JP5366696B2 - 隙間塞ぎ板付き幅木 - Google Patents

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本発明は、建設作業現場で枠組みされる仮設枠組足場において、対向する一対の足場用建枠の両横材間に架け渡された足場板と両足場用建枠の縦材側との間に形成される隙間を塞ぐ隙間塞ぎ板を取り付けた幅木に関する。
在来の足場用建枠及び足場板を使用して、対向する足場用建枠の両横材間に足場板を架け渡した場合、その架け渡した足場板の一側端部と、両足場用建枠の縦材側(正確には、両足場用建枠の対向する縦材を結ぶライン)との間に隙間が生ずる。具体的に、例えば、スパンが914mmの建枠を使用して、対向する一対の建枠の両横材間に、500mm幅の足場板と240mm幅の足場板を並列に架け渡し、両足場板を互いに接する状態で一方の縦材側へ引き寄せると、他方の縦材側と足場板との間には、約130mm程度の隙間ができる。
足場板と建枠の縦材側との間に上記のような隙間ができると、作業者が足を踏み外すおそれがあって非常に危険であるために、従来では、その隙間に隣接する側の足場板の側端部上に幅木を起立状態に設置して、足を踏み外すことがないようにしている。
上記のように隙間に隣接する側の足場板の側端部上に幅木を設置することにより、一応の安全性は確保できるが、足場板の一側端部と両足場用建枠の縦材側との間の隙間分だけ作業床の有効面積が狭くなる、という問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、対向する一対の足場用建枠の両横材間に架け渡された足場板と両足場用建枠の縦材側との間の隙間を塞ぐことができると共に、作業床の有効面積を広くとることができる隙間塞ぎ板付き幅木を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、対向する一対の足場用建枠1,1の横材3,3間に架け渡された足場板4と両足場用建枠1,1の縦材2,2側との間の隙間Sを塞ぐ隙間塞ぎ板5付きの幅木6であって、前記両横材3,3に係止される係止手段20,52を両端部に備えた幅木本体8の内側面に、前記隙間Sを覆う塞ぎ板本体部9と、塞ぎ板本体部9の一側縁部から立ち上がる取付板部10とからなる隙間塞ぎ板5の前記取付板部10を取り付け、前記隙間塞ぎ板5の塞ぎ板本体部9と取付板部10との対向角度が91°〜95°程度の鈍角になるように形成して、前記塞ぎ板本体部9の他側縁部を足場板4上に載置するようにしたことを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の隙間塞ぎ板付き幅木において、幅木本体8の両端部には前記両横材3,3に係止される係止手段を有する端部枠18,19,51を設けてなることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の隙間塞ぎ板付き幅木において、隙間塞ぎ板5の前記取付板部10を幅木本体8に対し着脱可能に且つ高さ調整可能に取り付けてなることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜の何れかに記載の隙間塞ぎ板付き幅木において、幅木6を複数枚重ね合わせて梱包する時に重ね合わさった幅木本体8の両端部に掛け回す梱包用帯鉄43を通し入れるための帯鉄通し用切欠部17を隙間塞ぎ板5の両端部に夫々設けてなることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の隙間塞ぎ板5付き幅木6は、幅木本体8の内側面に、塞ぎ板本体部9と、この塞ぎ板本体部9の一側縁部から立ち上がる取付板部10とからなる隙間塞ぎ板5の取付板部10を取り付けたもので、幅木本体8の両端部に備えた係止手段20,52を対向する足場用建枠1,1の横材3,3に係止させて、塞ぎ板本体部9の他側縁部を足場板4上に載置するだけで、その隙間塞ぎ板5により、足場板4bと両足場用建枠1,1の縦材2,2側との間の隙間Sを塞ぐことができ、作業の安全を確保できると共に、作業床の有効面積を広くとることができる。
また本発明によれば、隙間塞ぎ板5を、塞ぎ板本体部9と取付板部10との対向角度θが鈍角になるように形成されるため、梱包時に隙間塞ぎ板5付き幅木6どうしの重ね合わせを的確に行うことができて、コンパクトで安定した積層梱包が可能となる。
特に本発明によれば、各隙間塞ぎ板5は、塞ぎ板本体部9と取付板部10との対向角度θが若干鈍角、好ましくは91〜95°程度になるように形成されているため、隙間塞ぎ板5付き幅木6どうしの重ね合わせを的確に行うことができて、コンパクトで安定した積層梱包が可能となると共に、梱包体の外観上の体裁、見栄えも良好となる。
すなわち、塞ぎ板本体部9と取付板部10との対向角度θが91°程度以下であれば、幅木6を重ね合わせた時に、一つの幅木6に取り付けられた隙間塞ぎ板5の塞ぎ板本体部9上に次の幅木6の幅木本体8が載置されるため、幅木6を横方向に重ねる場合には幅木6を順次重ね合わせていくに従い、幅木本体8が漸次段違い状に斜めにズレ上がって積層されることになり、梱包が不安定で、外観、見栄えも悪くなる。また対向角度θを95°程度以上にすると、幅木6を重ね合わせていくに従って幅木本体8が漸次段違い状に斜めにズレ下がるため、同様に梱包が不安定で、見栄えも悪くなる。
また、請求項3に記載のように、隙間塞ぎ板5の前記取付板部10を幅木本体8に対し着脱可能に取り付けることによって、隙間塞ぎ板5は、幅木本体8に対し着脱可能であるから、破損したり、曲がりを生じた場合には、容易に交換や修理が可能となり、また発生する隙間Sの幅によって、幅木本体8に取り付ける隙間塞ぎ板5の幅を任意に選択できるため、隙間塞ぎ板5の交換だけで、隙間塞ぎ板5付き幅木6の適用範囲を拡大できる。更にまた隙間塞ぎ板5が幅木本体8に対し着脱可能に取り付けられることから、隙間塞ぎ板5自体は必要以上の強度を要しないため、軽量で安価な隙間塞ぎ板5付きの幅木6を提供することが可能となると共に、隙間塞ぎ板5の前記取付板部10を幅木本体8に対し高さ調整可能に取り付けることによって、足場板4や足場用建枠1の横材3との位置関係によって隙間塞ぎ板5の取付高さを所望に調整することができる。
請求項2に記載のように、幅木本体8の両端部には、対向する足場用建枠1の横材3,3に係止される係止手段を有する端部枠18,19,51を設けることによって、種々のタイプの隙間塞ぎ板5付き幅木6を提供することができる。
請求項に記載のように、梱包用帯鉄43を通し入れるための帯鉄通し用切欠部17を隙間塞ぎ板5の両端部に設けておけば、隙間塞ぎ板5付き幅木6を複数重ね合わせて梱包する際に、この帯鉄43を各隙間塞ぎ板5の両端部の帯鉄通し用切欠部17に通し入れることにより、堅固な構造の幅木本体8のみを強く縛って強固に梱包することができる。
本発明に係る隙間塞ぎ板付き幅木の使用状態を示す平面図である。 (a) は同隙間塞ぎ板付き幅木の幅木本体と隙間塞ぎ板とが分離した状態の斜視図、(b) は隙間塞ぎ板を幅木本体に取り付けた状態の斜視図である。 幅木本体の内側面に隙間塞ぎ板を取り付けた状態の拡大側面図である。 隙間塞ぎ板付き幅木の一端部側の使用状態を示す斜視図である。 同隙間塞ぎ板付き幅木の他端部側の使用状態を示す斜視図である。 (a) は幅木の可動端部枠部分を幅木本体の内側から見た拡大正面図、(b) は(a) のX−X線断面図、(c) は(a) のY−Y線断面図である。 (a) は隙間塞ぎ板を幅木本体に取り付ける他の取付方法を示すもので、幅木本体と隙間塞ぎ板とが分離した状態の斜視図、(b) は隙間塞ぎ板を幅木本体に取り付けた状態の斜視図である。 (a) は幅木を複数枚重ね合わせて梱包した状態の側面図、(b) は同状態の斜視図である。 他の実施形態による隙間塞ぎ板付き幅木の一端部側の使用状態を示す斜視図、(b) は同隙間塞ぎ板付き幅木の他端部側の使用状態を示す斜視図である。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、本発明に係る隙間塞ぎ板5付き幅木6は、図1及び図2に示すように、対向する一対の足場用建枠1,1の横材3,3間に架け渡された足場板4(幅広足場板4a及び幅狭足場板4bのうち幅狭足場板4b)と両足場用建枠1,1の縦材2,2側(両足場用建枠1,1間に対向する縦材2,2を結ぶライン)との間に形成される隙間Sを塞ぐように構成されたもので、足場用建枠1,1の両横材3,3に夫々係止される係止片20(係止手段)を両端部に備えた幅木本体8の内側面に、前記隙間Sを覆う塞ぎ板本体部9と、この塞ぎ板本体部9の一側縁部から立ち上がる取付板部10とからなる断面略L字状の隙間塞ぎ板5の前記取付板部10を着脱可能に取り付け、塞ぎ板本体部9の他側縁部を足場板4b上に載置するようになっている。尚、各足場板4a,4bは、両端部に夫々突設されたフックFを横材3に係止させるようになっている。
隙間塞ぎ板5は、金属板をプレス加工して形成されたもので、塞ぎ板本体部9とこれの一側縁部からほぼ垂直に立ち上がる取付板部10とからなり、図2,図3に示すように、塞ぎ板本体部9の他側縁部及び取付板部10の上端部は夫々折り返し縁部9o,10oを形成しており、そして取付板部10にはボルト挿通用の長孔11が所要間隔おきに複数設けられている。この取付板部10が取り付けられる幅木本体8の内側壁8aには取付板部10の長孔11と対応する位置にボルト挿通孔12が設けてある。
この隙間塞ぎ板5を幅木本体8に取り付けるには、図2の(a) 及び(b) に示すように、取付用のボルト13を取付板部10の各長孔11から幅木本体8側の対応するボルト挿通孔12に挿通して、そのボルト13に幅木本体8の外側からナット14を螺合締結すればよい(図3参照)。この場合、取付板部10には長孔11を設けているため、足場板4bや足場用建枠1の横材3との位置関係によって隙間塞ぎ板5の取付高さを所望に調整することができる。
また隙間塞ぎ板5は、図3に示すように、取付板部10を幅木本体8の内側壁8aに当接させた状態に取り付け、塞ぎ板本体部9を水平に延ばしてその端部側を足場板に載置させるため、塞ぎ板本体部9と取付板部10との対向角度θは直角90°でよいが、後述するように幅木6を複数枚重ね合わせて梱包する時のことを考慮し、その対向角度θが若干鈍角(92〜95°)になるように形成されている。
幅木本体8は、図3に示すように、内側壁8aと、上壁部8bと、下壁部8cと、上下壁部8b,8cから夫々内向きに突出するフランジ8dとにより断面略C字状に形成されていて、この幅木本体8の両端部には端部枠18,19が取り付けられている。各端部枠18,19は、図4及び図5に示すように、内外両側板a,aと両側板a,aをつなぐ連結板bとによって形成されるコ字枠からなるもので、その連結板bが幅木本体8の端面側に対向するように取り付けられ、そして両側板a,aの夫々下端部には、足場用建枠1の横材3に係止される夫々略半円形状係止凹部20a,20aを形成した係止片20,20(係止手段)が設けられている。
一端側の端部枠18は、図2の(a) に概略示すように、その上端部側が幅木本体8に対し枢軸22により枢着されて、下端部側の係止凹部20a,20aが他端側の端部枠19の係止凹部20a,20aとの距離を短縮する後退方向に傾動可能な可動端部枠で、常時は板バネ23(図6の(a) 参照)を介して幅木本体8の長手方向と直交する垂直姿勢に保持されている。
この可動端部枠18の構造について更に説明すれば、図6の(a) 〜(c) に示すように、コ字枠からなる端部枠18に、これよりも幅の狭いのコ字枠からなる取付枠24を背中合わせ状態にリベット62で固定し、このコ字枠状取付枠24を、幅木本体8の対向端部に対しコ字枠深さ方向の半分程度嵌合した状態で、取付枠24の上端部を枢軸22によって幅木本体8の上端部に枢着する。
また図6の(a) に示すように、コ字枠状取付枠24内には板バネ23を挿入し、この板バネ23の上端部23aを前記枢軸22の上側を通って幅木本体8の上壁部8b内面部に係止させた状態で、その下端部23bを取付枠24の内面下端部に弾接させ、更にコ字枠状取付枠24の下端部には、内外方向に貫通する一定長さの長孔27を、枢軸22を曲率中心とする曲線に沿って設け、この長孔27には幅木本体8側に固定したボルト28を挿通して、可動端部枠18の傾動範囲を規制すると共に、前記板バネ23の付勢力によって端部枠18を、常時は幅木本体8の長手方向と直交する垂直姿勢に保持できるようにし、それにより端部枠18を前記垂直姿勢から後退方向に一定角度範囲傾動できるが、前進方向には傾動できないようにしている。
上記のような構成の可動端部枠18を幅木本体8の長手方向と直交する垂直姿勢にロックするためのロック手段29は、鉤形状のロックピン30と円錐台形状のコイルバネ31とからなるもので、ロックピン30は、幅木本体8の内側壁8aに設けた軸孔32を貫通して軸支される支軸部33と、この支軸部33の先端部から幅木本体8の内側壁8a外面に沿うように直角に突出した操作用軸部34と、この操作用軸部34の先端部から支軸部33と平行に突出し、垂直姿勢での可動端部枠18側の取付枠24と幅木本体8の内側壁8aとの重合部分に貫設したロック孔35に対し係脱自在な係止用軸部36とによって形成され、そして支軸部33は、上記のように内側壁8aの軸孔32に軸支されると共に、幅木本体8の内側壁8a裏面に取り付けられた台形状ブラケット37の台座部37aの軸孔38に軸支されている。
上記ロックピン30と共にロック手段29を構成する円錐台形状のコイルバネ31は、図6の(a) 〜(c) に示すように、幅木本体8の内側壁8a裏面に取り付けられた台形状ブラケット37の台座部37aとこの台座部37aの軸孔38に挿通支持されたロックピン30の支軸部33の先端部に螺着された取付ナット39との間に介装されていて、係止用軸部36が常時ロック孔35に係入するように支軸部33に付勢力を付与している。
図4及び図6は、可動端部枠18が係止片20(係止手段)の係止凹部20aを足場用建枠1の横材3に係止させて幅木本体8に対し垂直姿勢となった状態でロック手段29によってロックされた状態を示したもので、ロックピン30の係止用軸部36がロック孔35に突入係止されている。このロック状態から、ロックピン30の操作用軸部34をコイルバネ31の付勢力に抗し図4の矢印で示すように手前側に引っ張って、図6の(b) の仮想線図示のように係止用軸部36をロック孔35から抜き出した後、図4の仮想線で示すように支軸部33周りに回転させて、係止用軸部36を取付枠24から離れた幅木本体8の内側壁8a外面に係止させておくことにより、可動端部枠18は、ロック解除されて、上端部の枢軸22を中心に固定端部枠19側の係止凹部20aとの距離を短縮する後退方向に傾動可能な状態となる。
幅木本体8の他端側に取り付けられた端部枠19は、図5に示すように、幅木本体8の端部に幅木本体8の長手方向と直交する姿勢に固定された固定枠であり、構造は可動端部枠18と全く同じである。この固定端部枠19は、図2に示すように、幅木本体8の端面に装着された断面コ字状の端面キャップ21に背中合わせ状態でリベット(図示せず)で固定されている。
また、各端部枠18,19を形成する両側板a,aの夫々の上下端部には、この端部枠18,19を介して幅木本体8の端部を持ち上げたり、可動端部枠18を傾動操作する時に手指を挿入する指挿入孔15が設けられている。
図2、図4及び図5に示すように、隙間塞ぎ板5の両端側には、後述するように幅木6を複数枚重ね合わせて梱包する時に重ね合わさった幅木本体8の両端部に掛け回す梱包用帯鉄16を通し入れるための帯鉄通し用切欠部17が夫々設けられている。この実施形態では、帯鉄通し用切欠部17は、取付板部10の両端部を夫々切除することによって形成しているが、取付板部10の両端部を夫々切除することなく、塞ぎ板本体部9の端部と取付板部10の端部との境界部分に隙間塞ぎ板5の両端側から切欠溝を切り込むことにより形成してもよい。
上記のように構成される隙間塞ぎ板5付き幅木6を、図1に示すように対向する一対の足場用建枠1,1の横材3,3間に架け渡された幅狭足場板4bと両足場用建枠1,1の縦材2,2側との隙間Sを塞ぐように設置するには、図2の(b) に示すように隙間塞ぎ板5の取付板部10を幅木本体8の内側壁8aにボルト13止めした状態で、幅木本体8の固定端部枠19側の一対の係止片20,20(係止手段)を一方の足場用建枠1の横材3に係止させた後、ロック手段29をロック解除した幅木本体8の可動端部枠18を持ち上げた状態から、この可動端部枠18側の一対の係止片20,20(係止手段)を上方より横材3に押し付けると、可動端部枠18が板バネ23の付勢力に抗し枢軸22を中心に後退方向に傾動して、係止凹部20a,20aが横材3に弾接係止し、幅木本体8が起立姿勢に保持されると共に、塞ぎ板本体部9の折り返し縁部9o側が足場板4b上に載置され、この塞ぎ板本体部9によって隙間Sが塞がれることになる。
こうして幅木本体8を起立姿勢に保持し、隙間塞ぎ板5によって隙間Sを塞いだ後は、可動端部枠18をロック手段29によってロックすることにより、可動端部枠18側に上向きの大きな力が作用しても、可動端部枠18の後退方向への傾動を阻止できて、不測の事態を回避することができる。
図7の(a) は隙間塞ぎ板5の取付板部10を幅木本体8の内側壁8aに取り付ける他の取付方法を示している。この方法にあっては、幅木本体8の内側壁8aに角孔40を所要間隔おきに設けると共に、各角孔40の下辺部の延長線上に切り込み41を設け、隙間塞ぎ板5の取付板部10の上端縁には幅木本体8側の角孔40と対応する位置に、角孔40に突入可能なL字形の係止片42を突設しておいて、取付けにあたって、図示のように、取付板部10側の各L字形係止片42を幅木本体8側の角孔40に突入して落とし込んだ後、隙間塞ぎ板5を平行移動させて各係止片42を切り込み41に挟み込むことにより、各係止片42を角孔40の切り込み41に固定し、それにより取付板部10を幅木本体8の内側壁8aに取り付け固定し、取り外す時には、隙間塞ぎ板5を逆方向に平行移動させて、各L字形係止片42を切り込み41から角孔40内に引き入れた後、引き抜けことによって、隙間塞ぎ板5をと取り外すことができる。
以上の実施形態では、隙間塞ぎ板5の取付板部10を幅木本体8の内側壁8aに取り付けるのに、ボルト13及びナット14による方法と、角孔40、切り込み41及び係止片42による方法とを示したが、それ以外に、取付板部10と幅木本体8の内側壁8aとに夫々所要間隔にリベット孔を明けて、そこにリベットを圧入して取り付けるようにしてもよく、その場合に隙間塞ぎ板5を取り外す時は、圧入したリベットに前記リベット孔より若干小径の孔をドリルで同心状に穿つことによって、圧入したリベットをリベット孔内で潰した状態でリベット孔から取り出し、隙間塞ぎ板5を取り外すことができる。
図8の(a) は上述した隙間塞ぎ板5付き幅木6を複数枚、例えば4枚重ね合わせて梱包した状態を示す側面図、(b) は同状態の視図である。この梱包にあたっては、各幅木6の幅木本体8どうしを対向させて、端部枠18,19どうしを重ね合わせると共に、一つの幅木6のL字状隙間塞ぎ板5内に次の幅木6の幅木本体8を嵌め込んだ状態で、これら幅木本体8の両端部に夫々梱包用帯鉄43を掛け回して梱包するが、この帯鉄43を各隙間塞ぎ板5の両端部に設けてある帯鉄通し用切欠部17に通し入れることによって、厚板からなる頑丈な構造の幅木本体8のみを縛って強固に梱包することができる。
また幅木6の梱包にあたって、各隙間塞ぎ板5は、塞ぎ板本体部9と取付板部10との対向角度θが若干鈍角、好ましくは91〜95°程度になるように形成されているため、図8の(a) から分かるように、隙間塞ぎ板5付き幅木6どうしの重ね合わせを的確に行うことができて、コンパクトで安定した積層梱包が可能となると共に、梱包体の外観上の体裁、見栄えも良好となる。
因みに、塞ぎ板本体部9と取付板部10との対向角度θが91°程度以下であれば、幅木6を重ね合わせた時に、一つの幅木6に取り付けられた隙間塞ぎ板5の塞ぎ板本体部9上に次の幅木6の幅木本体8が載置されるため、図8に示すように幅木6を横方向に重ねる場合には幅木6を順次重ね合わせていくに従い、幅木本体8が漸次段違い状に斜めにズレ上がって積層されることになり、梱包が不安定で、外観、見栄えも悪くなる。また対向角度θを95°程度以上にすると、幅木6を重ね合わせていくに従って幅木本体8が漸次段違い状に斜めにズレ下がるため、同様に梱包が不安定で、見栄えも悪くなる。
図9は他の実施形態による隙間塞ぎ板5付き幅木6を示すもので、(a) は同隙間塞ぎ板5付き幅木6の一端部側の使用状態を足場板の内側から見た斜視図、(b) は隙間塞ぎ板5付き幅木6の他端部側の使用状態を足場板の外側から見た斜視図である。
この図9に示される幅木6の幅木本体8の前後各端部には、端部枠51と、足場用建枠1の横材3に係止されるキャッチガイド52と、このキャッチガイド52を横材3に係止させてロックするロック部片53とが設けられ、キャッチガイド52は、端部枠51内で上端部を枢着されて前後方向揺動可能に垂下され、その下端係止部52aが横材3の手前側に突入し、ロック部片53は、幅木本体8の内側壁8aに上下方向揺動可能に枢着されて、先端側を押し下げることにより、キャッチガイド52を前方へ押動して、その下端係止部52aを横材3に係止させるようになっている。
各端部枠51は、幅木本体8の前後各端部に取り付け固定されたもので、平面視略U字状の枠本体51aと、平面視略L字状の取付基部51bとからなり、枠本体51aの下端部は、その前端側が側面視円弧状に形成されて、幅木取付時に横材3に係合可能な横材係合部54を形成している。
キャッチガイド52は、端部キャップ51の枠本体51a内に挿入されて、その上端部が枢支軸57により枠本体51aに枢着されて前後方向に揺動可能に垂下され、その下端係止部52aが足場用建枠1の横材3に対向位置している。またキャッチガイド52は、ロック部片53の先端部53aが当接する後端部がテーパtに形成されているから、ロック部片53の先端側を押し下げてキャッチガイド52を押動する時に、そのテーパtの楔効果によってキャッチガイド52を横材3に的確且つ強固に押し込むことができる。またキャッチガイド52の中間部にはその前端側に切欠開口するガイド溝58が形成されていて、このガイド溝58には端部キャップ51に取り付けたガイド軸59を挿通させ、それによりキャッチガイド52の揺動をスムーズに行なわせるようにしている。
ロック部片53は、金属帯板材からなるもので、その板面を幅木本体8の内側壁8aと平行にした横長形状で、その長手方向中間部が幅木本体8に枢支軸60により枢着され、この枢着部の後部側には、ロック部片53の先端側を押し下げ操作するために棒状金具を挿入する円筒状の棒状金具挿入部61が設けられている。また、ロック部片53の枢着部より後方側は幅木本体8の内側面に接触した状態にあり、枢着部より前方側は屈曲して幅木本体8の内側面から離れ、このロック部片53の先端部53aは、幅木本体8の内側面と平行に延びて、端部枠51の取付基部51bに設けられたスリット63に突入し、キャッチガイド52の後端面に当接するようになっている。また、ロック部片53を幅木本体8に枢着する枢支軸60は、幅木本体8の外側面に取り付けられた取付板50に取り付けてある。
隙間塞ぎ板5の構造及び幅木本体8への取付方法については、図1〜図4に示される隙間塞ぎ板5付き幅木6と同一であるため、その説明を省略する。
上記のように構成される隙間塞ぎ板5付き幅木6を、図1に示すように対向する一対の足場用建枠1,1の横材3,3間に架け渡された幅狭足場板4bと両足場用建枠1,1の縦材2,2側との隙間Sを塞ぐように設置するには、幅木本体8の前後各端部枠51内にあるキャッチガイド52(係止手段)の下端係止部52aを足場用建枠1の横材3の手前側に垂下させると共に、端部枠51の枠本体51a下端部の横材係合部54が横材3上に係合させる。この後、前上がり姿勢にあるロック部片53の棒状金具挿入部61に適当な棒状金具を挿入してこじることによりロック部片53の先端部を押し下げ、あるいはロック部片53の中間部64(図9の(a) 参照)をハンマーで上から叩いてロック部片53の先端部を押し下げ、それによりロック部片53の先端部53aがキャッチガイド52を前方へ押動する。
上記のようにして幅木本体8の前後両端部枠51,51内にあるキャッチガイド52,52の先端部を夫々押動して、それら下端係止部52a,52aを対向する一対の足場用建枠1,1の横材3,3横材3に係止させ、キャッチガイド52,52をロックすることにより、幅木本体8を起立姿勢に保持すると共に、塞ぎ板本体部9の折り返し縁部9o側を足場板4上に載置し、この塞ぎ板本体部9によって隙間Sを塞ぐことができる(図9の(a) 参照)。
幅木6を取り外すときは、ロック部片53の棒状金具挿入部61に棒状金具を挿入してこじながらロック部片53の先端側を押し上げるか、又は棒状金具挿入部61をハンマー等で上から叩いてロック部片53の先端側を押し上げれば、キャッチガイド52の下端係止部52aが足場用建枠1の横材3から離脱して、ロック解除状態となるから、幅木本体8をそのまま持ち上げるだけで、隙間塞ぎ板5と共に足場板4から簡単容易に取り外すことができる。
上述した実施形態では、幅木6として、幅木本体8の両端部に端部枠18,19を設け、各端部枠18,19に係止片20(係止手段)を備えたもの、また幅木本体8の端部枠51,51を設け、各端部枠51にキャッチガイド52(係止手段)を備えたたものについて説明したが、幅木6としては、幅木本体8の両端部に端部枠を設けることなく、幅木本体8の両端部に、足場用建枠1の横材3に係止可能な係止フック(係止手段)を直接取り付けたものでもよい。
1 足場用建枠
2 足場用建枠の縦材
3 足場用建枠の横材
4,4a,4b 足場板
5 隙間塞ぎ板
S 隙間
6 幅木
8 幅木本体
8a 幅木本体の内側壁
9 塞ぎ板本体部
10 取付板部
17 帯鉄通し用切欠部
18,19 端部枠
20 係止片(係止手段)
43 梱包用帯鉄
51 端部枠
52 キャッチガイド(係止手段)

Claims (4)

  1. 対向する一対の足場用建枠の横材間に架け渡された足場板と両足場用建枠の縦材側との間の隙間を塞ぐ隙間塞ぎ板付きの幅木であって、前記両横材に係止される係止手段を両端部に備えた幅木本体の内側面に、前記隙間を覆う塞ぎ板本体部と、塞ぎ板本体部の一側縁部から立ち上がる取付板部とからなる断面略L字状の隙間塞ぎ板の前記取付板部を取り付け、前記隙間塞ぎ板の塞ぎ板本体部と取付板部との対向角度が91°〜95°程度の鈍角になるように形成して、前記塞ぎ板本体部の他側縁部を足場板上に載置するようにした隙間塞ぎ板付き幅木。
  2. 幅木本体の両端部には前記両横材に係止される係止手段を有する端部枠を設けてなる請求項1に記載の隙間塞ぎ板付き幅木。
  3. 隙間塞ぎ板の前記取付板部を幅木本体に対し着脱可能に且つ高さ調整可能に取り付けてなる請求項1又は2に記載の隙間塞ぎ板付き幅木。
  4. 幅木を複数枚重ね合わせて梱包する時に重ね合わさった幅木本体の両端部に掛け回す梱包用帯鉄を通し入れるための帯鉄通し用切欠部を隙間塞ぎ板の両端部に夫々設けてなる請求項1〜3の何れかに記載の隙間塞ぎ板付き幅木。
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