JP2008280743A - くさび緊結式足場における緊結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不測の緊結解除と、腕木の不安定さをともになくす。
【解決手段】緊結式足場における緊結装置において、支柱1側の受け金具2は、平面視コ形で前下り傾斜中央壁5を有する。腕木材3側の係止金具4は、くさび8と、平面視コ形で前下り傾斜中央壁9を有し、くさびが挿入されているくさび案内部材10と、くさびとくさび案内部材の中央壁の間に介在せられてくさび案内部材に前後揺動自在に取付けられ、かつ下端部に後方突出抜け止め突起13を有し、コイルばね14でくさび側に付勢せられている揺動バー15を備えている。くさび案内部材の中央壁には、抜け止め突起収納下向き切欠部21が形成せられ、くさび案内部材の挿入部20が受け金具に挿入されて受け金具の上端に腕木材の端部が受け止められた状態において、受け金具の中央壁に抜け止め突起収納下向き切欠部に対応して抜け止め突起受け入れ下向き切欠部22が形成せられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、くさび緊結式足場における緊結装置に関する。
なお、この明細書において、支柱と腕木材との関係において、前とは緊結する支柱のある側を、後とは緊結する腕木材のある側をいうものとする。
従来の上記緊結装置は、支柱の所定高さ外周に固着せられた受け金具と、2つの支柱間に渡される腕木材の端部に固着せられたくさび状係止金具とよりなり、くさび状係止金具を受け金具にハンマーで上から叩き込んで係止することにより、支柱と腕木材とを緊結していた。また、支柱と腕木材との緊結を解除するさいには、腕木材のくさび状係止金具を支柱の受け金具からハンマーで下から叩き上げて係止を解除するか、または支柱の受け金具の近くの腕木材の端部をハンマーで下から叩き上げて同端部に固着せられているくさび状係止金具の係止を解除していた。このように、支柱と腕木材の緊結は、くさび状係止金具を受け金具に固く差し込むことより行われているだけであるから、腕木材の下を大きな工具を持って通過したり、資材の取付け作業をするさいに、工具や資材が腕木材に当たったりするなどして腕木材に不測の力が下から加わると、くさび状係止金具の係止が緩み、受け金具からくさび状係止金具が外れる危険性があった。さらに、従来から広く一般に用いられてきた枠組足場に使用されている薄鋼板製の床付き布わくを腕木材に取付けた場合、床付き布わくは腕木材に対してロック機能を有しているので、これに下からの風圧が加わると、腕木材のくさび状係止金具が受け金具から外れて腕木材もろとも床付き布わくが落下する危険性があった。そこで、床付き布わくとして風の吹き抜けるエキスパンドメタル製のものを使用している。このエキスパンドメタル製のものは薄鋼板製のものに較べて幅が狭いので、これを薄鋼板製のものと同じ幅の床付き布わくにすると、重量が重くなりかつ高価になる。したがって、床付き布わくの幅を狭くしているが、幅が狭いとその上で作業する者に不安感を与える。しかも、エキスパンドメタル製のものは下が透けて見えるので、作業床や通路としては一層の不安感を与えるという問題があった。
仮設構造物を構成する支柱と水平材の連結装置において、特許文献1に開示されているような係止が不測に解除されないとする下記装置が提案されている。すなわち、この提案装置は、受け金具が、平面からみてコ形で中央壁の幅中央に上方開口垂直溝を有しており、係止金具が、水平材の端面板から前方にのび、受け金具の中央壁の垂直溝に嵌め込まれる横断面縦長方形の水平突出部と、水平突出部の先端に設けられて受け金具の中央壁と支柱との間に差し込まれる係止爪と、係止爪の後方において、中央に形成せられた下方開口垂直溝により水平突出部に前後摺動自在に引っ掛けられかつ下端に前向き水平凸部を有し、前面からみて縦長方形、側面からみて逆く形で、前方の係止爪とで中央壁を挟圧するばね製中央壁挟圧部材と、挟圧部材と端面板との間において水平突出部に上下動自在に引っ掛けられ、前面からみて逆U形、側面からみて上半が幅広に、下半が幅狭となされかつ両下端部に抜け止めピンが渡されているくさび部材とを備えているものである。
特開2003−56176号公報 特開2006−45822号公報
特許文献1に開示の提案装置によれば、係止金具の係止爪を受け金具の中央壁と支柱との間に差し込んだ後、上昇位置にあるくさび部材の上端を数回金槌で叩き、その上半幅広部を下げて逆く形のばね製中央壁挟圧部材をばね力に抗して前進させ、係止爪とで中央壁を狭圧し、支柱と水平材を連結するものであるから、連結時中央壁挟圧部材のばね力が働いており、簡単にはくさび部材が上に抜けることはない。しかしながら、ばね製中央壁挟圧部材は、逆く形であるから、これとくさび部材の上半幅広部との間の上下にV状および逆V状の隙間が生じる。したがって、水平材はわずかではあるが、支柱に対して不安定である。
本発明の目的は、支柱からの腕木材の不測の緊結解除と支柱に対する腕木材の不安定さをともに解決したくさび緊結式足場における緊結装置を提供するにある。
請求項1の発明によるくさび緊結式足場における緊結装置は、支柱の所定高さ外周に固着せられた受け金具と、2つの支柱間に渡される腕木材の端部に前側が露出するように埋入付設せられかつ受け金具に係止せられる係止金具とよりなり、受け金具は、平面からみてコ形で中央壁が前下がりに傾斜せしめられており、係止金具は、緊結のため降下せしめるさいに支柱と接する垂直部を備えた前縁と受け金具の中央壁と略同じ斜度で前下がりに傾斜した後縁を有する縦長板状のくさびと、一部が腕木材から下方に突出しかつ平面からみて受け金具に嵌る大きさのコ形で中央壁が受け金具の中央壁と同じ斜度で前下がりに傾斜せしめられており、くさびが上下動自在に挿入されているくさび案内部材と、くさびとくさび案内部材の中央壁の間に介在せられて上端部がくさび案内部材の上部に前後揺動自在に取付けられ、かつ下端部に後方に突出した抜け止め突起が設けられるとともに、押しばねでくさび側に付勢せられている揺動バーとを備えており、くさび案内部材の両側壁にくさび脱出阻止バーが渡し止められ、くさび脱出阻止バーが横断しかつくさびの上下動に必要な縦長さで緊結解除時くさび脱出阻止バーが接する後縁を備えた縦長孔または前向き切欠部がくさびに形成せられ、くさび案内部材の腕木材から下方が受け金具への挿入部となされ、くさび案内部材の中央壁における挿入部部分には、前後貫通状抜け止め突起収納部が形成せられ、くさび案内部材の挿入部が受け金具に挿入されて受け金具の上端に腕木材の端部が受け止められた状態において、受け金具の中央壁に抜け止め突起収納孔に対応して抜け止め突起受け入れ部が形成せられ、抜け止め突起受け入れ部は、係止金具が受け金具から上方に抜けようとしたさい抜け止め突起が引っ掛かる上縁を有しており、揺動バーが、緊結時ばね力を抗して後方に揺動して抜け止め突起を受け金具の抜け止め突起受け入れ部に押し入れ、緊結解除時ばね力により前方に揺動して抜け止め突起を受け金具の抜け止め突起受け入れ部から引き出すように、くさび案内部材の中央壁とくさびとの間隔が定められているものである。
請求項2の発明は、請求項1記載のくさび緊結式足場における緊結装置において、腕木材が金属管製であり、金属管端部の上下周壁対向部にくさび案内部材の対応部分が密に嵌る平面からみてコ形の切欠部が設けられ、くさび案内部材がその上縁を管の上端よりわずかに突出するように上下切欠部に嵌め入れられて腕木に溶接せられており、くさび案内部材の両側壁に止められている揺動バーの上端部がくさび案内部材の上縁を上方に越えないようになされているとともに、くさび案内部材に挿入せられたくさびは、緊結時その上縁全体のうち少なくとも枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分がくさび案内部材の上縁とほぼ同じ高さとなる形状に形成せられているものである。
請求項3の発明は、請求項1または2記載のくさび緊結式足場における緊結装置において、押しばねがコイルばねであり、このコイルばねは、揺動バー下端寄りにあけられた後向き有底孔に後方突出状態に嵌め入れられ、その後方突出端はくさび案内部材の中央壁前面で受けられているものである。
請求項1の発明によれば、受け金具の上端に腕木材の端部が直接受け止められており、くさび作用により腕木材がぐらつくことがないので、腕木材はしっかりと水平に保たれ、しかも、薄鋼板製の床付き布わくを使用してこれに風圧が下から加わったとしても、係止金具側の抜け止め突起が受け金具の抜け止め突起受け入れ部の上縁に引っ掛かるので、係止金具が受け金具から上に抜ける危険性はない。したがって、エキスパンドメタル製でなく薄鋼板製の床付き布わくを使用できるという利点がある。
従来のくさび緊結式足場では、腕木材の両端部にあるくさび状係止金具につかみ金具が当たらない幅の床付き布わくを使用していた。枠組足場の場合、床付き布わくのつかみ金具は、縦枠の横架材をつかむので、横架材端部には障害物がなく、くさび緊結式足場用床付き布わくより幅の広い床付き布わくを使用している。従来のくさび緊結式足場に幅の広い床付き布わくを使用しようとすれば、床付き布わくの両端のつかみ金具間の幅を腕木材の両端部にあるくさび状係止金具を避けるように狭くした特別製品を製造せざるを得ない不便がある。
請求項2の発明によれば、腕木材が金属管製であり、金属管端部の上下周壁対向部にくさび案内部材の対応部分が密に嵌る平面からみてコ形の切欠部が設けられ、くさび案内部材がその上縁を管の上端よりわずかに突出するように上下切欠部に嵌め入れられて腕木に溶接せられており、くさび案内部材の両側壁に止められている揺動バーの上端部がくさび案内部材の上縁を上方に越えないようになされているとともに、くさび案内部材に挿入せられたくさびは、緊結時その上縁全体のうち少なくとも枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分がくさび案内部材の上縁とほぼ同じ高さとなる形状に形成せられているから、上で作業する者が安心できる幅の枠組足場用薄鋼板製床付き布わくをそのまま使用でき、それに伴って妻側用の朝顔、養生枠、シートなどの枠組足場に使われていた部材もそのまま利用可能となる利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を、以下図面を参照して説明する。
図1ないし図7に示すくさび緊結式足場における緊結装置は、支柱(1)の所定高さの外周に固着せられた受け金具(2)と、2つの支柱(1)間に渡される腕木材(3)の端部に前側が露出するように埋入付設せられかつ受け金具(2)に係止せられる係止金具(4)とよりなる。支柱(1)および腕木材(3)は、所定長さを有する鋼管製であり、4つの鋼製受け金具(2)が、図1に示すように、支柱(1)の同一高さの周面四方に溶接により固着せられている。4つの受け金具(2)のうち対向する2つは、一段下に位置せしめられることもある。
受け金具(2)は、平面からみてコ形で中央壁(5)が前下がりに傾斜せしめられている。係止金具(4)は、緊結のため降下せしめるさいに支柱(1)と接する垂直部(6)を備えかつ下部が受け金具(2)に挿入し易いように若干後下がりに傾斜せしめられた前縁と受け金具(2)の中央壁(5)と略同じ斜度で前下がりに傾斜した後縁(7)を有する鋼製縦長板状のくさび(8)と、一部が腕木材(3)から下方に突出しかつ平面からみて受け金具(2)に嵌る大きさのコ形で中央壁(9)が受け金具(2)の中央壁(5)と同じ斜度で前下がりに傾斜せしめられており、くさび(8)が上下動自在に挿入されているくさび案内部材(10)と、くさび(8)とくさび案内部材(10)の中央壁(9)の間に介在せられて上端部がくさび案内部材(10)の両側壁(11)に止め軸(12)により前後揺動自在に取付けられ、かつ下端部に折り曲げ状に後方に突出した抜け止め突起(13)が設けられるとともに、コイルばね(14)でくさび(2)側に付勢せられている揺動バー(15)とを備えている。コイルばね(14)は、揺動バー(15)の下端寄りにあけられた後向き有底孔(16)に後方突出状態に嵌め入れられ、その後方突出端はくさび案内部材(10)の中央壁(9)の前面で受けられている。くさび(8)は緊結解除時にはくさび案内部材(10)より上方に一部が突出し、緊結時にはくさび案内部材(10)より下方に一部が突出し得る長さを有し、くさび案内部材(10)の両側壁(11)の幅ほぼ真中位置でコイルばね(14)より若干上方位置にくさび脱出阻止バー(17)が渡し止められ、くさび脱出阻止バー(17)が横断しかつくさび(9)の上下動に必要な縦長さでくさび脱出阻止バー(17)が接する後縁(18)を備えた縦長孔(19)がくさび(8)に形成せられている。この縦長孔(19)は、くさび案内部材(10)の中央壁(9)と同じ斜度で前下がりに傾斜している。なお、縦長孔(19)の代わりにこれと同様の後縁を有する前向き切欠部でもよい。受け金具(2)の中央壁(5)と略同じ斜度で前下がりに傾斜した後縁(7)は、くさび案内部材(10)に揺動バー(15)の前側において挿入し易いように、略下半部がその上方より若干斜度を小ならしめられている。
くさび案内部材(10)の腕木材(3)から下方が受け金具(2)への挿入部(20)となされ、くさび案内部材(10)の中央壁(9)における挿入部部分には、前後に貫通する逆U形の抜け止め突起収納下向き切欠部(21)が形成せられ、くさび案内部材(10)の挿入部(20)が受け金具(2)に挿入されて受け金具(2)の上端に腕木材(3)の端部が受け止められた状態において、受け金具(2)の中央壁(5)に抜け止め突起収納下向き切欠部(21)に対応して逆U形の抜け止め突起受け入れ下向き切欠部(22)が形成せられている。抜け止め突起受け入れ下向き切欠部(22)は、係止金具(4)が受け金具(2)から上方に抜けようとしたさい抜け止め突起(13)が引っ掛かる上縁を有している。揺動バー(15)が、緊結時ばね力に抗して後方に揺動し、抜け止め突起(13)を受け金具(2)の抜け止め突起受け入れ切欠部(22)に押し入れ、緊結解除時ばね力により前方に揺動して抜け止め突起(13)を受け金具(2)の抜け止め突起受け入れ下向き切欠部(22)から引き出すように、くさび案内部材(10)の中央壁(9)とくさび(8)との間隔が定められている。なお、抜け止め突起収納下向き切欠部(21)の代わりに貫通孔でもよいし、また抜け止め突起受け入れ下向き切欠部(22)の代わりに前向き凹部でもよい。
くさび案内部材(10)は、腕木材(3)の端部からつぎのようにして下方にのびるように設けられる。腕木材(3)は、鋼管製である。そこで、金属管端部の上下周壁対向部にくさび案内部材(10)の対応部分が密に嵌る平面からみてコ形の切欠部(23) (41)が設けられ、くさび案内部材(10)がその上縁を管の上面からわずかに突出するように上下切欠部(23) (41)に嵌め入れられ、コ形の上下切欠部(23) (41)の両側縁部外側で腕木材(3)に溶接せられている。とくに、コ形の下切欠部(41)の両側縁部外側では、受け金具(2)の両側壁(24)上端ほぼ全長にわたって形成せられた浅い窪み(25)にビード(26)が嵌るように、窪み(25)対応部分でくさび案内部材(10)が腕木材(3)に溶接せられている。そして、くさび案内部材(10)の両側壁(11)に止められている揺動バー(15)の上端部がくさび案内部材(10)の上縁を上方に越えないようになされているとともに、くさび案内部材(10)に挿入せられたくさび(8) は、緊結時その上縁(27)全体のうち緊結時枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分が、わずかに後下がりに傾斜せしめられてくさび案内部材(10)の上縁を上方に越えない形状に形成せられ、その前側がハンマー叩き用上方突出部(28)となされている(図5参照)。
図8ないし図10に、揺動バーのくさび案内部材に対する取付け部分およびくさびの上縁部分の変形例を示す。
同図に示す揺動バー(31)には、上端部に折り曲げ状に後方に突出した掛け止め突起(32)が設けられるとともに、くさび案内部材(33)の中央壁(34)の上端部から両側壁(35)の後側上端部にかけて上向き切欠部(36)が形成せられ、この上向き切欠部(36)に揺動バー(31)の掛け止め突起(32)が嵌め入れられて中央壁(34)の上縁に前後揺動自在に掛け止められている。なお、この実施形態では、くさび案内部材(33)に上向き切欠部(36)が形成せらている関係上、コ形の上切欠部 (42)の奥行はコ形の下切欠部(23)の奥行より短くなる。
同図に示すくさび案内部材(33)に挿入せられたくさび(37) は、緊結時その上縁(38)全体のうち緊結時枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分が水平で、くさび案内部材(33)の上縁をわずかに越える形状に形成せられ、その前側がハンマー叩き用上方突出部(39)となされており、その上部に後方凸円弧状部(40)が形成せられている(図9参照)。
図8ないし図10において、図1ないし図7に示す実施形態と若干寸法または形状が異なっていてもこの実施形態と実質的に異ならないものおよび同一のものについては、同一符号を付してその説明を省略する。
上記において、支柱(l)に腕木材(3)を緊結するため、支柱(1)の受け金具(2)に腕木材(3)の係止金具(4)を係止するに当たり、まず、係止金具(4)を受け金具(2)に入れる。すると、くさび案内部材(10)(33)の挿入部(20)が受け金具(2)に嵌って腕木材(3)の端部自体が受け金具(2)の上縁に受け止められるので、腕木材(3)が傾いたりせず、その水平度が保証せられる。この状態において、くさび(8)(37)は、ばね力により前方に揺動している揺動バー(15)(31)と縦長孔(19)の後縁(18)に接しているくさび脱出阻止バー(17)で挟まれており、くさび案内部材(10)(33)からその上部が突出した状態に保持されているので、つぎに、ハンマーで上からくさび(8)(37)を叩き下げる。すると、くさび(8)(37)の前縁(6)の垂直部が支柱(l)に接していることにより、コイルばね(14)を通る水平線上における支柱(l)と揺動バー(15) (31)の間隔は、くさび(8)(37)の降下につれて次第に広がり換言すれば揺動バー(15) (31)を後方に揺動させ、緊結時くさび案内部材(10)(33)の中央壁(9)(34)の抜け止め突起収納下向き切欠部(21)にあった抜け止め突起(13)をばね力に抗して受け金具(2)の抜け止め突起受け入れ切欠部(22)に押し入れる。以上の結果、くさび作用により、支柱(1)に対し腕木材(3)が安定した状態でしっかりと水平に保たれて緊結される。しかも、離れた一対の腕木材(3)に図示しないつかみ金具を備えた薄鋼板製床付き布わくが取り付けられた場合、これに下からの強い風圧が加わったとしても、係止金具(4)側の抜け止め突起(13)が受け金具(2)の抜け止め突起受け入れ切欠部(22)の上縁に引っ掛かり、係止金具(4)が受け金具(2)から上に抜ける危険性はない。
支柱(1)の受け金具(2)から腕木材(3)の係止金具(4)を外すには、受け金具(2)から下方に突出しているくさび(8)(37)の下端部をハンマーで叩き上げると、くさび(8)(37)の上昇に伴い、くさび作用が解けるとともに、押しばね(14)を通る水平線上における支柱(l)と揺動バー(15) (31)の間隔は、くさび(8)(37)の上昇につれて狭くなり、その結果、揺動バー(15) (31)はばね力により前方に揺動し、抜け止め突起(13)が受け金具(2)の抜け止め突起受け入れ下向き切欠部(22)から引き出されてくさび案内部材(10)(33)の中央壁(9)(34)の抜け止め突起収納下向き切欠部(21)に戻される。すると、くさび案内部材(10)(33)は受け金具(2)に対し自由になるので、腕木材(3)を持ち上げると、受け金具(2)から係止金具(4)を外すことができ、支柱(1)に対する腕木材(3)の緊結を解除し得る。
このようにして、支柱(1)からの腕木材(3)の不測の緊結解除と支柱(1)に対する腕木材(3)の不安定さをともになくすることができるのである。
本発明の実施形態の1例を示すもので、支柱に腕木材を緊結する直前の状態を示す水平断面図である。 図1のII−II線にそう断面図である。 支柱に腕木材を緊結する直前の状態を示す側面図である。 係止金具を受け金具に入れ、腕木材の端部が受け金具の上端に受け止められた状態を示す一部を切り欠いた側面図である。 図4の状態からくさびを降下させた状態を示す一部を切り欠いた側面図である。 図5のVI−VI線にそう拡大断面図である。 図4の揺動バーと押しばねの分解斜視図である。 本発明の実施形態の他の例を示すもので、係止金具を受け金具に入れ、腕木材の端部が受け金具の上端に受け止められた状態を示す一部を切り欠いた側面図である。 図7の状態からくさびを降下させた状態を示す一部を切り欠いた側面図である。 図8の揺動バーと押しばねの分解斜視図である。
符号の説明
(1) 支柱
(2) 受け金具
(3) 腕木材
(4) 係止金具
(5) 受け金具の中央壁
(6) くさびの前縁
(7) くさびの後縁
(8) (37) くさび
(9) (34) くさび案内部材の中央壁
(10) (33) くさび案内部材
(11) (35) くさび案内部材の両側壁
(13) 抜け止め突起
(14) コイルばね(押しばね)
(15) (31) 揺動バー
(17) 脱出阻止バー
(18) 縦長孔の後縁
(19) 縦長孔
(20) くさび案内部材の受け金具への挿入部
(21) 抜け止め突起収納下向き切欠部(抜け止め突起収納部)
(22) 抜け止め突起受け入れ下向き切欠部(抜け止め突起受け入れ部)
(23)(42) コ形の上切欠部
(41) コ形の下切欠部
(27)(38) くさびの上縁

Claims (3)

  1. 支柱の所定高さ外周に固着せられた受け金具と、2つの支柱間に渡される腕木材の端部に前側が露出するように埋入付設せられかつ受け金具に係止せられる係止金具とよりなり、受け金具は、平面からみてコ形で中央壁が前下がりに傾斜せしめられており、係止金具は、緊結のため降下せしめるさいに支柱と接する垂直部を備えた前縁と受け金具の中央壁と略同じ斜度で前下がりに傾斜した後縁を有する縦長板状のくさびと、一部が腕木材から下方に突出しかつ平面からみて受け金具に嵌る大きさのコ形で中央壁が受け金具の中央壁と同じ斜度で前下がりに傾斜せしめられており、くさびが上下動自在に挿入されているくさび案内部材と、くさびとくさび案内部材の中央壁の間に介在せられて上端部がくさび案内部材の上部に前後揺動自在に取付けられ、かつ下端部に後方に突出した抜け止め突起が設けられるとともに、押しばねでくさび側に付勢せられている揺動バーとを備えており、くさび案内部材の両側壁にくさび脱出阻止バーが渡し止められ、くさび脱出阻止バーが横断しかつくさびの上下動に必要な縦長さで緊結解除時くさび脱出阻止バーが接する後縁を備えた縦長孔または前向き切欠部がくさびに形成せられ、くさび案内部材の腕木材から下方が受け金具への挿入部となされ、くさび案内部材の中央壁における挿入部部分には、前後貫通状抜け止め突起収納部が形成せられ、くさび案内部材の挿入部が受け金具に挿入されて受け金具の上端に腕木材の端部が受け止められた状態において、受け金具の中央壁に抜け止め突起収納部に対応して抜け止め突起受け入れ部が形成せられ、抜け止め突起受け入れ部は、係止金具が受け金具から上方に抜けようとしたさい抜け止め突起が引っ掛かる上縁を有しており、揺動バーが、緊結時ばね力を抗して後方に揺動して抜け止め突起を受け金具の抜け止め突起受け入れ部に押し入れ、緊結解除時ばね力により前方に揺動して抜け止め突起を受け金具の抜け止め突起受け入れ部から引き出すように、くさび案内部材の中央壁とくさびとの間隔が定められているくさび緊結式足場における緊結装置。
  2. 腕木材が金属管製であり、金属管端部の上下周壁対向部にくさび案内部材の対応部分が密に嵌る平面からみてコ形の切欠部が設けられ、くさび案内部材がその上縁を管の上面よりわずかに突出するように上下切欠部に嵌め入れられて腕木に溶接せられており、くさび案内部材の両側壁に止められている揺動バーの上端部がくさび案内部材の上縁を上方に越えないようになされているとともに、くさび案内部材に挿入せられたくさびは、緊結時その上縁全体のうち少なくとも枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分がくさび案内部材の上縁とほぼ同じ高さとなる形状に形成せられている請求項1記載のくさび緊結式足場における緊結装置。
  3. 押しばねがコイルばねであり、このコイルばねは、揺動バー下端寄りにあけられた後向き有底孔に後方突出状態に嵌め入れられ、その後方突出端はくさび案内部材の中央壁前面で受けられている請求項1または2記載のくさび緊結式足場における緊結装置。
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