JP2008280742A - くさび緊結式足場における緊結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緊結式足場における緊結装置において、不測の緊結解除と、腕木の不安定さをともになくす。
【解決手段】支柱1側の受け金具2は平面視コ形で前下り傾斜中央壁5にピン受け入れ孔6を有する。腕木材13側の係止金具4は、くさび9と、平面視コ形で一部が腕木3から下方に突出し、くさび9が挿入せられたくさび案内部材と、上側部12がくさび案内部材の前下り傾斜中央壁13の後側に、下側部14がくさび案内部材の中央壁13にあけられた貫通孔15を介して中央壁13前側に存在しかつ下端部に抜け止めピン16を有し、抜け止めピン16をくさび9方向に付勢している板ばね17を備えている。くさび案内部材の中央壁13には、ピン収納孔24があけられ、受け金具2の上に腕木3の端部が受け止められた状態において、受け金具2のピン受け入れ孔6の位置は、ピン収納孔24に一致する。
【選択図】図5

Description

本発明は、くさび緊結式足場における緊結装置に関する。
なお、この明細書において、支柱と腕木材との関係において、前とは緊結する支柱のある側を、後とは緊結する腕木材のある側をいうものとする。
従来の上記緊結装置は、支柱の所定高さ外周に固着せられた受け金具と、2つの支柱間に渡される腕木材の端部に固着せられたくさび状係止金具とよりなり、くさび状係止金具を受け金具にハンマーで上から叩き込んで係止することにより、支柱と腕木材とを緊結していた。また、支柱と腕木材との緊結を解除するさいには、腕木材のくさび状係止金具を支柱の受け金具からハンマーで下から叩き上げて係止を解除するか、または支柱の受け金具の近くの腕木材の端部をハンマーで下から叩き上げて同端部に固着せられているくさび状係止金具の係止を解除していた。このように、支柱と腕木材の緊結は、くさび状係止金具を受け金具に固く差し込むことより行われているだけであるから、腕木材の下を大きな工具を持って通過したり、資材の取付け作業をするさいに、工具や資材が腕木材に当たったりするなどして腕木材に不測の力が下から加わると、くさび状係止金具の係止が緩み、受け金具からくさび状係止金具が外れる危険性があった。さらに、従来から広く一般に用いられてきた枠組足場に使用されている薄鋼板製の床付き布わくを腕木材に取付けた場合、床付き布わくは腕木材に対してロック機能を有しているので、これに下からの風圧が加わると、腕木材のくさび状係止金具が受け金具から外れて腕木材もろとも床付き布わくが落下する危険性があった。そこで、床付き布わくとして風の吹き抜けるエキスパンドメタル製のものを使用している。このエキスパンドメタル製のものは薄鋼板製のものに較べて幅が狭いので、これを薄鋼板製のものと同じ幅の床付き布わくにすると、重量が重くなりかつ高価になる。したがって、床付き布わくの幅を狭くしているが、幅が狭いとその上で作業する者に不安感を与える。しかも、エキスパンドメタル製のものは下が透けて見えるので、作業床や通路としては一層の不安感を与えるという問題があった。
仮設構造物を構成する支柱と水平材の連結装置において、特許文献1に開示されているような係止が不測に解除されないとする下記装置が提案されている。すなわち、この提案装置は、受け金具が、平面からみてコ形で中央壁の幅中央に上方開口垂直溝を有しており、係止金具が、水平材の端面板から前方にのび、受け金具の中央壁の垂直溝に嵌め込まれる横断面縦長方形の水平突出部と、水平突出部の先端に設けられて受け金具の中央壁と支柱との間に差し込まれる係止爪と、係止爪の後方において、中央に形成せられた下方開口垂直溝により水平突出部に前後摺動自在に引っ掛けられかつ下端に前向き水平凸部を有し、前面からみて縦長方形、側面からみて逆く形で、前方の係止爪とで中央壁を挟圧するばね製中央壁挟圧部材と、挟圧部材と端面板との間において水平突出部に上下動自在に引っ掛けられ、前面からみて逆U形、側面からみて上半が幅広に、下半が幅狭となされかつ両下端部に抜け止めピンが渡されているくさび部材とを備えているものである。
特開2003−56176号公報 特開2006−45822号公報
特許文献1に開示の提案装置によれば、係止金具の係止爪を受け金具の中央壁と支柱との間に差し込んだ後、上昇位置にあるくさび部材の上端を数回金槌で叩き、その上半幅広部を下げて逆く形のばね製中央壁挟圧部材をばね力に抗して前進させ、係止爪とで中央壁を狭圧し、支柱と水平材を連結するものであるから、連結時中央壁挟圧部材のばね力が働いており、簡単にはくさび部材が上に抜けることはない。しかしながら、ばね製中央壁挟圧部材は、逆く形であるから、これとくさび部材の上半幅広部との間の上下にV状および逆V状の隙間が生じる。したがって、水平材はわずかではあるが、支柱に対して不安定である。
本発明の目的は、支柱からの腕木材の不測の緊結解除と支柱に対する腕木材の不安定さをともに解決したくさび緊結式足場における緊結装置を提供するにある。
請求項1の発明によるくさび緊結式足場における緊結装置は、支柱の所定高さ外周に固着せられた受け金具と、2つの支柱間に渡される腕木材の端部に前側が露出するように埋入付設せられかつ受け金具に係止せられる係止金具とよりなり、受け金具は、平面からみてコ形で中央壁が前下がりに傾斜せしめられており、係止金具は、緊結時支柱に密接する垂直部を有する前縁を備えた縦長板状のくさびと、平面からみて受け金具に嵌る大きさのコ形で中央壁が受け金具の中央壁と同じ斜度で前下がりに傾斜せしめられており、一部が腕木材から下方に突出しかつくさびが上下動自在に挿入されているくさび案内部材と、上側部がくさび案内部材の中央壁後側に、下側部が中央壁にあけられた板ばね貫通孔を貫通せしめられて中央壁前側にそれぞれ存在しかつ下端部に後方突出状抜け止めピンを有し、抜け止めピンをくさび方向に付勢している板ばねとを備えており、くさび案内部材の両側壁にくさび脱出阻止バーが渡し止められ、くさび脱出阻止バーが横断しかつくさびの上下動に必要な縦長さで緊結解除時くさび脱出阻止バーが接する後縁を備えた前向き切欠部または縦長孔がくさびに形成せられ、くさび後縁の上部および下部がくさび案内部材の中央壁に沿う傾斜状に形成せられ、くさび案内部材の中央壁前面と相対するくさび後縁中間部が、くさび案内部材の中央壁前面に近接している近接面部と、その下方のくさび案内部材の中央壁前面から離れている離隔面部となされ、くさび案内部材の腕木材から下方が受け金具への挿入部となされ、くさび案内部材の中央壁における挿入部部分には、ピン収納孔があけられ、くさび案内部材の挿入部が受け金具に挿入されて受け金具の上端に腕木材の端部が受け止められた状態において、受け金具の中央壁にピン収納孔に対応してピン受け入れ部が形成せられ、ピン受け入れ部は、係止金具が受け金具から上方に抜けようとしたさい抜け止めピンが引っ掛かる上縁を有しており、くさびの近接面部は、抜け止めピンをばね力に抗して受け金具のピン受け入れ部に押し入れ得る程度近接し、くさびの離隔面部は、抜け止めピンをばね力により受け金具のピン受け入れ部から引き出し得る程度離れているものである。
請求項2の発明は、請求項1記載のくさび緊結式足場における緊結装置において、腕木材が金属管製であり、金属管端部の上下周壁対向部にくさび案内部材の対応部分が密に嵌る平面からみてコ形の切欠部が設けられ、くさび案内部材がその上縁を管の上端よりわずかに突出するように上下切欠部に嵌め入れられて腕木に溶接せられており、くさび案内部材に挿入せられたくさびは、緊結時その上縁全体のうち少なくとも枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分がくさび案内部材の上縁とほぼ同じ高さとなる形状に形成せられているものである。
請求項1の発明によれば、受け金具の上端に腕木材の端部が直接受け止められており、くさび作用により腕木材がぐらつくことがないので、腕木材はしっかりと水平に保たれ、しかも、薄鋼板製の床付き布わくを使用してこれに風圧が下から加わったとしても、係止金具側の抜け止めピンが受け金具のピン受け入れ部の上縁に引っ掛かるので、係止金具が受け金具から上に抜ける危険性はない。したがって、エキスパンドメタル製でなく薄鋼板製の床付き布わくを使用できるという利点がある。
従来のくさび緊結式足場では、腕木材の両端部にあるくさび状係止金具につかみ金具が当たらない幅の床付き布わくを使用していた。枠組足場の場合、床付き布わくのつかみ金具は、縦枠の横架材をつかむので、横架材端部には障害物がなく、くさび緊結式足場用床付き布わくより幅の広い床付き布わくを使用している。従来のくさび緊結式足場に幅の広い床付き布わくを使用しようとすれば、床付き布わくの両端のつかみ金具間の幅を腕木材の両端部にあるくさび状係止金具を避けるように狭くした特別製品を製造せざるを得ない不便がある。
請求項2の発明によれば、腕木材が金属管製であり、金属管端部の上下周壁対向部にくさび案内部材の対応部分が密に嵌る平面からみてコ形の切欠部が設けられ、くさび案内部材がその上縁を管の上端とほぼ一致するようして上下切欠部に嵌め入れられて腕木に溶接せられており、くさび案内部材に挿入せられたくさびは、緊結時その上縁全体のうち少なくとも枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分をくさび案内部材の上縁とほぼ同じ高さとなる形状に形成せられているから、上で作業する者が安心できる幅を有する枠組足場用薄鋼板製床付き布わくをそのまま使用でき、それに伴って妻側用の朝顔、養生枠、シートなどの枠組足場に使われていた部材もそのまま利用可能となる利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を、以下図面を参照して説明する。
図1ないし図6に示すくさび緊結式足場における緊結装置は、支柱(1)の所定高さの外周に固着せられた受け金具(2)と、2つの支柱(1)間に渡される腕木材(3)の端部に前側が露出するように埋入付設せられかつ受け金具(2)に係止せられる係止金具(4)とよりなる。支柱(1)および腕木材(3)は、所定長さを有する鋼管製であり、4つの鋼製受け金具(2)が、図1に示すように、支柱(1)の同一高さの周面四方に溶接により固着せられている。4つの受け金具(2)のうち対向する2つは、一段下に位置せしめられることもある。
受け金具(2)は、平面からみてコ形で中央壁(5)が前下がりに傾斜せしめられている。係止金具(4)は、緊結時支柱(1)に密接する垂直部(7)を有しかつ下部が受け金具(2)に挿入し易いように若干後下がりに傾斜せしめられている前縁を備えた鋼製縦長板状くさび(9)と、平面からみて受け金具(2)に嵌る大きさのコ形で一部が腕木材(3)から下方に突出しかつくさび(9)が上下動自在に挿入されている鋼製くさび案内部材(11)と、上側部(12)がくさび案内部材(11)の中央壁(13)後側に、下側部(14)が中央壁(13)にあけられた板ばね貫通孔(15)を貫通せしめられて中央壁(13)前側にそれぞれ存在しかつ下端部に後方突出状抜け止めピン(16)を有し、抜け止めピン(16)をくさび(9)方向に付勢しているステンレス製板ばね(17)とを備えている。くさび(9)は緊結解除時にはくさび案内部材(11)より上方に一部が突出し、緊結時にはくさび案内部材(11)より下方に一部が突出し得る長さを有し、くさび案内部材(11)の両側壁(29)の前縁寄りで板ばね(17)の下端部とほぼ対応する位置にくさび脱出阻止バー(10)が渡し止められている(図6参照)。そして、くさび脱出阻止バー(10)が横断しかつくさび(9)の上下動に必要な縦長さで緊結解除時くさび脱出阻止バー(10)が接する後縁(30)を備えた前向き切欠部(8)がくさび(9)に形成せられている。板ばね(17)の上端部はL形折曲部(12a)となされており、その略垂直部がくさび案内部材(11)の中央壁(13)後面に当接せしめられ、ばね力が充分発揮できるようになっている。前向き切欠部(8)の後縁(30)はくさび案内部材(11)の中央壁(13)の斜度に対応する斜度で前下がりに傾斜している。なお、前向き切欠部(8)の代わりにこれと同様の後縁を有する縦長孔としてもよい。
くさび後縁の上部(18)および下部(19)がくさび案内部材(11)の中央壁(13)に沿う前下がり傾斜伏に形成せられており、くさび(9)を降下させたさい、降下に伴なってくさび(9)が支柱(1)の方向に移動するようになされている。くさび(9)の切欠部(8)の後縁(30)は、緊結解除時くさび脱出阻止バー(10)と接してくさび脱出阻止バー(10)と板ばね(17)とでくさび(9)を挟み止め、くさび(9)が自重でくさび案内部材(11)内を降下するのを防いでいるが、緊結時にはくさび(9)の前縁(7)が支柱(1)に圧接するのを妨げないように、くさび脱出阻止バー(10)から離れるようになっている。くさび案内部材(11)の中央壁(13)前面と相対するくさび後縁中間部が、くさび案内部材(11)の中央壁(13)前面に近接している近接面部(20)と、その下方のくさび案内部材(11)の中央壁(13)前面から離れている離隔面部(21)となされ、くさびの近接面部(20)および離隔面部(21)が、受け金具(2)の中央壁(5)の斜度に対応する斜度で前下がり傾斜状に形成せられ、両者がこれより斜度の大きい中間傾斜部(22)によりつながれている。そして、くさび案内部材(11)の腕木材(3)から下方が受け金具(2)への挿入部(23)となされている。挿入部(23)の前縁の略下半分は、後下がりに若干傾斜せしめられており、挿入部(23)の受け金具(2)への挿入を容易ならしめている。また、くさび(9)の上縁(9a)は、前側を少し残して緩い後下がり傾斜状に形成せられている。くさび案内部材(11)の中央壁(13)における挿入部部分には、ピン収納孔(24)があけられ、くさび案内部材(11)の挿入部(23)が受け金具(2)に挿入されて受け金具(2)の上端に腕木材(3)の端部が受け止められた状態において、挿入部(23)の下端が受け金具(2)より下方に突出するようになされており、受け金具(2)の中央壁(5)にピン収納孔(24)に対応してピン受け入れ孔(6)が形成せられている。板ばね貫通孔(15)を後ろから前に貫通せしめられている板ばね(17)の下端部には、後方突出状抜け止めピン(16)があり、常にくさび案内部材(11)のピン収納孔(24)に嵌っているので、その上端をくさび案内部材(11)に固定する必要はないが、もちろん固定しておいてもよい。ピン受け入れ孔(6)は、係止金具(4)が受け金具(2)から上方に抜けようとしたさい抜け止めピン(16)が引っ掛かる上縁を有している。ピン受け入れ孔(6)は、抜け止めピン(16)を受け入れ得る凹部でもよい。
くさび(9)の近接面部(20)は、抜け止めピン(16)をばね力に抗して受け金具(2)のピン受け入れ孔(6)に押し入れ得る程度近接し、くさび(9)の離隔面部(21)は、抜け止めピン(16)をばね力により受け金具(2)のピン受け入れ孔(6)から引き出し得る程度離れている。なお、板ばね貫通孔(15)は、板ばね(17)の横断面が横一文字であり、これを孔に貫通させるさい上下に移動させ得るように角孔となされている。抜け止めピン(16)は、受け入れ孔(6)に押し入れられるさいほぼ水平になり(図5参照),ピン受け入れ孔(6)から引き出されたさい後下がりに斜めになるので(図4参照)、ピン収納孔(24)は縦長楕円状にあけられている。受け入れ孔(6)は、抜け止めピン(16)を単に受け入れ、係止金具(4)が受け金具(2)より上に抜けようとしたさい、その上縁に抜け止めピン(16)を引っ掛けるものであるから丸孔でよい。
くさび案内部材(11)は、腕木材(3)の端部からつぎのようにして下方にのびるように設けられる。腕木材(3)は、鋼管製である。そこで、金属管端部の上下周壁対向部にくさび案内部材(11)の対応部分が密に嵌る平面からみてコ形の上下切欠部(25) (33)が設けられ(図1参照)、くさび案内部材(11)がその上縁を管の上面からわずかに突出するようにして上下切欠部(25) (33)に嵌め入れられ、コ形の上切欠部(25)ではその全外側で腕木材(3)に溶接せられ(図1参照)、コ形の下切欠部(25)ではその両側縁部において、受け金具(5)の両側壁(26)上端ほぼ全長にわたって形成せられた浅い窪み(27)にビード(28)が嵌るように、窪み(27)対応部分で腕木材(3)に溶接せられている。そして、くさび案内部材(11)に挿入せられたくさび(9) の上縁全体が、緊結時くさび案内部材(11)の上縁を上方に越えない形状となされている(図5参照)。
なお、図5に鎖線で示すように、緊結時枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分を残して、くさび(9)の上縁(31)前半にハンマー叩き用上方突出部(32)を形成しておいてもよい。
上記において、支柱(l)に腕木材(3)を緊結するため、支柱(1)の受け金具(2)に腕木材(3)の係止金具(4)を係止するに当たり、まず、係止金具(4)を受け金具(2)に入れる。すると、くさび案内部材(11)の挿入部(23)が受け金具(2)に嵌って腕木材(3)の端部自体が受け金具(2)の上縁に受け止められるので、腕木材(3)が傾いたりせず、その水平度が保証せられる。この状態において、くさび(9)は、くさび脱出阻止バー(10)と板ばね(17)により挟まれてくさび案内部材(11)からその上部が突出した状態に保持されているので、つぎに、ハンマーで上からくさび(9)を叩き下げる。すると、くさび(9)の後縁上部(18)および下部(19)がくさび案内部材(11)の中央壁(13)前面に接していることにより、くさび(9)の降下につれてくさび(9)が前に移動してその前縁の垂直部(7)が支柱(1)に圧接する。くさび(9)の降下に伴い、板ばね(17)の下端部にある抜け止めピン(16)に対するくさび(9)の後縁の位置が離隔面部(21)から近接面部(20)に移るため、くさび案内部材(11)の中央壁(13)のピン収納孔(24)にある抜け止めピン(16)が受け金具(2)のピン受け入れ孔(6)にばね力に抗して押し込まれる。以上の結果、くさび作用により、支柱(1)に対し腕木材(3)が安定した状態でしっかりと水平に保たれて緊結される。しかも、離れた一対の腕木材(3)に図示しないつかみ金具を備えた薄鋼板製床付き布わくが取り付けられた場合、これに下からの強い風圧が加わったとしても、係止金具(4)側の抜け止めピン(16)が受け金具(2)のピン受け入れ孔(6)の上縁に引っ掛かり、係止金具(4)が受け金具(2)から上に抜ける危険性はない。
支柱(1)の受け金具(2)から腕木材(3)の係止金具(4)を外すには、受け金具(2)から下方に突出しているくさび(9)の下端部をハンマーで叩き上げると、くさび(9)の上昇に伴い、くさび作用が解けるとともに、板ばね(17)の下端部にある抜け止めピン(16)に対するくさび(9)の後縁が、近接面部(20)から離隔面部(21)に移るため、受け金具(2)のピン受け入れ孔(6)にある抜け止めピン(16)が、板ばね(17)の力により引き出されてくさび案内部材(11)のピン収納孔(24)に戻される。すると、くさび案内部材(11)は受け金具(2)に対し自由になるので、腕木材(3)を持ち上げると、受け金具(2)から係止金具(4)を外すことができ、支柱(1)に対する腕木材(3)の緊結を解除し得る。
このようにして、支柱(1)からの腕木材(3)の不測の緊結解除と支柱(1)に対する腕木材(3)の不安定さをともになくすることができるのである。
支柱に腕木材を緊結する直前の状態を示す水平断面図である。 図1のII−II線にそう断面図である。 支柱に腕木材を緊結する直前の状態を示す側面図である。 係止金具を受け金具に入れ、腕木材が受け金具の上端に受け止められた状態を示す一部を切り欠いた側面図である。 図4の状態からくさびを降下させた状態を示す一部を切り欠いた側面図である。 図5のVI−VI線にそう拡大断面図である。 板ばねの斜視図である。
符号の説明
(1) 支柱
(2) 受け金具
(3) 腕木材
(4) 係止金具
(5) 受け金具の中央壁
(6) ピン受け入れ孔
(7) くさびの前縁の垂直部
(8) 前向き切欠部
(9) くさび
(10) くさび脱出阻止バー
(11) くさび案内部材
(12) 板ばねの上側部
(13) くさび案内部材の中央壁
(14) くさびの下側部
(15) 板ばね貫通孔
(16) 抜け止めピン
(17) 板ばね
(18) くさび後縁の上部
(19) くさび後縁の下部
(20) くさびの近接面部
(21) くさびの離隔面部
(23) くさび案内部材の挿入部
(24) ピン収納孔
(25) コ形の上切欠部
(33) コ形の下切欠部
(29) くさび案内部材の両側壁
(30) 前向き切欠部の後縁
(9a)(31) くさびの上縁

Claims (2)

  1. 支柱の所定高さ外周に固着せられた受け金具と、2つの支柱間に渡される腕木材の端部に前側が露出するように埋入付設せられかつ受け金具に係止せられる係止金具とよりなり、受け金具は、平面からみてコ形で中央壁が前下がりに傾斜せしめられており、係止金具は、緊結時支柱に密接する垂直部を有する前縁を備えた縦長板状のくさびと、平面からみて受け金具に嵌る大きさのコ形で中央壁が受け金具の中央壁と同じ斜度で前下がりに傾斜せしめられており、一部が腕木材から下方に突出しかつくさびが上下動自在に挿入されているくさび案内部材と、上側部がくさび案内部材の中央壁後側に、下側部が中央壁にあけられた板ばね貫通孔を貫通せしめられて中央壁前側にそれぞれ存在しかつ下端部に後方突出状抜け止めピンを有し、抜け止めピンをくさび方向に付勢している板ばねとを備えており、くさび案内部材の両側壁にくさび脱出阻止バーが渡し止められ、くさび脱出阻止バーが横断しかつくさびの上下動に必要な縦長さで緊結解除時くさび脱出阻止バーが接する後縁を備えた前向き切欠部または縦長孔がくさびに形成せられ、くさび後縁の上部および下部がくさび案内部材の中央壁に沿う傾斜状に形成せられ、くさび案内部材の中央壁前面と相対するくさび後縁中間部が、くさび案内部材の中央壁前面に近接している近接面部と、その下方のくさび案内部材の中央壁前面から離れている離隔面部となされ、くさび案内部材の腕木材から下方が受け金具への挿入部となされ、くさび案内部材の中央壁における挿入部部分には、ピン収納孔があけられ、くさび案内部材の挿入部が受け金具に挿入されて受け金具の上端に腕木材の端部が受け止められた状態において、受け金具の中央壁にピン収納孔に対応してピン受け入れ部が形成せられ、ピン受け入れ部は、係止金具が受け金具から上方に抜けようとしたさい抜け止めピンが引っ掛かる上縁を有しており、くさびの近接面部は、抜け止めピンをばね力に抗して受け金具のピン受け入れ部に押し入れ得る程度近接し、くさびの離隔面部は、抜け止めピンをばね力により受け金具のピン受け入れ部から引き出し得る程度離れているくさび緊結式足場における緊結装置。
  2. 腕木材が金属管製であり、金属管端部の上下周壁対向部にくさび案内部材の対応部分が密に嵌る平面からみてコ形の切欠部が設けられ、くさび案内部材がその上縁を管の上端よりわずかに突出するように上下切欠部に嵌め入れられて腕木に溶接せられており、くさび案内部材に挿入せられたくさびは、緊結時その上縁全体のうち少なくとも枠組足場用薄鋼板製床付き布わくのつかみ金具の掛かる部分がくさび案内部材の上縁とほぼ同じ高さとなる形状に形成せられている請求項1記載のくさび緊結式足場における緊結装置。
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