JP2008112498A - 光ディスク装置及び対物レンズのクリーニング方法 - Google Patents

光ディスク装置及び対物レンズのクリーニング方法 Download PDF

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義明 栗木
Shigeru Uchida
繁 内田
Sachinori Kajiwara
祥則 梶原
Minoru Yamada
実 山田
Yutaka Ishimaru
裕 石丸
Hiroshi Omura
洋 尾村
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Abstract

【課題】対物レンズが、清掃部の押圧力に拘わらず、一定位置に保持されて変位することがないようにクリーニングすることができる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ピックアップ用対物レンズ24を有するアクチュエータ可動部52を光ディスクの記録面に垂直な方向に接離させるアクチュエータを有するアクチュエータユニットホルダー28を備え、対物レンズ24を清掃する清掃ブラシ40を有するクリーニングディスク41を装着することが可能な光ディスク装置において、清掃ブラシ40に対向する光ディスクの半径方向の位置に、対物レンズ24を移動させるキャリッジと、清掃ブラシ40の押圧力に抗してアクチュエータ可動部52を保持し、揺動を禁止するロック機構57とを備え、アクチュエータ可動部52は、アクチュエータにより離隔させる方向に対物レンズ24を記録面に合焦させる合焦範囲を超えて変位されるようにしてある。
【選択図】図6

Description

本発明は、クリーニングディスクで清掃する光ピックアップレンズ(対物レンズ)を有する光ディスク装置及び対物レンズのクリーニング方法に関する。
情報の記録再生で使用される光ディスク及び光磁気ディスク等は、音響機器、映像機器及びパーソナルコンピュータ等に利用されている。デジタルの音楽メディアとしてはコンパクトディスク(CD)及びデジタル方式の小型録音再生機用の光磁気ディスクであるミニディスク(MD)が使用され、映像メディアとしてはデジタルビデオディスク(DVD)が使用されている。またコンピュータ用の記録メディアとしてはCD等が使用されているが、近年では情報を書き込むことが可能なCD−R/RW等も使用されるようになってきている。
さらに、DVDの次世代の光ディスク規格として、ブルーレイディスク(BD)が注目されている。
これらメディアの記録再生はディスクドライブに設けられた光学式の光ピックアップでなされる。ディスクドライブはターンテーブルに装着されたメディアディスクをスピンドルモータで回転させ、光ピックアップはメディアディスクに対して半径方向に移動して情報を記録再生する。
このような光ピックアップは、レーザ発信器から発射したレーザ光をレンズで集光してメディアディスクの記録面に当て、その反射光を光センサで捕らえるようになっている。
レーザ光をメディアディスクに照射して、記録又は戻り光信号を再生する光ディスク装置では、レーザ光をメディアディスクの記録再生面に集光させる光ピックアップの対物レンズ表面に塵埃が付着して信号の読みとりエラーが増えた場合、光ディスク装置にクリーニングディスクを装着して、クリーニングディスクの清掃部材を対物レンズに接触させることにより、対物レンズに付着した塵埃を取り除いている。
クリーニングディスクには、接触式としてクリーニング液を刷毛に付ける湿式、付けない乾式及び非接触式の三種類があり、湿式及び乾式は刷毛で対物レンズを拭くことにより、空気中の排気ガス及び煙などによる対物レンズの塵埃及び汚れを取り除く。
また、非接触式はディスクの回転により発生する気流で、対物レンズ上に付着した塵埃を吹き飛ばすようになっている。
このようなクリーニングディスクでは、ディスク最内周のメディア識別時に必ずアクセスされる管理情報領域の位置に刷毛を植毛しておくことにより、対物レンズのクリーニングができるようになっている。
図12は従来使用されている光ピックアップ用対物レンズの離間距離WD(ワーキングディスタンス)を示す概略一部断面図である。
対物レンズ1は、レンズホルダー2に配設され、円筒状のプロテクター3でメディアディスク4(光ディスク)との接触又は衝突が防止されており、レンズホルダー2は、対物レンズ駆動ユニットホルダー5に弾性的に保持ワイヤー(図示せず)で懸架されている。
なお、図12中、符号6はスピンドルモータを示し、符号7はメディアディスク4を載置するターンテーブルを示す。
図13は乾式用クリーニングディスクの清掃ブラシを使用した、従来の光ピックアップを示す概略一部断面図である。図14及び図15は湿式用クリーニングディスクの清掃ブラシを使用した、従来の光ピックアップを示す概略一部断面図である。
乾式用クリーニングディスクの清掃ブラシ8で対物レンズ1を軽くこするだけでクリーニングするとき、対物レンズ1に押圧力が作用し(図13の白抜き矢印)、図13に示すように、レンズホルダー2が逃げても問題はないが、塵埃及び汚れの除去は十分ではない。
また、図14に示すように、より頑固な汚れを湿式用クリーニングディスクの清掃ブラシ9により、対物レンズ1表面を拭き取ろうとしても、対物レンズ1が逃げて清掃ブラシ9が表面に軽く触れる程度の押圧力となるので(図14の白抜き矢印)、乾式用クリーニングディスクの効果とあまり変わらない。
しかし、図15の白抜き矢印で示すように押圧力が作用すると、湿式用クリーニングディスクの清掃ブラシ9により、対物レンズ1の表面に対する負荷が大きくなる場合があり、対物レンズ1のレンズホルダー2が捻りを受け、対物レンズ駆動ユニットホルダー5にレンズホルダー2を懸架する保持ワイヤーが変形する可能性がある。
保持ワイヤーに変形が生じると、対物レンズ1のフォーカシング動作及びトラッキング動作におけるメディアディスク追従動作が劣化するという問題が生じ得る。
このようなクリーニングディスクの清掃ブラシによる押圧によって保持ワイヤーが変形する可能性に対して、特許文献1の提案がある。
特許文献1に示す例では、光ディスク装置のクリーニング機構において、対物レンズホルダーを通常移動範囲外の所定の位置に保持させる対物レンズホルダー係止機構を備え、対物レンズホルダーとクリーニング部材との間にストッパーを設けて、対物レンズ清掃時に、対物レンズホルダーを通常のフォーカシング動作範囲を超えて上方側(クリーニングディスク側)に移動させ、ストッパーと嵌合させるようにしている。
特開平2−302939号公報
しかしながら従来の特許文献1では、対物レンズの清掃時には、対物レンズが光軸方向及び光軸直交方向に保持されるが、クリーニング部材(例えば、清掃ブラシ)から離間する方向には、対物レンズの支持体がバネ手段の剛性で支えられているため、クリーニング部材を対物レンズに、より強い力で押圧して清掃しようとしても、支持体が逃げてしまって十分な清掃ができず、また、支持体を変形させる可能性もあり、改善の余地がある。
ところで、BDドライブでは、BDのワーキングディスタンスが0.2mmであり、DVDの1.7mmに比べて極めて狭く、従来のクリーニングディスクを使用した場合、対物レンズがクリーニングディスクの清掃部材(清掃ブラシ)と衝突し、対物レンズのフォーカスが落ち、レンズ駆動用アクチュエータに無理な力が加わり、破損する可能性もあり得る。
また、光ピックアップが1レンズ方式の場合には、CD及びDVD等のワーキングディスタンスも狭くなり、従来のクリーニングディスクが使用できないと予想される。
したがって、光ピックアップが1レンズ方式に移行しても、従来のクリーニングディスクを使用できるような光ディスク装置であれば便利である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、クリーニングディスクの清掃部が対物レンズに接触して清掃する際、アクチュエータにより合焦範囲を超えて変位させるようにしてある可動部が、ロック機構により清掃部の押圧力に抗して保持され、清掃による可動部の揺動が禁止されている構成を備えることにより、対物レンズが、清掃部の押圧力に拘わらず、一定位置に保持されてクリーニングすることができる光ディスク装置を提供することにある。
さらに本発明の他の目的とするところは、可動部が合焦範囲を超えて変位して保持部を圧接し、保持部が可動部を保持している構成を備えることにより、清掃による可動部の揺動を確実に禁止できる光ディスク装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、可動部を案内する台状部材の案内突部が可動部の嵌合部に嵌合し、台状部材が可動部を保持している構成を備えることにより、アクチュエータ可動部の揺動を確実に禁止することができる光ディスク装置を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、可動部が台状部材の凹部に嵌合し、台状部材が可動部を保持している構成を備えることにより、清掃による可動部の揺動を確実に禁止することができる光ディスク装置を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、可動部端面の突部が台状部材の凹部の底面に当接して、台状部材が可動部を保持し、凹部の内側面に可動部が当接している構成を備えることにより、清掃による可動部の揺動を確実に禁止することができる光ディスク装置を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、対物レンズとクリーニングディスクとの離間距離を、合焦範囲を超えた可動部の変位量で調節可能にしている構成を備えることにより、ワーキングディスタンスを光ディスク相当にすることができる光ディスク装置を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、対物レンズを有する可動部が合焦範囲を超えて変位し、清掃による可動部の揺動を禁止している構成を備えることにより、クリーニングディスクの清掃部が対物レンズに接触し押圧しても、対物レンズが変位することなく、クリーニングすることができる対物レンズのクリーニング方法を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、対物レンズのクリーニングをクリーニングディスク識別動作時ではなく、光ピックアップ用対物レンズを有する可動部を記録面から離隔させる方向に合焦範囲を超えて押し下げて揺動を禁止して停止させた後に、クリーニングディスクの清掃部の清掃位置に光ピックアップを移動させて対物レンズのクリーニングを行う構成を備えることにより、光ディスクのリードインエリアを読めないレベルの汚れがあってもクリーニングすることができる対物レンズのクリーニング方法を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、可動部を記録面から離隔させる方向に合焦範囲を超えて押し下げて、対物レンズとクリーニングディスクとの離間距離を調節する構成を備えることにより、光ディスク用クリーニングディスクを使用して、対物レンズのクリーニングをすることができる対物レンズのクリーニング方法を提供することにある。
本発明の光ディスク装置は、光ピックアップ用対物レンズを有する可動部と、該可動部を光ディスクの記録面に垂直な方向に接近又は離隔させるアクチュエータとを備え、前記対物レンズを清掃する清掃部を有するクリーニングディスクを装着することが可能な光ディスク装置において、前記清掃部に対向する前記光ディスクの半径方向の位置に、前記対物レンズを移動させる移動手段と、前記対物レンズの清掃による前記清掃部の押圧力に抗して前記可動部を保持し、該可動部の揺動を禁止するロック機構とを備え、前記可動部は、前記アクチュエータにより前記離隔させる方向に前記対物レンズを前記記録面に合焦させる合焦範囲を超えて変位されるようにしてあることを特徴とする。
このような構成の本発明の光ディスク装置では、クリーニングディスクの清掃部が対物レンズに接触して清掃する際、アクチュエータにより、可動部が光ディスクの記録面から離隔する方向に合焦範囲を超えて変位し、ロック機構が可動部を保持して清掃部の押圧力に抗し、清掃による可動部の揺動を禁止する。
本発明の光ディスク装置は、前記ロック機構は、前記合焦範囲の外に前記可動部を保持する保持部を有しており、前記アクチュエータにより、前記可動部が前記保持部を圧接することが可能であることを特徴とする。
このような構成の本発明の光ディスク装置では、可動部が合焦範囲外に変位して保持部を圧接する。
本発明の光ディスク装置は、前記保持部は凹部が形成された台状部材であり、該凹部に前記可動部の変位を案内する案内突部が立設されており、前記可動部は前記凹部に対向する端面を有し、該端面に前記案内突部が嵌合する嵌合部を有しており、前記可動部が前記凹部の縁部で保持されていることを特徴とする。
このような構成の本発明の光ディスク装置では、台状部材凹部の案内突部が可動部の嵌合部に嵌合し、台状部材凹部の縁部が可動部を保持する。
本発明の光ディスク装置は、前記保持部は凹部が形成された台状部材であり、前記可動部は、前記凹部に嵌合して保持されるようにしてあることを特徴とする。
このような構成の本発明の光ディスク装置では、可動部が台状部材の凹部に嵌合して、台状部材が可動部を保持する。
本発明の光ディスク装置は、前記可動部は前記凹部に対向する端面を有し、該端面に前記凹部の底面に当接する突部を有しており、前記保持部が前記可動部を保持するとともに、前記凹部の内側面で該内側面に当接する前記可動部の揺動を禁止するようにしてあることを特徴とする。
このような構成の本発明の光ディスク装置では、可動部端面の突部が台状部材の凹部の底面に当接して、台状部材が可動部を保持し、台状部材凹部の内側面に可動部が当接して、揺動を禁止する。
本発明の光ディスク装置は、前記可動部が保持される位置での前記対物レンズと前記クリーニングディスクとの離間距離は、光ディスクのワーキングディスタンスに相当するようにしてあることを特徴とする。
このような構成の本発明の光ディスク装置では、対物レンズとクリーニングディスクとの離間距離を、合焦範囲を超えた可動部の変位量で調節し、光ディスクのワーキングディスタンスにする。
本発明の対物レンズのクリーニング方法は、上述の光ディスク装置に係る対物レンズのクリーニング方法であって、前記可動部を前記離隔させる方向に前記合焦範囲を超えて変位させ、前記可動部の揺動を禁止して、前記クリーニングディスクの清掃部に対向する位置に前記対物レンズを移動させて清掃させることを特徴とする。
このような構成の本発明の対物レンズのクリーニング方法では、可動部が合焦範囲を超えて変位し、可動部の揺動を禁止して、クリーニングディスクの清掃部が対物レンズに接触して清掃する。
本発明の対物レンズのクリーニング方法は、上述の光ディスク装置に係る対物レンズのクリーニング方法であって、前記可動部を前記離隔させる方向に前記合焦範囲を超えて変位させるとともに、該可動部の揺動を禁止して停止させる過程と、前記クリーニングディスクにおける前記清掃部が設けられている清掃位置を決定する過程と、前記対物レンズを前記清掃位置に移動させる過程と、前記清掃部を前記対物レンズに接触させて清掃させる過程とを備えることを特徴とする。
このような構成の本発明の対物レンズのクリーニング方法では、先ず、可動部が記録面から離隔する方向に合焦範囲を超えて変位し、可動部の揺動を禁止して停止し、次に、クリーニングディスクの清掃部が清掃する清掃位置を決定し、次いで、光ピックアップが清掃位置に移動し、そして、清掃部が対物レンズに接触して清掃する。
本発明の対物レンズのクリーニング方法は、前記クリーニングディスクは、光ディスク用クリーニングディスクであることを特徴とする。
このような構成の本発明の対物レンズのクリーニング方法では、光ディスク用クリーニングディスクを装着して対物レンズを清掃する。
本発明の光ディスク装置は、クリーニングディスクの清掃部が対物レンズに接触して清掃する際、アクチュエータにより合焦範囲を超えて変位させるようにしてある可動部が、ロック機構により清掃部の押圧力に抗して保持され、清掃による可動部の揺動が禁止されているので、対物レンズは、清掃部の押圧力に拘わらず、一定位置に保持されてクリーニングすることができるという効果を有する。
したがって、可動部を例えば弾性的に支持する支持体を変形させることがない。
本発明の光ディスク装置は、可動部が合焦範囲を超えて変位して保持部を圧接し、保持部が可動部を保持するので、清掃による可動部の揺動を確実に禁止できるという効果を有する。
本発明の光ディスク装置は、可動部を案内する台状部材の案内突部が可動部の嵌合部に嵌合し、台状部材が可動部を保持しているので、清掃による可動部の揺動を確実に禁止することができるという効果を有する。
本発明の光ディスク装置は、可動部が台状部材の凹部に嵌合し、台状部材が可動部を保持するので、清掃による可動部の揺動を確実に禁止することができるという効果を有する。
本発明の光ディスク装置は、可動部端面の突部が台状部材の凹部の底面に当接して、台状部材が可動部を保持し、凹部の内側面に可動部が当接しているので、清掃による可動部の揺動を確実に禁止することができるという効果を有する。
本発明の光ディスク装置は、対物レンズとクリーニングディスクとの離間距離を、合焦範囲を超えた可動部の変位量で調節可能であるので、ワーキングディスタンスを光ディスク相当のワーキングディスタンスにすることができるという効果を有する。
本発明の対物レンズのクリーニング方法は、光ピックアップ用対物レンズを有する可動部が合焦範囲を超えて変位し、清掃による可動部の揺動を禁止するので、クリーニングディスクの清掃部が対物レンズに接触し押圧しても、対物レンズが変位することなく、クリーニングすることができるという効果を有する。
本発明の対物レンズのクリーニング方法は、対物レンズのクリーニングをクリーニングディスク識別動作時ではなく、光ピックアップ用対物レンズを有する可動部を記録面から離隔させる方向に合焦範囲を超えて押し下げて揺動を禁止して停止させた後に、クリーニングディスクの清掃部の清掃位置に光ピックアップを移動させて対物レンズのクリーニングを行うので、管理情報が記録されているリードインエリアを読めないレベルの汚れがあってもクリーニングすることができるという効果を有する。
本発明の対物レンズのクリーニング方法は、可動部を記録面から離隔させる方向に合焦範囲を超えて押し下げて、対物レンズとクリーニングディスクとの離間距離を調節するので、光ディスク用クリーニングディスクを使用して、対物レンズのクリーニングをすることができるという効果を有する。
したがって、ワーキングディスタンスを例えば、従来のCD又はDVDと同じ1.5mmに調節することで、ワーキングディスタンスが例えば、0.2mmのBDドライブであっても従来のCD又はDVD用のクリーニングディスクが使用可能になる。
以下、図面に基づき、本発明による光ディスク装置の好適な実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る光ディスク装置を示す概略一部透視図である。図2は実施の形態1に係る光ピックアップ用レンズ駆動アクチュエータを示す上面図である。
実施の形態1に係る光ディスク装置は、ディスクドライブ12に、光ディスク14が載置されるターンテーブル16と、ターンテーブル16を回転させるスピンドルモータ18と、光ディスク14に情報を読み書きする光ピックアップ20とを備え、光ピックアップ20は、往復移動可能なキャリッジ22(台座)に設けられており、対物レンズ24(光ピックアップレンズ)から光ディスク14の記録面にレーザ光を照射しながら半径方向に移動して、光ディスク14の情報を記録再生するようにしてある。
キャリッジ22は、コントローラ60によりキャリッジ制御部66がサーボモータ70を駆動し(図7を参照)、スクリューシャフト25を回転させてキャリッジ22が往復移動するようにしてある。
光ピックアップ20は、対物レンズ24の焦点を光ディスク14の表面に一致させるフォーカシング制御及び光ディスク14のトラック上に一致させるトラッキング制御をするアクチュエータユニット26を備える。
アクチュエータユニット26は、アクチュエータユニットホルダー28と、アクチュエータユニットホルダー28に四本の保持ワイヤー27、29、27、29で弾性的に懸架されたアクチュエータ可動部52と、アクチュエータ可動部52の側部周囲に設けられた駆動コイル38、39(図2及び図4を参照)と、駆動コイル38、39に対向してアクチュエータユニットホルダー28に設けられた永久磁石32、33とを備え、それぞれ一対の保持ワイヤー27、29はアクチュエータ可動部52の側部のそれぞれの接合部34、34で固定されている。アクチュエータ可動部52の上部にはレンズホルダー30が設けられている。
図3は実施の形態1に係るアクチュエータ可動部の上部に設けられたレンズホルダーを示す概略斜視図である。
レンズホルダー30は、アクチュエータ可動部52の上部に設けられており、上面中央に設けられた対物レンズ24と、対物レンズ24の周囲に、図3では四ヶ所に、光ディスクと接触することを防止する接触防止部である四角柱状のプロテクター36とを備え、クリーニングディスク41に植毛された清掃ブラシ40が対物レンズ24に接触して通過するための通路42が設けられている。通路42は対物レンズ24の直径を最小の通路幅とするように、プロテクター36が配設されている。
対物レンズ24のプロテクター36は、対物レンズ24よりも高く形成されている。図3で例に挙げたプロテクター36は四角柱状であるが、これに限らず、例えば、円柱状、円錐台状又は角錐台状等でもよい。さらに、対物レンズ24を間にして斜面を対物レンズ24側に向けた例えば清掃方向に長く形成された断面略台形状の台状部材でもよい。
クリーニングディスク41の清掃ブラシ40は、通常、光ディスク最内周のメディア識別時に必ずアクセスされる管理情報領域の位置に植毛して形成されている。
なお、図3中の、符号22はキャリッジを示し、符号28はアクチュエータユニットホルダーを示し、符号27、29は保持ワイヤーを示し、符号34は接合部を示し、符号50は後述する保持部材を示す。
また、白抜き矢印は、クリーニングディスク41の回転方向、即ち、清掃ブラシ40の移動方向を示す。
図4は実施の形態1に係るアクチュエータユニットを示す概略一部破断断面図である。図4で示す断面は、図2中にA−Aで示した対物レンズ用アクチュエータユニットホルダー28の断面である。図5は実施の形態1に係るアクチュエータ可動部と保持部材の位置関係を示す概略一部断面図である。
なお、図5においてキャリッジ22を省略した。
アクチュエータ可動部52の側部周囲には、縦方向に巻回された駆動コイル38及び横方向に巻回された駆動コイル39が設けられ、一方の一対の保持ワイヤー27及び他方の一対の保持ワイヤー29と各駆動コイル38、39とは連結されている。
したがって、アクチュエータ可動部52は、保持ワイヤー27及び横方向に巻回された駆動コイル39に通電することにより、永久磁石32、33の磁界中で磁気力を受けて、光ディスク14の記録面に垂直な上下方向に変位することが可能であり(フォーカシング制御)、保持ワイヤー29及び縦方向に巻回された駆動コイル38に通電することにより、永久磁石32の磁界中で磁気力を受けて光ディスク14の半径方向に、つまり対物レンズ24に対して左右方向に(対物レンズ24の光軸に対して回動方向)に変位することが可能なように(トラッキング制御)、可動可能になっている。
なお、図4で示すアクチュエータ可動部52は、後述するフォーカスオフ位置にあり、フォーカシングの上下の駆動方向を白抜き矢印で示した。ここで、光ディスク14の記録面に垂直な方向を、以下「フォーカシング方向(合焦方向)」という。
さらに、実施の形態1では、アクチュエータ可動部52のロック機構57を備える。アクチュエータ可動部52のロック機構57は、アクチュエータ可動部52の下方に空隙を有して設けられた保持部材50と、アクチュエータ可動部52に設けられた二個の嵌合穴53、54(図5を参照)と、嵌合穴53、54に嵌合するようにアクチュエータ可動部52を案内する案内突部のガイドピン55、56とを備え、アクチュエータ可動部52を変位させて保持部材50を押圧するようにしてある。
保持部材50は、ガイドピン55、56が立設された四角形状の凹部58を有する台形状の角柱部材であり、アクチュエータユニットホルダー28に設けられている。
図5で示す領域Rは、アクチュエータ可動部52をフォーカシング(合焦)させる合焦範囲であり、アクチュエータ可動部52は、フォーカシング制御により、下側のフォーカスオフ位置から光ディスク14の記録面に向かって垂直方向に上側の位置まで変位可能であり、保持部材50はフォーカシング(合焦)させる合焦範囲外の位置に設けられている。
アクチュエータ可動部52の端面中央には、凸部51が設けられており、保持部材50から端面の高さを規定し、保持部材50がアクチュエータ可動部52の周縁部を支持して保持するようにしてある。
なお、実施の形態1では、フォーカシング制御と同様の機構によるクリーニング制御により、フォーカシング(合焦)させる合焦範囲を超えてアクチュエータ可動部52を制御するが、光ディスク14の記録面に対するフォーカスを目的とするフォーカシング制御により、アクチュエータ可動部52を駆動する可動範囲を「アクチュエータの可動範囲」と呼ぶ。
したがって、実施の形態1は、フォーカシング方向(合焦方向)と逆方向に、つまり光ディスク14の記録面に垂直で離隔する方向に、アクチュエータ可動部52を、可動範囲(合焦範囲)を超えて変位可能にしてある。
図6は実施の形態1におけるクリーニング時のアクチュエータ可動部と保持部材の位置関係を示す概略一部断面図である。
クリーニング時に、後述する制御によりアクチュエータ可動部52は、変位して保持部材50に押しつけられ、アクチュエータ可動部52の端面を保持部材50の周縁部の上面で受けて支持され、アクチュエータ可動部52の嵌合穴53、54と嵌合するガイドピン55、56により横方向の変位が禁止されるようにしてある。
保持部材50により、アクチュエータ可動部52が揺動できないようにして、クリーニングディスク41の清掃ブラシ40の押圧に対して対抗力を発生しうる状態にしてある。
したがって、対物レンズ24は清掃ブラシ40の押圧に拘わらず、一定位置に保持されるため、清掃ブラシ40と対物レンズ24との距離が一定に保たれ、クリーニングを良好に行うことができる。
なお、図6においてキャリッジ22を省略した。
次に実施の形態1に係る光ディスク装置における制御系について説明する。
図7は実施の形態1に係る光ディスク装置のフォーカスオン位置における制御系を示すブロック図である。図8は実施の形態1に係る光ディスク装置のフォーカシング逆方向に駆動された停止位置における制御系を示すブロック図である。
実施の形態1に係る光ディスク装置は、図7の白抜き矢印で示すように、スピンドルモータ18、アクチュエータ可動部52及びキャリッジ22を駆動するサーボモータ70を駆動する各制御部を制御するコントローラ60を備える。
コントローラ60は、スピンドル制御部64により、光ディスク14をチャッキングして搭載するターンテーブル16を回転させるスピンドルモータ18を駆動制御するようにしてある。
また、キャリッジ制御部66により、光ピックアップ20を載置して光ディスク14の半径方向にスクリューシャフト25を介してキャリッジ22を往復移動させるサーボモータ70を制御するようにしてある。さらに、フォーカシング/トラッキング制御部72により、アクチュエータユニット26のアクチュエータ可動部52をフォーカシング制御及びトラッキング制御するようにしてある。
したがって、実施の形態1では、アクチュエータ可動部52がフォーカシング制御によりフォーカスオン位置に変位し(図7で示す位置)、これに従って対物レンズ24を変位させるので(フォーカシング方向)、光ディスク14の回転に伴って発生する面ぶれ、偏芯という記録面の位置変動及びトラック溝に追従させることができる。
さらに、実施の形態1に係るアクチュエータ可動部52のロック機構57は、図8に示すように、フォーカシングの範囲を超えるようにアクチュエータ可動部52を駆動するクリーニング制御により、アクチュエータ可動部52が保持部材50に向かって変位し(以下、「フォーカシング逆方向(合焦逆方向)」という)、保持部材50に立設されたガイドピン55、56がアクチュエータ可動部52を案内し、アクチュエータ可動部52の嵌合穴53、54にガイドピン55、56が嵌合して保持部材50の上面でアクチュエータ可動部52を支持し、かつ、アクチュエータ可動部52が保持部材50を押圧して、アクチュエータ可動部52の揺動を禁止するようにロックする。
したがって、実施の形態1では、対物レンズ24が、清掃ブラシ40(清掃部)の押圧に拘わらず、保持部材50で一定位置に保持され、清掃ブラシ40と対物レンズ24の距離を一定に保つことができる。
なお、図8は図6に対応し、図8では、クリーニングディスク41の清掃ブラシ40を省略した。また、図8中の白抜き矢印は、フォーカシングの範囲を超えてアクチュエータ可動部52が保持部材50に向かって変位する方向を示す。
実施の形態1に係るアクチュエータ可動部52のロック機構57では、上述したように、フォーカシング制御により、アクチュエータ可動部52がフォーカシングの範囲を超えて保持部材50に押しつけるように変位させており、図8に示す位置が実施の形態1に係るクリーニングモード位置である。
このように実施の形態1では、アクチュエータ可動部52の変位がフォーカシングの範囲を超えるように制御して、対物レンズ24とクリーニングディスク41との離間距離A(図8を参照)をCD又はDVDなどのワーキングディスタンス相当にしてある。
したがって、実施の形態1では、対物レンズ24を有するアクチュエータ可動部52を駆動する駆動機構がBD対応の光ディスク装置であっても、CD又はDVDなどのクリーニングディスクを使用することができる。
なお、図7及び図8中、符号59は、キャリッジ22の最内周位置を検出するためのリミットスイッチである。
次に実施の形態1に係る対物レンズのクリーニング方法について説明する。
図9は実施の形態1に係るクリーニング方法のクリーニングモードを示すフローチャートである。
実施の形態1では、アクチュエータ可動部52をフォーカシング逆方向に変位させるクリーニング制御をフォーカシング/トラッキング制御部72に行わせるため、フォーカシング及びトラッキング制御とは別にクリーニング制御をするクリーニングモードが設けられている。
実施の形態1に係るクリーニング方法は、先ず、リモコンを操作してリモコンの発信する電波又は赤外線を受信部74が受信し、コントローラ60に入力すると、コントローラ60はOSD制御部76に制御信号を発し、OSD制御部76はメニュー表示画面を表示し、リモコンでメニュー表示画面からクリーニングモードを指定すると(ステップS1)、コントローラ60はフォーカシング/トラッキング制御部72(クリーニング制御を兼用する、以下同様)に制御信号を発して、フォーカシング/トラッキング制御部72はアクチュエータ可動部52を駆動して、アクチュエータ可動部52はフォーカシングの合焦範囲を超えて、フォーカシング方向(合焦方向)と逆方向であるフォーカシング逆方向(合焦逆方向)に変位して、即ち、クリーニングディスク41から離隔する方向に対物レンズ24を押し下げて、アクチュエータユニットホルダー28に設けた保持部材50を押圧してロックし、停止する(ステップS2、図8を参照)。このアクチュエータ可動部52の停止位置がクリーニングモード停止位置である。
次に、OSD制御部76によるメニュー表示画面のディスク挿入メッセージの表示に従い、クリーニングディスク41をターンテーブル16に装着し、表示画面が表示しているクリーニングディスク41のディスクメーカ型番をリモコンにより選択すると、OSD制御部76は表示画面で選択したディスクメーカ型番に対応する清掃ブラシ位置データを格納しているデータアドレスをコントローラ60に入力する(ステップS3)。
ここで、ディスクメーカ型番により清掃ブラシ40の位置が異なるため、ステップS3で型番を選択することにより、清掃ブラシ40の植毛位置、つまり清掃位置を決定する。
次いで、クリーニングディスク41の挿入の有無を確認し(ステップS4)、クリーニングディスク41の挿入を確認後(ステップS4でYのとき)、リモコンで表示画面におけるディスク挿入設定画面を操作してリモコンの発する電波又は赤外線を受信部74が受信し、コントローラ60に入力すると、コントローラ60はデータアドレスにある清掃ブラシ位置データに基づいて、制御信号を発し、キャリッジ制御部66により、キャリッジ22は、クリーニングディスク半径方向のターンテーブル16の方へ移動し、光ピックアップ20がクリーニングディスク41の清掃ブラシ40のあるディスク管理情報領域に移動して停止する(ステップS5)。
クリーニングディスク41の挿入を確認できないとき(ステップS4でNのとき)、確認処理を繰り返す。
なお、クリーニングディスクメーカにより、クリーニングディスク41の清掃ブラシ40の植毛位置がディスク管理情報領域と異なる場合は、ステップS3で決定した植毛位置(清掃位置)で停止する。
そして、コントローラ60は、光ピックアップ20がディスク管理情報領域又は所定領域で停止したことを確認した後、制御信号を発し、スピンドル制御部64により、スピンドルモータ18が回転して対物レンズ24を清掃する(ステップS6)。
コントローラ60は、指定したクリーニング時間が経過したか否かを判断し(ステップS7)、指定時間が経過したとき(ステップS7でYのとき)、スピンドル制御部64により、スピンドルモータ18が回転を停止する(ステップS8)。指定したクリーニング時間が経過していないとき(ステップS7でNのとき)、時間が経過するまでスピンドルモータ18が回転する。
最後に、クリーニングディスク41を排出後(ステップS9)、クリーニング制御により、アクチュエータ可動部52は、対物レンズ24の押し下げを停止して(ステップ10)、アクチュエータ可動部52がフォーカシング(合焦)させる合焦範囲のフォーカスオフ位置に復帰し(図4を参照)、対物レンズ24のクリーニングが終了する。
このような実施の形態1に係るクリーニング方法では、アクチュエータ可動部52の変位に従う対物レンズ24をフォーカシング逆方向に変位させて、アクチュエータユニットホルダー28に設けられた保持部材50でアクチュエータ可動部52の揺動を禁止するようにロックしてクリーニングするので、清掃ブラシ40が対物レンズ24を押圧してもアクチュエータ可動部52は揺動することなく、したがって、対物レンズ24は変位することなく、清掃ブラシ40が対物レンズ24にむらなく接触してクリーニングすることができる。
さらに、実施の形態1では、クリーニングディスク41の識別動作時ではなく、光ピックアップ20のアクチュエータ可動部52を押し下げた停止状態のクリーニングモードでクリーニングするので、リードインエリアが読めないレベルの汚れがあってもクリーニングすることができる。
実施の形態1では、クリーニングディスク41としてディスク最内周のディスク識別時に必ずアクセスされる管理情報領域の位置に清掃ブラシ40が植毛されている領域で、即ち、清掃ブラシ40の清掃位置でクリーニング可能にしてある。
市販品のクリーニングディスクでは、清掃ブラシの植毛位置が、通常、ディスクの管理情報領域にあるが、クリーニングディスクメーカ型番により、クリーニングディスク41の清掃ブラシ40の植毛位置が異なり、データ領域にある場合には、クリーニングディスク41の管理情報を読みとり後、データ領域にサーチしてクリーニングを行い、また、管理情報読みとり時のフォーカスサーチ時にクリーニングを行う場合もあるが、実施の形態1では、光ピックアップ20のアクチュエータ可動部52をフォーカシング逆方向に合焦範囲を超えて押し下げて揺動を禁止して停止状態にしてから、クリーニングディスク41の清掃ブラシ40のある清掃位置にキャリッジ22で光ピックアップ20を移動させるようにしてある。
なお、実施の形態1では、保持部材50にガイドピン55、56を立設させて、嵌合穴53、54をアクチュエータ可動部52に設けたが、これを逆にして、アクチュエータ可動部52に嵌合ピンを立設し、保持部材50に嵌合穴を設けるようにしてもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
実施の形態2に係るアクチュエータユニットホルダー28及びアクチュエータ可動部60は、実施の形態1と基本的に同様の構成であり、アクチュエータ可動部60が嵌合部を有していない。
図10は実施の形態2に係る保持部材とレンズホルダーとの位置関係を示す概略一部断面図である。図11は実施の形態2におけるクリーニング時のアクチュエータ可動部と保持部材の位置関係を示す概略一部断面図である。
なお、図10及び図11においてキャリッジを省略した。
実施の形態2におけるアクチュエータ可動部60のロック機構65は、図10に示すように、アクチュエータ可動部60の下方に空隙を有して設けられた保持部材61と、アクチュエータ可動部60の端面に設けられた凸部51とを備える。保持部材61は、平面視が四角形状の凹部62を有する台形状の角錐状部材であり、アクチュエータユニットホルダー28に設けられている。
実施の形態2では、アクチュエータ可動部60の凸部51が保持部材61の凹部62の底面に当接し、アクチュエータ可動部60の側部が保持部材61の凹部62の内側部である内側面に当接して、保持されるようになっており、上述したフォーカシング/トラッキング制御部72のクリーニング制御により、アクチュエータ可動部60が保持部材61に押圧されて揺動を禁止するようにロックされている(図11を参照)。
アクチュエータ可動部60は、上述したように、フォーカシング/トラッキング制御部72のフォーカシング制御により、図10の領域Rで示すフォーカスオフ位置から光ディスク14の記録面に向かって垂直方向にフォーカシング(合焦)させる合焦範囲まで制御される。
なお、図11のWは清掃ブラシ40と対物レンズ24とのオーバーラップ部を示す。
実施の形態2は、実施の形態1と同様の機構によるクリーニング制御により、フォーカシング(合焦)させる合焦範囲を超えてアクチュエータ可動部60を制御し、クリーニングするが、説明が重複するため省略する。
このような実施の形態2では、クリーニング時に、フォーカシング/トラッキング制御部72のクリーニング制御により、アクチュエータ可動部60がフォーカシング逆方向に変位して、凸部51が保持部材61の凹部62の底面と当接して保持部材61を押しつけ、アクチュエータユニットホルダー28及び保持部材61がアクチュエータ可動部60を支持し、アクチュエータ可動部60の側部が保持部材61の凹部62の内側面(内側部)と当接して、アクチュエータ可動部60の揺動を禁止する。
したがって、実施の形態2は、アクチュエータ可動部60が保持部材61により上下左右方向に揺動できないようにして、クリーニングディスク41の清掃ブラシ40の押圧に対して対抗力を発生しうる状態にしてあるので、対物レンズ24は清掃ブラシ40の押圧に拘わらず、一定位置に保持でき、清掃ブラシ40と対物レンズ24との距離が一定に保たれ、クリーニングを良好に行うことができる。
なお、実施の形態1及び2では、保持部材として凹部を上部に有する角錐台を例に挙げたが、アクチュエータ可動部を保持して揺動不能にする立体状部材であればよい。例えば円錐台でもよく、またアクチュエータユニットホルダーに一体的に保持部材を設けても良い。
さらにアクチュエータユニットホルダーにピンを設け、図5に示すようなピンに嵌合する嵌合穴をアクチュエータ可動部に設けるようにしてもよい。
実施の形態1に係る光ディスク装置を示す概略一部透視図である。 実施の形態1に係る光ピックアップ用レンズ駆動アクチュエータを示す上面図である。 実施の形態1に係るアクチュエータ可動部の上部に設けられたレンズホルダーを示す概略斜視図である。 実施の形態1に係るアクチュエータユニットを示す概略一部破断断面図である。 実施の形態1に係るアクチュエータ可動部と保持部材の位置関係を示す概略一部断面図である。 実施の形態1におけるクリーニング時のアクチュエータ可動部と保持部材の位置関係を示す概略一部断面図である。 実施の形態1に係る光ディスク装置のフォーカスオン位置における制御系を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光ディスク装置のフォーカシング逆方向に駆動された停止位置における制御系を示すブロック図である。 実施の形態1に係るクリーニング方法のクリーニングモードを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る保持部材とレンズホルダーとの位置関係を示す概略一部断面図である。 実施の形態2におけるクリーニング時のアクチュエータ可動部と保持部材の位置関係を示す概略一部断面図である。 従来使用されている光ピックアップ用対物レンズの離間距離WD(ワーキングディスタンス)を示す概略一部断面図である。 乾式用クリーニングディスクの清掃ブラシを使用した、従来の光ピックアップを示す概略一部断面図である。 湿式用クリーニングディスクの清掃ブラシを使用した、従来の光ピックアップを示す概略一部断面図である。 湿式用クリーニングディスクの清掃ブラシを使用した、従来の光ピックアップを示す概略一部断面図である。
符号の説明
14 光ディスク
20 光ピックアップ
24 対物レンズ
40 清掃ブラシ(清掃部)
41 クリーニングディスク
50、61 保持部材(保持部、台状部材)
51 凸部(突部)
52、60 アクチュエータ可動部(可動部)
53、54 嵌合穴(嵌合部)
55、56 ガイドピン(案内突部)
57、65 ロック機構
58,62 凹部

Claims (9)

  1. 光ピックアップ用対物レンズを有する可動部と、該可動部を光ディスクの記録面に垂直な方向に接近又は離隔させるアクチュエータとを備え、前記対物レンズを清掃する清掃部を有するクリーニングディスクを装着することが可能な光ディスク装置において、
    前記清掃部に対向する前記光ディスクの半径方向の位置に、前記対物レンズを移動させる移動手段と、
    前記対物レンズの清掃による前記清掃部の押圧力に抗して前記可動部を保持し、該可動部の揺動を禁止するロック機構とを備え、
    前記可動部は、前記アクチュエータにより前記離隔させる方向に前記対物レンズを前記記録面に合焦させる合焦範囲を超えて変位されるようにしてあることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記ロック機構は、前記合焦範囲の外に前記可動部を保持する保持部を有しており、
    前記アクチュエータにより、前記可動部が前記保持部を圧接することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記保持部は凹部が形成された台状部材であり、該凹部に前記可動部の変位を案内する案内突部が立設されており、
    前記可動部は前記凹部に対向する端面を有し、該端面に前記案内突部が嵌合する嵌合部を有しており、
    前記可動部が前記凹部の縁部で保持されていることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記保持部は凹部が形成された台状部材であり、
    前記可動部は、前記凹部に嵌合して保持されるようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  5. 前記可動部は前記凹部に対向する端面を有し、該端面に前記凹部の底面に当接する突部を有しており、
    前記保持部が前記可動部を保持するとともに、前記凹部の内側面で該内側面に当接する前記可動部の揺動を禁止するようにしてあることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 前記可動部が保持される位置での前記対物レンズと前記クリーニングディスクとの離間距離は、光ディスクのワーキングディスタンスに相当するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の光ディスク装置。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか一つに記載の光ディスク装置に係る対物レンズのクリーニング方法であって、
    前記可動部を前記離隔させる方向に前記合焦範囲を超えて変位させ、前記可動部の揺動を禁止して、前記クリーニングディスクの清掃部に対向する位置に前記対物レンズを移動させて清掃させることを特徴とする対物レンズのクリーニング方法。
  8. 前記請求項1乃至6のいずれか一つに記載の光ディスク装置に係る対物レンズのクリーニング方法であって、
    前記可動部を前記離隔させる方向に前記合焦範囲を超えて変位させるとともに、該可動部の揺動を禁止して停止させる過程と、
    前記クリーニングディスクにおける前記清掃部が設けられている清掃位置を決定する過程と、
    前記対物レンズを前記清掃位置に移動させる過程と、
    前記清掃部を前記対物レンズに接触させて清掃させる過程と
    を備えることを特徴とする対物レンズのクリーニング方法。
  9. 前記クリーニングディスクは、光ディスク用クリーニングディスクであることを特徴とする請求項7又は8に記載の対物レンズのクリーニング方法。
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