSEMやマイクロスコープなどで観察した際に、層間において実質的に空間が形成されていないことで確認される。また、ここで言う「交絡」とは、繊維どうしが十分に絡み合っている状態を意味し、繊維層を単に重ね合わせただけの状態は交絡に含まれない。交絡しているか否かは、例えば、繊維層を単に重ね合わせた状態から、繊維層を剥離するときに要する力と、繊維層を重ね合わせ、それに熱融着を伴わないエアスルー法を適用した後に、繊維層を剥離する力とを比較して、両者間に実質的に差異が認められる場合には、交絡していると判断できる。
伸縮性不織布10の好ましい形態においては、実質的に非弾性の非弾性エアスルー不織布の厚み方向内部に、構成繊維が繊維形態を保った状態の弾性繊維層2が含まれており、該エアスルー不織布の構成繊維の一部が弾性繊維層2に入り込んだ状態、及び/又は、弾性繊維層の構成繊維の一部が非弾性繊維層に入り込んだ状態になっている。更に好ましい形態においては、エアスルー不織布の構成繊維の一部が弾性繊維層2の構成繊維とエアスルー法によってのみ交絡している。弾性繊維層2がエアスルー不織布の内部に含まれていることによって、弾性繊維層2の構成繊維は、実質的に伸縮性不織布の表面には存在しないことになる。このことは、弾性繊維に特有のべたつき感が生じない点から好ましいものである。
弾性繊維層2は、伸ばすことができ且つ伸ばした力から解放したときに収縮する性質を有するものである。弾性繊維層2は、少なくとも面と平行な一方向において、100%伸長後に収縮させたときの残留歪みが20%以下、特に10%以下であることが好ましい。この値は、少なくとも、MD及び方向の何れか一方において満足することが好ましく、両方向において満足することがより好ましい。
2つの非弾性繊維層1,3のうち少なくとも一方は、その厚みが弾性繊維層2の厚みの1.2〜20倍、特に1.5〜5倍になっていることが好ましい。一方、坪量に関しては、2つの非弾性繊維層1,3のうち少なくとも一方は、その坪量よりも弾性繊維層の坪量の方が高くなっていることが好ましい。換言すれば、非弾性繊維層は、弾性繊維層よりも厚く且つ坪量が小さいことが好ましい。厚みと坪量とがこのような関係になっていることで、非弾性繊維層は、弾性繊維層に比較して厚みのある嵩高なものとなる。その結果、伸縮性不織布10は柔らかで風合いの良好なものとなる。
非弾性繊維層1,3の厚みそのものに関しては、0.05〜5mm、特に0.1〜0.5mmであることが好ましい。一方、弾性繊維層2の厚みそのものに関しては、非弾性繊維層1,3の厚みよりも小さいことが好ましく、具体的には0.01〜2mm、特に0.1〜0.2mmであることが好ましい。厚みの測定は伸縮性不織布断面をマイクロスコープにより50〜200倍の倍率で観察し、各視野において平均厚みをそれぞれ求め、3視野の厚みの平均値として求めることができる。
非弾性繊維層1,3の坪量そのものに関しては、弾性繊維層の表面を均一に覆う観点及び残留歪みの観点から、それぞれ1〜60g/m2、特に5〜15g/m2であることが好ましい。一方、弾性繊維層2の坪量そのものに関しては、伸縮特性及び残留歪みの観点から、非弾性繊維層1,3の坪量よりも大きいことが好ましい。具体的には5〜80g/m2、特に10〜40g/m2であることが好ましい。
構成繊維の繊維径に関し、弾性繊維層2の構成繊維の繊維径は、少なくとも一方の非弾性繊維層1,3の構成繊維の繊維径の1.2〜5倍、特に1.2〜2.5倍であることが好ましい。これに加えて弾性繊維層2の構成繊維は、通気性及び伸縮特性の観点から、その繊維径が5μm以上、特に10μm以上が好ましく、100μm以下、特に40μm以下であることが好ましい。一方、非弾性繊維層1,3の構成繊維は、その繊維径が1〜30μm、特に10〜20μmであることが好ましい。つまり、非弾性繊維層1,3の構成繊維としては、弾性繊維層2の構成繊維よりも細めのものを用いることが好ましい。これによって、表層に位置する非弾性繊維層1,3の構成繊維の融着点が増加する。融着点の増加は、伸縮性不織布10の毛羽立ち発生の防止に有効である。さらに、細めの繊維を用いることで肌ざわりの良い伸縮性不織布10が得られる。
本実施形態の伸縮性不織布10には、図5に示すように、非弾性繊維層1,3に、微小な凹部が形成されている。これによって、伸縮性不織布10は、その断面が、微視的には波形形状になっている。この波形形状は、伸縮性不織布の10の延伸加工によって生じたものである。この波形形状は、伸縮性不織布10に伸縮性を付与した結果生じるものであり、不織布10の風合いそのものに大きな影響を及ぼすものではない。
本実施形態の伸縮性不織布10は、その面内方向の少なくとも一方向に伸縮性を有する。面内のすべての方向に伸縮性を有していてもよい。その場合には、方向によって伸縮性の程度が異なることは妨げられない。最も伸縮する方向に関し、伸縮性の程度は、100%伸長時の荷重が20〜500cN/25mm、特に40〜150cN/25mmであることが好ましい。また100%伸長状態から収縮させたときの残留歪みが15%以下、特に10%以下であることが好ましい。
本実施形態の伸縮性不織布10は、その良好な風合いや、毛羽立ち防止性、伸縮性、通気性の点から、外科用衣類やマスク、清掃シート等の各種の用途に用いることができる。特に生理用ナプキンや使い捨ておむつなどの吸収性物品の構成材料として好ましく用いられる。例えば、使い捨ておむつの外面を構成するシート、胴回り部やウエスト部、脚周り部等に弾性伸縮性を付与するためのシート等として用いることができる。また、ナプキンの伸縮性ウイングを形成するシート等として用いることができる。また、それ以外の部位であっても、伸縮性を付与したい部位等に用いることができる。伸縮性不織布の坪量や厚みは、その具体的な用途に応じて適切に調整できる。例えば吸収性物品の構成材料として用いる場合には、坪量20〜160g/m2程度、厚み0.1〜5mm程度とすることが望ましい。また、本発明の伸縮性不織布は、弾性繊維層の構成繊維が繊維形態を保っていることに起因して、柔軟であり、また通気性が高くなっている。柔軟性の尺度である曲げ剛性に関し、本発明の伸縮性不織布は、曲げ剛性値が10g/30mm以下と低いものとなっていることが好ましい。通気性に関しては、通気度が16m/kPa・s以上となっていることが好ましい。また、伸度は100%以上であることが望ましい。
以上の実施形態においては、図1に示す装置を用いて製造された伸縮性不織布10を加工して伸縮部分を有する種々の製品を製造している。これに代えて、伸縮性不織布10が出来上がる前の中間段階にあるシート材を一旦巻き取っておき、巻き取られた該シート材を繰り出して、製品の製造ライン中で、該シート材に伸縮性を付与すると共に、伸縮性が付与された該シート材を原料として製品を製造することもできる。具体的には、図1に示すウエブ形成部100及び熱処理部200における加工で繊維シート10Bを製造し、該繊維シート10Bを一旦巻き取っておく。巻き取られた繊維シート10Bを、別途用意された、伸縮部分を有する所定の製品を製造するための加工機に設置する。この加工機は、繊維シート10Bを製造する装置とは別の場所(例えば工場敷地内の別の建屋や遠隔地)に設置することができる。この加工機には延伸装置が備えられている。巻き取られた繊維シート10Bを繰り出して該加工機に搬送し、該加工機において繊維シート10Bを延伸させる。そして該加工機において繊維シートに対して所定の加工、例えば他の部材との重ね合わせや接合を行う。更に、該加工機において繊維シートの延伸を解放する。このようにして、伸縮性不織布を一部に備えた、伸縮部分を有する製品を製造することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、第2ウエブ2’の形成にスピニングブローン法を用いたが、これに代えて他の直接紡糸法であるメルトブローン法やスパンボンド法を用いてもよい。
また、熱風処理部200によって接合一体化される前の状態の第2ウエブ2’及び第3ウエブ3’は、その構成繊維どうしが接合されていない状態であることが好ましいが、該ウエブ2’,3’として、構成繊維どうしが接合された状態になっているものを用いてもよい。
また前記の実施形態においては、第2ウエブ2’の各面に第1ウエブ1’及び第3ウエブ3’を重ね合わせたが、これに代えて、第3ウエブ3’は用いずに、第1ウエブ1’及び第2ウエブ2’のみを重ね合わせてもよい。この場合には、弾性繊維層と非弾性繊維層の2層構造の伸縮性不織布が得られる。2層構造の伸縮性不織布を、吸収性物品の構成材料として用いる場合、特に使用者の肌に触れる箇所に使用する場合には、非弾性繊維層を着用者の肌側に向くように使用することが、肌触りやべたつき防止等の観点から好ましい。
また図3に示す方法においては、一方の凹凸ロールの大径部と他方の凹凸ロールの小径部とによって繊維シート10Aが挟まれていない状態で延伸が行われたが、両者間の間隔を狭くして、両者間に繊維シート10Aを挟んだ状態で延伸を行うこともできる。つまり、繊維シートを介して底つきした状態で延伸することもできる。また、延伸工程は、特開平6−133998号公報に記載の方法を用いることもできる。
また前記実施形態においては、繊維シート10Bに対してその長手方向又は幅方向の一方向への延伸を行ったが、これに代えて長手方向及び幅方向の二方向への延伸を行ってもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
〔実施例〕
図1示す装置を用いて伸縮性不織布を製造した。先ず直径17μm、繊維長51mmの非弾性短繊維(芯:PET、鞘:PE)をカード機に供給し、カードウエブからなる非弾性繊維ウエブ1”を形成した。ウエブ1”の坪量は10g/m2であった。この非弾性繊維ウエブに熱エンボス加工を施して構成繊維を仮融着させ第1ウエブ1’を得た。熱エンボス加工は、エンボス凸ロールとフラット金属ロールとを備えたエンボス装置を用いて行った。エンボス凸ロールとして、MDピッチ2.0mm、CDピッチ2.0mm、面積率10%の多数の凸部を有するドット状凸ロールを用いた。各ロールの温度は130℃とした。ロール間の線圧は300N/cmとした。
この第1ウエブ1’上に、第2ウエブ2’を直接紡糸で積層し、積層ウエブ100’を得た。第2ウエブ2’は次の方法で形成した。SEBSからなる弾性樹脂であるクレイトンG1657(商品名)を用いた。押出機を用い、溶融した樹脂をダイス温度310℃で紡糸ノズルから押し出し、スピニングブローン法によって第1ウエブ1’上に繊維を堆積させ第2ウエブ2’を形成した。弾性繊維の直径は32μmであった。第2ウエブ2’の坪量は40g/m2であった。
積層ウエブ100’上に、前述と同様の非弾性短繊維からなるカードウエブを積層し第3ウエブ3’を形成した。第3ウエブ3’の坪量は10g/m2であった。
これら3層のウエブの積層体を熱処理機に導入し、エアスルー方式で熱風を吹き付け熱処理を行った。熱処理の条件は、ネット上温度140℃、熱風風量2m/秒、吹き付け圧0.1kg/cm2、吹き付け時間15秒間であった。この熱処理によって3層のウエブが一体化された繊維シート10Bが得られた。
次いで繊維シート10Bに熱エンボス加工を施した。熱エンボス加工は、エンボス凸ロールとフラット金属ロールとを備えたエンボス装置を用いて行った。エンボス凸ロールとして、CDのピッチが2.0mm、MDのピッチ2.0mm、面積率10%の多数の凸部を有するドット状凸ロールを用いた。各ロールの温度は130℃に設定した。この熱エンボス加工によって接合部が規則的なパターンで形成された繊維シート10Aを得た。
繊維シート10Aに対して延伸加工を施した。延伸加工は、大径部と小径部が軸長方向に交互に形成された一対の凹凸ロールを備えた延伸装置を用いて行った。大径部間のピッチは1.0mmであった。200%の延伸率で繊維シート10AをCDに延伸させた。これによりCDに伸縮する坪量60g/m2の不織布が得られた。なお、以上の各工程の搬送速度はいずれも10m/分であった。得られた伸縮性不織布の特性を以下の表1に示す。表中の各項目の測定方法は次の通りである。
<厚み>
伸縮性不織布を0.5cN/cm2の荷重にて平板間に挟み、その状態下にマイクロスコープにて断面を25倍から200倍の倍率で観察し、各層の平均厚みを求めた。また平板間の距離から全体の厚みを求めた。繊維の入り込みについては相互の入り込みの中間点を厚みとした。
<通気度>
カトーテック製AUTOMATIC AIR−PERMEABILITY TESTER KES-F8-AP1により通気抵抗を測定し、その逆数の値を通気度とした。
<毛羽抜け試験>
200mm×200mmの伸縮性不織布を試験片として用いた。この試験片の一方の面を評価面として用いた。この評価面を上にして、試験片の四辺をガムテープでプレートに固定した。スポンジ(モルトプレンMF−30)を巻き付けた摩擦板を試験片上にセットした。スポンジの荷重は240gであった。正回転3回、逆回転3回を1セットとして摩擦板を回転させた。これを15セット行った。1回転は3秒の速度とした。回転によってスポンジに付着したすべての繊維をセロテープ(登録商標)に付着させた。このセロテープ(登録商標)を黒台紙に貼った。試験片の表面状態と、セロテープ(登録商標)に付着した繊維から、毛羽抜けの度合いを以下の基準で評価した。
○:試験片に毛羽や毛玉がほとんどない。セロテープ(登録商標)に繊維の付着がほとんどない。
△:試験片に毛羽または毛玉が認められるが、セロテープ(登録商標)に繊維のかたまり状のものはない。
×:試験片に毛羽または毛玉が認められ、セロテープ(登録商標)に繊維のかたまり状のものが多く認められる。
<強度、伸度及び残留歪>
伸縮性不織布の伸縮方向へ50mm、それと直交する方向へ25mmの大きさで矩形の試験片を切り出した。オリエンテック製テンシロンRTC1210Aに試験片を装着した。チャック間距離は25mmであった。試験片を不織布の伸縮方向へ300mm/分の速度で伸長させ、そのときの荷重を測定した。そのときの最大点の荷重と、そのときの伸度を最大強度、最大伸度とした。また、100%伸長サイクル試験を行い、100%伸長時強度を100%伸長時の荷重から求めた。更に、100%伸長後、同速にて原点に戻して行ったときの戻らない長さ割合を測定し、その値を残留歪とした。
<曲げ剛性>
JIS L−1096のハンドルオメータ法に準拠し、大栄科学精機製作所製HOM−3を用いて測定した。押し込み量8mm、スリット幅10mmの条件において、それぞれ流れ方向とそれに対して直角方向に曲げた際の平均値を曲げ剛性の値とした。
Figure 0004936732
以上の各測定とは別に、得られた伸縮性不織布の断面をSEM観察したところ、弾性繊維層の構成繊維と非弾性繊維層の構成繊維とが熱融着しており、これらの繊維層は全面接合されていた。また、非弾性繊維層の構成繊維の一部が弾性繊維層の厚み方向に入り込んでいることが確認された。弾性繊維層の構成繊維は繊維形態を保っていた。また伸縮性不織布は風合いが良く、やわらかで伸縮性の良いものであった。更に、この伸縮性不織布を外装に用いて使い捨ておむつを作製したところ、このおむつは肌ざわりがやわらかくて通気性が高く、十分伸びるためはかせやすく、全面で締めつけるためゴム跡がつきにくいといった特徴を有していた。
図1は、本発明の伸縮性不織布の製造方法に用いられる好ましい装置を示す模式図である。 図2は、延伸加工を施す繊維シートの一例を示す平面図である。 図3(a)は、図2に示す繊維シートのCD方向のa−a線に沿う断面図、図3(b)は、凹凸ロール間で変形した状態(延伸させている状態)の図3(a)に対応する断面図、図3(c)は、図2に示す繊維シートのCD方向のc−c線に沿う断面図、図3(d)は、凹凸ロール間で変形した状態(延伸させている状態)の図3(c)に相当する断面図である。 図4は、延伸装置の他の実施形態を示す模式図である。 図5は、本発明の伸縮性不織布の一実施形態の断面構造を示す模式図である。
符号の説明
1’ 構成繊維どうしが仮固定化された状態の第1ウエブ
1” 構成繊維どうしが仮固定化されていない第1ウエブ
2’ 第2ウエブ
3’ 第3ウエブ
1 非弾性繊維層
2 弾性繊維層
3 非弾性繊維層
4 接合部
10A,10B 繊維シート
10 伸縮性不織布
100’ 積層ウエブ

Claims (10)

  1. 非弾性繊維からなる第1ウエブ上に弾性繊維からなる第2ウエブを重ね合わせ、第2ウエブ上に非弾性繊維からなる第3ウエブを重ね合わせ、
    これらのウエブが一体化していない状態下に、これらのウエブに対してエアスルー方式の熱風処理を施してウエブどうしを熱融着させ、これらのウエブが一体化してなる繊維シートを得、
    前記繊維シートを少なくとも一方向に延伸させて、その後前記繊維シートの延伸を解放する、伸縮性不織布の製造方法であって、
    前記非弾性繊維からなるウエブの構成繊維間を融着して得られた第1ウエブ上に、前記弾性繊維を直接紡糸して第2ウエブを形成し、かつ
    第3ウエブは、第2ウエブ上に重ね合わせられた状態では、その構成繊維間が接合されておらず、該構成繊維がフリーの状態になっている伸縮性不織布の製造方法。
  2. エアスルー方式の熱風処理においては、第3ウエブの側から熱風を吹き付け、第3ウエブの構成繊維の一部を、第2ウエブに入り込ませるか、又は第2ウエブの構成繊維の一部を第3ウエブに入り込ませる請求項1記載の伸縮性不織布の製造方法。
  3. 前記繊維シートを、温度50〜160℃及び線圧50〜600N/cmの熱エンボス加工によって、散点状の接合部が多数形成されるように接着し、その後に該繊維シートを延伸する請求項1又は2記載の伸縮性不織布の製造方法。
  4. 前記非弾性繊維からなるウエブの構成繊維間の融着をエアスルー方式の熱風処理で行い第1ウエブを得る請求項1ないし3の何れか一項に記載の伸縮性不織布の製造方法。
  5. 前記非弾性繊維からなるウエブの構成繊維間の融着をヒートロールを用いた熱処理で行い第1ウエブを得る請求項1ないし3の何れか一項に記載の伸縮性不織布の製造方法。
  6. 大径部と小径部とが軸線方向に交互に形成されてなり、互いに噛み合いが可能になっている一対の凹凸ロール間に、前記繊維シートを噛み込ませ、該繊維シートを延伸させる請求項1ないし5の何れかに記載の製造方法。
  7. 前記弾性繊維からなる第2ウエブをスピニングブローン法によって形成する請求項1ないし6の何れかに記載の製造方法。
  8. 非弾性繊維からなる第1ウエブ上に弾性繊維からなる第2ウエブとを重ね合わせ、第2ウエブ上に非弾性繊維からなる第3ウエブを重ね合わせ、
    これらのウエブが一体化していない状態下に、これらのウエブに対してエアスルー方式の熱風処理を施してウエブどうしを熱融着させ、これらのウエブが一体化してなる繊維シートを得ると共に該繊維シートを一旦巻き取り、
    巻き取られた繊維シートを繰り出して、別途用意された、伸縮部分を有する所定の製品を製造するための加工機に搬送し、
    前記加工機において該繊維シートを少なくとも一方向に延伸させる工程を含む所定の加工を該繊維シートに対して行い、更に該加工機において該繊維シートの延伸を解放する、伸縮部分を有する製品の製造方法であって、
    前記非弾性繊維からなるウエブの構成繊維間を融着して得られた第1ウエブ上に、前記弾性繊維を直接紡糸して第2ウエブを形成し、かつ
    第3ウエブは、第2ウエブ上に重ね合わせられた状態では、その構成繊維間が接合されておらず、該構成繊維がフリーの状態になっている、伸縮部分を有する製品の製造方法。
  9. エアスルー方式の熱風処理においては、第3ウエブの側から熱風を吹き付け、第3ウエブの構成繊維の一部を、第2ウエブに入り込ませるか、又は第2ウエブの構成繊維の一部を第3ウエブに入り込ませる請求項8記載の伸縮部分を有する製品の製造方法。
  10. 前記繊維シートを、温度50〜160℃及び線圧50〜600N/cmの熱エンボス加工によって、散点状の接合部が多数形成されるように接着し、その後に該繊維シートを延伸する請求項8又は9記載の伸縮部分を有する製品の製造方法。
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