JP2008281061A - 潤滑剤吸収ユニット及びそれを備えたリニアガイド - Google Patents

潤滑剤吸収ユニット及びそれを備えたリニアガイド Download PDF

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恵介 松村
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Abstract

【課題】案内レールとスライダとの間から漏出した潤滑剤の飛散を防止することが可能なリニアガイド及びそれに備えられる潤滑剤吸収ユニットを提供する。
【解決手段】軸を上下方向へ向けて設置面Bに設置された案内レール4と、案内レール4へ相対移動可能に跨架されるスライダ6を有するリニアガイド2において、案内レール4とスライダ6との間から漏出して、案内レール4の外面を伝わり下方へ流れる潤滑剤を吸収する潤滑剤吸収ユニット1を、案内レール4の下端部に取り付けてスライダ6のストローク範囲の下限位置Luよりも下方に配置し、潤滑剤吸収ユニット1の構成を、潤滑剤を吸収可能な材料を用いて形成されるとともに、案内レール4の上面及び両側面と、案内レール4の軸方向から見て隙間無く接触している潤滑剤吸収部18を備えた構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、直線運動する物体を案内する機械要素部品として、工作機械や半導体製造装置等で用いられるリニアガイド及びそれに備えられる潤滑剤吸収ユニットに関する。
従来から、工作機械等で使用されているリニアガイドとしては、例えば、案内レールと、案内レールを跨いで組み付けられるスライダとを備えたものがある。
案内レールの両側面には、案内レールの軸方向に延びる単列または複数列のレール側転動体転動溝が形成されている。
スライダは、案内レールに対して相対移動可能に跨架されるスライダ本体と、スライダ本体の移動方向両端面に、それぞれ接合される二つのエンドキャップとから構成されている。
スライダ本体は、案内レールの側面と対向する両袖部の内側面に、レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有しており、レール側転動体転動溝及びスライダ側転動体転動溝から、負荷転動路が形成されている。また、スライダ本体は、スライダ側転動体転動溝と同列数の転動体戻し路を有しており、この転動体戻し路は、両袖部の肉厚部分を案内レールの軸方向に貫通している。
エンドキャップのスライダ本体との接合面には、負荷転動路と転動体戻し路とを連通させる方向転換路が形成されている。
そして、負荷転動路、転動体戻し路及び方向転換路によって、転動体転動路が形成されている。転動体転動路内には、例えば、鋼球からなる複数の転動体が装填されており、これら複数の転動体は、案内レールに対するスライダの相対移動に伴って、転動体転動路内を転動しながら無限循環する。
このような構成のリニアガイドでは、作動性や耐久性を向上させるために、転動体転動路内にグリースやオイル等の潤滑剤を配置し、使用状況等によって追加供給する場合が多い。
しかしながら、リニアガイドの構成が、スライダが上下方向へ移動する構成、すなわち、案内レールが、軸を上下方向へ向けて壁面等の設置面に設置されている場合では、転動体転動路内に配置されている潤滑剤が、案内レールとスライダとの間から漏出するおそれがある。
案内レールとスライダとの間から潤滑剤が漏出すると、この潤滑剤が案内レールの外面を伝わって下方へ移動して飛散するおそれがあり、ワークや、リニアガイドが設置されている環境を汚染するという問題が生じるおそれがある。
このような問題を解決するために、特許文献1に記載されているようなリニアガイドや、特許文献2に記載されているようなリニアガイドに備えられるエンドキャップが提案されている。
図7は、特許文献1に記載されているリニアガイド2の構成を示す図であり、リニアガイド2を下方から見た斜視図である。
図7中に示すように、このリニアガイド2は、案内レール4が、軸を上下方向へ向けて設置面(図示せず)に設置されている。また、スライダ本体14の移動方向両端面にそれぞれ接合されている、二つのエンドキャップ16a,16bのうち、下方に配置されるエンドキャップ16aの、スライダ本体14と対向する面と反対側の面には、ケース部20が取り付けられている。そして、多孔質構造を有し、潤滑剤を吸収可能な物性を有する潤滑剤吸収部18が、ケース部20によって、案内レール4と接触した状態で保持されている。
このような構成のリニアガイド2は、案内レール4とスライダ本体14との間から漏出して下方へ流れる潤滑剤を、潤滑剤吸収部18によって吸収することにより、潤滑剤の飛散を防止する構成となっている。
図8は、特許文献2に記載されているリニアガイドに備えられるエンドキャップ16を示す図であり、エンドキャップ16のスライダ本体との接合面30を示す図である。
図8中に示すように、このエンドキャップ16は、スライダ本体との接合面30の外周全縁に沿って、スライダ本体側へ突出する帯状の突起32が設けられている。そして、エンドキャップ16をスライダ本体へネジ止めによって接合する際に、ネジの締め付け力によって帯状の突起32を変形させることにより、エンドキャップ16とスライダ本体との間に形成される微細な隙間を閉塞して、エンドキャップ16とスライダ本体との間から潤滑剤が漏出することを防止する構成となっている。
なお、図8中では、方向転換路を、符号34を付して示している。
このような構成のエンドキャップ16を備えたリニアガイドは、エンドキャップ16とスライダ本体との間から潤滑剤が漏出することを防止することにより、潤滑剤の飛散を防止する構成となっている。
特開2001−295840号公報(図1) 実開平4−10119号公報(図1)
しかしながら、特許文献1に記載されているリニアガイドや、特許文献2に記載されているエンドキャップを備えたリニアガイドでは、スライダが、案内レールに対して一部が開放した状態で案内レールの軸方向に相対移動するため、案内レールとスライダ本体との間、特に、案内レールの設置面側から見た案内レールとスライダ本体との隙間を、完全に密封することが困難である。
このため、案内レールとスライダ本体との間から潤滑剤が漏出し、この漏出した潤滑剤の飛散等によって、ワークや、リニアガイドが設置される環境を汚染するという問題が生じるおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、案内レールとスライダとの間から漏出した潤滑剤の飛散を防止することが可能な、潤滑剤吸収ユニット及びそれを備えたリニアガイドを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、軸を上下方向へ向けて設置される案内レールと、前記案内レールへ相対移動可能に跨架されるスライダと、を有するリニアガイドに備えられ、
前記スライダと前記案内レールとの間から漏出する潤滑剤を吸収する潤滑剤吸収ユニットであって、
前記案内レールに取り付けられ、且つ前記スライダのストローク範囲の下限位置よりも下方に位置することを特徴とするものである。
本発明によると、案内レールとスライダとの間から漏出する潤滑剤を吸収する潤滑剤吸収ユニットが、軸を上下方向へ向けて設置された案内レールに取り付けられるとともに、スライダのストローク範囲の下限位置よりも下方に位置している。
このため、案内レールとスライダとの間から漏出した潤滑剤が、案内レールの外面を伝わり下方へ流れ、潤滑剤吸収ユニットへ吸収されるため、案内レールとスライダとの間から漏出した潤滑剤の飛散を防止することが可能となる。
なお、「軸を上下方向へ向けて設置」とは、案内レールが設置される設置面が、地表面に対して垂直である場合に限定されるものではなく、設置面が地表面に対して傾斜している場合も含んでいる。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記案内レールの外面のうち、前記案内レールと前記スライダとの間から漏出した潤滑剤が下方へ流れる面と隙間無く接触することを特徴とするものである。
本発明によると、潤滑剤吸収ユニットが、案内レールの外面のうち、案内レールとスライダとの間から漏出した潤滑剤が下方へ流れる面と、隙間無く接触しているため、案内レールとスライダとの間から漏出した潤滑剤を、効率的に吸収することが可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明であって、潤滑剤を吸収可能な潤滑剤吸収部と、当該潤滑剤吸収部を前記案内レールの外面の少なくとも一部に接触させた状態で前記案内レールへ着脱自在に取り付け可能な着脱手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明によると、潤滑剤を吸収可能な潤滑剤吸収部を案内レールの外面の少なくとも一部に接触させた状態で、案内レールへ着脱自在に取り付けることが可能となるため、潤滑剤吸収部の交換作業が容易となる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項1から3のうちいずれか1項に記載の潤滑剤吸収ユニットを備えたことを特徴とするリニアガイドである。
本発明によると、案内レールとスライダとの間から漏出した潤滑剤の飛散を防止することが可能となるため、ワークや、リニアガイドが設置される環境の汚染を防止することが可能となる。
本発明によれば、案内レールとスライダとの間から漏出した潤滑剤が、案内レールの外面を伝わり、下方へ流れる過程で、潤滑剤吸収ユニットへ吸収されるため、潤滑剤の飛散を防止することが可能となり、ワークや、リニアガイドが設置される環境の汚染を防止することが可能となる。
次に、本発明の第一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、一例として、一つの案内レールにスライダが一つのみ跨架されているリニアガイドを説明するが、リニアガイドの構成は、これに限定されるものではなく、一つの案内レールに複数のスライダが跨架されている構成としてもよい。
まず、図1から図3を参照して本実施形態の構成を説明する。なお、以下の説明では、一例として、リニアガイドが、左右2条の転動体転動路を有するリニアガイドである場合について説明する。
図1は、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2を示す図であり、図2は、図1のII線矢視図である。なお、図2中では、リニアガイド2が設置される設置面(具体的には、案内レールが固定される面)を、符号Bを付して示している。
図1及び図2に示すように、リニアガイド2は、案内レール4と、スライダ6と、潤滑剤吸収ユニット1を備えている。
案内レール4は、軸方向に延在する柱状部材であり、上面から底面を貫通するレール取付け孔(図示せず)に挿通された設置ボルト8により、軸を上下方向へ向けて壁面等の設置面Bへ設置されている。
また、案内レール4は、軸方向に延びる左右二列のレール側転動体転動溝10を、両側面に有している。左右二列のレール側転動体転動溝10のうち、設置面Bに位置する、略半円形に形成された設置面B側のレール側転動体転動溝10には、転動体の脱落を防止する転動体保持器(図示せず)が配置される逃げ溝12が形成されている。
スライダ6は、案内レール4に相対移動可能に跨架されており、スライダ本体14と、スライダ本体14の移動方向両端面に、それぞれ、接合されている二つのエンドキャップ16とから構成されている。
スライダ本体14は、断面略コ字形に形成されており、案内レール4の側面と対向する両袖部に、それぞれ、レール側転動体転動溝10と対向するスライダ側転動体転動溝(図示せず)を有している。そして、レール側転動体転動溝10とスライダ側転動体転動溝との間には、負荷転動路が形成されている。また、スライダ本体14は、スライダ側転動体転動溝と同列数の転動体戻し路(図示せず)を有しており、この転動体戻し路は、両袖部の肉厚部分を案内レール4の軸方向に貫通している。
エンドキャップ16は、合成ゴム等の樹脂材料を用いて、断面略コ字形に形成されている。エンドキャップ16のスライダ本体14との接合面には、負荷転動路と転動体戻し路とを連通させる方向転換路(図示せず)が形成されている。
そして、負荷転動路、転動体戻し路及び方向転換路によって、転動体転動路(図示せず)が形成されている。転動体転動路内には、例えば、鋼球からなる複数の転動体(図示せず)が装填されており、これら複数の転動体は、案内レール4に対するスライダ6の相対移動に伴って、転動体転動路内を転動しながら無限循環する。
また、転動体転動路内には、例えば、グリースやオイル等の潤滑剤が配置されており、この潤滑剤は、リニアガイド2の使用状況等により、エンドキャップ16が備えるグリースニップル等を介して、転動体転動路内に追加供給される。したがって、転動体転動路と転動体は、潤滑剤を介して接触する状態に保持されている。
潤滑剤吸収ユニット1は、案内レール4の下端部に取り付けられており、スライダ6のストローク範囲の下限位置Luよりも下方に配置されている。潤滑剤吸収ユニット1に関する詳細な構成は、以下に記載する。
図3は、図1のIII−III線断面図である。なお、図3中では、図2と同様、リニアガイドが設置される設置面を、符号Bを付して示している。また、図3中では、説明のために、スライダの図示を省略している。
図3に示すように、潤滑剤吸収ユニット1は、潤滑剤吸収部18と、ケース部20と、着脱手段22を備えている。
潤滑剤吸収部18は、潤滑剤を吸収可能な材料を用いて、断面略コ字形に形成されており、案内レール4の外面、具体的には、上面及び両側面(レール側転動体転動溝10及び逃げ溝12を含む)と、案内レール4の軸方向から見て隙間無く接触している。潤滑剤吸収部18を形成する潤滑剤を吸収可能な材料としては、例えば、ポリプロピレン繊維等の、潤滑剤を吸蔵可能な材料や、金属石鹸類等の、潤滑剤をゲル化可能な材料、または、ポリノルボルネン樹脂等の、潤滑剤を吸蔵可能及びゲル化可能な材料を用いる。また、これらの材料を組み合わせて、潤滑剤吸収部18を形成してもよい。
ケース部20は、金属材料または樹脂材料によって箱型に形成されており、その内部に、潤滑剤吸収部18を、案内レール4の外面、具体的には、上面及び両側面に接触させた状態で保持可能な形状に形成されている。また、ケース部20は、案内レール4の両側面と対向する面に、それぞれ、着脱手段22が挿通されるケース取り付け孔(図示せず)が形成されている。ケース取り付け孔の内周面には、着脱手段22の外周面と嵌合するネジ溝が形成されており、ケース取り付け孔の位置は、案内レール4の側面から見て、逃げ溝12と重なっている。
着脱手段22は、ビス等の締結部材によって形成されており、その先端部を、ケース取り付け孔を挿通させて逃げ溝12に接触させることにより、潤滑剤吸収部18を内部に保持した状態のケース部20を、案内レール4へ着脱自在に取り付け可能となっている。なお、潤滑剤吸収部18を保持した状態のケース部20を案内レール4へ取り付ける際に、着脱手段22の締め付け力によって、ケース部20を介して潤滑剤吸収部18を案内レール4の外面へ押圧してもよい。
次に、図1から図3に基づき、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2の作用・効果等を説明する。
リニアガイド2の作動時等に、転動体転動路内に配置されている潤滑剤が転動体転動路から漏出し、案内レール4とスライダ6との間から漏出すると、この潤滑剤は、案内レール4の外面、具体的には、上面及び両側面を伝わり下方へ流れる。
このとき、潤滑剤吸収ユニット1は、案内レール4の下端部に取り付けられており、スライダ6よりも下方に配置されている。また、潤滑剤吸収ユニット1は、潤滑剤を吸収可能な材料を用いて、案内レール4の上面及び両側面と、案内レール4の軸方向から見て隙間無く接触している潤滑剤吸収部18を備えている。
このため、案内レール4とスライダ6との間から漏出した潤滑剤は、案内レール4の上面及び両側面を伝わり、下方へ流れる過程で、潤滑剤吸収部18によって吸収される。
ここで、潤滑剤吸収部18が吸収した潤滑剤の量が、潤滑剤吸収部18の吸収可能な許容量に達した場合や、使用期間の長期化等により潤滑剤吸収部18が古くなった場合等、潤滑剤吸収部18の交換が必要となった場合には、まず、着脱手段22によって、ケース部20及び古い潤滑剤吸収部18を案内レール4から取り外す。そして、新しい潤滑剤吸収部18をケース部20によって保持した状態で、着脱手段22によって、ケース部20及び新しい潤滑剤吸収部18を案内レール4へ取り付ける。
したがって、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2であれば、案内レール4とスライダ6との間から漏出する潤滑剤を吸収する潤滑剤吸収ユニット1が、軸を上下方向へ向けて設置された案内レール4に取り付けられるとともに、スライダ6のストローク範囲の下限位置Luよりも下方に位置している。
このため、案内レール4とスライダ6との間から漏出した潤滑剤が、案内レール4の外面を伝わり、下方へ流れる過程で、潤滑剤吸収ユニット1へ吸収されるため、案内レール4とスライダ6との間から漏出した潤滑剤の飛散を防止することが可能となる。
その結果、ワークや、リニアガイド2が設置される環境の汚染を防止することが可能となる。
また、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2であれば、潤滑剤吸収ユニット1が、潤滑剤を吸収可能な潤滑剤吸収部18と、潤滑剤吸収部18を案内レールの外面に接触させた状態で保持可能なケース部20と、潤滑剤吸収部18を保持したケース部20を案内レール4へ着脱自在に取り付け可能な着脱手段22を備えている。
このため、潤滑剤吸収部18を案内レール4の外面に接触させた状態で保持したケース部20を、案内レール4へ着脱自在に取り付け可能となるため、潤滑剤吸収部18の交換が必要となった場合における、潤滑剤吸収部18の交換作業が容易となる。
その結果、リニアガイド2のメンテナンス作業を簡易化することが可能となるとともに、リニアガイド2のメンテナンスコスト増加を抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2であれば、潤滑剤吸収ユニット1を、案内レール4の下端部に取り付けている。
その結果、潤滑剤吸収ユニット1によって、スライダ6の抜け止めや、スライダ6のストローク範囲の下限位置Luの規制が可能となる。
なお、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、潤滑剤吸収部18が、案内レール4の上面及び両側面と、案内レール4の軸方向から見て隙間無く接触している構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、潤滑剤吸収部18が、案内レール4のスライダ6と対向する面(上面及び両側面の一部)と、案内レール4の軸方向から見て隙間無く接触している構成としてもよい。要は、潤滑剤吸収部18が、案内レール4の外面のうち、案内レール4とスライダ6との間から漏出した潤滑剤が上方から流れてくる部分と接触していればよい。
また、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、潤滑剤吸収ユニット1を、案内レール4の下端部に取り付けたが、これに限定されるものではなく、スライダ6のストローク範囲の下限位置Luよりも下方に配置されていれば、潤滑剤吸収ユニット1を、案内レール4の下端部よりも上方に取り付けてもよい。
さらに、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、着脱手段22の先端部を、ケース取り付け孔を挿通させて逃げ溝12に接触させることにより、潤滑剤吸収部18を内部に保持したケース部20を、案内レール4へ着脱自在に取り付けたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、着脱手段22の先端部を、ケース取り付け孔を挿通させて、案内レール4の外面のうち、レール側転動体転動溝10及び逃げ溝12が形成されていない部分に接触させることにより、潤滑剤吸収部18を内部に保持したケース部20を、案内レール4へ着脱自在に取り付けてもよい。また、予め、案内レール4の外面のうち、レール側転動体転動溝10及び逃げ溝12が形成されていない部分に、着脱手段22の先端側が配置される凹部等を形成しておいてもよい。
また、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、左右二列のレール側転動体転動溝10のうち設置面B側のレール側転動体転動溝10に、転動体保持器が配置される逃げ溝12が形成されている構成としたが、これに限定されるものではなく、レール側転動体転動溝10に逃げ溝12が形成されていない構成としてもよい。この場合、着脱手段22の先端部を、ケース取り付け孔を挿通させてレール側転動体転動溝10に接触させることにより、潤滑剤吸収部18を内部に保持したケース部20を、案内レール4へ着脱自在に取り付ける。
また、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、着脱手段22を、ビス等の締結部材によって形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、ケース部20を、ケース部20の案内レール4の両側面と対向する面が、無負荷の状態で、ケース部20の案内レール4の上面と対向する面に対して案内レール4側へ傾斜するように形成することにより、ケース部20自体が、潤滑剤吸収部18を案内レール4の両側面へ押圧する構成としてもよい。この場合、ケース部20が、潤滑剤吸収部18を、案内レール4の外面に接触させた状態で案内レール4へ着脱自在に取り付け可能な、着脱手段を構成することとなる。
また、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、潤滑剤吸収ユニット1を、潤滑剤吸収部18と、ケース部20と、着脱手段22を備えている構成としたが、これに限定されるものではなく、ケース部20を備えない構成としてもよい。この場合、着脱手段22のみによって、潤滑剤吸収部18を案内レール4の外面に接触させた状態で、案内レール4へ着脱自在に取り付ける。
また、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、リニアガイドの構成を、左右2条の転動体転動路を有するリニアガイドとしているが、リニアガイドの構成は、これに限定されるものではない。すなわち、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1は、特に図示しないが、例えば、左右1条の転動体転動路を有するリニアガイドに適用することも可能であり、左右3条以上の転動体転動路を有するリニアガイドに適用することも可能である。
次に、本発明の第二実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図4から図6を参照して、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2の構成を説明する。
図4は、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2を示す図であり、図5は、図4のV線矢視図である。なお、図5中では、リニアガイド2が設置される設置面を、符号Bを付して示している。
図4及び図5に示すように、リニアガイド2は、案内レール4と、スライダ6と、潤滑剤吸収ユニット1を備えている。なお、図4から図6に示すように、本実施形態のリニアガイド2の構成は、潤滑剤吸収ユニット1の構成を除き、上述した第一実施形態と同様の構成となっているため、以下の説明では、異なる部分を中心に記載する。
潤滑剤吸収ユニット1は、案内レール4に形成されたレール取付け孔を挿通する着脱手段22によって、案内レール4の下端部に取り付けられており、スライダ6のストローク範囲の下限位置Luよりも下方に配置されている。潤滑剤吸収ユニット1に関する詳細な構成は、以下に記載する。
図6は、図4のVI−VI線断面図である。なお、図6中では、図5と同様、リニアガイドが設置される設置面を、符号Bを付して示している。また、図6中では、説明のために、スライダの図示を省略している。
図6に示すように、潤滑剤吸収ユニット1は、潤滑剤吸収部18と、ケース部20と、着脱手段22と、座金24を備えている。
潤滑剤吸収部18は、潤滑剤を吸収可能な材料を用いて、断面略コ字形に形成されており、案内レール4の上面と対向する部分に、座金24を配置可能な空隙部を有している。また、潤滑剤吸収部18の空隙部を除く部分は、案内レール4の上面及び両側面と、案内レール4の軸方向から見て隙間無く接触している。
ケース部20は、金属材料または樹脂材料によって箱型に形成されており、その内部に、潤滑剤吸収部18を、案内レール4の外面、具体的には、上面及び両側面と、案内レール4の軸方向から見て隙間無く接触させた状態で保持可能な形状に形成されている。また、ケース部20は、案内レール4の上面と対向する面に、着脱手段22が挿通されるケース取り付け孔が形成されている。ケース取り付け孔の内周面には、着脱手段22の外周面と嵌合するネジ溝が形成されており、ケース取り付け孔の位置は、案内レール4の上面及び側面から見て、レール取付け孔26と重なっている。
着脱手段22は、ビス等によって形成されており、その先端部を、ケース取り付け孔及びレール取付け孔26を挿通させて、設置面Bに形成されているレール固定孔28に嵌合させることにより、潤滑剤吸収部18を内部に保持したケース部20を、案内レール4へ着脱自在に取り付け可能となっている。
座金24は、潤滑剤吸収部18が有する空隙部内に配置されており、ケース部20の案内レール4の上面と対向する面と案内レール4の上面との間に配置されている。また、座金24には、着脱手段22が挿通される挿通孔(図示せず)が形成されている。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
次に、図4から図6に基づき、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2の作用・効果等を説明する。なお、以下の説明では、潤滑剤吸収ユニット1以外の構成については、上述した第一実施形態と同様であるため、異なる部分の動作を中心に説明する。
リニアガイド2の作動時等に、転動体転動路内に配置されている潤滑剤が転動体転動路から漏出すると、この潤滑剤は案内レール4とスライダ6との間から漏出し、案内レール4の外面を伝わり、下方へ流れる過程で、潤滑剤吸収部18によって吸収される。
ここで、潤滑剤吸収部18の交換が必要となった場合には、着脱手段22によって、ケース部20及び潤滑剤吸収部18を案内レール4から取り外す。そして、新しい潤滑剤吸収部18をケース部20によって保持した状態で、着脱手段22によって、ケース部20及び新しい潤滑剤吸収部18を案内レール4へ取り付ける。
したがって、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2であれば、案内レール4に既存のレール取付け孔26に、着脱手段22を挿通し、その先端部を設置面Bに形成されているレール固定孔28に嵌合させることにより、潤滑剤吸収ユニット1を案内レール4に取り付けることが可能となる。
その結果、着脱手段22の先端部を案内レール4の外面と接触させることにより、潤滑剤吸収ユニット1を案内レール4に取り付ける場合と比較して、潤滑剤吸収ユニット1を案内レール4へ強固に取り付けることが可能となる。
なお、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、着脱手段22の先端部を、ケース取り付け孔及びレール取付け孔26を挿通させて、レール固定孔28に嵌合させることにより、潤滑剤吸収部18を内部に保持したケース部20を、案内レール4へ取り付けたが、これに限定されるものではない。すなわち、着脱手段22の先端部を、ケース取り付け孔を挿通させて、レール取付け孔26に嵌合させることにより、潤滑剤吸収部18を内部に保持したケース部20を、案内レール4へ取り付けてもよい。
また、本実施形態の潤滑剤吸収ユニット1を備えたリニアガイド2では、潤滑剤吸収部18を、座金24を配置可能な空隙部を有する構成とし、この空隙部内に座金24を配置したが、これに限定されるものではなく、座金24を備えていない構成としてもよい。この場合、例えば、潤滑剤吸収部18を、着脱手段22が挿通可能な空隙部を有する構成とする。
その他の作用・効果は、上述した第一実施形態と同様である。
なお、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、共に、一つの案内レールに潤滑剤吸収ユニットが一つのみ取り付けられているリニアガイドを説明したが、リニアガイドの構成は、これに限定されるものではなく、一つの案内レールに複数の潤滑剤吸収ユニットが取り付けられている構成としてもよい。この場合、上方に他の潤滑剤吸収ユニットが配置されている潤滑剤吸収ユニットが、上方に配置されている潤滑剤吸収ユニットのバックアップとして機能することとなるため、潤滑剤吸収部の交換時等においても、潤滑剤の飛散を防止することが可能となる。
本発明の第一実施形態の潤滑剤吸収ユニットを備えたリニアガイドを示す図である。 図1のII線矢視図である。 図1のIII−III線断面図である。 本発明の第二実施形態の潤滑剤吸収ユニットを備えたリニアガイドを示す図である。 図4のV線矢視図である。 図4のVI−VI線断面図である。 従来例のリニアガイドを示す図である。 従来例のリニアガイドに備えられるエンドキャップを示す図である。
符号の説明
1 潤滑剤吸収ユニット
2 リニアガイド
4 案内レール
6 スライダ
8 設置ボルト
10 レール側転動体転動溝
12 逃げ溝
14 スライダ本体
16 エンドキャップ
18 潤滑剤吸収部
20 ケース部
22 着脱手段
24 座金
26 レール取付け孔
28 レール固定孔
30 エンドキャップのスライダ本体との接合面
32 突起
34 方向転換路
B 設置面
Lu スライダのストローク範囲の下限位置

Claims (4)

  1. 軸を上下方向へ向けて設置される案内レールと、前記案内レールへ相対移動可能に跨架されるスライダと、を有するリニアガイドに備えられ、
    前記スライダと前記案内レールとの間から漏出する潤滑剤を吸収する潤滑剤吸収ユニットであって、
    前記案内レールに取り付けられ、且つ前記スライダのストローク範囲の下限位置よりも下方に位置することを特徴とする潤滑剤吸収ユニット。
  2. 前記案内レールの外面のうち、前記案内レールと前記スライダとの間から漏出した潤滑剤が下方へ流れる面と隙間無く接触することを特徴とする請求項1に記載した潤滑剤吸収ユニット。
  3. 潤滑剤を吸収可能な潤滑剤吸収部と、当該潤滑剤吸収部を前記案内レールの外面の少なくとも一部に接触させた状態で前記案内レールへ着脱自在に取り付け可能な着脱手段と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載した潤滑剤吸収ユニット。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の潤滑剤吸収ユニットを備えたことを特徴とするリニアガイド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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