JP2016048085A - 直動案内装置 - Google Patents

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礼明 関矢
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Abstract

【課題】 潤滑剤の管理が容易な直動案内装置を提供する。【解決手段】 スライダ本体3内に転動体30を循環させる循環路18a,18bが形成された直動案内装置1において、スライダ本体3に取り付けられ潤滑剤40を貯留する潤滑剤容器6a,6bと、循環路18a,18b内に収容され、内部に潤滑剤40を含浸する給油材36を備え、転動体30が該内部を通過する給油管35と、潤滑剤容器6a,6bに貯留した潤滑剤40を、毛細管現象によって給油管35内に誘導する誘導材21a,21bとを有するものとする。【選択図】 図4

Description

本発明は、潤滑剤供給機構を備えた直動案内装置に関する。
従来、搬送装置や半導体製造装置等において直線的に運動する物体を低摩擦で支持する装置として、直動案内装置が知られている。直動案内装置は、例えば、案内レールと、その案内レールを跨いで案内レールの長手方向に相対移動可能に跨嵌したスライダとからなり、そのスライダは、スライダ本体と、スライダの滑走時に先頭または後尾となる両端部にエンドキャップとを備えており、多数の転動体が、スライダ内の循環路を循環しながら案内レールとスライダ本体との間の転動路を転動することにより、案内レールとスライダとの滑らかな相対移動を実現する。
このような直動案内装置において、転動体を循環させる循環路に潤滑剤を供給する機構として、スライダ内に潤滑剤が蓄えられた多孔質部材からなる油タンクを有し、該油タンクから誘導材を用いて転動体に潤滑剤を供給するものがある(特許文献1参照)。
また、転動体を循環させる循環路に潤滑剤を供給する機構として、スライダ内で循環路に沿って油溜まりを設け、該油溜まりから循環路に潤滑剤を供給するものがある(特許文献2参照)。
さらに、スライダの滑走時に先頭または後尾となる両端部で転動体の方向転換を行う方向転換路を形成したエンドキャップ内に潤滑剤含浸の貯油板を収容し、貯油板と一体の突出部を通じて方向転換路内の転動体(ローラ)に潤滑剤を供給するものがある(特許文献3参照)。
特開2006−266357号公報 特開2003−172352号公報 特開2012−154438号公報
しかしながら、従来の直動案内装置においては、蓄えられる潤滑剤の量が少ないため、頻繁に潤滑剤を注入しなければならず、潤滑剤の管理に手間がかかるといった問題がある。
このような問題に鑑みて、本発明は、潤滑剤の管理が容易な直動案内装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では、
案内レールと、
前記案内レール上を滑走可能に跨架されたスライダ本体と、
前記スライダ本体と前記案内レールとの間を転動する転動体と、を有し、
前記スライダ本体に前記転動体を循環させる循環路が形成された直動案内装置において、
前記スライダ本体に取り付けられ、潤滑剤を貯留する潤滑剤容器と、
前記循環路内に収容され、内部に前記潤滑剤を含浸する給油材を備え、前記転動体が該内部を通過する給油管と、
前記潤滑剤容器に貯留した前記潤滑剤を毛細管現象によって前記給油管内に誘導する誘導材と、を有することを特徴とする直動案内装置を提供する。
また、好ましくは、前記潤滑剤容器から突出し、前記スライダ本体に形成された供給路に内嵌した誘導管を有し、
前記誘導体は、前記誘導管内を通っている。
また、好ましくは、前記潤滑剤容器の少なくとも一部は透明又は半透明である。
また、好ましくは、前記潤滑剤容器には前記潤滑剤を含浸する含油材が充填されている。
また、好ましくは、前記給油材の空孔率は、前記誘導体の空孔率よりも低い。
本発明によれば、潤滑剤の管理が容易な直動案内装置を提供することができる。
第1実施形態に係る直動案内装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係る直動案内装置の平面図および側面図である。(a)は平面図、(b)は(a)を下側から見た側面図、(c)は(b)を図面に向かって右側から見た側面図である。 第1実施形態に係る直動案内装置の潤滑剤容器を示す図である。(a)は平面図、(b)はスライダ本体側から見た側面図、(c)は(b)を図面に向かって右側から見た側面図、(d)は(b)の裏側の側面図である。 第1実施形態に係る潤滑剤容器の図3(a)中のIV−IV断面における拡大断面図である。 第1実施形態に係る給油管の斜視図である。 第1実施形態に係る直動案内装置のスライダ本体、エンドキャップ、およびサイドシールを示す側面図である。(a)はスライダ本体のうち案内レールの長手方向に対して垂直な面を示す側面図、(b)は(a)を図面に向かって右側から見た側面図、(c)はエンドキャップをスライダ本体とは反対側から見た側面図、(d)はサイドシールをスライダ本体とは反対側から見た側面図である。 第1実施形態に係る直動案内装置のスライダ本体にエンドキャップ、サイドシール、および潤滑剤容器を取り付ける手順を示す図である。(a)はスライダ本体にエンドキャップとサイドシールを組み合わせた状態を示す側面図、(b)はさらに潤滑剤容器をスライダに取り付けた状態を示す平面図、(c)は(b)を図面に向かって右側から見た側面図、(d)は潤滑剤容器をスライダ本体にネジ止めした状態を示す平面図、(e)は(d)を図面に向かって右側から見た側面図である。 第1実施形態に係る直動案内装置の変形例を示す断面図であり、第1実施形態の図4に相当する。 第2実施形態に係る直動案内装置の潤滑剤容器周辺を示す断面図であり、第1実施形態の図4に相当する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る直動案内装置1を図1〜図7を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る直動案内装置1を示す斜視図である。また、図2は、第1実施形態に係る直動案内装置1の平面図および側面図である。(a)は平面図、(b)は(a)の下側から見た側面図、(c)は(b)を図面に向かって右側から見た側面図である。
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る直動案内装置1は、主として、案内レール2と、案内レール2を跨いで案内レール2の長手方向に相対移動可能に跨嵌したスライダ本体3と、スライダ本体3の前後に取り付けられたエンドキャップ4a,4bと、エンドキャップ4a,4bを挟んでスライダ本体3に取り付けられたサイドシール5a,5bと、スライダ本体3の側面に取り付けられた潤滑剤容器6a,6bとから構成されている。
案内レール2は金属製で、細長い略四角柱状をしており、上下方向に貫通したレール取付穴9が複数形成されている。レール取付穴9は、案内レール2をテーブル等に固定する際に用いられる。案内レール2には、断面が略円弧状をしており、長手方向に延びる上部転動溝7a,7bおよび側部転動溝8a,8bが形成されている。なお、側部転動溝8a,8bの底部には逃げ溝が形成されている。
スライダ本体3は、略逆U字型をした金属製の部材であり、案内レール2に跨嵌されており、案内レール2の側面に対向する内側面には、上記の上部転動溝7a、側部転動溝8a、上部転動溝7b、および側部転動溝8bにそれぞれ対向して転動溝19a,19b,19c,19d(図6参照)が形成されており、対向する溝の間には、それぞれ多数個の転動体30が転動可能に介在している。また、スライダ本体3の内部には、転動体30を循環させる循環路18a,18b,18c,18d(図6参照)が形成されている。転動体30としては、金属製のボールを用いることができる。
転動溝19a〜19dを転動する転動体30は、各転動溝19a〜19dの端部まで転動すると、エンドキャップ4a,4b内に形成された方向転換路(不図示)を通り、方向転換して、上記循環路18a〜18dを通って、各転動溝19a〜19dの反対側の端部に戻るように構成されている。エンドキャップ4a,4bは樹脂、金属、セラミックス等から形成することができる。樹脂としては、ポリアセタール、ポリフェニレンサルフェイド、ナイロン、金属としては、SUS440、SUS316、SUS316L、セラミックスとしては、窒化ケイ素、アルミナ、部分安定化ジルコニアを用いることができる。
サイドシール5a,5bは、弾性体からなり、案内レール2に摺接してスライダ本体3と案内レール2との間に異物が侵入するのを防ぐ。サイドシール5a,5bには、それぞれ、注入用貫通孔10a,10b(図1において10bは不図示)が形成されており、注入用貫通孔10a,10bを通してエンドキャップ4a,4bに設けられた注入口25(図6参照)から潤滑剤を注入することができる。
潤滑剤としては、カルシウム石けんグリース、リチウム石けんグリース、アルミニウムコンプレックスグリース、リチウムコンプレックスグリース、ウレアグリース、ベントナイトグリース、鉱油、ジエステル油、多価エステル油、シリコーン油、フッ素油、合成炭化油などを用いることができる。
潤滑剤容器6a,6bは、内部に潤滑剤40を溜めておき、循環路18a〜18dを通過する転動体30に潤滑剤40を供給する。図3は、第1実施形態に係る直動案内装置1の潤滑剤容器6aを示す図である。(a)は平面図、(b)はスライダ本体側から見た側面図、(c)は(b)を図面に向かって右側から見た側面図、(d)は(b)の裏側を示す側面図である。
潤滑剤容器6aは、潤滑剤40に対して耐性のある材料から形成されており、長方形状の上部板材11aと、上部板材11aと同形状の下部板材11bと、進行方向の前後に配置され、スライダ本体3への取付に用いられる前後部板材12a,12bと、スライダ本体3側に配置されるスライダ本体側板材13と、スライダ本体3側とは反対側の面を構成する長方形状の側部板材14とから構成されており、略直方体の箱状に形成されている。各板材の接触部にはエポキシ樹脂製の接着剤などの油漏れ防止剤が塗布されている。上部板材11a、下部板材11b、前後部板材12a,12b、スライダ本体側板材13、側部板材14は透明な材料から形成されており、潤滑剤容器6aの外部から内部が視認できるように構成されている。したがって、使用者は、潤滑剤容器6a内の潤滑剤40の残量や劣化具合を容易に把握できる。
潤滑剤容器6aの材料としては、PIB(ポリイソブチレン)、PA(ポリアミド)、POM(ポリアセタール)、PMMA(メタクリル)、PC(ポリカーボネート)、PTFE(フッ素)、CA(酢酸セルロース)、CP(塩素化ポリエーテル)、PF(フェノール)、UF(ユリア)、MF(メラミン)、FF(フラン),XR(キシレン)、EP(エポキシ)、ERP(不飽和ポリエステル)、DAP(ジアリルフタレート)、PVC(塩化ビニル樹脂)、PVdC(塩化ビニリデン)、PVA(ポリビニルアルコール)、PVAc(ポリ酢酸ビニル)、PS(ポリスチレン)、ABS、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)などを用いることができる。
スライダ本体側板材13の長手方向の中央には、上下に並んで、スライダ本体側板材13に形成された貫通孔の周囲を囲んでスライダ本体側に円筒状に突出した誘導管15a,15bが設けられている。
前後部板材12a,12bは、潤滑剤容器6aの前後を覆う長方形部分と、長方形状部分からスライダ本体3側に延びる部分とを備えている。前後部板材12a,12bには、それぞれ、固定用ネジ孔16a,16b(16aは不図示)が形成されている。
前後部板材12a,12bには、潤滑剤40を注入する注入口17a,17bが形成されている。注入口17a,17bは、潤滑剤40を注入する場合を除いてゴム栓31によって塞がれている。なお、本発明においては、注入口17a,17bを設けないことも可能である。この場合、潤滑剤40の量が少なくなったときや潤滑剤40が劣化したときに潤滑剤容器6a,6bを潤滑剤40が充填された新しい潤滑剤容器6a,6bに取り替えれば良い。
潤滑剤容器6aは以上のように構成されているため、従来の潤滑剤供給機構よりも多くの潤滑剤40を溜めておくことができ、潤滑剤40を注入する頻度を減らすことができる。また、潤滑剤容器内部の潤滑剤40の色や量を外部から目視で確認できる。したがって、上記実施形態に係る直動案内装置においては、潤滑剤40の管理が容易となる。
スライダ本体3を挟んで潤滑剤容器6aの反対側に配置される潤滑剤容器6bは潤滑剤容器6aと同様である。したがって、スライダ本体3の両側で同じペースで潤滑剤40が供給され、消費されるため、案内レールを跨いだ両側のバランスが崩れるのを防ぐことができ、スライダが傾くことによって、片側の転動溝を転動する転動体に過大な荷重が発生することによる剥離等のスライダの損傷を防ぐことができる。
図4は、図3(a)中のIV−IV断面における潤滑剤容器6a周辺を示す拡大断面図である。スライダ本体3には側面から循環路18a,18bまで貫通した供給路20a,20bが形成されており、潤滑剤容器6aの誘導管15a,15bは、供給路20a,20b内にインローで取り付けられ、締まり嵌めとなっている。また、誘導管15a,15b内には、潤滑剤容器6a内の潤滑剤40を毛細管現象によってスライダ本体3へ誘導する誘導材21a,21bの一方の端部がそれぞれ挿入されている。また、誘導材21a,21bの他の部分は、潤滑剤容器6aの内部に収容されるとともに、その下端が潤滑剤容器6aの内側下部(下部板材11bの直上)に位置している。
誘導材21a,21bの材料としては、フェルトを含む不織布、羊毛、アラミド繊維、ガラス繊維、セルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリエーテル繊維、ポリオレフィン繊維、レーヨン繊維などを用いることができる。なお、誘導材21a,21bは、潤滑剤40の保持力を高めるべく、空孔率の高い素材を用いることが望ましい。
循環路18a〜18d(図4には、18a,18bのみを示す)には、図5に斜視を示す給油管35が嵌挿されている。給油管35は、潤滑剤容器6aと同様の樹脂素材からなっており、その内周面を給油材36が覆っている。給油管35には、供給路20a,20bに対応する位置に貫通孔37が穿設されている。なお、給油材36は、誘導材21a,21bと同種の材料を用いることができるが、潤滑剤40の過剰な放出を防ぐべく、誘導材21a,21bよりも空孔率の低い素材を用いることが望ましい。給油管35は、滑走方向のスライダ本体3の寸法と略同じ長さをしている。なお、本発明において、給油材36は貫通孔37を中心として潤滑剤容器6a,6bの長手方向の寸法の半分以上の長さにわたって設けられていることが好ましいが、全長にわたって設けられている必要はない。また、給油材36は、内周面の全周にわたって設けられていることが好ましいが、円周方向の一部、例えば、下半分に設けられていても良い。
以上の構成により、潤滑剤容器6a内に溜められた潤滑剤40は、誘導材21a,21bの毛細管現象によって吸い上げられ、誘導材21a,21bに誘導されて供給路20a,20bから給油管35内の給油材36に供給される。給油材36は潤滑剤40を含浸し、循環路18a,18bを通過する転動体30に接触することによって、転動体30に潤滑剤40を塗布する。給油材36から転動体30へ塗布された分の潤滑剤40は、誘導材21a,21bによって、その都度、潤滑剤容器6aから給油材36へ供給される。
このように、転動体30を給油材36へ接触させることで、潤滑剤40を確実に転動体30へ塗布することができる。また、毛細管現象を利用することで、潤滑剤容器6a,6bの下部に溜まった潤滑剤40も無駄なく転動体30へ供給することができる。なお、潤滑剤容器6bも潤滑剤容器6aと同様の構成をしている。
図6は、第1実施形態に係る直動案内装置のスライダ本体3、エンドキャップ4b、およびサイドシール5bを示す側面図である。(a)はスライダ本体3のうち案内レール2の長手方向に対して垂直な面の側面図、(b)は(a)を図面に向かって右側から見た側面図、(c)はエンドキャップ4bをスライダ本体3とは反対側から見た側面図、(d)はサイドシール5bをスライダ本体3とは反対側から見た側面図である。
図6(a)に示すスライダ本体3の側面は、概ね逆U字型をしており、左右両側で下方に延びる一対の脚部には前述の循環路18a〜18dが形成されており、一対の脚部の互いに対向する面には前述の転動溝19a〜19dが形成されている。スライダ本体3には、それぞれの循環路18a〜18dから、図6(a)の左右の表面まで水平方向に貫通した供給路20a〜20dが形成されている。スライダ本体3において、一対の脚部を結ぶ上方の水平部には、エンドキャップ4bを固定するためのネジを螺入するエンドキャップ用ネジ孔22a,22bが形成されている。また、スライダ本体3の左右の脚部には潤滑剤容器6a,6bを固定するための固定ネジ29c,29dを螺入する容器用ネジ孔23a,23bが形成されている。図6(a)に示す側面とは反対側の側面は、図6(a)に示す側面と同様の構成をしている。給油管35は、後述するエンドキャップ4a、4bをスライダ本体3に取り付ける前に、循環路18a〜18dのそれぞれに挿入しておく。
図6(b)に示すように、上記供給路20aは、スライダ本体3の側面の略中央に配置されており、その下に供給路20bが配置されている。
図6(c)に示すエンドキャップ4bもスライダ本体3と同様に概ね逆U字型をしているが、スライダ本体3よりも左右の脚部の上下方向の寸法が短い。エンドキャップ4bの水平部には上記エンドキャップ用ネジ孔22a,22bに対応する位置に上部貫通孔24a,24bが形成されており、その周囲にはそれぞれ一段凹んだ座繰りが形成されている。図6(c)に示す面の裏面は、上述のように、循環路18a〜18dと転動溝19a〜19dのそれぞれを繋ぐ不図示の方向転換路が形成されており、また、当該方向転換路に潤滑剤を供給する不図示の潤滑剤供給溝も形成されている。上部貫通孔24a,24bの間には当該潤滑剤供給溝に繋がった潤滑剤の注入口25が形成されている。注入口25は不図示のニップルを螺合する等して上記潤滑剤供給溝から上記方向転換路へ潤滑剤を注入できるように構成されている。エンドキャップ4bの脚部には、上記容器用ネジ孔23a,23bに対応する位置に下部貫通孔26a,26bが形成されている。スライダ本体3を挟んでエンドキャップ4bとは反対側に位置するエンドキャップ4aもエンドキャップ4bと同様の構成をしている。
図6(d)に示すサイドシール5bは、エンドキャップ4bと同様に概ね逆U字型に形成されている。サイドシール5bの水平部中央には、上記注入口25に対応する位置に注入用貫通孔10aが形成されている。左右の脚部の互いに対向する部分および水平部の下端には、案内レール2の表面形状に合わせて一体的に形成されたシールリップ27が配置されている。サイドシール5bの左右の脚部には、上記下部貫通孔26a,26bに対応して貫通した容器用貫通孔28a,28bが形成されている。容器用貫通孔28a,28bの周囲には一段凹んだ座繰り部が形成されている。スライダ本体3およびエンドキャップ4a,4bを挟んでサイドシール5bとは反対側に位置するサイドシール5aもサイドシール5bと同様の構成をしている。
図7は、第1実施形態に係るスライダ本体3にエンドキャップ4a,4b、サイドシール5a,5b、および潤滑剤容器6a,6bを取り付ける手順を示している。図7(a)はスライダ本体3にエンドキャップ4a,4bとサイドシール5a,5bを組み合わせた状態を示す図である。スライダ本体3の進行方向の前後の両側に、それぞれエンドキャップ4a,4bを当て、エンドキャップ4a,4bに形成された上記上部貫通孔24a,24b(図7において不図示)から不図示のネジを通し、当該ネジをスライダ本体3に形成された上記エンドキャップ用ネジ孔22a,22b(図7において不図示)に螺入することで固定する。サイドシール5a,5bは、エンドキャップ4a,4bに添えておく。
図7(b)は、さらに潤滑剤容器6a,6bを配置した状態を示している。図7(c)は(b)を図面に向かって右側から見た側面図である。潤滑剤容器6a,6bを、それぞれサイドシール5a,5bを挟み込むように、スライダ本体3の両側に配置する。潤滑剤容器6a,6bのスライダ本体3側には前述のように誘導管15a,15bが突出して形成されているため(図3参照)、組み立て時には誘導管15a,15bをスライダ本体3に形成された供給路20a,20bに挿入することで、容易に位置決めをすることができる。また、これにより、潤滑剤容器6a,6bの前後部板材12a,12bに形成された固定用ネジ孔16a,16bは、サイドシール5a,5bに形成された容器用貫通孔28a,28bと対向する位置に配置される。
図7(d)は潤滑剤容器6a,6bをスライダ本体3にネジ止めした状態を示している。図7(e)は図7(d)を図面に向かって右側から見た側面図である。固定用ネジ孔16a,16bから固定ネジ29a,29b,29c,29dを挿入し、サイドシール5a,5bの容器用貫通孔28a,28bとエンドキャップ4a,4bの下部貫通孔26a,26bを通して、スライダ本体3に形成した容器用ネジ孔23a,23bに螺入する。これにより、潤滑剤容器6a,6bおよびサイドシール5a,5bをスライダ本体3に固定し、組み立てが完了する。このように、サイドシール5a,5bと潤滑剤容器6a,6bは、一度の作業で容易にスライダ本体3に取り付けることができる。このように、本実施形態によれば、潤滑剤容器6a,6bをスライダ本体3の外側に取り付ける構成にすることにより、潤滑剤40の容量を大きくしながら、製造を容易なものとすることができる。
図8は本願の第1実施形態に係る直動案内装置の変形例を示す断面図であり、上記第1実施形態における図4に相当する。
本変形例においては、誘導材21a,21bが図8の左右方向、即ち、スライダ本体3の側面に対して略垂直な方向に延び、その先端が潤滑剤容器6aの内部でスライダ本体3の側面に対して略平行に配置された板状誘導材32に嵌合している点が上記第1実施形態とは異なる。板状誘導材32は、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)から成るフェルトであって、四角い板状に成形されており、誘導材21a,21bを嵌合する貫通孔部を有している。板状誘導材32は、潤滑剤容器6a内に収容する前の状態において図8の上下方向の寸法、即ち、スライダの滑走方向に対して垂直かつスライダ本体3の側面に対して平行な方向の寸法が、潤滑剤容器6a内側の図8の上下方向の寸法よりも若干長く設定され、締まり嵌めによって潤滑剤容器6aに固定されている。
板状誘導材32は、潤滑剤容器6a内の潤滑剤40を毛細管現象によって誘導材21a,21bへ誘導する。これにより、潤滑剤40の量が減少しても上下の誘導材21a,21bは循環路18a,18b内の上下の給油材36に潤滑剤40を供給することができる。また、板状誘導材32は潤滑剤容器6aの内側に嵌合しているため、スライダの走行による微振動が発生しても安定して潤滑剤を供給することができる。さらに、板状誘導材32を設けることにより、直動案内装置を図8に示す状態とは上下が反対になるように設置した場合であっても、潤滑剤40の量に関わらず、潤滑剤40を給油材36へ誘導することができるようになる。
板状誘導材32の図8の奥行き方向の寸法、即ち、スライダの滑走方向の寸法は、板状誘導材32が潤滑剤容器6a内で安定した姿勢を保つ長さを有すれば足りるが、板状誘導材32は、潤滑剤容器6aに嵌合する前の状態において、潤滑剤容器6a内側の図8の奥行き方向の寸法よりも若干長くなるように設定しておき、図8の奥行き方向においても締まり嵌めとしてもよい。これによれば、板状誘導材32が更に安定して嵌合され、また、案内レール2が鉛直方向に延在するように直動案内装置を設置した場合であっても、潤滑剤40の量に関わらず、潤滑剤40を給油材36へ誘導することができるようになる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る直動案内装置を図8を参照しつつ説明する。図8は、第2実施形態に係る直動案内装置の潤滑剤容器6a周辺を示す断面図であり、第1実施形態の図4に相当する。
第2実施形態に係る直動案内装置は、第1実施形態に係る直動案内装置1と基本的に同一の構成を採っているが、潤滑剤容器内に含油材50が充填されていることが第1実施形態と異なる。したがって、第1実施形態と共通する部分については、図面において第1実施形態と同じ参照符号を付して重複する説明を省略し、潤滑剤容器6a、含油材50および誘導材21a,21bの構成について説明する。
図8に示すように、第2実施形態は、潤滑剤容器6aの内部と誘導管15a,15bの内部に含油材50が充填されている。含油材50の材料としては、上記第1実施形態の誘導材21a,21bと同様の材料を用いることができ、例えば、不織布を用いることができる。含油材50は潤滑剤容器6aに注入された潤滑剤40を含浸する。このような構成とすることで、含油材50により潤滑剤40が保持され、潤滑剤40が漏れるのを防ぐことができる。また、含油材50の密度を変えることで、時間あたりの潤滑剤40の供給量を変化させることができるため、潤滑剤40の供給量を容易に調整することができる。さらに、直動案内装置1を設置する向きが図1に示す向き以外の場合、例えば、直動案内装置が垂直な面に取り付けられる場合であっても、含油材50によって確実にスライダ本体3内に潤滑剤40を誘導することができる。
誘導管15a,15b内に収容された含油材50は、誘導材21a,21bとして、スライダ本体3の内部へ潤滑剤40を誘導する。なお、スライダ本体3を挟んで潤滑剤容器6aの反対側に配置される潤滑剤容器6bは、上記潤滑剤容器6aと同様の構成をしている。なお、誘導管15a,15bの先端面は、給油管35の外径に合わせて円弧状としてもよい。
以上、本願発明の説明のため具体的な実施形態を示したが、本願発明はこれに限られるものではなく、種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記第1実施形態に記載のように転動体の転動路を上下2段以外とした場合、つまり、1段、または3段以上とした場合には、それに合わせて供給路、誘導管、誘導材の数を変更することができる。
また、スライダの長手方向の寸法に対してスライダの移動距離が短い場合などには、供給路、誘導管、誘導材を案内レールの長手方向に複数配置することもできる。また、潤滑剤容器は、全部が透明であってもよいが、潤滑剤の残量と劣化具合が外部から視認できる範囲で一部のみ透明なもの又は半透明なものとしてもよい。また、転動体としてボールを用いた構成以外にも、円柱状のころを用いた構成とすることもできる。
潤滑剤容器の形状は直方体状に限らず、円柱状、流線型など、種々の形状を採用することができる。また、潤滑剤容器に潤滑剤を注入する注入口は上記実施形態で説明した位置に限らず、直動案内装置の用途や設置場所の状況等に応じて、例えば、上面に設けることができる。
潤滑剤容器の誘導管は必ずしも設ける必要はなく、潤滑剤容器とスライダ本体との間から潤滑剤が流出しないように構成すれば、他の構成を用いることもできる。例えば、潤滑剤容器に形成された潤滑剤の排出孔と、スライダ本体に形成された潤滑剤の供給路との境界部分に、別体に形成された管状部材、例えば、ゴム管を挿入しても良い。
スライダ本体への潤滑剤容器の固定方法は、上記実施形態に記載のものに限られず、種々の固定方法を採用することができる。
以上のように、本発明によれば、潤滑剤の管理が容易な直動案内装置を提供することができる。
1 直動案内装置
2 案内レール
3 スライダ本体
4a,4b エンドキャップ
5a,5b サイドシール
6a,6b 潤滑剤容器
7a,7b 上部転動溝
8a,8b 側部転動溝
9 レール取付穴
10a,10b 注入用貫通孔
11a 上部板材
11b 下部板材
12a,12b 前後部板材
13 スライダ本体側板材
14 側部板材
15a,15b 誘導管
16b,16d 固定用ネジ孔
17a,17b 注入口
18a,18b,18c,18d 循環路
19a,19b,19c,19d 転動溝
20a,20b,20c,20d 供給路
21a,21b 誘導材
22a,22b エンドキャップ用ネジ孔
23a,23b 容器用ネジ孔
24a,24b 上部貫通孔
25 注入口
26a,26b 下部貫通孔
27 シールリップ
28a,28b 容器用貫通孔
29a,29b,29c,29d 固定ネジ
30 転動体
31 ゴム栓
32 板状誘導材
35 給油管
36 給油材
37 貫通孔
40 潤滑剤
50 含油材

Claims (5)

  1. 案内レールと、
    前記案内レール上を滑走可能に跨架されたスライダ本体と、
    前記スライダ本体と前記案内レールとの間を転動する転動体と、を有し、
    前記スライダ本体に前記転動体を循環させる循環路が形成された直動案内装置において、
    前記スライダ本体に取り付けられ、潤滑剤を貯留する潤滑剤容器と、
    前記循環路内に収容され、内部に前記潤滑剤を含浸する給油材を備え、前記転動体が該内部を通過する給油管と、
    前記潤滑剤容器に貯留した前記潤滑剤を毛細管現象によって前記給油管内に誘導する誘導材と、を有することを特徴とする直動案内装置。
  2. 前記潤滑剤容器から突出し、前記スライダ本体に形成された供給路に内嵌した誘導管を有し、
    前記誘導体は、前記誘導管内を通っていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
  3. 前記潤滑剤容器の少なくとも一部は透明又は半透明であることを特徴とする請求項1又は2に記載の直動案内装置。
  4. 前記潤滑剤容器には前記潤滑剤を含浸する含油材が充填されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の直動案内装置。
  5. 前記給油材の空孔率は、前記誘導体の空孔率よりも低いことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の直動案内装置。
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