JP2008279651A - 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ノズル開口の目詰まりを防止して、良好な液体噴射特性を得ることができる液体噴射ヘッドユニットを提供する。
【解決手段】液体を噴射するノズル開口21に連通する圧力発生室と、該圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段とを具備する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドの前記ノズル開口21が開口する液体噴射面Aに接合されると共に、前記ノズル開口21を露出する露出開口部251が設けられた固定部材250とを具備する液体噴射ヘッドユニット1であって、前記液体噴射面Aの前記固定部材250が接合される領域に、凹凸によりヘッド情報が記録された記録部22を設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドと液体噴射面を固定する固定部材とを具備する液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置に関する。
一般的に、プリンタ、ファクシミリ、複写装置等に用いられる液体噴射ヘッドであるインクジェット式記録ヘッドとしては、インク滴を吐出させるためのメカニズムに応じて各種方式のものが知られている。例えば、ノズル開口に連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子の変位により変形させて圧力発生室内の容積を膨張又は収縮させることでノズル開口からインク滴を吐出させるものや、静電気力を利用して振動板を変形させて圧力発生室の容積を変化させることで、ノズル開口からインク滴を吐出させるようにしたものもある。
このようなインクジェット式記録ヘッドを複数組み合わせてインクジェット式記録ヘッドユニットを形成する場合、個々のインクジェット式記録ヘッドのインク吐出特性(液体噴射特性)を揃える必要がある。このため、インクジェット式記録ヘッドのノズル開口が開口する液体噴射面に凹凸のヘッド情報を記録する方法が提案されている。
しかしながら、インクジェット式記録ヘッドのノズル開口が開口する液体噴射面にヘッド情報などを記録した凹凸の記録部を設けると、液体噴射面をワイパーブレードなどのワイピング手段で拭き取ってクリーニングを行った際に、この記録部にインクが残留して記録部を読み取ることができないという問題がある。また、記録部に残留したインクが増粘して、ワイピング時に増粘したインクがノズル開口に付着し、目詰まりや吐出特性の劣化を生じさせるという問題がある。さらに、ワイパーブレードでワイピングする液体噴射面に凹凸の記録部が存在すると、ワイパーブレードが記録部によって削れてしまい、ワイパーブレードによる拭き取り性能が劣化してしまという問題がある。
このため、流路形成基板のノズルプレート側に接合されるスペーサにレーザ加工によりQRコードやバーコード等の2次元コードの情報記録部を形成し、スペーサ上に透明なノズルプレートを接合することで、情報記録部のインクによる汚れを防止して、情報記録部を外部から読み取り可能としたインクジェット記録ヘッドが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−319645号公報(第8頁、第2図及び第6図)
しかしながら、特許文献1のように実質的にノズルプレートを2枚とした構成では、構成部材が増えるために高コストになってしまうという問題がある。
また、特許文献1の構成では、圧力発生室からノズル開口の液体吐出面側の開口までの距離が長くなってしまい良好な液体噴射特性を得ることができないという問題や、良好な液体噴射特性を得るためにノズルプレートの厚さを薄くすると、ノズルプレートに記録部を形成するのが困難であると共にノズルプレートを構成する構成部材の剛性が低下してしまい取り扱いが困難になるという問題がある。
さらに、特許文献1の構成では、インクジェット式記録ヘッドの製造途中で情報記録部にヘッド情報を記録しなければならず、インクジェット式記録ヘッドの完成後の特性などを情報記録部に記録することはできない。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドを具備するインクジェット式記録ヘッドユニットだけではなく、インク以外の他の液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射ヘッドユニットにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、ノズル開口の目詰まりを防止して、良好な液体噴射特性を得ることができる液体噴射ヘッドユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室と、該圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段とを具備する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドの前記ノズル開口が開口する液体噴射面に接合されると共に、前記ノズル開口を露出する露出開口部が設けられた固定部材とを具備する液体噴射ヘッドユニットであって、前記液体噴射面の前記固定部材が接合される領域には、凹凸によりヘッド情報が記録された記録部が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、液体噴射面の記録部が固定部材により覆われるため、液体噴射面をワイパーブレードなどのワイピング手段で拭き取ってクリーニングを行った際に、この記録部に液体が残留するのを防止することができる。したがって、記録部に残留した液体が増粘して、ワイピング時に増粘した液体がノズル開口に付着し、目詰まりや吐出特性の劣化が生じるのを防止することができる。さらに、ワイパーブレードが記録部によって削れて、ワイパーブレードによる拭き取り性能が劣化するのを防止することができる。また、液体噴射面の記録部を固定部材によって覆うことにより、液体噴射ヘッドユニットの構成部材を増やすことがなく、コストを低減することができると共に、圧力発生室からノズル開口の液体噴射面側の開口までの距離が長くなるのを防止して良好な液体噴射特性を得ることができる。また、液体噴射面に記録部を形成することで、液体噴射ヘッドの完成後の特性などを記録部に記録することができる。
ここで、前記液体噴射面には、撥液膜が設けられていると共に、当該液体噴射面の前記固定部材が接合される領域が、当該撥液膜が設けられていない非撥液領域となっていることが好ましい。これによれば、固定部材と液体噴射面との接合強度を向上することができる。
また、前記液体噴射ヘッドが、前記圧力発生室が形成された流路形成基板と、前記ノズル開口が形成されたノズルプレートとを具備すると共に、前記流路形成基板の前記記録部の相対向する領域には凹部が設けられていることが好ましい。これによれば、記録部をレーザ加工などにより形成する際にノズルプレートが変形したとしても、凹部によってノズルプレートと流路形成基板との間に隙間が生じるのを防止することができると共に、流路形成基板が破壊されるのを防止することができる。
また、前記固定部材に、複数の液体噴射ヘッドが固定されていることが好ましい。これによれば、液体噴射ヘッドを記録部からヘッド情報を取得して、液体噴射特性の同一となる複数の液体噴射ヘッドで液体噴射ヘッドユニットを構成することができるため、印刷特性を向上することができる。また、複数の液体噴射ヘッドの液体噴射面を固定部材に固定することで、複数の液体噴射ヘッドの液体噴射面の位置を平面内に揃えることができ、液体噴射特性を均一化することができる。
また、前記固定部材の前記液体噴射ヘッドとは反対側には、当該液体噴射ヘッドの前記液体噴射面側を覆うカバーヘッドが設けられていることが好ましい。これによれば、カバーヘッドによって液体噴射面を保護することができると共に、液体噴射ヘッドの側面側への液体の回り込みを防止することができる。
また、前記カバーヘッドが、前記固定部材の前記液体噴射面に接合される面とは反対側の面に接合されていることが好ましい。これによれば、カバーヘッドと固定部材との段差を減少させて、液滴吐出面のワイピングや吸引動作などを行っても、液滴吐出面に液体が残留するのを確実に防止できる。
また、前記記録部が2次元コードであることが好ましい。これによれば、記録部をスキャナ等で読み取るだけで、ヘッド情報を容易に取得できる。
本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、印刷品質を向上した液体噴射装置を実現できる。
ここで、前記液体噴射面を拭き取るワイピング手段を具備することが好ましい。これによれば、液体噴射面に液体が残留するのを防止して、液体噴射特性を維持することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置を示す概略図である。図1に示すように、液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置Iは、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドを有するインクジェット式記録ヘッドユニット1(以下、ヘッドユニット1とも言う)は、インク供給手段を構成するインクカートリッジ1A及び1Bがそれぞれ着脱可能に設けられている。そして、インクカートリッジ1A及び1Bが搭載されたインクジェット式記録ヘッドユニット1は、キャリッジ3に搭載されている。
インクジェット式記録ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。なお、ヘッドユニット1は、例えば、インクカートリッジ1A及び1Bにそれぞれ貯留されたブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
なお、インクジェット式記録装置Iには、プラテン8に並設されてヘッドユニット1の液体噴射面をワイピングするゴム等の弾性部材等のブレードからなるワイピング手段9が設けられている。このワイピング手段9によってヘッドユニット1のインク(液体)が噴射される液体噴射面をワイピングすることで、液体噴射面に付着したインク(液体)を拭き取ることができる。
ここで、本実施形態の液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニット1について詳細に説明する。なお、図2は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドユニットを示す分解斜視図であり、図3は、インクジェット式記録ヘッドユニットの組立斜視図であり、図4は、その要部断面図である。
図示するように、ヘッドユニット1を構成する保持部材であるカートリッジケース210は、インク供給手段であるインクカートリッジ1A又は1B(図1参照)がそれぞれ装着されるカートリッジ装着部211を有する。例えば、本実施形態では、インクカートリッジ1A,1Bは、ブラック又は3色のカラーインクが充填された別体で構成され、カートリッジケース210には、インクカートリッジ1A,1Bがそれぞれ装着される。また、カートリッジケース210の底面には、図4に示すように、一端が各カートリッジ装着部211に開口し、他端が後述するヘッドケース側に開口する複数のインク連通路212が設けられている。さらに、カートリッジ装着部211のインク連通路212の開口部分には、インクカートリッジのインク供給口に挿入されるインク供給針213が、インク内の気泡や異物を除去するためにインク連通路212に形成されたフィルタ(図示なし)を介して固定されている。
また、このようなカートリッジケース210の底面側には、複数のインクジェット式記録ヘッド2がヘッドケース230を介して固定されている。
インクジェット式記録ヘッド2は、インクカートリッジ1A,1B(図1参照)のインク色毎に対応して複数設けられている。本実施形態では、1つのヘッドユニット1に4つのインクジェット式記録ヘッド2が設けられている。
ここで、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド2について詳細に説明する。図5は、インクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図6は、インクジェット式記録ヘッドの液体噴射面側からの平面図であり、図7は、図6のA−A′断面図及びB−B′断面図である。
図示するように、インクジェット式記録ヘッド2を構成する流路形成基板10は、本実施形態では、シリコン単結晶基板からなり、その一方面には二酸化シリコンからなる厚さが0.5〜2μmの弾性膜50が形成されている。この流路形成基板10には、その他方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁11によって区画された圧力発生室12が、幅方向(短手方向)に並設された列が2列形成されている。また、各列の圧力発生室12の長手方向一端部側には、インク供給路14と連通路15とが隔壁11によって区画されている。
また、連通路15の一端には、後述する保護基板30に設けられるリザーバ部31と連通し、各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成する連通部13が形成されている。
インク供給路14は、圧力発生室12の長手方向一端部側に連通し且つ圧力発生室12より小さい断面積を有する。例えば、本実施形態では、インク供給路14は、リザーバ100と各圧力発生室12との間の圧力発生室12側の流路を幅方向に絞ることで、圧力発生室12の幅より小さい幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。なお、このように、本実施形態では、流路の幅を片側から絞ることでインク供給路14を形成したが、流路の幅を両側から絞ることでインク供給路を形成してもよい。また、流路の幅を絞るのではなく、厚さ方向から絞ることでインク供給路を形成してもよい。さらに、各連通路15は、インク供給路14の圧力発生室12とは反対側に連通し、インク供給路14の幅方向(短手方向)より大きい断面積を有する。本実施形態では、連通路15を圧力発生室12と同じ断面積で形成した。
すなわち、流路形成基板10には、圧力発生室12と、圧力発生室12の短手方向の断面積より小さい断面積を有するインク供給路14と、このインク供給路14に連通すると共にインク供給路14の短手方向の断面積よりも大きい断面積を有する連通路15とが複数の隔壁11により区画されて設けられている。
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。本実施形態では、このノズルプレート20のノズル開口21が開口する面が、液体噴射面Aとなっている。なお、ノズルプレート20としては、例えば、ガラスセラミックス、シリコン単結晶基板、ステンレス鋼などの金属板等が挙げられる。
また、ノズルプレート20の液体噴射面Aには、ヘッド情報が記録された記録部22が形成されている。記録部22は、例えば、ノズルプレート20の液体噴射面A側の表面をレーザ加工、エッチング又は研削等により削ることで形成することができる。なお、液体噴射面Aの表面を削る際には、ノズルプレート20を厚さ方向に貫通することなく行われる。これにより、凹凸の記録部22が形成される。また、例えば、ノズルプレート20の液体噴射面Aに撥水膜等の撥液膜が設けられている場合であっても、レーザ加工により記録部22を形成することができる。
なお、記録部22としては、例えば、QRコードやバーコードなどの2次元コードが挙げられる。また、記録部22として、文字や記号等を設けるようにしてもよい。すなわち、記録部22として、2次元コードと文字や記号等とを並設することで、ゴミや擦り傷などにより2次元コードが読み取り不可能となったとしても、文字や記号からヘッド情報を読み取ることができるため、インクジェット式記録ヘッド2のヘッド情報を読み取ることができずに破棄するという歩留まりの低下を防止することができる。
また、記録部22に記録されるヘッド情報は、例えば、製造時の流路形成基板10が切り出されたウェハ番号やウェハ内の位置(番地)などの少なくとも1つを含むものである。さらに、ヘッド情報として、インク吐出特性(液体噴射特性)、故障履歴及び修理履歴などを含めるようにしてもよい。
このような液体噴射面Aに形成された記録部22は、インクジェット式記録ヘッド2の外側から、図示しないスキャナ(バーコードスキャナやQRコードスキャナ等の一般的なハンディスキャナ等)によって読み取り可能となっている。
また、記録部22は、インクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aの詳しくは後述する固定部材である固定板250に覆われる領域に設けられている。本実施形態では、記録部22をノズルプレート20のノズル開口21の並設方向の一端部側の固定板250が接合される領域に設けるようにした。
このように、ノズルプレート20の液体噴射面Aに記録部22を設けることによって、ヘッド情報を記録部22から容易に読み取ることができる。また、記録部22がインクジェット式記録ヘッド2の外周領域(ノズル形成領域以外の領域)にあるため、記録部22の形成領域に制限がかかり難い。すなわち、記録部22にインクジェット式記録ヘッド2の製造時の流路形成基板10が切り出されたウェハ番号やウェハ内の位置(番地)、インク吐出特性の測定結果、故障履歴及び修理履歴などの多くのヘッド情報を記録することができる。また、記録部22がインクジェット式記録ヘッド2の外周領域にあるため、記録部22を追加することもできる。
さらに、ノズルプレート20にヘッド情報を記録部22として直接記録することができるため、例えば、インクジェット式記録ヘッド2の識別番号のみを記録部22に記録する場合と異なり、識別番号に関連付けたデータベース等が不要となる。これにより、データベースの一元管理や工場やその他の場所などで、同一のデータベースが用いることができない状況であっても、記録部22をスキャナで読み取るだけでヘッド情報の参照を容易に行うことができる。
なお、図7に示すように、流路形成基板10のノズルプレート20が接合される面には、記録部22に相対向する領域に圧力発生室12を有する液体流路とは不連続で且つ独立した凹部16が設けられている。
本実施形態では、凹部16として、矩形状に開口すると共に、側面を流路形成基板10
に開口する面に対して垂直な面で形成した。このような凹部16は、例えば、流路形成基板10を異方性エッチングすることで所望の深さで高精度に形成することができる。なお、凹部16を形成する際の異方性エッチングは、例えば、圧力発生室12等の液体流路を異方性エッチングにより形成する際に同時に形成することができる。
また、凹部16の深さは、流路形成基板10の厚さが70μm程度の場合には、10〜20μmとするのが好ましい。このように凹部16を10μm以上の深さとすることで、ノズルプレート20にレーザ加工によってヘッド情報が記録された記録部22を形成した際に、流路形成基板10及びノズルプレート20が加熱され、ノズルプレート20と流路形成基板10との線膨張係数の違いにより変形し、この変形によって流路形成基板10が破壊されるのを確実に防止することができる。また、ノズルプレート20が変形すると、流路形成基板10とノズルプレート20との間に隙間が生じ、この隙間からインクが流出するなどの問題が生じるのを防止することができる。また、凹部16を20μm以下の深さとすることで、ノズルプレート20にレーザ加工によってヘッド情報が記録された記録部22を形成した際のノズルプレート20の熱による変形によって凹部16の底面側の流路形成基板10の剛性が低い領域に亀裂等の破壊が生じるのを防止することができる。
さらに、凹部16の開口面積は、記録部22の形成された面積よりも広いことが好ましい。すなわち、記録部22は、凹部16の開口面積よりも狭い領域に形成するのが好ましい。
このように、流路形成基板10に液体流路とは不連続で独立した凹部16を設け、ノズルプレート20の液体噴射面Aの凹部16に相対向する領域の当該凹部16の開口面積よりも狭い領域に記録部22を設けることによって、記録部22を形成するレーザ加工により加熱された際に、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の違いによる変形時に、流路形成基板10が破壊されるのを防止すると共に、流路形成基板10とノズルプレート20との間に隙間が生じるのを防止することができる。また、凹部16は、圧力発生室12などの流路とは連通していないため、万が一、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の違いによる変形時に凹部16内に異物片が発生しても、その異物片が液体流路に流れ出すのを確実に防止して、ノズル開口21の目詰まり等の不具合が生じるのを確実に防止できる。
一方、流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、二酸化シリコンからなり厚さが例えば、約1.0μmの弾性膜50が形成されており、この弾性膜50上には、酸化ジルコニウム(ZrO2)等からなり厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が積層形成されている。また、この絶縁体膜55上には、厚さが約0.1〜0.5μmの下電極膜60と、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料からなり厚さが例えば、約1.1μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、成膜及びリソグラフィ法により積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部320という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室12毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせてアクチュエータ装置と称する。なお、上述した例では、絶縁体膜55及び下電極膜60が振動板として作用するが、絶縁体膜55を設けずに、下電極膜60のみを残して下電極膜60を振動板としてもよい。また、圧電素子300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
また、圧電素子300の個別電極である各上電極膜80には、インク供給路14側の端部近傍から引き出された引き出し配線として、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が設けられている。そして、このリード電極90は、詳しくは後述する貫通孔33で駆動回路120と接続配線121を介して電気的に接続されている。
さらに、圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、連通部13に対向する領域にリザーバ部31が設けられた保護基板30が接合されている。このリザーバ部31は、上述したように、流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通の液体室となるリザーバ100を構成している。また、流路形成基板10の連通部13を圧力発生室12毎に複数に分割して、リザーバ部31のみをリザーバとしてもよい。さらに、例えば、流路形成基板10に圧力発生室12のみを設け、流路形成基板10と保護基板30との間に介在する部材(例えば、弾性膜50、絶縁体膜55等)にリザーバと各圧力発生室12とを連通するインク供給路14を設けるようにしてもよい。
また、保護基板30には、圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられている。なお、圧電素子保持部32は、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有していればよく、当該空間は密封されていても、密封されていなくてもよい。
さらに、保護基板30の圧電素子保持部32とリザーバ部31との間の領域には、保護基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔33が設けられ、この貫通孔33内に下電極膜60の一部及びリード電極90の先端部が露出されている。
また、保護基板30上には、圧電素子300を駆動するための駆動回路120が実装されている。この駆動回路120としては、例えば、回路基板や半導体集積回路(IC)等を用いることができる。そして、駆動回路120とリード電極90とはボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる接続配線121を介して電気的に接続されている。
保護基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の熱膨張率を有する材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料の面方位(110)のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
なお、図4に示すように、各インクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aとは反対側の面には、ヘッドケース230が設けられており、インクカートリッジ1A,1Bからのインクは、カートリッジケース210のインク連通路212と、ヘッドケース230に設けられた図示しないインク供給連通孔を介してインク導入口44に供給される。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッド2は、インクカートリッジ1A,1Bからのインクをインク連通路212及びインク供給連通路(図示なし)を介してインク導入口44から取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路120からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの圧電素子300に電圧を印加し、弾性膜及び圧電素子300をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
なお、上述したインクジェット式記録ヘッド2は、1枚のシリコンウェハ上に多数のチップを同時に形成し、ノズルプレート20及びコンプライアンス基板40を接着して一体化し、その後、図5に示すような1つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割することによってインクジェット式記録ヘッド2となる。そして、図5に示すようなインクジェット式記録ヘッド2を製造した後に、インクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aをレーザ加工することによって凹凸のヘッド情報が記録された記録部22を形成することができる。勿論、図5に示すようなインクジェット式記録ヘッド2を製造した後に、インクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aをレーザ加工することによって、凹凸のヘッド情報が記録された記録部22を形成するのではなく、インクジェット式記録ヘッド2が製造される前の工程の何れかで記録部22を形成してもよい。
このようなインクジェット式記録ヘッド2は、カートリッジケース210の底面に接着剤を介して4つ固定されている。本実施形態では、4つのインクジェット式記録ヘッド2は、ノズル列21Aの並び方向に所定の間隔となるように配置されている。すなわち、本実施形態の1つのインクジェット式記録ヘッド2には、ノズル列21Aが8列設けられていることになる。このように複数のインクジェット式記録ヘッド2を用いて並設されたノズル開口21からなるノズル列21Aの多列化を図ることで、1つのインクジェット式記録ヘッド2にノズル列21Aを多列形成するのに比べて歩留まりの低下を防止することができる。また、ノズル列21Aの多列化を図るために複数のインクジェット式記録ヘッド2を用いることで、1枚のシリコンウェハから形成できるインクジェット式記録ヘッド2の取り数を増大させることができ、シリコンウェハの無駄な領域を減少させて製造コストを低減することができる。
また、このような4つのインクジェット式記録ヘッド2は、図2及び図4に示すように、複数のインクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aに接合された固定部材である共通の固定板250によって位置決めされて保持されている。固定板250は、複数のインクジェット式記録ヘッド2を共通の部材に固定する際の当該共通の部材としての機能を有し、ノズル開口21を露出する露出開口部251と、露出開口部251を画成すると共にインクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aの少なくともノズル列21Aの両端部側に接合される接合部252とを具備する。
接合部252は、本実施形態では、複数のインクジェット式記録ヘッド2に亘って液体噴射面Aの外周に沿って設けられた固定用枠部253と、隣接するインクジェット式記録ヘッド2の間に延設されて露出開口部251を分割する固定用梁部254とで構成され、固定用枠部253及び固定用梁部254からなる接合部252が複数のインクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aに同時に接合されている。このように固定板250に複数のインクジェット式記録ヘッド2を接合することで、インクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aを平面上に揃えることができる。これにより、インク(液体)の記録シートSへの着弾位置を揃えて高精度な印刷を行わせることができる。
なお、ヘッドユニット1を構成する複数のインクジェット式記録ヘッド2は、各インクジェット式記録ヘッド2に設けられた記録部22をスキャナで読み取り、各インクジェット式記録ヘッド2のインク吐出特性(液体噴射特性)が同一となるものを組み合わせることができる。すなわち、インクジェット式記録ヘッド2の製造時に流路形成基板10が切り出されたウェハ番号やウェハ内の位置(番地)によってインク吐出特性にばらつきが生じたとしても、記録部22を読み取ることで同一ウェハ又は同一番地などから切り出されたインクジェット式記録ヘッド2を組み合わせることができ、インク吐出特性を揃えることができる。
また、上述のように記録部22は、液体噴射面Aの固定板250が接合される領域、すなわち、接合部252が接合される領域に設けられている。これにより、ヘッドユニット1では、液体噴射面Aに設けられた記録部22は、固定板250により覆われている。このように、記録部22を固定板250によって覆うことで、ワイピング手段9が記録部22に摺接して、ワイピング手段9が記録部22によって削れ、ワイピング手段9による拭き取り性能が劣化するのを防止することができる。また、記録部22を固定板250により覆うことで、液体噴射面Aをワイピング手段9により拭き取ってクリーニングを行った際に、記録部22にインクが残留し、記録シートSに残留したインクが滴下して付着するのを防止することができると共に、記録部22に残留したインクが増粘して、ワイピング時に増粘したインクがノズル開口21に付着して目詰まりや吐出特性の劣化を生じさせるのを確実に防止することができる。
さらに、ノズルプレート20を1枚の板状部材で形成することができるため、ノズルプレート20を複数枚の板状部材で構成するのに比べて、圧力発生室12からノズル開口21の液体噴射面Aの開口までの距離を短くして良好な液体噴射特性を得ることができる。また、ノズルプレート20を1枚の板状部材で形成することができるため、ノズルプレート20を複数枚の板状部材で構成するのに比べて、ノズルプレート20に記録部22を形成するのが容易であると共に、ノズルプレート20を構成する構成部材の剛性が低下するのを防止してノズルプレート20を容易に取り扱うことができる。
一方、インクジェット式記録ヘッドユニット1には、図2及び図3に示すように、固定板250のインクジェット式記録ヘッド2とは反対側に、複数のインクジェット式記録ヘッド2を覆うような箱形状を有するカバーヘッド240が設けられている。このカバーヘッド240は、固定板250の露出開口部251に対応して開口部241が設けられた固定部242と、インクジェット式記録ヘッド2のインク滴吐出面の側面側に、固定板250の外周に亘って屈曲するように設けられた側壁部245とを具備する。
固定部242は、本実施形態では、固定板250の固定用枠部253に対応して設けられた枠部243と、固定板250の固定用梁部254に対応して設けられて開口部241を分割する梁部244とで構成されている。また、このような枠部243及び梁部244からなる固定部242は、固定板250の接合部252に接合されている。
このように、インクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aとカバーヘッド240との間が隙間なく接合されているため、隙間に記録媒体が入り込むのを防止してカバーヘッド240の変形及び紙ジャムを防止することができる。また、カバーヘッド240の側壁部245が、複数のインクジェット式記録ヘッド2の外周縁部を覆うことで、インクジェット式記録ヘッド2の側面へのインクの回り込みを確実に防止することができる。
また、固定部242には、図2及び図4に示すように、カバーヘッド240をカートリッジケース210に位置決め固定するための固定孔247が設けられた支持部246が設けられている。この支持部246は、側壁部245から液滴吐出面の面方向と同一方向に突出するように屈曲して設けられている。そして、本実施形態では、カバーヘッド240は、カートリッジケース210に固定されている。すなわち、カートリッジケース210には、液体噴射面A側に突出して、カバーヘッド240の固定孔247に挿入される突起部215が設けられており、この突起部215をカバーヘッド240の固定孔247に挿入すると共に、突起部215の先端部を加熱してかしめることで、カートリッジケース210にカバーヘッド240が固定されている。
なお、上述した例では、カバーヘッド240を固定板250のインクジェット式記録ヘッド2とは反対側の面に接合するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、カバーヘッド240を固定板250に接合せずに、所定の間隔となるように設けるようにしてもよく、当接するように設けるようにしてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、インクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aに接合される固定部材として、固定板250を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、固定板250を設けずにインクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aにカバーヘッド240を接合するようにしてもよい。すなわち、固定部材としてカバーヘッド240を用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、インクジェット式記録ヘッドユニット1が、4つのインクジェット式記録ヘッド2を具備する構成を例示したが、インクジェット式記録ヘッド2の数及び配置は上述したものに限定されるものではない。すなわち、インクジェット式記録ヘッドユニット1は、インクジェット式記録ヘッド2を1つ以上具備すればよく、複数個のインクジェット式記録ヘッド2を具備する際には、ノズル列21Aの並設方向に並設されていても、ノズル開口21の並設方向に並設されていてもよい。いずれにしても、記録部22を固定板250(固定部材)によって覆われる領域に設ければよい。
また、上述した実施形態1では、流路形成基板10に凹部16を形成するようにしたが、流路形成基板10に凹部16を形成しなくてもよく、また、記録部22をレーザ加工以外の方法、例えば、エッチングや研削、罫書き針等による罫書きなどにより形成するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態1では、特に言及していないが、液体噴射面Aに撥水膜等の撥液膜を設ける場合には、固定板250が接合される領域の撥液膜を除去して非撥液領域とするのが好ましい。すなわち、固定板250の露出開口部251により露出された領域のみに撥液膜が設けられた撥液領域とすればよい。これにより、液体噴射面Aと固定板250との接合強度を向上することができる。なお、固定板250やカバーヘッド240などの固定部材を、ノズルプレート20の非撥液領域と接着する際に、当該固定部材がノズルプレート20の撥液領域にかかるように形成されていても良い。これは、例えば、固定部材とノズルプレート20との接着ずれなどによって、ノズルプレート20の非撥液領域26が固定部材に形成された露出開口部から露出されるのを防ぐためである。ちなみに、記録部22は、液体噴射面Aの固定板250が接合される接合領域に設けられているため、記録部22が形成される領域は非撥液領域となる。このため、記録部22をレーザ加工により形成する際には、撥液膜が存在しても問題ないが、その他の方法により記録部22を形成する際には、記録部22を非撥液領域に容易に形成することができる。
また、上述した実施形態1では、記録部22として、二次元コードと記号及び文字とを記録するようにしたが、勿論、記録部22として何れか一方のみを設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
また、例えば、上述した実施形態1では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電素子300を有するアクチュエータ装置を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型のアクチュエータ装置や、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型のアクチュエータ装置などを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させる所謂、静電式アクチュエータなどを使用することができる。
なお、上述した例では、液体噴射ヘッドとしてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド2を有するヘッドユニット1を一例として説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニットを対象としたものである。液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を挙げることができる。
実施形態1に係るインクジェット式記録装置の概略図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの分解斜視図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの組立斜視図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの要部断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。
符号の説明
A 液体噴射面、 I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 2 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 3 キャリッジ、 9 ワイピング手段、 10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 16 凹部、 22 記録部、 100 リザーバ、 210 カートリッジケース、 230 ヘッドケース、 240 カバーヘッド、 250 固定板(固定部材)、 300 圧電素子

Claims (9)

  1. 液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室と、該圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段とを具備する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドの前記ノズル開口が開口する液体噴射面に接合されると共に、前記ノズル開口を露出する露出開口部が設けられた固定部材とを具備する液体噴射ヘッドユニットであって、
    前記液体噴射面の前記固定部材が接合される領域には、凹凸によりヘッド情報が記録された記録部が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  2. 前記液体噴射面には、撥液膜が設けられていると共に、当該液体噴射面の前記固定部材が接合される領域が、当該撥液膜が設けられていない非撥液領域となっていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッドユニット。
  3. 前記液体噴射ヘッドが、前記圧力発生室が形成された流路形成基板と、前記ノズル開口が形成されたノズルプレートとを具備すると共に、前記流路形成基板の前記記録部の相対向する領域には凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  4. 前記固定部材に、複数の液体噴射ヘッドが固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  5. 前記固定部材の前記液体噴射ヘッドとは反対側には、当該液体噴射ヘッドの前記液体噴射面側を覆うカバーヘッドが設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  6. 前記カバーヘッドが、前記固定部材の前記液体噴射面に接合される面とは反対側の面に接合されていることを特徴とする請求項5記載の液体噴射ヘッドユニット。
  7. 前記記録部が2次元コードであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置。
  9. 前記液体噴射面を拭き取るワイピング手段を具備することを特徴とする請求項8記載の液体噴射装置。
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