JP2008280671A - ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可及的に単純な構造のロック装置を提供する。
【解決手段】抽斗前面部22には、回転ロック部品26と、ばね部材28とを配設しており、このばね部材は回転ロック部品のロック位置26Pと開放位置26P’との間においてデッドポイントを有し、回転ロック部品を選択的に正逆の回転方向A,Bに付勢し、回転ロック部品には、円弧状長孔30と、第1の凹部32と第2の凹部34を設け、第1の凹部は、抽斗を収納した状態では筐体に設けたロック杆14に係合でき、引き出す際に、ロック位置の回転ロック部品がロック杆に当接して、付勢力に抗しつつ回転すると第1の凹部との係合が外れ、収納する際に、開放位置の回転ロック部品の前側壁面32Aがロック杆に当接して一の回転方向に駆動され、前記長孔には抽斗の凸部材36が係合して、回転ロック部品の回転範囲を規制し、ロック位置の回転ロック部品の第2凹部34には、抽斗の係脱部材40が係脱できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラテラルを含むキャビネット等の家具の抽斗や蝶番式扉や引戸や、建屋等の跳ね上げ式扉のロック装置に関する。
下記特許文献1には、ロッカーの扉等に使用される電磁スナッチロック装置が開示されている。こうした装置は、扉でなくとも、キャビネットの抽斗のロック装置としても使用できる。
特許第2862865号公報
然しながら、上記公報に開示のスナッチロック装置は複雑であり、コストを要する。例えば、回転する部材として、ロックカム3の他にカムストッパー8を要し、夫々を回転付勢させるのに別々のばね部材を要し、更には、カムストッパー8を駆動するためにダブルロックリンク機構12を要する等である。
そこで、本発明の課題は、可及的に単純な構造のロック装置の提供である。
また、抽斗の収納操作時の滑らかな動きの障害とならないロック装置を提供する。
また、家具への組み込みが容易であって短時間で行えるロック装置を提供する。
第1の発明では、静止体の開口を開閉可能にさせる移動体を有し、該移動体には、該移動体が前記開口を閉じる間際の移動方向に対して直交する方向に延伸した軸線を中心として回転可能な回転ロック部品と、一端を移動体の所定位置に取り付け、他端を前記回転ロック部品に取り付けたばね部材とを配設しており、回転ロック部品のロック位置と開放位置との間の回転作動範囲における前記他端の移動軌跡に対し、前記軸線とばね部材の前記所定位置とを結ぶラインが交差するように前記所定位置と他端の位置関係を選定しており、前記他端が前記ラインに対して一側に位置している場合は、回転ロック部品を一の回転方向に付勢し、他側に位置している場合は、回転ロック部品を逆の回転方向に付勢し、前記回転ロック部品には、前記軸線を中心とした円弧状の長孔と、外に開口した第1の凹部と第2の凹部を設け、静止体に設けられており、移動体が閉じる間際の移動方向に対して直交する方向に延伸のロック杆に前記第1の凹部は係合でき、該第1の凹部を区画する壁面の、移動体が開放される瞬間の移動方向後側である後側壁面が前側壁面よりも短く形成されており、移動体を開放する際に、前記ロック位置にある回転ロック部品の前記後側壁面が前記ロック杆に当接して前記ばね部材の前記一の回転方向の付勢力に抗しつつ回転ロック部品を前記逆の回転方向に駆動して所定角度回転させると、前記後側壁面がロック杆を通過して第1の凹部との係合が外れ、移動体を閉じる際に、前記開放位置にある回転ロック部品の前記前側壁面が前記ロック杆に当接して前記ばね部材の前記逆の回転方向の付勢力に抗しつつ回転ロック部品を前記一の回転方向に駆動でき、前記長孔には、移動体に設けられている凸部材が係合しており、回転ロック部品の回転作動範囲を前記ロック位置と前記開放位置との間に規制しており、移動体を閉じると、前記凸部材が前記長孔の一端に当接して回転ロック部品の前記一の回転方向の回転を規制し、このロック位置における回転ロック部品の前記第2の凹部は、移動体に設けられた係脱手段の係脱部材が係脱でき、該係脱部材を前記回転ロック部品の方向に常時付勢する他のばね部材を有し、前記開放位置における回転ロック部品の外周であって、前記係脱部材と対面する位置から前記第2の凹部に至るまでの間は、前記軸線を中心とした円弧形状であることを特徴とするロック装置を提供する。
移動体は、抽斗、蝶番式扉、引戸、跳ね上げ式扉等であり、静止体は家具の筐体や、建屋(の開口枠部)等である。抽斗を引き出せば筐体前部の開口を開放させることになり、収納すれば閉じることになる。
係脱手段の係脱部材としては、周知の電磁ソレノイドによって進退させるプランジャや、これに装着されて共に進退移動する係脱部材や、周知の鍵機構によって、鍵を操作することで進退させる係脱部材や、周知の種々のラッチ機構を使い、抽斗の引手を握ったり押したりしてラッチ機構を作動させて進退させる係脱部材(ラッチ部材)等がある。
第2の発明では、静止体である筐体の開口を開閉するように前後方向に出し入れ可能に収納される移動体である抽斗を有し、該抽斗の前面部には、左右方向に延伸した軸線を中心として回転可能な回転ロック部品と、一端を抽斗の所定位置に取り付け、他端を前記回転ロック部品に取り付けたばね部材とを配設しており、回転ロック部品のロック位置と開放位置との間の回転作動範囲における前記他端の移動軌跡に対し、前記軸線とばね部材の前記所定位置とを結ぶラインが交差するように前記所定位置と他端の位置関係を選定しており、前記他端が前記ラインに対して一側に位置している場合は、回転ロック部品を一の回転方向に付勢し、他側に位置している場合は、回転ロック部品を逆の回転方向に付勢し、前記回転ロック部品には、前記軸線を中心とした円弧状の長孔と、外に開口した第1の凹部と第2の凹部を設け、前記第1の凹部は、抽斗を収納した状態では筐体に設けている左右方向延伸のロック杆に係合でき、前記第1の凹部を区画する前後の壁面の後側壁面が前側壁面よりも短く形成されており、抽斗を引き出す際に、前記ロック位置にある回転ロック部品の前記後側壁面が前記ロック杆に当接して前記ばね部材の前記一の回転方向の付勢力に抗しつつ回転ロック部品を前記逆の回転方向に駆動して所定角度回転させると、前記後側壁面がロック杆を通過して第1の凹部との係合が外れ、抽斗を収納する際に、前記開放位置にある回転ロック部品の前記前側壁面が前記ロック杆に当接して前記ばね部材の前記逆の回転方向の付勢力に抗しつつ回転ロック部品を前記一の回転方向に駆動でき、前記長孔には、抽斗に設けられている凸部材が係合しており、回転ロック部品の回転作動範囲を前記ロック位置と前記開放位置との間に規制しており、抽斗を収納すると、前記凸部材が前記長孔の一端に当接して回転ロック部品の前記一の回転方向の回転を規制し、このロック位置における回転ロック部品の前記第2の凹部は、抽斗に設けられた係脱手段の係脱部材が係脱できることを特徴とするロック装置を提供する。
第3の発明では、第2の発明の前記係脱部材が上下方向に進退する部材であり、該係脱部材を前記回転ロック部品の方向に常時付勢する他のばね部材を有し、前記開放位置における回転ロック部品の外周であって、前記係脱部材と対面する位置から前記第2の凹部に至るまでの間は、前記軸線を中心とした円弧形状に構成する。
第4の発明では、第1〜第3の発明の前記係脱手段が電磁ソレノイドを有し、該電磁ソレノイドへの通電によって吸引退避させられると共に、他のばね部材を外装したプランジャの先部に前記係脱部材が装着されており、この係脱部材と他のばね部材とを装着したプランジャを有する電磁ソレノイドと、前記軸線を中心軸線とする軸杆と、該軸杆の周りに回転する前記回転ロック部品と、前記凸部材と、前記ばね部材とが、収容部の横断面形状がコの字形状であって細長い収容体に収容装着されてユニット化され、前記収容体が移動体の端部の中に装着されているよう構成する。
収容体は移動体の端部の中に装着されているが、部品が該収容体に収容装着されているとは、一部部品が収容体等から食み出すことを除外してはいない。
第1の発明では、回転部品は、移動体が開口を閉じる間際の移動方向に対して直交する方向に延伸した軸線を中心として回転可能な1つの回転ロック部品だけでよく、ばね部材も、所謂、デッドポイントを通過させることで回転ロック部品に対する付勢駆動方向を逆転できる構造採用のため、1つでよい。
種々の係脱手段の係脱部材を回転ロック部材の第2凹部との係合を離脱させると、単に移動体を開放する操作だけで、第1の凹部を区画する後側壁面とロック杆とが干渉し合って、ばね部材の付勢力に抗してロック位置の回転ロック部品を既述の逆の回転方向に回転駆動できてロック状態が解除される。ロック状態を解除された回転ロック部品は、他端がデッドポイントを越えたばね部材の付勢力によって開放位置方向に駆動され、開放位置を規定するのは長孔と凸部材である。
この開放位置状態で移動体を閉じて行くと、やがて、ロック杆が、回転ロック部品の第1の凹部を区画している前後壁面の内の長い方の前側壁面を押圧することになり、ばね部材の付勢力に抗して回転ロック部材を回転駆動させ、第1の凹部を介して回転ロック部品がロック杆と係合するロック位置となる。このロック位置を規定するのは長孔と凸部材である。このロック位置の回転ロック部品の第2凹部に係脱部材を係合させれば、ロック状態が維持される。
移動体を開放した際に、開放位置の回転ロック部品の外周に、何らかの原因で係脱部材が接近して当接する事態が生じた場合、移動体を閉じていって、ロック杆が第1の凹部の前側壁面に当接して回転ロック部品を一の回転方向に駆動する際に、回転ロック部品の外周であって、係脱部材と対面する位置から第2の凹部までの間が回転ロック部品の回転中心である軸線を中心とした円弧であるため、係脱部材を他のばね部材の付勢力に抗して駆動させないで済む。従って、閉じる際に、回転ロック部品がロック杆に当接して回転駆動され始めてから、移動体を閉じる操作に対する抵抗力が一定となり、滑らかな閉じ感が得られる。
第2の発明では、回転部品は、左右方向に延伸した軸線を中心として回転可能な1つの回転ロック部品だけでよく、ばね部材も、所謂、デッドポイントを通過させることで回転ロック部品に対する付勢駆動方向を逆転できる構造採用のため、1つでよい。
種々の係脱手段の係脱部材を回転ロック部材の第2凹部との係合を離脱させると、単に抽斗を引き出す操作だけで、第1の凹部を区画する後側壁面とロック杆とが干渉し合って、ばね部材の付勢力に抗してロック位置の回転ロック部品を既述の逆の回転方向に回転駆動できてロック状態が解除される。ロック状態を解除された回転ロック部品は、他端がデッドポイントを越えたばね部材の付勢力によって開放位置方向に駆動され、開放位置を規定するのは長孔と凸部材である。
この開放位置状態で抽斗を収納させて行くと、やがて、ロック杆が、回転ロック部品の第1の凹部を区画している前後壁面の内の長い方の前側壁面を押圧することになり、ばね部材の付勢力に抗して回転ロック部材を回転駆動させ、第1の凹部を介して回転ロック部品がロック杆と係合するロック位置となる。このロック位置を規定するのは長孔と凸部材である。このロック位置の回転ロック部品の第2凹部に係脱部材を係合させれば、ロック状態が維持される。
第3の発明では、抽斗を引き出した際に、開放位置の回転ロック部品の外周に、何らかの原因で係脱部材が前進して当接する事態が生じた場合、抽斗を収納していき、ロック杆が第1の凹部の前側壁面に当接して回転ロック部品を一の回転方向に駆動する際に、回転ロック部品の外周であって、係脱部材と対面する位置から第2の凹部までの間が回転ロック部品の回転中心である軸線を中心とした円弧であるため、係脱部材を他のばね部材の付勢力に抗して上下駆動させないで済む。従って、収納の際に、回転ロック部品がロック杆に当接して回転駆動され始めてから、収納操作に対する抵抗力が一定となり、滑らかな収納感が得られる。
第4の発明では、電磁ソレノイドと、軸杆と、この周りに回転可能な回転ロック部品と、凸部材と、ばね部材という少ない部品故、細長い収容体に沿って収容できてユニット化されているため、移動体の端部の中に装着可能になると共に、予めユニット化されているので、装着作業が容易迅速になる。
図1は、本発明に係る抽斗ロック装置を有するキャビネットの一つである横長のラテラルの要部の略示縦断面図であるが、以下では、キャビネットと称する。移動体としての抽斗20の前面部22は、前面板22Aと後面板22Bとによって挟まれた空間を有している。この空間を利用して横断面がコの字状の収容体50を内装、装着させている。収容体50は上下方向に細長い形状であり、この収容体の上部と下部とに設けたナット部Nに対して、後面板22Bの後方からねじ止めによって、移動体の端部としての前面部22の中に装着配設されている。ここで説明する抽斗ロック装置は、キャビネットの左右の一端側だけでもよいが、左右両端部に設けており、ロック状態が安定するようにしている。幅の狭いキャビネットでは一端側のみでも安定する。
静止体としてのキャビネットの筐体10の側面部前端部の適宜な高さ位置には鍵掛け板と称される板部材12が固定されており、この板部材に立設固定されたロック杆14が左右方向に延設されている。一方、前記抽斗の前面部内の収容体50には、ロック杆に対応した位置に左右方向延伸の軸杆24が設けられており、この軸杆には、その中心軸線J1を中心として回転可能な板状の回転ロック部品26を配設している。収容体50に収容する各部品の中で、この回転ロック部品が唯一、収容体と前面部22の後面板22Bから、開口50H等を介して後方側に食み出ている。
回転ロック部品26はそのロック位置26Pの状態で表現すれば、部品の右下領域において、概ね下方に向かって開口した第1の凹部32を有し、この位置状態の凹部32が前記ロック杆14に係合してロック位置26Pとなっている。第1の凹部を区画している前側壁面32Aは、後側壁面32Bよりも長く形成されている。また、上端部領域には、上方に向かって開口している第2の凹部34が形成されている。この第2の凹部と軸杆24との間に、所定長さの長孔30が形成されており、収容体に設けられて左右方向に突出した凸部材36が該長孔の一端(図1の左端)に係合している。また、収容体50の適宜位置に一端28Aを取り付け、他端28Bを部品26の左下領域に取り付けたばね部材28が配設されている。このばね部材28は、常時、足部の両端28A,28B間の間隔を広げるように付勢力を作用させるべく圧縮状態のばねである。
このばね部材は、他端28Bがその一端28Aと前記中心軸線J1とを結ぶラインL1に対して一側(図1の左側)に位置している場合は、部品26を矢印Aの方向に付勢して中心軸線J1の周りに回転させようとする。従って、長孔30の前記一端が凸部材36を押圧しつつロック位置26Pを維持する。一方、他端28BがラインL1に対して他側(図1の右側)に位置している場合は、部品26を逆の方向(後述する矢印Bの方向)に回転させるように付勢する。
更には、収容体50の上部には、電磁ソレノイド44が保持固定されており、通電した場合にプランジャ43を吸引するように構成している。このプランジャ43の先部にはL字型の進退部材(係脱部材)40がその先部を下方に向けて取り付けられている。また、この進退部材40の取り付けられたプランジャ43は、コイル状のばね部材(他のばね部材)42によって、常時、下方に向かって付勢されており、非通電時には、進退部材40の先端部が前記部品26の第2の凹部34に進入係合している。従って、この状態で抽斗20を引き出そうとしてもロック状態にあるため、引き出しは不可能である。なお、参照番号46は電気配線のコードである。
抽斗を引き出す場合は、電磁ソレノイド44に対して通電し、プランジャ43と共にL字型進退部材40を吸引して部品26の第2の凹部34との係合を外す。この通電状態で抽斗を引けば、部品26の後側壁面32Bがロック杆14に当たって押され、部品26はばね部材28の矢印Aの方向の付勢力に抗して逆方向(図1で反時計回り方向)に回転駆動される。こうして部品26が所定の角度回転すれば、第1の凹部32とロック杆14との係合が外れる。また、ばね部材28の他端28Bが、前記ラインL1を超えて前記の他側に移動すれば、ばね部材28は矢印Bの方向に付勢力を作用させる。従って、前記凸部材36は部品26の長孔30の他端に押し付けられた状態に維持される。この部品状態を図1の左側に開放位置26P’として図示しており、この位置におけるばね部材28の他端28Bの位置を28B’で示している。
こうして抽斗20を引き出すことができる。収納の際は、前記開放位置26P’の状態の部品26を抽斗と共に筐体10に近づけることになる。やがて、筐体のロック杆14が部品26の前側壁面32Aの下方部に当接する。従って、ロック杆14は、ばね部材28の矢印Bの方向の付勢力に抗して部品26を矢印Aの方向に回転駆動させる。そして抽斗を収納し終えると、部品26はロック位置26Pの状態となる。この後、電磁ソレノイド44への通電を切れば、ばね部材42の付勢力によってL字型進退部材40の先部が部品26の第2の凹部34に係合し、そのロック位置が保持固定される。
更には、上記部品26の外周であって、開放位置26P’の外周に対して前記L字型進退部材40の先部が対面する位置から第2の凹部34までの範囲Zの外周面26Sは、前記中心軸線J1を中心とした円弧に形成されている。
電磁ソレノイド44に通電し、ほんの数秒で通電を切るように設定することもできる。この場合、抽斗の引き出し中に電気が切れることが通常であり、その場合は、図1の左側の図に2点鎖線40’で示すように、開放位置26P’の部品26の外周面26Sに当接することになる。
この状態で抽斗20を収納させて行くと、ロック杆14と前側壁面32Aとの係合関係は上述の通りであり、部品26は図1において時計回り方向に回転駆動される。外周面26Sが中心軸線J1を中心とした円弧であるため、この回転の最中、L字型進退部材40は上下動しない。従って、ばね部材42の付勢力は変化せず、抽斗収納の抵抗力は一定であり、円滑に収納できる。
進退部材40を有する係脱手段としての電磁ソレノイド44に代えて、機械的な周知の抽斗のラッチ機構を使って、部品26の第2の凹部34に係脱させてもよい。従って、上下方向に進退する進退部材40以外の係脱部材として、上下方向ではなく左右方向に作動するものや、回動式に係脱するものでもよい。また、係脱手段は、ラッチ機構ではなくて鍵の操作によって係脱部材を第2の凹部34に係脱させる手段でもよい。
以上説明したとおり、L字型進退部材40とコイル状のばね部材42とを装着したプランジャ43を有する電磁ソレノイド44と、軸杆24と、該軸杆の周りに回転する回転ロック部品26と、凸部材36と、ばね部材28とが、収容部の横断面形状がコの字形状であって上下方向に細長い収容体50に上下方向に配設されて収容装着され、ユニット化されている。唯一回転ロック部品が収容体から後方側に食み出ているが、ユニット化はされている。
以上の説明では、本発明に係るロック装置はキャビネットの抽斗に設けているが、抽斗ではなく、一端側が蝶番によって回動可能に構成された扉の他端側に、同様に設けることもでき、作用効果も同様である。図1の前面部22をその扉とすれば図1がそのまま蝶番式の扉開閉キャビネットの要部となるため、説明は省略する。また、引戸にも、跳ね上げ式扉にも使用できる。引戸では、図1の回転ロック部品の平面(図1の紙面)の広がり方向と、引戸の面やその移動方向が平行になる。その引戸が閉じられて筐体に当接する側の引戸の上下方向フレーム部(端部)に収容体50が設けられる。
本発明は、ラテラルを含むキャビネット等の家具の抽斗や蝶番式扉や引戸や、建屋等の跳ね上げ式扉のロック装置として利用できる。
図1は本発明に係るロック装置を適用した抽斗又は扉を有するキャビネットの要部断面図である。
符号の説明
10 筐体
14 ロック杆
20 抽斗
22 前面部
26 回転ロック部品
28 ばね部材
28A 一端
28B 他端
30 長孔
32 第1の凹部
32A 前側壁面
32B 後側壁面
34 第2の凹部
36 凸部材
40 進退部材
42 他のばね部材
43 プランジャ
44 電磁ソレノイド
J1 中心軸線

Claims (4)

  1. 静止体(10)の開口を開閉可能にさせる移動体(22)を有し、
    該移動体には、該移動体が前記開口を閉じる間際の移動方向に対して直交する方向に延伸した軸線(J1)を中心として回転可能な回転ロック部品(26)と、一端(28A)を移動体の所定位置に取り付け、他端(28B)を前記回転ロック部品に取り付けたばね部材(28)とを配設しており、
    回転ロック部品のロック位置(26P)と開放位置(26P’)との間の回転作動範囲における前記他端の移動軌跡に対し、前記軸線とばね部材の前記所定位置とを結ぶライン(L1)が交差するように前記所定位置と他端の位置関係を選定しており、前記他端が前記ラインに対して一側に位置している場合は、回転ロック部品を一の回転方向(A)に付勢し、他側に位置している場合は、回転ロック部品を逆の回転方向(B)に付勢し、
    前記回転ロック部品には、前記軸線を中心とした円弧状の長孔(30)と、外に開口した第1の凹部(32)と第2の凹部(34)を設け、
    静止体に設けられており、移動体が閉じる間際の移動方向に対して直交する方向に延伸のロック杆(14)に前記第1の凹部は係合でき、該第1の凹部を区画する壁面の、移動体が開放される瞬間の移動方向後側である後側壁面(32B)が前側壁面(32A)よりも短く形成されており、
    移動体を開放する際に、前記ロック位置にある回転ロック部品の前記後側壁面が前記ロック杆に当接して前記ばね部材の前記一の回転方向の付勢力に抗しつつ回転ロック部品を前記逆の回転方向に駆動して所定角度回転させると、前記後側壁面がロック杆を通過して第1の凹部との係合が外れ、
    移動体を閉じる際に、前記開放位置にある回転ロック部品の前記前側壁面(32A)が前記ロック杆(14)に当接して前記ばね部材の前記逆の回転方向の付勢力に抗しつつ回転ロック部品を前記一の回転方向に駆動でき、
    前記長孔には、移動体に設けられている凸部材(36)が係合しており、回転ロック部品の回転作動範囲を前記ロック位置と前記開放位置との間に規制しており、
    移動体を閉じると、前記凸部材が前記長孔の一端に当接して回転ロック部品の前記一の回転方向の回転を規制し、このロック位置における回転ロック部品の前記第2の凹部(34)は、移動体に設けられた係脱手段(44)の係脱部材(40)が係脱でき、
    該係脱部材を前記回転ロック部品の方向に常時付勢する他のばね部材(42)を有し、前記開放位置における回転ロック部品の外周(26S)であって、前記係脱部材と対面する位置から前記第2の凹部に至るまでの間(Z)は、前記軸線(J1)を中心とした円弧形状である
    ことを特徴とするロック装置。
  2. 静止体である筐体(10)の開口を開閉するように前後方向に出し入れ可能に収納される移動体である抽斗(20)を有し、
    該抽斗の前面部(22)には、左右方向に延伸した軸線(J1)を中心として回転可能な回転ロック部品(26)と、一端(28A)を抽斗の所定位置に取り付け、他端(28B)を前記回転ロック部品に取り付けたばね部材(28)とを配設しており、
    回転ロック部品のロック位置(26P)と開放位置(26P’)との間の回転作動範囲における前記他端の移動軌跡に対し、前記軸線とばね部材の前記所定位置とを結ぶライン(L1)が交差するように前記所定位置と他端の位置関係を選定しており、前記他端が前記ラインに対して一側に位置している場合は、回転ロック部品を一の回転方向(A)に付勢し、他側に位置している場合は、回転ロック部品を逆の回転方向(B)に付勢し、
    前記回転ロック部品には、前記軸線を中心とした円弧状の長孔(30)と、外に開口した第1の凹部(32)と第2の凹部(34)を設け、
    前記第1の凹部は、抽斗を収納した状態では筐体に設けている左右方向延伸のロック杆(14)に係合でき、前記第1の凹部を区画する前後の壁面の後側壁面(32B)が前側壁面(32A)よりも短く形成されており、
    抽斗を引き出す際に、前記ロック位置にある回転ロック部品の前記後側壁面が前記ロック杆に当接して前記ばね部材の前記一の回転方向の付勢力に抗しつつ回転ロック部品を前記逆の回転方向に駆動して所定角度回転させると、前記後側壁面がロック杆を通過して第1の凹部との係合が外れ、
    抽斗を収納する際に、前記開放位置にある回転ロック部品の前記前側壁面(32A)が前記ロック杆(14)に当接して前記ばね部材の前記逆の回転方向の付勢力に抗しつつ回転ロック部品を前記一の回転方向に駆動でき、
    前記長孔には、抽斗に設けられている凸部材(36)が係合しており、回転ロック部品の回転作動範囲を前記ロック位置と前記開放位置との間に規制しており、
    抽斗を収納すると、前記凸部材が前記長孔の一端に当接して回転ロック部品の前記一の回転方向の回転を規制し、このロック位置における回転ロック部品の前記第2の凹部(34)は、抽斗に設けられた係脱手段(44)の係脱部材(40)が係脱できる
    ことを特徴とするロック装置。
  3. 前記係脱部材(40)が上下方向に進退する部材であり、該係脱部材を前記回転ロック部品の方向に常時付勢する他のばね部材(42)を有し、前記開放位置における回転ロック部品の外周(26S)であって、前記係脱部材と対面する位置から前記第2の凹部に至るまでの間(Z)は、前記軸線(J1)を中心とした円弧形状である請求項2記載のロック装置。
  4. 前記係脱手段(44)が電磁ソレノイドを有し、該電磁ソレノイドへの通電によって吸引退避させられると共に、他のばね部材(42)を外装したプランジャ(43)の先部に前記係脱部材が装着されており、この係脱部材と他のばね部材とを装着したプランジャを有する電磁ソレノイドと、前記軸線(J1)を中心軸線とする軸杆(24)と、該軸杆の周りに回転する前記回転ロック部品(26)と、前記凸部材(36)と、前記ばね部材(28)とが、収容部の横断面形状がコの字形状であって細長い収容体(50)に収容装着されてユニット化され、前記収容体が移動体(20)の端部(22)の中に装着されている請求項1〜3記載のロック装置。
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