JP2008276897A - 光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、レンズ保持部2を小型化し得ると共に光ディスク100に対する損傷を防止することができる。
【解決手段】本発明の光ディスク装置20は、光ディスク100に対向させて配置した対物レンズ1を保持するレンズ保持部2を、サスペンションワイヤ3によって光学部品収納部43に遥動可能に保持すると共に、レンズ保持部2の対物レンズ1を有する頭頂部をレンズ突出孔49Aから突出させた状態でプロテクタ49によってレンズ保持部2及びサスペンションワイヤ3を覆い、光ディスク100の変位に伴ってレンズ保持部2の頭頂部の殆どをプロテクタ49内に収納すると共に、プロテクタ49の表面にプロテクタ保護膜45を設けるようにする。
【選択図】図7

Description

本発明は、光ピックアップ及び光ディスク装置に関し、例えば撮像装置に搭載される光ディスク装置に適用して好適なものである。
従来、光ディスク装置は、光ピックアップにおけるレーザダイオードから光ビームを出射し、対物レンズを介して当該光ビームを光ディスクに照射することにより、当該光ディスクの信号記録層に記録された情報の再生や当該信号記録層に対する情報の記録を行うようになされている。
一般的な構成の光ピックアップでは、図1に示すように、対物レンズ1を保持するレンズ保持部2をサスペンションワイヤ3によってベース部4に固定することにより、ベース部4に対して当該レンズ保持部2を遥動可能に保持すると共に、当該レンズ保持部2の周囲にコイル5及びマグネット6からなるアクチュエータ7を配置して対物レンズ駆動部8を形成する。
そして光ピックアップは、光ディスクに近接する又は離隔するフォーカス方向にレンズ保持部2を駆動することにより対物レンズ1を変位させ、当該対物レンズ1を介して照射される光ビームを信号記録層に対して合焦させるようになされている。
またレンズ駆動部8では、図2に示すように、振動や衝撃などによって光ディスク100がサスペンションワイヤ3やアクチュエータ7に衝突するのを防止するために、プロテクタ9が設けられている。プロテクタ9は、レンズ駆動部8における各部品を覆うと共に、レンズ保持部2に対応する部分が切り抜かれてなるレンズ突出孔9Aが設けられており、レンズ保持部2を当該レンズ突出孔9Aから突出させて当該レンズ保持部2をフォーカス方向に自由に遥動させ得るようになされている。
近年、光ピックアップとして、BD(Blu-ray Disc(登録商標))に対して情報を再生及び記録するようになされたものがある。このBD方式では、記録密度を向上させるため、対物レンズの開口数(NA)が0.85と大きく設定されており、これに伴い対物レンズ1から光ディスク100までのワーキングディスタンスが非常に小さくなっている。
このためBD方式による光ピックアップでは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)など従来の光ディスク方式による光ピックアップと比較して、対物レンズ1を光ディスク100に対して近づけて配置する必要がある。
このような光ピックアップでは、振動や衝撃などにより光ディスク100が装着された位置から傾斜して変位した場合、対物レンズ1と光ディスク100とが接触し、対物レンズ1及び光ディスク100が損傷する危険性がある。
そこで対物レンズ駆動部8(図1及び図2)において、対物レンズ1の近傍に当該対物レンズ1よりも僅かに突出する矩形状の突起部10を形成し、図3に示すようにレンズ保持部2と光ディスク100とが接触する際の対物レンズ1に対する損傷を防止すると共に、突起部10の表面に保護膜11を形成することにより、レンズ保持部2と光ディスク100とが接触する際の光ディスク100に対する損傷を低減するようになされた光ピックアップが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−317060公報
ところでかかる構成の光ピックアップにおいては、突起部10に形成された保護膜11の面積が大きくなるように矩形状に形成し、当該光ディスク100と保護膜11との接触面積を大きくして光ディスク100に加わる単位面積あたりの圧力を小さくすることにより、光ディスク100に対する損傷を低減する。
従って、この光ピックアップでは、駆動に伴い軽量・小型化することが望ましいレンズ保持部2を大きく形成しなければならないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、レンズ保持部を小型化し得ると共に光ディスクに対する損傷を低減し得る光ピックアップ及び光ディスク装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する対物レンズと、対物レンズを保持するレンズ保持部と、光源を収納する光学部品収納部に対してレンズ保持部を遥動可能に保持することにより、正常位置の光ディスクに対して対物レンズが所定の間隔になるようレンズ保持部を配置し、光ディスクが正常位置から変位してレンズ保持部に接触することによりレンズ保持部に力が加わると、レンズ保持部を光ディスクの変位に伴って移動させる遥動保持部と、レンズ保持部及び遥動保持部を覆うと共に、レンズ突出孔からレンズ保持部の一部を突出させることにより対物レンズを光ディスクと対向させ、レンズ保持部が光ディスクの変位に伴って移動する際に、レンズ保持部の一部を内部に収納するプロテクタと、プロテクタの光ディスクと対向する対向面に設けられ、光ディスクが変位してプロテクタに接触したときに当該光ディスクに対する損傷を低減するためのプロテクタ保護部とを設けるようにした。
これにより、レンズ保持部と比して大きな面積を有するプロテクタの表面に形成されたプロテクタ保護膜に光ディスクを接触させて光ディスクに加わる単位面積あたりの力を小さくすることができる。
また本発明においては、光ディスクを正常位置に装着する装着部と、光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する対物レンズと、対物レンズを保持するレンズ保持部と、光源を収納する光学部品収納部に対してレンズ保持部を遥動可能に保持することにより、正常位置の光ディスクに対して対物レンズが所定の間隔になるようレンズ保持部を配置し、光ディスクが正常位置から変位してレンズ保持部に接触することによりレンズ保持部に力が加わると、レンズ保持部を光ディスクの変位に伴って移動させる遥動保持部と、レンズ保持部及び遥動保持部を覆うと共に、レンズ突出孔からレンズ保持部の一部を突出させることにより対物レンズを光ディスクと対向させ、レンズ保持部が光ディスクの変位に伴って移動する際に、レンズ保持部の一部を内部に収納するプロテクタと、プロテクタの光ディスクと対向する対向面に設けられ、光ディスクが変位してプロテクタに接触したときに当該光ディスクに対する損傷を低減するためのプロテクタ保護部と、光学部品収納部を光ディスクの半径方向に移動させる駆動部とを設けるようにした。
これにより、レンズ保持部と比して大きな面積を有するプロテクタの表面に形成されたプロテクタ保護膜に光ディスクを接触させて光ディスクに加わる単位面積あたりの力を小さくすることができる。
本発明によれば、レンズ保持部と比して大きな面積を有するプロテクタの表面に形成されたプロテクタ保護膜に光ディスクを接触させて光ディスクに加わる単位面積あたりの力を小さくすることができ、かくしてレンズ保持部を小型化し得ると共に光ディスクに対する損傷を防止し得る光ピックアップ及び光ディスク装置を実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)光ディスク装置の全体構成
図1〜図3と対応する部分に同一符号を付して示す図4において、20は全体として光ディスク装置を示している。この光ディスク装置20は、システムコントローラ21によって統括制御されており、例えばBD(Blu-ray Disc(登録商標))でなる光ディスク100に対する再生処理及び記録処理を実行するようになされている。
システムコントローラ21は、再生処理の際、光ディスク100から読み出すデータを特定するためのアドレス情報と共に、データ読出命令を駆動制御部23へ送出する。
駆動制御部23は、システムコントローラ21からのデータ読出命令に応じて、スピンドルモータ24を制御することにより当該スピンドルモータ24の出力軸と連結するチャック27にその中心孔が嵌め込まれた光ディスク100を所定の回転速度で回転させると共に、データ読出命令及びアドレス情報を基にスレッドモータ25を制御することにより、ガイド軸26に沿って光ピックアップ30を当該光ディスク100の径方向に移動させる。
そしてシステムコントローラ21は、光ディスク100の情報記録層におけるアドレス情報に応じたトラックに対し、光ピックアップ30のレーザドライバ32を介してレーザダイオード33から光ビームを発射させ、対物レンズ1によって光ビームを集光して光ディスク100に照射する。
このとき光ピックアップ30では、光ディスク100に照射した光ビームが反射されてなる反射光ビームをフォトダイオード34で受光し、その光量に応じた受光信号を信号処理部28へ送出する。信号処理部28は、受光信号を基に、所望のトラックに対する光ビームの照射位置のずれ量に応じたトラッキングエラー信号と光ディスク100の情報記録層に対する光ビームの焦点のずれ量に応じたフォーカスエラー信号とを生成してこれらを駆動制御部23へ送出すると共に、当該受光信号を基に再生RF信号を生成し、外部機器(図示せず)へ送出する。
駆動制御部23は、トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号に基づいてトラッキング駆動電流、フォーカス駆動電流を生成すると共に、システムコントローラ21から供給されるチルト制御信号に基づいてチルト駆動電流を生成し、これらをレンズ駆動部40へ送出する。これに応じてレンズ駆動部40は、対物レンズ1を光ディスク100の径方向であるトラッキング方向、当該光ディスクに近接する又は離隔するフォーカス方向、及び当該レーザ光の光軸が傾くチルト方向の3方向へ駆動させることにより、光ビームの焦点を光ディスク100の所望のトラックに合致させる。
システムコントローラ21は、再生RF信号を基にレーザパワー信号を生成してレーザドライバ32へ送出する。レーザドライバ32は、このレーザパワー信号を基にレーザパワー制御信号を生成することにより、発光させる光ビームの強度を再生に適した値に制御するようになされている。
またシステムコントローラ21は、記録処理の際、光ディスク100の情報記録層にデータを記録する箇所を指定するためのアドレス情報と共に、データ書込命令を駆動制御部23へ送出する。
さらにシステムコントローラ21は、外部機器(図示せず)等から入力された書込データを駆動制御部23へ送出する。また駆動制御部23は、供給されたアドレス情報に基づき光ピックアップ30の位置を制御する。
これに応じて光ピックアップ30は、光ディスク100の情報記録層におけるアドレス情報に応じたトラックに光ビームの焦点を合わせ、レーザドライバ32の制御により、データの記録に適した強度に調整された光ビームを照射することにより、書込データを当該光ディスク100に記録していく。
このように光ディスク装置20は、光ピックアップ30から光ディスク100の情報記録層における所望のトラックに対して焦点を合わせた光ビームを照射することにより、データの記録及び再生を行うようになされている。
(2)対物レンズ駆動部の構成
図5に示すように、光ディスク装置20では、光ピックアップ30よりも上部(紙面手前方向)に位置するチャック27に光ディスク100(図示しない)の中心孔が嵌め込まれることにより、光ピックアップ30の上部に光ディスク100が装着される。なお、光ディスク装置20に振動や衝撃が加わることなく静置された状態において、光ディスク100がチャック27に正常に嵌め込まれた状態を以下、当該光ディスクの正常位置とする。
光ディスク装置20は、光ピックアップ30をガイド軸26に沿って駆動することより、当該光ピックアップ30を光ディスク100の半径方向(すなわちトラッキング方向)に移動させるようになされている。なおこの図5では、説明の便宜上、レンズ駆動部40を保護するプロテクタ49(詳しくは後述する)を取り外した状態を示している。
光ピックアップ30では、光学部品収納部43内にレーザダイオード33及びフォトダイオード34(図4)などの光学部品を収納しており、ガイド孔43A及び43Bにガイド軸26を貫通させることにより、当該光学部品収納部43をガイド軸26に沿って移動可能に設置している。
光ピックアップ30は、光学部品収納部43上にレンズ駆動部40を有しており、各部品が設置されたベース部4を光学部品収納部43に固定することにより、当該レンズ駆動部40を光学部品収納部43と共にガイド軸26に沿って移動させる。
光ピックアップ30は、ベース部4から突出する固定部4Aに対して、対物レンズ1を保持するレンズ保持部2を4本のサスペンションワイヤ3を用いて設置することにより、当該レンズ保持部2を光学部品収納部43に対して遥動可能に保持している。
光ピックアップ30では、レンズ保持部2の側面にコイル5が取り付けられており、当該コイル5と対向するようにベース部4に設置されたマグネット6と共に当該レンズ保持部2を駆動するためのアクチュエータ7を構成している。
アクチュエータ7は、駆動制御部23からフレキ基板(フレキシブルプリント基板)13及びサスペンションワイヤ3を介してコイル5に電流が供給されると、当該電流とマグネット6による磁界とによって推力を発生させ、レンズ保持部2をフォーカス方向、トラッキング方向及びチルト方向に駆動するようになされている。
図6(A)に示すように、対物レンズ1の近傍には、レンズ表面1Aよりも僅かに突出する2つのレンズ保護突起部42がトラッキング方向及びフォーカス方向に垂直なジッター方向から対物レンズ1を挟んで2つ設けられている。図6(B)に示すように、このレンズ保護突起部42は対物レンズ1に沿って湾曲して帯状に設けられており、その表面形状が円弧状でなる。
レンズ保持部2では、2つのレンズ保護突起部42(42A及び42B)のうち、レンズ保護突起部42Aの一端42Aa、レンズ保護突起部42Bの一端42Ba及び対物レンズ1の外周であるレンズ周縁部1Bがほぼ一直線上に並び、レンズ保護突起部42Aの他端42Ab、レンズ保護突起部42Bの他端42Bb及びレンズ周縁部1Bがほぼ一直線上に並ぶように形成されている。
これによりレンズ保護突起部42は、振動や衝撃などにより光ディスク100がジッター方向を軸に回転するラジアル方向に傾いた場合であっても、光ディスク100を対物レンズ1に接触させることなく、確実に対物レンズ1を保護し得ると共に、トラッキング方向におけるレンズ周縁部1Bの外側部分1Cにレンズ保護突起部42を設けなくても済むため、当該レンズ保護突起部42を極力小さく形成し得るようになされている。
さらにレンズ駆動部40では、図7に示すように、プロテクタ49が取り付けられる。プロテクタ49は、硬質の樹脂又は金属などで形成されており、例えば爪部(図示しない)をベース部4の穴(図示しない)に嵌入することによりベース部4に固定され、レンズ保持部2、サスペンションワイヤ3及びアクチュエータ7などのレンズ駆動部40の各部品を覆っている。またプロテクタ49には、レンズ保持部2と対応する部分に当該プロテクタ49を切り抜いた孔であるレンズ突出孔49Aが設けられており、図8に示すように、当該突出孔49Aからレンズ保持部2の頭頂部を突出させるようになされている。
これによりプロテクタ49(図7)は、レンズ保持部2をプロテクタ49から突出させてフォーカス方向に自由に遥動させることができ、対物レンズ1をフォーカス方向に変位させ得ると共に、レンズ駆動部40において衝撃などに弱いサスペンションワイヤ3やフレキ基板13の図示しない接続部分などを保護し得るようになされている。
(3)光ディスクに対する損傷の低減
かかる構成に加えて本実施の形態では、光ディスク100が振動や衝撃などにより正常位置から傾いて変位した際に、衝撃や振動などによって傾いた光ディスク100を敢えてプロテクタ49に接触させると共に、プロテクタ49にプロテクタ保護膜45を設けることにより、光ディスク100に対する損傷を極力低減するようになされている。
すなわち図8に示すように、レンズ駆動部40では、コイル5に電流が流れていない基準位置において、対物レンズ1を有するレンズ保持部2の頭頂部がプロテクタ49から突出する。
ここで図9に示すようにレンズ駆動部40では、レンズ保持部2の下に従来のレンズ駆動部8(図2)よりも大きい空間を有しており、レンズ保持部2の上側(光ディスク100側)から下方向(ベース部4側)に力が加わると、図10に示すように、レンズ保持部2が押し下げられ、レンズ保持部2の上面(レンズ近傍保護膜41の表面)がプロテクタ49のレンズ対向面9Bとほぼ同じ高さまで移動して、当該レンズ保持部2の全てをプロテクタ49の内部に収納することができる。
この結果レンズ駆動部40では、振動や衝撃などにより光ディスク100が変位してレンズ保持部2のレンズ保護突起部42に接触した際、光ディスク100から加わる圧力に応じてレンズ保持部2が沈下してその全てをプロテクタ49の内部に収納させることにより、レンズ保持部2が当該圧力を受け止めることがなく、当該レンズ保持部2が光ディスク100とベース部4に挟まれることを防止して当該レンズ保持部2を保護し得る。
これによりレンズ駆動部40は、レンズ保護突起部42と光ディスク100との間に大きな圧力を生じさせず、光ディスク100に対するレンズ保護突起部42による損傷を低減し得るようになされている。
またレンズ保護突起部42(図6)の表面にはレンズ保護突起部42レンズ近傍保護膜41が形成されており、当該レンズ近傍保護膜41に接触した光ディスク100に対する損傷を効果的に低減するようになされている。
このレンズ近傍保護膜41は、保護膜原料樹脂(例えばウレタンゴム又はシリコンゴムなどのゴムビーズ及びフッ素樹脂などの固形潤滑剤をウレタン樹脂やアクリル樹脂などの柔軟なバインダー樹脂に混合したもの)を塗布することにより、それぞれ約45[μm]の厚み(図8)に形成されている。
保護膜原料樹脂としては、光ディスク100よりも柔らかい(弾性率が低い)、かつ滑り性の高い(摩擦係数が低い)材料が選定されている。従って、レンズ近傍保護膜41は、光ディスク100が接触した場合であっても、光ディスク100に傷を付けにくいようになされている。
またレンズ近傍保護膜41が45[μm]と薄く形成されていることにより、光ディスク100からレンズ近傍保護膜41及びプロテクタ保護膜45までの距離を極力長く確保し、光ディスク100が当該レンズ近傍保護膜41に接触することを極力防止するようになされている。
ここで、振動及び衝撃などによって傾斜した光ディスク100はレンズ保持部2を沈下させながら引き続き変位を続け、そのままプロテクタ49に接触する。このとき光ディスク100は、その中心孔がレンズ保持部2及びプロテクタ49よりも上部に位置するチャック27に嵌入されているため、中心孔を支点としてプロテクタ49側に傾斜することにより、図11に示すように、対物レンズ1から見て光ディスク100の外周側(以下、これをディスク外周側と呼ぶ)となる方向(矢印で示す)において、プロテクタ49と接触する。
従ってプロテクタ49(図7)の光ディスク100に対向するディスク対向面49Bにはプロテクタ49に接触した光ディスク100に対する損傷を防止するプロテクタ保護膜45が、ディスク対向面49Bにおける外周に沿って帯状に、光ディスク100が傾斜することにより接触する可能性のある方向に設けられている。
すなわち図12に示すように、プロテクタ49では、光ディスク100の半径上に対物レンズ1が配置されており、トラッキング方向に対してほぼ平行な平行領域45a及び45bにおいて、ディスク対向面49のいずれの外周部分であってもディスク外周側となるため、平行領域45a及び45bの双方にプロテクタ保護膜45が設けられている。
またプロテクタ49では、トラッキング方向に対してほぼ垂直な部分のうち、ディスク外周側となる垂直外側領域45cにのみプロテクタ保護膜が設けられている。言い換えるとこのプロテクタ保護膜45は、ディスク対向面49Bの外周部においてトラッキング方向に対してほぼ垂直になる部分のうち、光ディスク100の内周側になる部分を除く全ての部位に設けられている。
このプロテクタ保護膜45(図8)は、レンズ近傍保護膜41と同様の保護膜原料樹脂を用いて45[μm]の厚みに形成されており、光ディスク100が接触した場合であっても、光ディスク100に傷を付けにくいようになされている。
また光ディスク100の表面からレンズ表面1Aまでの距離(いわゆるワーキングディスタンス)が240[μm]に設定されているのに対し、光ディスク100からプロテクタ保護膜45までの距離が約1.7[mm]と比較的長く設定されており、振動などによって光ディスク100が傾いてもプロテクタ保護膜45に簡単には接触させずに済み、光ディスク100に損傷を与える可能性を極力小さくするようになされている。
さらにプロテクタ49では、ディスク対向面49Bと側面とが連結する辺部分49Cに丸みを帯びせることにより、当該角部分より内周側で光ディスク100に面接触することができるため、当該辺部分が角張っていることにより光ディスク100が当該辺部分49Cに線接触する場合と比較して、接触時に光ディスク100に加わる応力を緩和し、光ディスク100に対する損傷を低減し得るようになされている。
図13(A)は、正常位置にあるときの光ディスク100とレンズ駆動部40との位置関係を、紙面左右方向をトラッキング方向として模式的に示している。
図13(B)に示すように、振動や衝撃などにより光ディスク100がラジアル方向に傾斜した場合、光ディスク100はまずレンズ保持部2のレンズ近傍保護膜41に接触する。このときレンズ保持部2は、レンズ近傍保護膜41が有する柔軟性及び滑り性の高さにより光ディスク100に対して殆ど損傷を与えることなく、光ディスク100サスペンションワイヤ3が有する弾性力によって光ディスク100が変位する力を僅かに緩和しながら沈下する。
次いで光ディスク100はレンズ保持部2を移動させながらそのまま変位し続け、ディスク対向面49Bにおけるトラッキング方向のディスク外周側(垂直外側領域45c)に設けられたプロテクタ保護膜45に接触する。このときプロテクタ保護膜45は、当該プロテクタ保護膜45の角部分にまず光ディスク100を接触させることになるが、接触による圧力が加わった部分を変形させることにより、光ディスク100に対して面接触することができる。
またプロテクタ保護膜45は、図14に示すように、レンズ近傍保護膜41よりも遥かに大きい面積を有する垂直外側領域45c(斜線で示す)に光ディスク100を接触させることができるため、光ディスク100に局所的に加わる単位面積あたりの圧力を小さくすることができ、光ディスク100の損傷を低減し得るようになされている。なお図では、光ディスク100の傾斜する方向を白抜きの矢印で表示しており、以下の図面でも同様とする。
図15(A)は、正常位置にあるときの光ディスク100とレンズ駆動部40との位置関係を、紙面左右方向をジッター方向として模式的に示している。
図15(B)に示すように、振動や衝撃などにより光ディスク100がトラッキング方向を軸に回転するタンジェンシャル方向に傾斜した場合、光ディスク100はラジアル方向に傾斜した場合と同様に、レンズ保持部2を沈下させて変位し続け、ディスク対向面49Bにおけるジッター方向のディスク外周側の領域(タンジェンシャル方向の回転軸であるトラッキング方向に平行である平行領域45a及び45b)に設けられたプロテクタ保護膜45と接触する。
図16及び図17に示すように、プロテクタ保護膜45は、光ディスク100がタンジェンシャル方向の2方向(紙面上方向及び紙面下方向)いずれに傾斜した場合であっても、レンズ近傍保護膜41よりも遥かに面積の大きい平行領域45a及び45b(斜線で示す)に光ディスク100を接触させることができるため、光ディスク100に局所的に加わる単位面積あたりの圧力を小さくすることができ、光ディスク100の損傷を低減し得るようになされている。
なお通常の光ディスク装置では、対物レンズ1がジッター方向における光ディスク100の半径上に位置している。このため従来の光ディスク装置(図1)では、小さな面積でなる突起部10が光ディスク100に損傷を与える危険性があるだけでなく、光ディスク100がラジアル方向に傾いた場合に当該光ディスク100を受け止め切ることができず、当該突起部10を支点として光ディスク100の傾斜を増大させ、保護膜を有さないプロテクタ9に光ディスク100を接触させることにより当該光ディスク100に損傷を与える危険性があった。
本実施の形態による光ディスク装置20では、予め光ディスク100をプロテクタ49に接触させることを前提として、光ディスク100がラジアル方向に傾いたときの接触面積が大きくなるように、ラジアル方向にほぼ垂直(ラジアル方向の回転軸であるジッター方向に平行)にプロテクタ保護膜45を設けているため、光ディスク100に対する損傷を低減し得るようになされている。
また図18に示すように、例えば光ディスク100がラジアル方向及びタンジェンシャル方向にそれぞれ45°程度の角度で傾斜した場合であっても同様に、プロテクタ保護膜45におけるレンズ近傍保護膜41よりも遥かに面積の大きい領域(図中に斜線で示す)に光ディスク100を接触させることができ、光ディスク100の損傷を低減し得るようになされている。
因みに光ディスク装置20では、衝撃によって光ディスク100がチャック27から外れてしまった場合、光ディスク100がチャック27の上に載った状態で当該光ディスク100が傾斜し、光ディスク100がチャック27に嵌入されているときと同様にプロテクタ保護膜45に接触することになる。この場合であっても、レンズ駆動部40は、プロテクタ保護膜45の効果により、光ディスク100に対する損傷を低減することができる。
すなわち光ディスク装置20では、光ディスク100が接触する可能性のあるディスク外周部分にプロテクタ保護膜45を設けていることにより、光ピックアップ30の位置や光ディスク100の傾斜の方向及び角度に拘らず、当該光ディスク100を確実に保護し得るようになされている。
図19に、光ディスク装置に対する衝撃試験の結果を示している。図19(A)に示すように、プロテクタ49にプロテクタ保護膜45が形成されている光ディスク装置20では、光ディスク100に除去可能な接触痕(囲んで示す)が付着したのみであり、記録及び再生に影響を与えるような損傷はみられなかった。
一方、図19(B)に示すように、プロテクタ保護膜45が形成されていない従来のプロテクタ9(図2)を有する従来の光ディスク装置では、光ディスク100に記録及び再生に障害を与える大きな傷(囲んで示す)が付いている。なお図中では、右部分に光ディスク100の表面を照らすライトが映り込んでいる。
このことから、プロテクタ49に形成されたプロテクタ保護膜45が、光ディスク100に対する損傷を効果的に低減し得ることが分かる。
(4)動作及び効果
以上の構成において、光ディスク装置20は、光源であるレーザダイオード33から出射された光ビームを対物レンズ1によって集光して光ディスク100に照射し、レンズ保持部2によって当該対物レンズ1を保持し、遥動保持部であるサスペンションワイヤ3によってレーザダイオード33を収納する光学部品収納部43に固定されたベース部4にレンズ保持部2を取り付けることにより、光学部品収納部43に対してレンズ保持部2を遥動可能に保持し、これにより装着部としてのチャック27に装着され正常位置に配置された光ディスク100に対して対物レンズ1が所定の間隔であるワーキングディスタンスになるようレンズ保持部2を配置し、光ディスク100が正常位置から変位してレンズ保持部2に接触することによりレンズ保持部2に力が加わると、レンズ保持部2を光ディスク100の変位に伴って移動させる。
これにより光ディスク装置20は、レンズ保持部2と光ディスク100との間に大きな力を生じさせないため、光ディスク100がレンズ保持部2に接触することよる光ディスク100の損傷を効果的に低減することができる。
また光ディスク装置20は、レンズ保持部2及びサスペンションワイヤ3を覆うと共に、レンズ突出孔49Aからレンズ保持部2の一部を突出させることにより対物レンズ1を光ディスク100と対向させ、レンズ保持部2が光ディスク100の変位に伴って移動する際に、レンズ保持部2の一部の殆ど又は全てをプロテクタ49の内部に収納し、プロテクタ49の光ディスク100と対向する対向面であるディスク対向面49Bに光ディスク100が変位してプロテクタ49に接触したときに当該光ディスク100に対する損傷を低減するためのプロテクタ保護膜45を設けている。
ここで従来の光ディスク装置では、レンズ保持部2(図1)が光ディスク100と接触する際、対物レンズ1の周囲に小さい面積でなる突起部10を設けて対物レンズ1の損傷を防止するようにした結果、光ディスク100から加わる力を当該突起部10に集中させていた。
これに対して光ディスク装置20は、従来の突起部10よりも遥かに面積の大きいディスク対向面49Bに設けられたプロテクタ保護膜45に光ディスク100を接触させることができるため、光ディスク100から加わる力を当該プロテクタ保護膜45に分散させることができ、当該光ディスク100からディスク対向面49Bに加わる単位面積当たりの力を小さくして光ディスク100に対する損傷を効果的に低減することができる。
さらに光ディスク装置20は、光ディスク100が接触する可能性のあるプロテクタ保護膜45をディスク対向面49Bの外周部分に帯状に設けるようにしたため、ディスク対向面49Bと比較して小さい面積でなるプロテクタ保護膜45で効果的に光ディスク100に対する損傷を防止することができる。
また光ディスク装置20は、対物レンズ1を挟んで2つ設けられ、対物レンズ1よりも僅かに突出するレンズ保護突起部42のうち、一のレンズ保護突起部であるレンズ保護突起部42Aの一端42Aa、他のレンズ保護突起部であるレンズ保護突起部42Bの一端42Ba及び対物レンズ1の外周であるレンズ周縁部1Bがほぼ一直線上に並び、レンズ突起部42Aの他端42Ab、レンズ保護突起部42Bの他端42Bb及びレンズ周縁部1Bがほぼ一直線上に並ぶように形成されている。
これにより光ディスク装置20は、光ディスク100の変位に伴って移動するため大きな力が加わることのないレンズ保持部2において、光ディスク100がどの方向に傾斜した場合であっても確実に対物レンズ1を保護することができるため、レンズ保護突起部42を必要最小限の面積に形成することができ、レンズ保持部2の軽量及び小型化を実現できる。
以上の構成によれば、光ディスク装置20は、光ディスク100に対向させて配置した対物レンズ1を保持するレンズ保持部2をサスペンションワイヤ3によって光学部品収納部43に遥動可能に保持すると共に、レンズ保持部2の対物レンズ1を有する頭頂部をレンズ突出孔49Aから突出させた状態でプロテクタ49によってレンズ保持部2及びサスペンションワイヤ3を覆い、光ディスク100の変位に伴ってレンズ保持部2の頭頂部の殆ど又は全てをプロテクタ49内に収納すると共に、プロテクタ49の表面にプロテクタ保護膜45を設けることにより、当該レンズ保持部2の移動によって光ディスク100の変位によるレンズ保持部2に加わる力を逃がし、大きな面積でなるプロテクタ保護膜45で光ディスク100を受け止めることができ、かくしてレンズ保持部2を小型化し得ると共に、光ディスク100に対する損傷を防止し得る光ピックアップ及び光ディスク装置を実現できる。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、ディスク対向面49Bの外周部に帯状にプロテクタ保護膜45を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばディスク対向面49Bの全面に設けるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、吹き付け又は塗布によりプロテクタ保護膜45をディスク対向面49Bに直接的に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば両面テープや接着剤によりプロテクタ保護膜45を貼り付けるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、レンズ保護突起部42の表面にレンズ近傍保護膜41を形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必ずしもレンズ近傍保護膜41を設ける必要はなく、例えばレンズ保護突起部42自身を柔軟性のある材料で形成するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、その表面が円弧状でなるレンズ保護突起部42を形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば矩形や多角形など種々の形状でなるレンズ保護突起部42を形成するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、レンズ保持部2の一部である頭頂部の全てがプロテクタ9内に収納可能であるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は光ディスク100の変位に伴ってレンズ保持部2の底部がベース部4に接触する前に、当該光ディスク100がプロテクタ49に接触すれば良く、レンズ保持部2の殆どがプロテクタ9内に収納可能(例えばレンズ保持部2の頭頂部の約0.5mmが突出し、残りの殆どの部分が収納される)であるようしても良い。この場合であっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに上述の実施の形態においては、対物レンズとしての対物レンズ1と、レンズ保持部としてのレンズ保持部2と、遥動保持部としてのサスペンションワイヤ3と、プロテクタとしてのプロテクタ49と、プロテクタ保護部としてのプロテクタ保護膜49とによって光ピックアップとしての光ピックアップ30を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる対物レンズと、レンズ保持部と、遥動保持部と、プロテクタと、プロテクタ保護部とによって本発明の光ピックアップを構成するようにしても良い。
本発明の光ピックアップ及び光ディスク装置は、例えばBDに対して情報を再生及び記録する各種光ディスク装置に利用することができる。
従来のレンズ駆動部を示す略線図である。 従来のレンズ駆動部のプロテクタを示す略線図である。 従来のレンズ駆動部の光ディスクとの接触の説明に供する略線図である。 光ディスク装置の全体構成を示す略線図である。 レンズ駆動部の構成を示す略線図である。 対物レンズの周囲の構成を示す略線図である。 レンズ駆動部の外観構成を示す略線図である。 光ディスクに対する位置関係の説明に供する略線図である。 基準位置におけるレンズ保持部の位置の説明に供する略線図である。 最大沈下時のレンズ保持部の位置の説明に供する略線図である。 ディスク外周側の説明に供する略線図である。 プロテクタ保護膜の設置位置を示す略線図である。 ラジアル方向へ傾いたときの光ディスクの接触の様子を示す略線図である。 ラジアル方向へ傾いたときの接触部分の説明に供する略線図である。 タンジェンシャル方向へ傾いたときの光ディスクの接触の様子を示す略線図である。 タンジェンシャル方向へ傾いたときの接触部分(1)の説明に供する略線図である。 タンジェンシャル方向へ傾いたときの接触部分(2)の説明に供する略線図である。 ラジアル方向及びタンジェンシャル方向へ傾いたときの接触部分の説明に供する略線図である。 プロテクタ保護膜の効果の説明に供する略線図である。
符号の説明
1……対物レンズ、2……レンズ保持部、3……サスペンションワイヤ、4……ベース部、5……コイル、6……マグネット、7……アクチュエータ、20……光ディスク、9……、27……チャック、33……レーザダイオード、……、40……レンズ駆動部、……、41……レンズ近傍保護膜、42……レンズ保護突起部、43……光学部品収納部、45……プロテクタ保護膜、49……プロテクタ、49A……レンズ突出孔、49B……ディスク対向面、100……光ディスク。

Claims (8)

  1. 光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する対物レンズと、
    上記対物レンズを保持するレンズ保持部と、
    上記光源を収納する光学部品収納部に対して上記レンズ保持部を遥動可能に保持することにより、正常位置の上記光ディスクに対して上記対物レンズが所定の間隔になるよう上記レンズ保持部を配置し、上記光ディスクが上記正常位置から変位して上記レンズ保持部に接触することにより上記レンズ保持部に力が加わると、上記レンズ保持部を上記光ディスクの変位に伴って移動させる遥動保持部と、
    上記レンズ保持部及び上記遥動保持部を覆うと共に、レンズ突出孔から上記レンズ保持部の一部を突出させることにより上記対物レンズを上記光ディスクと対向させ、上記レンズ保持部が上記光ディスクの変位に伴って移動する際に、上記レンズ保持部の一部を内部に収納するプロテクタと、
    上記プロテクタの上記光ディスクと対向する対向面に設けられ、上記光ディスクが変位して上記プロテクタに接触したときに当該光ディスクに対する損傷を低減するためのプロテクタ保護部と
    を具えることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 上記プロテクタ保護部は、
    上記対向面の外周部に帯状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 上記プロテクタ保護部は、
    上記対物レンズを基準として上記光ディスクの外側方向に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 上記プロテクタ保護部は、
    上記光ディスクの半径に垂直な方向に、かつ当該光ディスクの外周側に設けられていることにより、上記光ディスクの半径方向に傾斜する当該光ディスクに対する損傷を低減する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  5. 上記プロテクタ保護部は、
    上記光ディスクの半径に平行な方向に設けられていることにより、当該光ディスクの半径に垂直な方向に傾斜する当該光ディスクに対する損傷を低減する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  6. 上記レンズ保持部は、
    上記対物レンズの近傍に当該対物レンズよりも僅かに突出するレンズ保護突出部を設けることにより、上記光ディスクが上記レンズ保持部に接触した際に、当該光ディスクを上記対物レンズに接触させることを防止し、
    上記レンズ保護突出部は、
    その表面に上記光ディスクに対する損傷を低減するためのレンズ近傍保護膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  7. 上記レンズ保護突起部は、
    上記対物レンズを挟んで2つ設けられ、上記レンズ保護突起部のうち、一のレンズ保護突起部の一端、他のレンズ保護突起部の一端及び上記対物レンズの外周がほぼ一直線上に並び、一のレンズ突起部の他端、他のレンズ保護突起部の他端及び上記対物レンズの外周がほぼ一直線上に並ぶように形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ。
  8. 光ディスクを正常位置に装着する装着部と、
    光源から出射された光ビームを集光して上記光ディスクに照射する対物レンズと、
    上記対物レンズを保持するレンズ保持部と、
    上記光源を収納する光学部品収納部に対して上記レンズ保持部を遥動可能に保持することにより、上記正常位置の上記光ディスクに対して上記対物レンズが所定の間隔になるよう上記レンズ保持部を配置し、上記光ディスクが上記正常位置から変位して上記レンズ保持部に接触することにより上記レンズ保持部に力が加わると、上記レンズ保持部を上記光ディスクの変位に伴って移動させる遥動保持部と、
    上記レンズ保持部及び上記遥動保持部を覆うと共に、レンズ突出孔から上記レンズ保持部の一部を突出させることにより上記対物レンズを上記光ディスクと対向させ、上記レンズ保持部が上記光ディスクの変位に伴って移動する際に、上記レンズ保持部の一部を内部に収納するプロテクタと、
    上記プロテクタの上記光ディスクと対向する対向面に設けられ、上記光ディスクが変位して上記プロテクタに接触したときに当該光ディスクに対する損傷を低減するためのプロテクタ保護部と、
    光学部品収納部を光ディスクの半径方向に移動させる駆動部と
    を具えることを特徴とする光ディスク装置。
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