JP2008281133A - 走行車両 - Google Patents

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Hiroyoshi Ono
弘喜 小野
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Abstract

【課題】クラッチペダルの踏み込みなどのクラッチ操作手段の操作量に連動して変速装置の入り切りをする油圧クラッチがクラッチ操作手段の操作フィーリングに影響を与えることがないようにした油圧制御装置を有する作業車両を提供すること。
【解決手段】複数の油圧クラッチ(D、・・・)の各油圧クラッチ毎にエンジン出力軸1から該当する油圧クラッチのクラッチ軸までの減速比と該油圧クラッチの回転数をエンジン出力軸1の回転数センサ122の検出値に基づき推測し、油圧クラッチ毎に該油圧クラッチの回転により発生する遠心力の影響によるクラッチピストンの推力を補正し、該補正値に基づき油圧クラッチ毎の作動油の油圧圧力を補正して油圧クラッチ毎の非接続状態から接続状態までの前記油圧圧力を変更する油圧制御装置100を備えた走行車両である。
【選択図】図4

Description

本発明は、圃場での操舵性の優れた油圧クラッチの油圧制御装置を有する作業車両に関する。
農業用、建築用、運搬用等の作業車両は、左右の走行車軸と、この走行車軸の駆動力を変速する変速装置を備えており、この種の変速装置としては、エンジン動力の入り切りを行う主クラッチと車両の前後進切り換えを行うリバーサ機構を設け、リバーサ機構の伝動下手にシンクロメッシュ式の主変速装置、さらにその伝動下手に副変速装置をそれぞれ設けた構成が知られている。
上記作業車両の中には主クラッチと前後進切り換えを行うリバーサ機構を兼ねた油圧クラッチを備えた構成を有するものがあり、該車両では、油圧クラッチがクラッチペダルの操作に連動して変速装置の作動、非作動と前進、後進の制御を行う。
特開平7−127668号公報には、クラッチペダルの踏み込みに連動して変速装置の入り切りをする油圧クラッチにおいて、油圧クラッチを入りとするためのクラッチペダルの踏み込み量が大であればあるほど、油圧クラッチのピストン作動用の電磁比例制御弁に流す設定電流値を小さくし、また、クラッチ入り位置からクラッチ切り位置まで該クラッチの戻し操作を行う過程で、クラッチの戻し操作量が大きくなればなるほどピストン作動用の設定電流値から徐々に電流値が増大するように電磁比例制御弁に対する電流制御をする構成が開示されている。クラッチペダルの戻し操作を素早く行ったときに該ペダルの初期操作段階において該ペダル操作に対して油圧作動状態が遅れ気味になってペダルの戻し操作が過剰に行われて、クラッチ摩擦板の急激な圧接作動による変速ショックが発生することがあるが、上記この構成は、この様な不具合を解消するというものである。
特開平7−127668号公報
前記特許文献1の構成では、クラッチペダルの戻し操作時の変速ショックは無くなるが、油圧クラッチ入力軸の回転により発生する遠心力がクラッチ油圧ピストンに推力を与えて、この推力がクラッチペダル操作時の操作フィーリングに影響を与えることについては考慮されていない。
本発明の課題は、クラッチペダルの踏み込みなどのクラッチ操作手段の操作量に連動して変速装置の入り切りをする油圧クラッチがクラッチ操作手段の操作フィーリングに影響を与えることがないようにした油圧制御装置を有する作業車両を提供することである。
本発明の課題は、次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、エンジン(62)と、該エンジン(62)の出力軸(1)の回転数を検出する回転数センサ(122)と、該エンジン(62)の動力を入力軸(2)より入力して非接続状態から接続状態まで、供給又は排出する作動油の油圧に応じて連続的に接続状態を変化させるクラッチピストン(78、・・・)を備えた一以上の油圧クラッチ(D、・・・)と、該油圧クラッチ(D、・・・)で得た動力で作動する動力伝達機構(A〜Cなど)と、該油圧クラッチ(D、・・・)に供給又は排出する作動油の油圧圧力を操作量により調整するクラッチ操作手段(115,119,121)と、油圧クラッチ毎に油圧クラッチの回転数をエンジン出力軸(1)から該当する油圧クラッチのクラッチ軸までの減速比で計算できる回転数に基づき推測し、油圧クラッチ毎にエンジン回転数に応じて油圧クラッチの回転により発生する遠心力の影響によるクラッチピストンの推力を補正し、該補正値に基づき油圧クラッチ毎の作動油の油圧圧力を補正して油圧クラッチ毎の非接続状態から接続状態までの前記油圧圧力をクラッチ操作手段(115,119,121)の操作量に応じて変更する油圧制御装置(100)とを備えた走行車両である。
請求項2記載の発明は、請求項1の走行車両のエンジン(62)の出力軸(1)の回転数を検出する回転数センサ(122)の代わりに車両の走行速度を検出する後輪軸(11)の回転数センサ(123)を用いることを特徴とする走行車両。
請求項3記載の発明は、請求項1の走行車両のエンジン(62)の出力軸(1)の回転数を検出する回転数センサ(122)の代わりにPTO軸(14)の回転数センサ(124)を用いる走行車両である。
なお、本明細書では車両の前進方向に向かって左右をそれぞれ左、右といい、前後をそれぞれ前、後ということにする。
ここで、本明細書において左右の走行車軸とは、作業車両の進行方向を向いて左右方向の走行車軸をいう。
請求項1記載の発明によれば、全ての油圧クラッチ(D、・・・)の出力軸に回転数センサを設けて、その検出値をフィードバックさせて、油圧クラッチ毎の回転により発生する遠心力の影響を考慮に入れた油圧クラッチの作動油の油圧圧力を補正するとコスト高となるので、回転数センサはエンジン出力軸(1)の回転数センサ(122)の1個のみとして、各油圧クラッチの回転数はエンジン出力軸から該当する各クラッチ軸までの減速比で計算できる回転数で演算し、この計算した回転数に応じて各クラッチの圧力補正をすることで安価に全てのクラッチ(D、・・・)の圧力補正が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、エンジン出力軸の回転数センサ(122)の代わりに車両の走行速度を検出する後輪軸11の回転数センサ(123)のみを用いることで、各クラッチの圧力補正をすることで安価に全てのクラッチ(D、・・・)の圧力補正が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、エンジン出力軸の回転数センサ(122)の代わりにPTO軸(14)の回転数センサ(124)のみを用いることで、各クラッチの圧力補正をすることで安価に全てのクラッチ(D、・・・)の圧力補正が可能となる。
本発明の実施の形態について以下図面と共に説明する。
図1にはトラクタを走行車両の一例であるトラクタの左側面図、図2は、図1のトラクタのトランスミッション内の動力伝動図、図3は図2の動力伝動図の油圧回路図、図4は図1の変速装置の前後進動力入切用の油圧クラッチシリンダの構成図、図5は図4の変速装置の前後進動力入切用の油圧クラッチの制御ブロック図、図6はペダル踏込み位置と前記前後進動力入切用の油圧クラッチの作動圧力の関係を示す図、図7は前記油圧クラッチの作動時の遠心力による補正値αとエンジン回転数の関係を示す図である。
図1には本実施例のトラクタの側面図を示す。
乗用四輪駆動の走行形態を有するトラクタ車体Tは、ステアリングハンドル73で前輪61を操向しながら走行運転する。車体Tの後部にはロータリ耕耘装置84等の作業機を昇降可能に装着して対地作業を行うことができる。この車体Tは、前端部にフロントアクスルハウジングに支架させるエンジンブラケットを介してエンジン62を搭載し、このエンジン62の後側にクラッチハウジングや、ミッションケース65等を一体的に連結し、このミッションケース65の最後部にリヤアクスルハウジング75を設けて、左右両側部に後輪63を軸装する。
図2には本実施例のトラクタの動力伝動系統図を示す。
エンジン62は後側に突出のエンジン軸1を有し、このエンジン軸1をクラッチハウジング部の入力軸2に連結する。ミッションケース65内の伝動機構を介して後端部の出力軸3及びPTO軸14を連動すると共に、ミッションケース65の下部に設けた前輪出力軸5を連動する構成としている。この出力軸3はミッションケース65内の後部の略中央部において前後方向に沿うように軸受されて後端にドライブピニオンギヤ53を有し、リヤデフ45のデフリングギヤ46に噛合し、リヤアクスルハウジングに沿って軸装されたリヤデフ軸10と後輪軸11を遊星減速機構を介して連動する。また、前輪出力軸5はミッションケース65の下部からエンジン62の下部を経て、フロントアクスルハウジングの中央部に設けられるフロントデフ47の入力軸26に連結され、このフロントアクスルハウジングに沿って軸装されるフロントデフ軸12及び遊星減速機構等を介して前輪軸13へ連動する構成としている。なお、入力軸2から油圧ポンプ80(図3)への動力取り出し用のギヤ駆動軸15,17が入力軸2に並列配置されている。
本実施例のトランスミッションは、エンジン軸1によって駆動される入力軸2から入力ギヤ31に連動されるPTO変速カウンタギヤ44を有するPTOカウンタ軸9上にPTOクラッチパック66を設けている。また入力軸2には前後進切替用の前後進切替ギア42、42が遊転状態に設けられ、一方の後進側の前後進切替ギア42には入力軸2と並列配置されたバックカウンタ軸8に設けられたバックカウンタギア43が噛合し、他方の前進側の前後進切替ギア42には主変速軸19上に固定した入力ギヤ48と該主変速軸19上に遊転自在に設けた有効径の異なる4つの主変速ギヤ33を設ける。これら4つの主変速ギヤ33は、四段変速に構成され、クラッチパック76によって切替シフトされ、4つの主変速ギヤ33から構成される変速装置を主変速装置Aということにする。
前記主変速軸19上には、前記主変速装置Aの4つの主変速ギヤ33のうち、最も有効径の小さい主変速ギヤ33(第1速用)と3番目に有効径の小さい主変速ギヤ33(第3速用)との間にクラッチパック76を固定して設け、2番目に有効径の小さい主変速ギヤ33(第2速用)と最も有効径の大きい主変速ギヤ33(第4速用)との間にクラッチパック76を固定して設ける。前記2つのクラッチパック76には、各主変速ギヤ33を主変速軸19と一体回転するように連結する摩擦クラッチが各々設けられている。
また、前後進切替ギヤ42の前進側のギヤと噛合可能な入力ギヤ48は、前後進切替ギヤ42の後進側のギヤともバックカウンタ軸8上のバックカウンタギヤ43と噛合っており、該前後進切替ギヤ42のうちの前進側のギヤ42と後進側のギヤ42とを、前後独立した摩擦クラッチから成る2つの前後進切替クラッチパック60の切替によって択一的に入力軸2と一体化して、前進走行と後進走行とに切替えられる構成である。後述する油圧シリンダ85(図3)を含めこれらギヤ42とクラッチパック60などからなる構成を前後進クラッチDということにする。
また、前後進クラッチDの切替を手動で行う前後進切替レバー115をステアリングハンドル73のポスト部分に設け、クラッチぺダル119はハンドルポスト73の足下に設け、クラッチペダル121はハンドル近傍に設けている。
主変速軸19と同軸芯位置に設けられた副変速軸20にはクラッチパック76によって切替シフトされる有効径の異なる2つの高低速切替ギヤ34が設けられており、主変速後の駆動力を更に減速して高速と低速とに切り替えることができる。この高速と低速とに切り替え可能なギア構成をハイ・ロー変速装置Bということにする。
さらに副変速軸20と同軸上には有効径の異なる3つの副変速ギヤ35を有する出力軸3が配置されている。出力軸3は副変速ギヤ35により三段変速する構成としている。この三段変速可能なギヤ35の構成を副変速装置Cということにする。
また、副変速ギヤ35に噛合するクリープカウンタギヤ49を備えたクリープカウンタ軸21が出力軸3に並列位置に設けられている。また主変速ギヤ33や高低速切替ギヤ34等と噛合する主変速カウンタギヤ39と高低速切替ギヤ40を有する走行カウンタ軸6が主変速軸19や副変速軸20と並列位置に配置されており、主変速軸19から伝動される回転が主変速ギヤ33で変速されて、その回転が主変速カウンタギヤ39と高低速切替ギア40を順次経由して副変速軸20に設けられた高低速切替ギヤ34に伝達される。高低速切替ギヤ34に伝達された動力はクラッチパック76を介して副変速軸20上に設けた副変速ギヤ35による変速機構を介して出力軸3に伝達される。
本実施例の走行動力伝達系では、PTO正逆切替ギヤ37機構を備えたPTO連動軸4を回転する伝動形態である正逆転PTOを設けている。
また、前記副変速ギヤ35と噛み合う副変速カウンタギヤ38の副変速カウンタ軸27を回転自在に支持すると共に、出力軸3から前輪取出ギヤ36を介して連動される前輪連動ギヤ51を有する前輪連動軸28を設け、この前輪連動軸28の前方延長軸芯上にはPTO減速ギヤ50を有するPTO減速軸23を設けている。さらに、前輪連動軸28の並行位置にPTO連動軸4を設け、該PTO連動軸4と同軸芯上前端部にPTO連動軸4を正転と逆転に切替えるPTO正逆切替ギヤ37のPTO正逆切替軸22と、PTO変速ギヤ32のPTO変速軸18を配置している。
また、PTO正逆切替ギヤ37と噛合するPTO逆回転カウンタギヤ52を有するPTO逆回転カウンタ軸24が前記PTO正逆切替軸22の側部に設けられ、PTOクラッチパック66の入りによって、入力軸2からPTO変速ギヤ32、PTO変速カウンタギヤ44及びPTO正逆切替ギヤ37等を介してPTO正逆切替軸22へ動力が伝動するように構成している。前記正逆切替ギヤ37は前記PTO変速ギヤ32と同形態のクラッチリングを用いる形態としている。このPTO正逆切替軸22の側方にはPTO逆回転カウンタギヤ52を有する逆回転カウンタ軸24を設け、PTO逆回転カウンタギヤ52は、PTO減速ギヤ50からの連動を受けてPTO正逆切替ギヤ37を逆回転することができる。なお、前記PTOカウンタ軸9の後方に減速軸23が配置される。
更に、ミッションケース65内の下段部に配置された前輪出力軸5は、ミッションケース65の後部底部に軸装されて、前輪連動軸25やカップリング等を介して前記フロントデフ47の入力軸26へ連結する。この前輪出力軸5の横側には前輪駆動軸7が配置されている。前輪駆動軸7の後端には前輪ギヤ55が設けられている。また、前記出力軸3の後端部の前輪取出ギヤ36に前輪連動軸28上の第1の前輪連動ギヤ51が噛合し、該第1の前輪連動ギヤ51を介して前輪連動軸28に伝達される出力軸3の駆動力は、前輪連動軸28と一体回転する第2の前輪連動ギア54に伝達されて、該前輪連動ギア54から前輪駆動軸7に伝達される。
また前輪駆動クラッチパック67を前輪駆動軸7上に設け、この駆動軸7の前端部から前輪出力軸5へギヤ連動する。また、有効径の異なる2つの前輪駆動切替ギヤ41が前輪駆動クラッチパック67の左右に配置されており、該2つの前輪駆動切替ギヤ41は、カウンタ軸59に設けた有効径の異なる2つの切替駆動カウンタギヤ56に各々噛み合わされ、前輪駆動クラッチパック67を択一的に接続することにより、2つの減速比のうちのいずれか一方の減速比で前輪駆動軸7を駆動することができる。
前輪駆動クラッチパック67を中立位置にシフトするときは前輪61を駆動させない後輪駆動の二駆形態とし、この前輪駆動クラッチパック67を油圧操作によって切り換えて低速位置にシフトするときは前輪61を後輪63に対して約1倍の等速駆動させる四駆形態とし、また、この前輪駆動クラッチパック67を油圧操作によって切り換えて高速位置にシフトするときは前輪61を後輪63に対して約2倍に増速駆動させる四駆形態とすることによって走行することができる。
上記構成からなる噛合式変速装置により、エンジン62の回転動力は主クラッチを構成する前後進クラッチDを経由して4段の変速段からなる主変速装置Aと2段の変速段からなるハイ・ロー変速装置B及び3段の変速段からなる副変速装置Cで合計24段のうちのいずれかの変速段に変速され、得られた回転動力はリヤデフ45を経て後輪63が駆動される。また、前記副変速装置Cで変速された回転動力は前輪駆動クラッチパック(二駆四駆切替クラッチ)67にも伝達され、該クラッチパック67により前輪61が「等速」もしくは「増速」に切り換えられた後、フロントデフ47を経て前輪61が駆動される。
また、PTO変速ギヤ32、走行系の主変速ギヤ33、高低速切替ギヤ34及び副変速ギヤ35等を、ドライブピニオンギヤ53を有する出力軸3の軸芯上に沿って配置する構成とする。走行系の伝動は、入力軸2から出力軸3の軸芯上に配置される主変速ギヤ33、高低速切替ギヤ34及び複変速ギヤ35等を介してドライブピニオンギヤ53へ多段変速連動される。また、PTO系の変速は、この出力軸3の軸芯上の前端部に設けられるPTO変速ギヤ32を介して連動される。
次に図3に本実施例のトラクタの油圧回路図を示す。
図3の油圧回路図では左右の後輪63を独立して制動する左右のブレーキシリンダ83、前輪61へ伝達する動力を「等速」もしくは「増速」に切り換える四駆切換クラッチシリンダ99、ステアリングハンドル73の回転操作により作動するパワーステアリング装置103、PTOクラッチシリンダ104、PTOクラッチ圧力コントロール用バルブ105,106などが設けられている。なお、一点鎖線部分の回路101はメイン油圧回路(作業機昇降・作業機水平や外部油圧取出しなど)となり、サブ回路(走行・ブレーキ・デフロック・PTO側回路)とあまり関係がないため、回路図の図示を省略している。
油圧ポンプ80から吐出した作動油は、減圧弁81aを介して主変速装置Aの第4速用と第2速用の各ギア33をクラッチパック76を介してそれぞれ作動させる油圧クラッチシリンダ87と油圧クラッチシリンダ88を切り替える4−2速切替用の変速制御弁89に供給され、さらに主変速装置Aの第1速用と第3速用の各ギア33をそれぞれ作動させる油圧クラッチシリンダ91と油圧クラッチシリンダ92を切り替える1−3速切替用の変速制御弁93に供給される。
減圧弁81aを経由する作動油は、前後進クラッチシリンダ85のオン・オフ制御弁129を介して前後進クラッチシリンダ85の前進側と後進側のクラッチDを切り替える切替弁86に供給される。該前後進クラッチシリンダ85の前進側と後進側のクラッチDのいずれに作動油が供給されているかは前進側クラッチ圧力センサ110と後進側クラッチ圧力センサ111で検出できる。
同様に、上記及び下記油圧クラッチシリンダに供給される作動油はそれぞれの油圧クラッチシリンダへの入口側の油路に設けた圧力センサで検知できる構成になっている。
また、油圧ポンプ80から吐出した作動油は、減圧弁81bを介してブレーキバルブ82aを経由して左右のブレーキシリンダ83に分岐供給される。前記ブレーキバルブ82aは後輪63を選択する切替制御弁であり、該ブレーキバルブ82aはブレーキ力を調整する圧力制御弁82bと一体構成となっている。
さらに、減圧弁81bを経由する作動油は、前記第1速〜第4速用の各ギア33で変速された速度を「高速」と「低速」の二つのギヤ40のいずれかにクラッチパック76を介して作動させるハイ・ロー油圧クラッチシリンダ95を切り替えるための制御弁96a,96bに供給される。
また、減圧弁81bを経由する作動油は、デフロック制御弁97を経てフロントデフ47用の前輪デフロックシリンダ98a及びリアデフ45用の後輪デフロックシリンダ98bに分岐される。
さらに、前輪駆動クラッチパック67のギア41の切替用の油圧シリンダ99には切替制御弁94を経て前記減圧弁81bを経由する作動油が供給される。
同様に、減圧弁81bを経由する作動油は、PTO用バルブ105,106を介してPTOクラッチシリンダ104に供給され、PTOクラッチの圧力を調整する。
また図3に示す油圧ポンプ80からの油圧は、パワステアリングハンドル73の操作で作動されるオービットロール107に作動油を供給する構成である。
図4に前後進ギア42,42の切替を行う前後進クラッチシリンダ85の断面構成図を示す。
シリンダ85の前後一対のシリンダ85F、85R内には流入する作動油(オイル)によりそれぞれ作動するピストン78F、78Rと該ピストン78F、78Rの作動で互いに接触する複数組の摩擦板からなる前後進切替クラッチパック60、60がそれぞれ設けられている。
クラッチペダル119の非操作時(足踏み式ペダル119の踏み込み操作をしていない時)には前進と後進用のいずれかのシリンダ85F、85R内にオイルが流入してピストン78F又は78Rが作動状態であり、前後進切替クラッチパック60、60が接続状態となり、エンジン動力が変速装置24内の前進側の駆動機構又は後進側の駆動機構に伝達される。また各シリンダ85F、85R内にはリターンスプリング(圧縮スプリング)77F、77Rが設けられており、該リターンスプリング77F、77Rはそれぞれ前進、後進クラッチパック60、60の接続状態を解除する側に付勢される。したがってクラッチペダル119を操作すると(足踏み式ペダル119の踏み込み操作をすると)とシリンダ85F又は85R内のオイルが流出して、リターンスプリング77F又は77Rの付勢力でピストン78F又は78Rが戻し方向に移動し、該前進又は後進用のクラッチパック60の接続状態が解除される。
上記構成の前後進切替クラッチパック60では、クラッチ入力軸である入力軸2の回転より発生する遠心力によりピストン78F又は78R内のオイルがピストン78F又は78Rに推力を与える。これにより油圧押し付け圧力で発生する入力軸2のトルクに遠心力による推力が加算された力で動力伝達トルクが発生する。
前記遠心力は次の式で求めることができる。
まず、クラッチシリンダ85F又は85R内のオイルが、前進側クラッチパック60又は後進側クラッチパック60と完全に一体となって回転している場合の入力軸2の径方向の圧力Pは、下記の式で表される(強制渦の式)。そして圧力Pの入力軸2の径方向の分布は図6に示す通りであり、半径方向外側ほど圧力Pの値が大きくなっている。
P=P0+1/2ρr2ω2 (1)
ここで、P0:軸心圧力(Pa)、ρ:密度(kg/m3 )、r:軸心からの距離(m)、ω:クラッチ角速度(rad/s)である。
従って、ピストン78F又は78Rの推力は(1)式を半径方向に面積分することで次式(2)、(3)得られる。
Figure 2008281133
Figure 2008281133
ここで、F:ピストン推力(N)、A:ピストン面積(m2 )、φ1:ピストン内径(m)、
φ2:ピストン外径(m)である。
式(3)の第1項はソレノイド86F又は86Rで作動する図示しない油圧バルブの制御圧によるピストン78F又は78Rの推力、第2項はシリンダ85F又は85R内のオイルの遠心力による推力を表す。
式(3)より、前記油圧バルブによる圧力がゼロであっても、前進側クラッチパック60又は後進側のクラッチパック60が回転していれば、推力は発生しているため、リターンスプリング77F又は77Rのセット荷重は遠心力による推力より大きくなくてはならない。また、この推力は圧力センサでは測定できないが、入力軸2の回転数により決まるため、エンジン回転数(図5に示すエンジン回転数センサ112で検出する)より推測して、それに応じた制御を行うことが可能となる。
このとき、式(3)の第2項をF’とすると
F’=(1/64)×ρπω2(φ24−φ14) (4)
P’=F’/A=(1/16)×ρω2(φ22+φ1 2) (5)
ここで、F’はシリンダ85F又は85R内のオイルの遠心力による推力(kgf)、P’はピストン78F又は78Rの推力の圧力換算(kgf/cm2)である。
従って、ピストン78F又は78Rを駆動する圧力は、測定された圧力に(5)式で表される値を加えなければならない。
計算の便宜のために、前後進クラッチDの入力軸2の回転数をf(rpm)として、前記(4)、(5)式を工業単位系(ω→2πf/60;fはrpm)に直すと次のようになる。
F’=5.49×10-17×ρ×f2×(φ2 4−φ14) (6)
P’=6.99×10-15×ρ×f2×(φ2 2+φ1 2) (7)
以上は前後進クラッチDに対する構成を例に説明したが、実際の油圧クラッチに対する前記(1)〜(7)式は全ての油圧クラッチのパック(PTOクラッチシリンダ104内のクラッチパック66、前輪駆動クラッチ67、2速・4速用クラッチパック76、1速・3速用クラッチパック76、ハイ・ロー油圧クラッチシリンダ95内のクラッチパック、四駆切替クラッチシリンダ99内のクラッチパック、前後輪デフロックシリンダ98a,98b内のクラッチパック)に適用できる。
このとき全てのクラッチに回転数センサを設けて、その検出値をフィードバックさせて圧力補正をするとコスト高となるので、回転数センサはエンジン回転数センサ1個のみとして、各クラッチの回転数はエンジン出力軸から該当する各クラッチ軸までの減速比で計算できる回転数で演算し、この計算した回転数に応じて各クラッチの圧力補正をすることで安価に全てのクラッチの圧力補正が可能となる。
車両の速度を検出する車速センサ123(図2)を後輪軸11に後輪駆動軸11のギア歯数を検出する方式で設け、走行系のクラッチ軸(例えば、主変速軸19)の回転数は後輪軸11に設けた車速センサ123から前記クラッチ軸(例えば、主変速軸19)までの減速比で計算できる回転数で演算し、各クラッチごとに車速に応じて補正する圧力データ又は車速に応じて補正する式をコントローラ100内のメモリーに備えて制御に使用する構成としてもよい。
また、PTO軸14の回転数をギア歯数を検出する方式のPTO回転センサ124(図2)をPTO軸14に設け、PTOカウンタ軸9の回転数は前記PTO回転センサ124からPTOカウンタ軸9までの減速比で計算できる回転数で演算し、PTO回転数に応じて補正する圧力データあるいはPTO回転数に応じて補正する式をコントローラ100内のメモリーに備え、これによりクラッチパック66の圧力を補正することで、PTOクラッチシリンダ104の制御に使用することもできる。
このように各クラッチ軸の回転数を正確に検出するためにクラッチケース自体の回転を検出するセンサを各クラッチに配置するとコスト高、部品点数大となってしまうため、通常装備している車速センサを用いることで安価に補正システムが構成できる。
通常クラッチの油圧圧力とトルクとの関係は、当該クラッチが回転しない状態(クラッチシリンダ内のオイルの遠心力による推力が無い場合)のデータを基に作成されている。その状態でクラッチに遠心力が発生すると遠心力による推力が加算されるため、その分、供給油圧圧力より見かけ上大きな油圧圧力でクラッチのピストンを押している状態になるので、クラッチの前記圧力対トルクの特性を示すデータをそのまま使用して、クラッチに発生する遠心力を減算する方法にしておくことで正確な圧力−トルク特性データを容易に作成できる。
具体的には、クラッチを接続する側に変速する場合の油圧圧力の補正は、駆動する比例圧力制御弁の駆動電流をクラッチのパックに発生する遠心力を減算する方法に対応させて補正する。
基本の電流−圧力制御ラインはクラッチの回転数無しの状態(クラッチ単体が持つ圧力−トルク特性に基づく電流値の特性)のマップデータをクラッチ毎に有するので、これに当該クラッチの回転数による加算トルク分の電流を基本ラインから減算して補正する。
例えば、前後進油圧クラッチDで説明すると、クラッチパック60,60に掛かる圧力と伝達トルクの関係は図8に示す通りである。すなわちクラッチパック60に対して油圧力を増加させればさせる程、クラッチパック60が伝達可能なトルクは上昇し、圧力Pになるとトルクは一定となる。クラッチシリンダ85F又は85R内のオイルの遠心力による推力が無い場合を実線で示し、前記遠心力がある場合を点線で示す。なお、点線で示す前記遠心力による増加分により、前後進クラッチDの入力軸2の回転数fに応じて異なる加算値からなる伝達トルクが得られる。当然ながら、シリンダ85F又は85R内のオイルの遠心力が大きいほど、加算されるトルクも大きくなる。
ここで前後進油圧クラッチDのクラッチパック60,60を作動させる切替弁86F又は86Rの各ソレノイドに流れる電流値(A)に対する前記クラッチシリンダ85F又は85Rに掛かる圧力との関係は図9に示す通りである。目標とする伝達トルクT1を得るためには圧力P1でクラッチパック60を押圧する必要があるが、遠心力が作用するため実際にクラッチを作動させるためには伝達トルクT2が掛かる。そこで伝達トルクT1を得るためにはトルク(T2−T1)分を引くことが必要となり、実際は圧力P1ではなく、それより小さい圧力PXを発生させるだけで良く、そのために電流値はA1ではなく電流値AXで良い。また前後進油圧クラッチDのクラッチパック60,60を作動させるオイルの温度に対する動粘性特性は図10に示す通りである。
また、主変速装置A等の各クラッチで変速時に一方のクラッチを切り操作し、他方のクラッチを入り操作して変速する場合には、クラッチが回転することにより発生する遠心力の影響を切り側クラッチのオフするタイミングを変更して行う構成としても良い。このような例について図11と図12により説明する。
図11には第1速のクラッチシリンダ91内のクラッチパック76の接合状態を解放して第2速のクラッチシリンダ88のクラッチパック76を接合するクラッチ切り替えを行う場合の第1速切替弁93と第2速切替弁89の作動時間tと各シリンダ圧力Pの関係を示す。
第1速のクラッチ圧力を解放して第2速のクラッチを作動させる場合に、実線と点線の偏差分が第1速のクラッチパック76に掛かる遠心力による圧力であり、これを加味して第1速のクラッチの回転数が高いほど(実線より点線分だけ)早めに油圧を低下させ、また、第2速のクラッチパック76に油圧を負荷する場合は該第2速のクラッチの回転数が高いほど負荷する油圧を(実線より点線分だけ)低下させて供給する。
図12には温度による油圧シリンダの作動レスポンスを加味して第1速の油圧クラッチを解放して第2速の油圧クラッチを作動させる場合を示す、第1速の油圧クラッチは実線の作動タイミングより点線分がより油温が低い場合の作動タイミングである。
実線の1速と「切」と2速「入」は、図Eに示す実線z、wの作動タイミングで油圧クラッチを制御したいが、油温が低いと1速のクラッチ「切」の作動タイミングが実線に示す作動タイミングより遅くなり、破線xで示す作動タイミングとなる。そこで1速のクラッチ「切」のタイミングを点線yで示す作動タイミングにすうと、実際の1速のクラッチ「切」のタイミングは実線zで示す作動で行われる。従って、油圧クラッチの2速「入」の作動タイミングは図示の実線で示す通りとなる。
このように、クラッチ圧力が抜けていく場合に、配管の圧力損失等で一気にゼロMPaまで圧力は落ちない(図11,図12に示すようにカーブを描きながら油圧が低下する)。従って、クラッチ圧力が抜ける側でクラッチが持つ保持トルクと遠心力が加算され、クラッチに伝達されるトルクが異なる。変速時はオフするタイミングを変更することで遠心力の影響を考慮でき、いつも同じような変速フィーリングが得られる。
切り側クラッチのオフするタイミングは、オイルの動粘度によっても大きく変化するため、図10に示すようにオイルの温度によっても変更できる構成とすることが望ましい。
また、オイル温度による補正は図10に示す動粘度が極端に変化するポイント付近以下の温度で補正をしないと、動粘度特性が大きく変化するポイント以下でクラッチ切り時に残りの油圧圧力の出方も極端に異なってくるため、補正は動粘度が極端に変化する温度領域のみで行う。
図4に示す油圧クラッチの出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)側にトルクセンサ(図示せず)を設け、前記クラッチが付いている部分のクラッチ軸に加える圧力により発生する走行軸11,13又はPTO軸14の各出力トルクと発生トルクを比較し、ほぼ一致するようにクラッチ圧力を補正制御する構成を設けると、クラッチや油圧のバラツキを考慮した制御が可能になる。
前記出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)側に設けたトルクセンサの検出トルクに基づき、出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)の発生角加速度が規定角加速度以内で、収まるように図4に示すクラッチの油圧圧力をコントロールする構成を採用することができる。
前記出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)にはそれぞれ回転センサ123、125、124などを設け、該出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)に対応したクラッチの接続開始時に前記回転センサ123〜125などの回転開始まではクラッチ圧力を早めに高めるようにし、出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)が回転を開始したら、その圧力を継続するように構成する。
また、クラッチ接続開始時、回転センサ123〜125の回転開始まではクラッチ圧力を早めに高めるようにし、出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)が回転開始したらそこから圧力を徐々に上昇させるようにした。
出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)が動き始めた時の圧力が、その車両状態で、車両に駆動可能なトルクが与えられた状態であり、その状態を継続することで、車両がおかれた状態でのスムーズな回転力(加速度)が与えられる。
出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)に対応したクラッチの接続開始時に前記回転センサ123〜125などの回転開始まではクラッチ圧力を早めに高めるようにし、出力軸(走行軸11,13又はPTO軸14)が回転を開始したら、その圧力を継続して作業時にショックがない状態で出力軸の到達回転数までの時間を比較的早くできる。
なお、発生トルクが少なく、走行用とPTO用の各出力軸(後輪軸11,前輪軸13とPTO軸14)にそれぞれ設けられた回転センサ123,125、124により検出される出力軸回転数が減速比回転数と同等以上の回転数になった場合は、クラッチ圧力を所定圧力以上の圧力にする。
これはダッシング現象を抑えるためである。ダッシング現象とは、例えばロータリ作業時にロータリを高速回転させていて、トルクが少ないと、変速装置ケースにロータリ軸から大きくなった回転数が、タイヤに戻って走行車両車の走行速度が高くなってしまう現象である。
この一連の制御のフローチャートを図13に示す。
車両を動かす場合、車両の路面との摩擦により車両の挙動は異なる。人がショックと感じる加速度を与えずにコントロールすることでスムーズな発進・変速ができる。またPTO軸などにおいても、同様に回転力を与えることでスムーズに作業ができる。
本発明は、トラクタなどの作業車両の走行制御が従来以上に精度良く行えるので操作性の良い車両が得られる。
本発明の実施例のトラクタの左側面図である。 図1のトラクタのトランスミッション内の動力伝動図である。 図2の動力伝動図の油圧回路図である。 図2の変速装置の前後進動力入切用の油圧クラッチの構成図である。 図2の変速装置の前後進動力入切用の油圧クラッチの制御ブロック図である。 図2のトラクタのペダル踏込み位置と前記前後進動力入切用の油圧クラッチの作動圧力の関係を示す図である。 図2の変速装置の前後進動力入切用の油圧クラッチの作動時の遠心力による補正値αとエンジン回転数の関係を示す図である。 図2のトラクタの前後進油圧クラッチのクラッチシリンダに掛かる圧力と伝達トルクの関係を示す図である。 図1のトラクタの前後進油圧クラッチのクラッチシリンダを作動させる切替弁の各ソレノイドに流れる電流値に対する前記クラッチシリンダに掛かる圧力の関係を示す図である。 図1のトラクタの前後進油圧クラッチのクラッチシリンダを作動させるオイルの温度に対する動粘性特性図である。 図1のトラクタの第1速のクラッチを作動させる油圧クラッチシリンダから第2速のクラッチを作動させる油圧クラッチシリンダに切り替える場合の切替弁の作動時間と各シリンダ圧力の関係を示す図である。 図1のトラクタの第1速のクラッチを作動させる油圧クラッチシリンダから第2速のクラッチを作動させる油圧クラッチシリンダに切り替える場合の切替弁の作動時間と各シリンダ圧力の関係を示す図である。 図1のトラクタのクラッチトルクの制御のフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン軸 2 入力軸
3 出力軸 4 PTO連動軸
5 前輪出力軸 6 走行カウンタ軸
7 前輪駆動軸 8 バックカウンタ軸
9 PTOカウンタ軸 10 リヤデフ軸
11 後輪軸 12 フロントデフ軸
13 前輪軸 14 PTO軸
15,17 ギヤ駆動軸 18 PTO変速軸
19 主変速軸 20 副変速軸
21 クリープカウンタ軸 22 PTO正逆切替軸
23 PTO減速軸 24 PTO逆回転軸
25 前輪連動軸 26 入力軸
27 副変速カウンタ軸 28 前輪連動軸
31 入力ギヤ 32 PTO変速ギヤ
33 主変速ギヤ 34 高低速切替ギヤ
35 副変速ギヤ 36 前輪取出ギヤ
37 PTO正逆切替ギヤ 38 副変速カウンタギヤ
39 主変速カウンタギヤ 40 高低速切替ギヤ
41 前輪駆動切換ギヤ 42 前後進切替ギヤ
43 バックカウンタギヤ 44 PTO変速カウンタギヤ
45 リヤデフ 46 デフリングギヤ
47 フロントデフ 48 入力ギヤ
49 クリープカウンタギヤ 50 PTO減速ギヤ
51 前輪連動ギヤ 52 PTO逆回転ギヤ
53 ドライブピニオンギヤ 54 前輪連動ギヤ
55 前輪ギヤ 56 切替駆動カウンタギヤ
59 カウンタ軸 60 前後進切替クラッチパック
61 前輪 62 エンジン
63 後輪 65 ミッションケース
66 PTOクラッチパック 67 前輪駆動クラッチパック
73 ステアリングハンドル 75 リヤアクスルハウジング
76 クラッチパック 77F、77R リターンスプリング
78F、78R ピストン 80 油圧ポンプ
81a,81b 減圧弁 82a ブレーキバルブ
82b 圧力制御弁 83 ブレーキシリンダ
84 作業機 85 前後進クラッチシリンダ
86 切替弁 89 変速制御弁
87,88,91,92 油圧クラッチシリンダ
93 変速制御弁 94 切替制御弁
95 ハイ・ロー油圧クラッチシリンダ
96a,96b 制御弁 97 デフロック制御弁
98a 前輪デフロックシリンダ 98b 後輪デフロックシリンダ
99 四駆切替クラッチシリンダ 100 制御装置
101 メイン油圧回路 103 パワーステアリング装置
104 PTOクラッチシリンダ
105,106 PTOクラッチ圧力コントロール用バルブ
107 オービットロール 110 前進側クラッチ圧力センサ
111 後進側クラッチ圧力センサ 112 エンジン回転数センサ
115 前後進切替レバー 119 クラッチペダル
120 クラッチペダルセンサ 121 クラッチペダルスイッチ
122〜125 車速(回転)センサ
129 オン・オフ制御弁 A 主変速装置
B ハイ・ロー変速装置 C 副変速装置
D 前後進クラッチ T トラクタ車体

Claims (3)

  1. エンジン(62)と、
    該エンジン(62)の出力軸(1)の回転数を検出する回転数センサ(122)と、
    該エンジン(62)の動力を入力軸(2)より入力して非接続状態から接続状態まで、供給又は排出する作動油の油圧に応じて連続的に接続状態を変化させるクラッチピストン(78、・・・)を備えた一以上の油圧クラッチ(D、・・・)と、
    該油圧クラッチ(D、・・・)で得た動力で作動する動力伝達機構(A〜Cなど)と、
    該油圧クラッチ(D、・・・)に供給又は排出する作動油の油圧圧力を操作量により調整するクラッチ操作手段(115,119,121)と、
    油圧クラッチ毎に油圧クラッチの回転数をエンジン出力軸(1)から該当する油圧クラッチのクラッチ軸までの減速比で計算できる回転数に基づき推測し、油圧クラッチ毎にエンジン回転数に応じて該当する油圧クラッチの回転により発生する遠心力の影響によるクラッチピストンの推力を補正し、該補正値に基づき油圧クラッチ毎の作動油の油圧圧力を補正して油圧クラッチ毎の非接続状態から接続状態までの前記油圧圧力をクラッチ操作手段(115,119,121)の操作量に応じて変更する油圧制御装置(100)と
    を備えたことを特徴とする走行車両。
  2. 請求項1の走行車両のエンジン(62)の出力軸(1)の回転数を検出する回転数センサ(122)の代わりに車両の走行速度を検出する後輪軸(11)の回転数センサ(123)を用いることを特徴とする走行車両。
  3. 請求項1の走行車両のエンジン(62)の出力軸(1)の回転数を検出する回転数センサ(122)の代わりにPTO軸(14)の回転数センサ(124)を用いることを特徴とする走行車両。
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